JP3002262U - 粉粒体適量配分器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉粒体を入れた容器から、所要量だけをこぼ
さないで且つ、簡単に取り出せること。 【構成】 上端に開口部をもつ筒型容器の底部に、スク
リュウフィーダを横設し、一端を周壁下部の軸受けに回
転自在に保持し、他端の軸端に転輪つまみを設けて周壁
外下部に突出させ、その部分の外周に円筒状の繰出口
を、キヤップ状の蓋体が係着できるように設ける。 【効果】 蓋体を外し、転輪つまみを廻すことにより、
その回転数にほぼ比例した量の内容物が繰出口より出て
くるので、キヤップ状蓋体を計量カップとして必要量だ
けを簡単に取り出せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、粉粒体用筒型容器より内容物の所要量を簡単に取り出せる容器に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、容器の上端開口部より傾斜、振動などで、手加減で所要量を出してい た。又蓋部に貯留室等を設けて容器全体を転倒してから内容物の一部を取り出す ようにしたもの、あるいは、歯車、カム、バネ等を利用した複雑な構成のものも あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、手加減で出す場合、出過ぎたり下へこぼしたりする事が多い。 容器全体を転倒して一定量の内容物を取り出し、また戻しておくことも重くて 面倒であり、且つ、随時取り出し量を変更することは出来ない。 又、機素を種々組み合わせて構成されたものは、コストも高く故障も起こしや すい。本考案は、上記欠点をのぞくことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本案は、上端に開口部のある筒型容器（１）の底部 に、スクリュフィーダ（３）を横設し、その一端を周壁下部の軸受（６）に回転 自在に保持し、他端に転輪つまみ（７）を設けて周壁外下部に突出させ、その突 出した部分の外周位置に円筒状の繰出口（４）を、キヤップ状の蓋体（５）が係 着できるように設け容器（１）に固定する。蓋体は、円筒状のめねじ部の端部よ り外方向へ先開状にフレア部（８）を設け、キヤップ状としたことを特徴とした ものである。

【０００５】

【作 用】 上述のごとく構成されているから、内容物を入れた該容器のスクリュフィーダ 繰出口の蓋体を外して、転輪つまみを規定方向に廻すと、その回転数にほぼ比例 した量の内容物が出てくるので、キヤップ状蓋体の内面を計量カップとして所要 量を取り出すことが出来る。フレア部があるため外へこぼれることが少ない。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を参照して説明すると、図１において、１は、上端 に開口部を設けた四角柱型容器で、筒部は内容物２の残量が解るように透明の板 材で形成されている。底部にスクリュフィーダ３を横設し、その一端を周壁下部 の軸受け６に回転自在に保持し、他端は、軸受け６の反対側周壁外に突出させ、 その軸端に転輪つまみ７を設ける。突出部分の外周位置に、円筒状の繰出口４を 設けて容器１に固定し、それにキヤップ状の蓋体５を螺着している。 図２においては、筒型容器に粉粒体の内容物２を入れ、蓋体を外して転輪つま みを規定方向に廻して小出しを行なっているところで、その回転数に比例した量 の内容物が、繰出口より押し出されてくるので、容量表示を施した計量カップ兼 用の蓋体５でそれを受け取る。蓋体の口部に設けたフレア部８により、外へ粉末 がこぼれることを防いでいる。 尚、容器本体は、常時使用する場所の壁面に掛止するか、又は、適宜支持台を 設けて持着する。本器を複数個並列に設置して、数種類の内容物に利用すること もできる。

【０００７】

【考案の効果】

上記構成、作用によって、粉粒体を該容器より小出しをする場合、キヤップ状 蓋体を外して転輪つまみを廻すことだけで、繰出口から内容物を簡単に取り出せ る。又転輪つまみの回転数にほぼ比例した量の内容物が出るので、その回転量を 加減するだけで、蓋体の内部に必要量だけ取り出せ、且つ、その口部分が広くフ レア状になっているので外にこぼれることが少ない。又、底部の内容物吸い込み 開口面積が広いので、ブリッジ現象が出来にくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図

【図２】使用状態を示す断面図

【符号の説明】

１ 容器 ２ 内容物 ３ スクリュフィーダ
４ 繰出口 ５ 蓋体 ６ 軸受 ７ 転輪つまみ
８ フレア部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端に開口部のある筒型容器（１）の底
   部に、スクリュフィーダ（３）を横設し、その一端を周
   壁下部の軸受（６）に回転自在に保持し、他端に転輪つ
   まみ（７）を設けて周壁外下部に突出させ、その突出し
   た部分の外周位置に円筒状の繰出口（４）を、キヤップ
   状の蓋体（５）が係着できるように設け、容器（１）に
   固定する。蓋体は、円筒状のめねじ部の端部より外方向
   へ先開状にフレア部（８）を設け、キヤップ状としたこ
   とを特徴とする粉粒体適量配分器。