JP3006015U - ディスクを一定位置に保持させるための装置を備えたディスクトレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本ディスクトレーはディスクが受納溝内に容
易に安置され得るようにし、安置されたディスクの位置
変動を防止する。 【構成】 本ディスクトレーはトレー内に形成され、受
納されるディスクよりやや大きめのディスク受納溝を含
む。受納溝の互いに隣接した側壁の各々にはリテイナー
が設置されている。リテイナーの各々はベース板とベー
ス板の中央に設置され滑らかな傾斜上面を有する係合突
部、そして係合突部の両側にベース板の両端部に設置さ
れたスプリングを備えている。係合突部は側壁を貫通し
て受納溝内側に突出し、スプリングの一端部は側壁外面
に付着されるように設置される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ディスクトレーに関し、特にディスクをトレー内の一定位置に保持 させるための装置を備えたディスクトレーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般的に、フロントローディングディスクプレーヤーとは、ディスクがディス クプレーヤーの前面を通じてディスクプレーヤーのハウジング内外に進入または 引出されるディスクプレーヤーを意味する。この際、ディスクは単独でプレーヤ ーハウジング内外を出入りすることも出来るが、ディスク搬送体、即ち、ディス クトレーによって搬送されディスクプレーヤーのハウジング内外に進入または引 出されるのが普通である。

【０００３】 図１には従来の一般的なフロントローディングディスクプレーヤーの一つとし てアメリカ特許第４、８９３、２９５号のディスクプレーヤーが概略的に示され ている。上記ディスクプレーヤーはディスク４を搬送するためのディスクトレー ５を備え、ディスクトレー５の上面には円形のディスク４が受納され得るように 二つの円形溝５ａ、５ｂが形成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような構造においては、ディスクが正確な位置にローディングされること で、ディスクプレーヤー内の再生及びその他の作動が円滑に行われるようにする ためには、ディスク４が上記円形溝５ａ，５ｂ内の適切な位置に安置され揺れが ないようにしなければならない。従って、ディスク４の形状及び大きさは溝５ａ ，５ｂの形状及び大きさと出来るだけ一致することが望ましい。しかし、プラス チック射出によって製造される殆どのディスクトレーにおいて非常に精密な寸法 を有する溝を形成するのは容易なことではなく、又、ディスク４と溝５ａ，５ｂ のサイズが同一な場合、ディスク４を溝５ａ，５ｂ内に挿入するのも容易ではな い。反面、このような問題点を避けるために溝５ａ，５ｂをディスク４より大き く形成する場合、前述のようにディスク４は搬送中または外部からの衝撃時に位 置すべき所に保持されない恐れがあり、従ってディスクプレーヤーの機能に大き く損なわれる可能性がある。

【０００５】 このような問題点は前述したような円形の溝を有するディスクトレーでのみな れず、方形のカートリッジを受納するための方形溝を備えたディスクトレーにお いても同一である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上のような問題点を解決するために考案されたものであり、本考案 の目的はディスクが容易に安置され、ディスクをディスクトレー内の一定位置に 保持させることでディスクプレーヤー内に正確にローディングされ得るようにす るディスクトレーを提供することにある。

【０００７】 以上のような目的を達成するために、本考案はトレー内に形成され、受納され るディスクよりやや大きめの長方形のディスク受納溝；そして 上記受納溝内の一定位置にディスクを保持させるためのリテイナー等を含むデ ィスクトレーを提供する。

【０００８】 望ましくは、上記リテイナーの各々はベース板と、ベース板の中央に設置され 滑らかな傾斜上面を有する係合突部及び係合突部の両側にベース板の両端部に設 置されたスプリングを備え、上記係合突部が上記側壁を貫通して上記受納溝の内 側に突出し上記スプリングの一端部が上記側壁外面に付着されるように、上記受 納溝の互いに隣接した二つの側壁の各々に設置される。

【０００９】

【作用】

以上のような構成によれば、ディスクをディスクトレーのディスク受納溝内に 押し入れると、ディスクが下降しながらリテイナーの係合突部と接するようにな る。ディスクは下降し続けて係合突部に沿って滑りながら係合突部を受納溝の外 側に押すようになる。ディスクが受納溝内に安置された時、係合突部はディスク の側面と接してスプリングの偏向力によってディスクを押すので、ディスクは受 納溝内の一定位置に保持され得るようになる。

【００１０】 従って、ディスクは正確にローディングされ、外部の衝撃による離脱が防止さ れるので、ディスクをディスクトレーに安置させる作業が簡単に行われるように なる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１２】 図２には、本考案の一実施例のミニディスクトレー１２が示されている。トレ ー１２には受納されるディスクカートリッジ１３よりやや大きめのディスク受納 溝１４が形成されている。受納溝１４は長方形であり、受納溝１４の上辺と右辺 、即ち、互いに隣接した二つの側壁１７には各々ディスクカートリッジ１３を受 納溝１４内の適切な位置に保持させるためのリテイナー１６が設置されている。 又、図２のトレー１２は、ディスクトレー１２がハウジング内に受納された時、 ディスクカートリッジ１３を保護し得るようにディスクカートリッジ１３が受納 された受納溝１４上を覆うトレーカバー１５をさらに備えている。

【００１３】 一方、図３は、リテイナー１６の拡大斜視図である。同図に示すように、リテ イナー１６はベース板１８と、ベース板１８の中央から前方に突出する係合突部 ２０及び係合突部２０の両側にベース板１８の両端部に設置された二つのスプリ ング２２を具備する。係合突部２０の上面は滑らかな傾斜面である。リテイナー １６は、図２に示すように係合突部２０が受納溝１４の互いに隣接した二つの側 壁の各々を貫通して受納溝１４の内側に延びるように、そして、スプリング２２ が側壁１７外面に付着されるように設置される。

【００１４】 以下、ディスク１３がディスクトレーに安置される動作に対して説明する。 先ず、ディスク１３を受納溝１４の上部から受納溝１４内に押し入れると、デ ィスク１３が下降しながらリテイナー１６の係合突部と接するようになる。ディ スク１３は下降し続けて係合突部２０に沿って滑りながら係合突部２０を受納溝 １４の外側に押すようになり、ディスク１３は受納溝１４内の一定位置に保持さ れ得るようになる。

【００１５】

【考案の効果】

従って、本考案によれば、ディスクがディスクトレー内の一定位置に安置され ることで、ディスクの不正確なローディングと外部からの衝撃によるディスクの 位置離脱等が防止されるため、ディスクプレーヤーの作動機能が損なわれること を防止し得る。

【００１６】 また、ディスク受納溝をディスクよりやや大きめに形成でき、その寸法の精密 度も要しないのでディスクトレーの製作が容易であり、更にはディスクローディ ングのためディスクをディスク受納溝に挿入する動作が簡単に行える。

【００１７】 なお、本考案は上述した実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲 で種々の変形が可能であることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の一般的なディスクトレーを有するフロン
トローディングプレーヤーの概略図である。

【図２】本考案の一実施例によるミニディスクトレーの
リテイナーの拡大斜視図である。

【図３】図２の実施例によるミニディスクトレーのリテ
イナーの拡大斜視図である。

【符号の説明】

４ ディスク ５ ディスクトレー ５ａ、５ｂ 溝 １１ ハウジング １２ ディスクトレー １３ ディスクカートリッジ １４ 受納溝 １５ トレーカバー １６ リテイナー １７ 側壁 １８ ベース板 ２０ 係合突部 ２２ スプリング

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トレー内に形成され、受納されるディス
   クよりやや大きめのディスク受納溝；そして上記受納溝
   内の一定位置にディスクを保持させるための手段を含む
   ディスクを一定位置に保持させるための装置を備えたデ
   ィスクトレー。
2. 【請求項２】 上記ディスク受納溝は長方形であること
   を特徴とする請求項第１記載のディスクを一定位置に保
   持させるための装置を備えたディスクトレー。
3. 【請求項３】 上記保持手段は各々ベース板と、ベース
   板の中央に設置され滑らかな傾斜上面を有する係合突
   部、そして係合突部の両側にベース板の両端部に設置さ
   れたスプリングを備え、 上記受納溝の互いに隣接した二つの側壁の各々に上記側
   壁を貫通して上記受納溝内側に突出するように上記スプ
   リングの一端部が上記側壁外面に付着されるように設置
   される二つのリテイナー（ｒｅｔａｉｎｅｒ）で構成さ
   れたことを特徴とする請求項２記載のディスクを一定位
   置に保持させるための装置を備えたディスクトレー。
4. 【請求項４】 トレー内に形成され、受納されるディス
   クよりやや大きめの長方形ディスク受納溝；そして各々
   ベース板と、ベース板の中央に設置され滑らかな傾斜上
   面を有する係合突部及び係合突部の両側にベース板の両
   端部に設置されたスプリングを備え、上記係合突部が上
   記側壁を貫通して上記受納溝内側に突出するように、そ
   して上記スプリングの一端部が上記側壁外面に付着され
   るように上記受納溝の互いに隣接した二つの側壁の各々
   に設置される二つのリテイナーを含むディスクを一定位
   置に保持させるための装置を備えたディスクトレー。