JP3002213B2 - ペプチドおよびこのペプチドを含有する薬剤 - Google Patents

ペプチドおよびこのペプチドを含有する薬剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ペプチドおよびこのペプチドを含有する薬
剤に関する。
[従来の技術] インターロイキン−1(以下、IL−1という)は、単
球、マクロファージ、B細胞、血管内皮細胞等を刺激す
ることにより、これらの細胞で生産される分子量が1400
0〜18000の糖蛋白である。このIL−1は、10-10mol以下
という極微量で、コンカナバリンA(以下、Con Aとい
う)共存下における胸腺細胞に対する増殖作用、胸腺細
胞のT細胞への分化、T細胞の分裂の増幅、B細胞にお
ける抗体産生の増強、多核白血球の増加、腺維芽細胞の
分裂の促進、肝細胞におけるアルブミン産生の抑制、特
定の癌細胞の増殖抑制、放射線防護効果、感染抵抗性の
回復等の多様な生理活性作用を示し、生体の恒常性維持
機構に深く関与している。
このため、IL−1を医薬品等として有効利用するため
の研究開発が種々進められており、量産技術について
は、遺伝子組み替え技術により大量生産の方法が確立さ
れている。
しかしながら、IL−1は上述のように多様な生理活性
作用を有しており、かつ10-10mol以下という極微量でそ
の生理活性作用が発現するため、特定の疾患の治療剤と
して多量に用いた場合、その疾患の治療に必要な生理活
性作用以外でIL−1が有する生理活性作用が、IL−1の
多量投与により増大して、生体の恒常性の維持が図れな
くなるという危険性がある。
このため、上述の危険性を回避するための一法とし
て、IL−1が有する生理活性作用のうちの一部の活性を
有するIL−1様活性化物質を種々得、疾患の種類に応じ
てこのIL−1様活性物質を薬剤として使い分ける研究開
発が進められている。
このようなIL−1様活性化物質としては、例えば、唾
液腺ホルモンに含まれる58個のアミノ酸からなる分子量
9100の糖ペプチドが知られている[日本免疫学会総会、
学術集会記録18巻、568頁(1988年)、特公昭60−4200
号公報]。このIL−1様活性化物質は、ヒト以外の哺乳
動物(主として牛)の耳下腺由来の唾液腺ホルモンを原
料とした抽出物であり、白血球増加作用、血清カルシウ
ム低下作用といった生理活性作用を有する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、現在までに知られているIL−1様活性
物質の種類は少なく、適用可能な疾患の種類が限られる
ため、さらに多種のIL−1様活性物質およびこの活性物
質を用いた薬剤を開発することが望まれている。
また、ヒト以外の動物に由来するポリペプチドを原料
とするIL−1様活性化物質は、ヒトに対しても有用では
あるが、発熱、抗原性等の副作用をまねく場合もあると
いう問題点があり、このような副作用の発現を抑制する
ための一法として、できるだけアミノ酸配列が短いIL−
1様活性化物質およびこの活性物質を用いた薬剤を得る
ことが望まれている。
したがって本発明の目的は、アミノ酸配列が短く、か
つIL−1の有する生理活性作用の一部、すなち特異的抗
体産生増強作用およびCon A共存下における胸腺細胞に
対する増殖作用と同様の生理活性作用を有し、IL−1様
活性物質として利用可能なペプチドおよび、このペプチ
ドを含有するIL−1様活性を有する薬剤を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するためになされたもので
あり、本発明のペプチドは、下記式 で表されるアミノ酸配列からなることを特徴とするもの
である。
また本発明の薬剤は、上記式で表されるアミノ酸配列
からなるペプチドを含有し、特異的抗体産生増強作用お
よびCon A共存下における胸腺細胞に対する増殖作用を
有するものである。
なお、上記式においてThrはトレオニン、Aspはアスパ
ラギン酸、Alaはアラニン、Ileはイソロイシン、Valは
バリン、Leuはロイシン、Lysはリシンを表す。またこれ
らのアミノ酸は、全てL型である。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、上記式で表されるアミノ酸配列を有する本発明
のペプチドについて説明すると、このペプチドは以下に
示す物理化学的性質を有する。
性 状:白色粉末 分子量:1088 溶解性:水(生理食塩水)に可溶、アルコールに不溶 pI :7.8 本発明のペプチドの製造方法は、特に限定されるもの
ではなく、L型アミノ酸を上記のように配列させる点に
留意する以外は、固相法や液相法等の化学合成法、合成
DNAを大腸菌等の微生物に組み込みこの微生物に生産さ
せる等の生化学的製法、人間を含む温血動物の耳下腺由
来の唾液腺ホルモンまたはそのサブユニットからの抽出
等の方法により得ることができる。
このようにして得られる本発明のペプチドは、IL−1
の有する生理活性作用の一部、すなわち特異的抗体産生
増強作用およびCon A共存下における胸腺細胞に対する
増殖作用と同様の生理活性作用を有している。またその
アミノ酸配列は、計10個のアミノ酸からなる短いもので
ある。
次に、本発明の薬剤について説明すると、この薬剤
は、上述の本発明のペプチドを含有するものである。
本発明の薬剤は、人間その他の温血動物に対する治
療、措置のために、各種剤型に調製することができ、例
えば、経口剤(錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等)、
注射剤(溶剤、凍結乾燥剤等)、経皮剤(貼付剤、軟
膏)、経粘膜剤、埋込剤、点眼剤等とすることができ
る。製剤化にあたっては、塩化ナトリウム、グリシン、
乳糖、マンニトール、ソルビトール、ショ糖、でんぷ
ん、デキストラン、ゼラチン等を補助剤として使用する
ことができる。また、治療学的に有用な他の薬剤を含有
させることもできる。
本発明の薬剤における本発明のペプチドの含有量は、
その剤型により異なるが、一般に個体および半固体状態
の場合には5〜100重量%、また液体形態の場合には0.1
〜10重量%とすることが望ましい。
本発明の薬剤の投与量は、対象とする人間をはじめと
する温血動物の種類、疾患の種類、症状の重軽、剤型、
医者の診断等により広範に変えることができるが、本発
明のペプチドの量で、一般に1日当り5μg〜10mg/k
g、好適には10μg〜4mg/kgとすることができる。しか
しながら、上記のように患者の症状の重軽、医者の診断
等に応じて、上記範囲の下限よりも少ない量または上限
よりも多い量を投与することももちろん可能である。ま
た本発明のIL−1様活性を有する薬剤は、上記投与量と
なるように、1日1回または数回に分けて投与すること
ができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
本発明のペプチドの製造実施例 クロルメチル化した2%ジビニルベンゼン架橋スチレ
ンポリマー樹脂(Cl含量1.16mmol eq/g)1gをベッセル
に入れ、Boc−Lys(z)−OH(Bocは保護基であるt−
ブチルオキシカルボニル基を、またzは保護基であるカ
ルボベンゾキシ基を示す)およびトリエチルアミンを上
記樹脂中のCl量に対して3当量加え、10mlのジメチルホ
ルムアミド(DMF)中35℃で30時間振盪して、樹脂にBoc
−Lys(z)−O−を結合させた。この後、Boc−Lys−
O−が結合した樹脂を、DMF次いでエタノールで充分に
洗浄した後、減圧下に乾燥した。
なお、樹脂に結合したBoc−Lys(z)−O−の定量を
行うため、Boc−Lys(z)−O−が結合した乾燥後の樹
脂の一部(10mg)を取り、6N塩酸/ジオキサン溶液(12
N塩酸をジオキサンで2倍に希釈したもの)を用いて110
℃で24時間加水分解し、樹脂を取り除いた溶液をアミノ
酸分析に付したところ、加水分解前の樹脂には、Boc−L
ys(z)−O−が0.23mmol eq/gの割合で結合していた
ことが確認された。
この後、Boc−Lys(z)−O−が結合した上述の樹脂
を用い、以下に示す手順により、順次、ペプチド結合に
より保護基を有するアミノ酸を結合させた。
1)Boc−Lys(z)−O−が結合した上述の樹脂を、10
mlのジクロメタンで10分間振盪して洗浄する。この操作
をさらに2回繰り返す。
2)上記1)で得た樹脂を、10mlの50%トリフルオロ酢
酸(TFA)/ジクロルメタン溶液を用いて1分間反応さ
せ、次いで同一の溶液を用いて5分間反応させて、保護
基であるBocを離脱させる。
3)上記1)と同じ洗浄操作を行う。
4)10mlのDMFを用い、10分間振盪して洗浄する。この
操作をさらに2回繰り返す。
5)10mlの10%トリエチルアミン/DMF溶液を用いて1分
間振盪し、次いで同一の溶液を用いて5分間振盪して、
中和する。
6)上記5)で得た樹脂を、10mlのDMFで10分間振盪し
て洗浄する。この操作をさらに2回繰り返す。
7)上記6)で得た樹脂を、10mlのジクロルメタンで10
分間振盪して洗浄する。この操作をさらに2回繰り返
す。
8)10mlのジクロルメタンにBoc−Lys(z)−に対して
3当量のBoc−Leu−OHと、Boc−Lys(z)−に対して3
当量のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)とを加
え、室温で3時間反応させる。
9)上記1)〜8)に示した操作のうち、8)のBoc−L
eu−OHに代えて、順次、Boc−Leu−OH、Boc−Val−OH、
Boc−Ile−OH、Boc−Ala−OH、Boc−Thr(Bzl)−OH(B
zlは保護基であるベンジル基を示す)、Boc−Asp(OBz
l)−OH、Boc−Asp(OBzl)−OH、およびBoc−Thr(Bz
l)−OHを用いる以外は上記1)〜8)に示した操作を
繰り返す。ただし、Boc−Ile−OHとVal−Leu−Leu−Lys
(z)−樹脂との反応は、一度反応液を洗い流した後、
再度反応を繰り返す。すなわち、上記8)の操作の後、
上記7)および8)の操作を再度行う。
10)この後、ペプチドが結合した樹脂をエタノールで洗
浄し、減圧下で乾燥する。
以上の手順により、Lys(z)、Leu、Leu、Val、Il
e、Ala、Thr(Bzl)、Asp(OBzl)、Asp(OBzl)、Boc
−Thr(Bzl)が順次結合した樹脂を得た。このときの収
量は1.34gであった。
このようにして得られた上記樹脂1gを、アニソール存
在下でフッ化水素により0℃で1時間処理して、全ての
保護基を切断するとともに樹脂からペプチドを離脱させ
た後、フッ化水素を減圧により留去した。樹脂をエーテ
ルで洗浄した後、1M酢酸を加えて目的物質を抽出し、抽
出液をセファデックスG−25(ファルマシア社製)を用
いたカラムクロマトグラフィー(2.5cmφ×100cm)に付
して1M酢酸で目的物質を溶離し、目的物質を含むフラク
ションを凍結乾燥した。このときの収量は130mgであっ
た。
この後、分取様HPLC(高性能液体クロマトグラフィ
ー)カラム(商品名:YMC−DODS−5、(株)ワイエムシ
イ製)を用いて精製し、目的とするペプチド42mgを得
た。
得られたペプチドの分析結果は、以下のとおりであ
る。
・アミノ酸分析値 (6N塩酸により110℃で24時間加水分解。数値はAlaの
値を基準値とした相対値を表し、カッコ内の数値は理論
値を表す。) Lys:0.94(1)、Asp:2.06(2) Thr:1.88(2)、Ala:1 Val:0.53(1)、Ile:0.53(1) Leu:2.07(2) ・比旋光度 ▲[α]20 D▼ −14.3゜ (c=0.13、溶媒として0.1Mアンモニア水を使用) ・赤外吸収スペクトル(IR) 製剤例 本発明のペプチド500μgと乳糖10mgとを含有する注
射剤(凍結乾燥剤)を、以下の要領で調製した。
まず、注射用蒸溜水1に、本発明のペプチド500mg
および乳糖10gを加え、pHを9.0に調製しながら溶解させ
た。次いで、得られた溶液をミリポアフィルター(GS)
(ミリポア社製)で無菌濾過し、濾液をアンプルに1ml
ずつ分取した。この後、分取した濾液を凍結乾燥させる
ことにより、本発明のペプチド500μgと乳糖10mgとを
含有する注射剤(凍結乾燥剤)を得た。
この注射剤(凍結乾燥剤)は、使用時に注射用蒸溜水
を加えて全体を1mlとする。
Con A共存下における胸腺細胞に対する増殖作用評価試
験 C3H/HeJマウス胸腺細胞を、5%牛胎児血清を含有す
るRPMI1640培養液(商品名、日水製薬(株)製)で培養
し、培養液中の細胞数が5×105個/mlとなるように調整
した後、96穴のマイクロプレートを用い、4穴を1群と
し、その4群については以下の要領でCon A共存下にお
ける本発明のペプチドの胸腺細胞に対する増殖作用の評
価を行った。
a 上述のマウス胸腺細胞を入れたマイクロプレートの
1穴に、本発明のペプチドを10μg/mlの割合で、またCo
n Aを0.5μg/mlで添加し、5%CO2存在下、37℃で48時
間培養した後、3H−チミジン(0.8μCi/穴)を加えてさ
らに12時間培養した。この後、細胞をセルハーベスター
により回収し、複製により新たにDNA中に取り込まれた3
H−チミジンからの放射線を液体シンチレーションカウ
ンターにより計測することにより、胸腺細胞の増殖の度
合いを評価した。
b 本発明のペプチドの添加割合を100μg/mlとした以
外は、上記aと同様にした。
c 本発明のペプチドの添加割合を250μg/mlとした以
外は、上記aと同様にした。
d 本発明のペプチドの添加割合を500μg/mlとした以
外は、上記aと同様にした。
また、上記a〜dの評価の比較として、他の4群を用
いて、以下の要領で胸腺細胞の増殖の度合いを評価し
た。
e Con Aを添加せずに本発明のペプチドのみを250μg/
mlの割合で添加した以外は、上述のaと同様にした。
f Con Aを添加せずに本発明のペプチドのみを500μg/
mlの割合で添加した以外は、上述のaと同様にした。
g 本発明のペプチドを添加せずにCon Aのみを0.5μg/
mlの割合で添加した以外は、上述のaと同様にした。
h 本発明のペプチドおよびCon Aを添加しなかった以
外は、上述のaと同様にした。
以上a〜hにおける放射線の計測結果(シンチレーシ
ョンの計数結果)を、表−1に示す。
表−1から明らかなように、本発明のペプチドとCon
Aとを共存させた場合には、本発明のペプチドおよびCon
Aを添加しない場合の概ね18〜46倍、Con Aのみを添加
した場合の概ね13〜15倍計測値が増大している。また、
本発明のペプチドのみを添加した場合には、計測値の増
大は認められなかった。
計測値の増大は、複製により新たにDNA中に取り込ま
れた3H−チミジンの量が多いこと、すなわち胸腺細胞の
増殖数が多いことを意味していることから、本発明のペ
プチドはCon Aとの共存下において胸腺細胞に対する強
い増殖作用を示すというIL−1様活性を有していること
が確認された。
特異的抗体産生の増強作用 6週齢の雌近交系C57BL/6マウスを一群8個体として
3群用意し、各個体に106個の羊赤血球を尾静脈より投
与した。
3群のうち1つの群は比較例群とし、羊赤血球の投与
から5日目に各個体の脾臓を摘出し、脾臓中の坑羊赤血
球抗体産生細胞の数をPFC法(プラークテスト)により
計数し、群としての平均値を求めた。
また、残りの2つの群は試験群とし、以下の要領で坑
羊赤血球抗体産生細胞の数を計数し、群としての平均値
を求めた。
イ 2群のうちの1つの群の各個体には、羊赤血球の投
与と同時に本発明のペプチドを100μg投与し、他は比
較例群と同様にして、群としての平均値を求めた。
ロ 他の1群の各個体には、羊赤血球の投与と同時に本
発明のペプチドを500μg投与し、他は比較例群と同様
にして、群としての平均値を求めた。
これらの結果を、表−2に示す。
表−2から明らかなように、本発明のペプチドを500
μg投与した試験群では、坑羊赤血球抗体産生細胞の数
が比較例群の約12倍増加しており、本発明のペプチドは
強いアジュバント作用(免疫補助作用)を有しているこ
とが確認された。すなわち本発明のペプチドは、特異的
抗体産生増強作用というIL−1様活性を有していること
が確認された。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のペプチドはアミノ酸配
列が短く、かつIL−1の有する生理活性作用の一部、す
なわち特異的抗体産生増強作用およびCon A共存下にお
ける胸腺細胞に対する増殖作用と同様の生理活性作用を
有している。したがって本発明のペプチドは、副作用の
危険性が低いIL−1様活性物質として利用可能である。
また、本発明のペプチドを含有する薬剤は、投与時、
副作用の危険性が低いので、ワクチン効果の増強、宿主
防衛能の増大、癌患者の化学療法時や放射線治療時の免
疫低下状態の改善等を図ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−115856(JP,A) Clin.Exp.Immuno l.,Vol.72,No.3(1988) p.383−9 日本唾液腺学会誌,Vol.29 (1988)p.35−36 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 7/06 A61K 38/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式 で表されるアミノ酸配列からなるペプチド。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のペプチドを含有するこ
    とを特徴とする、ワクチン効果の増強剤、宿主防衛能の
    増大剤又は癌患者の化学療法時や放射線療法時の免疫低
    下状態の改善剤。
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