JP3000346U - 展示装置 - Google Patents

展示装置

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JP3000346U
JP3000346U JP16594U JP16594U JP3000346U JP 3000346 U JP3000346 U JP 3000346U JP 16594 U JP16594 U JP 16594U JP 16594 U JP16594 U JP 16594U JP 3000346 U JP3000346 U JP 3000346U
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engaging
shelf
support
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JP16594U
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Inventor
隆之 佐野
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株式会社日本アルミ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持手段に対する棚部材の移動を容易にかつ
円滑に行うことができ、未使用時における占有面積を少
なくする。 【構成】 案内部材34の案内溝33に移動部材40の
嵌合部38を移動自在に嵌め込み、この移動部材40に
ボルト57によって棚部材31を角変位自在に連結す
る。案内部材34の背後側には、複数の係合孔35を有
する係合部材36を設け、係合孔35にブラケット47
の係合孔45を係合させて抜け止めし、ブラケット47
に棚部材31を着脱自在に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、物品を乗載して展示するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は、たとえば実開昭58−112174号公報に示されてお り、図8はこの先行技術の一部の構成を示す側面図である。この先行技術では、 支柱1に物品が乗載される棚板3を水平な状態から下方に垂下した状態にわたっ て矢符A1,A2方向に角変位自在に連結するために、支柱1にはピン4によっ てブラケット5の基端部6が連結され、ブラケット5には前記棚板3が固定され る。ブラケット5の基端部6には、ピン4が挿通する長孔7と複数の係止溝8と が形成される。支柱1には各係止溝8にそれぞれ嵌まり込むことができる係止ピ ン9が固定される。このような構成によって、棚板3をブラケット5とともに上 方、すなわち図8の上方に持上げることによって係止ピン9は係止溝8から離脱 し、棚板3をブラケット5とともに矢符A1,A2方向に自在に角変位させるこ とができる。また棚板3をブラケット5とともに下方に降ろすと、係止ピン9が 前記複数の係止溝8のいずれか1つに棚板3およびブラケット5の傾斜角度に応 じて嵌まり込み、その位置で棚板3が支持される。このような構成によって、棚 板3をブラケット5とともに各係止溝8が形成される位置に対応して希望する位 置に多段的に傾斜させた状態で支持することができる。
【0003】 このような先行技術の構成では、前記棚板3に乗載される物品の種類に応じて 、その大きさ、配置の仕方が異なるため、棚板3およびブラケット5を図8の左 右方向の幅B1が異なるものと交換する必要が生じたとき、ピン4を外さなけれ ばならない。しかも、一般に棚板3およびブラケット5は1つの展示装置に複数 設けられているため、その数に応じてピン4の数も増大し、棚板3およびブラケ ット5の交換作業に多くの手間を要してしまうという問題がある。
【0004】 他の先行技術は、実開昭58−112175号公報に示されており、図9はこ の先行技術の一部の断面図である。この先行技術では、支柱13にその長手方向 に間隔をあけて複数の係合孔14を有する係合部15が形成され、棚板16に固 定されたブラケット17の係合爪18が嵌まり込む。この係合爪18は、嵌まり 込んだ係合孔14の上方に形成される係合部15の内面19に当接して、図9の 左方である前方への変位が阻止された状態で、前記係合孔14に臨む支持面20 によって支持される。棚板16およびブラケット17は支柱13に対して着脱可 能であり、係合爪18が挿入される係合孔14を適宜選択することによって、棚 板16およびブラケット17の取付け高さを各係合孔14の形成される位置に応 じて調整することができるように構成されている。
【0005】 このような先行技術では、棚板16およびブラケット17に矢符21で示され るように物品などが当接して上方に向けて外力が作用すると、棚板16およびブ ラケット17は容易に角変位して、前記係合爪18が係合孔14から離脱してし まう。また、棚板16およびブラケット17を支柱13に装着する際には、係合 爪18の先端部を係合孔14に正確に位置決めして挿入しなければならず、挿入 作業が繁雑であるという問題を有する。さらに、この先行技術では、前記係合爪 18を係合孔14に挿入するにあたって、棚板16を装着した状態において、棚 板16の長手方向両端部が水平となるように配置する必要があるため、2本の支 柱に形成される各係合孔14のうちから同一高さに配列される2つの係合孔14 を目測で選択して前記係合爪18の挿入作業を行わなければならず、水平方向に 対を成す2つの係合孔14を目測で選定して棚板16が長手方向に水平となるよ うに円滑かつ迅速に取付作業を行うことが困難であるという問題がある。
【0006】 さらに図8および図9に示される各先行技術では、各支柱1,13の下端部付 近には、各支柱1,13にほぼ直角に屈曲して連結される脚部が形成されており 、各先行技術の展示装置を使用しないとき、図8に示される先行技術では、棚板 3およびブラケット5を矢符A1方向に角変位させて支柱1とほぼ平行に折り畳 んだ状態とし、図9に示される先行技術では、棚板16およびブラケット17を 矢符C1方向に角変位させて支柱13とほぼ平行に折り畳んだ状態として、複数 の展示装置を水平方向に重ねた状態で倉庫などに保管することができるけれども 、各展示装置の上方の空間にはさらに複数の展示装置を直接に積重ねることが困 難であるため、保管のために大きな占有面積が必要であるという問題がある。
【0007】 上述の図8および図9に示される先行技術に類似の先行技術は、たとえば実開 昭55−89367号公報、実開昭62−9961号公報および実開昭62−1 39365号公報に示されている。これらの先行技術もまた、棚板を希望する位 置に水平に位置決めして組立てることが困難であり、また保管時に大きな占有面 積が必要であるという問題を有している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、棚板を支柱に容易に着脱交換することができるとともに、そ の棚板の支柱への装着時に棚板が水平となるように容易に位置決めして、希望す る位置に正確にかつ迅速に組立て作業を行うことができる展示装置を提供するこ とである。
【0009】 本考案の他の目的は、未使用時における保管のための占有面積を少なくするこ とができる展示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、長手方向に沿って延びる案内溝が形成される案内部、および前記長 手方向に間隔をあけて複数の係合孔が案内溝と平行に形成される係合部を有する 支持手段と、 前記案内部の案内溝に抜止めされた状態で、その案内溝に沿って移動自在に嵌 まり込む嵌合部、および嵌合部に連なり、案内溝から突出する突出部が形成され る移動部材と、 物品が載置され、基端部が前記移動部材の突出部に、移動部材の移動方向に直 角な軸線まわりに角変位自在に連結される棚部材と、 前記係合部の係合孔に遊通してその係合孔に臨む係合部の支持面によって支持 される係合爪、および係合爪に連なり係合孔から突出して延び、前記棚部材が着 脱自在に取付けられる張出し部が形成されるブラケットとを含むことを特徴とす る展示装置である。
【0011】 また本考案は、前記支持手段は、 背後側支持体と、 背後側支持体の上部に外側方からピン結合され、前記案内部および係止部がそ れぞれ設けられる正面側支持体と、 前記背後側支持体と正面側支持体とを、前記ピン結合された位置を中心にして 下部寄りで開閉自在に連結するリンク手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案に従えば、案内部にはその長手方向に沿って延びる案内溝が形成され、 係合部にはその長手方向に間隔をあけて複数の係合孔が形成される。これらの案 内部と係合部とを含んで、支持手段が構成される。前記案内溝には、嵌合部が抜 止めされた状態でその案内溝に沿って移動自在に嵌まり込み、この嵌合部には前 記案内溝から突出して突出部が形成される。これらの嵌合部と突出部とを含んで 、移動部材が構成される。
【0013】 前記移動部材の突出部には、棚部材の基端部が前記移動部材の移動方向に直角 な軸線まわりに角変位自在に連結され、この棚部材はブラケットに着脱自在に取 付られる。ブラケットは、前記係合部の係合孔に遊通する係合爪と、係合爪に連 なる張出し部とを有し、前記係合爪は係合部の支持面によって支持され、張出し 部は係合孔から突出して延び、この張出し部に前記棚部材が着脱自在に取付けら れている。
【0014】 したがって係合部の係合孔からブラケットの係合爪を離脱させた状態で、移動 部材の嵌合部が支持手段の案内溝に沿って案内されるので、前記ブラケットに取 付けられた棚部材を支持手段の案内部に沿って移動させることができる。したが ってブラケットの係合爪は、係合部の係合孔と平行に移動するので、異なる位置 の係合孔に前記係合爪を容易に挿入して係合させることができ、係合孔に係合爪 を係合させるための位置決め作業に手間を要しない。
【0015】 また棚部はブラケットの張出し部に着脱自在に取付けられるので、幅などが異 なる他の棚部材を容易に交換することができる。また移動部材の嵌合部を前記案 内溝に嵌合させて移動自在とされるので、案内溝の延びる方向に対して所定の角 度を成して棚部材を平行に移動することができ、棚部材の平行度のための調整作 業に手間を要しない。
【0016】 また本考案に従えば、前記支持手段は、背後側支持体と正面側支持体とリンク 手段とを含む。前記背後側支持体と正面側支持体とは背後側支持体の上部で正面 側支持体を外側にしてピン結合される。したがって背後側支持体と正面側支持体 とは前記ピン結合をされた位置を中心にして下部寄りが開閉自在であり、各支持 体の下部側が開く角度は前記リンク手段によって制限される。
【0017】 このような構成によって、物品を展示するときには、各支持体を開いた状態で 安定に支持し、また未使用時には各支持体の下部側を相互に近接する方向に角変 位させて、内部側支持体が正面側支持体内に嵌まり込んだ状態で折り畳むことが できる。このとき、棚部材の基端部が移動部材の突出部に角変位自在に連結され ているので、棚部材を正面側支持体側に倒した状態とすることができ、これによ って展示装置を折り畳んだ状態における占有空間を少なくすることできる。この 場合、前記先行技術に関連して述べたように、脚部が設けられていないので、床 面とほぼ平行に展示装置を常に安定して積み重ねることができ、これによって大 きな占有面積を必要とすることなしに多数の展示装置を保管することが可能とな る。
【0018】
【実施例】 図1は本考案の一実施例の展示装置30を示す一部の断面図であり、図2は図 1の切断面線II−IIから見た断面図であり、図3は棚部材31およびそれに 関連する構成を示す分解斜視図である。
【0019】 本実施例の展示装置30は、長手方向に沿って延びる案内溝33が形成される 案内部としての案内部材34および前記長手方向に間隔をあけて複数の係合孔3 5が案内溝33と平行に形成される係合部としての係合部材36を有する支持手 段37と、前記案内部材34の案内溝33に抜け止めされた状態で、その案内溝 33に沿って移動自在に嵌まり込む嵌合部38に連なり、案内溝33から突出す る突出部39が形成される移動部材40と、たとえばギフト商品などのような物 品が載置され、基端部41が前記移動部材40の突出部39に、移動部材40の 移動方向D1,D2に直角な軸線43まわりに矢符E1,E2方向に角変位自在 に連結される棚部材31と、前記係合部材36の係合孔35に遊通してその係合 孔35に臨む係合部材36の支持面44によって支持される係合爪45および係 合爪45に連なり係合孔35から突出して延び、前記棚部材31が着脱自在に取 付けられる張出し部46が形成されるブラケット47とを含む。
【0020】 前記棚部材31は、中空筒状であって、アルミニウムから成り、図1の紙面に 垂直に約1.0m程度の長さを有し、また前面パネル48の図1および図2の左 方に臨む前面からの幅B2は約60mm程度である。このようないわば細幅の棚 部材31には、本、ビデオカセットテープ、パンフレットなどのような薄い物品 が前面パネル48に立て掛けられた状態で載置される。
【0021】 このような棚部材31は、前方(図1および図2の左方)に凸に湾曲する前壁 49と、前壁49の上縁部に屈曲して連なる上壁50と、前壁49の下縁部に屈 曲して連なる底壁51と、上壁50と底壁51とを連結し、大略的凹状に形成さ れる背後壁53とを有する。上壁50の端部54は、底壁51側に湾曲して形成 され、前記背後壁53に連なる。
【0022】 背後壁53は、略T字状の移動部材40に端板56とともに角変位自在に連結 するためのボルト57の軸部が嵌まり込む大略的にC字状の軸挿入部58と、軸 挿入部58の軸付近の端部に連なり、軸挿入部58から遠ざかるにつれて相互に 離反する方向に傾斜する略V字状の拡開部59とを有する。
【0023】 また底壁51には、ナット63がまわり止めされた状態で挿入される挿入溝6 4を構成し、棚部材31の長手方向に沿って延びる溝形成部65が形成され、こ のナット63にボルト61の軸部が螺着される。前記溝形成部65には、略C字 状の螺合部66が一体的に形成され、この螺合部66に対向して前記前壁49に は略C字状の螺合部67が平行に形成される。各螺合部66,67には前記端板 56の2つの挿通孔68,69をそれぞれ挿通した小ねじ70,71の軸部が螺 着され、こうして棚部材31の長手方向両端部に端板56がそれぞれ固定される 。
【0024】 上述のようにして棚部材31の長手方向両端部に固定された端板56と、棚部 材31の両端面との間には、前記移動部材40が挟持される。この移動部材40 は、アルミニウムなどの金属から成り、大略的にT字状に形成され、嵌合部38 の幅方向(図2の上下方向)中央部には直角に前記突出部39が一体的に形成さ れ、この嵌合部38の幅方向両端部には直円柱状の摺動部73a,73bが形成 される。各摺動部分73a,73bは案内溝33を規定する内面にほぼぴったり と嵌まり込み、案内溝33に沿って矢符D1,D2方向に移動することができる 。
【0025】 突出部39には前記ボルト57の軸部が挿通する挿通孔74が形成される。こ の挿通孔74は突出部39が前記端板56と棚部材31の両端部とによって挟持 された状態において、端板56の挿通孔75に連通する。このような挿通孔75 が形成される端板56の押さえ部76は、移動部材40の突出部39の厚み分だ け蓋部77からずれて形成される。したがってボルト57を抜き取ることによっ て移動部材40から棚部材31を端板56とともに外すことができ、またボルト 57を装着したままの状態では、棚部材31をブラケット47とともに矢符D1 方向に持ち上げた後、矢符E1方向に角変位させることによって、係合爪45を 係合孔35から離脱させ、棚部材31を案内溝33に沿って移動させて希望する 位置に配置することができる。
【0026】 前記ブラケット47は、前記係合爪45および張出し部46を連結する連結部 78を有し、この連結部78によって連結された前記係合爪45と張出し部46 との間には、係合部材36が嵌まり込むことができる凹所79が形成される。張 出し部46の上縁部分には、その張出し部46に直角に屈曲して連なる取付部8 0が形成され、取付部80には前記ボルト61の軸部が挿通する挿通孔81が形 成される。このようなブラケット47は、たとえばアルミニウムなどの金属から 成る。係合爪45の矢符D1,D2方向の長さL1は、係合孔35の長さL2よ り小さく選ばれており、各係合孔35に挿脱自在である。
【0027】 係合部材36は、鋼鉄製であって大略的にU字状の断面形状を有する。この係 合部材36には、前述したようにその長手方向に長さL2を有する複数の係合孔 35が形成され、各係合孔35間には、前記長さL2とほぼ同一長さを有する連 結部分83が形成される。
【0028】 前記案内部材34は、相互に対向する2つの凹状部84a,84bによって構 成される。一方の凹状部84aは、補助部材85に一体的に形成され、また他方 の凹状部84bは、竪枠部材86に一体的に形成され、これらの補助部材85と 竪枠部材86とによって竪枠87が構成される。補助部材85には、案内溝33 の一部を構成し、移動部材40の一方の摺動部分73aが嵌まり込み、前記凹状 部84aによって規定される凹溝88と、前記係合部材36が収納される収納孔 89とを有する。
【0029】 凹状部84aには、前記前面パネル48を支持する支持片90、前記収納孔8 9を規定する略U字状断面を有する基部91に連なり、略L字状断面を有する係 合片93、および竪枠部材86の他方の凹状部84bに係合し、前記基部91に 一体的に形成される係合片94を含む。前記他方の凹状部84bには、一方の凹 状部84aの凹溝88に平行を成して対向する凹溝95が形成され、各凹状部8 4a,84b間には、各凹溝88,95を含んで前記案内溝33が形成される。
【0030】 前記竪枠部材86は、前記他方の凹状部84bが一体的に形成される前壁96 、外側壁97、背後壁98および前壁96ならびに背後壁98に段差部99を介 して連なる内側壁100を有し、内側壁100の段差部99には、前記補助部材 85の係合片93が外方から当接する当接片101が一体的に形成される。この 係合片93と当接片101とは、ビス103(図2参照)によって相互に固定さ れ、またもう一方の係合片94は、凹状部84bと内側壁100との間に形成さ れる溝104に嵌まり込んで抜け止めされる。
【0031】 図4は展示装置30の縦断面図であり、図5は展示装置30の全体を示す斜視 図である。図2をも参照して、前記支持手段37は、背後側支持体105と、背 後側支持体105の上部106でピン107によってピン結合され、前記案内部 材34および係合部材36がそれぞれ設けられる正面側支持体108と、背後側 支持体105と正面側支持体108とを、前記ピン107によってピン結合され た位置を中心にして下部109寄りで矢符F1,F2方向に開閉自在に連結する リンク手段110a,110bとを含む。
【0032】 背後側支持体105は、上下に延び、相互に平行な一対の竪枠111,113 と、各竪枠111,113の各上部106および各下部109を相互にそれぞれ 連結し、水平に延びる一対の横枠114,115と、各竪枠111,113の下 端部に鉛直な軸線まわりに回転自在に設けられるキャスタ116,117とを有 する。
【0033】 また前記正面側支持体108は、前記竪枠87と、この竪枠87と図5におけ る左右対称な構成を有し、相互に平行に配置されるもう1つの竪枠118と、各 竪枠87,118の各上部121および下部123をそれぞれ連結し、相互に水 平な横枠119,120と、各竪枠87,118の下端部に、その長手方向に平 行な軸線まわりに回転自在に設けられる一対のキャスタ124,125とを有す る。
【0034】 再び図2を参照して、上述した背後側支持体105と正面側支持体108との 連結構造について詳述する。正面側支持体108の各竪枠87,118の各上部 121には、前述したピン107によってステー126がピン107の軸線まわ りに回動自在にピン結合され、このステー126に前記ピン107よりも下方、 すなわち正面側支持体108の上方の横枠114を避けてボルト127によって 背後側支持体105の上方の横枠114が固定される。
【0035】 このようにステー126を用いて背後側支持体105の上方の横枠114を下 方にずらして配置することによって、背後側支持体105と正面側支持体108 とを各下部109,123が相互に近接する方向、すなわち矢符F1,F2方向 に角変位させて折り畳んだときに、正面側支持体108の横枠119に螺着され たボルト127などのような背後側支持体105側に突出する部分の横枠119 への当接ないしは接触を回避することができる。このようにして相互に干渉する ことなしに背後側支持体105および正面側支持体108の占有空間を少なくし て折り畳むことができる。
【0036】 前記リンク手段110は、各一方の竪枠87,111の各下部109,123 を連結する第1リンク手段110aと、各他方の竪枠113,118の各下部1 28,129を連結する第2リンク手段110bとから成る。なお、各リンク手 段110a,110bを総称する場合には、添え字a,bを省略する。第1リン ク手段110aは、2本のリンク130,131と、各リンク130,131の 長手方向一端部を回動自在に連結するピン133と、一方のリンク130の他端 部を竪枠87の下部123に回動自在に連結するピン134と、他方のリンク1 31の他端部を竪枠111の下部109に回動自在に連結するピン135とを有 する。
【0037】 前記他方のリンク131には、前記一端部側の上部でほぼ直角に屈曲する当接 片136が一体的に形成され、各リンク130,131がほぼ一直線状となった 状態から中央のピン133付近が下方へ屈曲することを阻止し、各竪枠87,1 11の下部123,109が相互に近接する方向に角変位して閉じてしまうこと を防止することができる。
【0038】 もう一方のリンク手段110bもまた、上述のリンク手段110aと同様な構 成を有し、重複を避けて説明は省略する。
【0039】 正面側支持体108の下方の横枠120には、その長手方向のほぼ中央位置に 大略的に略L字状のフック片137が設けられ、その基端部はリベットによって ヒンジ138の一方のヒンジ片139に固定される。このヒンジ片139はヒン ジピン140に回動自在に連結され、このヒンジピン140には、もう1つのヒ ンジ片141が連結され、ヒンジ片141は前記横枠120の下面にリベットに よって固定される。
【0040】 前記フック片137の背後側支持体105に臨む先端部は、略U字状に湾曲さ れ、正面側支持体108と背後側支持体105を閉じたときに、前記横枠115 の上面115aに弾発的に当接し、適度の押圧力で背後側支持体105を正面側 支持体108に掛け止めておくことができる。またフック片137を使用しない ときには、前記ヒンジ138によってフック片137を矢符G方向に角変位させ ておけばよい。このようなフック片137を設けることによって、たとえば建物 の床の上に横倒しして載置した状態で、上方にある正面側支持体108だけを上 方へ持ち上げた際に、下方にある背後側支持体105が下方へ開いてしまうこと を防止することができる。したがって展示装置を横倒しして置いた状態から起こ すときの作業が行い易く、また不用意に開いてしまわないため、安全性を向上す ることができる。
【0041】 図6は本考案の他の実施例の断面図である。本実施例では、前述した棚部材3 1には、たとえば直径3mm程度の鋼線から成る逆U字状の仕切部材144と、 棚部材31の底壁51に固定され、前壁49から前方に突出するL字状の金属製 受け部材145とが設けられる。棚部材31の上壁50には、対の挿入孔146 a,146bが棚部材31の長手方向に間隔をあけて複数設けられ、また棚部材 31の底壁51には、前記挿入孔146a,146bのうち、前壁49寄りの挿 入孔146aと同軸上に挿入孔147が各挿入孔146a,146bと同一間隔 で形成される。
【0042】 前記仕切り部材144の一方の直線状部分148の遊端部付近には、その先端 部から棚部材31の厚みよりも大きな距離を有する位置に半径方向外方に突出す る突部149が形成され、上壁50の上面で係止される。この直線状部分148 の先端部は、前記挿入孔147を挿通して底壁51から下方にわずかに突出して いる。また他方の直線状部分150は前記挿入孔146bを挿入して、その先端 部は底壁51に支持されている。
【0043】 このようにして前記仕切部材144は棚部材31に着脱自在に取付けられ、各 仕切部材144間には、コンパクトディスク151などが立て掛けられる。また 前記受け部材155には、仮想線153で示されるように前記コンパクトディス ク151などのような物品を正面側(図6の左方)に向けて立て掛けて展示する ことができる。
【0044】 このような構成においてもまた、前記各仕切り部材144を棚部材31から抜 き取った状態で、棚部材31を、移動部材43およびブラケット47を矢符D1 方向に移動させた後、矢符E1方向に角変位させて折り畳むことができる。この ようにして図1〜図5に示される実施例の棚部材31の幅B2よりも大きな幅B 3を有する棚部材を、ブラケット47および移動部材40と同様な構成によって 支持手段37に取付けることができる。
【0045】 本考案のさらに他の実施例として、図7に示されるように、2枚の棚部材31 を併置してブラケット47および上面板154によって連結し、図1〜図6に示 される実施例よりもさらに大きな幅B4を有する物品の載置面を覆うようにして もよい。この場合には、各棚部材31上の物品の転落を防止するために、前記ブ ラケット47の係合爪45と同様な複数の係合爪154,155が形成される係 合部材156,157が固定されたガードネット158を乗載するようにしても よい。
【0046】 ガードネット158は、複数の鋼棒を交互に溶接によって連結して構成され、 図7の上方から見た平面形状が大略的にU字状であり、これらの鋼棒のU端部に 固定される各係合部材156,157もまた金属製であって、溶接によって固定 するようにしてもよい。このように各係合部材156,157およびガードネッ ト158を金属製とするのは、物品の当接あるいは落下などによって大きな力が 作用したときに、容易に破損してしまうことを防止することができ、大きな強度 を得ることができるからである。
【0047】 このような構成においてもまた、各棚部材31は図1〜図5に示される構成と 同様にブラケット47に着脱自在に取付けられ、前記連結板159およびブラケ ット47によって連結された状態で、ボルト57の軸線まわりに矢符E1,E2 方向に角変位自在である。
【0048】 このようにして移動部材40にボルト57によって連結されるとともに、ブラ ケット47に支持される棚部材31は、乗載される物品に応じてあらゆる形状の ものが考えられ、図1〜図7に示される実施例に限定されないことは、当業者に とって容易に理解されるであろう。
【0049】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、移動部材を案内部に対して移動可能とし、この 移動部材に棚部材を角変位自在に連結するとともに、支持部材の半径方向にブラ ケットを係合させて前記棚部材を支持するようにしたので、その棚部材を係合孔 が形成される位置に対応して希望する位置に配置することができる。
【0050】 また、前記係合孔からブラケットの係合爪が離脱した状態であっても、棚部材 は移動部材に連結されているので、容易に角変位させることができ、これによっ て物品を展示する使用時には迅速に棚部材を長手方向に水平に配置した状態とし 、物品を展示しない未使用時には迅速に閉じた状態とすることができる。閉じた 状態では、複数の展示装置を積み重ねて保管することができるので、未使用時に おける占有面積を少なくすることができる。
【0051】 また本考案によれば、支持部材を背後側支持体と正面側支持体とによって構成 し、各支持体の下部寄りにはリンク手段を設けて開閉自在に連結するようにした ので、物品を展示する使用時には、前記下部を開いた状態とし、また未使用時に は閉じた状態とし、未使用時において大きな占有空間を有しない。しかも前記正 面側支持体は背後側支持体の上部に外側方からピン結合されているので、折り畳 んだ状態では背後側支持体と正面側支持体とが少なくとも部分的に重なった状態 とすることができ、これによってさらに占有空間を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の展示装置30を示す一部の
断面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】棚部材31、案内部材34、係合部材36、移
動部材40およびブラケット47ならびにこれらに関連
する構成を示す分解斜視図である。
【図4】展示装置30の縦断面図である。
【図5】展示装置30の全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図6】本考案の他の実施例の棚部材31およびそれに
関連する構成を示す簡略化した断面図である。
【図7】本考案のさらに他の実施例の棚部材31および
それに関連する構成を示す簡略化した断面図である。
【図8】典型的な先行技術を示す一部の側面図である。
【図9】他の先行技術を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
30 展示装置 31 棚部材 33 案内溝 34 案内部材 35 係合孔 36 係合部材 37 支持手段 38 嵌合部 39 突出部 40 移動部材 45 係合爪 46 張出し部 47 ブラケット 48 前面パネル 85 補助部材 86 竪枠部材 87,111,113 竪枠 105 背後側支持体 106,121 上部 107 ピン 108 正面側支持体 109,123 下部 110,110a,110b リンク手段 114,115,119,120 横枠

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って延びる案内溝が形成さ
    れる案内部、および前記長手方向に間隔をあけて複数の
    係合孔が案内溝と平行に形成される係合部を有する支持
    手段と、 前記案内部の案内溝に抜止めされた状態で、その案内溝
    に沿って移動自在に嵌まり込む嵌合部、および嵌合部に
    連なり、案内溝から突出する突出部が形成される移動部
    材と、 物品が載置され、基端部が前記移動部材の突出部に、移
    動部材の移動方向に直角な軸線まわりに角変位自在に連
    結される棚部材と、 前記係合部の係合孔に遊通してその係合孔に臨む係合部
    の支持面によって支持される係合爪、および係合爪に連
    なり係合孔から突出して延び、前記棚部材が着脱自在に
    取付けられる張出し部が形成されるブラケットとを含む
    ことを特徴とする展示装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、 背後側支持体と、 背後側支持体の上部に外側方からピン結合され、前記案
    内部および係止部がそれぞれ設けられる正面側支持体
    と、 前記背後側支持体と正面側支持体とを、前記ピン結合さ
    れた位置を中心にして下部寄りで開閉自在に連結するリ
    ンク手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の展
    示装置。
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