JP3004178B2 - 採尿用容器 - Google Patents

採尿用容器

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JP3004178B2
JP3004178B2 JP6232599A JP23259994A JP3004178B2 JP 3004178 B2 JP3004178 B2 JP 3004178B2 JP 6232599 A JP6232599 A JP 6232599A JP 23259994 A JP23259994 A JP 23259994A JP 3004178 B2 JP3004178 B2 JP 3004178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院や検査センタ等で
実施されている尿検査のために使用される採尿用容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、尿検査は、被検査者にとって苦
痛を伴わない上、検査を行う側にとっても、さほどの負
担のない簡単な検査であるが、内臓疾患の予知などにお
いては、被検査者の健康状態に関する重要な情報が得ら
れる検査である。そのため、最近では、病院や検査セン
タにおいて、初診者、健康診断を受ける者、及び入院中
の患者などに対して、数多くの尿検査が実施されてい
る。
【0003】この尿検査において、従来、被検査者は、
コップに尿を採取し、洗面所に設けられた収容棚に尿の
入ったコップを置くようにしている。そして、これらの
コップは、各洗面所から検査室に集められ、ある程度ま
とめられた後、尿検査が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したコッ
プに尿を採取して検査する方法においては、次のような
問題があった。 特に、女性や老人の場合に多くみられるが、尿を正
確にコップに採取することが難しく、尿がコップに入ら
ずに零れ、手や衣服等を汚す虞があり、非衛生的であ
る。 多数の尿検査が行われている現状においては、多数
のコップを縦横に並べることになり、検査までのコップ
の保管に相当のスペースを要する。
【0005】 コップを洗面所から検査室まで移動及
び運搬する際に、コップを落としたり、傾けたりして尿
を零す虞があり、この結果、検査を行うことができない
場合や、周囲を汚す虞がある。 検査に必要な量を遥かに越える尿が採取される場合
があり、このため、多数の被検査者の尿が集められる
と、その臭いは強烈で、尿検査を行う医師及び看護婦の
作業能率を低下させる。
【0006】そこで、上述した課題を解決する一手段と
して、特開平6−27103号に開示されている採尿用
容器がある。この採尿用容器は、複数の採尿用孔を有す
る細長の容器本体と、該容器本体の一端部に連接されて
容器本体がスライド可能に内装されるキャップとより構
成されている。そして、容器本体をキャップより引出し
た状態で採尿用孔より尿を採取する一方、採尿後はキャ
ップ内に容器本体を差込んで該キャップと容器本体とを
一端部で密封し、検査室等に搬送するようにしている。
【0007】しかしながら、上述した採尿用容器におい
ては、キャップが採尿時の把持部を兼用しているので、
採尿後に容器本体をキャップによってカバーする際、尿
が付着した容器本体を把持する必要があり、容器本体の
密封作業が極めて非衛生的であるという問題があった。
また、採尿後において、上記キャップの開口下端部と容
器本体の下端部のスカート部とが密着するようにしてい
るが、搬送時等に容器本体とキャップとの間に尿が漏洩
する場合があり、且つキャップを上方に引抜くので、検
査時に容器本体を把持してキャップを取外すと、漏れた
尿によって手を汚す虞があるという問題があった。
【0008】また、現在の尿検査は、検査装置を用いて
行われる場合が多くなっている。この検査装置を用いた
場合、上記採尿用容器では、容器本体に採尿孔等が形成
されているので、この容器本体をそのまゝ検査装置に適
用することができず、つまり、検査装置の試料容器とし
て兼用することができず、上記容器本体の採尿を検査用
の試料容器に入れ換えなければらないという問題があっ
た。
【0009】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、尿の採取を衛生的で且つ容易に行える一方、検査装
置にも直接使用できる採尿用容器を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた1の手段は、キャップが着脱自在
な容器本体をカバー筒で被覆可能にしたものである。具
体的に、請求項1に係る発明が講じた手段は、先ず、一
端が閉塞され、他端が開口されると共に、中央部分に採
尿用注入口が開口された細長の筒状の容器本体が設けら
れている。更に、一端が閉塞され、他端が開口されると
共に、上記容器本体の密接挿入及び抜取り自在に形成さ
れ、上記採尿用注入口を閉塞するように容器本体が外挿
されるカバー筒が設けられている。加えて、上記容器本
体の開口端部に着脱自在な閉塞栓部が形成され、上記容
器本体の開口端を開閉するキャップが設けられている。
【0011】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、上記キャップの閉塞
栓部が、キャップ本体の一端より突出して形成されると
共に、容器本体の開口端部内に圧接挿入及び抜取り自在
な短柱状に形成されたものである。更に、上記キャップ
本体には、該キャップ本体の他端面に開口して、カバー
筒の一端部が挿入及び離脱自在な保持穴が形成されてい
る。
【0012】また、請求項3に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、上記容器本体には、
尿検査用の検査口が採尿用注入口より開口端側に位置し
て形成されたものである。
【0013】また、請求項4に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、上記キャップ本体に
は、閉塞栓部の基端部外周に連続して、容器本体がカバ
ー筒に挿入された状態で該容器本体及びカバー筒の開口
端部が挿入される係合溝が形成されたものである。
【0014】また、請求項5に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、上記容器本体の外周
面には、カバー筒の外挿時に該カバー筒が圧着する突起
が形成されたものである。
【0015】また、請求項6に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、上記キャップ本体に
おける閉塞栓部側の端部には、外側に広がる鍔部が形成
されたものである。
【0016】一方、本発明が講じた他の手段は、採尿用
注入口を有する採尿キャップを容器本体に取付けると共
に、容器本体及び採尿キャップの一部を覆うカバー筒を
採尿キャップに密着嵌合自在に形成したものである。具
体的に、請求項7に係る発明が講じた手段は、先ず、一
端が閉塞され、他端が開口されて採尿の収納可能な筒状
の容器本体が形成されている。そして、該容器本体の開
口端部に密着嵌入自在な筒体に形成され、且つ両端面が
開口した中空状の嵌入筒部と、該嵌入筒部の外端に連続
すると共に、外端部側が閉塞された筒状に形成され且つ
外周面から内周面に貫通する採尿用注入口が内端部側に
開口された採尿用筒部と、該採尿用筒部の外端に連続し
て把持可能に形成された把持部とを有する採尿キャップ
が構成されている。加えて、一端が閉塞され、他端が開
口されると共に、上記容器本体の挿入及び抜取り自在に
形成され、上記採尿キャップを取付けた容器本体を挿入
した状態において開口端部が採尿キャップにおける採尿
用注入口を閉鎖して採尿用筒部の外端部外周面に密着嵌
合可能なカバー筒が形成されている。
【0017】また、請求項8に係る発明が講じた手段
は、上記請求項7の発明において、上記採尿キャップに
おける採尿用筒部の外端部の外周面には、カバー筒の開
口端部が密着嵌合するように外端に向って大径となるテ
ーパ面が形成されたものである。
【0018】また、請求項9に係る発明が講じた手段
は、上記請求項7の発明において、上記採尿用筒部と把
持部との連接部外周面には、環状突起が形成されたもの
である。
【0019】また、請求項10に係る発明が講じた手段
は、上記請求項7の発明において、上記採尿キャップに
おける把持部は、把持本体に有底又は無底の延長筒がス
ライド自在に嵌合されて構成されたものである。
【0020】また、請求項11に係る発明が講じた手段
は、上記請求項7の発明において、上記採尿キャップに
おける採尿用注入口が、採尿用筒部における周方向の半
分を切欠いて1つ形成されたものである。
【0021】また、請求項12に係る発明が講じた手段
は、上記請求項7の発明において、採尿キャップにおけ
る把持部には、該把持部の外端面に開口して、カバー筒
の一端部が挿入及び離脱自在な保持穴が形成されたもの
である。
【0022】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
先ず、採尿時において、容器本体の開口端にキャップを
閉塞栓部にて取付けると共に、請求項2に係る発明で
は、該キャップの保持穴にカバー筒を挿入して採尿状態
にする。この組立てた状態において、被検査者は、容器
本体の閉塞端側を下方に向けてキャップを把持し、採尿
用注入口に尿を掛けることにより、該尿が採尿用注入口
より容器本体内に注入され、該容器本体に尿が採取され
る。
【0023】この尿の採取が終了すると、容器本体の閉
塞端側を下方に向けたまゝカバー筒をキャップから抜取
り、該容器本体をカバー筒に挿入する。このカバー筒を
容器本体に外挿することにより、採尿用注入口が閉鎖さ
れると共に、請求項3に係る発明では、検査口も閉鎖さ
れることになる。また、請求項4に係る発明では、上記
カバー筒と容器本体との開口端部は、キャップの係合溝
に挿入されて、該カバー筒と容器本体との両開口端部が
閉塞され、また、請求項5に係る発明では、容器本体の
突起がカバー筒に密接して抜け止めが施されることにな
る。
【0024】そして、上記容器本体をカバー筒に挿入し
た状態において、容器立て等に挿入して検査室等に搬送
される。その後、尿検査を行う際には、上記容器本体を
カバー筒に挿入したまゝキャップを取外し、容器本体の
開口端より、試薬や試験紙等を挿入するか、或いは、容
器本体にキャップを取付けたまゝカバー筒を容器本体よ
りやゝ抜取り、検査口のみを開口させ、該検査口より、
試薬や試験紙等を挿入して検査を行うことになる。
【0025】一方、請求項7に係る発明では、先ず、採
尿時において、容器本体の開口端に採尿キャップを嵌入
筒部にて取付け、採尿状態に組立てる。そして、請求項
10に係る発明では、使用状態に合わせて、延長筒をス
ライドさせ、把持部を延長して長さを調節し、また、請
求項12に係る発明では、採尿キャップの保持穴にカバ
ー筒を挿入して採尿状態にする。この組立てた状態にお
いて、被検査者は、容器本体の閉塞端側を下方に向けて
採尿キャップの把持部の把持本体又は延長筒を把持す
る。そして、該被検査者は、採尿用注入口に尿を掛ける
ことにより、該尿が採尿用注入口より容器本体内に注入
される。特に、請求項11に係る発明では、1つの採尿
用注入口より容器本体内に尿が注入され、該容器本体に
尿が収納されて尿の採取が終了する。その際、請求項9
に係る発明では、環状突起で尿と把持部とが縁切りされ
ることになる。
【0026】この尿の採取が終了すると、容器本体の閉
塞端側を下方に向けたまゝカバー筒に容器本体を挿入す
ると共に、採尿キャップの採尿用筒部まで挿入し、特
に、請求項8に係る発明では、カバー筒の開口端部をテ
ーパ面に密着させて採尿用注入口を閉鎖する。更に、請
求項10に係る発明では、延長筒を採尿キャップの環状
突起まで押し下げて把持本体を覆う。
【0027】そして、上記容器本体及び採尿キャップを
カバー筒に挿入した状態において、容器立て等に挿入し
て検査室等に搬送される。その後、尿検査を行う際に
は、容器本体にカバー筒を取付けたまゝ採尿キャップを
取外し、容器本体を検査装置にセットして尿検査を行う
ことになる。また、上記容器本体の開口端より、試薬や
試験紙等を挿入して検査を行う場合や、採尿キャップを
容器本体に取付けたまゝ採尿用注入口より試薬や試験紙
等を挿入して検査を行ってもよい。
【0028】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
キャップを備えた容器本体に採尿用注入口を形成すると
共に、該容器本体をカバー筒で被覆可能にしたゝめに、
被検査者は尿検査の際、採尿用注入口に尿を掛けるのみ
でもって尿を採取することができる。この結果、尿が手
等に掛かることなく尿を採取することができるので、極
めて衛生的に採尿することができる。
【0029】また、上記容器本体及びカバー筒は細長い
筒状であるので、採尿後に容器立て等に立てゝ保管する
ことができるので、保管スペースを効率よく使用するこ
とができる。
【0030】また、採尿後の搬送時等においては、カバ
ー筒によって容器本体が全体に覆われるので、採取した
尿が零れることがなく、極めて衛生的に且つ容易に取扱
うことができる。また、上記容器本体は、キャップによ
って閉塞されるので、悪臭の発生を確実に防止すること
ができることから、検査作業の効率化を図ることができ
る。
【0031】また、請求項2に係る発明によれば、上記
キャップの保持穴にカバー筒を保持するようにしたゝめ
に、該カバー筒の紛失を防止することができると共に、
採尿後のカバー動作を迅速且つ容易に行うことができ
る。
【0032】また、請求項3に係る発明によれば、上記
容器本体に検査口を設けたゝめに、検査時において、カ
バー筒を抜取ることによって検査を行うこともできるこ
とから、検査作業の容易化を図ることができる。
【0033】また、請求項4に係る発明によれば、上記
キャップ本体に容器本体及びカバー筒の開口端部が挿入
される係合溝を形成するようにしたゝめに、容器搬送時
等において開口端を確実に閉塞することができることか
ら、尿の洩れ等を確実に防止することができ、衛生的な
ものとすることができる。
【0034】また、請求項5に係る発明によれば、上記
容器本体の外周面に突起を形成するようにしたゝめに、
カバー筒の抜け止めを確実に行うことができ、衛生面の
向上を図ることができる。
【0035】また、請求項6に係る発明によれば、上記
キャップ本体に鍔部を形成するようにしたゝめに、尿の
採取時に該尿が手等に掛かることを確実に抑制すること
ができる。
【0036】一方、請求項7に係る発明によれば、容器
本体に着脱自在に取付けられた採尿キャップに採尿用注
入口を形成すると共に、該容器本体及び採尿キャップの
採尿用筒部をカバー筒で被覆可能にしたゝめに、請求項
1の発明と同様に、被検査者は尿検査の際、採尿用注入
口に尿を掛けるのみでもって尿を採取することができ
る。この結果、尿が手等に掛かることなく尿を採取する
ことができるので、極めて衛生的に採尿することができ
る。
【0037】また、上記容器本体及びカバー筒は長い筒
状であるので、採尿後に容器立て等に立てゝ保管するこ
とができることから、保管スペースを効率よく使用する
ことができる。
【0038】また、採尿後の搬送時等においては、カバ
ー筒によって容器本体及び採尿キャップの採尿用筒部が
全体に覆われるので、採取した尿が漏れることがなく、
極めて衛生的に且つ容易に取扱うことができる。また、
上記採尿用注入口はカバー筒によって閉鎖されるので、
悪臭の発生を確実に防止することができることから、検
査作業における効率化を図ることができる。
【0039】また、上記容器本体及び採尿キャップとは
別部材のカバー筒に挿入するようにしたゝめに、容器本
体等に接することなく採尿用注入口等のカバーを行うこ
とができるので、密封作業を極めて衛生的に行うことが
できる。また、上記容器本体には採尿用注入口等を形成
していないので、採取した尿を遠心分離して検査する
際、スピッツに移し替える必要がなく、容器本体をその
まゝ検査装置に適用することができることから、検査の
迅速化を図ることができる。
【0040】また、請求項8に係る発明によれば、上記
採尿キャップの採尿用筒部にテーパ面を形成するように
したゝめに、カバー筒をテーパ面で確実に密着させるこ
とができるので、採尿用注入口等を確実に閉鎖すること
ができ、採尿の漏洩を確実に防止することができる。
【0041】また、請求項9に係る発明によれば、上記
採尿用筒部と把持部との間に環状突起を形成するように
したゝめに、尿の採取時に把持部と尿とを確実に縁切り
することができるので、尿が手に掛かることがなく、極
めて衛生的に採尿することができる。
【0042】また、請求項10に係る発明によれば、上
記把持部の把持本体に有底又は無底の延長筒をスライド
自在に嵌合したゝめに、使用状態に合わせて把持部を延
長することができるので、尿が手に掛かることがなく、
衛生的なものとすることができる。また、上記把持本体
に尿が付着しても、採尿後に延長筒を押し下げることに
より、尿を除去することができるので、手が尿に触れる
ことなく採尿を終了することができる。
【0043】また、請求項11に係る発明によれば、上
記採尿キャップに1つの採尿用注入口を形成するように
したゝめに、採尿キャップを容易に成形することがで
き、安価なものにすることができる。
【0044】また、請求項12に係る発明によれば、上
記採尿キャップの保持穴にカバー筒を保持するようにし
たゝめに、該カバー筒の紛失を防止することができると
共に、採尿後のカバー動作を迅速且つ容易に行うことが
できる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0046】−実施例1− 図1〜図14は、請求項1〜請求項6に係る発明の実施
例を示しており、図1〜3に示すように、採尿用容器10
は、病院等で行われる尿検査の際に尿を採取するための
容器である。該採尿用容器10は、採取した尿を収容する
容器本体20と、該容器本体20を被覆可能なカバー筒30
と、上記容器本体20に着脱自在に取付けられるキャップ
40とより構成されている。
【0047】該容器本体20は、図4にも示すように、一
端が閉塞され、他端が開口されて細長の円筒に形成され
ており、具体的に、例えば、外径が9.2mm で、内径が
7.2mm〜6.6mm で、長さが103mm の円筒体に形成されて
いる。そして、該容器本体20は、合成樹脂などの透明材
料より形成されている。更に、上記容器本体20は、採尿
用注入口21,21,…と検査口22とが開口形成されてお
り、該採尿用注入口21,21,…より閉塞端側が尿の収納
部23になっている。
【0048】上記採尿用注入口21,21,…は、図5に示
すように、尿の採取時に該尿が注入される開口で、容器
本体20における長さ方向のほゞ中央部に4個づつ2段に
形成され、つまり、合計8個形成されている。該採尿用
注入口21,21,…は、容器本体20の周回方向に等間隔に
形成されると共に、例えば、長さ方向の長さが4mmの半
楕円形に形成されている。
【0049】上記検査口22は、尿検査時において検査用
試験紙等が挿入される開口で、上記採尿用注入口21,2
1,…より開口端側に位置して1つ形成されている。該
検査口22は、図2及び図6に示すように、容器本体20の
上半部の一部を切欠いて形成され、例えば、長さ方向の
長さが10mmの開口に形成されている。
【0050】また、上記容器本体20における開口端側の
外周面には、環状の突起24が形成され、該突起24は、図
12に示すように、カバー筒30の外挿時に該カバー筒30
が圧着して、カバー筒30が容易に抜けないようにしてい
る。
【0051】上記カバー筒30は、図7にも示すように、
一端が閉塞され、他端が開口された細長の円筒に形成さ
れており、上記容器本体20の密接挿入及び抜取り自在に
形成されている。つまり、該カバー筒30は、具体的に、
例えば、外径が10.1mmで、内径が9.5mm で、長さが106m
m の円筒体に形成され、図12に示すように、容器本体
20を挿入した際、採尿用注入口21,21,…及び検査口22
を閉鎖する長さに形成されている。
【0052】そして、上記カバー筒30は、合成樹脂など
の薄い可撓性の材料より形成され、透明或いは半透明に
形成され、つまり、容器本体20に試験紙等を挿入した
際、該試験紙等の変色を外部から認識できるように構成
されている。更に、上記カバー筒30の閉塞端部31は、図
8及び図9に示すように、開口端部を熱融着して閉塞し
て形成されている。
【0053】上記キャップ40は、図10及び図11にも
示すように、容器本体20の開口端を閉鎖すると同時に、
把持部となるものであって、キャップ本体41に閉塞栓部
42と保持穴43とが形成されて構成されている。該キャッ
プ本体41は、例えば、長さが30.5mmのほゞ円柱状に形成
されており、長さ方向に滑り止めのローレット目44が形
成されると共に、閉塞栓部42の端面側に向かって外側に
広がる鍔部45が形成されている。
【0054】また、上記閉塞栓部42は、容器本体20の開
口端部の内部に圧接挿入及び抜取り自在な短柱状に形成
され、該容器本体20の開口端を閉鎖するように構成され
ている。上記保持穴43は、キャップ本体41の一端面に開
口して、カバー筒30の開口端部が挿入及び離脱自在に形
成され、例えば、29mmの深さに形成されている。
【0055】更に、上記キャップ本体41には、閉塞栓部
42の基端部外周に連続して、容器本体20がカバー筒30に
挿入された状態で該容器本体20及びカバー筒30の開口端
部が挿入される係合溝46が形成され、該係合溝46は、容
器搬送時等において、容器本体20とカバー筒30との開口
端を密閉するように構成されている。
【0056】−実施例1における採尿用容器10の使用方
法− 次に、上記採尿用容器10の使用方法について説明する。
【0057】先ず、この採尿用容器10は、採尿前におい
ては、容器本体20とカバー筒30とキャップ40とが別個に
ケース等に収納されており、採尿時において、容器本体
20の開口端にキャップ40を閉塞栓部42にて取付けると共
に、該キャップ40の保持穴43にカバー筒30を挿入して保
持させ、図1及び図2に示すように、採尿状態に組立て
る。この組立てた状態において、被検査者は、容器本体
20の閉塞端側を下方に向けてキャップ40を把持する。そ
して、該被検査者は、採尿用注入口21,21,…に尿を掛
けることにより、該尿が採尿用注入口21,21,…より容
器本体20内に注入され、該容器本体20の収納部23に尿が
収納されて尿の採取が終了する。
【0058】この尿の採取が終了すると、容器本体20の
閉塞端側を下方に向けたまゝカバー筒30をキャップ40か
ら抜取り、該容器本体20をカバー筒30に挿入する。この
カバー筒30を容器本体20に外挿することにより、図12
に示すように、採尿用注入口21,21,…及び検査口22が
閉鎖されると共に、上記カバー筒30と容器本体20との開
口端部は、キャップ40の係合溝46に挿入されて、両開口
端部が閉塞され、更に、容器本体20の環状突起24がカバ
ー筒30に密接して抜け止めが施されることになる。
【0059】そして、上記容器本体20をカバー筒30に挿
入した状態において、容器立て等に挿入して検査室等に
搬送される。その後、尿検査を行う際には、図13に示
すように、容器本体20をカバー筒30に挿入したまゝキャ
ップ40を取外し、容器本体20の開口端より、試薬や試験
紙等を挿入して検査を行うことになる。
【0060】また、図14に示すように、容器本体20に
キャップ40を取付けたまゝカバー筒30を容器本体20より
やゝ抜取り、検査口22のみを開口させる。そして、該検
査口22より、試薬や試験紙等を挿入して検査を行うこと
になる。
【0061】−実施例1における採尿用容器10の特有の
効果− 従って、本実施例によれば、キャップ40を備えた容器本
体20に採尿用注入口21,21,…を形成すると共に、該容
器本体20をカバー筒30で被覆可能にしたゝめに、被検査
者は尿検査の際、採尿用注入口21,21,…に尿を掛ける
のみでもって尿を採取することができる。この結果、尿
が手等に掛かることなく尿を採取することができるの
で、極めて衛生的に採尿することができる。
【0062】また、上記容器本体20及びカバー筒40は細
長い筒状であるので、採尿後に容器立て等に立てゝ保管
することができるので、保管スペースを効率よく使用す
ることができる。
【0063】また、採尿後の搬送時等においては、カバ
ー筒30によって容器本体20が全体に覆われるので、採取
した尿が零れることがなく、極めて衛生的に且つ容易に
取扱うことができる。また、上記容器本体20は、キャッ
プ40によって閉塞されるので、悪臭の発生を確実に防止
することができるので、検査作業の効率化を図ることが
できる。
【0064】また、上記キャップ40の保持穴43にカバー
筒30を保持するようにしたゝめに、該カバー筒30の紛失
を防止することができると共に、採尿後のカバー動作を
迅速且つ容易に行うことができる。
【0065】また、上記容器本体20に検査口22を設けた
ゝめに、検査時において、カバー筒30を抜取ることによ
って検査を行うこともできることから、検査作業の容易
化を図ることができる。
【0066】また、上記キャップ本体41に容器本体20及
びカバー筒30の開口端部が挿入される係合溝46を形成す
るようにしたゝめに、容器搬送時等において開口端を確
実に閉塞することができることから、尿の洩れ等を確実
に防止することができ、衛生的なものとすることができ
る。また、上記容器本体20の外周面に突起24を形成する
ようにしたゝめに、カバー筒30が密着して該カバー筒30
の抜け止めを確実に行うことができ、衛生面の向上を図
ることができる。また、上記キャップ本体41に鍔部45を
形成するようにしたゝめに、尿の採取時に該尿が手等に
掛かることを確実に抑制することができる。
【0067】−実施例2− 図15〜図21は、請求項7〜請求項10に係る発明の
実施例を示しており、図15に示すように、採尿用容器
10は、実施例1の採尿用容器10より大径に形成されたも
ので、検査装置の試料容器に兼用可能にしたものであ
る。上記採尿用容器10は、採取した尿を収容する容器本
体20と、該容器本体20に着脱自在に取付けられる採尿キ
ャップ50と、上記容器本体20及び採尿キャップ50の一部
を被覆するカバー筒30とより構成されている。
【0068】該容器本体20は、図16に示すように、一
端が閉塞され、他端が開口されて本体部25が細長の円筒
体に形成され、実施例1の容器本体20より大径に形成さ
れている。具体的に、上記容器本体20は、例えば、外径
が15.6〜14.7mmに、内径が14.0〜13.1mmに形成され、容
器本体20の全長が87mmの円筒体に形成されている。そし
て、該容器本体20は、合成樹脂などの透明材料より形成
されている。
【0069】また、上記容器本体20の先端部は、第1絞
り部26と第2絞り部27とが形成され、該第1絞り部26
は、先端の閉塞端から第2絞り部27に向って広がるテー
パ状に形成され、第1折れ目を介して第2絞り部27に連
続している。上記第2絞り部27は、本体部25に向って広
がるテーパ状に形成され、テーパ状の傾斜角が第1絞り
部26より大きく形成され、第2折れ目を介して本体部25
に連続している。そして、上記第1折れ目が第1標線2a
に形成されると共に、該第1標線2aより本体部25側の第
2絞り部27には第2標線2bが微小段差によって表示され
ている。上記第1標線2a及び第2標線2bは、採取した尿
を遠心分離して上澄を捨て、尿沈渣試験用のサンプル
(25μl;マイクロリットル)を採取するための残尿量
を表示するものであって、それぞれ 0.1cc及び 0.2ccの
収納量を表示するように設定されている。
【0070】上記採尿キャップ50は、図17〜図19に
示すように、容器本体20側である内端から外端に向って
嵌入筒部51と採尿用筒部52と把持部53とが順に連続する
円筒体であって、有色の合成樹脂材で形成されている。
該嵌入筒部51は、容器本体20の開口端部に嵌入自在に形
成されており、両端部が開口した中空状に形成されてお
り、具体的に、例えば、外径が14.4mmに形成され、長さ
が8mm に形成されている。
【0071】上記採尿用筒部52は、嵌入筒部51に段差面
5aを介して連続し且つ外端側(図17の左端)が閉塞さ
れた有底の円筒状に形成されており、この底部が採尿用
筒部52の外端を閉塞する閉塞壁54を構成している。そし
て、上記採尿用筒部52は、容器本体20とほゞ同外径で、
例えば、長さが27mmに形成されており、第1採尿用注入
口5bと第2採尿用注入口5cとが形成されている。
【0072】該両採尿用注入口5b,5cは、尿の採取時に
該尿が注入される開口で、上記閉塞壁54より採尿用筒部
52の内端側(図17の右端)に位置して形成され、採尿
用筒部52の外周面から内周面に貫通する開口に形成され
ている。
【0073】上記第1採尿用注入口5bは、採尿用筒部52
の円周方向の上半部の一部を切欠いて形成され、例え
ば、軸方向の長さが15mmの開口に形成され、後端面は図
19の平面視において把持部53に向って上昇する傾斜面
5dに形成されている。上記第2採尿用注入口5cは、第1
採尿用注入口5bに対向して採尿用筒部52の下半部に2つ
軸方向に直列に形成され、例えば、軸方向の長さが4mm
の半楕円形に形成されている。この第2採尿用注入口5c
を形成した理由は、採尿時の空気抜き作用を行うように
して採尿の容易化を図るようにすると共に、成形時の変
形を防止するようにするためである。
【0074】また、上記採尿用筒部52の後端部外周面
(把持部53側の外周面)は、後端部に向って大径となる
テーパ面5eに形成され、後述するカバー筒30の外挿時に
該カバー筒30が密着嵌合して、カバー筒30が容易に抜け
ないようにしている。
【0075】上記把持部53は、採尿用筒部52の外端に連
続して形成されており、把持本体5fと延長筒5gとより構
成され、該把持本体5fは両端が開口する中空円筒状に形
成されている。また、上記把持部53と採尿用筒部52との
連接部外周面には、把持部53と採尿との縁切りを行う環
状突起55が形成されている。
【0076】上記把持本体5fには、有底の延長筒5gがス
ライド自在に嵌合されて把持部53が軸方向に延長自在に
形成されている。上記把持本体5fは、例えば、長さが3
4.5mmに形成されると共に、外周面には、2本のリブ5
h,5hが所定間隔を存して形成されている。そして、上
記延長筒5gは、例えば、長さが60mmに形成されると共
に、図示しないが、内端には、微小に突出する内向きフ
ランジが形成されており、該延長筒5gはフランジが上記
リブ5h,5hに係合して2カ所の伸長位置で把持本体5fに
保持可能になっている。尚、上記延長筒5gは、無底のも
のであってもよいことは勿論であり、また、上記内向き
フランジを形成しなくともよいことは勿論である。
【0077】は勿論である。
【0078】上記カバー筒30は、図20に示すように、
一端が閉塞され、他端が開口されて容器本体20と相似形
の細長円筒体に形成されており、上記容器本体20の挿入
及び抜取り自在に形成されている。つまり、該カバー筒
30は、具体的に、例えば、外径が16.5mmで、内径が15.9
mmで、長さが107mm の円筒体に形成され、先端部に第1
絞り部32と第2絞り部33とが形成されている。そして、
上記カバー筒30は、合成樹脂などの薄い可撓性の材料よ
り形成され、透明或いは半透明に形成され、図15に示
すように、容器本体20を挿入した際、採尿キャップ50に
おける両採尿用注入口5b,5cを閉鎖する長さに形成さ
れ、且つカバー時に開口端部が上記採尿用筒部52のテー
パ面5eに密着嵌合するように構成されている。
【0079】−実施例2における採尿用容器10の使用方
法− 次に、上記採尿用容器10の使用方法について説明する。
【0080】採尿時においては、図21に示すように、
容器本体20の開口端に採尿キャップ50を嵌入筒部51にて
取付け、採尿状態に組立てる。そして、使用状態に合わ
せて、把持部53の延長筒5gをスライドさせ、該把持部53
の長さを調節する。この組立てた状態において、被検査
者は、容器本体20の閉塞端側を下方に向けて採尿キャッ
プ50の把持本体5f又はスライドさせた延長筒5gを把持す
る。そして、該被検査者は、第1採尿用注入口5bに尿を
掛けることにより、該尿が第1採尿用注入口5bより容器
本体20内に注入され、該容器本体20に尿が収納されて尿
の採取が終了する。
【0081】この尿の採取が終了すると、容器本体20の
閉塞端側を下方に向けたまゝカバー筒30に容器本体20を
挿入すると共に、採尿キャップ50の採尿用筒部52まで挿
入し、カバー筒30の開口端部をテーパ面5eに密着させて
両採尿用注入口5b,5cを閉鎖する。その際、同時に延長
筒5gを採尿キャップ50の環状突起55まで押し下げて把持
本体5fを覆う。
【0082】そして、上記容器本体20及び採尿キャップ
50をカバー筒30に挿入した状態において、容器立て等に
挿入して検査室等に搬送される。その後、尿検査を行う
際には、上記容器本体20にカバー筒30を取付けたまゝ採
尿キャップ50を取外すと共に、容器本体20を検査装置に
セットして尿検査を行うことになる。また、上記容器本
体20の開口端より、試薬や試験紙等を挿入して検査を行
う場合や、採尿キャップ50を容器本体20に取付けたまゝ
第1採尿用注入口5bより試薬や試験紙等を挿入して検査
を行ってもよい。
【0083】−実施例2における採尿用容器10の特有の
効果− 以上のように、本実施例によれば、上記容器本体20に着
脱自在に取付けられた採尿キャップ50に第1採尿用注入
口5b及び第2採尿用注入口5cを形成すると共に、該容器
本体20及び採尿キャップ50の採尿用筒部52をカバー筒30
で被覆可能にしたゝめに、被検査者は尿検査の際、各採
尿用注入口5b,5cに尿を掛けるのみでもって尿を採取す
ることができる。この結果、尿が手等に掛かることなく
尿を採取することができるので、極めて衛生的に採尿す
ることができる。
【0084】また、上記容器本体20及びカバー筒30は細
長い筒状であるので、採尿後に容器立て等に立てゝ保管
することができることから、保管スペースを効率よく使
用することができる。
【0085】また、採尿後の搬送時等においては、カバ
ー筒30によって容器本体20及び採尿キャップ50の採尿用
筒部52が全体に覆われるので、採取した尿が漏れること
がなく、極めて衛生的に且つ容易に取扱うことができ
る。
【0086】また、上記両採尿用注入口5b,5cはカバー
筒30によって閉鎖されるので、悪臭の発生を確実に防止
することができることから、検査作業の効率化を図るこ
とができる。また、上記容器本体20及び採尿キャップ50
とは別部材のカバー筒30に挿入するようにしたゝめに、
上記容器本体20等に接することなく、両採尿用注入口5
b,5c等のカバーを行うことができるので、挿入作業及
び密封作業を極めて衛生的に行うことができる。
【0087】また、上記容器本体20には採尿用注入口等
を形成していないので、採取した尿を遠心分離して検査
する際、スピッツに移し替える必要がなく、容器本体20
をそのまゝ検査装置に適用することができることから、
検査の迅速化を図ることができる。
【0088】また、上記採尿キャップ50の採尿用筒部52
にテーパ面5eを形成するようにしたゝめに、上記カバー
筒30をテーパ面5eで確実に密着させることができるの
で、両採尿用注入口5b,5cを確実に閉鎖することがで
き、採尿の漏洩を確実に防止することができる。また、
上記採尿用筒部52と把持部53との間に環状突起55を形成
するようにしたゝめに、尿の採取時に把持部53と尿とを
確実に縁切りすることができるので、尿が手に掛かるこ
とがなく、衛生的に採尿することができる。
【0089】また、上記把持部53の把持本体5fに有底又
は無底の延長筒5gをスライド自在に嵌合したゝめに、使
用状態に合わせて把持部53を延長することができるの
で、尿が手に掛かることがなく、衛生的なものとするこ
とができる。また、上記把持本体5fに尿が付着しても、
採尿後に延長筒5gを環状突起55まで押し下げることによ
り、尿を除去することができるので、手が尿に触れるこ
となく採尿を終了することができる。
【0090】−実施例3− 図22〜図26は、請求項11に係る発明の実施例を示
しており、上記実施例2の変形例であって、実施例2と
最も異なるところは、採尿キャップ50に第1採尿用注入
口5bのみが形成され、第2採尿用注入口5cが形成されて
いない点である。つまり、上記採尿キャップ50における
採尿用筒部52には、この採尿用筒部52の円周方向の上半
部の一部を切欠いて1つの採尿用注入口5bのみが形成さ
れている。
【0091】また、上記採尿キャップ50には、図24〜
図26に示すように、嵌入筒部51と把持本体5fに形成さ
れた突条5i,5i,…を備えている。該嵌入筒部51の突条
5i,5i,…は、嵌入筒部51の外周面に軸方向に6本形成
されており、容器本体20の挿入及び離脱を容易にしてい
る。上記把持本体5fの突条5i,5i,…は、該把持本体5f
の外周面にであって外側のリブ5hから外端に向かって軸
方向に6本形成されており、延長筒5gのスライドを容易
にしている。更に、上記把持本体5fの外端部には、矢印
5jが把持本体5fを打抜いて形成され、該矢印5jは、1つ
の採尿用注入口5bの位置を明確にしている。
【0092】一方、容器本体20の第1標線2a及び第2標
線2bは、図23に示すように、段差によって明確に表示
されている。更に、上記容器本体20の開口端側には、第
3標線2cが段差によって形成され、該は、沈渣試験に必
要な採尿量を表示するものであって、10ccの収納量を表
示するように設定されている。
【0093】その他の構成及び作用は実施例2と同様で
ある。
【0094】従って、本実施例によれば、上記採尿キャ
ップ50に1つの採尿用注入口5bを形成するようにしたゝ
めに、採尿キャップ50を容易に成形することができ、安
価なものにすることができる。また、上記突条5i,5i,
…によって容器本体20の挿入及び離脱操作と延長筒5gの
スライド操作とを容易に行うことができるので、採尿及
び尿検査の容易化を図ることができる。
【0095】その他の効果は実施例2と同様である。
【0096】−実施例4− 図27〜図29は、請求項12に係る発明の実施例を示
しており、実施例2の採尿用容器10を実施例1の細型の
採尿用容器10に形成したものである。具体的に、本実施
例の容器本体20は、実施例1の容器本体20と同様に小径
に形成されるているものゝ、やゝ先細のテーパ状に形成
され、採尿用注入口等は形成されていないものである。
また、カバー筒30は、容器本体20に対応したテーパ状の
形状に形成されると共に、閉塞端は、半円状に形成され
ている。一方、採尿キャップ50は、実施例2と同様に嵌
入筒部51と採尿用筒部52と把持部53とが順に連続する円
筒体に形成されているが、実施例1と同様に小径に形成
されている。
【0097】そして、上記嵌入筒部51には、実施例3と
同様に突条5i,5i,…が形成される一方、上記採尿用筒
部52は長く形成され、1の採尿用注入口5bが内端側であ
る嵌入筒部51側に形成されている。
【0098】更に、上記把持部53には、採尿用筒部52よ
り大径に形成されると共に、実施例1と同様にカバー筒
30の保持穴56が形成され、実施例2の如く延長筒5gは設
けられていない。該保持穴56は、把持部53の外端面に開
口し、実施例1と同様にカバー筒30の開口端部が挿入及
び離脱自在に形成されている。また、上記把持部53に
は、実施例3と同様に矢印5jが把持部53を打抜いて形成
されている。
【0099】従って、本実施例では、採尿時において、
カバー筒30を保持穴56に挿入した状態とし、採尿後に、
カバー筒30を採尿キャップ50より抜取り、容器本体20が
挿入されることになる。
【0100】その他の構成及び作用は実施例2と同様で
ある。
【0101】以上のように、本実施例によれば、上記採
尿キャップ50の保持穴56にカバー筒30を保持するように
したゝめに、該カバー筒30の紛失を防止することができ
ると共に、採尿後のカバー動作を迅速且つ容易に行うこ
とができる。また、上記採尿キャップ50に1つの採尿用
注入口5bを形成するようにしたゝめに、採尿キャップ50
を容易に成形することができ、安価なものにすることが
できる。また、上記突条5i,5i,…によって容器本体20
の挿入及び離脱を容易に行うことができるので、採尿及
び尿検査をの容易化を図ることができる。その他の効果
は実施例2と同様である。
【0102】−その他の変形例− 尚、実施例1においては、キャップ本体41にローレット
目44を形成したが、本発明では、必ずしも形成する必要
はない。
【0103】また、請求項1に係る発明においては、実
施例1の検査口22は必ずしも形成する必要はなく、つま
り、検査時においては、常にキャップ40を取外して行う
ようにしてもよい。
【0104】また、請求項1〜5に係る発明において
は、上記キャップ40に実施例1の鍔部45は必ずしも形成
する必要はなく、該キャップ40は外形が円柱状であって
もよい。
【0105】また、上記容器本体20の採尿用注入口21,
21,…は、実施例1のように8個に限られるものではな
く、形状も実施例に限定されるものではない。
【0106】また、実施例2においては、採尿キャップ
50の把持部53を延長筒5gで伸縮自在にしたが、把持本体
5f自体をテレスコープ状に伸縮自在に形成してもよく、
また、請求項7の発明では、必ずしも伸縮自在に構成す
る必要はない。
【0107】また、実施例2〜実施例4において、第1
採尿用注入口5b及び第2採尿用注入口5cの形状は、実施
例に限られるものではなく、また、実施例2における第
2採尿用注入口5cは、2つに限られるものではない。
【0108】また、実施例2及び実施例3において、把
持部53は、円筒体で形成したが、請求項7〜請求項11
の発明では、矩形等の形状であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す採尿用容器の正面図である。
【図2】実施例1を示す採尿用容器の平面図である。
【図3】実施例1を示す採尿用容器の縦断面図である。
【図4】実施例1を示す容器本体の正面図である。
【図5】実施例1を示す図4のA−A線における断面図
である。
【図6】実施例1を示す図4のB−B線における断面図
である。
【図7】実施例1を示すカバー筒の平面図である。
【図8】実施例1を示す図1のC−C線における断面図
である。
【図9】実施例1を示す図1のD−D線における断面図
である。
【図10】実施例1を示すキャップの縦断面図である。
【図11】実施例1を示す図1のE−E線における断面
図である。
【図12】実施例1を示す採尿後の状態を示す採尿用容
器の縦断面図である。
【図13】実施例1を示す尿検査時を示す採尿用容器の
縦断面図である。
【図14】実施例1を示す他の尿検査時を示す採尿用容
器の正面図である。
【図15】実施例2を示す採尿用容器の正面図である。
【図16】実施例2を示す容器本体の縦断面図である。
【図17】実施例2を示す採尿キャップの縦断面図であ
る。
【図18】実施例2を示す採尿キャップの正面図であ
る。
【図19】実施例2を示す採尿キャップの平面図であ
る。
【図20】実施例2を示すカバー筒の正面図である。
【図21】実施例2を示す採尿状態における採尿用容器
の正面図である。
【図22】実施例3を示す採尿用容器の正面図である。
【図23】実施例3を示す容器本体の正面図である。
【図24】実施例3を示す採尿キャップの平面図であ
る。
【図25】実施例3を示す採尿キャップの正面図であ
る。
【図26】実施例3を示す採尿キャップの側面図であ
る。
【図27】実施例4を示す採尿用容器の正面図である。
【図28】実施例4を示す採尿キャップの正面図であ
る。
【図29】実施例4を示す採尿キャップの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 採尿用容器 20 容器本体 21 採尿用注入口 22 検査口 24 突起 30 カバー筒 40 キャップ 41 キャップ本体 42 閉塞栓部 43 保持穴 44 ローレット目 45 鍔部 46 係合溝 50 採尿キャップ 51 嵌入筒部 52 採尿用筒部 53 把持部 55 環状突起 56 保持穴 5b,5c 採尿用注入口 5e テーパ面 5f 把持本体 5g 延長筒
フロントページの続き (72)発明者 森元 一郎 大阪府吹田市春日2丁目1番4号 (72)発明者 松本 貴弘 東京都世田谷区喜多見6丁目4番13号 (56)参考文献 特開 平7−167857(JP,A) 特開 平6−27103(JP,A) 特開 平6−201687(JP,A) 特開 平6−148176(JP,A) 実開 平2−110866(JP,U) 実開 平3−81555(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/493 G01N 33/48

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉塞され、他端が開口されると共
    に、中央部分に採尿用注入口が開口された細長の筒状の
    容器本体と、 一端が閉塞され、他端が開口されると共に、上記容器本
    体の密接挿入及び抜取り自在に形成され、上記採尿用注
    入口を閉塞するように容器本体に外挿されるカバー筒
    と、 上記容器本体の開口端部に着脱自在な閉塞栓部が形成さ
    れ、上記容器本体の開口端を開閉するキャップとを備え
    ていることを特徴とする採尿用容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の採尿用容器において、 キャップの閉塞栓部は、キャップ本体の一端より突出し
    て形成されると共に、容器本体の開口端部内に圧接挿入
    及び抜取り自在な短柱状に形成される一方、 上記キャップ本体には、該キャップ本体の他端面に開口
    して、カバー筒の一端部が挿入及び離脱自在な保持穴が
    形成されていることを特徴とする採尿用容器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の採尿用容器において、 容器本体には、尿検査用の検査口が採尿用注入口より開
    口端側に位置して形成されていることを特徴とする採尿
    用容器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の採尿用容器において、 キャップ本体には、閉塞栓部の基端部外周に連続して、
    容器本体がカバー筒に挿入された状態で該容器本体及び
    カバー筒の開口端部が挿入される係合溝が形成されてい
    ることを特徴とする採尿用容器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の採尿用容器において、 容器本体の外周面には、カバー筒の外挿時に該カバー筒
    が圧着する突起が形成されていることを特徴とする採尿
    用容器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の採尿用容器において、 キャップ本体における閉塞栓部側の端部には、外側に広
    がる鍔部が形成されていることを特徴とする採尿用容
    器。
  7. 【請求項7】 一端が閉塞され、他端が開口されて採尿
    の収納可能な筒状の容器本体と、 該容器本体の開口端部に密着嵌入自在な筒体に形成され
    且つ両端面が開口した中空状の嵌入筒部、該嵌入筒部の
    外端に連続すると共に外端部側が閉塞された筒状に形成
    され且つ外周面から内周面に貫通する採尿用注入口が内
    端部側に開口された採尿用筒部、及び該採尿用筒部の外
    端に連続して把持可能に形成された把持部を有する採尿
    キャップと、 一端が閉塞され、他端が開口されると共に、上記容器本
    体の挿入及び抜取り自在に形成され、上記採尿キャップ
    を取付けた容器本体を挿入した状態において開口端部が
    採尿キャップにおける採尿用注入口を閉鎖して採尿用筒
    部の外端部外周面に密着嵌合可能なカバー筒とを備えて
    いることを特徴とする採尿用容器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の採尿用容器において、 採尿キャップにおける採尿用筒部の外端部外周面は、カ
    バー筒の開口端部が密着嵌合するように外端に向って大
    径となるテーパ面に形成されていることを特徴とする採
    尿用容器。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の採尿用容器において、 採尿用筒部と把持部との連接部外周面には、環状突起が
    形成されていることを特徴とする採尿用容器。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の採尿用容器において、 採尿キャップにおける把持部は、把持本体に有底又は無
    底の延長筒がスライド自在に嵌合されて構成されている
    ことを特徴とする採尿用容器。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の採尿用容器において、 採尿キャップにおける採尿用注入口は、採尿用筒部にお
    ける周方向の半分を切欠いて1つ形成されていることを
    特徴とする採尿用容器。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の採尿用容器において、 採尿キャップにおける把持部には、該把持部の外端面に
    開口して、カバー筒の一端部が挿入及び離脱自在な保持
    穴が形成されていることを特徴とする採尿用容器。
JP6232599A 1993-09-30 1994-09-28 採尿用容器 Expired - Lifetime JP3004178B2 (ja)

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