JP3005321U - 冷却水換水装置 - Google Patents
冷却水換水装置Info
- Publication number
- JP3005321U JP3005321U JP1994008726U JP872694U JP3005321U JP 3005321 U JP3005321 U JP 3005321U JP 1994008726 U JP1994008726 U JP 1994008726U JP 872694 U JP872694 U JP 872694U JP 3005321 U JP3005321 U JP 3005321U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- engine
- safety valve
- seawater
- fresh water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 船舶用機関の海水冷却系の残水を清水に交換
し、機関の寿命を延ばす。 【構成】 混合管(1)と安全弁心材(2)、防水膜
(3)により構成され、各開口部を配管することで、大
気に外側を開放した防水膜(3)による弁構造が清水を
加圧した時のみ、海水冷却系に清水を送水する。
し、機関の寿命を延ばす。 【構成】 混合管(1)と安全弁心材(2)、防水膜
(3)により構成され、各開口部を配管することで、大
気に外側を開放した防水膜(3)による弁構造が清水を
加圧した時のみ、海水冷却系に清水を送水する。
Description
【0001】
本考案は、船舶用、機関の冷却装置に関し、特に小型船舶用の内燃機関の海水 冷却装置に関する。
【0002】
従来、船舶に使用される内燃機関は、機関の冷却に周囲に豊富な海水を用いる ものが多い。 一般に、海水を用いる方法は、機関内の電蝕や海洋微生物の発生 等により、冷却効果が妨げられたり、漏水、ひび割れの原因となるため、上架し て保管できる小型船舶等では、上架後、海水取入口に適合するアダプターを使用 して清水を注入し、機関をアイドリング状態で運転させながら、海水と清水を交 換していた。 しかし、海上に係留して保管されている船舶においては、上記機 関の海水取入口が船体の外側水面下にあるため、容易に機関内の冷却水を清水に 交換できないことが多かった。
【0003】
本考案の解決しようとする課題は、係留時においても安全に機関内の冷却水を 海水から清水に換水することにある。 海水取入口と機関の間にバルブを設け、 海水と清水を選択して供給する方法が容易に考え得るが、両方が閉鎖された状態 、バルブが解放されて多量の空気を吸い込む状態等、操作手順を誤ると海水ポン プの破損やオーバー・ヒートによる焼き付け等、深刻な事故につながる危険性が ある。 また、これらの操作は機関使用後、日常的に行う操作であり、注入バル ブの操作を誤っても、故障や危険な状態に至らない方法が望ましい。 これらの 操作を電気的に制御されるバルブ等を用いて行うことも可能ではあるが、湿度や 塩分の高い洋上環境において電気制御系の信頼性は低く、上記の様に制御系の故 障が2次的な故障につながる場合、危険を伴う。 また、水流の方向で作動する 弁や手動で開閉するバルブ等のみで、上記の課題を解決するのも困難である。
【0004】
大気圧との差圧が負圧になると閉鎖する大気に解放した防水膜による弁機構を 給水側と吐出側にそれぞれを設け、清水圧が大気圧を越えた時に発生する給水側 の弁を持ち上げる応力によって、吐出側の弁を解放する機構により、機関、船外 、給水口の3方に分岐した混合管へ清水を注入し、機関冷却水を換水する。 清 水の送水量をアイドリング時の機関の海水ポンプの送水量より多くすることで、 混合管と船体の取入口の間の海水を逆流させ、清水のみをエンジンに送り込む。
【0005】
本考案の安全弁は通常運転時、混合管側の管内が負圧となり、大気圧により防 水膜が管外面に密着し、導水穴が閉鎖され空気の侵入を防ぐ。 安全弁の給水側 が清水により加圧されると給水口側の導水穴より防水膜はふくらみ、吐出口側の 負圧による吸引力を越えると、導水穴が解放され安全弁心材と膜下の間隙を通過 して清水は混合管内に供給される。
【0006】
本考案の実施例を図1の断面図に基づき説明する。 T字の3方に開口部を設 けた混合管(1)は、水平方向の2つの開口部をそれぞれ機関給水口、及び海水 取入口に配管する。 垂下している3つ目の開口部へは、安全弁の吐出口(5) 側に配管する。 安全弁は直管の中間に隔壁(8)を設け、隔壁を挟んで導水穴 (7)を設けた安全弁心材(2)と安全弁の隔壁(8)両側の導水穴(7)全体 を覆う。 筒状の防水膜(3)と、防水膜(3)を水密に固定する固定バンド( 4)により構成されている。 上記の構成において、安全弁の給水口(6)側に 清水を送水する配管を接続し、機関をアイドリング状態とした後、清水を加圧送 水する。 送水量が機関の海水ポンプ能力を超えると、混合管(1)より船体の 海水取入口側へ清水が充満し、徐々に機関内の冷却海水を清水へと換水する。 図2は、加圧により安全弁が解放している状態を表す。
【0010】
【考案の効果】 エンジン内部の海水冷却系に残った海水を清水に置き換えることで塩分が減少 し、エンジン内部の電蝕を遅らせるとともに、清水化により貝や微生物が死滅す るため、これらの付着による熱交換器等のつまりを防ぐ効果がある。 安全弁を 配置したことで、清水注入バルブの誤操作による空気の混入を防ぐことができ、 さらに清水系配管の破壊等の事故に対しても2次的破壊を他の機構に及ぼさない 効果がある。 結果として、簡単な操作で安全に船舶用エンジンの寿命を延ばす 効果がある。
【図1】実施例の説明図である。
【図2】実施例の説明図で安全弁の解放状態図である。
1…混合管、 2…安全弁心材、 3…防水膜、 4…
固定バンド、5…安全弁の吐出口、 6…安全弁の給水
口、 7…導水穴、 8…隔壁
固定バンド、5…安全弁の吐出口、 6…安全弁の給水
口、 7…導水穴、 8…隔壁
Claims (1)
- 【請求項1】 内部が3方に通づる混合管(1)と、直
管の中間に隔壁(8)を設け、隔壁(8)を挟んでその
両側に管の内部と外部を貫通する導水穴(7)を設けた
安全弁心材(2)と、安全弁心材(2)の隔壁(8)の
両側に設けた導水穴(8)を覆う筒状の防水膜(3)に
より構成され、混合管(1)の3方の開口部をそれぞれ
船体の海水取入口、機関給水口、安全弁の吐出口(5)
と配管または直接結合し、安全弁の給水口(6)から、
加圧された清水を供給することで、防水膜(3)を膨張
させ導水穴を解放し、混合管(1)で海水と混合し、機
関内の海水冷却系の残水を、清水に換水することを特徴
とする船舶用機関の冷却水の換水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994008726U JP3005321U (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 冷却水換水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994008726U JP3005321U (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 冷却水換水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3005321U true JP3005321U (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=43141222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994008726U Expired - Lifetime JP3005321U (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 冷却水換水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005321U (ja) |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP1994008726U patent/JP3005321U/ja not_active Expired - Lifetime
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