JP3000792B2 - オーバーサンプリングa/d変換器 - Google Patents

オーバーサンプリングa/d変換器

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JP3000792B2
JP3000792B2 JP4206347A JP20634792A JP3000792B2 JP 3000792 B2 JP3000792 B2 JP 3000792B2 JP 4206347 A JP4206347 A JP 4206347A JP 20634792 A JP20634792 A JP 20634792A JP 3000792 B2 JP3000792 B2 JP 3000792B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーバーサンプリングA
/D変換器に関し、特に通信分野等において用いられ、
しかもデジタルPLLの発生する量子化ジッターがサ
ンプリングクロックに重畳されるような用途におけるS
N比の悪化を改善するのに適したオーバーサンプリン
グA/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Σ−△型と呼ばれるオーバーサン
プリングA/D変換器は、積分器や量子化器(電圧比較
器)および帰還D/A変換回路等で形成するフィードバ
ックループを備え、積分器により量子化信号を帰還する
D/A変換器の出力と入力信号との差を積分し、量子化
器で積分値を量子化することにより、量子化雑音のうち
十分低い周波数での成分を抑圧するようにしている。逆
に、高い周波数の雑音成分が増加する特徴を生かし、後
段のデジタルフィルタと組み合わせて高いS/N比を
稼ぐことができる。それ故、かかるA/D変換器はデ
ジタル信号処理用LSIのフロントエンドとして適して
いる。
【0003】一方、デジタル型位相同期発振器(DP
LL)はPLLの構成要素を全デジタル化するもので
あり、無調整化および小型化を実現でき、LSI化を図
るうえでの重要な回路となっている。しかし、位相制御
をデジタル的に行うことに起因して生じる量子化ジッ
タを必然的に含むため、通信用LSIの同期化制御など
に用いた場合、LSI内部で同期化クロックにジッタが
重畳する。このため、データモデム系の信号処理LSI
においては、前述したΣ−△型オーバーサンプリングA
/D変換器のサンプリングクロックをこのデジタルP
LLによって外部信号同期させることが必要になる。
【0004】図6(a),(b)はそれぞれ従来の一例
を示すオーバーサンプリングA/D変換器の構成図およ
びそこに用いるDPLLの構成図である。図6(a)に
示すように、従来のオーバーサンプリングA/D変換器
は、量子化信号を帰還するためのD/A変換部2と、こ
のD/A変換部2の出力とアナログ信号入力端子AIN
からの入力信号との差をとるためのアナログ差分器1
と、フィードバックループ中のデジタル積分器9とを
備えている。この積分器9は、予測型のノイズシェーパ
ーにのみ用いられる。また、従来のA/D変換器は入力
容量Ciおよび積分容量Csを有する積分器と、この積
分器の演算増幅器23と、この演算増幅器23の出力電
圧を基準電圧と比較する電圧比較器(量子化器)24
と、クロックφ1の負エッジをトリガとするラッチ25
と、デジタル遅延器8と、クロックφ2がHレベルの
時にオン状態になるスイッチSWφ2と、クロックφ1
がHレベルの時にオン状態になるスイッチSWφ1とを
有し、ラッチ25の出力がデジタル・ビットストリー
ム出力DOUTに出力される。
【0005】また、図6(b)に示すように、DPLL
は外部リファレンスクロック入力端子RCLKに接続さ
れ且つ位相の進み/遅れを量子化してそれぞれパルス出
力するデジタル位相比較器14aと、この比較器14
aから入力した位相の進み/遅れ量にもとずいて位相シ
フトを制御する位相シフト制御回路15aと、安定化さ
れたマスタクロック発振器20と、分周比可変の位相シ
フタ18aと、(1/N)分周器22と、2相クロック
発生回路28とから構成される。上述したDPLLは、
外部非同期クロック入力信号RCLKと、マスタ周波数
発振器20の出力を分周比可変の位相シフタ18aおよ
び分周器22によって分周したクロックとの位相比較を
ディジタル位相比較器14aで行う。しかる後、この比
較器14aから2値または多値に量子化された出力を受
け、位相シフト制御回路15aでタイミングをはかるこ
とにより制御信号に対しマスタクロック位相の進相、遅
相制御を行う。しかるに、デジタルVCOは固定周波
数発振器の出力を分周比可変の位相シフタ18aで受け
てパルスを挿入または除去する方式であり、発振器の周
波数は位相制御の量子化値を小さくするために、十分大
きな周波数に設定される。この位相シフタ18aの出力
クロックはゲート回路としての2相クロック発生回路2
8により重なりのない2相クコックφ1,φ2を作り、
サンプリングクロックとして出力される。
【0006】上述したDPLLからサンプリングクロッ
クφ1,φ2を供給されるオーバーサンプリングA/D
変換器は、スイッチSWφ1にφ1クロック、スイッチ
SWφ2にφ2クロックをそれぞれ入力するスイッチキ
ャパシタ(SC)積分器と、電圧比較器(量子化器)2
4と、デジタル積分器9および帰還D/A変換部2と
でフィードバックループを形成している。そこで、量子
化信号の積分値を帰還するD/A変換部2の出力と入力
信号AINとの差をアナログ差分器1でとり、SC積分
器で再び積分する。また、量子化器はこの積分値を量子
化する構造を持つ。従って、ビットストリーム出力DO
UTにおいては、量子化雑音のうち十分低い周波数成分
を抑圧し、逆に高い周波数の雑音成分が増加する。この
特徴を生かし、後段のデジタルフィルタ(図示省略)
と組み合わせることにより、高いS/N比を稼ぐことが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオーバ
ーサンプリングA/D変換器は、サンプリングクロック
にジッターが重畳した場合、ジッターによる発生ノイズ
はアナログ入力信号のスルーレイトによって決定され
る。従って、入力信号が正弦波の場合には、位相が90
°ずれた余弦(コサイン)波の量子化雑音が発生する。
【0008】一般に、アナログ入力信号をV(t)=A
・Sin(2πft)とし、平均ジッター量を△tとす
ると、入力信号の傾きの自乗平均値と△tとの積がジッ
ターによる電圧エラーの実効値となる。それ故、かかる
関係は、
【0009】
【0010】と表される。
【0011】すなわち、アナログ入力信号電圧の傾斜
と、ジッターによるノイズ電圧との間には明確に正の相
関関係が存在する。上述した従来例において、デジタ
ルPLLの位相シフトのタイミグは、アナログ入力信号
とまったく関係なく、位相比較後のサンプリングクロッ
クか、それに類する任意のタイミングかで行っている。
そのために、発生するジッターノイズは入力信号と強い
相関をもつようになり、Σ−△型のA/D変換器の場合
のノイズシェーピングでは抑圧できないことになる。従
って、SN比特性はこのジッター雑音によって頭打ち
になる。
【0012】また、デジタルPLLにおいて外部非同
期入力クロックが周波数オフセットを持つ場合には、定
常位相誤差が発生するため、ジッター雑音は定常的に発
生するようになる。これに対し、デジタルPLLのル
ープフィルタを2次以上の極をもつデジタルフィルタ
で構成することにより定常位相誤差を発生させないA/
D変換器もあるが、位相比較器以下のハードウエアが多
値化するため、ハードウエア規模の大幅な増大につなが
る。
【0013】従って、従来のデジタルPLL回路を含
むオーバーサンプリングA/D変換器によるモデムアナ
ログフロントエンドでは、高いSN比特性を適度な回
路規模で実現することができないという欠点がある。
【0014】本発明の目的は、かかる高いSN比特性
を適度な回路規模で実現することのできるオーバーサン
プリングA/D変換器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のオーバーサンプ
リングA/D変換器は、デジタルPLLによって外部
非同期クロックに位相同期させたクロックをサンプリン
グクロックに用いるオーバーサンプリグA/D変換器に
おいて、同期確立後の定常動作状態における位相偏差に
対してあらかじめ定められた位相補正タイミングで位相
補正を加えた第1のクロックおよび位相シフトを加えて
ない第2のクロックを出力するデジタルPLL回路
と、各々ノイズシェーパーとして機能するアナログ積分
,量子化器及びラッチ回路を備え且つそれぞれ前
記第1および第2のクロックによって動作する第1およ
び第2のフォワードパス回路と、前記第1および第2の
フォワードパス回路の出力のうちどちらかを選択し量子
化出力とする選択回路と、前記デジタルPLL回路の
位相補正動作により前記第1および第2のフォワードパ
ス回路の量子化出力結果が異なるときには前記デジタ
ルPLL回路の位相補正タイミングが不適切であると判
定し、前記第1のフォワードパス回路の積分結果を前記
第2のフォワードパス回路の積分結果に等しくなるよう
に修正し且つ前記選択回路の出力として前記第2のフォ
ワードパス回路の量子化出力を選択するとともに、前記
ジタルPLL回路における前記第1のクロックの位
相を前記第2のクロックに等しくなるように位相を修正
する一方、前記第1および第2のフォワードパス回路の
量子化出力結果が同一であるときには前記デジタルP
LL回路の位相補正タイミングが適切であると判断し、
前記第2のフォワードパス回路の積分結果を前記第1の
フォワードパス回路の積分結果に等しくなるように修正
し且つ前記選択回路の出力として前記第1のフォワード
パス回路の出力を選択するとともに、前記デジタルP
LL回路における前記第2のクロックの位相を前記第1
のクロックに等しくなるように位相を修正するという動
作を行う制御回路とを有して構成される。
【0016】また、本発明のオーバーサンプリングA/
D変換器は、デジタルPLLによって外部非同期クロ
ックに位相同期させたクロックをサンプリングクロック
に用いるオーバーサンプリングA/D変換器において、
ロックイン後の定常動作状態における位相誤差に追従し
て位相シフト動作を加えられる第1のサンプリングクロ
ックおよび追従のための位相シフトを加えてない第2の
サンプリングクロックを位相制御するデジタルPLL
回路と、各々ノイズシェーパーとして機能するアナログ
積分器,量子化器およびラッチ回路を備え、これら
が、前記第1および第2のサンプリングクロックによっ
て独立に動作するとともに、前記位相シフト動作が加わ
らないタイミングでは前記第1および第2のサンプリン
グクロックが完全に重なるため同じ出力を得て1つのシ
グマデルタ変調器として動作し、前記位相シフト動作が
加わるタイミングでは前記第1および第2のサンプリン
グクロックそれぞれのセトリング時における積分結果
と量子化結果を出力するように前記第1のサンプリング
クロックによって動作する第1のフォワードパス回路お
よび前記第2のサンプリングクロックによって動作する
第2のフォワードパス回路と、前記位相シフトの動作に
よって前記第1および第2のフォワードパス回路から出
力された量子化結果が異なる場合に位相シフトの実施タ
イミングとして不適であると判定し、前記位相シフトを
実施した前記第1のフォワードパス回路の積分結果を前
記第2のフォワードパス回路の積分結果に合わせるよう
に修正して前記第2のフォワードパス回路の量子化値を
選択して出力し、逆に前記第1および第2のフォワード
パス回路から出力された量子化結果が同一であれば前記
位相シフトを実施するタイミングとして有効と判定し、
前記位相シフトを実施しなかった前記第2のフォワード
パス回路の積分結果を前記第1のフォワードパス回路の
積分結果に合わせるように修正して前記第1のフォワー
ドパス回路の量子化値を選択して出力するための選択回
路と、前記位相シフトの実施タイミングとして不適であ
ると前記選択回路によって判定した場合、前記デジタ
ルPLL回路が前記第1のサンプリングクロックに対し
て遅れまたは進みシフトを実施してから1サンプリング
周期以内に前記第1のサンプリンググロックに対して進
みまたは遅れの修正シフトを行い、逆に前記位相シフト
の実施タイミングとして有効と判定した場合、前記デ
ジタルPLL回路が前記第1のサンプリングクロックに
対して遅れまたは進みシフトを実施してから1サンプリ
ング周期以内に前記第2のサンプリングクロックに対し
て遅れまたは進みの追従シフトを行った後次の位相シフ
トタイミングまで前記第1および第2のフォワードパス
回路を同期動作させるセレクタと判定回路を備えた制御
回路とを有して構成される。
【0017】
【作用】一般に、オーバーサンプリングA/D変換器で
は、アナログ入力信号の傾斜が急な部分ではノイズシェ
ーパーとしての積分器出力振幅が小さくなり、量子化器
の入力ヒステリシスに近接してくるため、量子化出力は
1サンプリング毎に反転する確率が高くなる。また逆
に、アナログ入力信号の傾斜が緩やかな部分では、積分
器出力振幅が大きくなり、数サンプルにわたって量子化
出力が反転しない確率が高くなる傾向がある。
【0018】本発明はこの性質を利用してデジタルP
LLの位相シフトを実行するたび毎に、位相シフトを実
行した場合と実行しなかった場合とでΣ−△型ノイズシ
ェーパーの量子化出力の変化を観測し、変化があった場
合は入力信号の傾斜が急である確率が高いので位相シフ
ト位置を他に変える制御を行い、変化がなかった場合は
入力信号の傾斜が緩やかである確率が高いので位相シフ
トを有効にする。このように制御することにより、アナ
ログ入力信号電圧の傾斜の急なタイミングでのデジタ
ルPLLの発生する位相シフトによるサンプリングジッ
ター発生の確率を減少させ、その分をアナログ入力信号
電圧の傾斜が緩やかなタイミングでの位相シフトを増加
させることにより、ジッターによって発生する電圧振幅
を低く抑えると同時に、アナログ入力信号との相関性を
薄めることによりノイズシェーピングによる抑圧効果を
期待できるため、ジッターによるSN比を向上させ
る。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例を示すオーバーサ
ンプリングA/D変換器の回路図である。図1に示すよ
うに、本実施例は外部リファレンスクロックRCLKに
位相同期させたクロックφ,φAを出力クロックとする
ジタルPLL(DPLL)6と、アナログ信号AI
Nを入力しフィードバック信号との差分をとる差分器1
と、この差分器1の出力を入力し且つアナログ積分器1
1,量子化器12およびラッチ回路13を備えた第1お
よび第2のフォワードパス回路3,4と、これら第1,
第2のフォワードパス回路3,4の出力を判定し制御す
る判定回路5と、第1,第2のフォワードパス回路3,
4の出力を選択してデジタル出力DOUTとするセレ
クタ7と、このセレクタ7の出力を遅延させるデジタ
遅延器8と、このデジタル遅延器8の出力を積分す
る積分器9と、これらデジタル遅延器8および積分器
9の差分をとる差分器10と、この差分器10の出力を
D/A変換し前述したフィードバック信号として差分器
1に供給するD/A変換部2とを有する。かかる構成の
オーバーサンプリングA/D変換器におけるシグマデル
タ変調器としてのフォワードパス回路3,4は共にアナ
ログ積分器11,量子化器12,ラッチ回路13を備
え、2系統のクロックφとφAによって独立に動作す
る。これらのフォワードパス回路3,4は、位相シフト
動作が加わらないタイミングでは、クロックφとφAが
完全に重なるため同じ出力を得て、1つのシグマデルタ
変調器として動作する。逆に、位相シフトが加わるタイ
ミングでは、クロックφとφAそれぞれのセトリング
時における積分結果と量子化結果を出力するようになっ
ている。要するに、第1のフォワードパス回路3はクロ
ックφによって動作し、第2のフォワードパス回路4は
クロックφAによって動作する。
【0020】次に、制御手段としての判定回路5は、位
相シフトの動作によって第1および第2のフォワードパ
ス回路3,4の積分結果に合わせるように修正し、さら
に第2のフォワードパス回路4の量子化値を選択して出
力するように制御する。また逆に、第1のフォワードパ
ス回路3と第2のフォワードパス回路4から出力された
量子化結果が同一の場合、判定回路5は位相シフトを実
施するタイミングとして有効と判定し、位相シフトを実
施しなかった第2のフォワードパス回路4の積分結果を
第1のフォワードパス回路3の積分結果に合わせるよう
に修正し、さらに第1のフォワードパス回路3の量子化
値を選択して出力するように制御する。
【0021】図2は図1に示すデジタルPLLの回路
図である。図2に示すように、かかるデジタルPLL
6はリファレンスクロックRCLKと分周器22を介し
たフィードバックデータとの位相を比較することによ
り、デジタルPLL位相シフトの遅れ/進み信号S2
を出力するデジタル位相比較器14を有する。このデ
ジタル位相比較器14の出力S2を入力する位相シフ
ト制御回路15は、ロックレンジ内の位相誤差の発生に
対して時間離散的な位相シフトを出力クロックφ,φA
に与えることによって位相追従している定常動作状態に
ある時、位相誤差に追従して位相シフト動作が加えられ
るサンプリングクロックφと、追従のための位相シフト
を加えないサンプリングクロックφAの2つのクロック
出力を位相制御する。また、このDPLL6は判定回路
5の判定結果出力S1を入力し位相制御する位相シフト
制御回路16と、これら2つの位相シフト制御回路1
5,16のOR論理をとるORゲート17および19
と、これらのORゲート17,19の出力に基づきマス
タクロック発振器20の出力を位相シフトしてクロック
φ,φAを出力する位相シフタ18,21と、位相シフ
タ18の出力クロックφを1/Nに分周して前述したフ
ィードバックデータとする分周器22とを有する。
【0022】かかるDPLL6において、位相シフトの
実施タイミングとして不適であると判定回路5によって
判定した場合、位相シフト制御回路15はクロックφに
対して遅れまたは進みシフトを実施してから1サンプリ
ング周期以内に位相シフト制御回路16がクロックφに
対して進みまたは遅れの修正シフトを行う。逆に、位相
シフトの実施タイミングとして有効と判定回路5によっ
て判定した場合は、位相シフト制御回路15がクロック
φに対して遅れまたは進みシフトを実施してから1サン
プリング周期以内に位相シフト制御回路16がクロック
φAに対して遅れまたは進みの追従シフトを行ったのち
次の位相シフトイミングまで第1および第2のフォワ
ードパス回路3,4を同期動作させるための制御を行
う。要するに、このDPLLは同一のマスタクロックを
2系統の位相シフタ18,21に入力することにより、
クロックφとφAをそれぞれ独立に出力させ、位相補正
のタイミングにおいては、クロックφを出力する位相シ
フタ18を位相シフト制御回路15によってのみ位相シ
フト制御する。また、位相補正が有効か無効かを判定す
るタイミングでは、判定結果に基づきクロックφを出力
する位相シフタ18か、クロックφAを出力する位相シ
フタ21が、位相シフト制御回路16によってシフト制
御される。
【0023】図3は図1におけるオーバーサンプリング
A/D変換器の具体的回路図である。図3に示すよう
に、かかるA/D変換器はアナログ信号入力端子AIN
および量子化信号を帰還するためのD/A変換部2に接
続され且つ入力信号とD/A変換出力の差をとるアナロ
グ差分器1と、ディジタル遅延器8と、予測型のノイズ
シェーパーにのみ用いられるフィードバックループ中の
ジタル積分器9とを有し、これらは図1と同一であ
る。図3において、第1,第2のフォワードパス回路
3,4はφクロックサイドのSC積分器の入力容量Ci
1およびφクロックサイドのSC積分器の積分容量Cs
1と、φAクロックサイドのSC積分器の入力容量Ci
2およびφAクロックサイドのSC積分器の積分容量C
s2と、積分器用の演算増幅器23と、量子化器として
の電圧比較器24と、クロックφ1の負エッジをトリガ
とするラッチ25およびクロックφ1Aの負エッジをト
リガとするラッチ26とで実現される。これらラッチ2
5,26の出力は直接およびEX−ORゲート27を介
してセレクタとしてのマルチプレクサ7に供給される。
すなわち、マルチプレクサは遅れ/進み信号とEX−O
Rゲート27の出力とを制御入力とし、ラッチされた2
つの量子化出力を選択する。
【0024】また、SWφ1はクロックφ1がHレベル
の時にオン状態になるスイッチ、SWφ2はクロックφ
2がHレベルの時にオン状態になるスイッチ、SWPは
ジタルPLL6の位相シフトがクロックφに対して
実行されたときに限り、積分と量子化の終了後にクロッ
クφ2に同期して1サイクルだけオン状態になるスイッ
チである。更に、SWφ2Cs2は通常クロックφ2イ
ネーブル時にオン状態となるが、位相シフト実行時に容
量Cs2の電荷の修正要ありと判定された場合、制御タ
イミング生成回路によりクロックφ2のスイッチイネー
ブルをマスクしてオフ状態を維持するスイッチ、SWφ
2Cs1は通常クロックφ2イネーブル時にオン状態と
なるが、位相シフト実行時に容量Cs1の電荷の修正要
ありと判定された場合、制御タイミング生成回路により
クロックφ2のスイッチイネーブルをマスクしてオフ状
態を維持するスイッチである。しかも、SWCs2は通
常オン状態であるが、位相シフト実行時にCs2の電荷
量の修正要ありと判定された場合にのみ、スイッチSW
φ2Cs2に同期してオフ状態となるスイッチであり、
SWCs1は通常オン状態であるが、位相シフト実行時
に容量Cs1の電荷量の修正要ありと判定された場合に
のみスイッチSWφ2Cs1に同期してオフ状態となる
スイッチである。尚、トランジスタについては説明を省
略する。
【0025】図4は図3における回路動作を説明するた
めの遅れ位相シフトの発生に対するタイミング図であ
る。図4に示すように、遅れ位相シフトの発生に対し、
A/D変換器においては、φ系クロック動作を行う積分
器の量子化結果とφA系クロック動作を行う積分器の量
子化結果との間に反転が生じなかったため、位相シフト
が有効になる。従ってφA系のクロックに対して1サイ
クル後追従するための遅れ位相シフトが行われている。
【0026】また図4において、デジタルPLL6の
位相比較結果によって遅れ位相シフト動作がφ系のクロ
ックφ1,φ2に発生した時、まず位相シフトが行われ
ていないφ1Aのライジングで容量Cs2への積分動作
が始まり、次にクロックφ1のライジングで容量Cs1
への積分動作が開始される。次に、クロックφ1Aのフ
ォールタイミング、クロックφ1のフォールタイミング
においてそれぞれセットリングが終わり、積分容量Cs
2,Cs1がスイッチSWφ1によって、前後して演
算増幅器23の出力から切り放される。従って、そのタ
イミングでの積分電荷が保持され、同時に量子化器24
の出力がラッチ25,26にラッチされる。これら2つ
の量子化値はEX−ORゲート27に入力され、その比
較結果が反転している場合は位相シフトを実施するタイ
ミグとして不適切であると判定する。逆に、比較結果が
反転していない場合は、位相シフトの実施を有効と判定
する。この判定はクロックφ1A,φ1のフォールタイ
ミングからクロックφ2A,φ2のライジングタイミン
グの間のスリット期間に行う。
【0027】更に、クロックφ2A,φ2のライジング
で演算増幅器23の負入力端子および入力容量Ci1,
Ci2の両端がスイッチSWφ2によってアナログ接地
電位に接続されるので、これら入力容量の電荷はリセッ
トされる。しかも、位相シフトが実行された場合に限
り、保持された2つの積分電圧はその値が異なる。その
ため、クロックφ2A,φ2のライジングのタイミング
でもって、2つの積分容量の一端をスイッチによって演
算増幅器23の出力に接続する。また、これと同時に無
効にするべき積分容量、すなわち図4におけるCs2に
ついては、もう一端をスイッチSWφ2Cs2によって
アナログ接地電位に接続し、演算増幅器23の負荷容量
に変更している。このとき、有効にすべき積分容量Cs
1については、もう一端が負入力端子に接続されたまま
であり且つ仮想接地を保つため、その積分電圧が演算増
幅器23の出力となる。従って、負荷接続された容量C
s2を再充電することによって、積分器出力の修正機能
をもつことができる。
【0028】図5は図3における回路動作を説明するた
めの進み位相シフトの発生に対するタイミング図であ
る。図5に示すように、進み位相シフトの発生に対し、
A/D変換器においては、φ系クロック動作を行う積分
器の量子化結果とφA系クロック動作を行う積分器の量
子化結果との間に反転が生じるため、位相シフトが無効
になる。従って、ここでは、φ系クロックに対して1サ
イクル後に修正するための遅れ位相シフトが行われてい
る。すなわち、デジタルPLLの位相比較結果によっ
て進み位相シフト動作がφ系のクロックφ1,φ2に発
生した時、まずφ1のライジングで容量Cs1への積分
動作が開始され、次に位相シフトが行われていないφ1
Aのライジング容量Cs2への積分動作が始まる。この
クロックφ1のフォールタイミングおよびφ1Aのフォ
ールタイミングにおいてそれぞれセットリングが終わ
り、積分容量Cs1,Cs2がスイッチSWφ1により
相前後して演算増幅器23の出力から切り放される。そ
故、そのタイミングでの積分電荷が保持され、同時に
量子化器としての電圧比較器24の出力がラッチされ
る。
【0029】これら2つの量子化値の比較結果が反転し
ている場合、位相シフトを実施するタイミングとして不
適切であると判定する。この判定は、クロックφ1A,
φ1のフォールタイミングからクロックφ2A,φ2の
ライジングタイミングの間のスリット期間に行う。これ
らのクロックφ2A,φ2のライジングで演算増幅器2
3の負入力端子および入力容量の両端がスイッチSWφ
2によってアナログ接地電位に接続され、入力容量の電
荷がリセットされる。更にこの場合、保持された2つの
積分電圧はその値が異なるため、クロックφ2A,φ2
のライジングのタイミングで2つの積分容量の一端をス
イッチSWPによって演算増幅器23の出力に接続す
る。これと同時に、無効にすべき積分容量Cs1につい
ては、もう一端をスイッチSWφ2Cs1によってアナ
ログ接地電位に接続し、演算増幅器23の負入力端子か
らスイッチSWCs1によって切り放すことにより、積
分容量Cs1を演算増幅器23の負荷容量に変える。こ
のとき、有効にすべき積分容量Cs2については、もう
一端が負入力端子に接続されたままであり且つ仮想接地
を保つ。このため、その積分電圧が演算増幅器23の出
力となり、負荷接続された容量Cs1を再充電すること
によって積分器出力の修正機能をもつことができる。
【0030】要するよに、本実施例のオーバーサンプリ
ングA/D変換器は、積分器や量子化器(電圧比較器)
および帰還D/A変換回路によってフィードバックルー
プを形成し、量子化信号を帰還するD/A変換回路の出
力と入力信号との差を積分する。特に量子化器は積分値
を量子化する構造になっている。特徴的なのは、この積
分器11と量子化器12が2タイミング・エッジ(φ,
φA)でセットリングする構造をもっており、量子化器
12はそれぞれのタイミングエッジで保持された積分電
圧を電圧比較器24で電圧比較してラッチ25,26に
ラッチすることにある。このラッチされた2つの量子化
値はEX−ORゲートに入力され、値が反転したかどう
かを判定される。この結果とデジタルPLL6の発生
する位相シフトのみ進み/遅れ信号とによりマルチプレ
クサ7で選択される。すなわち、量子化値の1つがマル
チプレクサ7によって選択される。
【0031】一方、デジタルPLL6においては、位
相比較器14の出力に基づいて位相シフト制御が行わ
れ、同時にシフトの方向を示す進み/遅れ信号を発生す
る。また、2つの位相シフト制御回路15,16をも
ち、1つは従来と同じく、位相比較に基づいてシフト動
作を制御し、もう1つは進み/遅れ信号とEX−ORゲ
ート27の出力の値とから、クロックφの位相シフト修
正するか、あるいは位相シフトしなかったクロックφA
の位相シフトを行うかを制御する。更に、位相シフト回
路は分周比可変のカウンターであり、2つのクロック
φ,φAを出力し、2種類の制御信号を受ける構造を持
つ。位相比較器14で位相誤差を検出できなければ、も
ちろん位相シフト制御は行われず、このとき進み/遅れ
信号はどちらもイネーブルにならず、2つの出力クロッ
クφ,φAは完全に一致するように制御される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオーバー
サンプリングA/D変換器は、量子化出力が1〜3ビッ
ト程度であることに着目し、デジタルPLLの位相シ
フトを実行するたび毎に、位相シフトを実行した場合と
実行しなかった場合とで、ノイズシェーパーの量子化出
力の変化を観測し、変化があった場合は入力信号の傾斜
が急である確率が高いので位相シフト位置を他に変える
制御を行い、逆に変化がなかった場合は入力信号の傾斜
が緩やかである確率が高いので位相シフトを有効にする
ような制御を行うことにより、ジッターによって発生す
る電圧振幅を低く抑えると同時にアナログ入力信号との
相関性を薄めることでノイズシェーピングによる抑圧を
実現できるので、SN比の悪化を低く抑えることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すオーバーサンプリング
A/D変換器のブロック図である。
【図2】図1に示すDPLLの構成図である。
【図3】図1におけるオーバーサンプリングA/D変換
器の具体的回路図である。
【図4】図3における回路動作を説明するための遅れ位
相シフトの発生に対するタイミング図である。
【図5】図3における回路動作を説明するための進み位
相シフトの発生に対するタイミング図である。
【図6】従来の一例を示すオーバーサンプリングA/D
変換器およびDPLLの構成図である。
【符号の説明】
1,10 差分器 2 D/A変換部 3 第1のフォワードパス回路 4 第2のフォワードパス回路 5 判定回路 6 デジタルPLL 7 セレクタ(MPX) 8 デジタル遅延器 9 積分器 11 アナログ積分器 12 量子化器 13,25,26 ラッチ回路 14 デジタル位相比較器 15,16 位相シフト制御回路 18,21 位相シフタ 20 マスタクロック発振器 22 分周器 23 演算増幅器 24 電圧比較器 27 EX−ORゲート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルPLLによって外部非同期ク
    ロックに位相同期させたクロックをサンプリングクロッ
    クに用いるオーバーサンプリグA/D変換器において、
    同期確立後の定常動作状態における位相偏差に対してあ
    らかじめ定められた位相補正タイミングで位相補正を加
    えた第1のクロックおよび位相シフトを加えてない第2
    のクロックを出力するデジタルPLL回路と、各々
    イズシェーパーとして機能するアナログ積分器,量子
    化器及びラッチ回路を備え且つそれぞれ前記第1およ
    び第2のクロックによって動作する第1および第2のフ
    ォワードパス回路と、前記第1および第2のフォワード
    パス回路の出力のうちどちらかを選択し量子化出力とす
    る選択回路と、前記デジタルPLL回路の位相補正動
    作により前記第1および第2のフォワードパス回路の量
    子化出力結果が異なるときには前記デジタルPLL回
    路の位相補正タイミングが不適切であると判定し、前記
    第1のフォワードパス回路の積分結果を前記第2のフォ
    ワードパス回路の積分結果に等しくなるように修正し且
    つ前記選択回路の出力として前記第2のフォワードパス
    回路の量子化出力を選択するとともに、前記デジタル
    PLL回路における前記第1のクロックの位相を前記第
    2のクロックに等しくなるように位相を修正する一方、
    前記第1および第2のフォワードパス回路の量子化出力
    結果が同一であるときには前記デジタルPLL回路の
    位相補正タイミングが適切であると判断し、前記第2の
    フォワードパス回路の積分結果を前記第1のフォワード
    パス回路の積分結果に等しくなるように修正し且つ前記
    選択回路の出力として前記第1のフォワードパス回路の
    出力を選択するとともに、前記デジタルPLL回路に
    おける前記第2のクロックの位相を前記第1のクロック
    に等しくなるように位相を修正するという動作を行う制
    御回路とを有することを特徴とするオーバーサンプリン
    グA/D変換器。
  2. 【請求項2】 デジタルPLLによって外部非同期ク
    ロックに位相同期させたクロックをサンプリングクロッ
    クに用いるオーバーサンプリングA/D変換器におい
    て、ロックイン後の定常動作状態における位相誤差に追
    従して位相シフト動作を加えられる第1のサンプリング
    クロックおよび追従のための位相シフトを加えてない第
    2のサンプリングクロックを位相制御するデジタルP
    LL回路と、各々ノイズシェーパーとして機能するアナ
    ログ積分器,量子化器およびラッチ回路を備え、こ
    れらが前記第1および第2のサンプリングクロックによ
    って独立に動作するとともに、前記位相シフト動作が加
    わらないタイミングでは前記第1および第2のサンプリ
    ングクロックが完全に重なるため同じ出力を得て1つの
    シグマデルタ変調器として動作し、前記位相シフト動作
    が加わるタイミングでは前記第1および第2のサンプリ
    ングクロックそれぞれのセトリング時における積分結
    果と量子化結果を出力するように前記第1のサンプリン
    グクロックによって動作する第1のフォワードパス回路
    および前記第2のサンプリングクロックによって動作す
    る第2のフォワードパス回路と、前記位相シフトの動作
    によって前記第1および第2のフォワードパス回路から
    出力された量子化結果が異なる場合に位相シフトの実施
    タイミングとして不適であると判定し、前記位相シフト
    を実施した前記第1のフォワードパス回路の積分結果を
    前記第2のフォワードパス回路の積分結果に合わせるよ
    うに修正して前記第2のフォワードパス回路の量子化値
    を選択して出力し、逆に前記第1および第2のフォワー
    ドパス回路から出力された量子化結果が同一であれば前
    記位相シフトを実施するタイミングとして有効と判定
    し、前記位相シフトを実施しなかった前記第2のフォワ
    ードパス回路の積分結果を前記第1のフォワードパス回
    路の積分結果に合わせるように修正して前記第1のフォ
    ワードパス回路の量子化値を選択して出力するための選
    択回路と、前記位相シフトの実施タイミングとして不適
    であると前記選択回路によって判定した場合、前記デ
    ジタルPLL回路が前記第1のサンプリングクロックに
    対して遅れまたは進みシフトを実施してから1サンプリ
    ング周期以内に前記第1のサンプリンググロックに対し
    て進みまたは遅れの修正シフトを行い、逆に前記位相シ
    フトの実施タイミングとして有効と判定した場合、前記
    ジタルPLL回路が前記第1のサンプリングクロッ
    クに対して遅れまたは進みシフトを実施してから1サン
    プリング周期以内に前記第2のサンプリングクロックに
    対して遅れまたは進みの追従シフトを行った後次の位相
    シフトタイミングまで前記第1および第2のフォワード
    パス回路を同期動作させるセレクタと判定回路を備えた
    制御回路とを有することを特徴とするオーバーサンプリ
    ングA/D変換器。
  3. 【請求項3】 前記第1のフォワードパス回路は、入力
    アナログ信号からシグマデルタのループフィードバック
    分の電圧を減算した電圧を入力し且つデジタルPLL
    前記第2のサンプリングクロックを形成する2相クロ
    ック出力φ1,φ2によって動作するSC積分器と量子
    化器およびラッチから構成され、前記SC積分器の出力
    が前記量子化器に入力されると、前記積分器のセトリン
    グエッジφ1のフォールタイミングにおいて前記量子化
    器の出力がラッチされ、全てのスイッチ手段がオフにな
    るスリット期間を経て、クロックφ2のライジングタイ
    ミングで前記SC積分器の積分容量をスイッチ手段によ
    って演算増幅器の出力から切り放す同時に、前記演算増
    幅器の負入力端子および入力容量の両端をスイッチ手段
    によってアナログ接地電位に接続することにより前記入
    力容量の電荷をリセットする構造を持ち、さらに前記第
    2のフォワードパス回路は前記第1のフォワードパス回
    路と同様の構造を有し、前記第1のサンプリングクロッ
    クを形成する2相クロック出力φ1Aとφ2Aによって
    動作する一方、前記第1および第2のフォワードパス回
    路が前記SC積分器の前記演算増幅器および前記量子化
    器を共有し、前記2相クロックφ1とφ1Aのフォール
    タイミングでラッチされた前記第1および第2のフォワ
    ードパス回路の電圧比較結果と前記デジタルPLLの
    遅れ/進みの位相シフト制御方向を示す信号出力とから
    前記第1および第2のフォワードパス回路のどちらの積
    分電圧を有効にするかを判断する位相シフト制御回路に
    よって、前記第1のフォワードパス回路の積分電圧の修
    正を要すると判断した場合にクロックφ2のライジング
    タイミングにおいて前記積分容量の一端を前記スイッチ
    手段によって前記演算増幅器の出力に接続すると同時
    に、無効にすべき積分容量につては、もう一端をスイッ
    チ手段によってアナログ接地電位に接続して前記演算増
    幅器の負入力端子からスイッチ手段によって切り放すこ
    とによって積分容量を前記演算増幅器の負荷容量に変
    え、このとき有効にすべき積分容量のもう一端は前記負
    入力端子に接続されたままであり且つ仮想接地を保つこ
    とによって負荷接続された容量を再充電する構造をもつ
    ことにより前記第1のフォワードパス回路の積分出力を
    前記第2のフォワードパス回路の積分出力に修正し、さ
    らに前記位相シフト制御回路によって、前記第2のフォ
    ワードパス回路の積分電圧の修正を要すると判断した場
    合にクロックφ2Aのタイミングで同様の制御を行い、
    前記第2のフォワードパスの積分出力を前記第1のフォ
    ワードパス回路の積分出力に修正する請求項2記載のオ
    ーバーサンプリングA/D変換器。
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