JP2998701B2 - データ通信におけるサーバアクセス方式 - Google Patents

データ通信におけるサーバアクセス方式

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JP2998701B2 JP17188697A JP17188697A JP2998701B2 JP 2998701 B2 JP2998701 B2 JP 2998701B2 JP 17188697 A JP17188697 A JP 17188697A JP 17188697 A JP17188697 A JP 17188697A JP 2998701 B2 JP2998701 B2 JP 2998701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアント(デ
ータ網管理システム)とサーバ(データ中継局)との間
のデータ通信におけるサーバアクセス方式に関し、特
に、ATM(非同期転送モード)ネットワーク内のAT
M交換機に収容されるクライアント及びサーバが、AT
Mネットワーク上に設定される帯域変更可能なATMコ
ネクションを用いてデータ通信を行う際にサーバをアク
セスするためのデータ通信におけるサーバアクセス方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデータ通信におけるサー
バアクセス方式は、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)に収容されたクライアントサーバシステムにあっ
て、クライアントとサーバとの間のデータ通信を行う際
にサーバをアクセスする目的に用いられている。
【0003】近年、クライアント端末は、必要最小限の
CPU(中央演算装置)と記憶装置のみを装備し、か
つ、クライアント上で行われるアプリケーションが複数
のデータに細分化されて、サーバに蓄積されている。そ
して、オペレーターが行う操作作業に従って、その都
度、サーバにアクセスして必要なデータのみをダウンロ
ードしている。いわゆる、クライアント端末の小型化、
低価格化を実現したNC(ネットワークコンピュータ)
が用いられている。
【0004】このネットワークコンピュータは、例え
ば、インターネット上での通信プロトコルであるHTT
P(ハイパーテキストトランスファプロトコル)などを
利用して必要なデータをダウンロードしている。また、
データだけでなく音声データや画像データなどのマルチ
メディア情報をネットワーク上で通信する方法としてA
TM(非同期転送モード)通信が用いられている。この
ATM方式によるLANに収容されたクライアントサー
バシステムでも、クライアントとサーバ間のデータ通信
の方法と同様のサーバアクセス方式が用いられている。
【0005】ATM通信には複数種のサービスクラスが
定義されている。例えば、LANなどのデータ通信にお
いては、クライアントの要求によってバースト的な通信
が行われるため、ATM通信パスの帯域を使用回線の帯
域状況に応じて変化させることができるABR(アベー
ラブルビットレート)などのサービスクラスが主に適用
されている。
【0006】図9は従来のATMネットワーク上におけ
るクライアントサーバシステムを示すブロック構成図で
ある。図9において、サーバ90はクライアント110
からの要求に応じてアプリケーションやデータベースな
どのデータをクライアント110に送信する。サーバ内
データ蓄積部92はデータを蓄積する。
【0007】サーバ内の呼制御部91は、ATM交換機
100との間で帯域変更可能なATM通信パスの接続及
び解放の際のシグナリング処理を行う。クライアント1
10は内部にオペレータが作業上で必要となるアプリケ
ーションやデータベースなどのデータを蓄積する記憶装
置などが設けられていない。このため、作業を行う際に
はサーバとの間で前記データをやり取りして受信したア
プリケーションデータに基づいて、アプリケーションご
との作業を行っている。このクライアント110は、例
えば、ネットワークコンピュータである。
【0008】クライアント内のデータリクエスト部11
2はオペレータが作業するために必要なデータを、その
都度サーバ90に要求するものである。また、クライア
ント内の呼制御部111は、ATM交換機100との間
で帯域変更可能なATM通信パスの接続及び解放時の際
のシグナリング処理を行う。
【0009】ATM交換機100は、サーバ90とクラ
イアント110をATM回線を通じて収容し、そのサー
バ90とクライアント110間のシグナリング処理によ
って確立された帯域変更可能なATM通信パス上でAT
Mセルの転送を行っている。ATM交換機内の呼制御部
101は、サーバ90又はクライアント110との間で
ATM通信パスの接続及び解放の際のシグナリング処理
を行っている。
【0010】次に、従来例の動作について説明する。図
10は、図9に示した従来のクライアントサーバシステ
ムの通信手順を示すシーケンス図である。ここでは、ク
ライアント110のオペレータがクライアント端末で作
業を行う場合、最初にスケジューラを起動して所定の処
理手順の作業を進めるものとする。この処理はあとで説
明する図7と同様である。すなわち、クライアントのオ
ペレータが行う操作の処理手順を示すフローチャートと
同一処理である。
【0011】クライアント110のオペレータは、クラ
イアントの動作開始後に、スケジューラを起動させる操
作を行う。クライアント110内の呼制御部111はス
ケジューラのアプリケーションデータ、ここでは、デー
タ(A)が蓄積されているサーバ90に対してATM通
信パスを確立するためのATMシグナリング処理を行
う。このシグナリング処理は、ATM交換機110によ
って中継され、クライアント110とサーバ90との間
にATM回線の帯域使用状況に対応してATM通信パス
の帯域が変化するABR(アベーラブルビットレート)
サービスクラスのATM通信パスを設定する。
【0012】クライアント110内のデータリクエスト
部112は、設定されているATM通信パスを通じてサ
ーバ90に対し、データ(A)を要求する。サーバ90
はサーバ内データ蓄積部92に蓄積されているデータ
(A)をクライアント110に送信する。クライアント
110で受信したデータ(A)がクライアント内部で処
理されてスケジューラが起動する。次に、クライアント
110のオペレータはオペレータ自身のスケジューラを
確認するために個人管理情報を読み出す操作を行う。
【0013】クライアント110内のデータリクエスト
部112は、ATM通信パスを通じてサーバ90に対
し、オペレータの個人管理情報である個人データベース
(データB)を要求する。サーバ90はサーバ内データ
蓄積部92に蓄積されているデータ(B)を読み出して
クライアント110に送信する。クライアント110で
受信したデータ(B)がスケジューラアプリケーション
上で読み出される。これによって、クライアント110
のオペレータは個人管理情報を確認することが出来る。
【0014】ここでオペレータは、個人管理情報に基づ
いて次に行う作業を決定する。例えば、オペレータは個
人情報に「ユーザXから商品Yの価格問い合わせ」とい
う指示がある場合には問い合わせに対する回答を行い、
指示がない場合には資料作成を行う。ここでは個人情報
に「ユーザXから商品Yの価格問い合わせ」という指示
がある場合について説明する。
【0015】クライアント110のオペレータは「商品
Y」の価格を調べるために表計算を起動する。クライア
ント110内のデータリクエスト部112は、ATM通
信パスを通じてサーバ90に対し、表計算アプリケーシ
ョンデータ(データC)を要求する。サーバ90は、サ
ーバ内データ蓄積部92に蓄積されているデータ(C)
をクライアント110に送信する。
【0016】クライアント110で受信したデータ
(C)がクライアント内で処理されて表計算が起動す
る。次に、クライアント110のオペレータは「商品
Y]の製品情報を読み出す。クライアント110内のデ
ータリクエスト部112はATM通信パスを通じてサー
バ90に対し、「商品Y]の製品情報が含まれる製品デ
ータベース(データD)を要求する。
【0017】サーバ90はサーバ内データ蓄積部92に
蓄積されているデータ(D)をクライアント110に送
信する。クライアント110で受信したデータ(D)が
クライアント内で処理され、表計算アプリケーション上
で読み出される。この結果、クライアント110のオペ
レータは「商品Y]の製品情報を確認する。例えば、オ
ペレータは製品情報から「商品Yの価格はZ」であると
認識する。
【0018】次に、クライアント110のオペレータは
「商品Yの価格はZ」を「ユザーX]に連絡するために
電子メールを起動する。クライアント110内のデータ
リクエスト部112はATM通信パスを通じてサーバ9
0に対し、電子メールアプリケーション(データE)を
要求する。サーバ90は、サーバ内データ蓄積部92に
蓄積されているデータ(E)をクライアント110に送
信する。クライアント110で受信したデータ(E)が
クライアント内で処理されて電子メールが起動する。こ
の起動の後にオペレータは、電子メールによって「商品
Yの価格はZ」を「ユーザX]に連絡する。
【0019】このようにして、クライアント110のオ
ペレータが全ての作業の完了によってクライアントの動
作を停止させる。クライアント110内の呼制御部11
1はオペレータからのクライアント停止を認識するとサ
ーバ90に対してATM通信パスを解放するためのAT
Mシグナリング処理を行う。このシグナリング処理は、
ATM交換機100によって中継されクライアント11
0とサーバ90との間のATM通信パスは解放され、全
処理が終了する。
【0020】以上のように、クライアント110のオペ
レータはそれぞれの作業を行う都度、サーバ90に必要
なデータを要求する必要がある。すなわち、データ
(A)(B)(C)(D)(E)のデータ転送処理が必
要である。クライアント110のオペレータは該当する
データが受信され、かつ、クライアント内で処理された
後に作業を行うことが可能となる。また、次の作業を行
う場合も同様であるため、クライアントとサーバ間のデ
ータ転送時間が、オペレータが作業を開始してから実際
に作業が開始できるまでの待ち時間の一部となる。
【0021】ところで、サーバ90とクライアント11
0の間で使用しているABRのサービスクラスのATM
通信パスは、このATM通信パス設定後も接続している
ATM回線の帯域使用状況に対応してATM通信パスの
帯域が変化する。すなわち、ATM回線の帯域に余裕が
ある場合にはATM通信パスの帯域を大きくし、かつ、
ATM回線の帯域が不足した際には、ATM通信パスの
帯域を小さくすることが出来る。
【0022】これによってATM回線の帯域を有効に利
用できるという長所がある。しかし、一方では複数のク
ライアントが同時に一つのサーバに対してATM通信パ
スを設定してデータの要求を行うと、クライアント1台
あたりのサーバとの間で使用できるATM通信パスの帯
域が小さくなる。この際、前記のデータを要求する場合
に比較してデータ転送時間が長くなり、クライアント1
10のオペレータは作業開始までの待ち時間も増大す
る。
【0023】すなわち、他の複数のクライアントが同時
に一つのサーバに対してデータ要求を行っているとき
に、クライアント110のオペレータがサーバ90に対
してデータの要求を頻繁に行うと、全体の作業時間が長
くなる問題が生じる。また、このような状況は他の複数
のクライアントのデータ要求によってもランダムに発生
するため、その予測が困難であり、クライアントのオペ
レータが同一の作業を別の時間で行う場合にも作業時間
が同一にならず、その均一な作業が出来ないという不都
合がある。
【0024】また、従来のデータ通信におけるサーバア
クセス方式にかかる提案として特開平8−228334
号公報の従来例が知られている。この従来例では、AT
M通信アプリケーションの一つであるVOD(ビデオオ
ンデマンド)システムにおいて、クライアントが要求し
た情報を、サーバがクライアントに対して送信を開始す
る時刻までの間に、その他のクライアントからの同一の
情報要求をサーバが受信する。この場合、クライアント
及びその他のクライアントとサーバ間にポイントツーマ
ルチポイントのATM通信パスを設定して、サーバとサ
ーバを収容するATM交換機との間の回線帯域不足を回
避するようにしている。
【0025】また、その他の従来例として同一のデータ
を蓄積する複数のサーバを用意して各クライアントから
のアクセスを分散させ、サーバとサーバを収容するAT
M交換機との間の回線帯域不足を回避させる方法も考え
られている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、複数
のクライアントから同時にサーバへデータ要求が多発す
るとクライアントのオペレータの作業時間が長くなる。
これは複数のクライアントが同時に一つのサーバにデー
タ要求すると、そのサーバと交換機間のATM回線の使
用帯域が増大して、1台のクライアントがサーバとの間
で通信できるATM通信パスの帯域が小さくなるためで
ある。したがって、サーバに対してデータ要求を行う
と、そのデータ転送時間が長くなってしまう。
【0027】また、特開平8−228334号公報の従
来例は、同一のデータをサーバから複数のクライアント
に同時的に送る場合には適しているが、前記のようにネ
ットワークコンピュータなどのクライアントがそれぞれ
の作業を行いながら、その都度必要なデータをサーバに
要求するような場合には利用できない欠点がある。
【0028】また、複数のサーバを用意してクライアン
トからのアクセスを分散させる方式では、クライアント
がいずれのサーバにデータを要求しても同一のデータを
受信できるようにするために、サーバ間でそれぞれが有
するデータを更新する作業が頻繁に発生する。このため
サーバ管理者の作業が繁雑になる問題がある。
【0029】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、複数のクライアントから1
台のサーバへのデータ要求が集中してATM通信パスの
帯域が小さくなり、そのデータ転送時間の長くなる場合
にも、クライアントのオペレータが行う作業時間に影響
を与えずに、そのデータ伝送効率が向上するデータ通信
におけるサーバアクセス方式を提供する。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、クライアントとサーバとが
非同期転送モードのATMネットワーク内のATM交換
機に回線を通じて収容され、前記クライアント及びサー
バがATMネットワーク上に設定される帯域変更可能な
ATMコネクションを用いて通信を行う際にサーバをア
クセスするデータ通信におけるサーバアクセス方式にお
いて、前記クライアントが行う作業においてサーバに対
して発生する複数のデータ要求を、データリクエスト履
歴情報として生成してATM交換機に通知させ、かつ、
前記ATM交換機、前記データリクエスト履歴情報に
基づいて、前記クライアントとは独立して前記サーバに
対してデータを要求させるとともに、この要求に応じて
サーバから送信されてきたデータを前記ATM交換機に
蓄積させ、このあと前記クライアントが作業に必要なデ
ータを要求してきたときに、前記ATM交換機に対して
前記データリクエスト履歴情報に記入されたデータの要
を行わせるアクセス処理手段を具備するこ構成として
ある。
【0031】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記ATM交換機が、サーバとATM
交換機との間のATM通信パスの帯域に対応し、かつ、
データリクエスト履歴情報に基づいて、クライアントと
は独立してサーバに対してデータを要求する構成として
ある。
【0032】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記クライアントとして、呼を制御す
る呼制御部と、クライアント内にオペレータの作業上で
サーバに対して発生する複数のデータ要求からデータリ
クエスト履歴情報を生成するデータリクエスト履歴キャ
ッシュ部と、サーバに対するデータ要求発生時に、デー
タリクエスト履歴キャッシュ部のデータリクエスト履歴
情報を参照して行うデータ要求を、サーバ又はATM交
換機に行うデータリクエスト部とを備える構成としてあ
る。
【0033】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記サーバとして、呼を制御する呼制
御部と、クライアントのオペレータが作業を行うために
必要なデータを蓄積し、かつ、クライアントからのデー
タ要求に対応するデータを送信するデータ蓄積装置とを
備える構成としてある。
【0034】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記ATM交換機として、呼を制御す
る呼制御部と、クライアントから通知されたデータリク
エスト履歴情報に基づいてサーバに対してデータ要求を
行う代理データリクエスト部と、代理データリクエスト
部によってサーバから受信したデータを蓄積する代理デ
ータ蓄積部とを備える構成としてある。
【0035】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記データリクエスト履歴キャッシュ
部に、データ要求ごとに、少なくとも個人データベー
ス、表計算アプリケーション、商品データベース、電子
メールアプリケーション及びワードプロセッサアプリケ
ーションを含むスケジューラアプリケーションデータを
格納したデータリクエスト履歴情報テーブルを備える構
成としてある。
【0036】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記クライアントとサーバとの間のA
TM通信パスとして、帯域変更可能なアベーラブルビッ
トレート(ABR)サービスクラス又はATM通信パス
の帯域が保障されるコンスタントビットレート(CB
R)サービスクラスのATM通信パスを設定する構成と
してある。
【0037】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記クライアントとATM交換機との
間のATM通信パスとして、帯域変更可能なアベーラブ
ルビットレート(ABR)サービスクラス又はアンスペ
シファイドビットレート(UBR)サービスクラスのA
TM通信パスを設定する構成としてある。
【0038】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、前記データリクエスト履歴キャッシュ
部が、クライアントのオペレータが行う最初のデータを
用いた作業に関連して高い可能性で発生する作業に必要
なデータリクエスト履歴情報を蓄積する構成としてあ
る。
【0039】 請求項10記載のデータ通信におけるサー
バアクセス方式は、前記クライアントとサーバとが非同
期転送モードのATMネットワークでの予測可能な作業
で必要となるデータ要求をサーバに要求し、かつ、デー
タがATM交換機に蓄積されたことを認識して、次のデ
ータ要求をサーバ又はATM交換機に行う構成としてあ
る。
【0040】 請求項11記載のデータ通信におけるサー
バアクセス方式は、前記ATM交換機が、ATM交換機
とサーバとの間のATM通信パスを開放した後に、AT
M交換機内に蓄積されているデータをクリアする処理を
行って通信処理を終了する構成としてある。
【0041】 このような構成からなる本発明のデータ通
信におけるサーバアクセス方式は、クライアントとサー
バとが非同期転送モードのATMネットワーク内のAT
M交換機に収容されて、クライアント及びサーバが、A
TMネットワーク上に設定される帯域変更可能なATM
コネクションを用いて通信を行う。
【0042】 この際、クライアントが行う作業よりサー
バに対して発生する複数のデータ要求を、データリクエ
スト履歴情報として生成しATM交換機に通知する。次
いで、ATM交換機が、データリクエスト履歴情報に基
づいて、クライアントとは独立して、サーバに対してデ
ータを要求する。そして、このデータをATM交換機に
蓄積し、この後にクライアントが作業に必要なデータを
要求する際にデータリクエスト履歴情報に記入されたデ
ータの要求をATM交換機に対して行っている。
【0043】 このように、クライアントは、予測可能な
作業上で必要となるデータ要求をサーバに対して行わず
に、ATM交換機に要求できるようになり、クライアン
トとサーバとの回線のATM通信パスを使用せずに、該
当するデータの受信が可能になる。
【0044】 したがって、複数のクライアントから1台
のサーバへのデータ要求が集中してATM通信パスの帯
域が小さくなり、そのデータ転送時間が長くなるような
場合にもクライアントのオペレータが行う作業時間に影
響を与えず、そのデータ伝送効率が向上する。
【0045】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、クライアントとサーバとの間のATM
通信パスとして、アベーラブルビットレート(ABR)
サービスクラス又はATM通信パスの帯域が保障される
コンスタントビットレート(CBR)サービスクラスを
設定している。この結果、クライアントがATM交換機
に要求したデータ中の同一サイズのデータ転送時間を一
定化できるようになる。
【0046】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式は、クライアントとATM交換機との間の
ATM通信パスとして、帯域変更可能なアベーラブルビ
ットレート(ABR)サービスクラス又はアンスペシフ
ァイドビットレート(UBR)サービスクラスを設定し
ている。この結果、ATM回線の全帯域から他のクライ
アントがデータ要求で設定しているATM通信パスの帯
域を差し引いた空き帯域を、データ要求に利用できるよ
うになり、ATM回線の帯域の有効利用が可能になる。
【0047】
【発明の実施の形態】次に、本発明のデータ通信におけ
るサーバアクセス方式の実施の形態を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明のデータ通信におけるサー
バアクセス方式の実施形態における構成を示すブロック
図である。図1の例は、ワークステーションなどを用い
たサーバ10と、ATM交換機20と、クライアント3
0で概略構成されている。
【0048】 サーバ10は、呼制御部11と、データ蓄
積装置12とを有し、かつ、ATM交換機20が呼制御
部21と、代理データ蓄積部22と、代理データリクエ
スト部23とを有している。また、クライアント30
は、呼制御部31と、データリクエスト部32と、デー
タリクエスト履歴キャッシュ部33とから構成されてい
る。
【0049】 次に、この実施形態の動作について説明す
る。サーバ10はクライアント30からのデータ要求に
応じて、そのデータをクライアント30へ送信する。サ
ーバ10のデータ蓄積装置12はクライアント30のオ
ペレータが作業を行うために必要なデータを蓄積し、ク
ライアント30のデータリクエスト部32からデータ要
求が行われた際に、この蓄積したデータを送信する。こ
のデータ蓄積装置12は、例えば、ワークステーション
内の記憶装置である。
【0050】 サーバ10における呼制御部11は、AT
M交換機20との間で帯域が変更可能なATM通信パス
の接続及び開放時のATMシグナリング処理を行う。こ
のATMシグナリング処理は、例えば、ワークステーシ
ョンにおける中央演算装置で処理される。ATM交換機
20は、サーバ10及びクライアント30との間にAT
M通信パスを設定する交換機である。
【0051】 ATM交換機20における呼制御部21
は、サーバ10又はクライアント30との間で帯域変更
可能なATM通信パスの接続及び開放時にATMシグナ
リング処理を行う。また、ATM交換機20内のデータ
リクエスト履歴キャッシュ部33から通知されたデータ
リクエスト履歴情報に従ってサーバ10に対してデータ
要求を行う。また、ATM交換機20内の代理データ蓄
積部22は、データ要求によってサーバ10から受信し
たデータを蓄積し、更に、クライアント30内のデータ
リクエスト部32からのデータ要求された場合にクライ
アント30へデータを送信する。
【0052】 クライアント30は、オペレータの作業で
必要となるデータ要求をサーバ10又はATM交換機2
0に対して行い、このデータ要求によって受信したデー
タを処理する。また、クライアント30のデータリクエ
スト部32は、オペレータが作業するために必要なデー
タ要求をサーバ10又はATM交換機20に対して行
う。
【0053】 クライアント30内の呼制御部31は、A
TM交換機20との間で帯域変更可能なATM通信パス
の接続及び開放時のATMシグナリング処理を行う。ま
た、データリクエスト履歴キャッシュ部33は、オペレ
ータの作業上でサーバ10に対して発生する複数のデー
タ要求からデータリクエスト履歴情報を生成する。
【0054】 次に、図1に示す構成における通信手順に
ついて説明する。図2は通信手順を示すシーケンス図で
あり、図3はクライアント30の動作の処理手順を示す
フローチャートである。また、図4はATM交換機20
の動作の処理手順を示すフローチャートであり、図5は
サーバ10の動作の処理手順を示すフローチャートであ
る。更に、図6はクライアント30、ATM交換機20
及びサーバ10の相互のやり取りのATM通信パス設定
及び開放手順とデータ通信手順を示すシーケンス図であ
る。
【0055】 クライアント30の起動後に、オペレータ
が作業を開始し、クライアント30内の呼制御部31
は、最初の作業に必要なデータ(A)が蓄積されている
サーバ10内の呼制御部11及びATM交換機20内の
呼制御部21に対してATMシグナリング処理を行う。
このATMシグナリング処理によって、クライアント3
0とサーバ10との間に帯域変更可能なATM通信パス
(j)が設定される(ステップS301,S401,S
501)。例えば、ATM通信パス(j)はABRサー
ビスクラスである。
【0056】 クライアント30内のデータリクエスト部
32は、ATM通信パス(j)を通じてデータ(A)を
サーバ10に要求する(ステップS302)。サーバ1
0はクライアント30からのデータ(A)の要求を認識
すると(ステップS502:Yes)、データ(A)を
サーバ10のデータ蓄積装置12から読み出してクライ
アント30へ送信する(ステップS503)。データ
(A)はATM交換機20を通じてクライアント30へ
転送される(ステップS402)。
【0057】 クライアント30はデータ(A)を受信す
ると(ステップS303:Yes)、クライアント30
内部でデータ(A)を処理して、オペレータが作業を開
始する(ステップS304)。ここで、クライアント3
0内のデータリクエスト履歴キャッシュ部33は、デー
タ(A)を受信したことを認識するとオペレータが行う
データ(A)を用いた作業に関連して高い可能性で発生
し、かつ、する作業に必要なデータ(B)(C)(D)
をデータリクエスト履歴情報として作成する(ステップ
S305)。
【0058】 クライアント30内の呼制御部31は、デ
ータリクエスト履歴情報をATM交換機20に通知する
ために、内部の呼制御部21に対してATMシグナリン
グ処理を行い、クライアント30とATM交換機20と
の間に帯域変更可能なATM通信パス(K)を設定する
(ステップS306,S403)。例えば、ATM通信
パス(K)はABRサービスクラスである。クライアン
ト30内のデータリクエスト履歴キャッシュ部33は、
ATM通信パス(K)を通じてデータリクエスト履歴情
報をATM交換機20へ通知する(ステップS30
7)。
【0059】 ATM交換機20はデータリクエスト履歴
情報を受信すると(ステップS401:Yes)、AT
M交換機20内の代理データリクエスト部23に保存す
るとともに、呼制御部21がサーバ10内の呼制御部1
1に対してATMシグナリング処理を行い、ATM交換
機20とサーバ10との間に帯域変更可能なATM通信
パス(L)を設定する(ステップS405,S50
4)。例えば、このATM通信パス(L)はABRサー
ビスクラスである。
【0060】 このATM交換機20とサーバ10との間
に設定されたATM通信パス(L)を通じてATM交換
機20内の代理データリクエスト部23が、保存してい
るデータリクエスト履歴情報に含まれるデータ(B)
(C)(D)を順次、サーバ10に要求する(ステップ
S406)。サーバ10は、ATM交換機20からのデ
ータ(B)(C)(D)の要求を順次認識すると(ステ
ップS505:Yes)、データ(B)(C)(D)を
サーバ10内のデータ蓄積装置12から読み出してAT
M交換機20へ送信する(ステップS506)。ATM
交換機20はデータ(B)(C)(D)を順次受信する
と(ステップS407:Yes)、ATM交換機20内
の代理データ蓄積部22に保存する(ステップS40
8)。
【0061】 クライアント30のオペレータはデータ
(A)の処理が終了すると(ステップS308:Ye
s)、次の作業を開始する。クライアント30内のデー
タリクエスト部32がデータを要求する場合(ステップ
S309:No)、データリクエスト部32がデータリ
クエスト履歴キャッシュ部33内のデータリクエスト履
歴情報を検索し、次のデータリクエスト履歴情報が、前
回の中にあるか否かを確認する。
【0062】 ここで、データリクエスト履歴情報が前回
の中にある場合(ステップS312:Yes)、クライ
アント30内のデータリクエスト部32は、例えば、デ
ータ(B)をATM交換機20に要求する(ステップS
313)。ATM交換機20はクライアント30からの
データ(B)の要求を認識すると(ステップS409:
Yes)、該当するデータ(B)がATM交換機20内
の代理データ蓄積部22に保存されているか否かを確認
する。
【0063】 また、データ(B)が代理データ蓄積部2
2に蓄積されている場合(ステップS401:Ye
s)、データ(B)を代理データ蓄積部22から読み出
してクライアント30へ送信する(ステップS41
1)。このとき、例えば、ATM交換機20はサーバ1
0からデータ(B)を転送中の場合、すなわち、代理デ
ータ蓄積部22に蓄積されていない場合(ステップS4
10:No)、ATM交換機20内の代理データ蓄積部
22は、「該当するデータなし」のメッセージを生成し
てクライアント30へ送信する(ステップS412)。
なお、この処理についてはあとで詳細に説明する。
【0064】 クライアント30はデータ(B)を受信す
ると(ステップS324:Yes)、クライアント30
の内部でデータ(B)を処理してオペレータが作業を開
始する(ステップS315)。クライアント30はオペ
レータがデータ(B)の作業を終了し(ステップS31
6:Yes)、次の作業を開始する。クライアント30
内のデータリクエスト部32は、次の作業に必要な次デ
ータリクエスト部32をサーバ10に要求する場合(ス
テップS309:No)、クライアント30内のデータ
リクエスト部32がデータリクエスト履歴キャッシュ部
33内のデータリクエスト履歴情報を検索し、次のデー
タが前回のデータリクエスト履歴情報の中に有している
か否かを確認する。
【0065】 次のデータが前回のデータリクエスト履歴
情報の中に有している場合には、以後、同様にして該当
するデータ(C)(D)をATM交換機20から受信す
る。ここで次のデータ(B)(C)(D)がデータリク
エスト履歴キャッシュ部33内に格納されていない場合
(ステップS312:No)、かつ、次のデータをAT
M交換機20に要求した際に「該当するデータなし」の
メッセージを受信すると(ステップS313:No)、
クライアント30内のデータリクエスト部32がサーバ
10に対してデータ(N)を要求する(ステップS31
7)。
【0066】 サーバ10はクライアント30からのデー
タ(N)の要求を認識すると(ステップS507:Ye
s)、該当するデータをサーバ10内のデータ蓄積装置
12から読み出してクライアント30へ送信する(ステ
ップS508)。クライアント30はデータ(N)を受
信すると(ステップS318:Yes)、クライアント
30内部で該当するデータを処理する(ステップS31
5)。
【0067】 このようにしてクライアント30のオペレ
ータが全ての作業を終了すると(ステップS309:Y
es)、クライアント30内の呼制御部31はサーバ1
0内の呼制御部11とサーバ10とを収容するATM交
換機20内の呼制御部21に対してATMシグナリング
処理を行い、クライアント30とサーバ10との間のA
TM通信パス(J)を開放する(ステップS310,S
414,S510)。次に、クライアント30内の呼制
御部31はATM交換機20内の呼制御部21に対して
ATMシグナリング処理を行い、クライアント30とA
TM交換機20との間のATM通信パス(K)を開放す
る(ステップS311,S415)。
【0068】 ATM交換機20内の呼制御部21は、ク
ライアント30とATM交換機20との間のATM通信
パス(K)の開放によって、サーバ10内の呼制御部1
1に対してATMシグナリング処理を行い。ATM交換
機20とサーバ10との間のATM通信パス(L)を開
放する(ステップS415,S611)。
【0069】 この実施形態にあって、クライアント30
がサーバ10にデータを要求し、このデータ(B)を受
信しない場合(ステップS303,S318:No)、
また、クライアント30内で受信したデータ処理が完了
していない場合(ステップS308,316:No)、
更に、ATM交換機20がクライアント30からでデー
タリクエスト履歴情報を受信しない場合(ステップS4
04:No)、また、サーバ10にデータを要求し、こ
のデータ(B)を受信しない場合(ステップS407:
No)、更に、サーバ10がクライアント30との間の
ATM通信パスが設定された際に、クライアント30か
らのデータ(B)要求がない場合(ステップS502:
No)は、それぞれ、その処理を繰り返しているが、時
間Tのみ繰り返して初期状態に戻るようにしても良い。
また、回数n回繰り返してn+1回線目に初期状態に戻
るようにしても良い。
【0070】 また、この実施形態にあってクライアント
30、ATM交換機20及びサーバ10の相互のやり取
りのATM通信パス設定及び開放手順とデータ通信手順
の詳細は図6のシーケンスによって処理される。
【0071】 以下、この動作を詳細に説明する。図7は
クライアント30のオペレータが行う操作の処理手順を
示すフローチャートである。図7は、例えば、クライア
ント30のオペレータが、このクライアント30で作業
を行う際に、最初にスケジューラを起動した場合の処理
である。
【0072】 図8は、クライアント30内のデータリク
エスト履歴キャッシュ部33が図7に示した処理手順に
基づいて蓄積しているデータリクエスト履歴情報テーブ
ルを示す図である。クライアント30のオペレータはク
ライアント30の起動後に、まず、スケジューラを起動
する。クライアント30内の呼制御部31がスケジュー
ラのアプリケーションのデータ(A)が蓄積されている
サーバ10に対してATM通信パスを確立するためのA
TMシグナリング処理を行う。このATMシグナリング
処理は、ATM交換機20によって中継されたクライア
ント30とサーバ10との間にABRサービスクラスを
ATM通信パス(J)を設定する。
【0073】 クライアント30内のデータリクエスト部
32は、設定されたATM通信パス(J)を通じてサー
バ10に対してデータ(A)を要求する。サーバ10は
データ蓄積装置12に蓄積されているデータ(A)をク
ライアント30に送信する。クライアント30で受信し
たデータ(A)がクライアント30内部で処理されてス
ケジューラが起動される。
【0074】 ここでは、クライアント30内のデータリ
クエスト履歴キャッシュ部33は、一つのデータ要求に
関連して発生する複数のデータ要求を、トリガデータ要
求と付随データ要求とからなるデータリクエスト履歴情
報テーブルとして格納している。このデータリクエスト
履歴情報テーブルは、過去のクライアントがサーバ10
に対して行ったデータ要求の傾向からデータリクエスト
履歴キャッシュ部33が推測して作成しても良い。ま
た、オペレータの操作で発生する作業から予め必要なデ
ータを要求して作成しても良い。換言すれば、選択して
作成しても良い。
【0075】 データリクエスト履歴キャッシュ部33
は、クライアント30が最初に受信したデータをトリガ
データ要求としてデータリクエスト履歴情報テーブルを
呼び出す。そして、その中に記載されている付随データ
要求をデータリクエスト履歴情報として蓄積する。この
場合、スケジューラアプリケーションをデータ(A)と
し、かつ、トリガデータ要求として、その個人データベ
ース、表計算アプリケーション、商品データベース、電
子メールアプリケーション、ワードプロセッサアプリケ
ーションを、それぞれデータ(B)(C)(D)(E)
(F)とする付随データ要求をデータリクエスト履歴情
報として蓄積する。
【0076】 クライアント30内の呼制御部31は、デ
ータリクエスト履歴情報を、ATM交換機20に通知す
るためにクライアント30とATM交換機20との間に
ABRサービスクラスのATM通信パス(K)を設定す
る。ATM交換機20は、ATM通信パス(K)を通じ
てデータリクエスト履歴情報を受信すると、ATM交換
機20内の代理データ蓄積部22に保存する。更に、A
TM交換機20内の呼制御部21は、ATM交換機20
とサーバ10との間にABRサービスクラスのATM通
信パス(L)を設定する。
【0077】 ATM交換機20内の代理データリクエス
ト部23は、ATM通信パス(L)を通じて、保存され
たデータリクエスト履歴情報に含まれているデータ
(B)(C)(D)(E)(F)を順次、サーバ10に
要求する。サーバ10によって送信されたデータ(B)
(C)(D)(E)(F)は、ATM交換機20内の代
理データ蓄積部22に格納される。
【0078】 クライアント30でスケジューラが起動す
ると、次にクライアント30のオペレータは、オペレー
タ自信のスケジュールを確認するために個人管理情報を
読み出す操作を行う。クライアント30内のデータリク
エスト部32は、ATM通信パス(K)を通じてATM
交換機20に対してデータ(B)を要求する。ATM交
換機20内の代理データ蓄積部22は、蓄積されている
データ(B)をクライアント30へ送信する。クライア
ント30で受信したデータ(B)がスケジューラアプリ
ケーション上で読み出されるため、クライアント30の
オペレータは個人管理情報を確認できる。
【0079】 ここで、オペレータは個人管理情報に基づ
いて、次の作業を決定する。例えば、オペレータは個人
管理情報「ユーザXから商品Yの問い合わせ」という指
示がある場合には、その問い合わせへの回答を行い、か
つ、指示がない場合は資料作成を行うものとする。次
に、個人管理情報「ユーザXから商品Yの問い合わせ」
の指示がある場合について説明する。
【0080】 クライアント30のオペレータは、「商品
Y」の価格を調べるために表計算アプリケーションを起
動する。クライアント30内のデータリクエスト部32
は同様にして、ATM通信パス(K)を通じてATM交
換機20からデータ(C)を受信し、クライアント30
内で処理された表計算アプリケーションが起動する。
【0081】 次に、クライアント30のオペレータが
「商品Y」の製品情報を読み出す操作を行う。クライア
ント30内のデータリクエスト部32は、同様にしてA
TM通信パス(K)を通じてATM交換機20からデー
タ(D)を受信することによって「商品Y」の製品情報
が表計算アプリケーション上に読み出されるため、クラ
イアント30のオペレータ、例えば、「商品Yの価格は
Z」であると認識する。
【0082】 次に、クライアント30のオペレータは、
「商品Yの価格はZ」を「ユーザX」に連絡するために
電子メールを起動する操作を行う。クライアント30内
のデータリクエスト部32が、同様にしてATM通信パ
ス(K)を通じてATM交換機20からデータ(E)を
受信することによって、クライアント30で処理された
電子メールが起動する。オペレータは電子メールによっ
て「商品Yの価格はZ」を「ユーザX」に連絡すること
によって、全作業を終了させる操作を行う。
【0083】 クライアント30内の呼制御部31は、オ
ペレータの全作業の終了操作を認識すると、サーバ10
に対してATM通信パスを開放するためのATMシグナ
リング処理を行う。このATMシグナリング処理がAT
M交換機20によって中継され、クライアント30とサ
ーバ10との間のATM通信パス(J)が開放される。
【0084】 また、同様にしてクライアント30内の呼
制御部31がATM交換機20に対してATMシグナリ
ング処理を行い、クライアント30とATM交換機20
との間のATM通信パス(K)が開放される。ATM交
換機20内の呼制御部21はATM通信パス(K)の開
放を受けてサーバ10に対してATM通信パスを開放す
るためのATMシグナリング処理を行い、ATM交換機
20とサーバ10との間のATM通信パス(L)を開放
する。
【0085】 次に、他の実施形態について説明する。ク
ライアント30とサーバ10との間のATM通信パス
(j)はABRサービスクラスとしているが、これをク
ライアント30を収容するATM交換機20との間のA
TM回線の状況によってATM通信パスの帯域が保障さ
れるCBR(コンスタントビットレート)サービスクラ
スにしても良い。この場合、クライアント30がATM
交換機20に要求したデータ中の、同一サイズのデータ
転送時間を一定化できるようになる。
【0086】 また、クライアント30とATM交換機2
0との間のATM通信パス(K)とATM交換機20と
サーバ10との間のATM通信パス(L)についてもA
BRサービスクラスとしているが、これをサーバ10を
収容するATM交換機20との間のATM回線の状況に
よって、UBR(アンスペシファイドビットレート)サ
ービスクラスにしても良い。
【0087】 この場合、サーバ10を収容するATM交
換機20との間のATM回線の全帯域から他のクライア
ントがデータ要求で設定しているATM通信パスの帯域
を差し引いたATM回線の空き帯域を利用してクライア
ント30又はATM交換機20がサーバ10にデータ要
求するため、サーバ10を収容するATM交換機20と
の間のATM回線の帯域を有効に利用できるようにな
る。
【0088】 更に、他の実施形態について説明する。ま
ず、クライアント30内のデータリクエスト履歴キャッ
シュ部33がデータリクエスト履歴情報を生成する他の
実施形態について説明する。この場合、サーバ10はク
ライアント30からサーバ10に対して行われたデータ
要求から推測してクライアント30のデータリクエスト
履歴情報を生成し、サーバ10内のデータ蓄積装置12
内に保存する。クライアント30から最初のデータ要求
があった際に、サーバ10は該当するデータとデータリ
クエスト履歴情報をサーバ10内のデータ蓄積装置12
から合せて読み出してクライアント30へ送信する。
【0089】 クライアント30内のデータリクエスト部
32は、データを受信するとともに、データリクエスト
履歴情報をデータリクエスト履歴キャッシュ部33へ転
送する。このようにしてデータリクエスト履歴キャッシ
ュ部33はクライアント30のオペレータを行う最初の
データを用いた作業に関連して高い可能性で発生する作
業に必要なデータリクエスト履歴情報を蓄積する。
【0090】 更に、ATM交換機20の代理データリク
エスト部23が、サーバ10に対してデータ要求を行う
他の実施形態について説明する。ATM交換機20内の
代理データリクエスト部23が、保存されたデータリク
エスト履歴情報に含まれるデータ(B)(C)(D)を
サーバ10に要求する際に、まず、データ(B)をサー
バ10に要求し、ATM交換機20内の代理データ蓄積
部22にデータ(B)が保存されたことを確認して次の
データ(C)をサーバ10に要求する。
【0091】 すなわち、データリクエスト履歴情報に記
載された、それぞれのデータの個別にサーバ10に要求
し、データがATM交換機20内の代理データ蓄積部2
2に蓄積されたことを認識しながら次のデータをサーバ
10又はATM交換機20に要求するようにしても良
い。
【0092】 また、ATM交換機20において、呼制御
部21がATM交換機20とサーバ10との間のATM
通信パスを開放した後に、ATM交換機20内の代理デ
ータ蓄積部22に蓄積されているデータをクリアする処
理を行ってから全体の処理を終了するようにしても良
い。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のデータ通信におけるサーバアクセス方式によれば、ク
ライアントが行う作業におけるサーバに対して発生する
複数のデータ要求をデータリクエスト履歴情報として生
成してATM交換機に通知する。次いで、ATM交換機
が、データリクエスト履歴情報に基づいて、クライアン
トとは独立して、サーバに対してデータを要求する。そ
して、このデータをATM交換機に蓄積し、この後にク
ライアントが作業に必要なデータを要求する際にデータ
リクエスト履歴情報に記入されたデータの要求をATM
交換機に対して行っている。
【0094】 このように、クライアントは予測可能な作
業上で必要となるデータ要求をサーバに対して行わず
に、ATM交換機に要求できるようになり、クライアン
トとサーバとの回線のATM通信パスを使用せずに、該
当するデータの受信が可能になる。
【0095】 この結果、複数のクライアントから1台の
サーバへのデータ要求が集中してATM通信パスの帯域
が小さくなって、そのデータ転送時間の長くなる場合に
もクライアントのオペレータが行う作業時間に影響を与
えずに、データ伝送効率が向上する。
【0096】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式によれば、クライアントとサーバとの間の
ATM通信パスとして、アベーラブルビットレートサー
ビスクラス又はATM通信パスの帯域が保障されるコン
スタントビットレートサービスクラスを設定しているた
め、クライアントがATM交換機に要求したデータ中の
同一サイズのデータ転送時間を一定化できるようにな
る。
【0097】 請求項記載のデータ通信におけるサーバ
アクセス方式によれば、クライアントとATM交換機と
の間のATM通信パスとして、帯域変更可能なアベーラ
ブルビットレートサービスクラス又はアンスペシファイ
ドビットレートサービスクラスを設定しているため、A
TM回線の全帯域から他のクライアントがデータ要求で
設定しているATM通信パスの帯域を差し引いた空き帯
域を、データ要求に利用できるようになり、よりATM
回線の帯域の有効利用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ通信におけるサーバアクセス方
式の実施形態における構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態にあって通信手順を示すシーケンス図
である。
【図3】実施形態でのクライアントの動作の処理手順を
示すフローチャートである。
【図4】実施形態でのATM交換機の動作の処理手順を
示すフローチャートである。
【図5】実施形態でのサーバの動作の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】実施形態にあってATM通信パス設定及び開放
手順とデータ通信手順のシーケンス図である。
【図7】実施形態にあってクライアントのオペレータが
行う操作の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施形態にあって処理手順に用いるデータリク
エスト履歴情報テーブルを示す図である。
【図9】従来のATMネットワーク上におけるクライア
ントサーバシステムを示すブロック構成図である。
【図10】従来のクライアントサーバシステムの通信手
順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 サーバ 11,21,31 呼制御部 12 データ蓄積装置 20 ATM交換機 22 代理データ蓄積部 23 代理データリクエスト部 30 クライアント 32 データリクエスト部 33 データリクエスト履歴キャッシュ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56 G06F 13/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントとサーバとが非同期転送モ
    ードのATMネットワーク内のATM交換機に回線を通
    じて収容され、前記クライアント及びサーバがATMネ
    ットワーク上に設定される帯域変更可能なATMコネク
    ションを用いて通信を行う際にサーバをアクセスするデ
    ータ通信におけるサーバアクセス方式において、 前記クライアントが行う作業においてサーバに対して発
    生する複数のデータ要求を、データリクエスト履歴情報
    として生成してATM交換機に通知させ、かつ、前記A
    TM交換機、前記データリクエスト履歴情報に基づい
    て、前記クライアントとは独立して前記サーバに対して
    データを要求させるとともに、この要求に応じてサーバ
    から送信されてきたデータを前記ATM交換機に蓄積
    、このあと前記クライアントが作業に必要なデータを
    要求してきたときに、前記ATM交換機に対して前記デ
    ータリクエスト履歴情報に記入されたデータの要求を行
    わせるアクセス処理手段を具備することを特徴とするデ
    ータ通信におけるサーバアクセス方式。
  2. 【請求項2】 前記ATM交換機が、 サーバとATM交換機との間のATM通信パスの帯域に
    対応し、かつ、データリクエスト履歴情報に基づいて、
    クライアントとは独立して前記サーバに対してデータを
    要求することを特徴とする請求項1記載のデータ通信に
    おけるサーバアクセス方式。
  3. 【請求項3】 前記クライアントとして、 呼を制御する呼制御部と、 クライアント内にオペレータの作業上でサーバに対して
    発生する複数のデータ要求からデータリクエスト履歴情
    報を生成するデータリクエスト履歴キャッシュ部と、 前記サーバに対するデータ要求発生時に、前記データリ
    クエスト履歴キャッシュ部のデータリクエスト履歴情報
    を参照して行うデータ要求を、前記サーバ又はATM交
    換機に行うデータリクエスト部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ通信に
    おけるサーバアクセス方式。
  4. 【請求項4】 前記サーバとして、 呼を制御する呼制御部と、 クライアントのオペレータが作業を行うために必要なデ
    ータを蓄積し、かつ、前記クライアントからのデータ要
    求に対応するデータを送信するデータ蓄積装置と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ通信に
    おけるサーバアクセス方式。
  5. 【請求項5】 前記ATM交換機として、 呼を制御する呼制御部と、 クライアントから通知されたデータリクエスト履歴情報
    に基づいてサーバに対してデータ要求を行う代理データ
    リクエスト部と、 前記代理データリクエスト部によって前記サーバから受
    信したデータを蓄積する代理データ蓄積部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ通信に
    おけるサーバアクセス方式。
  6. 【請求項6】 前記データリクエスト履歴キャッシュ部
    に、 データ要求ごとに、少なくとも個人データベース、表計
    算アプリケーション、商品データベース、電子メールア
    プリケーション及びワードプロセッサアプリケーション
    を含むスケジューラアプリケーションデータを格納した
    データリクエスト履歴情報テーブルを備えることを特徴
    とする請求項記載のデータ通信におけるサーバアクセ
    ス方式。
  7. 【請求項7】 前記クライアントとサーバとの間のAT
    M通信パスとして、帯域変更可能なアベーラブルビット
    レート(ABR)サービスクラス又はATM通信パスの
    帯域が保障されるコンスタントビットレート(CBR)
    サービスクラスのATM通信パスを設定することを特徴
    とする請求項1記載のデータ通信におけるサーバアクセ
    ス方式。
  8. 【請求項8】 前記クライアントとATM交換機との間
    のATM通信パスとして、帯域変更可能なアベーラブル
    ビットレート(ABR)サービスクラス又はアンスペシ
    ファイドビットレート(UBR)サービスクラスのAT
    M通信パスを設定することを特徴とする請求項記載の
    データ通信におけるサーバアクセス方式。
  9. 【請求項9】 前記データリクエスト履歴キャッシュ部
    が、 クライアントのオペレータが行う最初のデータを用いた
    作業に関連して高い可能性で発生する作業に必要なデー
    タリクエスト履歴情報を蓄積することを特徴とする請求
    記載のデータ通信におけるサーバアクセス方式。
  10. 【請求項10】 前記クライアントとサーバとが、非同
    期転送モードのATMネットワークでの予測可能な作業
    で必要となるデータ要求をサーバに要求し、かつ、デー
    タがATM交換機に蓄積されたことを認識して、次のデ
    ータ要求を前記サーバ又はATM交換機に行うことを特
    徴とする請求項1記載のデータ通信におけるサーバアク
    セス方式。
  11. 【請求項11】 前記ATM交換機が、 ATM交換機とサーバとの間のATM通信パスを開放し
    た後に、前記ATM交換機内に蓄積されているデータを
    クリアする処理を行って通信処理を終了することを特徴
    とする請求項記載のデータ通信におけるサーバアクセ
    ス方式。
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