JP3007216U - 祝い事に用いる酒瓶収納器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、酒瓶収納器に関する。 【構成】 この考案は、有底円筒状の収納本体と、下部
輪環と、左右側に左右支柱を一体に連設した上部輪環
と、左右支柱の中央部に穿設した取手用孔に左右端を嵌
合して組立てる取手と、瓶突出孔を有した蓋体とより構
成し、各構成部材はプラスチックス素材よりなり、必要
により組立て、分割できるように構成してなる祝い事に
用いる酒瓶収納器を提供せんとするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、祝い事に用いる酒瓶収納器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、結納等のお祝い事に樽酒を用いることは、日本の古来の習慣として現在 も受継がれている場合が多い。

【０００３】 この樽酒は、本来は木製で円筒状に形成した収納本体を構成し、上端縁左右に 立設した支柱に取手を架設し、収納本体中に祝酒を収納したものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、かかる本来の樽酒の様式を実行することは、経済的にコスト高になる と共に、使用後に用途がなく不経済であった。

【０００５】 従って、最近では、樽酒の儀式を擬した紙製の酒樽を使用し、紙製の酒樽中に 日本酒の酒瓶（1.8 リットル瓶）を収納して、外観的に酒樽に似せている。

【０００６】 しかし、かかる紙製の酒樽は、貧弱であり、実際に取手を持って把持しても一 升瓶の重量で破損するおそれがあり、使用後は他の用途に利用できず不経済でも あった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は、有底円筒状の収納本体と、下部輪環と、左右側に左右支柱を一体 に連設した上部輪環と、左右支柱の中央部に穿設した取手用孔に左右端を嵌合し て組立てる取手と、瓶突出孔を有した蓋体とより構成し、各構成部材はプラスチ ックス素材よりなり、必要により組立て、分割できるように構成してなる祝い事 に用いる酒瓶収納器を提供せんとするものである。

【０００８】

【作用】

この考案では、通常の使用前には、収納本体中に左右支柱を一体に連設した上 部輪環、下部輪環、左右支柱、取手、蓋体、及び必要に応じてつの体を収納して ワンセットのものとしておき、使用に際しては、これらの構成部材を組立てて酒 瓶収納器にするものであり、使用形態としては、収納本体中に酒瓶を収納して必 要に応じてその頂部につの体を被せ、収納本体の両側に左右支柱を上部輪環で装 着し、左右支柱間に架設した取手を利用して持ち運びできるようにしている。

【０００９】 かかる使用形態では祝い事に用いる酒樽のかわりになるものであり、使用後は 、収納本体をごみ箱や、花瓶に使用できるものである。

【００１０】

【実施例】

この考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、図１は、祝い事に用いる本案 酒瓶収納器の正面図であり、図３は、その側面図、図４はその平面図、図５はそ の底面図を示す。

【００１１】 図６は、本案酒瓶収納器の分解説明図であり、本案酒瓶収納器は、図６に示す 各構成部材より構成されている。

【００１２】 以下詳説すると、本案酒瓶収納器Ａは、プラスチックを素材とした各構成部材 より構成されており、まず、有底筒状の収納本体１を設け、該収納本体１は、上 方に漸次拡開状の筒状に形成されており、その上端縁には突条４が形成されてお り、この収納本体１の外周壁には、上縁部と下縁部の各近傍に、上部輪環２と下 部輪環３とを囲繞しており、各輪環２，３は、竹製の輪環に擬した緑色に形成さ れている。

【００１３】 上部輪環２の左右側には、一体に左右支柱６，７が立設されており、左右支柱 ６，７は、略方形状で収納本体１の周面曲率に相当する弯曲面を有している。な お、突条４には左右支柱６，７が挿通するだけの切欠部４′を左右側に形成して いる。

【００１４】 従って、左右支柱６，７を収納本体１の両側に立設固定する場合は左右支柱６ ，７と一体の上部輪環２を収納本体１の下端から嵌合させて左右支柱６，７を収 納本体１の側面に当てがいながら同時に上部輪環２を上部に引上げていくと、上 部輪環２は突条４の下で収納本体１と嵌着状態となり、左右支柱６，７は収納本 体１より上方に突出して立設された状態となる。

【００１５】 左右支柱６，７の中途には、左右支柱６，７間に取手10を架設するための取手 用孔11が穿設されており、該取手用孔11中に取手10の左右端が挿入されて取手10 を固定する。

【００１６】 取手10は、平板状に形成され取手用孔11に挿入して係合するための段部12を形 成している。

【００１７】 また、収納本体１の開口部には、蓋体13が嵌着されており、蓋体13は円形板の 偏心部分に瓶突出孔14が穿設されており、該孔14には、瓶の頂部に被覆するため のつの体15が載置被覆される。

【００１８】 つの体15は、下端開口の円筒状のキャップであり、日本酒の1.8 リットル瓶の 頂部に被せておくものである。

【００１９】 また、祝事に使用した後に、収納本体１を花瓶のかわりに使用できるように円 形の中敷板16を別途設けておき、収納本体１の下端先細のテーパー形状を利用し て、収納本体１の中途部分に嵌合固定されるようにしている（図７、図８参照） 。

【００２０】 17は、中敷板16の中央に穿設した通水孔である。

【００２１】 この中敷板16は、図７に示すように収納本体１中に剣山を利用して花を活けた り、鉢植の植物18を収納したりする場合に使用される。

【００２２】 以上のように本案の酒瓶収納器Ａは、プラスチックス素材を用いた収納本体１ 、下部輪環３、上部輪環２と一体の左右支柱６，７、取手10、蓋体13、つの体15 等の８個の構成部材よりなっており、これらの各構成部材は、分解してワンセッ トとして収納本体１中に全部収納されて市場に出されている。

【００２３】 更には、祝い事の使用後には、花瓶のかわりや、ごみ箱等に使用できるように 、中敷板16を別途付加している。

【００２４】 従って、使用者は、収納本体１に収納されたワンセットの構成部材を購入して 組立てるものであり、組立てに際しては、収納本体１中に酒瓶（1.8 リットル瓶 ）Ｍを収納し、酒瓶Ｍの頂部を蓋体13の瓶突出孔14から突出せしめ、酒瓶の突出 部分につの体15を被せる。この状態が、図１、図３に示す状態となる。

【００２５】 他方、上下部輪環２，３を収納本体１に下方より嵌着していき、上部輪環２， ３と一体の左右支柱６，７も収納本体１の両側に立設状態となる。

【００２６】 この状態で、蓋体13を閉蓋し、つの体15を装着し、最後に取手10を左右支柱６ ，７間に架設し、該支柱６，７の固定を行い組立を完了するものである。

【００２７】 このように、本案酒瓶収納器Ａはプラスチックス素材の構成部材を組立てるこ とにより、酒瓶を収納した樽酒類似の収納器になると共に、使用後はごみ箱、花 瓶等に使用できるものである。

【００２８】 次に、他の実施例を説明する（図１０参照）。 この実施例は、左右支柱６，７の立設手段に関するものであり、収納本体１の 上縁両側にボルト等の取付金具ｘを利用して固定するものであり、その為には、 収納本体１にボルト等の取付金具ｘを挿入するための挿入孔ｙを予め穿設してお くことが必要となる。

【００２９】 このように、左右支柱６，７の立設手段の差異以外は、前記実施例と全く同様 の構成素材を使用する。

【００３０】

【考案の効果】

この考案によれば、簡単な組立てにより酒瓶収納器を構成することができ、し かも、外観もプラスチックス素材で美麗にかつ強固に構成でき、更には、酒瓶を 収納することにより祝事に用いられる酒樽のかわりになり、使用後は、花瓶やご み箱の用途に用いることもできる効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案祝い事に用いる酒瓶収納器の正面図。

【図２】図１のＩ−Ｉ線の断面側面図。

【図３】本案収納器の側面図。

【図４】同平面図。

【図５】同底面図。

【図６】分解説明図。

【図７】使用状態の説明図。

【図８】他の用途に用いた状態の断面説明図。

【図９】中敷板の平面図。

【図１０】他の実施例の側面図。

【符号の説明】

Ａ 酒瓶収納器 １ 収納本体 ２ 上部輪環 ３ 下部輪環 ４ 突条 ６ 左支柱 ７ 右支柱 10 取手 11 取手用孔 12 段部 13 蓋体 14 瓶突出孔 15 つの体 16 中敷板 17 通水孔 18 植物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 有底円筒状の収納本体(1) と、下部輪環
   (3) と、左右側に左右支柱(6),(7) を一体に連設した上
   部輪環(2) と、左右支柱(6),(7) の中央部に穿設した取
   手用孔(11)に左右端を嵌合して組立てる取手(10)と、瓶
   突出孔(14)を有した蓋体(13)とより構成し、各構成部材
   はプラスチックス素材よりなり、必要により組立て、分
   割できるように構成してなる祝い事に用いる酒瓶収納
   器。