JP3005633U - 円筒電池用バッテリーチャジャー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は円筒電池用のバッテリーチャジャー
に関する。 【構成】 本考案のバッテリーチャジャーは一対の背中
合せの凹部により分離された上下部を有する実質的円筒
のハウジングから成る。使用状態において、上記ハウジ
ングは起立位置に設置され、かつ上記凹部は相互に平行
かつハウジングの軸に対称に延在する平面的背面を有す
る。上記背面の上下域には電池の側方を案内するために
複数のリブが相互に間隔を置いて設けられている。上記
リブ間の上記凹部の上下端壁には挿入された電池をばね
付勢するための接点部材が配設されている。上記ハウジ
ングの下部には主変圧器を設置できる。上記ハウジング
の上下部内には気流冷却チャンネルを形成する孔が設け
られている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は主変圧器およびコネクタのプラグ付コードを内蔵した家庭用バッテリ ーチャジャーに関する。主にＡＡ（Ｒ６またはＬＲ６）とＡＡＡ（Ｒ０３または ＬＲ０３）、Ｃ（Ｒ１４またはＬＲ１４）とＤ（Ｒ２０またはＬＲ２０）型の複 数の円筒電池を保持かつ受容することができる。

【０００２】

【従来の技術】

家庭用電気電子製品の増加に伴って蓄電池の使用は増大している。再充電可能 な電池が往々にして一次電池よりも好まれる。これは再充電可能な電池は多数回 にわたって使用でき、従って、対応する数の一次電池の使用と比較して実質的に 安価であり、更に環境に対する負荷が相対的に小さいことによる。複数の再充電 可能な電池が使用される家庭ではバッテリーチャジャーが必要となる。

【０００３】 バッテリーチャジャーは一般的に充電される電池を収容するための室を有する プラスチックのハウジング内に設置される。バッテリーチャジャーの電気的構成 要素は主変圧器、整流器、１以上の充電回路、および好ましくは充電過程の状態 に関する光情報を提供する発光ダイオード（ＬＥＤ）等のディスプレィ手段から 成る。より小さいバッテリーチャジャーが主レセプタクル内に差し込まれ、より 大きいバッテリーチャジャーはコード等により線間電圧へ接続されて自己支持ユ ニットを構成する。

【０００４】 バッテリーチャジャーの操作中に熱が発生するので、バッテリーチャジャーを 適宜に冷却できる設計にし、電気的構成要素および電池の温度を許容可能な範囲 内に維持する必要がある。更に、バッテリーチャジャーに要求される条件は扱い 易さ、機械的安定性、および快適な外観を有することである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 そこで、本考案の課題は上記要件を満足させるバッテリーチャジャーを提供す ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案による電池用バッテリーチャジャーは一対の 背中合わせの凹部により分離された上下部を有する実質的円筒のハウジングから 成る。使用状態において、上記ハウジングは起立位置に配置され、上記凹部は上 記ハウジングの対称軸に対して平行の平面的背面を有する。挿入される電池の側 方を案内するために相互に間隔を置いた複数の案内リブが上記背面の上下端部域 に配設されており、更に、挿入される電池をばね付勢するために接点部材が上記 リブ間で上記凹部の上下端壁に配設されている。上記ハウジングの下部には主変 圧器を設置でき、かつ気流冷却チャンネルを形成するために複数の孔が上記ハウ ジング内に形成されている。

【０００７】 好適態様において、上記孔は上記凹部の背面の上域および上記ハウジングの下 部の底面の適宜場所に設けられ、かつ上記ハウジングの下部はその底面に形成さ れた上記孔と本バッテリーチャジャーを起立させる適宜支持面との間に所定間隔 を提供する複数の短脚を有する。 上記ハウジングの上部は上記凹部の上方に一対の平行平面を有し、かつ上記平 行平面の少なくとも一方は充電された電池の充電状態を表示するディスプレィ手 段を有するのが好ましい。

【０００８】 上記凹部の一方は、例えば、充電しないで保管するだけの電池を保持するため のホルダとして利用できる。 更に、好適態様において、上記リブ間で上記凹部の上下端壁の一方の端壁には ばね案内孔が設けられて、接点部材として作用する弓形付勢ばねが上記案内孔へ 導入されているのがよい。

【０００９】 上記ハウジングの下部は環状変圧器を設置できる形態であるのが有効空間利用 の観点および安定性を増す上で好ましい。 以下、添付図面を参照して本考案による電池用バッテリーチャジャーの好適態 様を説明する。

【００１０】

【実施例】

バッテリーチャジャー１０は４本の短脚１１により起立位置になる実質的円筒 のハウジングを有する。各凹部１２，１３は図２に示したような断面形態のハウ ジング対称軸に対して背中合わせに平行に形成されている。各凹部は平面的背面 １４，１５を有する。ＡＡ寸法の円筒電池の挿入を容易にするために複数の分離 した短いリブ１６，１７が上記平面的背面の上下端部域から相互に間隔を置いて 突出している。４個の電池が上記ハウジングの各反対側へ挿入できる。リブ１６ ，１７は前方へ向かって狭くなる楔形横面を有し、かつ最も外側のリブの外面は 上記ハウジングの円筒面により構成されている。凹部１２，１３は狭い水平の上 下壁１８，１９を有する。この下壁１９はリブ１７相互間の空間の中間域に相当 する位置に小さいばね案内孔を有し、かつ弓形接点ばね２０が各ばね案内孔へ導 入されている。僅かに突出した球状先端部を有するフラットな接点部材２１が上 リブ１６の相互間で上壁１８上に設けられている。接点部材２１はそれぞれ電池 の陽極を表す先端よりも僅かに幅広い凹部内に配設され、それにより電池が間違 った電極側で挿入された場合には接触しないようになっている。

【００１１】 電池が正しい電極側で上記リブ間へ挿入された場合には、電池の２つの端部接 点は上接点部材２１と下接点ばね２０との間でばね付勢される。この付勢力は電 池が接点ばね２０を下方向へ押圧することにより生じる。上記４つのリブは挿入 された電池の側方支持を確実にする。 水平の冷却孔２２が背面１４，１５の上域に設けられており、上記ハウジング の底面の適宜場所に設けられた孔（図示せず）と共に上記ハウジングに形成され る気流冷却チャンネルの入口および出口を構成する。脚１１は上記底面の孔とバ ッテリーチャジャーを起立させる適宜支持面との間に一定の空間を提供し、それ により空気の自由な流通を可能にする。

【００１２】 上記バッテリーチャジャーは８個のＡＡ電池を受容しかつ充電できる。４個の 電池を充電するための設計態様の場合には、他の４個の電池用の上記凹部はすで に充電された電池の保管用として使用できる。上記凹部が電池保管用にのみ設計 される場合には上接点部材２１は設けられず、かつ接点ばね２０は付勢部材とし て働く。

【００１３】 上記ハウジングは凹部１２，１３上方に矩形の平面２３，２４を有し、ここに は発光ダイオード（ＬＥＤ）２５，２６等のディスプレィ手段を配設して挿入さ れた電池の充電状態を本バッテリーチャジャーの側部に表示するようにすること ができる。左のＬＥＤ２５が発光するときに、充電が開始し、右側のＬＥＤ２６ が発光するときに、電池が完全に充電されるようにしてよい。

【００１４】 上記ハウジングは水平の上下壁１９，２０の外縁部から傾斜する斜面２７，２ ８を有する。これは外観の装飾的効果以上の特定機能を有しない。 脚１１によりその支持面から離隔した上記ハウジングの幅広い円形下部は最も 重くかつ最も大きいバッテリーチャジャー構成要素、主変圧器を収容できる。か かる形態により環状変圧器の使用が容易になる。上記ハウジングの下部に配設さ れる変圧器は機械的安定性を確実にして、上記凹部上方のヘッド部分に首尾よく 設置される他の電子構成要素から遠隔にされる。上記変圧器の熱と磁界はいずれ の感応要素からも首尾よく分離される。

【００１５】 上記ハウジングはラベルその他の記入表を設置するためのいくつかの場所を提 供する。この目的に相応しい場合として、上記ハウジングの下部の外壁面２９、 ２つの平面２３，２４、上面、および警告その他の通達用として電池が挿入され ていない場合に透視することのできる上記凹部の背面１４，１５がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるバッテリーチャジャーの斜視図で
ある。

【図２】本考案によるバッテリーチャジャーの側面図で
ある。

【図３】本考案によるバッテリーチャジャーの立面図で
ある。

【図４】本考案によるバッテリーチャジャーの上面図で
ある。

【符号の説明】

１０…バッテリーチャジャー １１…脚 １２，１３…凹部 １４，１５…背面 １６，１７…リブ １８…上壁 １９…下壁 ２０…接点ばね ２１…接点部材 ２２…冷却孔 ２３，２４…平面 ２５，２６…ＬＥＤ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の背中合わせの凹部により分離され
   た上下部を有する実質的円筒のハウジングから成り、使
   用状態において、上記ハウジングは起立位置に配置さ
   れ、上記凹部は上記ハウジングの対称軸に対して平行の
   平面的背面を有し、挿入される電池の側方を案内するた
   めの相互に間隔を置いた複数の案内リブが上記背面の上
   下端部域に配設され、かつ接点部材が上記リブ間で上記
   凹部の上下端壁に配設されていて、上記ハウジングの下
   部には主変圧器を設置でき、気流冷却チャンネルを形成
   するための複数の孔が上記ハウジング内に形成されてい
   ることを特徴とする円筒電池用バッテリーチャジャー。
2. 【請求項２】 上記孔は上記凹部の背面の上域および上
   記ハウジングの下部の底面に設けられていて、上記ハウ
   ジングの下部はその底面の上記孔と本バッテリーチャジ
   ャーを起立させる適宜支持面との間に所定間隔を提供す
   る複数の短脚を有する、請求項１のバッテリーチャジャ
   ー。
3. 【請求項３】 上記ハウジングの上部は上記凹部の上方
   に一対の平行平面を有し、かつ上記平行平面の少なくと
   も一方は充電された電池の充電状態を表示するディスプ
   レィ手段を有する、請求項１のバッテリーチャジャー。
4. 【請求項４】 上記凹部の一方はそこへ挿入されて充電
   されない電池のホルダとしての作用を有する、請求項１
   のバッテリーチャジャー。
5. 【請求項５】 上記リブ間で上記凹部の上下端壁の一方
   の端壁にばね案内孔が設けられていて、接点部材として
   作用する弓形付勢ばねが上記案内孔へ挿入されている、
   請求項１のバッテリーチャジャー。
6. 【請求項６】 上記ハウジングの下部は環状変圧器を設
   置できる形態である、請求項１のバッテリーチャジャ
   ー。