JP3004431U - 乳母車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 折り畳んだときには幼児を乗せた状態でショ
イコ状に背負うことができるようにした乳母車を提供す
る。 【構成】 略∩状ハンドル１の左右各下端１ａをそれぞ
れ連結具に上下方向に回動自在に枢着すると共に該ハン
ドルの左右各下端附近には該ハンドルを各連結具７に固
定する固定具を各連結具に対し係脱自在になるように取
り付け、左右の各連結具には下端に前輪を備えた前脚と
下端に後輪を備えた後脚とをそれぞれ前後方向に回動自
在に枢着し、前脚と後脚とを上方向にのみ折り曲げ自在
の連結杆２９により連結し、更に左右の連結具間に幼児
シート３１を吊着し、該幼児シートに背負い紐３３を備
えさせたことを特徴とする乳母車。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は乳母車（ベビーカー）に関するものであり、特に折り畳んだときには 幼児を乗せた状態でショイコ状に背負うことができるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

保管ないし運搬に便ならしめるためにコンパクトに折り畳むことができるよう にした乳母車は既に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来の折り畳み自在の乳母車を更に改良し、折り畳んだときには 幼児を乗せた状態でショイコ状に背負うことができるようにした乳母車を提供し ようとしてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、略∩状ハンドルの左右各下端をそれぞ れ連結具に上下方向に回動自在に枢着すると共に該ハンドルの左右各下端附近に は該ハンドルを各連結具に固定する固定具を各連結具に対し係脱自在になるよう に取り付け、左右の各連結具には下端に前輪を備えた前脚と下端に後輪を備えた 後脚とをそれぞれ前後方向に回動自在に枢着し、前脚と後脚とを上方向にのみ折 り曲げ自在の連結杆により連結し、更に左右の連結具間に幼児シートを吊着し、 該幼児シートに背負い紐を備えさせたことを特徴とする乳母車を提供するもので ある。

【０００５】

【作用】

本考案による乳母車は、幼児を幼児シートに乗せた状態で従来の乳母車と同様 に前輪と後輪とにより地上で動かすことができる他、幼児を幼児シートに乗せた 状態でショイコ状に背負うことも可能である。

【０００６】 本考案による乳母車を幼児を幼児シートに乗せた状態で従来の乳母車と同様に 前輪と後輪とにより地上で動かす場合には、前脚と後脚とを連結している連結杆 を伸張させることにより前脚と後脚とをそれぞれ前後に開いた状態で固定し、略 ∩状ハンドルを上方に回動させた状態で該ハンドルの左右下端附近に取り付けた 固定具を連結具に係止することにより該ハンドルを連結具に固定すればよい。し かるときは、略∩状ハンドルと前脚と後脚とがそれぞれ確実に固定されるので、 本考案による乳母車は幼児を幼児シートに乗せた状態で従来の乳母車と同様に前 輪と後輪とにより地上で動かすことができる。（図１参照）

【０００７】 本考案による乳母車を幼児を幼児シートに乗せた状態でショイコ状に背負う場 合には、上記図１に示す状態から、まず略∩状ハンドルの左右下端附近に取り付 けた固定具を連結具から外し、略∩状ハンドルを下方に一杯に回動させる（図３ 参照）。続いて、前脚と後脚とを連結している連結杆を上方に折り曲げ（図４参 照）、前脚と後脚とを内側に回動させ、略∩状ハンドルと前脚と後脚とを相互に 密着させた状態となし（図５参照）、幼児シートに備えさせた背負い紐により乳 母車をショイコ状に背負うのである。この場合、幼児を予め幼児シートに乗せた まま乳母車を上記の如く折り畳んでもよいが、乳母車を上記の如く折り畳んだ後 幼児を幼児シートに乗せて乳母車を背負ってもよい。なお、乳母車は上記の如く 折り畳んだときには極めてコンパクトになるので、非使用時にはこの状態で乳母 車を収納するすることができる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 符号１に示すものは乳母車の略∩状ハンドルである。略∩状ハンドル１は一例 としてアルミニウムにより形成し、適宜日除け３、バックレスト５等を着脱自在 に取り付ける。略∩状ハンドル１の左右各下端１ａをそれぞれ連結具７に上下方 向に回動自在に枢着すると共に該ハンドル１の左右各下端１ａ附近には該ハンド ル１を各連結具７に固定する固定具９を各連結具７に対し係脱自在になるように 取り付ける。符号１１は連結具７に設けられた略∩状ハンドル１の回動軸である 。図示の事例においては、固定具９は一端に係止切り欠き１３を備えたフック状 体とし、その他端をハンドル１の下端１ａ附近に回動軸１５により回動自在に枢 着し、連結具７には固定具９の係止切り欠き１３に対応するピン１７を突設して いる。この事例においては、固定具９を回動させてその係止切り欠き１３を連結 具７のピン１７に係止させたときには略∩状ハンドル１は連結具７に固定され、 固定具１の係止切り欠き１３を連結具７のピン１７から外したときには略∩状ハ ンドル１は連結具７に対して回動自在となる。

【０００９】 左右の各連結具７には下端に前輪２１を備えた前脚２３と下端に後輪２５を備 えた後脚２７とをそれぞれ前後方向に回動自在に枢着し、前脚２３と後脚２７と を上方向にのみ折り曲げ自在の連結杆２９により連結する。図示の事例において は、前脚２３は回動軸２４を介して連結具７に枢着され、後脚２７は略∩状ハン ドル１と共通の回動軸１１を介して連結具７に枢着されている。前輪２１は水平 方向に回動可能とする。前脚２３と後脚２７と連結杆２９はそれぞれアルミニウ ムにより形成するのが望ましい。

【００１０】 更に、左右の連結具７、７間に幼児シート３１を吊着し、該幼児シート３１に 背負い紐３３を備えさせる。符号３５は前脚２３に取り付けた連結紐であり、先 端に背負い紐３３との連結手段３７を備えている。符号３９は前脚２３と後脚２ ７との間に取り付けた布片である。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案による乳母車は、幼児を幼児シートに乗せた状態 で従来の乳母車と同様に前輪と後輪とにより地上で動かすことができる他、コン パクトに折り畳み、幼児を幼児シートに乗せた状態でショイコ状に背負うことも 可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による乳母車の一例を示す斜視図であ
る。

【図２】連結具を示す側面図である。

【図３】図１の乳母車を概略的に示す側面図である。

【図４】同上乳母車において、略∩状ハンドルを下方に
回動させた状態を示す側面図である。

【図５】同上乳母車をコンパクトに折り畳んだ状態を示
す側面図である。

【符号の説明】 １ 略∩状ハンドル １ａ 下端 ３ 日除け ５ バックレスト ７ 連結具 ９ 固定具 １１ 回動軸 １３ 係止切り欠き １５ 回動軸 １７ ピン ２１ 前輪 ２３ 前脚 ２４ 回動軸 ２５ 後輪 ２７ 後脚 ２９ 連結杆 ３１ 幼児シート ３３ 背負い紐 ３５ 連結紐 ３７ 連結手段 ３９ 布片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略∩状ハンドルの左右各下端をそれぞれ
   連結具に上下方向に回動自在に枢着すると共に該ハンド
   ルの左右各下端附近には該ハンドルを各連結具に固定す
   る固定具を各連結具に対し係脱自在になるように取り付
   け、左右の各連結具には下端に前輪を備えた前脚と下端
   に後輪を備えた後脚とをそれぞれ前後方向に回動自在に
   枢着し、前脚と後脚とを上方向にのみ折り曲げ自在の連
   結杆により連結し、更に左右の連結具間に幼児シートを
   吊着し、該幼児シートに背負い紐を備えさせたことを特
   徴とする乳母車。