JP3007108U

JP3007108U - 埋設管用扁平度測定装置

Info

Publication number: JP3007108U
Application number: JP1994008921U
Authority: JP
Inventors: 衛柄沢
Original assignee: Shin Etsu Polymer Co Ltd
Current assignee: Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date: 1994-07-22
Filing date: 1994-07-22
Publication date: 1995-02-07
Anticipated expiration: 2000-07-22

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】測定子が弾機により伸長状態に保持されたゲー
ジセンサからもたらされる各種の不利を解決した、新た
な埋設管用扁平度測定装置を提供する。【構成】この埋設管用扁平度測定装置は、可視光レーザ
式変位センサ５とレーザアンプユニット７とからなる距
離測定用センサを備えた走行台車１と、測定値を表示・
記録するための地上用機器とからなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、下水管、水道管、ガス管などの地中埋設管が土圧等により扁平化したときに、その状態や位置を確認し補修を容易にするのに有用な、埋設管用扁平度測定装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の地中埋設管の扁平度の測定は、測定子が弾機により常時伸長状態に保持されているゲージセンサを備え、測定子が過度に伸長したときに異常を検知・通報すると共に測定子を下降させる機能を有する埋設管内走行用台車によって行われていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この装置では測定子のストロークに制約があるため、極度に扁平化した地中埋設管では測定できないことがあった。また分岐部で測定子が枝管に入り込んで過度に伸長したときに、これを保護するためのリニヤヘッドモータやリミットスイッチなどの装置が必要であり、またそのメンテナンスも必要とした。したがって、本考案の目的は測定子を弾機により伸長状態に保持するゲージセンサからもたらされる各種の不利を解決した、新たな埋設管用扁平度測定装置を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者らは上記課題の解決のため鋭意検討の結果、埋設管用扁平度測定装置として、可視光レーザ式変位センサとレーザアンプユニットとからなる距離測定用センサを備えた走行台車と、測定値を表示・記録するための地上用機器とからなる構造のものとすれば、既存の設備器具と併用することによって各種地下埋設管の土圧による扁平化の状態と位置を確認し、埋設管の補修が容易に行えるようになることを見出し、本考案を完成した。

【０００５】以下、本考案の詳細を例示した図１〜図２に基づいて説明する。図１（ａ）、（ｂ）は本考案に係わる埋設管用扁平度測定装置の走行台車を縦断面正面図および縦断面側面図で示すもので、図中、１は走行台車、２は埋設管、３は底板、４はキャスタ、５は可視光レーザ式変位センサ、６はロータ、７はレーザアンプユニットである。図２は本考案に係わる埋設管用扁平度測定装置の全体とその作用を示す斜視図である。図中、８はデジタルメータリレー、９はプリンタ、10はレーザアンプユニットへの電源コード、可視光レーザ式変位センサからの情報伝達用コードなどの距離測定センサ用のコード、11、12は作業者、13はロープ、14は上流側埋設管、15、16は滑車、17はアクアストッパ、18はコードリールである。

【０００６】図１は走行台車１が埋設管２内に配置されている状態を示すもので、走行台車１の底板３は埋設管２の内面曲率とほぼ等しい単曲面状をなし、左右対称の前後４か所にキャスタ４が設けられている。底板３の中央部を貫いて可視光レーザ式変位センサ５があって、その下端部にはローラ６が設けられ、走行台車１の移動をより円滑にする機構となっている。距離測定用センサは可視光レーザ式変位センサ５とレーザアンプユニット７とからなっていて、可視光レーザ式変位センサ５の投光部前面から埋設管２の内部表面にレーザを投光し、反射して帰ってきたレーザ光線をセンサ受光部で受光し、レーザアンプユニット７で測定距離に応じた値の電圧に変換して出力する。可視光レーザ式変位センサ５は図２に示すように地上に配設してあるデジタルメータリレー８およびプリンタ９の機器とコード10で繋がれていて、デジタルメータリレー８で可視光レーザ式変位センサ５からの出力電圧をデジタル表示に変換する。さらに測定値はプリンタ９で印刷記録することができる。

【０００７】

【作用】

図２に基づいて本考案の作用を説明する。 (1) 上流側のマンホールＡより埋設管２を経てマンホールＢヘと、末端にロープ 13を結んだコード通しワイヤを通し、マンホールＡＢ間をロープ13で結ぶ。 (2) ロープ13の末端にアクアストッパ17を取付け、上流より下流に向けて通し、埋設管２内を掃除する。 (3) マンホールＡの上流側埋設管14の口にアクアストッパ17を挿入して流水を止め、埋設管２の入口部の内径を測定する。 (4) (1) と同様の要領で埋設管２内に再びロープ13を通し、先端は滑車15を経てマンホールＢより取出し、作業者12が掴む。ロープ13の末端には測定する埋設管２の内径にほぼ等しい曲率の底板３を備えた走行台車１を選択し取付ける。

【０００８】 (5) コード10を走行台車１に取付け、滑車16を経てマンホールＡより地上に取り出し、コードリール18を経てデジタルメータリレー８やプリンタ９に接続し、零点調整を行う。 (6) マンホールＢ側の作業者12がロープ13を掴んで１ｍごとに合図をしながら引っ張り上げ、マンホールＡ側の作業者11がデジタルメータリレー８のデジタル表示やプリンタ９からプリントアウトされた記録表の値を読み取る。 (7) 走行台車１の可視光レーザ式変位センサ５で変位量を検知し、情報をデジタルメータリレー８やプリンタ９に伝えるので、作業者11はこれにより埋設管２の扁平度の状態と位置を容易に知ることができる。 (8) 走行台車１は底板３に左右対称の前後４か所のキャスタ４を備えているので、走行を円滑かつ安定して行うことができる。 (9) マンホールＢ側の作業者12がロープ13を引き上げれば、走行台車１も埋設管２から取り出すことができ、測定作業は終了する。

【０００９】

【考案の効果】

１）従来の装置ではゲージセンサが接触式のため、測定子が埋設管の分岐部に達すると過度に伸長して枝管に支えることがあったが、本考案の埋設管用扁平度測定装置では非接触式のため、このようなことがなく安定した測定ができる。２）同様に、従来の装置では上記の場合に測定子を下降させる保護装置を必要としたが、可視光レーザ光線ではその必要がなくメンテナンスも不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）、（ｂ）は本考案に係わる埋設管用扁平
度測定装置の走行台車の縦断面正面図および縦断面側面
図である。

【図２】本考案に係わる埋設管用扁平度測定装置の全体
と作用を示す斜視図である。

【符号の説明】

１‥走行台車、２‥埋設
管、３‥底板、４‥キ
ャスタ、５‥可視光レーザ式変位センサ、６
‥ローラ、７‥レーザアンプユニット、
８‥デジタルメータリレー、９‥プリンタ、
10‥コード、11、12‥作業者、
13‥ロープ、14‥上流側埋設
管、 15、16‥滑車、17‥アクアスト
ッパ、 18‥コードリール。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】可視光レーザ式変位センサとレーザアンプ
ユニットとからなる距離測定用センサを備えた走行台車
と、測定値を表示・記録するための地上用機器とからな
ることを特徴とする埋設管用扁平度測定装置。