JP3004179U - スタンプパッドおよびスタンプ台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタンプ台からの出し入れが容易で、大きい
ゴム印の捺印に好適に使用することができ、かつ各種の
色を容易に捺印することができるスタンプ台を提供す
る。 【構成】 支持体３のインキパッド２を設けた面の反対
側に指でつかんで押すことができる挟持部４を設けたス
タンプパッドを、基台６に設けた係合溝７にインキパッ
ド２を下向にして係脱自在に収容してなるスタンプ台。
係合溝７とスタンプパッド１の数は等しく、１個または
複数個からなる。スタンプパッド１が複数個からなる場
合には、それぞれ異なる複数色からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スタンプパッドおよびそれを収容したスタンプ台に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スタンプ台はゴム印の捺印に広く使用されている。スタンプ台はゴム印 の大きさにより、各種の大きさや形状のものがあるが、その一例を以下に示す。

【０００３】 図３は従来のスタンプ台の一例を示す概略断面図である。同図に示す様に、従 来のスタンプ台は、パッド台２１の上に、スポンジやフェルトなどのインキを吸 収する素材に顔料インキや染料インキを吸収させたインキパッド２２を設け、該 インキパッド２２の上をフタ体２３で覆ってなるものである。パッド台２１の周 辺部には溝が刻設されており、その溝にフタ体２３の周囲の先端部を嵌合してフ タができる様に嵌脱自在に形成されている。図４は、スタンプ台のフタを取った 状態を示し、パッド台２１とインキパッド２２からなるスタンプパットを示す概 略斜視図である。

【０００４】 また、最近はスタンプ台がカラフルになり、各種の色のスタンプインキを用い たスタンプ台が市販されている。

【０００５】 この様なスタンプ台を使用してゴム印で捺印するには、図５に示す様に、ゴム 印２４をスタンプ台のインキパッド２２に軽く押圧してインキを付け、紙などの 被捺印物の必要な箇所に捺印する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記の様にゴム印を用いて捺印する場合、スタンプ台の大きさが、ゴム印より も大きい場合には、ゴム印にインキを付ける際に、ゴム印がインキパッドからは み出すことがなく、容易に捺印することができる。

【０００７】 しかしながら、図６に示す様に、ゴム印２５の大きさがスタンプ台よりも大き い場合には、ゴム印にインキを付けるには、スタンプ台を持ってゴム印にインキ を付ける必要がある。この場合、机などの上に置いてあるスタンプ台のパッド台 ２１を指で持ち、１回転させてインキパッド２２を下向きにしてゴム印にインキ を付け、インキを付けた後に再び１回転させて元に戻してインキパッド２２を上 向きにしなければならず、操作が非常に面倒であり、またパッド台２１は厚さが 薄く指でつかみにくいために、インキを付けるのに不都合であり、場合によって は指から外れて脱落することがある。

【０００８】 この様に、従来のスタンプ台は、主としてゴム印の大きさがスタンプ台よりも 小さい場合に使用する目的で作成されており、ゴム印の大きさがスタンプ台より も大きい場合には、上記の様に使用上において不都合がある。また、大きいゴム 印には、大きいスタンプ台を用いればよいが、スタンプ台が大きくなると高価と なり、日常の使用頻度などの点から経済的に不利である。

【０００９】 本考案は、この様な従来技術の欠点を改善するためになされたものであり、ス タンプパッドにインキパッドを下向きに設けると共に、指でつかんで押すことが できる挟持部を設けることにより、スタンプ台からの出し入れが容易で、大きい ゴム印の捺印に好適に使用することができ、かつ各種の色を容易に捺印すること ができるスタンプパッドおよびそれを用いたスタンプ台を提供することを目的と するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

即ち、本考案は、インキパッドを設けた面の反対側に指でつかんで押すことが できる挟持部を設けてなることを特徴とするスタンプパッドである。 また、本考案は、インキパッドを設けた面の反対側に指でつかんで押すことが できる挟持部を設けたスタンプパッドを、基台に設けた係合溝にインキパッドを 下向にして係脱自在に収容してなることを特徴とするスタンプ台である。

【００１１】

【実施例】

以下に実施例を挙げて図面に基づいて本考案を具体的に説明する。

【００１２】 実施例１ 図１は、本考案のスタンプ台の一例を示す説明図である。 同図に示す様に、本考案のスタンプ台Ａは、基台６の係合溝７にスタンプパッ ド１をインキパッド２を下向きにして収容してなるものである。

【００１３】 スタンプパッド１は、支持体３の下面にインキパッド２を設け、その支持体３ のインキパッド２を設けた面の反対側に、指でつかんで押すことができる挟持部 ４を設けてなるものである。挟持部４の下部には横方向に突出した突出部５が設 けられている。挟持部４の大きさは指でつかんで押すことができる大きさであれ ばよく、その形状は、例えば棒状、角状、板状その他如何なるものでもよい。

【００１４】 上記の指でつかむことができる挟持部４を設けたスタンプパッド１は、基台６ に設けられた係合溝７に、インキパッド２を下向にして係止され、係脱自在に収 容される。基台６に設けた係合溝７の大きさは、インキパッド２の大きさよりも やや大きく、スタンプパッド１の突出部５が、基台６に設けられた係合溝７の上 方の平坦面９に接触して保持され、スタンプパッド１は係合溝７に係脱自在に係 止されているために、スタンプ台から容易に出し入れすることができる。

【００１５】 スタンプ台には、収納されたスタンプパッド１を覆うフタ体１０が設けられ、 フタ体１０の周囲の先端部は、基台６の周囲に設けられた凹溝８に嵌合してフタ ができる様に嵌脱自在に形成されている。

【００１６】 基台６に設けられている係合溝７と、該係合溝に係止されるスタンプパッド１ の数は等しく、それぞれ１個または複数個からなるものでもよい。 また、スタンプパッド１が複数個からなる場合には、それぞれ異なる複数色か らなるものを用いることができる。

【００１７】 次に、図２は本考案のスタンプパッドの使用状態を示す説明図である。同図に おいて、スタンプ台Ａからスタンプパッド１の挟持部４を指でつかんでスタンプ パッドを取り出すと、インキパッド２は下向の状態で取り出されるため、そのま まスタンプパッドよりも大きなゴム印１１に容易にインキを付けることができ、 インキを付けた後にはインキパッド２を下向の状態で基台６の係合溝７に戻すこ とにより、容易にスタンプ台にスタンプパッドを収容することができる。

【００１８】 また、異なる複数色からなる複数個のスタンプパッドを収容したスタンプ台を 用いた場合には、各色のスタンプパッドを変えてゴム印にインキを付けて捺印す ることにより、カラフルなスタンプを得ることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した様に、本考案によれば、指でつかんで押すことができる挟持部を 設けると共にインキパッドを下向きにしたスタンプパッドおよびそれを収容した スタンプ台を用いることにより、スタンプパッドのスタンプ台からの出し入れが 容易で、大きいゴム印の捺印に好適に使用することができ、かつ各種の色を容易 に捺印することができる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のスタンプ台の一例を示す説明図であ
る。

【図２】本考案のスタンプパッドの使用状態を示す説明
図である。

【図３】従来のスタンプ台の一例を示す概略断面図であ
る。

【図４】従来のスタンプパットを示す概略斜視図であ
る。

【図５】従来のスタンプ台の使用状態を示す説明図であ
る。

【図６】従来のスタンプ台を使用して大きなゴム印にイ
ンキを付ける状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ スタンプパッド ２ インキパッド ３ 支持体 ４ 挟持部 ５ 突出部 ６ 基台 ７ 係合溝 ８ 凹溝 ９ 平坦面 １０ フタ体 １１ 大きなゴム印 Ａ スタンプ台 ２１ パッド台 ２２ インキパッド ２３ フタ体 ２４ ゴム印 ２５ 大きなゴム印

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 インキパッドを設けた面の反対側に指で
   つかんで押すことができる挟持部を設けてなることを特
   徴とするスタンプパッド。
2. 【請求項２】 インキパッドを設けた面の反対側に指で
   つかんで押すことができる挟持部を設けたスタンプパッ
   ドを、基台に設けた係合溝にインキパッドを下向にして
   係脱自在に収容してなることを特徴とするスタンプ台。
3. 【請求項３】 スタンプパッドの挟持部の下部に設けら
   れた突出部が、基台に設けられた係合溝の上方の平坦面
   に接触してスタンプパッドが保持されている請求項２記
   載のスタンプ台。
4. 【請求項４】 前記基台に設けた係合溝およびスタンプ
   パッドがそれぞれ１個からなる請求項２記載のスタンプ
   台。
5. 【請求項５】 前記基台に設けた係合溝およびスタンプ
   パッドがそれぞれ複数個からなる請求項２記載のスタン
   プ台。
6. 【請求項６】 前記複数個のスタンプパッドが複数色か
   らなる請求項２または５記載のスタンプ台。
7. 【請求項７】 前記基台に収容されたスタンプパッドを
   覆うフタ体が設けられている請求項２乃至６のいずれか
   の項に記載のスタンプ台。