JP3006877U - 紙パック用ふた箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳製品、果汁等紙製容器の頂部に冠合して使
用する薄膜プラスチック材製ふた箱において、製造中に
おいて各部品を積重ねたときの相互の接着を防止すると
ともに、製造後における製品の補強を目的とする。 【構成】 冠部に三個の山形突出部２、３、４を設けた
外筒１と、中央に山形突出部６を設け前後に壁板９を設
けた中底板５によって構成される薄膜プラスチック材製
の紙パック用ふた箱において、外筒山形突出部側面と中
底板の左右板面に夫々数箇づつ凹部７又は凸部８を形成
させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は上面が山形となっている乳製品、果汁等紙製容器の、頂部に嵌合して 使用するふた箱の改良に掛るものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種のふた箱としては本出願人関連会社等による実用新案登録第１６１９８ ８４号の前案があり、これらは既に実施され相当の効果を挙げている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが前案のふた箱にプラスチック薄板材を使用した場合、製品の補強力が やや不充分であるとともに、各部材を製造中及び保管中に積重ねたとき、プラス チック薄板の特性とし相接着し易く、引剥しに手数を要する等の欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記のような欠点を除く目的で考案されたもので、それぞれプラスチ ック薄板材で作成され、冠部に三個の山形突出部２、３、４を設けた外筒１と、 中央に山形突出部６を有する中底板５とによって構成されている点は前案と同様 であるが、本案の場合特に中底板５の前後に壁板９を設けるとともに各板材の一 部に補強用の凹部７又は凸部８を形成させた点を新規とするものである。

【０００５】

【作用】

前記各板面に形成された凹部７又は凸部８は、各板体を補強するとともに積上 げたとき板体間の接着を防止する。

【０００６】

【実施例】

図１（Ａ）は本考案紙パック用ふた箱外筒の斜視図、（Ｂ）は中底板の斜視図 、（Ｃ）は両板体を重合して成る製品の中央縦断面図で、図中１は外筒、２、３ 、４は山形突出部、５は中底板、６は山形突出部、７及び８は外筒及び中底板の 各一部に形成させた凹部及び凸部、９は中底板の前後に設けた壁板を示し、前記 各部は夫々プラスチック薄板材より成形される。

【０００７】 図２は本案品の使用状態を示す図で、１０は接着テープ、１１は牛乳パック、 １２は該パックの封緘時に形成された頂面突出部を示す。なお外筒及び中底板成 形後必要に応じて両者間を結合するため接着テープ１３（図１Ｃ）又は電気溶接 １４（図２）を施しておくとよい。

【０００８】

【考案の効果】

本考案のふた箱は前案と同様被パック品口部の清潔保持、山形突出部による積 重ね時の支承、透明材使用による被パック品の製造年月日並びに外筒、中蓋間隙 に封入されたプレミアム品等の明視が可能である等の効果に加えて、外筒及び中 底板は何れも成形加工され両者の板面に施した凹凸加工により各部が補強され取 扱上の便益が加増される等の効果を併せて奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）本考案紙パック用ふた箱外筒の斜視図、
（Ｂ）中底板の斜視図、（Ｃ）両板体を重合して成る製
品の中央縦断面図。

【図２】本案品の使用状態を示す図。

【符号の説明】

１ 外筒 ２、３、４山形突出部 ５ 中底板 ６ 山形突出部 ７ 凹部 ８ 凸部 ９ 壁板 １１ 牛乳パック １２ 頂面突出部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冠部に三個の山形突出部２、３、４を
   設けた外筒１の内部に、中央に山形突出部６を有する中
   底板５を収容したプラスチック薄板材製のふた箱におい
   て、中底板５の前後に壁板９を設けるとともに、外筒及
   び中底板の各一部にそれぞれ補強用凹凸部を設けた紙パ
   ック用ふた箱。
2. 【請求項２】 補強用凹凸部として外筒の山形突出部の
   側面に数箇の凹部７を、また中底板の左右板面に数箇の
   凸部８を形成させた請求項１に記載の紙パック用ふた
   箱。