JP3005990U - 毛根刺激器 - Google Patents

毛根刺激器

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JP3005990U
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久美子 太田
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有限会社美容クリニック小原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 毛根部(頭髪や眉毛の毛の根元周囲)に低周
波電流刺激や遠赤外線温熱刺激や電磁性波・磁力線によ
る血行促進温熱刺激を与えて頭皮の活性化を計って育毛
・養毛を行なう毛根刺激器の提供を目的とする。 【構成】 頭皮に接触する部位である複数本の櫛の櫛刃
4先端又はブラシのブリッスル先端に電極50を設ける
とともにグリップに導電部5を露設し、電極と導電部と
に電源3に接続した刺激電流発生装置を接続し、前記櫛
刃の先端の一部の範囲の電極と他の部分の電極を異極と
して接触頭皮に刺激電流を印加するか、或は前記露設さ
れたグリップの導電部5と櫛刃先端の電極等とを異極と
し接触頭皮に刺激電流を印加する。また櫛又はブラシの
一部に着脱自在に遠赤外線発生部及び又は電磁性波発生
部を着脱自在に設けており、遠赤外線8と電磁性波9を
付与して相乗効果で育毛を行なう。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、毛根部(頭髪や眉毛の毛の根元周囲)に低周波電流刺激や遠赤外線 温熱刺激や電磁性波(磁力線)による血行促進温熱刺激を与えて頭皮の活性化・ 毛髪の養毛を行なう毛根刺激器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭皮に外的刺激を与えて養毛や育毛を行なう方法には、養毛剤と併用し て軽い打撃を与えたり、振動マッサージ等の刺激が提案され、それに応じた装置 が開発されている。
【0003】 しかし、従来の各種刺激を用いる方法や装置には、次のような問題があった。 頭皮への刺激が定型的固定的で、刺激を付与しているところが集中化する と皮膚炎やかゆみなどのトラブルが生じることがある。 頭皮の部分ごと、或は各人の頭皮の特徴に応じた刺激の使い分けが面倒で ある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
本考案に係る毛根刺激器は、頭皮等に適正な刺激を付与して、養毛・育毛に効 果のある新規な毛根刺激器を提供するものである。 電気的刺激=刺激電流を適正に選択することにより、亢進性頭皮でも減退性頭 皮でも育毛刺激効果が達成できる。 なお、本件考案器具は、電解質溶液の養毛剤と併用するとさらに好ましく、本 件考案の電気的刺激で養毛剤は電気分解しイオン化して頭皮内に導入浸透できる 。 また低周波電流による電気刺激は、表皮各層の電位差を調整して正常頭皮にす る効果を有する。 さらに、皮膚内の毛根に温熱を付与するので、血行促進と刺激を併用でき相乗 効果がある。 このように、本考案は、電気的刺激に加えて複数の刺激を手軽に付与するもの で、家庭でも容易にセルフ育毛刺激を行なうことができる毛根刺激器の提供を目 的とする。
【0005】 通常、頭皮の表面は、PH 5,0〜6,0 前後で微酸性の保護膜でおおわれている。 その保護膜の下の表皮は、各層ごとに電位差を呈し、保護膜から角質層、顆粒 層、有棘層、基底層、真皮層まで+−・+−と電位が陽と陰と交互に重なり合っ ている。 養毛・育毛には、油性等の亢進性頭皮の場合は+を、荒性等の減退性頭皮には −の刺激を与えて電位を等しくして正常頭皮の状態に安定させることが最適であ る。
【0006】 本考案は、前記のような正常電位効果を達成しながらさらに他の血行促進ほか の刺激を付与して育毛効果を相乗するものであり、毛根部(頭皮)に接触する部 位である複数本の櫛刃先端又はブラシのブリッスル(ここでは、豚等の剛毛の意 味ではなく立毛状の部材の意味で使用する)に電極を設けるとともにグリップに 導電部を露設し、前記電極と導電部とに電源に接続した低周波刺激電流発生装置 を接続し、前記櫛刃の先端の一部の範囲の電極と他の部分の電極を異極として接 触毛根部に刺激電流を印加するか、或は前記露設されたグリップの導電部と前記 櫛刃先端の電極等とを異極とし接触毛根部に刺激電流を印加し、さらに櫛刃先端 又はブラシのブリッスル先端やこれより低い凸部に遠赤外線発生部及び又は電磁 性波発生部を設けたことを特徴とする毛根刺激器である。
【0007】 刺激電流は、矩形波か棘状波のパルス平流(直流)電流か、トタンジスターか ダイオードなどによって発振させる棘状波のパルス交番電流で周波数が1000 Hz〜3000Hzである。
【0008】 刺激電流としてパルス平流(直流)を使用して、前記櫛刃先端の一部の範囲の 電極と他の部分の櫛刃先端の電極を異極とした構成の場合は、電極を電気的に切 り替えるか、櫛刃の基部を機械的に回転自在にすることにより、電極を切り替え ることができる。
【0009】 毛根刺激器には遠赤外線発生部を形成してこれを併用する構成であるが、遠赤 外線は、天然ゴム又は成ゴムに粒径0,5 〜100 μのセラミックスの単体もしく は複合体を5〜30%重量混入分散せしめたセラミックス入りゴム複合体を形成 して、櫛刃先端やブリッスル先端に塗布成形するか、これより低い凸部の表面に 帯状に着脱自在に形成している。 セラミックスは、8〜14ミクロンの波長を発生するものを適宜選定する。
【0010】 また、ブリッスル先端の一部に天然ゴム又は合成ゴムに磁鉄鉱微粒を混入分散せ しめた電磁性波発生部を櫛刃先端やブリッスル先端に塗布成形するか、これより 低い凸部の平坦な表面に設けている。
【0011】 このように本考案は、基本的には、低周波パルス電流等の刺激電流発生装置を 内臓し、導電部(電極)を露設したグリップに、複数本の櫛刃先端又はブリッス ルの夫々に電極を有する櫛を設け、前記櫛と導電部との極性切替スイッチおよび 出力調整ダイヤルを設けて、適正な電気的刺激を付与し、加えて遠赤外線と電磁 性波を付与するものである。
【0012】 毛根刺激のためには刺激の浸透性や深さが要請されるが、低周波の波形を深い 微分形に設定するのが好ましいことが解り、本考案で使用する低周波は、パルス 電流の棘状波で周波数が1000Hz〜3000Hzである。
【0013】
【 作 用 】
本考案に係る毛根刺激器は、スイッチONにして手で持ち、導電部に手のひらを 接触させて、同時に櫛刃を頭皮につけて髪をとかすと、毛根刺激器と手のひらと 頭皮とに電気的回路が構成され、低周波パルス電流が頭皮に印加される。 さらに加えて、頭皮面に遠赤外線発生部であるセラミックス塗布面や電磁性波発 生部を接触させるように使用することで、頭皮の内部に遠赤外線や磁力による温 熱効果を得ることができる。
【0014】 低周波パルス電流の刺激は、ピリピリと短い周期の刺激である。 電気的刺激の強弱はグリップ側面の出力調整ダイヤルで任意に調整し、頭皮内の 各層(保護膜・角質層・顆粒層・有棘層・基底層・真皮層・皮下組織)のイオン 移動は、櫛刃の極性切替スイッチ又は櫛刃基部の回転により切替えることで頭皮 の特性に応じた対応ができる。
【0015】 このように頭皮・毛根の特性に応じて櫛刃からのパルス電流の出力調整と極性 切替を行ない、頭皮毛根に適正な電気的刺激・温熱刺激を与えて育毛刺激効果を 得ることができる。
【0016】 さらにまた、櫛刃電極と頭皮の間に電解質溶液を介在させることにより、敏感 な頭皮は保護膜を損傷することなく電気的刺激を受けると同時に、電解イオンが 頭皮内に導入浸透できる。 養毛剤としての電解質溶液に低周波パルス電流が印加されると、電離した+イ オンと−イオンは櫛刃の極性に応じて移動し頭皮に浸透してゆくという現象が生 じるので、この現象を利用して頭皮に有効なある種ローションを電気分解してイ オンの形に換え、頭皮質・頭皮状態に有効な成分を頭皮内に導入浸透させる作用 をすることができる。
【0017】
【実 施 例】
次に本考案に係る毛根刺激器の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1の実施例は、刺激電流発生装置(プリント基盤)である低周波パルス電流発 生装置1を内臓したグリップ2の端部に電池3を設け、先端に電極50を有する 櫛刃4(又はブリッスル4)を設けた櫛体40を、ケース41にピン42で回転 自在に取付けた櫛である。 毛根刺激の深透性のため、低周波の波形を深い微分形に設定し、発生する低周 波は、パルス電流の棘状波で周波数が1000Hz〜3000Hzである。 そして櫛又はブラシの一部には、遠赤外線発生部8及び又は電磁性波発生部9 を設けている。
【0018】 遠赤外線発生部8は、櫛又はブリッスルの一部、例えば櫛の基部や櫛刃先端又 はブラシの基部やブリッスル先端の一部に天然ゴム又は合成ゴムに粒径0,5 〜10 0 μのセラミックスの単体もしくは複合体を5〜30%重量混入分散した平面層 81やスポット82として塗布形成されている。 遠赤外線発生部8は、8〜14ミクロンの波長の遠赤外線を発生するようなもの が選定されている。 電磁性波発生部9は、櫛の基部や櫛刃先端又はブラシの基部やブリッスル先端 の一部に天然ゴム又は合成ゴムに磁鉄鉱微粒を混入分散せしめた平面層91やス ポット92として塗布形成されている。 電磁性波発生部9は、セラミックスの種類や磁鉄鉱の混入によっては遠赤外線 発生部8と兼用にすることもできる。 実施例では櫛刃先端又はブラシのブリッスル先端より低い着脱自在な凸部に遠赤 外線発生部8としての平面層81及び電磁性波発生部9としての平面層91を設 けている。着脱自在に形成することで従来の毛根刺激器にも若干の設計変更で利 用できる。
【0019】 また図1の実施例の櫛体40は平面状円形であり、略半分の範囲の櫛刃4の先 端電極50と残りの半分の電極50とを異極とするように、櫛体40の底面に接 続端子43・44を設けている。 接続端子43・44は、ケース41に形成した二つの端子45・46と夫々摺 接して、回転させることで+・−を変換できる。 櫛体40は、櫛刃4が頭皮に柔らかく接触するようにクッション材47を介在 させるのが好ましい。
【0020】 前記グリップ2には導電性金属で形成した導電部5を露設している。 本考案の毛根刺激器は、刺激電流発生装置1と導電部5と電極50とで人体を介 して電気回路を形成し、刺激電流を付与することになる。 この電気回路は、前記櫛体40の二つの範囲の電極50の両範囲で、或は前記 電極50の全部と導電部5との間で形成できる。 実施例では、グリップ2の導電部5を使用せずに、櫛体40の略半分の範囲の 櫛刃4の先端電極50と残りの半分の電極50とを異極として頭皮とで電気回路 を形成して使用することもできる。 これらの電極50と導電部5とは、極性を切り換える極性切替スイッチ6を設 けて切り替え自在であり、スイッチ兼用出力調整ダイヤル7を設けているので刺 激強度の調整も任意にできる。
【0021】 出力調整ダイヤル7をスイッチONにすると、LEDランプ11が点灯して可使用 状態を示す。 絶縁材製のグリップ2は、電源(電池または充電池)3が内蔵され、金属製の導 電部5を露設している。 電源3は、電池の例を示しているが、充電池や、図2のように家庭用電源でも使 用できるようにAC−DC変換器を設けてコードを接続してもよい。
【0022】 交流電源を使用して、1000Hzの低周波パルス交番電流を発生する刺激電 流発生装置1を設けて、交流の刺激電流を付与できる装置もできる。 図2の実施例は、ブリッスル4に外周リング状の電極50とその内部の円形に 配置された電極50を異極とできるような回路に構成した毛根刺激器である。 一定範囲の頭皮に外周から求心方向に刺激電流を流すことができる。
【0023】 このような構成の本考案に係る毛根刺激器は、スイッチONにして手で持ち、導 電部5に手のひらを接触させて、同時に櫛刃4を頭皮に接触させ髪をとかすと、 毛根刺激器と手のひらと頭皮とに電気的回路が構成され、低周波パルス電流が頭 皮に流れ印加されて刺激が浸透してゆく。 低周波パルス電流の刺激は、ピリピリと短い周期の刺激であり、電気的刺激の 強弱はグリップ2側面の出力調整ダイヤル7で任意に調整することができる。 櫛刃4を頭皮に接触させると、同時に遠赤外線発生部8及び又は電磁性波発生 部9が頭皮に接近し、接触して遠赤外線及び又は電磁性波を照射する。
【0024】 頭髪は、毛乳頭周辺の細胞群が分裂増殖して毛髪細胞が生育してゆくが、その 周囲の細胞が、電流の刺激でマイクロマッサージが付与され、8〜14ミクロン の直進性・深達性のある遠赤外線で、温熱効果による血行促進や電磁性波による 血流促進で、頭皮を活性化し分裂増殖を促進することになる。
【0025】 なお、図示の実施例はあくまでも一例であり、本考案はこれに限定されるもの ではなく、デザインや細部については種々の設計変更が可能である。
【0026】
【考案の効果】
本考案に係る毛根刺激器は、前記の構成作用のものであり、次のような特有の 技術的効果がある。 頭皮への刺激が動的で、刺激を付与するところを移動できるので、皮膚へ の刺激が調整できトラブルが生じることがない。 低周波パルス電流の刺激は、頭皮の血行が硬くなり減退性頭皮となって起 きる抜け毛や薄毛に対し、組織の正常化を図り、活動期毛に働いてその寿 命を延ばしつつ、血行を促進させ育毛の活性化を図るので、ヘアーサイク ルが長くなり、活動期が延びることによって脱毛予防となる。 頭皮が、ドライスキン(減退性皮膚)であったり、オイリースキン(亢進 性皮膚)であったりした場合、その特性に応じて刺激電流の極性を切り替 えて、プラスの電位またはマイナスの電位を付与することができ、頭皮の 新陳代謝を補助できる。 頭皮の特性は、個人ごとに異なることは当然であるが、季節や神経の高ぶ りなどで頭の各部ごとに特性がある。 本考案では、櫛又はブリッスルの一部でも極性の切替ができるので、狭い 部分への刺激が適正にできる。 遠赤外線と電磁性波の付与(照射)により、頭皮に深層での温熱・血行促 進効果が相乗的に作用し、育毛効果が向上した。 本考案に係る遠赤外線発生部及び又は電磁性波発生部を備えた実施例に示 す毛根刺激器を数名の頭髪の薄いパネラーが1カ月間連続試用したところ 、 全員が使用の清涼感を好ましいと答え、全員が頭皮の柔軟性が増して 、検査時では微量であるが全員に増毛・発毛が確認された。 低周波電流と遠赤外線・電磁性波との相乗的作用とこれによる育毛効果は きわめて新規な発見である。 深層にある毛根へ、本考案の刺激器の刺激が効率的に到達しているものと 推量できる。 本考案の毛根刺激器は、通電しないで櫛として使用することでも、遠赤外 線発生部又は電磁性波発生部からの、人体に適切な波長の温熱刺激を受け ることができる。 以上のように本考案に係る毛根刺激器は、安全で各人の頭皮に応じた育毛刺激 が手軽にでき、かつ効果性が高く、頭髪の育毛や養毛にきわめて実用的価値があ る。
【提出日】平成6年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、毛根部(頭髪や眉毛の毛の根元周囲)に電流刺激や遠赤外線温熱刺 激や電磁性波(磁力線)による血行促進温熱刺激を与えて頭皮の活性化・毛髪の 養毛を行なう毛根刺激器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭皮に外的刺激を与えて養毛や育毛を行なう方法には、養毛剤と併用し て軽い打撃を与えたり、振動マッサージ等の刺激が提案され、それに応じた装置 が開発されている。
【0003】 しかし、従来の各種刺激を用いる方法や装置には、次のような問題があった。 頭皮への刺激が定型的固定的で、刺激を付与しているところが集中化する と皮膚炎やかゆみなどのトラブルが生じることがある。 頭皮の部分ごと、或は各人の頭皮の特徴に応じた刺激の使い分けが面倒で ある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
本考案に係る毛根刺激器は、頭皮等に適正な刺激を付与して、養毛・育毛に効 果のある新規な毛根刺激器を提供するものである。 電気的刺激=刺激電流を適正に選択することにより育毛刺激効果が達成できる 。 なお、本件考案器具は、電解質溶液の養毛剤と併用するとさらに好ましく、本 件考案の電気的刺激で養毛剤は電気分解しイオン化して頭皮内に導入浸透できる 。 さらに、電気的刺激は、皮膚内の毛根に温熱を付与するので、血行促進と刺激 を併用でき相乗効果がある。 このように、本考案は、電気的刺激に加えて複数の刺激を手軽に付与するもの で、家庭でも容易にセルフ育毛刺激を行なうことができる毛根刺激器の提供を目 的とする。
【0005】 通常、頭皮の表面は、PH5,0〜6,0前後で微酸性の保護膜でおおわれて いる。 その保護膜の下の表皮は、各層ごとに電位差を呈し、保護膜から角質層、顆粒 層、有棘層、基底層、真皮層まで+−・+−と電位が陽と陰と交互に重なり合っ ている。 養毛・育毛には、この電位に変化を与えることで刺激を付与し、正常頭皮の状 態に安定させることが最適である。
【0006】 本考案は、前記のような正常電位効果を達成しながらさらに他の血行促進ほか の刺激を付与して育毛効果を相乗するものであり、毛根部(頭皮)に接触する部 位である複数本の櫛刃先端又はブラシのブリッスル(ここでは、豚等の剛毛の意 味ではなく立毛状の部材の意味で使用する)に電極を設けて刺激電流発生装置を 接続して、接触毛根部に刺激電流を印加し、さらに櫛刃先端又はブラシのブリッ スル先端やこれより低い凸部に遠赤外線発生部及び又は電磁生波発生部を設けた ことを特徴とする毛根刺激器である。
【0007】 刺激電流は、トタンジスターかダイオードなどによって発振させる棘状波のパ ルス交番電流で周波数が1000Hz〜3000Hzである。
【0008】 毛根刺激器には遠赤外線発生部を形成してこれを併用する構成であるが、遠赤 外線は、天然ゴム又は合成ゴムに粒径0,5〜100μのセラミックスの単体も しくは複合体を5〜30%重量混入分散せしめたセラミックス入りゴム複合体を 形成して、櫛刃先端やブリッスル先端に塗布成形するか、これより低い凸部の表 面に着脱自在に形成している。
【0009】 セラミックスは、8〜14ミクロンの波長を発生するものを適宜選定する。
【0010】 また、ブリッスル先端の一部に天然ゴム又は合成ゴムに磁鉄鉱微粒を混入分散せ しめた電磁性波発生部を櫛刃先端やブリッスル先端に塗布成形するか、これより 低い凸部の平坦な表面に設けている。
【0011】 このように本考案は、基本的には、パルス交番電流等の刺激電流発生装置を内 臓し、加えて遠赤外線と電磁性波を付与するものである。
【0012】 毛根刺激のためには刺激の浸透性や深さが要請されるが、低周波の波形を深い 微分形に設定するのが好ましいことが解り、本考案で使用する低周波は、パルス 交番電流の棘状波で周波数が1000Hz〜3000Hzである。
【0013】
【 作 用 】
本考案に係る毛根刺激器は、スイッチONにして手で持ち、櫛刃を頭皮につけ て髪をとかすと、頭皮に電流が流れ、パルス交番電流が頭皮に印加される。 さらに加えて、頭皮面に遠赤外線発生部であるセラミックス塗布面や電磁性波発 生部を接触させるように使用することで、頭皮の内部に遠赤外線や磁力による温 熱効果を得ることができる。
【0014】 低周波パルス電流の刺激は、ピリピリとした刺激である。
【0015】 このように頭皮・毛根の特性に応じて櫛刃からパルス電流で頭皮毛根に適正な 電気的刺激・温熱刺激を与えて育毛刺激効果を得ることができる。
【0016】 さらにまた、櫛刃電極と頭皮の間に電解質溶液を介在させることにより、敏感 な頭皮は保護膜を損傷することなく電気的刺激を受けると同時に、電解イオンが 頭皮内に導入浸透できる。 養毛剤としての電解質溶液に低周波パルス電流が印加されると、電離した+イ オンと−イオンは櫛刃の極性に応じて移動し頭皮に浸透してゆくという現象が生 じるので、この現象を利用して頭皮に有効なある種ローションを電気分解してイ オンの形に換え、頭皮質・頭皮状態に有効な成分を頭皮内に導入浸透させる作用 をすることができる。
【0017】
【実 施 例】 次に本考案に係る毛根刺激器の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1の実施例は、刺激電流発生装置(プリント基盤)であるパルス交番電流発生 装置1を内臓し、先端に電極50を有する櫛刃4(又はブリッスル4)を設けた 櫛体40を、ケース41に取付けた櫛である。 毛根刺激の深透性のため、低周波の波形を深い微分形に設定し、発生する電気 刺激は、パルス交番電流の棘状波で周波数が1000Hz〜3000Hzである 。 そして櫛又はブラシの一部には、遠赤外線発生部8及び又は電磁性波発生部9 を設けている。
【0018】 遠赤外線発生部8は、櫛又はブリッスルの−部、例えば櫛の基部や櫛刃先端又 はブラシの基部やブリッスル先端の一部に天然ゴム又は合成ゴムに粒径0,5〜 100μのセラミックスの単体もしくは複合体を5〜30%重量混入分散した平 面層やスポットとして塗布形成されている。 遠赤外線発生部8は、8〜14ミクロンの波長の遠赤外線を発生するようなもの が選定されている。 電磁性波発生部9は、櫛の基部や櫛刃先端又はブラシの基部やブリッスル先端 の一部に天然ゴム又は合成ゴムに磁鉄鉱微粒を混入分散せしめた平面層やスポッ トとして塗布形成されている。 電磁性波発生部9は、セラミックスの種類や磁鉄鉱の混入によっては遠赤外線 発生部8と兼用にすることもできる。 実施例では櫛刃先端又はブラシのブリッスル先端より低い着脱自在な凸部に遠 赤外線発生部8としての平面層及び電磁性波発生部9としての平面層を設けてい る。遠赤外線発生部8及び電磁性波発生部9は着脱自在に形成している。
【0019】 図1の実施例の櫛体40は平面視で楕円形である。 また、櫛体40は、櫛刃4が頭皮に柔らかく接触するように柔軟な素材で形成さ れている。
【0020】 櫛体40には、複数の電極を配置し、接触頭皮との間で電気回路を形成して通 電刺激をする。
【0021】 スイッチ12をONにすると、LEDランプ11が点灯して可使用状態を示す 。電源3は、家庭用電源で使用できるコードを接続している。
【0022】 交流電源を使用して、1000Hzの低周波パルス交番電流を発生する刺激電 流発生装置1を設けて、交流の刺激電流を付与するのである。
【0023】 このような構成の本考案に係る毛根刺激器は、スイッチONにして手で持ち、 櫛刃4を頭皮に接触させ髪をとかすと、低周波パルス交番電流が頭皮に流れ印加 されて刺激が浸透してゆく。 櫛刃4を頭皮に接触させると、同時に遠赤外線発生部8及び又は電磁性波発生 部9が頭皮に接近し、接触して遠赤外線及び又は電磁性波を照射する。
【0024】 頭髪は、毛乳頭周辺の細胞群が分裂増殖して毛髪細胞が生育してゆくが、その 周囲の細胞が、電流の刺激でマイクロマッサージが付与され、8〜14ミクロン の直進性・深達性のある遠赤外線で、温熱効果による血行促進や電磁性波による 血流促進で、頭皮を活性化し分裂増殖を促進することになる。
【0025】 なお、図示の実施例はあくまでも一例であり、本考案はこれに限定されるもの ではなく、デザインや細部については種々の設計変更が可能である。
【0026】
【考案の効果】
本考案に係る毛根刺激器は、前記の構成作用のものであり、次のような特有の 技術的効果がある。 頭皮への刺激が動的で、刺激を付与するところを移動できるので、皮膚へ の刺激が調整できトラブルが生じることがない。 低周波パルス交番電流の刺激は、刺激に対する自己治癒力で組織の正常化 を図り、活動期毛に働いてその寿命を延ばしつつ、血行を促進させ育毛の 活性化を図るので、ヘアーサイクルが長くなり、活動期が延びることによ って 脱毛予防となる。 遠赤外線と電磁性波の付与(照射)により、頭皮に深層での温熱・血行促 進効果が相乗的に作用し、育毛効果の向上が期待できる。 深層にある毛根へ、本考案の刺激器の刺激が効率的に到達しているものと 推量できる。 本考案の毛根刺激器は、通電しないで櫛として使用することでも、遠赤外 線発生部又は電磁性波発生部からの、人体に適切な波長の温熱刺激を受け ることができる。 以上のように本考案に係る毛根刺激器は、安全で各人の頭皮に応じた育毛刺激 が手軽にでき、かつ効果性が高く、頭髪の育毛や養毛にきわめて実用的価値があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る毛根刺激器の一実施例を示す断
面図。
【図2】 同じく毛根刺激器であって、ブリッスルに外
周のリング状の電極とその内部に電極を設けた交番電流
の毛根刺激器の斜視図である。
【符号の説明】
1 電流刺激装置(低周波パルス電流発生装
置) 2 グリップ 3 電源(電池) 4 櫛刃 40 櫛体 41 ケース 5 導電部 50 電極 6 極性切替スイッチ 7 出力調整ダイヤル 8 遠赤外線発生部 81 遠赤外線を発生する平面層 82 遠赤外線を発生するスポット 9 電磁性波発生部 91 電磁性波を発生する平面層 92 電磁性波を発生するスポット 11 LEDランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 毛根刺激器
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る毛根刺激器の一実施例を示す斜
視図である。
【符号の説明】 1 電流刺激装置(低周波パルス交番電流発
生装置) 2 グリップ 3 電源 4 櫛刃 40 櫛体 41 ケース 50 電極 8 遠赤外線発生部 9 電磁性波発生部 11 LEDランプ 12 スイッチ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭皮に接触する部位である複数本の櫛の櫛
    刃先端又はブラシのブリッスル先端に電極を設けるとと
    もにグリップに導電部を露設し、前記電極に低周波電流
    を流す刺激電流発生装置を接続するとともに、櫛又はブ
    ラシの一部に遠赤外線発生部及び又は電磁性波発生部を
    設けたことを特徴とする毛根刺激器。
  2. 【請求項2】頭皮に接触する部位である複数本の櫛の櫛
    刃先端又はブラシのブリッスル先端に電極を設けるとと
    もにグリップに導電部を露設し、前記電極と導電部とに
    電源に接続した刺激電流発生装置を接続し、前記櫛刃の
    先端の一部の範囲の電極と他の部分の電極を異極として
    接触頭皮に刺激電流を印加するか、或は前記露設された
    グリップの導電部と前記櫛刃先端の電極等とを異極とし
    接触頭皮に刺激電流を印加するとともに、櫛又はブラシ
    の一部に着脱自在に遠赤外線発生部及び又は電磁性波発
    生部を設けたことを特徴とする毛根刺激器。
  3. 【請求項3】頭皮に接触する部位である複数本の櫛の櫛
    刃先端又はブラシのブリッスル先端に電極を設けるとと
    もにグリップに導電部を露設し、矩形波か棘状波のパル
    ス平流電流又は棘状波の交番電流で周波数が1000H
    z〜3000Hzの刺激電流を印加する刺激電流発生装
    置を前記電極と導電部とに接続し、前記櫛刃の先端の一
    部の範囲の電極と他の部分の電極を異極として接触頭皮
    に刺激電流を印加するか、或は前記露設されたグリップ
    の導電部と前記櫛刃先端の電極等とを異極とし接触頭皮
    に刺激電流を印加するとともに、櫛刃先端又はブラシの
    ブリッスル先端より低い凸部に遠赤外線発生部及び又は
    電磁性波発生部を設けたことを特徴とする毛根刺激器。
  4. 【請求項4】頭皮に接触する部位である複数本の櫛の櫛
    刃先端又はブラシのブリッスルに電極を設けるとともに
    グリップに導電部を露設し、矩形波か棘状波のパルス平
    流電流又は棘状波の交番電流で周波数が1000Hz〜
    3000Hzの刺激電流を印加する刺激電流発生装置を
    前記電極と導電部とに接続し、前記櫛刃の先端の一部の
    範囲の電極と他の部分の電極を異極として接触頭皮に刺
    激電流を印加するか、或は前記露設されたグリップの導
    電部と前記櫛刃先端の電極等とを異極とし接触頭皮に刺
    激電流を印加するとともに、櫛の基部や櫛刃先端又はブ
    ラシの基部やブリッスル先端の一部に天然ゴム又は合成
    ゴムに粒径0,5 〜100 μのセラミックスの単体もしくは
    複合体を5〜30%重量混入分散せしめた8〜14ミク
    ロンの波長の遠赤外線発生部を設けたことを特徴とする
    毛根刺激器。
  5. 【請求項5】頭皮に接触する部位である複数本の櫛の櫛
    刃先端又はブラシのブリッスルに電極を設けるとともに
    グリップに導電部を露設し、矩形波か棘状波のパルス平
    流電流又は棘状波の交番電流で周波数が1000Hz〜
    3000Hzの刺激電流を印加する刺激電流発生装置を
    前記電極と導電部とに接続し、前記櫛刃の先端の一部の
    範囲の電極と他の部分の電極を異極として接触頭皮に刺
    激電流を印加するか、或は前記露設されたグリップの導
    電部と前記櫛刃先端の電極等とを異極とし接触頭皮に刺
    激電流を印加するとともに、櫛の基部や櫛刃先端又はブ
    ラシの基部やブリッスル先端の一部に天然ゴム又は合成
    ゴムに磁鉄鉱微粒を混入分散せしめた電磁性波発生部を
    設けたことを特徴とする毛根刺激器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101031408B1 (ko) 2009-05-11 2011-04-26 김성진 발모전기자극기
JP2012075543A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 頭皮用施療装置
US11918805B2 (en) 2020-08-06 2024-03-05 G.M Corporation Skin stimulation brush

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