JP3000999U - 植物栽培容器 - Google Patents

植物栽培容器

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JP3000999U
JP3000999U JP1994002476U JP247694U JP3000999U JP 3000999 U JP3000999 U JP 3000999U JP 1994002476 U JP1994002476 U JP 1994002476U JP 247694 U JP247694 U JP 247694U JP 3000999 U JP3000999 U JP 3000999U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水を自動的、連続的に供給し、通気性に富ん
だ容器を提供する。 【構成】 容器の両側面に貯水槽3を併設、容器本体I
の下段に貯水槽12を上段に土壌槽を設置する。この土
壌槽底面11より中空の多孔空気流通体7を、土壌槽の
正面、背面に通気孔2を設置して、新鮮な空気を容器に
供給し、又、両側面の貯水槽や容器下段の貯水槽12の
水で毛細管現象により揚水紐にて自動的、連続的に容器
に供給する。容器の四隅に温室用の支持棒受け筒18を
設置、又、上縁鍔部で吊架用や、壁掛け用の植木鉢にも
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、植物育成の過程に於て、長期間に亘って、給水、水肥を自動的に連 続して調整供給し、且つ、容器自体に新鮮な空気を導入する為に通気孔を併設し 、更に容器上縁鍔部に吊架用の穴を穿設、吊具を介して吊架用鉢とする構造と、 前述の容器上縁鍔部に壁掛け用の取手穴にて、掛け具を介して壁掛け用鉢とする 構造と、両鉢兼用も出来る、植物栽培容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からの植物栽培容器に水を与える場合、毎日行わないと生育上悪影響を与 えるので、雨水より行われる場合の他は、人為的な作業により行われねばならず 、如露や杓子、並びに水道用ホースで散水していたが繰り返し何度も行う必要が あり極めて繁雑であった。又、空気導入の通気に関しても土壌槽中央部の最深部 に迄空気が入らない構造であり、植物成長促進過程に於て遅れる傾向となってい る現状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来からの植物栽培容器としては、以前より素焼きの陶器製があるが、表面の 通気性は少しあるものの、しかし、重量も重く非常に脆いため少の衝撃で破損す る欠点があり、又、プラスチック製品に於ても構造的な性質上、通気性が全くな い為に植物の根の張りが不十分で劣弱となり、更に、空気中の酸素や窒素並びに 養分の補給が不十分となって、細菌の繁殖や、病害虫の発生……等で、植物の発 育が遅れる欠点があるが、しかし、構造的にも軽くて丈夫で半永久的な繰り返し 使用にも耐える利点があり、この両者の利点を兼ねそなえた容器を作成するもの であり、又、従来の植物栽培容器は経時と共に土壌は上方より大きな垂直荷重 を受けて次第に固化する現象を起す欠点があり、更に、植物の花木を育てるにあ たって、従来からの栽培方法では上方より水を注ぎ、一方、栽培容器の底に小穴 を開けて水抜きをしなければならず、同時に少量の土砂も流出するので底皿を是 非共必要として、周囲の水漏れ、土砂汚れを防がねばならずその容器の全体的な 用途はいろいろと制限を受けていたのである。又、且つ、旅行や外出など、失念 したり留守をすることにより人為的潅水が行えなかったりして、土壌水分が欠乏 して植物の発育が阻害されるなど、いろいろな諸問題を解決するためにも、本考 案の自動給水装置付、兼、通気孔付植物栽培容器を作成するために成らされたも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記、目的を達成するために、本考案は、上端に広く開口する容器であって、 両側面に貯水槽(3)を併設し、且つ、両側面の貯水槽に水位計付、兼、水抜き 用穴(17)を設置し、次に、栽培容器本体(1)の正面、背面の周壁に形成さ れた通気孔(2) を多設し、前記、土壌槽底面(11)の中央より中空の多孔 空気流通体の開口部(8)と共に、楕円型三角錐の給水口、兼、空気取入口(1 3)から水の余剰排出穴(23)上へ、土壌槽全体に外部の新鮮な空気を多方面 より供給し、更に、給水時に際しては、前記、容器自体に底面貯水槽を(12) 設置、又、この栽培容器自体に凹面加工の半円型の形状物(20)を経由した揚 水紐A(19)や、両側面の貯水槽よりの貯水槽仕切板(6)からの揚水紐B( 9)や、中空の多孔空気流通体(7)からも揚水紐C(28)が下垂して成り、 この頭部から鉢内、土壌槽(5)の樹木植込部(4)に多方面に渡って、自動的 、連続的に水を供給する仕組であり、更に、この栽培容器には給水口として、本 体容器中央部に楕円型、三角錐の給水口(13)と両側面上蓋(15)の給水口 (29)の他に、小型の給水口(27)が両隅に数ヶ所開けてあるのが特徴のあ る構造である。 前記、周側面の上縁鍔部(26)に吊架用の形状物(25)で吊架用鉢ができ るように、鍔部に所定間隔に吊下げ紐を係止させるための小穴を穿設した設計と して、吊具を介して天井や棚から吊架せる植木鉢にもなり、又、前記、上縁鍔部 に壁掛け用の形状物(24)で壁掛け用の鉢ができるように取手を設けた設計で 、又、同時に両目的にそなえた兼用型も出来る機能を呈している。 尚、栽培容器の給水時貯水量の確認の為に両側面の水位計(17)と共に、本 体容器中央部の給水口(13)が楕円型三角錐の形状で、先端が底面貯水槽(1 2)の底面に到達し貯水量が目視で観察できる特殊設計の構造であり、且つ、こ の底面貯水槽が側縁(10)を介して着脱自在に係合させ、引出可能な嵌着構造 である。 更に、前記、周壁の四隅に即席の簡易温室が出来るように農業用塩ビ膜や、ポ リエチレンシート覆用支持棒受け筒、兼、成長促進用ささえ棒受け筒(18)を 設置したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
栽培容器の両側面、並びに、本体容器の底面貯水槽からにより多量の水を貯蔵 し、万一、給水の補充なしでも長期間植物の栽培ができ、この貯水の水を元に貯 水槽よりに水が揚水紐を媒体として、毛細管現象を利用して土壌中に流出浸潤し 植物の細根に水分や養分を随時補給し、土壌は常時一定の含水率を維持し続け長 期間にわたり優れた給水性能を発揮する。 又、余剰水分は土壌槽底部の穴や中空の多孔空気流通体からも流出する機能を 呈し、前記、栽培容器の通気孔は外気と直接連通して栽培容器本体へ十分で新鮮 な空気の流入を可能として、且つ、この通気孔が容器本体内に収納された土砂が 漏出するのを防止することが出来、更に、土壌槽底面の水の余剰排出穴と中空の 多孔空気流通体と共に側縁を介して、空隙を形成した楕円型の給水口、兼、空気 取入口と外気が連通しておりより多くの新鮮な空気を送り込み、この時、土壌槽 の培養土は空気層が十分含み植物にとって土壌水分の適切な含水率と停滞水層の 防止により根腐れの心配のない状態が保持される構造で、前記、給水装置と通気 孔の存在意義を確保する作用を果している。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図1〜図4を参照して説明する。図面に示す ように上端が広い開口部を有する容器でおいて、両側面に貯水層(3)を併設し て多量の水を貯蔵しこの貯水槽より毛細管現象による揚水により、揚水紐B( 19)を介して貯水槽仕切板(6)を通じて栽培容器本体(1)の土壌槽(5) の樹木植込部(4)に給水し、尚、この両側面の貯水槽には水位計付、兼、水抜 き用(17)が設置しており、これは着脱自在として水苔や、水垢の汚れの掃除 用として衛生管理に配慮としての機能を有する構造である。 又、本体容器の底面貯水槽(12)も同様に側縁(10)を介して、着脱自在 の引出可能な構造で水管理や日常の保守管理に適切な対策が出来る仕組である。 又、この両側面貯水槽(3)は通常のものと同様その下部に一体に形成された 所要数の脚(30)を有している。 前記、栽培容器本体(1)は、内部に収納されている中空の多孔空気流通体( 7)を備えており、且つ、下部に区割形成した底面貯水槽(12)を併設した構 造で従来の製品と全体的には同様の形状を呈していて、尚、且つ、底面貯水槽の 底部(14)にも一体に形成された所要数の脚(30)を有している。そして容 器の土壌槽底面(11)全体に水の余剰排水穴、兼、土砂穴 (23)を有して おり、又、前記、本体容器周壁の正面、背面に形成された通気孔(2)が設けら れ窓穴が略等間隔に開口されている状態である。本考案でなる、実施例では直径 1m/mφ〜数m/mφ、程の穴で土砂が漏出できない程度の穴が穿設されてい る、尚、この通気孔の穴の形成は円形に限らず、四角型、三角型、星形……等任 意のものが選択される。 前記、栽培容器の通気に関して、通常の空気導入にあたり、栽培容器本体(1 )と内部土壌槽(5)は通気孔(2)を介して外気の新鮮な空気を取り入れるよ うに連通しており、又、容器内部に収納されている中空の多孔空気流通体(7) は、開口部(8)より空気を栽培容器、土壌槽の最深部にも行き渡すために任意 に何層にも設置でき形状も中空の多孔の穴を持ち膨出部を上方に向けて突設し、 より多くの空気を取り入れる形状となっている、更に、栽培容器の土壌槽底面( 11)は、水の排出穴、兼、土砂穴(23)よりの空気の導入と、容器中央部の 楕円型、三角錐の給水口、兼、空気取入口(13)の空気導入で、土壌槽の培養 土はいつも空気中の酸素や窒素を含んだフンワリとした状態を維持し、苗木の細 根の発達をうながす状態を維持さす構造である。 前記、栽培容器の給水装置に関して、栽培容器本体の両側面に貯水槽(3)を 併設し、貯水槽仕切板(6)を介して揚水紐B(9)より給水し、且つ、容器本 体の下段にも底面貯水槽(12)を区割形成し、この底面貯水槽(12)から上 昇した揚水紐A(19)が容器内部の正面、背面の側壁に沿って容器自体に凹面 加工の出口を狭まくした半円型の形状物(20)を経由して給水し、又、この底 面貯水槽の上部中央にある給水口は形状として楕円型、三角錐の給水口、兼、空 気取入口(13)として、給水口の先端が本体底面(14)まで到達していてこ の底面貯水槽の貯水量が目視で観察できるように通常より少し興味のある特殊設 計で、又、この底面貯水槽は側縁(10)を介して引出可能、着脱自在に嵌着し 融通自在に構成するものである。 面して、容器内部に収納されている中空の多孔空気流通体の開口部(8)の頭 部からも揚水紐C(28)が透孔から垂下し導出し、底面貯水槽の水中に浸積さ れて給水する仕組であり、これで栽培容器全体に三種類の揚水紐が土壌槽(5) の樹木植込部(4)に満辺なくしかも連続的に給水する構造である。 尚、揚水紐の材質に於ては対抗菌性処理の揚水紐が好都合であるが、他に、合 成繊維やフエルトのようなものが長期間、丈夫で長持ちするがこれに限定される ものでなく、毛細管現象によって貯水槽の水や水肥を揚水紐の他端に誘導し、栽 培容器本体の土壌槽に滴下させることができる品物であればどのような揚水紐で あってよい、又、揚水紐を長期間保護するためにもプラスチック製やゴム製の薄 い筒の中に入れる方法も自由に選択できるものである。 前記、実用新案登録請求の範囲の請求項
【2】による、この栽培容器上縁鍔部 (26)に吊架用鉢が出来るように吊架用の形状物穴(25)を設けた設計で、 上縁鍔部に穿設する孔は大径部と少径部を連設形成し、吊下げ紐に設けた玉部を 大径部から通して少径部に寄せて係止させて吊具を介して天井や棚より吊架せる 植木鉢にもなり、更に、実用新案登録請求の範囲の請求項
【3】による、この栽 培容器上縁鍔部(26)に壁掛け用鉢が出来るように壁掛け用形状物穴(24) を設けた設計で、壁掛け具を介して壁掛け鉢にもなり、更に、実用新案登録請求 の範囲の請求の範囲
【4】による、この栽培容器上縁鍔部(26)に吊架用と壁 掛け用鉢が兼用出来る小穴や掛け穴の付いた機能を呈している構造である。 次に、この栽培容器本体の四隅には即席の簡易温室栽培が出来るように、農業 用塩ビ膜や、ポリエチレンシートの覆用支持棒受け筒、兼、成長ささえ棒受け筒 (18)を併設している。 又、栽培容器の上蓋(15)の給水口(29)の横には、給水毎に遊び心とし て心がなごむように動物の愛くるしい、笑っているような顔の目球(22)が付 けてあるのも特徴のある構造である。 本考案は、以上のような構造でこの栽培容器を使用するに際しては、両側面の 貯水槽より出てきた揚水紐を貯水槽仕切板(6)を通して広げ、且つ、又、本体 容器の土壌槽中央部の中空の多孔空気流通体の開口部(8)の頭部より出てきた 揚水紐を広げ、更に、一方では容器内部、正面、背面(20)から出てきた揚水 紐を広げ、合計、三種類の揚水紐で給水する構造である。その際あらかじめ揚水 紐を水に濡らしておくと早く水を滴下させることが出来る。 次に、両側面の貯水槽上の蝶番(21)の付いた上蓋(15)の取手(16) を広げて給水するが、この際給水毎に上蓋を開けなくとも中央部の位置する給水 口(29)として、水道用ホースで水が流し込めるように穴が開けてあり、更に 、小型の給水口(27)も併用、利用出来る構造で、以上のように操作して、土 壌槽の樹木植込部(4)に給水口から適宜、水や水肥を適当に施して通常の手法 で所望の花木を植樹し、鑑賞に供するものである。
【0007】
【考案の効果】
本来、植物栽培容器の土壌は経年と共に土壌内部の密度が圧密状態に増大して 土壌固化現象を起こし、定植された植物の根の張りが不十分で細根の発育が遅れ 虚弱な状態となりこの状態を改良するためにも通気性が是非共必要不可欠の条件 であり、本考案の植物栽培容器は多方面よりの通気孔から新鮮な空気が供給され 、土壌は残留空気層を十分含み込み土壌中に無数の細隙が形成されて、いつもフ ンワリとした状態を維持し土壌固化現状の発生を抑制し、定植された植木の根は 多岐状態に伸びて発根……等を促進させ土壌中に広範囲に一杯に強い勢いで活着 し、細根の衰微を完全に防止し旺盛な生育を遂げる効果がある。 而して、この栽培容器の両側面の貯水や容器本体の底面貯水槽の給水で、揚水 紐の毛細管現象により常時一定量の水や水肥を随時土壌槽に満辺なく補給し、 過度の乾燥を防ぎ潅水後の余剰水分を排出し必要な水分水肥に養分だけを適宜保 留し、同時に有害物質を洗い流し、且つ、濃度障害を防止し土壌はいつも適度な 湿り具合に維持する自己調整能力を有し、それ故に、栽培容器内の土壌水分の適 切な含水率で停滞水層の防止にもなり、従来のように水不足によって植木を枯死 させるような事態を防ぎ、又、一方では潅水が過剰になった場合、通常の底部に 設けた水の排水口から抜け出して適当な水分を保たせることができ、且つ、又、 特に過剰の水分が多い場合でもこの容器は本体底部の中央の中空の多孔空気流通 体からも空気の出入口と水の排出用の兼用であり、底部の溜りがちな水を効率よ く放散する排水機能を備えており、総じて水分の適正な補給調整が自由にでき如 何なる植木の場合でも常に健全な、且つ、良好な生育を維持させることのできる 効果がある。 又、植物の種類等により成長過程によって、滴下水量を揚水紐の増減により土 壌吸水量を自由に調整して給水できるので、あらゆる植物に対してこの植物容器 は対処できるものである。 次に、蘭科植物に於ては、細根は養分と水を要求すると共に、同時に常時新鮮 な空気に晒されていることが必要不可欠の条件であり、又、この蘭科植物の根は 細長い紐状であるから栽培には特に深鉢が用いられるのが普通であるが、このよ うに厳しい条件を満たすためにも、本考案の栽培容器は両側面の貯水槽からの給 水と本体容器底面貯水槽からの給水と中空の多孔空気流通体、頭部からの給水に 加え、更に新鮮な空気については、周壁の正面や背面に形成された多設の通気孔 からの空気と共に、底面水の排出穴の空気と、且つ、中央部の楕円型の給水口の 空気や、且つ、又、中空の多孔空気流通体からの多方面より空気を送り込み、合 わせて、この中央部にある中空の多孔空気流通体の膨出部によって植物の根部保 持と共に、細根は拡散され下方に伸長する根が塊状となることを防止し、毛根相 互間の間隔を良好にたもたせることができ、蘭の着生を良くしその育成栽培を容 易に行えるようした効果がある。 又、多方面より通気孔に入った空気が多量に培養土に流入し、空気に一成であ る窒素が植物に吸収され窒素肥料を施肥した効果が出るものである。 更に、前述に鑑み、酸素に於ても細根は酸素を摂取し呼吸作用を営んでいる。 しかし、酸素が欠乏してくると最深部になる程その影響は強く作用し根が衰微し てくるが、この通気さえ良ければ問題が解決されるのであるが、しかるに、従来 の植木鉢やプランターはこの通気性に欠ける欠点があり、本考案の植物栽培容器 は多方面からの空気の流入により多量の酸素や窒素を補給し、呼吸作用を助勢し 養分の吸収や、水分、水肥の吸収を促進し植物の成長育成を著しく改良、良好な らしめる多大な効果がある。 次に、この栽培容器本体の中央部の中空の多孔空気流通体の設置により、肥料 の施肥によって根部土壌中に生成する有害ガス、並びに微生物の発生するガスは 、この中空の多孔空気流通体の構成作用により最深部の土壌中のガスでも即やか に空気中に排出される換気作用が実施され卓越した効果が発揮されるものである 。又、養分の施肥後、この容器の中空の多孔空気流通体の構成作用により多量の 空気導入の結果、土壌中の肥料の好気的分解による有効化を促進し、可溶化した 肥効成分の一部が流出することがあっても、この栽培容器は底面貯水槽の水に溜 まり、再び揚水紐の水と一緒に土壌中に還元吸収されるために肥効成分が損失す ることがない効果があり、更に、施肥等も給水中に可能となる非常に優れた効果 があり、以上、諸条件の全体的な相乗効果により、土壌は病害虫に対する抵抗力 を増す傾向にある。 前記、この栽培容器は両側面の貯水槽や本体容器の底部からの揚水にあたり、 貯水槽の中の水は昼間、太陽熱を十分吸収して温められ、夕方から夜間にかけて 徐々に放熱することにより外気の気温が急激に降下するような場合でも、上部の 土壌槽には本体容器底部の貯水槽より上昇する熱気や両側面の貯水槽の熱伝導に より十二分に温められ保温されるので、例えば、冬季気温が急激に低下した時に は植物の成長が停止したり、冬枯れすることを防止する効果があり、又、この条 件により寒冷地においても植物栽培が可能となり温帯地方でも熱帯植物のような 草、花類にも適合し極めて優秀な保温効果を表わし、又、耐寒性の栽培容器とし ても実用的な効果を発揮するものである。 而して、長期間の容器の使用により貯水槽の側壁に水垢、水苔が生じて衛生管 理上不潔になった場合でも、両側面の貯水槽の水位計兼、水抜き用を引き出して 即座に洗浄が出来、又、容器本体の貯水槽も側縁から即ちに引き出して洗浄が 出来、操作が簡単で清浄な水管理や、日常の保守管理が実に容易であり清潔さを 保持させる効果がある。 又、この栽培容器は水は勿論の事、細い土砂でも鉢外に流出することがないか ら、屋内、屋外の何れの場合でも安心して載置することが出来る好都合な効果を 表わすものである。 次に、両側面、貯水槽に水位計を取り付け、又、容器本体にも中央部に給水口 があり、この給水口より貯水槽の水量が外観から目視で確認できるような特殊設 計で貯水量が一目で分かり、貯水槽の水が全部消費される迄、その間人手による 給水が省けるもので人件費の節約と共に長期間給水を行わなくとも、草、花を枯 死させる心配がなく非常に効果的である。 そして、上記に鑑み、この栽培容器には、大量の貯水槽の水が常時一定量の供 給で連続的に行われ、人為的な作業に如露、散水バケツ、水道用ホースでの毎日 の散水を行う必要もなく、全て自動的に土壌槽に水の供給が行われ、給水時に機 械的、電気的エネルギーを一切必要とせず、場所も取らず、更に大型の設備に形 成する必要がなくコンパクトに製造ができ省エネルギーに寄与するという効果が ある。 又、この容器の両側面、貯水槽の上蓋の横を遊び心のこもった、ユーモア溢れ る動物の愛くるしい顔の目玉が、給水毎に人の心がなごむ興味あるデザインが心 理的効果をねらったものである。 前記、この容器も低価格な製品にするためにもコストダウンが必要不可欠な条 件であり、先づは、主体の容器本体には底孔がないから従来の植木鉢置皿を使用 する必要がなく節約でき、又、従来の大型プランターや植木鉢には土壌内の水は けを良くするためにスノコが敷いてあるが、当該、この容器には中央部に中空の 多孔空気流通体や水の排出穴の設置により、スノコの代用ができこの分の原材料 の節約と、更に、貯水槽の貯水量の確認には水位計が必要であるがこの容器本体 自身には中央部の給水口を楕円型の三角錐とした特殊設計で、給水口の先端が貯 水槽底部まで到達して内部貯水量が目視で確認でき、それ故に、水位計が不必要 であり、以上の観点により原材料の節約並びに製造行程の簡素化で一段とコスト ダウンが計れ低価格の製品が実現可能となる。 次に、この栽培容器には、四隅に即席の簡易温室栽培が出来るように農業用塩 ビ膜、並びにポリエチレンシート覆用支持棒受け筒が設置され、冬期にはこの支 持棒受け筒を利用して支柱を立てて即席の簡易温室を造るのに好適であり、又、 成長促進用ささえ棒受け筒としても利用できる効果がある。 更に、この容器の上縁鍔部に吊架用の小穴により吊具を介して天井より吊架せ る植木鉢にもなり、更に、壁掛け用の小穴により壁掛け用鉢もでき、又、両方穴 を利用して、両方兼用の吊架用、壁掛け用の植木鉢にもなるように設計してある のも特筆すべき効果を期待できるものである。 又、この容器の両側面、貯水槽の上蓋は雨水も利用の為中央部が少し高く傾斜 をもたし、周囲に小型の給水口に雨水が入る構造で、又、給水毎に面倒な上蓋を 開けなくとも、この上蓋には水道用ホースで簡単に水が入れられるように数ヶ所 に給水口が開けてあるのも便益すべき効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一部切欠正面図、並びに断面図であ
る。
【図2】本考案の平面図である。
【図3】本考案の斜視図である。
【図4】本考案の中空の多孔空気流通体の拡大図であ
る。
【図5】本考案の凹面加工の半円形の形状物(20)の
拡大図である。
【図6】本考案の貯水槽揚水紐B(19)の拡大図であ
る。
【図7】本考案の蝶番(21)の拡大図である。
【符号の説明】
1.栽培容器の本体。 2.通気孔。 3.両側面の貯水槽。 4.樹木植込部。 5.土壌槽。 6.貯水槽仕切板。 7.中空の多孔空気流通体。 8.中空の多孔空気流通体の開口部。 9.両側面、貯水槽よりの揚水紐B。 10.側縁。 11.土壌槽底面。 12.底面貯水槽。 13.楕円型、三角錐の給水口、兼、空気取入口。 14.本体底面。 15.上蓋。 16.上蓋の取手。 17.水位計、兼、水抜用。 18.即席温室用塩ビ膜覆用支持棒受け筒、兼、成長促
進用ささえ棒受け筒。 19.本体容器の正面、背面からの揚水紐A。 20.本体容器自体に凹面加工の出口を狭くした半円型
の形状物。 21.蝶番。 22.動物の愛くるしい顔の目球。 23.水の余剰排出穴、兼、土砂穴。 24.壁掛け用の形状物穴。 25.吊架用の形状物穴。 26.本体容器の上縁鍔部。 27.小型の給水口、兼、雨水取入口。 28.中空の多孔空気流通体、頭部からの揚水紐C。 29.給水口。 30.脚。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が広い開口部を有する容器におい
    て、容器本体の両側面に貯水槽を併設し、容器本体上段
    に土壌槽の樹木植込部、下段に貯水槽を区割形成し、容
    器外側正面、背面の周壁に通気孔を多設置し、前記、両
    側面の貯水槽の仕切板の境からと、当該、容器本体、底
    面貯水槽より側壁に沿って毛細管現象を有する揚水紐で
    もって給水装置とし、尚、この両側面の貯水槽の水量の
    確認に水位計を設置し、更に、この水位計が貯水槽の掃
    除用の水抜き穴用として、着脱自在の兼用であり、前
    記、両側面の貯水槽の上蓋を蝶番……等で止める構造
    で、この上蓋の横に取り替えのできる着脱自在のついた
    外観が遊び心に、心のなごむ、動物の愛くるしい顔の目
    球……等に見たて、この顔の口を開けた場所を給水口と
    するものであり、更に、前記、上蓋の四隅に小型の給水
    口を設置するものである。前記、栽培容器自体の土壌槽
    の正面、背面の側壁に揚水紐の固定用に凹面加工の出口
    を狭くした半円型状を数ヶ所設置すると共に、前記、容
    器本体、上段の土壌槽底部の中央より、中空の多孔空気
    流通体を膨出部を上方に向けて突設し、且つ、この中空
    の多孔空気流通体が下段の貯水槽、給水口より、空隙を
    形成して外気と連通した構造で、更に、この中空の多孔
    空気流通体からも揚水紐が下垂して、頭部より給水が出
    来る構造である。而して、栽培容器本体の貯水槽の貯水
    量が外観から目視で観察できるように、給水口の形成構
    造が上部楕円型の三角錐で先端が底部に届くまで伸びた
    給水口として、且つ、この貯水槽が側縁を介して着脱自
    在に係合させ引出可能な嵌着構造である。更に、周壁の
    四隅に即席の簡易温室用栽培が出来るように農業用塩ビ
    膜、並びにポリエチレンシート覆用支持棒受け筒、兼、
    成長促進用ささえ棒受け筒を設置したことを特徴とし
    た、自動給水装置付、兼、通気孔付植物栽培容器。
  2. 【請求項 2】 前記、容器上縁鍔部が吊架用であ
    る、実用新案登録請求の範囲第1項記載の植物栽培容
    器。
  3. 【請求項 3】 前記、容器上縁鍔部が壁掛け用であ
    る。実用新案登録請求の範囲第1項記載の植物栽培容
    器。
  4. 【請求項 4】 前記、容器上縁鍔部が吊架用、兼、壁
    掛け用である。実用新案登録請求の範囲第1項記載の植
    物栽培容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160059194A (ko) * 2014-11-18 2016-05-26 위선정 장수 화분 및 상기 장수 화분용 호기성 미생물 배양기

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KR20160059194A (ko) * 2014-11-18 2016-05-26 위선정 장수 화분 및 상기 장수 화분용 호기성 미생물 배양기

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