JP3003695B1 - 光ファイバ回折格子を有する光学装置 - Google Patents

光ファイバ回折格子を有する光学装置

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JP3003695B1
JP3003695B1 JP11003022A JP302299A JP3003695B1 JP 3003695 B1 JP3003695 B1 JP 3003695B1 JP 11003022 A JP11003022 A JP 11003022A JP 302299 A JP302299 A JP 302299A JP 3003695 B1 JP3003695 B1 JP 3003695B1
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼすこ
とを抑制すると共に、回折格子が形成された光ファイバ
部分及び光ファイバが固定される基材を保護することが
可能な光ファイバ回折格子を有する光学装置を提供する
こと。 【解決手段】 温度補償デバイス1は、石英ガラスによ
り形成された筒状部材2とAlブラケット3とにより構
成されている。Alブラケット3には、回折格子部6が
形成された光ファイバ4が接着剤5により固定されてい
る。温度補償デバイス1は、ステンレス製の筐体7内に
設けられている。筐体7は、光ファイバ4の光軸方向に
延びる壁部7aと壁部7aの両端部に設けられるエンド
キャップ7bとで構成される。壁部7aには、筐体7内
に突出する突起部8が形成されている。光ファイバ4の
径方向での突起部8間の間隔は、温度補償デバイス1の
筒状部材2の光ファイバ4の径方向での長さと同等にな
るように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバのコア
部の屈折率を光軸に沿って周期的に変化させた回折格子
が形成されている光ファイバ回折格子を有する光学装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ回折格子は、入射光に対して
特定の反射波長の光を出射することができるため、波長
の異なる光信号を1本の光ファイバを介して多重伝送す
る分割多重伝送波長分割多重伝送方式の光通信システム
等における重要な光部品として注目されている。
【0003】光ファイバ回折格子では、一般に、クラッ
ド部の周囲に設けられ樹脂からなる被覆層を軸方向の所
定長さにわたって除去し、クラッド部を露出させた状態
で紫外線を照射することにより、露出したクラッド部の
内側に位置するコア部の光軸方向に沿った所定領域に回
折格子を形成している。このように構成した光ファイバ
回折格子は、使用温度範囲では光ファイバが正の熱膨張
係数を有しているため、周囲温度が変化すると、光ファ
イバが伸縮して、光ファイバに応力が印加されることに
なる。したがって、光弾性効果により、光ファイバガラ
ス部の屈折率が変化するため、回折格子によるブラッグ
波長が変化することになる。この回折格子によるブラッ
グ波長の温度依存性を無くすためには、回折格子が形成
された光ファイバに加わる張力を低温時には増加させ、
高温時には低下させる必要がある。
【0004】このため、温度補償デバイスに回折格子が
形成された光ファイバを固定することが行われている。
例えば、熱膨張係数の小さいアンバーから成る基材の両
端にそれぞれ熱膨張係数の比較的大きいAlブラケット
を取り付け、このAlブラケットに回折格子が形成され
た光ファイバを所定の張力を付与した状態で固定した構
造のものが提案されている。この構造では、2つの留め
金間の距離が高温時には収縮し、低温時には拡大するの
で、回折格子が形成された光ファイバに加わる張力を低
温時には増加させ、高温時には低下させることができ
る。
【0005】また、回折格子が形成された光ファイバを
負の熱膨張係数を有する基材に固定することで、ブラッ
グ波長がほぼ温度に依存しなくなるようにし、上述した
光ファイバ回折格子における温度変化に対する反射波長
の不安定性に関する問題を解決した構造のものも提案さ
れている。(特開平10−96827号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回折格子が形成された
光ファイバ部分及び光ファイバが固定される基材を、振
動、衝撃から保護するために、これらの部分を筐体内に
収納することが考えられる。しかしながら、このように
基材等の温度補償デバイスを筐体内に収納する場合、筐
体との接着などにより基材の熱変形量が容易に変化して
しまい、回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼし、所
望の光学特性を得ることができなくなるおそれがある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼすことを抑
制すると共に、回折格子が形成された光ファイバ部分及
び光ファイバが固定される基材等の温度補償デバイスを
保護することが可能な光ファイバ回折格子を有する光学
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光軸方向の所定長さにわたって回折格子が形成され
た光ファイバと、光ファイバの使用温度範囲で所定の熱
膨張係数を有し、光ファイバを固定するための基材とを
備え、基材の温度変化に伴う伸縮によって光ファイバの
光軸方向に生じる変位を光ファイバに印加するようにし
た光ファイバ回折格子を有する光学装置であって、光フ
ァイバ及び基材を収納する筐体を有し、基材が筐体に対
して、基材の少なくとも光ファイバの光軸方向への変位
を許容し得るように設けられていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項1に記載の光ファイバ回折格子を有
する光学装置によれば、回折格子が形成された光ファイ
バ部分及び光ファイバが固定される基材が、筐体内に収
納されるので、外部からの振動、衝撃により回折格子が
形成された光ファイバ部分及び光ファイバが固定される
基材が破損等することなく、保護することが可能とな
る。また、基材が筐体に対して、基材の少なくとも光フ
ァイバの光軸方向への変位を許容し得るように設けられ
ているので、基板の熱変位が回折格子に伝わる際に阻害
されることがなく、回折格子でのブラッグ波長に影響を
及ぼすことがなくなる。従って、回折格子でのブラッグ
波長に影響を及ぼすことを抑制でき、且つ、回折格子が
形成された光ファイバ部分及び光ファイバが固定される
基材を保護することが可能な光ファイバ回折格子を有す
る光学装置を提供することが可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、筐体が、光ファイバの光軸方向の端部
が閉じられた金属製の部材からなり、筐体の光ファイバ
の光軸方向での端部と基材との間に、基材の光ファイバ
の光軸方向への変位を許容する衝撃吸収部材が設けられ
ていることを特徴としている。この場合には、筐体の光
ファイバの光軸方向での端部と基材との間に、基材の光
ファイバの光軸方向への変位を許容する衝撃吸収部材が
設けられているので、基板の熱変位が回折格子に伝わる
際に阻害されることがなくなる。従って、回折格子での
ブラッグ波長に影響を及ぼすことを抑制でき、基材を筐
体内に収納することが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、衝撃吸収部材がシリコーンゴムにて形
成されていることを特徴としている。この場合には、衝
撃吸収部材が基材の光ファイバの光軸方向でのがたつき
を抑え、外部からの振動、衝撃から基材を保護すること
が可能となる。また、シリコーンゴムは弾性係数が筐体
よりも低いため、基材の熱変位を阻害することはなく、
回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼすことを抑制す
ることが可能となる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、筐体が、光ファイバの光軸方向の端部
が閉じられた金属製の部材からなり、筐体の光ファイバ
の光軸方向での端部と基材とで画成される空間に、基材
の光ファイバの光軸方向への変位を許容する衝撃吸収材
料が充填されていることを特徴としている。この場合に
は、筐体の光ファイバの光軸方向での端部と基材とで画
成される空間に、基材の光ファイバの光軸方向への変位
を許容する衝撃吸収材料が充填されているので、基板の
熱変位が回折格子に伝わる際に阻害されることがなくな
る。従って、回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼす
ことを抑制でき、基材を筐体内に収納することが可能と
なる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、衝撃吸収材料がマッチンググリスであ
ることを特徴としている。この場合には、マッチンググ
リスが基材の光ファイバの光軸方向でのがたつきを抑
え、外部からの振動、衝撃から基材を保護するととも
に、マッチンググリスは粘性の高い流体であり、変形速
度の遅い基材の熱変位を阻害することはない。また、マ
ッチンググリスは光ファイバと屈折率が整合されている
ので、光ファイバから染み出た信号光が再び光ファイバ
内に戻り、再結合の発生を抑制することが可能となる。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、基材が筐体に対して、基材の光ファイ
バの径方向への変動を規制し得るように設けられている
ことを特徴としている。この場合には、筐体内での基材
の光ファイバの径方向でのがたつきを抑え、外部からの
振動、衝撃から基材を保護することが可能となる。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、筐体が、光ファイバの光軸方向に延び
る壁部を有しており、壁部と基材との間に、壁部と基材
との摩擦を低減する摩擦低減部材が設けられていること
を特徴としている。この場合には、摩擦低減部材の存在
により、基材は、筐体内において光ファイバの径方向で
のがたつきが抑えられているにも拘わらず、光ファイバ
の光軸方向にスムーズに変位する。従って、基板の熱変
位が回折格子に伝わる際に筐体により阻害されることが
なく、回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼすことを
抑制することが可能となる。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、摩擦低減部材として、壁部内面に、基
材と点接触する突起部が形成されていることを特徴とし
ている。この場合には、壁部内面に基材と点接触する突
起部を形成するという簡単な構成により、基材の光ファ
イバの光軸方向へのスムーズな変位を実現できる。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、摩擦低減部材として、壁部と基材との
間に、その表面にポリテトラフルオロエチレンを有する
部材が設けられていることを特徴としている。この場合
には、壁部と基材との間にその表面にポリテトラフルオ
ロエチレンを有する部材を設けるという簡単な構成によ
り、基材の光ファイバの光軸方向へのスムーズな変位を
実現できる。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項7に記
載の発明において、摩擦低減部材として、壁部と基材と
の間に、樹脂製ローラが設けられていることを特徴とし
ている。この場合には、壁部と基材との間に樹脂製ロー
ラを設けるという簡単な構成により、基材の光ファイバ
の光軸方向へのスムーズな変位を実現できる。また、光
ファイバの径方向への熱歪みを樹脂製ローラが吸収する
ので、光ファイバの径方向に過剰な応力が発生した場合
でも、基材の破損を防止することが可能となる。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、基材は、光ファイバの使用温度範囲
で負の熱膨張係数を有した材料から成り、基材が筐体に
対して、基材の光ファイバの径方向への変位を許容し得
るように設けられていることを特徴としている。負の熱
膨張係数を有した材料から成る基材は、光ファイバの光
軸方向及び径方向に同じ熱歪みでもって熱変位が発生す
る。このため、光ファイバの径方向での熱変位を阻害す
ると、光ファイバの光軸方向での熱変位にも影響を及ぼ
すようになる。従って、基材が筐体に対して、基材の光
ファイバの径方向への変位を許容し得るようにも設けら
れているので、基材を負の熱膨張係数を有した材料とし
た場合に、光ファイバの光軸方向及び径方向の熱変位が
阻害されることがなく、回折格子でのブラッグ波長に影
響を及ぼすことを抑制することが可能となる。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、筐体は、光ファイバ及び基材を収
納する空間部を画成する金属製の壁部を有しており、壁
部と基材とで画成される空間に、基材の光ファイバの光
軸方向及び径方向への変位を許容する衝撃吸収材料が充
填されていることを特徴としている。この場合には、壁
部と基材とで画成される空間に、基材の光ファイバの光
軸方向及び径方向への変位を許容する衝撃吸収材料が充
填されているので、基板の熱変位が回折格子に伝わる際
に阻害されることがない。従って、回折格子でのブラッ
グ波長に影響を及ぼすことを抑制でき、基材を筐体内に
収納することが可能となる。
【0021】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、衝撃吸収材料がマッチンググリス
であることを特徴としている。この場合には、マッチン
ググリスが基材の光ファイバの光軸方向及び径方向での
がたつきを抑え、外部からの振動、衝撃から基材を保護
するとともに、マッチンググリスは粘性の高い流体であ
り、変形速度の遅い基材の熱変位を阻害することはな
い。また、マッチンググリスは光ファイバと屈折率が整
合されているので、光ファイバから染み出た信号光が再
び光ファイバ内に戻り、再結合の発生を抑制することが
可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0023】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
について説明する。図1及び図2は、本発明にかかる第
1の実施形態の光ファイバ回折格子を有する光学装置を
示している。
【0024】温度補償デバイス1は、石英ガラスにより
形成された筒状部材2とAlブラケット3とにより構成
されている。Alブラケット3は、筒状部材2の両端部
に固定されている。Alブラケット3には溝部3aが形
成されている。温度補償デバイス1が、請求項における
基材を構成している。溝部3aには光ファイバ4が接着
剤5により固定されている。光ファイバ4には、光ファ
イバ4の光軸方向に沿って光ファイバ4の少なくともコ
ア部の屈折率が変化する回折格子部6が所定領域形成さ
れている。回折格子部6は、例えば、クラッド部の周囲
に設けられた被覆層が所定長さにわたって除去されてク
ラッド部が露出している露出部分に対して、波長をモニ
ターしながら張力が調整され、ゲルマニウム元素が所定
割合添加された石英系光ファイバのコア部に対して紫外
線を照射することにより形成される。また、被覆層を除
去することなく回折格子部6を形成することも可能であ
る。なお、紫外線の照射は、公知のホログラフィック法
や位相格子法等によって行われる。筒状部材2は上側部
材2aと下側部材2bとで構成され、上側部材2aと下
側部材2bとで画成される内部空間2cに回折格子部6
が収納されることになる。
【0025】光ファイバ4は、回折格子部6の中心波長
をモニターしながら回折格子部6に所定の張力が与えら
れた状態で、回折格子部6の両側において接着剤5によ
りAlブラケット3に固定される。光ファイバ4を固定
する際には、温度補償デバイス1及び光ファイバ4の回
折格子部6は所定の温度に加熱している。このようにし
て光ファイバ4を取り付けることにより、光ファイバ4
の使用温度範囲において、温度補償デバイス1(Alブ
ラケット3)の熱変位が光ファイバ4に適切に伝えられ
るとこになり、回折格子部6での温度変化に対するブラ
ッグ波長の安定性を保つことが可能となる。接着剤5は
エポキシ系接着剤を使用している。
【0026】光ファイバ4が固定された温度補償デバイ
ス1は、ステンレス製の筐体7内に設けられている。筐
体7は、光ファイバ4の光軸方向に延びる筒状の壁部7
aと壁部7aの両端部に設けられるエンドキャップ7b
とで構成される。エンドキャップ7bには、光ファイバ
4を通すための貫通孔7cが形成されている。
【0027】壁部7aには、筐体7内に突出する突起部
8が形成されている。突起部8の高さは、光ファイバ4
の径方向での突起部8間の間隔が温度補償デバイス1の
筒状部材2の光ファイバ4の径方向での長さと同等にな
るように設定されている。従って、筐体7内に温度補償
デバイス1が設けられた際に、温度補償デバイス1の光
ファイバ4の径方向の変動を規制するように構成され
る。また、突起部8の先端部は所定の曲率を有した曲面
状に形成されており、突起部8と筒状部材2(上側部材
2a又は下側部材2b)とが点接触するように構成され
ている。
【0028】筐体7内に温度補償デバイス1が設けられ
た状態で、温度補償デバイス1の筒状部材2の光ファイ
バ4の光軸方向での端面とエンドキャップ7bとの間
に、シリコーンゴム9が設けられている。シリコーンゴ
ム9には、光ファイバ4を通すための貫通孔9aが形成
されている。
【0029】以上のように、本実施形態によれば、回折
格子部6及び光ファイバ4が固定される基材としての温
度補償デバイス1が、筐体7内に収納されるので、外部
からの振動、衝撃により回折格子部6及び温度補償デバ
イス1が破損等することなく、保護することが可能とな
る。
【0030】また、筐体7のエンドキャップ7bと温度
補償デバイス1の筒状部材2のとの間に、温度補償デバ
イス1の光ファイバ4の光軸方向への変位を許容する衝
撃吸収部材としてのシリコーンゴム9が設けられている
ので、シリコーンゴム9は弾性係数がステンレス製の筐
体7よりも低いため、温度補償デバイス1の熱変位を阻
害することはなく、温度補償デバイス1の熱変位が回折
格子部6に伝わる際に阻害されることがなくなる。従っ
て、回折格子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼすこと
を抑制した上で、回折格子部6及び温度補償デバイス1
を筐体7内に収納することが可能となる。
【0031】更に、シリコーンゴム9は、光ファイバ4
の光軸方向の温度補償デバイス1の速度の早い変位や大
きな変位に対しては抵抗として作用するため、温度補償
デバイス1の光ファイバ4の光軸方向でのがたつきを抑
えるので、外部からの振動、衝撃から温度補償デバイス
1及び回折格子部6を保護することが可能となる。
【0032】更に、壁部7a内面に温度補償デバイス1
の筒状部材2と点接触する突起部8が形成されており、
突起部8の高さが、光ファイバ4の径方向での突起部8
間の間隔が筒状部材2の光ファイバ4の径方向での長さ
と同等になるように設定されているので、突起部8によ
り筐体7内での温度補償デバイス1の光ファイバ4の径
方向への変動が規制される。これにより、温度補償デバ
イス1の光ファイバ4の径方向でのがたつきを抑え、外
部からの振動、衝撃から温度補償デバイス1を保護する
ことが可能となる。突起部8は筒状部材2(上側部材2
a又は下側部材2b)と点接触するので、壁部7aと筒
状部材2との間の摩擦を低減する摩擦低減部材として機
能し、温度補償デバイス1は、筐体7内において光ファ
イバ4の径方向でのがたつきが抑えられているにも拘わ
らず、光ファイバ4の光軸方向にスムーズに変位する。
従って、温度補償デバイス1の熱変位が回折格子部6に
伝わる際に筐体7により阻害されることがなく、回折格
子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼすことを抑制する
ことが可能となる。また、壁部7a内面に筒状部材2と
点接触する突起部8を形成するという簡単な構成によ
り、温度補償デバイス1の光ファイバ4の光軸方向への
スムーズな変位が実現できる。
【0033】本実施形態においては、突出部は、回折格
子部6の上側には1カ所、回折格子部6の下側には、回
折格子部6を挟んで2カ所形成されているが、この3カ
所に限られるものではない。多少温度補償デバイス1の
支持が不安定にはなるが、上下1カ所づつ突出部を形成
してもよいし、上述した3カ所以上形成してもよい。
【0034】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。図3及び図4は、本発明にかかる第
2の実施形態の光ファイバ回折格子を有する光学装置を
示している。
【0035】温度補償デバイス1は、第1の実施形態と
同様に、石英ガラスにより形成された筒状部材2と、光
ファイバ4を固定するための溝部3aが形成されたAl
ブラケット3とにより構成されている。また、温度補償
デバイス1は、ステンレス製の筐体7内に設けられてい
る。筐体7は、光ファイバ4の光軸方向に延びる筒状の
壁部7aと壁部7aの両端部に設けられるエンドキャッ
プ7bとで構成される。
【0036】壁部7aと温度補償デバイス1の筒状部材
2との間には、その表面がポリテトラフルオロエチレン
(商標名テフロン)にて被覆された金属プレート10
a、10b、10cが設けられている。金属プレート1
0a、10b、10cは、光ファイバ4の光軸方向に、
順に3カ所に設けられている。両側の金属プレート10
a、10b、エンドキャップ7b及び温度補償デバイス
1とで画成される空間には、マッチンググリス11が充
填されている。
【0037】以上のように、本実施形態によれば、回折
格子部6及び光ファイバ4が固定される基材としての温
度補償デバイス1が、筐体7内に収納されるので、外部
からの振動、衝撃により回折格子部6及び温度補償デバ
イス1が破損等することなく、保護することが可能とな
る。
【0038】また、筐体7のエンドキャップ7bと温度
補償デバイス1の筒状部材2のとの間に、温度補償デバ
イス1の光ファイバ4の光軸方向への変位を許容する衝
撃吸収部材としてのマッチンググリス11が充填されて
いるので、温度補償デバイス1の熱変位を阻害すること
はなく、温度補償デバイス1の熱変位が回折格子部6に
伝わる際に阻害されることがなくなる。マッチンググリ
ス11は、粘性の高い流体であり、変形速度の遅い温度
補償デバイス1の熱変位を阻害することはない。従っ
て、回折格子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼすこと
を抑制した上で、回折格子部6及び温度補償デバイス1
を筐体7内に収納することが可能となる。
【0039】更に、マッチンググリス11は粘性の高い
流体であり、光ファイバ4の光軸方向の温度補償デバイ
ス1の速度の早い変位や大きな変位に対しては抵抗とし
て作用するため、光ファイバ4の光軸方向でのがたつき
を抑えるので、外部からの振動、衝撃から温度補償デバ
イス1及び回折格子部6を保護することが可能となる。
【0040】更に、マッチンググリス11は光ファイバ
4と屈折率が整合されているので、光ファイバ4から染
み出た信号光が再び光ファイバ4内に戻り、再結合の発
生を抑制することが可能となる。
【0041】更に、壁部7aと温度補償デバイス1の筒
状部材2との間に表面がポリテトラフルオロエチレン
(商標名テフロン)にて被覆された金属プレート10
a、10b、10cが設けられているので、金属プレー
ト10a、10b、10cにより筐体7内での温度補償
デバイス1の光ファイバ4の径方向への変動が規制され
る。これにより、温度補償デバイス1の光ファイバ4の
径方向でのがたつきを抑え、外部からの振動、衝撃から
温度補償デバイス1を保護することが可能となる。金属
プレート10a、10b、10cにはポリテトラフルオ
ロエチレン(商標名テフロン)が被覆されているので、
被覆されたポリテトラフルオロエチレン(商標名テフロ
ン)が金属プレート10a、10b、10cと筒状部材
2との間の摩擦を低減する摩擦低減部材として機能し、
温度補償デバイス1は、筐体7内において光ファイバ4
の径方向でのがたつきが抑えられているにも拘わらず、
光ファイバ4の光軸方向にスムーズに変位する。従っ
て、温度補償デバイス1の熱変位が回折格子部6に伝わ
る際に筐体7により阻害されることがなく、回折格子部
6でのブラッグ波長に影響を及ぼすことを抑制すること
が可能となる。また、金属プレート10a、10b、1
0cを設けるという簡単な構成により、温度補償デバイ
ス1の光ファイバ4の光軸方向へのスムーズな変位が実
現できる。
【0042】更に、第1の実施形態のものに比べて、温
度補償デバイス1を筐体7(壁部7a)内に納める際
に、金属プレート10a、10b、10cでの滑りを利
用してスムーズに納めることができる。
【0043】本実施形態においては、マッチンググリス
11を充填しているが、光ファイバ4の光軸方向の温度
補償デバイス1の速度の早い変位や大きな変位に対して
は抵抗として作用するものであればよく、マッチンググ
リス11の代わりにゲル状あるいはゼリー状材料を充填
してもよい。また、表面にポリテトラフルオロエチレン
(商標名テフロン)を被覆した金属プレート10a、1
0b、10cを用いる代わりに、ポリテトラフルオロエ
チレン(商標名テフロン)からなる樹脂部材を用いても
よい。ポリテトラフルオロエチレン(商標名テフロン)
からなる樹脂部材を用いた場合には、光ファイバ4の径
方向に筐体7(壁部7a)の熱歪み(熱膨張)が発生
し、筐体7(壁部7a)の内径が小さくなった場合に
も、この筐体7(壁部7a)の熱歪みを樹脂部材の弾性
により吸収するので、光ファイバ4の径方向に過剰な応
力の発生を抑制でき、温度補償デバイス1の破損を防止
することが可能となる。
【0044】また、金属プレート10a、10b、10
c表面のポリテトラフルオロエチレン(商標名テフロ
ン)の被覆も、金属プレート10a、10b、10cの
全面に被覆する必要はなく、少なくとも、筒状部材2と
接触する面にポリテトラフルオロエチレン(商標名テフ
ロン)を被覆しておけばよい。
【0045】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について説明する。図5及び図6は、本発明にかかる第
3の実施形態の光ファイバ回折格子を有する光学装置を
示している。
【0046】温度補償デバイス1は、第1及び第2の実
施形態と同様に、石英ガラスにより形成された筒状部材
2と、光ファイバ4を固定するための溝部3aが形成さ
れたAlブラケット3とにより構成されている。また、
温度補償デバイス1は、ステンレス製の筐体7内に設け
られている。筐体7は、光ファイバ4の光軸方向に延び
る筒状の壁部7aと壁部7aの両端部に設けられるエン
ドキャップ7bとで構成される。また、筐体7内に温度
補償デバイス1が設けられた状態で、温度補償デバイス
1の筒状部材2の光ファイバ4の光軸方向での端面とエ
ンドキャップ7bとの間に、シリコーンゴム9が設けら
れている。
【0047】壁部7aと温度補償デバイス1の筒状部材
2との間には、円柱状の樹脂製ローラ12が設けられて
いる。樹脂製ローラ12は、回折格子部6の上側には1
個、回折格子部6の下側には、回折格子部6を挟んで2
個設けられている。なお、樹脂製ローラ12の数は3個
に限られるものではない。多少温度補償デバイス1の支
持が不安定にはなるが、上下1個づつ設けてもよいし、
上述した3個以上設けてもよい。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、回折
格子部6及び光ファイバ4が固定される基材としての温
度補償デバイス1が、筐体7内に収納されるので、外部
からの振動、衝撃により回折格子部6及び温度補償デバ
イス1が破損等することなく、保護することが可能とな
る。
【0049】また、筐体7のエンドキャップ7bと温度
補償デバイス1の筒状部材2のとの間に、温度補償デバ
イス1の光ファイバ4の光軸方向への変位を許容する衝
撃吸収部材としてのシリコーンゴム9が設けられている
ので、シリコーンゴム9は弾性係数がステンレス製の筐
体7よりも低いため、温度補償デバイス1の熱変位を阻
害することはなく、温度補償デバイス1の熱変位が回折
格子部6に伝わる際に阻害されることがなくなる。従っ
て、回折格子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼすこと
を抑制した上で、回折格子部6及び温度補償デバイス1
を筐体7内に収納することが可能となる。
【0050】更に、シリコーンゴム9は、光ファイバ4
の光軸方向の温度補償デバイス1の速度の早い変位や大
きな変位に対しては抵抗として作用するため、温度補償
デバイス1の光ファイバ4の光軸方向でのがたつきを抑
えるので、外部からの振動、衝撃から温度補償デバイス
1及び光ファイバ4を保護することが可能となる。
【0051】更に、壁部7aと温度補償デバイス1の筒
状部材2との間に樹脂製ローラ12が設けられているの
で、樹脂製ローラ12により筐体7内での温度補償デバ
イス1の光ファイバ4の径方向への変動が規制される。
これにより、温度補償デバイス1の光ファイバ4の径方
向でのがたつきを抑え、外部からの振動、衝撃から温度
補償デバイス1を保護することが可能となる。温度補償
デバイス1が熱変位をした場合には樹脂製ローラ12が
回転するので、樹脂製ローラ12が摩擦低減部材として
機能し、温度補償デバイス1は、筐体7内において光フ
ァイバ4の径方向でのがたつきが抑えられているにも拘
わらず、光ファイバ4の光軸方向にスムーズに変位す
る。従って、温度補償デバイス1の熱変位が回折格子部
6に伝わる際に筐体7により阻害されることがなく、回
折格子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼすことを抑制
することが可能となる。また、樹脂製ローラ12を設け
るという簡単な構成により、温度補償デバイス1の光フ
ァイバ4の光軸方向へのスムーズな変位が実現できる。
【0052】更に、光ファイバ4の径方向に筐体7(壁
部7a)の熱歪み(熱膨張)が発生し、筐体7(壁部7
a)の内径が小さくなった場合には、この筐体7(壁部
7a)の熱歪みを樹脂製ローラ12の弾性により吸収す
るので、光ファイバ4の径方向に過剰な応力の発生を抑
制でき、温度補償デバイス1の破損を防止することが可
能となる。
【0053】更に、第1及び第2の実施形態のものに比
べて、温度補償デバイス1を筐体7(壁部7a)内に納
める際に、樹脂製ローラ12の転がりを利用してよりス
ムーズに納めることができる。
【0054】本実施形態においては、円柱状の樹脂製ロ
ーラ12を用いているが、これにかぎられるものではな
く、球状あるいは円筒状のものでもよい。
【0055】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
について説明する。図7は、本発明にかかる第3の実施
形態の光ファイバ回折格子を有する光学装置を示してい
る。
【0056】温度補償デバイス13は、負の熱膨張係数
を有する上部基材13aと上部基材13aと同じ負の熱
膨張係数を有する下部基材13bとにより構成されてい
る。光ファイバ4は、下部基材13bの両端部において
固定される。下部基材13bの両端部には、所定高さを
有する凸部13cが形成されている。凸部13cには溝
部13dが形成されており、光ファイバ4は接着剤5を
用いて溝部13dに固定される。回折格子部6は、上部
基材13a及び下部基材13bとで画成される内部空間
13d内に収納されることになる。上部基材13a及び
下部基材13bは、LiO2−Al2O3−SiO2系
結晶化ガラスにBaOを添加したものであって、(−8
3〜−94)E−7/Kの熱膨張係数を有するものを使
用している。BaOを添加するのは、温度補償デバイス
13としての上部基材13a及び下部基材13bの熱膨
張係数を調整するためである。これにより、光ファイバ
4の使用温度範囲にわたって、回折格子部6におけるブ
ラッグ波長の温度変化に対する安定性を確保することが
可能となる。
【0057】光ファイバ4が固定された温度補償デバイ
ス13は、ステンレス製の筐体7内に設けられている。
筐体7は、光ファイバ4の光軸方向に延びる筒状の壁部
7aと壁部7aの両端部に設けられるエンドキャップ7
bとで構成される。エンドキャップ7bには、光ファイ
バ4を通すための貫通孔7cが形成されている。また、
筐体7と温度補償デバイス13とで画成される空間に
は、マッチンググリス11が充填されている。これによ
り、筐体7の壁部7aと温度補償デバイス13との間、
エンドキャップ7bと温度補償デバイス13との間に
は、マッチンググリス11が存在する。
【0058】以上のように、本実施形態によれば、回折
格子部6及び光ファイバ4が固定される基材としての温
度補償デバイス13が、筐体7内に収納されるので、外
部からの振動、衝撃により回折格子部6及び温度補償デ
バイス13が破損等することなく、保護することが可能
となる。
【0059】また、筐体7のエンドキャップ7bと温度
補償デバイス13のとの間に、温度補償デバイス13の
光ファイバ4の光軸方向への変位を許容する衝撃吸収部
材としてのマッチンググリス11が充填されているの
で、温度補償デバイス13の熱変位を阻害することはな
く、温度補償デバイス13の熱変位が回折格子部6に伝
わる際に阻害されることがなくなる。マッチンググリス
11は、粘性の高い流体であり、変形速度の遅い温度補
償デバイス13の熱変位を阻害することはない。従っ
て、回折格子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼすこと
を抑制した上で、回折格子部6及び温度補償デバイス1
3を筐体7内に収納することが可能となる。
【0060】負の熱膨張係数を有した材料から成る温度
補償デバイス13は、光ファイバ4の光軸方向及び径方
向に同じ熱歪みでもって熱変位が発生するため、光ファ
イバ4の径方向での熱変位を阻害すると、光ファイバ4
の光軸方向での熱変位にも影響を及ぼすようになる。し
かしながら、光ファイバ4の径方向で見て、筐体7の壁
部7aと温度補償デバイス13との間にもマッチンググ
リス11が充填されているので、温度補償デバイス13
は、筐体7に対して光ファイバ4の径方向への変位を許
容し得るように設けられる。従って、温度補償デバイス
13を負の熱膨張係数を有した材料で構成した場合にお
いても、光ファイバ4の径方向の熱変位が阻害されるこ
とがなく、回折格子部6でのブラッグ波長に影響を及ぼ
すことを抑制することが可能となる。
【0061】更に、マッチンググリス11は粘性の高い
流体であり、光ファイバ4の光軸方向及び径方向の温度
補償デバイス13の速度の早い変位や大きな変位に対し
ては抵抗として作用するため、マッチンググリス11に
より温度補償デバイス13の光ファイバ4の光軸方向及
び径方向への変動を抑制する。これにより、光ファイバ
4の光軸方向及び径方向でのがたつきを抑えるので、外
部からの振動、衝撃から温度補償デバイス13及び回折
格子部6を保護することが可能となる。
【0062】更に、マッチンググリス11は光ファイバ
4と屈折率が整合されているので、光ファイバ4から染
み出た信号光が再び光ファイバ4内に戻り、再結合の発
生を抑制することが可能となる。
【0063】本実施形態においては、マッチンググリス
11を充填しているが、光ファイバ4の光軸方向の温度
補償デバイス13の速度の早い変位や大きな変位に対し
ては抵抗として作用するものであればよく、マッチング
グリス11の代わりにゲル状あるいはゼリー状材料を充
填してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、回折格子でのブラッグ波長に影響を及ぼすこと
を抑制すると共に、回折格子が形成された光ファイバ部
分及び光ファイバが固定される基材等の温度補償デバイ
スを保護することができる光ファイバ回折格子を有する
光学装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第1の実施形態を示す構成説明図である。
【図2】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第1の実施形態を示す構成説明図である。
【図3】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第2の実施形態を示す構成説明図である。
【図4】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第2の実施形態を示す構成説明図である。
【図5】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第3の実施形態を示す構成説明図である。
【図6】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第3の実施形態を示す構成説明図である。
【図7】本発明にかかる光ファイバ回折格子を有する光
学装置の第4の実施形態を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1、13…温度補償デバイス、2…筒状部材、3…Al
ブラケット、4…光ファイバ、5…接着剤、6…回折格
子部、7…筐体、7a…壁部、7b…エンドキャップ、
8…突起部、9…シリコーンゴム、10a、10b、1
0c…金属プレート、11…マッチンググリス、12…
樹脂製ローラ、13a…上部基材、13b…下部基材、
13c…凸部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−96827(JP,A) 特開 平4−26804(JP,A) 特開 平10−186167(JP,A) 特開 平11−52144(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/34 G02B 6/28 G02B 5/18 G02B 6/10

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向の所定長さにわたって回折格子
    が形成された光ファイバと、 前記光ファイバの使用温度範囲で所定の熱膨張係数を有
    し、前記光ファイバを固定するための基材とを備え、 前記基材の温度変化に伴う伸縮によって前記光ファイバ
    の光軸方向に生じる変位を前記光ファイバに印加するよ
    うにした光ファイバ回折格子を有する光学装置であっ
    て、 前記光ファイバ及び前記基材を収納する筐体を有し、 前記基材が前記筐体に対して、前記基材の少なくとも前
    記光ファイバの光軸方向への変位を許容し得るように設
    けられていることを特徴とする光ファイバ回折格子を有
    する光学装置。
  2. 【請求項2】 前記筐体が、前記光ファイバの光軸方向
    の端部が閉じられた金属製の部材からなり、 前記筐体の前記光ファイバの光軸方向での前記端部と前
    記基材との間に、前記基材の前記光ファイバの光軸方向
    への変位を許容する衝撃吸収部材が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の光ファイバ回折格子を有
    する光学装置。
  3. 【請求項3】 前記衝撃吸収部材がシリコーンゴムにて
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光フ
    ァイバ回折格子を有する光学装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体が、前記光ファイバの光軸方向
    の端部が閉じられた金属製の部材からなり、 前記筐体の前記光ファイバの光軸方向での前記端部と前
    記基材とで画成される空間に、前記基材の前記光ファイ
    バの光軸方向への変位を許容する衝撃吸収材料が充填さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ
    回折格子を有する光学装置。
  5. 【請求項5】 前記衝撃吸収材料がマッチンググリスで
    あることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ回折
    格子を有する光学装置。
  6. 【請求項6】 前記基材が前記筐体に対して、前記基材
    の前記光ファイバの径方向への変動を規制し得るように
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光フ
    ァイバ回折格子を有する光学装置。
  7. 【請求項7】 前記筐体が、前記光ファイバの光軸方向
    に延びる壁部を有しており、 前記壁部と前記基材との間に、前記壁部と前記基材との
    摩擦を低減する摩擦低減部材が設けられていることを特
    徴とする請求項6に記載の光ファイバ回折格子を有する
    光学装置。
  8. 【請求項8】 前記摩擦低減部材として、前記壁部内面
    に、前記基材と点接触する突起部が形成されていること
    を特徴とする請求項7に記載の光ファイバ回折格子を有
    する光学装置。
  9. 【請求項9】 前記摩擦低減部材として、前記壁部と前
    記基材との間に、その表面にポリテトラフルオロエチレ
    ンを有する部材が設けられていることを特徴とする請求
    項7に記載の光ファイバ回折格子を有する光学装置。
  10. 【請求項10】 前記摩擦低減部材として、前記壁部と
    前記基材との間に、樹脂製ローラが設けられていること
    を特徴とする請求項7に記載の光ファイバ回折格子を有
    する光学装置。
  11. 【請求項11】 前記基材は、前記光ファイバの使用温
    度範囲で負の熱膨張係数を有した材料から成り、 前記基材が前記筐体に対して、前記基材の前記光ファイ
    バの径方向への変位を許容し得るように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ回折格子
    を有する光学装置。
  12. 【請求項12】 前記筐体は、前記光ファイバ及び前記
    基材を収納する空間部を画成する金属製の壁部を有して
    おり、 前記壁部と前記基材とで画成される空間に、前記基材の
    前記光ファイバの光軸方向及び径方向への変位を許容す
    る衝撃吸収材料が充填されていることを特徴とする請求
    項11に記載の光ファイバ回折格子を有する光学装置。
  13. 【請求項13】 前記衝撃吸収材料がマッチンググリス
    であることを特徴とする請求項12に記載の光ファイバ
    回折格子を有する光学装置。
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