JP3003638U - ディスプレースタンドおよびそのキット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】構造が簡単で展示のために技術を要せず機能性
のあるデザインを実現することが可能なディスプレース
タンドを提供する。 【構成】周縁の内側近傍に孔７を有する板紙からなるデ
ィスプレープレート２、前記孔周辺のディスプレープレ
ート表裏部分を実質的に孔を残して挟持補強する合成樹
脂平板からなる補強具３および前記孔７に凸部16を嵌挿
して該ディスプレープレート２を直立に保持するスタン
ド６よりなり、前記スタンド６は、直立した平板状の支
柱４とこれを保持する平板状の台５とからなり、該支柱
４に前記補強部３に設けた挟持部11ａ、11ｂの孔７ａ、
７ｂに嵌合して該ディスプレープレート２を直立した状
態で支持する凸部16が設けられた構造を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は新規なディスプレースタンドおよびディスプレースタンドキットに関 するものである。さらに詳しくは、簡単な構造であって不要の場合は収納し、必 要に応じて何度でも組み立てて使用することのできるディスプレースタンドおよ びディスプレープレートキットに関するものである。

【０００２】

【従来技術】

各種の展示、装飾、広告、案内等を目的として使用する展示用の器具には、平 面的なもの、立体的なものを含め各種各様のものがあり、目的に応じて使用され ているが、紙や板紙に印刷したものをそのまま直立させて展示しようとする場合 、簡単な構造のものはあまり見あたらない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の事情に鑑み、印刷等によって模様を施した板紙を、例えば額 のような特別なカバーを必要とせずそのまま直立させて展示することができ、構 造が簡単で展示のために技術を要せず、必要に応じて展示、収納ができ、しかも 機能性のあるデザインを実現することが可能なディスプレースタンド及びディス プレースタンドキットを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のディスプレースタンドは、周縁の内側近傍に孔を有するプレートから なるディスプレープレート、前記孔周辺のディスプレープレート表裏部分を実質 的に孔を残して挟持補強する合成樹脂平板からなる補強具および前記孔に凸部を 嵌挿して該ディスプレープレートを直立に保持するスタンドよりなり、前記補強 具は、中央にヒンジ部及びその両側対象位置に挟持部を儲け、該挟持部に前記デ ィスプレープレートの孔にほぼ合致する大きさの孔を有し、前記ヒンジ部で折り 曲げられ前記左右の孔内周部にそれぞれ設けた相互に係合する突起により結合し た該ディスプレープレートの孔周辺部を一体的に挟持しており、前記スタンドは 、直立した平板状の支柱とこれを保持する平板状の台とからなり、該支柱に前記 補強部に設けた挟持部の孔に嵌合してディスプレープレートを直立した状態で支 持する凸部が設けられた構造を有する。 本考案において前記補強具は、可撓性合成樹脂板によりヒンジ部が容易に折り 曲げできるように他の部分より薄く成形されていることが好ましい。また、前記 スタンドは、支柱と台とが一体になっていてもよいし、別体であってもよい。 本考案のディスプレースタンドは、板紙を簡単な構造のスタンドを用いて立て て保持するため、形があまり大きいと転倒しやすくなるため適当でないが、ディ スプレープレートであるプレートの形状は、展示する写真や模様に応じて任意で あり、写真、図形、絵画等を印刷したり、描いたりして利用することができる。 写真、図形、絵画等の例としては、クリスマスツリー、門松、雛人形、五月人形 、獅子頭などの祭に使用する器具、干支の動物、さらに企業広告のための製品写 真やイメージ図形等きわめて広い範囲にわたる対象物を挙げることができる。 プレートへの模様づけは、近年の印刷技術の向上によりきわめて鮮明にかつ光 沢をもって行うことができるため、本件考案のディスプレースタンドは、その直 立した形状と相まって従来にない独特のディスプレー効果を発揮することができ る。 さらに、本考案のディスプレースタンドは、前記ディスプレープレートへの前 記補強具の取りつけがワンタッチで可能であるから、これらを別体としたキット として提供することができる。この場合、前記スタンドの支柱と台とは、包装を 薄く、コンパクトに行うため切り離した別体として提供することが適当である。

【０００５】

【作用】

ディスプレープレートの周縁近傍に孔を設け、この孔を利用して補強具をワン タッチで取りつけることができ、さらに、この補強国残る同じ部分の孔にスタン ドの支柱部に設けた凸部を嵌合させ、同様ワンタッチでディスプレープレートと スタンドとを結合させることができる。 すなわち、ディスプレープレートに設けた孔に合致させて、補強具の挟持部に 設けた二つの孔の内周部のリング状の突起を互いに係合させ、補強具をディスプ レープレートの孔周辺部に確実に結着することができ、このように補強具をディ スプレープレートに取りつけたときは、ディスプレープレートはこの部分で補強 され平面形状を維持しやすくなり、スタンドの支柱に設けた凹部との嵌着を確実 に行うことができ、また容易に折損することも防止される。

【０００６】

【実施例】

つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図１は、本考案ディスプレースタンドを直立して置いた場合の正面図である。 図１に示すとおり、本考案ディスプレースタンド１は、表面に写真や図案等を印 刷して設けた板紙または合成樹脂製のプレートからなるディスプレープレート２ 、その周縁近傍に設けた孔７の周縁を挟持うるように取りつけた補強具３、およ び直立した平板状の支柱４とこれを指示する台５とからなるスタンド６からなる 。ディスプレープレート２の表面には、ディスプレーの目的とする写真や図形な どが印刷されており、図１は、円形の板紙の表面に干支にちなんだ犬の玩具の図 形が描かれた場合を示しているが、円形の形状をそのまま活かし、球技のボール （野球、バスケット、ゴルフボールなど）を描くのも、斬新なデザインとなる。 ディスプレープレート２、補強具３およびスタンドの構造と各々の結合状態につ いて、以下順次説明する。

【０００７】 図２は、図１の本考案ディスプレースタンドにおけるディスプレープレートに 補強具を装着した状態の正面図である。図２に示すとおり、ディスプレープレー ト２には、その周縁８の近傍に補強具を取りつける孔７が設けられている。これ に対応して補強具３にも孔が設けられ、補強具３はディスプレープレート２の孔 ７の周辺を挟持するように取りつけられている。ディスプレープレート２の形状 は前記の通り任意であるが、補強具３を取りつける孔を設けた部分の周縁部９は 、取りつけた補強具のずれがおこならないように直線状に加工するのが好ましい 。補強具３は、比較的硬度の高い合成樹脂材料を平板状に成形して作られており 、図３に示すように、中央のヒンジ部10で折り曲げてディスプレープレート２の 孔を設けた部分の表裏に密着して取りつけられている。

【０００８】 図３は、図２における補強具３の平面図であり、図２におけるものをディスプ レープレート２と接する内側に上を広げて示し、図４は、図３におけるＡ−Ａ断 面を、図５は、図３におけるＢ−Ｂ断面を、図６は、図３におけるＣ−Ｃ断面を 、それぞれ拡大して示したものである。 図３に示すとおり、補強具３の中央にはヒンジ部10が設けられているが、この 部分は、図６に示すように、材料の厚みを薄くして加工されており、補強具３を ディスプレープレート２に取りつけるときこの部分で容易に折り曲げできるよう になっている。ヒンジ部10の左右のちょうど対象位置には、ディスプレープレー ト２の孔６を利用してディスプレープレート２に補強具３を緊密に保持させるた めの加工が施されており、その加工を詳細に示したものが図４および図５の各断 面図である。

【０００９】 図４に示すとおり、孔７ａの周囲には環状の立上り12が設けられ、その外側に はアンダーカット13が施されている。また、図５に示すとおり、孔７ｂの周囲に は環状の立上り14が設けられ、その内側にはアンダーカット15が施されている。

【００１０】 図７は、図２におけるディスプレープレートの孔周囲の部分拡大断面図である 。すなわち、補強具３をヒンジ部10で折り曲げてディスプレープレート２の孔７ の周囲に取りつけた状態を示しており、孔７ａの周囲の環状の立上り12と孔７ｂ の周囲の環状の立上り14とが、アンダーカット13、15の部分によって噛み合って 緊密な結合を作っていることを知ることができる。図７に示されるとおり、立上 り12の外周は立上り14の内周より直径がいくぶん大きいため、寸法上は噛み合わ せは不可能であるが、補強具３自体の材料が合成樹脂であるため多少強い力を加 えることにより弾性変形しながら噛み合わせを行わせることができる。また、噛 み合わせ後は、人為的に力を加えない限り、噛み合いが外れることはない。

【００１１】 本考案においてディスプレープレート２の孔７の周囲に補強具３を設けたのは 、ディスプレープレート２が板紙で製せられ比較的薄いので、ここに設けた孔７ に直接スタンド６の支柱に設けた凸部を嵌挿しても、スタンド６によるディスプ レープレートの保持が安定に行えないからであり、補強具によって孔７の周囲を 補強し、同時にこの部分に厚みをもたせることによって、スタンド６によるディ スプレープレート２の保持を確実にすることができる。

【００１２】 つぎに、図８は、図１におけるスタンド６の斜視図である。図８に示すとおり 、スタンド６は、平板状の支柱４およびこれを垂直に保持する台５とからなり、 支柱４は、ディスプレープレート２に取りつけた保持具の挟持部11ａ、11ｂの孔 ７ａ、７ｂに嵌合させるための平板状の凸部16を有している。また、支柱４には 、図示したような棚部17を設ければ、この部分が保持具３のヒンジ部10と密接す るから、保持具３を支柱４と結合させたときディスプレープレート２がその平面 と並行方向に傾斜したりして動くことを防止することができる。

【００１３】 このスタンド６は、支柱４と台５とを一体に作ることもできるが、本考案のデ ィスプレースタンドをキットとして提供する場合は、これら支柱４と台５とは、 それぞれ別体とすることが必要である。 図９は、本考案ディスプレースタンドにおけるスタンドの支柱と台とを別体と した場合の支柱の一実施例の正面図であり、図10は、この支柱を台と組み合わせ て台の上に垂直に立てた側面図であり、図11は、台５の平面図である。図９に示 すように、支柱４の下端には、台５の凹部18に嵌挿してこれと結合させるための 脚部19が設けられている。なお、台５の中央に設けられた凹部は、本実施例の場 合、図11に示すように支柱４の脚部を確実に嵌着することができる長方形の孔と なっているが、必ずしも孔ではなく底を持った溝の状態のものでも差し支えない 。

【００１４】 図12は、図１の本考案ディスプレースタンドの一実施例の縦断面説明図であり 、本考案のディスプレースタンドにおいてディスプレープレート２、補強具３お よびスタンド６が組み立てられた状態を示している。ここでスタンド５は、支柱 ４と台５が一体に作られた場合が示されている。 なお、スタンド６は、支柱４と台５が一体の場合でも別体の場合でも、硬質の 合成樹脂の成形で容易に得ることができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案のディスプレースタンドは、ディスプレープレートと成形加工品である 合成樹脂製補強具およびスタンドを用いることにより耐久性があり、同時に極め て簡単な構造であるため、不要の場合は収納し、必要に応じて何度でも組み立て て使用することができる。 また、本考案のディスプレースタンドは、平板状のディスプレープレートを直 立させた独特な外観を有し、このディスプレープレートは平板であるかぎり目的 に応じて写真、図形、絵画等を任意の外形に加工して展示することができる。 さらに、組み立ては誰にでも簡単に出来るため、これをキットとして提供する ときは、種々利用範囲を拡大することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ディスプレースタンドの一実施例の正面
図である。

【図２】図１の本考案ディスプレースタンドにおけるデ
ィスプレープレートに補強具を装着した状態の正面図で
ある。

【図３】図２における補強具の平面図である。

【図４】図３におけるＡ−Ａ断面の拡大図である。

【図５】図３におけるＢ−Ｂ断面の拡大図である。

【図６】図３におけるＣ−Ｃ断面の拡大図である。

【図７】図２におけるディスプレープレートの孔周囲の
部分拡大断面図である。

【図８】図１におけるスタンドの斜視図である。

【図９】本考案ディスプレースタンドにおけるスタンド
の支柱と台とを別体とした場合の支柱の一実施例の正面
図である。

【図１０】図９の支柱を台の上に垂直に立てた側面図で
ある。

【図１１】図１０における台の平面図である。

【図１２】図１の本考案ディスプレースタンドの一実施
例の縦断面説明図である。

【符号の説明】

１ ディスプレースタンド ７
孔 ２ ディスプレープレート 10
ヒンジ部 ３ 補強具 16
凸部 ４ 支柱 18
凹部 ５ 台 19
脚部 ６ スタンド

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周縁の内側近傍に孔を有するプレートから
   なるディスプレープレート、前記孔周辺のディスプレー
   プレート表裏部分を実質的に孔を残して挟持補強する合
   成樹脂平板からなる補強具および前記孔に凸部を嵌挿し
   て該ディスプレープレートを直立に保持するスタンドよ
   りなり、 前記補強具は、中央にヒンジ部及びその両側対象位置に
   挟持部を設け、該挟持部に前記ディスプレープレートの
   孔にほぼ合致する大きさの孔を形成し、前記ヒンジ部で
   折り曲げられ前記左右の孔内周部にそれぞれ設けた相互
   に係合する突起により結合し該ディスプレープレートの
   孔周辺部を一体的に挟持しており、 前記スタンドは、直立した平板状の支柱とこれを保持す
   る平板状の台からなり、該支柱に前記補強具に設けた挟
   持部の孔に嵌合して該ディスプレープレートを直立した
   状態で支持する凸部が設けられたことを特徴とするディ
   スプレースタンド。
2. 【請求項２】前記補強具は、可撓性の合成樹脂を用い
   て、ヒンジ部分が容易に折り曲げできるように他の部分
   より薄く成形されてなることを特徴とする請求項１記載
   のディスプレースタンド。
3. 【請求項３】前記スタンドは、前記支柱と台とが別体に
   設けられることを特徴とする請求項１記載のディスプレ
   ースタンド。
4. 【請求項４】前記スタンドは、前記支柱と台とが一体に
   結合されていることを特徴とする請求項１記載のディス
   プレースタンド。
5. 【請求項５】周縁の内側近傍に保持用の孔を有するプレ
   ートからなるディスプレープレート、 中央にヒンジ部及びその両側対象位置に挟持部を有し、
   該挟持部に前記ディスプレープレートの孔にほぼ合致す
   る大きさの孔を有し、前記ヒンジ部で折り曲げたときデ
   ィスプレープレートの孔に結合して前記左右の孔内周部
   にそれぞれ設けられた相互に噛み合うことにより結合し
   前記ディスプレープレートの孔周辺の表裏部分を実質的
   に孔を残して挟持補強することのできる合成樹脂平板か
   らなる補強具、 前記補強具の折り曲げにより形成される孔に嵌合する凸
   部を有する平板状の支柱、および前記支柱の脚部を嵌挿
   して保持する凹部を有する平板状の台からなることを特
   徴とするディスプレースタンドキット。