JP3004367U - 洋式便器の殺菌消臭装置 - Google Patents

洋式便器の殺菌消臭装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洋式便器において、便座のみならず便器本体
内等に付着した種々の細菌、ビールス等の病原体を瞬時
に死滅させる。 【構成】 便器本体上に便座と便座蓋とをそれぞれ回動
自在に枢着してなる洋式便器において、該便座蓋の内面
には波長183nm〜185nmの紫外線を放射する紫
外線放射ランプを取り付けたことを特徴とする洋式便器
の殺菌消臭装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は洋式便器における弁座に付着した大腸菌その他の細菌、ビールス等の 病原体を死滅させると共に洋式便器の悪臭を消すようにした洋式便器の殺菌消臭 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
便器本体(ボウル)上に便座と便座蓋とをそれぞれ回動自在に枢着してなる洋 式便器においては、使用者は自己の身体の一部を便座に接触させた状態で便器を 使用しなければならない。従って、例えばホテル、鉄道駅、病院等の洋式便器の ように、多数の人が使用する洋式便器の場合には、便座に大腸菌その他の細菌、 ビールス等の病原体が付着するおそれがあり、衛生的に好ましくない。 そこで、このような洋式便器における便座に付着した病原体を死滅させるため に便座蓋の内面に殺菌蛍光ランプを備えた紫外線放射機構を取り付けてなる洋式 便器の殺菌装置が実開平3−85995号公報に開示されている。この装置は、 紫外線放射機構により紫外線を便座の上面に放射することにより、便座の殺菌を 行なうようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上記実開平3−85995号公報は単に殺菌蛍光ランプを備えた紫 外線放射機構により便座の殺菌を行なうことを開示しているにとどまり、いかな る波長の紫外線を放射すればよいのかについては全く開示していない。従って、 上記従来の殺菌装置の殺菌効果は明らかではない。 このような点に鑑み、本考案は放射すべき紫外線の波長を特定すると共に便座 蓋の開閉を自動的に検知する新規なセンサを提供しようとしてなされたものであ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、本考案は、便器本体上に便座と便座蓋とをそれぞ れ回動自在に枢着してなる洋式便器において、該便座蓋の内面には波長183n m〜185nmの紫外線を放射する紫外線放射ランプを取り付けたことを特徴と する洋式便器の殺菌消臭装置を提供するものである。(請求項1)
【0005】 前記便座蓋には該便座蓋の開閉を検知するセンサを紫外線放射ランプに関連さ せて取り付け、該センサはスイッチに作動子を突設し、該スイッチの近傍には先 端に重りを固定したアームを該作動子に接離する方向に揺動自在に枢着し、便座 蓋が開いたときにはアームは作動子から離れてスイッチがOFFの状態となり、 便座蓋が閉じたときにはアームが作動子を押圧してスイッチがONの状態となる ようにしてなるものとする。(請求項2)
【0006】
【作用】
[請求項1の洋式便器の殺菌消臭装置] 請求項1の洋式便器の殺菌消臭装置における紫外線放射ランプは波長183n m〜185nmの紫外線を放射する。波長183nm〜185nmの紫外線はオ ゾンを最も好ましく生成させる。このオゾンは便座のみならず便器本体内等に付 着した種々の細菌、ビールス等の病原体を約2分間という短時間で死滅させると 共に便座のみならず便器全体の悪臭を除去するという好ましい消臭作用をなす。
【0007】 [請求項2の洋式便器の殺菌消臭装置] 請求項2の洋式便器の殺菌消臭装置においては、便座蓋が開いたときにはアー ムは作動子から離れてスイッチがOFFの状態となり、紫外線放射ランプは赤外 線を放射しない。便座蓋が閉じたときにはアームがその先端に固定した重りの重 さにより回動して作動子を押圧することによりスイッチがONの状態となり、紫 外線放射ランプは紫外線を放射する。なお、紫外線放射ランプはタイマーにより 設定された一定時間のみ紫外線を放射する。
【0008】
【実施例】 次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 まず、本考案を適用する洋式便器について説明する。符号1に示すものは洋式 便器における便器本体(ボウル)である。便器本体1上には便座3と便座蓋5と をそれぞれ回動自在に枢着する。符号7は便座3と便座蓋5の回動軸、符号9は 水槽である。
【0009】 本考案においては、このような洋式便器における便座蓋5の内面には波長18 3nm〜185nmの紫外線を放射する紫外線放射ランプ11を取り付ける。紫 外線放射ランプ11を便座蓋5の内面に取り付けるに当っては一例として次のよ うになす。即ち、紫外線放射ランプ11を両側部を開口したランプホルダー13 に着脱自在に取り付け、該ランプホルダー13を底部15と該底部15に嵌着し た蓋部17とよりなるケース19内に収容固定する。ケース19の底部15と蓋 部17はそれぞれ一例としてABS樹脂により形成し、内面にアルミニウムを蒸 着してなるものとする。ケース19には紫外線放射ランプ11の長さ方向に対応 する2側部に透孔20、20を形成する。紫外線放射ランプ11が放射する紫外 線はこれらの透孔20、20より便座3及び便器本体1内等に照射される。
【0010】 紫外線放射ランプ11は一例として管部を石英ガラスにより構成した直管型ラ ンプとする。また、紫外線放射ランプ11の紫外線出力は例えば0.005Wと する。
【0011】 便座蓋5には該便座蓋5の開閉を検知するセンサ21を紫外線放射ランプ11 に関連させて取り付ける。センサ21はスイッチ23に作動子25を突設し、該 スイッチ23の近傍には先端に重り27を固定したアーム29を該作動子25に 接離する方向に揺動自在に枢着し、便座蓋5が開いたときにはアーム29は作動 子25から離れてスイッチ23がOFFの状態となり(図5参照)、便座蓋5が 閉じたときにはアーム29が重り27の重さにより作動子25を押圧してスイッ チ23がONの状態となるようにしてなるものとする(図6参照)。図示の事例 においては、センサ21はランプホルダー13の一端に配設され、ケース31内 に密閉されている。
【0012】 なお、本考案による洋式便器の殺菌消臭装置においては、例えば音声発生手段 を組み込み、使用者が用便をするに当り便座蓋を開いたときに該音声発生手段が 作動して音楽を流すと共に一例として「終りましたら殺菌しますので、便座蓋を 閉めて下さい。」というコメントを発するようにしてもよい。この場合、使用者 が用便終了後、便座蓋を閉じたときには、センサ21がこれを検知し、紫外線放 射ランプ11に紫外線を放射させる。紫外線放射ランプ11はタイマーにより設 定された一定時間(例えば2〜3分間)紫外線を放射した後、紫外線の放射を停 止する。
【0013】
【考案の効果】
[請求項1の洋式便器の殺菌消臭装置] 請求項1による洋式便器の殺菌消臭装置は、紫外線放射ランプに波長183n m〜185nmの紫外線を放射させる。この波長の紫外線はオゾンを好ましく生 成させるものであり、該オゾンは便座のみならず便器全体を殺菌消毒すると共に 好ましい消臭作用をなす。
【0014】 [請求項2の洋式便器の殺菌消臭装置] 請求項2の洋式便器の殺菌消臭装置においては、センサは便座蓋の開閉をその 角度により単独で機械的に検知し、紫外線放射ランプを確実に制御する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による洋式便器の殺菌消臭装置を便座蓋
に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上殺菌消臭装置を示す断面図である。
【図4】同上殺菌消臭装置を示す別の断面図である。
【図5】便座蓋を開いた状態におけるセンサを示す断面
図である。
【図6】便座蓋を閉じた状態におけるセンサを示す断面
図である。
【符号の説明】
1 便器本体 3 便座 5 便座蓋 7 回動軸 9 水槽 11 紫外線放射ランプ 13 ランプホルダー 15 底部 17 蓋部 19 ケース 20 透孔 21 センサ 23 スイッチ 25 作動子 27 重り 29 アーム 31 ケース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体上に便座と便座蓋とをそれぞれ
    回動自在に枢着してなる洋式便器において、該便座蓋の
    内面には波長183nm〜185nmの紫外線を放射す
    る紫外線放射ランプを取り付けたことを特徴とする洋式
    便器の殺菌消臭装置。
  2. 【請求項2】 便器本体上に便座と便座蓋とをそれぞれ
    回動自在に枢着してなる洋式便器において、該便座蓋の
    内面には波長183nm〜185nmの紫外線を放射す
    る紫外線放射ランプを取り付け、更に便座蓋には該便座
    蓋の開閉を検知するセンサを紫外線放射ランプに関連さ
    せて取り付け、該センサはスイッチに作動子を突設し、
    該スイッチの近傍には先端に重りを固定したアームを該
    作動子に接離する方向に揺動自在に枢着し、便座蓋が開
    いたときにはアームは作動子から離れてスイッチがOF
    Fの状態となり、便座蓋が閉じたときにはアームが作動
    子を押圧してスイッチがONの状態となるようにしてな
    ることを特徴とする洋式便器の殺菌消臭装置。
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