JP3005526U - 固着具及び固着構造 - Google Patents

固着具及び固着構造

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JP3005526U
JP3005526U JP1994007411U JP741194U JP3005526U JP 3005526 U JP3005526 U JP 3005526U JP 1994007411 U JP1994007411 U JP 1994007411U JP 741194 U JP741194 U JP 741194U JP 3005526 U JP3005526 U JP 3005526U
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JP1994007411U
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睦 里見
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睦 里見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚のシート類を強固に結合する固着具を
得る。 【構成】 雌部材1の中心穴4に斜め上方を向く複数枚
の逆止爪5を設ける。雄部材2には、基部10から頚部
11、頭部12を突設し、シート14,15の穴1
1,151を貫いて雌部材1を嵌合する。頭部12の下
端は、爪止爪に結合して抜けることが不可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、2枚以上のシート又はベルトを連絡するのに適した固着具、及び該 固着具を用いた固着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
2枚以上のシート又はベルトを止着するための固着手段としては、軟質金属よ りなるリベットを挿通してかしめるのが一般的であり、また外観上、該リベット 先端のかしめ部を隠すために、ベレー帽型の雌部材をリベット先端に嵌め、該雌 部材内でリベット先端をかしめる手段も多用されている。しかし、この雌部材を 用いるかしめにおいては、かしめ部が隠れて視認できないため、かしめ不良があ っても使用に供され、使用中にリベットが抜けて分離してまう不都合がある。
【0003】 また、かしめ作業にはかしめ機械を用いるため、作業が面倒で非能率である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前記の従来技術の不都合な点を改善することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段の第1は、請求項1に記載したとおり、円板状 の本体の中心穴に、弾性をもつ複数個の逆止爪をテーパ状に設けて各逆止爪の先 端で係止穴を形成した雌部材と、円板状の基部から垂直に突出する頚部の先端に 、前記係止穴より大径の顎をもつ略円錐形の頭部を設けた雄部材と、からなるこ とを特徴とする。
【0006】 また、第2の手段は、請求項2に記載したとおり、請求項1において、逆止爪 の先端が中心穴の高さの中間位置にあることを特徴とする。
【0007】 第3の手段は、請求項3に記載したとおり、請求項1又は2において、雌部材 と雄部材を着色した合成樹脂で構成したことを特徴とする。
【0008】 第4の手段は、請求項4に記載したとおり、円板状の本体の中心穴に、弾性を もつ複数個の逆止爪をテーパ状に設けて各逆止爪の先端で係止穴を形成した雌部 材と、円板状の基部から垂直に突出する頚部の先端に、前記係止穴より大径の顎 をもつ略円錐形の頭部を設けた雄部材と、によって固着具を構成し、雄部材の頭 部が複数枚のシートを貫いて雌部材に結合していることを特徴とする。
【0009】
【作用】
前記の手段よりなるから、請求項1又は4においては、雄部材の頭部を被結合 部材の穴に通し、更に逆止片の弾力に抗して、雌部材の係止穴に押込むことによ り該頭部は逆止片に係止され、該頭部が係止穴から突出するので、係止状態は目 視により確認することができる。そして、一旦係止した頭部は、係止穴から脱出 することは不可能であり、頚部が貫通する複数枚の被結合体は強固に結合される 。
【0010】 また、請求項2においては、雄部材の頭部を受ける逆止爪の先端が中心孔の高 さの中間位置にあるため、該頭部の先端が雌部材の表面から全く又は殆ど突出し ない状態に構成することができ、表面に触れても痛み、危険等は生じない。
【0011】 そして、請求項3においては、固着具を用いる物品を、固着具の色によって区 別したり、雌部材の色とその中心穴に現れる頭部の色との組合せによって区別し たりすることができる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して実施例を説明する。図1において1は本考案の固着具に おける雌部材で、後記する図3の雄部材2と組合わされて図4に示す固着具Aを 形成するものであり、いずれも合成樹脂材で作られる。図1,2において雌部材 1の円板状の本体3の中心には、上下方向の中心穴4が設けられ、該中心穴4の 内面から穴の中心かつ上方を向く4枚の逆止爪5が相互に隙間51を存して突設 される。そして、各逆止爪5の内面によって、テーパー面6が形成され、先端に よって係止穴7が形成される。該係止穴7の位置は、中心穴4の高さの中間位置 にある。8,9はデザイン上及び軽量用溝である。
【0013】 図3の雄部材2は、円形の基部10の中心から頚部11が立上り、その先端に 略円錐形の頭部12が一体に設けられたもので、該頭部12の下端に顎13が形 成されている。該顎13の直径は雌部材1の係止穴7よりも大径とされている。
【0014】 2枚以上のシート状部材を結合するには、図3に示すように、各シート14, 15を重ね、これに設けた穴14,15に雄部材2の頭部12及び頚部11を押 込み、該頭部12の先端側から雌部材1のテーパー面6を押付けると、逆止爪5 は撓んで係止穴7が拡大され、頭部12が通過したのち逆止爪5と係止穴7は復 元して顎13を係止して抜け出しを防止し、シート14,15を結合する。なお 、前記シート14,15が織物又はゴムを織込んで形成したゴムバンドの場合は 、該シート14,15に頭部12を押込むことにより穴141,151を形成する ことができる。
【0015】 図5〜7は、図1〜4の固着具AをチケットホルダBの表示部16とゴムバン ド17の結合に用いた例を示し、該表示部16は、不透明の裏シート18に透明 の表シート19を溶着線20で溶着し、表シート19から伸びる雨蓋21を裏側 に折返したもので、両端に設けた取付け穴22に、ゴムバンド17を通した頭部 12を通過させたのち雌部材1を嵌着している。表示部16は、裏シート18と 表シート19でケース状をなしているので、内部に有効日付け、場所等が記入さ れた乗物券、入場券等の表示体23を入れ、ゴムバンド17と共に腕に嵌めるこ とにより携帯状態になる。なお、表示部16は、1枚のシートで形成され、これ に必要事項を記入したものであってもよい。
【0016】 図8に示すように、雌部材1と雄部材2のそれぞれを、緑、黄、ピンク、オレ ンジ等の色に作り、雌雄とも同色の組合わせにしたり、異色の組合わせにするこ とにより多種の情報を内包させることができる。例えば図8で線24に示すよう に雌雄の部材1,2の緑同士を組合わせると緑一色になり、線25に示すように 黄色の雌部材1に緑の雄部材2を組合わせると黄色い丸の中心に緑の頭部12が 存在することになり、線24で組合わせたものと異なる情報をもつものとするこ とができる。この情報を表示体23に記載された事項とによって多種の内容を表 示することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなとおり、請求項1又は4の手段によれば、雄部材の頭 部の顎が雌部材の逆止爪に係止されるため、雌部材と雄部材は分離不可能に結合 され頚部が貫通する複数枚のシート類を強固に結合でき、また、結合作業が簡単 で能率的に作業できると共に、頭部と逆止爪の結合状態が視認できる利点がある 。また、請求項2の手段によれば、尖った頭部が雌部材から全く又は殆ど突出し ないため、触っても痛みがなく、衣服がこすれても破れるおそれがない利点を有 する。そして、請求項3の手段によれば、雌部材と雄部材の色又は色の組合せに よって、この固着具を用いる物品の分類ができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例の雌部材の縦断面図
【図2】 同上平面図
【図3】 雄部材の斜視図
【図4】 結合状態の縦断面図
【図5】 使用例を示す表面斜視図
【図6】 同上分解図
【図7】 同上裏面斜視図
【図8】 使用状態説明図
【符号の説明】
A 固着具 1 雌部材 2 雄部材 3 本体 4 中心穴 5 逆止爪 6 テーパ面 7 結合穴 10 基部 11 頚部 12 頭部 13 顎 14,15 シート 16 表示部 17
ゴムバンド

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の本体の中心穴に、弾性をもつ複
    数個の逆止爪をテーパ状に設けて各逆止爪の先端で係止
    穴を形成した雌部材と、円板状の基部から垂直に突出す
    る頚部の先端に、前記係止穴より大径の顎をもつ略円錐
    形の頭部を設けた雄部材と、からなることを特徴とする
    固着具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、逆止爪の先端が中心
    穴の高さの中間位置にあることを特徴とする固着具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、雌部材と雄部
    材を着色した合成樹脂で構成したことを特徴とする固着
    具。
  4. 【請求項4】 円板状の本体の中心穴に、弾性をもつ複
    数個の逆止爪をテーパ状に設けて各逆止爪の先端で係止
    穴を形成した雌部材と、円板状の基部から垂直に突出す
    る頚部の先端に、前記係止穴より大径の顎をもつ略円錐
    形の頭部を設けた雄部材と、によって固着具を構成し、
    雄部材の頭部が複数枚のシートを貫いて雌部材に結合し
    ていることを特徴とする固着構造。
JP1994007411U 1994-06-23 1994-06-23 固着具及び固着構造 Expired - Lifetime JP3005526U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071512A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Nippon Stud Welding Co Ltd サンシェード用ハンドル
JPWO2011155273A1 (ja) * 2010-06-10 2013-08-01 株式会社石垣 フィルタープレスにおけるろ布への原液供給板の取付装置および当該取付装置を備えたフィルタープレス
JP2016003701A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 川上産業株式会社 留め具
KR20180054082A (ko) * 2016-11-15 2018-05-24 (주)성일프라스틱 차량용 플라스틱 리벳
WO2022230176A1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-03 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 嵌合構造および結合部材

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