JP3004941U - 家 具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震の際に家具の上台が下台から落下するこ
とを防止する。 【構成】 下台上に上台を載置してなる家具において、
下台の上面には下台側レールを固着すると共に上台の下
面には下台側レールに対応する上台側レールを固着し、
上台側レールを下台側レールに摺嵌し、更に上台の下部
又は下台の上部には側方より上台側レール又は下台側レ
ールに臨むめねじ孔を設け、上台側レールの側部と下台
側レールの側部とにはそれぞれ該めねじ孔に対応する係
止凹部を設け、該めねじ孔に対応するおねじを刻設した
固定ねじを該めねじ孔に螺合させてると共に該固定ねじ
の先端を上台側レールの側部と下台側レールの側部とに
設けた係止凹部に挿入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、下台上に上台を載置してなる家具に関するものであり、特に地震の 際に上台が下台から落下することを防止するようにした家具に係るものである。 なお、実用新案登録請求の範囲を含む本明細書において「家具」とは箪笥や食器 戸棚のみならず仏壇をも含むものとする。

【０００２】

【従来の技術】

下台上に上台を載置してなる家具においては、地震の際に上台が下台から落下 することを防止するために、下台の上面に複数の突起を設けると共に上台の下面 にはこれらの突起に対応する孔を設け、上台を下台上に載置する際に上台下面の 孔に下台上面の突起を嵌めるようにしたものが既に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記従来の家具においては、単に上台下面の孔に下台上面の突起を 嵌めるにすぎないため、地震の際に上台が下台から落下することを十分には防止 することができないという問題があった。 そこで本考案はこのような問題を解決し、地震の際に上台が下台から落下する ことを完全に防止し得るようにした家具を提供しようとしてなされたものである 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、下台上に上台を載置してなる家具にお いて、下台の上面には下台側レールを固着すると共に上台の下面には下台側レー ルに対応する上台側レールを固着し、上台側レールを下台側レールに摺嵌し、更 に上台の下部又は下台の上部には側方より上台側レール又は下台側レールに臨む めねじ孔を設け、上台側レールの側部と下台側レールの側部とにはそれぞれ該め ねじ孔に対応する係止凹部を設け、該めねじ孔に対応するおねじを刻設した固定 ねじを該めねじ孔に螺合させてると共に該固定ねじの先端を上台側レールの側部 と下台側レールの側部とに設けた係止凹部に挿入するようにしたことを特徴とす る家具を提供するものである。（請求項１）

【０００５】 また、本考案は、下台上に上台を載置してなる家具において、下台の上面には 下台側レールを固着すると共に上台の下面には下台側レールに対応する上台側レ ールを固着し、上台側レールを下台側レールに摺嵌し、上台の後端と下台の後端 とを連結板により相互に固定するようにしたことを特徴とする家具を提供するも のである。（請求項２）

【０００６】

【作用】

［請求項１の家具］ 請求項１の家具においては、上台側レールを下台側レールに摺嵌することによ り、上台は下台に対し該レールと同一方向にのみ移動可能であり且つ上台はそれ 以外のいかなる方向についても下台に対して移動不能になるように下台上に固定 される。更に、側方より上台側レール又は下台側レールに臨むめねじ孔に固定ね じを螺合させると共に該固定ねじの先端を上台側レールの側部と下台側レールの 側部とに設けた係止凹部に挿入することにより、上台は下台に対しレールと同一 方向についても移動不能となる。即ち、上台は下台に対し完全に固定されること になる。従って、地震の際に上台が下台から落下することは完全に防止される。

【０００７】

【作用】

［請求項２の家具］ 請求項２の家具においては、上台側レールを下台側レールに摺嵌することによ り、上台は下台に対し該レールと同一方向にのみ移動可能であり且つ上台はそれ 以外のいかなる方向についても下台に対して移動不能になるように下台上に固定 される。更に、上台の後端と下台の後端とを連結板により相互に固定することに より、上台は下台に対しレールと同一方向についても移動不能となる。即ち、上 台は下台に対し完全に固定されることになる。従って、地震の際に上台が下台か ら落下することは完全に防止される。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 図１は下台１上に上台３を載置してなる家具の一例として仏壇を示すものであ る。下台１の上面には下台側レール５、５を固着すると共に上台３の下面には下 台側レール５、５に対応する上台側レール７、７を固着し、上台側レール７、７ を下台側レール５、５に摺嵌する。図示の事例においては、下台側レール５、５ と上台側レール７、７をそれぞれ前後方向に左右一対配設している。また、図示 の事例においては、下台側レール５、５を断面略Ｔ状となし、上台側レール７、 ７は該下台側レール５、５を包み込む断面形状を備えているが、これらのレール は長さ方向にのみ相対的な移動を可能ならしめるように相互に摺嵌し得るもので あればいかなる断面形状を有するものであってもよい。

【０００９】 更に、上台３の下部又は下台１の上部には側方より上台側レール７又は下台側 レール５に臨むめねじ孔１１を設け、上台側レール７の側部と下台側レール５の 側部とにはそれぞれ該めねじ孔１１に対応する係止凹部１３、１５を設け、該め ねじ孔１１に対応するおねじ１７を刻設した固定ねじ１９を該めねじ孔１１に螺 合させてると共に該固定ねじ１９の先端を上台側レール７の側部と下台側レール ５の側部とに設けた係止凹部１３、１５に挿入する。図示の事例においては、上 台３の下部に側方より上台側レール７に臨むめねじ孔１１を設け、上台側レール ７の側部には該めねじ孔１１に連通する係止凹部１３を設け、下台側レール５の 側部には上台側レール７の係止凹部１３に対応する位置に係止凹部１５を設けて いる（図４、図５参照）。また、これらのめねじ孔１１、係止凹部１３、１５及 び固定ねじ１９は左右一対の上台側レール７と下台側レール５とに関連させて左 右に一組ずつ設けられている。なお、図示の事例においては、上台３を下台１上 に載置し、上台側レール７を下台側レール５に摺嵌して上台３と下台１との位置 を合せた後、固定ねじ１９をめねじ孔１１に螺合させてると共に該固定ねじ１９ の先端を上台側レール７の側部と下台側レール５の側部とに設けた係止凹部１３ 、１５に挿入する。

【００１０】 上記めねじ孔１１、係止凹部１３、１５及び固定ねじ１９に代えて、又はこれ らのものと共に、上台３の後端と下台１の後端とを相互に固定する連結板２１を 設けてもよい。即ち、一例として図６、図７に示すように、下台１の後端に予め 左右一対の連結板２１を固定ねじ２３により固定し、上台３を下台１上に載置し 、上台側レール７を下台側レール５に摺嵌して上台３と下台１との位置を合せた 後、左右一対の連結板２１を固定ねじ２５により上台３に固定するのである。符 号２７、２９はめねじ孔である。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、上台は下台上に固定されるため、地震 の際に上台が下台から落下することは完全に防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による家具の一例を示す正面図である。

【図２】同上家具の上台と下台とを分離した状態を示す
正面図である。

【図３】下台上に上台を載置した状態を示す正面図であ
る。

【図４】上台と下台とを示す平面図である。

【図５】上台の下部と下台の上部とを拡大して示す断面
図である。

【図６】下台の平面図である。

【図７】上台の後部と下台の後部とを拡大して示す断面
図である。

【符号の説明】

１ 下台 ３ 上台 ５ 下台側レール ７ 上台側レール １１ めねじ孔 １３ 係止凹部 １５ 係止凹部 １７ おねじ １９ 固定ねじ ２１ 固定板 ２３ 固定ねじ ２５ 固定ねじ ２７ めねじ孔 ２９ めねじ孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下台上に上台を載置してなる家具におい
   て、下台の上面には下台側レールを固着すると共に上台
   の下面には下台側レールに対応する上台側レールを固着
   し、上台側レールを下台側レールに摺嵌し、更に上台の
   下部又は下台の上部には側方より上台側レール又は下台
   側レールに臨むめねじ孔を設け、上台側レールの側部と
   下台側レールの側部とにはそれぞれ該めねじ孔に対応す
   る係止凹部を設け、該めねじ孔に対応するおねじを刻設
   した固定ねじを該めねじ孔に螺合させてると共に該固定
   ねじの先端を上台側レールの側部と下台側レールの側部
   とに設けた係止凹部に挿入するようにしたことを特徴と
   する家具。
2. 【請求項２】 下台上に上台を載置してなる家具におい
   て、下台の上面には下台側レールを固着すると共に上台
   の下面には下台側レールに対応する上台側レールを固着
   し、上台側レールを下台側レールに摺嵌し、上台の後端
   と下台の後端とを連結板により相互に固定するようにし
   たことを特徴とする家具。