JP2997455B1 - Pmt異物検出装置 - Google Patents

Pmt異物検出装置

Info

Publication number
JP2997455B1
JP2997455B1 JP29513498A JP29513498A JP2997455B1 JP 2997455 B1 JP2997455 B1 JP 2997455B1 JP 29513498 A JP29513498 A JP 29513498A JP 29513498 A JP29513498 A JP 29513498A JP 2997455 B1 JP2997455 B1 JP 2997455B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pmt
foreign matter
laser light
irradiating
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29513498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000121568A (ja
Inventor
尚史 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SPC Electronics Corp
Original Assignee
SPC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SPC Electronics Corp filed Critical SPC Electronics Corp
Priority to JP29513498A priority Critical patent/JP2997455B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2997455B1 publication Critical patent/JP2997455B1/ja
Publication of JP2000121568A publication Critical patent/JP2000121568A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 PMT電圧を自動的に調節でき、異物と窪み
とを区別して検出できるPMT異物検出装置及びPMT
異物検出方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 半導体ウェーハ1を保持して移動するス
テージ10を設け、レーザー光を発生する発生手段14
を有し、この発生手段14により発生したレーザー光を
種々の角度から照射する照射手段13−1、13−2を
備え、この照射手段13−1、13−2にレーザー光を
誘導する誘導ミラー17a、17b及び照射手段13−
1、13−2から照射されるレーザー光を屈折させて半
導体ウェーハ1の表面に照射するミラー18−1、18
−2を設けるとともに、レーザー光が異物により乱反射
する散乱光を検出するPMT12を設け、このPMT1
2が検出した散乱光が検出上限を上回る場合に自動的に
PMT電圧を調節して再スキャンできるように制御する
制御部19を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PMT異物検出装
置及びPMT異物検出方法に係り、より詳細には被測定
物の表面にレーザー光を照射して付着した異物により乱
反射する散乱光をPMTにより検出することで被測定物
の表面に残存する異物を検出するPMT異物検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、半導体装置の製造工程で
は、製造工程中に異物などの汚染物質(以下、異物と称
す)が半導体ウェーハの表面に付着すると、大きく歩留
りを低下させてしまうため、極めて清浄な状態を維持す
ることが要求される。特に、最近では、半導体装置のパ
ターン形成において集積度の高い製品が要求され、半導
体装置に付着する異物が生産工程の歩留りに与える影響
が極めて大きくなっている。このような半導体装置の製
造工程では、製造工程中に突発的に発生する異物を、例
えば、異物検出装置を使用して汚染状況をチェックする
ことで歩留りの低下を防止している。このような異物検
出装置の一つとして、例えば、半導体ウェーハの表面に
レーザー光を照射して付着している異物に乱反射した散
乱光をPMT(Photo Multiplier T
ude:光電子増倍管)が検出して汚染状況を確認する
PMT異物検出装置がよく知られている。図4は、この
ような半導体ウェーハの異物を検出する従来のPMT異
物検出装置の構成を示す構成図である。
【0003】図4に示すように、従来のPMT異物検出
装置は、半導体ウェーハ1を載置して保持するステージ
20と、レーザー光を発生させる発生手段24と、この
発生手段24から発生したレーザー光の照射幅を拡大し
て集光することで照射する照射手段23と、この照射手
段23から照射されたレーザー光をステージ20に保持
された半導体ウェーハ1の表面に向かって屈折させるミ
ラー28と、半導体ウェーハ1の表面に照射したレーザ
ー光が所定の角度で反射する反射光を吸収するライトラ
ップ25と、半導体ウェーハ1の表面に照射されたレー
ザー光が異物により乱反射する散乱光を検出するPMT
22と、このPMT22からの検出結果を受信するとと
もにステージ20を制御する制御部29とを備えてい
る。ここで、ステージ20は、載置された半導体ウェー
ハ1の表面にレーザー光を照射する照射位置を変えられ
るように、ステージ20の底部で前後方向にスライドす
る下部ステージ20bと、この下部ステージ20bの上
部に設置されて左右方向にスライドする上部ステージ2
0aとを備えている。
【0004】また、ステージ20の片側には、レーザー
光を発生させる発生手段24を備えている。この発生手
段24の近傍には、発生手段24により発生したレーザ
ー光を所定の幅に拡大するビームエキスパンダ23a
と、このビームエキスパンダ23aを通過したレーザー
光を集光する集光レンズ23bとを備えた照射手段23
が設けられている。
【0005】また、ミラー28は、集光レンズ23bか
ら照射されたレーザー光をステージ20に載置された半
導体ウェーハ1の表面に屈折させて照射するようにステ
ージ20の上部に所定の角度を備えて固定されている。
【0006】また、ライトラップ25は、ミラー28の
屈折により半導体ウェーハ1の表面に照射したレーザー
光が所定の角度で反射する反射光を吸収するように設け
てある。
【0007】また、PMT22は、半導体ウェーハ1の
表面に照射したレーザー光が表面に付着した異物により
乱反射する散乱光を検出するために設けてある。このP
MT22は、半導体ウェーハ1の表面から乱反射する散
乱光を検出し、2次電子を利用して検出した光電流を増
幅するとともに、アンプ26を介して異物の検出信号と
して制御部29に送信するように形成されている。
【0008】制御部29は、ステージ20とPMT23
とに各々接続され、PMT22の検出データを受けて異
物の付着状況を画面表示するコンピュータ29aと、こ
のコンピュータ29aから信号を受けてステージ20を
制御するコントローラ29bとを備えている。
【0009】次に、このように形成された従来のPMT
異物検出装置を使用して異物を検出するPMT異物検出
方法を説明する。図1に示すように、まず、ステージ2
0に半導体ウェーハ1をセットする。このようなセット
動作では、通常、測定者が手動でステージ20にセット
する方法と、半導体ウェーハ1を複数収納したカセット
(図示せず)から搬送機構(図示せず)によって自動的
にセットする方法とがある。図1に示した装置では、後
者の場合であり、この場合には搬送機構もコントローラ
29bを介してコンピュータ29aで制御されている。
【0010】また、半導体ウェーハ1がステージ20に
セットされると、発生手段24によりレーザー光を発生
させる。そして、発生手段24から発生したレーザー光
は、照射装置23により照射幅を拡大するとともに集光
させて照射する。この際、レーザー光は、ビームエキス
パンダ23aを通過することによりスポット径(照射
幅)が拡大され、更に集光レンズ23bにより集光する
ことでミラー28の方向に照射される。また、このよう
に照射したレーザー光は、ミラー28により所定の角度
に屈折され、ステージ20にセットされた半導体ウェー
ハ1の表面に照射される。
【0011】通常、レーザー光は、半導体ウェーハ1の
表面に対し、ある角度をもって斜め方向から照射する。
これは、レーザー光が被測定物の表面で反射する際、そ
の位置に異物があると、その大きさに応じた強さの散乱
光が発生して異物を検出できるからである。このように
異物により乱反射する散乱光は、ステージ20の上部に
設けたPMT22により検出される。そして、検出した
データは、アンプ26とコントローラ29bとを介して
コンピュータ29aに送信される。
【0012】また、半導体ウェーハ1の所定位置での検
出が終了すると、ステージ20が移動して次の測定点に
半導体ウェーハ1を移動するととともに、再び前述した
測定を実行する。このように複数回、ステージ20を移
動して測定を繰り返すことにより、半導体ウェーハ1の
ほぼ全ての表面を検出して測定工程を終了する。
【0013】検出工程が終了したら、これらの検出デー
タをもとにして、異物の大きさを計算して平面内分布図
としてコンピュータ29aの画面に表示させる。また、
コンピュータ29aは、ステージ20を制御して、半導
体ウェーハ1上のどの位置においてどのような強さの散
乱光が検出されたか、或いは、散乱光の強さから計算し
た異物の大きさなどの情報を画面上に表示する。ここで
コンピュータ29aは、直接、ステージ20を制御する
のではなく、コントローラ29bに制御信号を送信する
ことにより間接的にステージ20を制御している。
【0014】このように、従来のPMT異物検出装置
は、半導体ウェーハの表面にレーザー光を照射して乱反
射する散乱光をPMTが検出し、この散乱光の強さによ
りコンピュータが異物の大きさなどの情報を解析及び表
示することで異物により生産工程に悪影響を与えること
を防止していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PMT異物検出装置では、PMTに加えた電圧の倍率に
応じて検出した電気信号を増幅する構造であり、検出し
た異物の大きさが極端にばらついている場合、検出結果
がPMTの検出上限を上回る散乱光が検出されてしま
う。このような場合、手動でPMT電圧を下げ、再び、
PMT異物検出装置により再測定しなければならないた
め、生産効率を低下させてしまう不具合があった。ま
た、レーザー光の照射により発生する散乱光は、表面に
付着した異物によるものだけてはなく、例えば、半導体
ウェーハ表面の窪み(Clystal Origina
ted Pit:COP)においても散乱光を発してし
まう。このため、従来のPMT異物検出装置では、窪み
と異物とを区別することが困難になり、信頼性の高い検
出結果を得ることができないという不具合があった。さ
らに、従来のPMT異物検出装置では、測定が終了する
まではPMTの検出上限を上回る散乱光強度の検出を確
認できないとともに、PMT電圧の調節を1回目の検出
後に実行するため、時間がかかってしまう。また、調節
したPMT電圧が適切であるかどうかは、もう1度測定
してみないと分からず、最悪の場合、調節後のPMT電
圧により測定してもなおPMTの検出上限を上回る散乱
光を検出することがあった。
【0016】本発明はこのような課題を解決し、PMT
の検出上限を上回る信号を検出した場合に自動的にPM
T電圧を落として再スキャンできるPMT異物検出装置
及びPMT異物検出方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、被測定物表面の異物とCO
Pに代表されるような窪みを区別するため、照明レーザ
ー光の角度を変えて検出できるPMT異物検出装置及び
PMT異物検出方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明によるPMT異物検出装置は、被測定物の
表面にレーザー光を照射して乱反射する散乱光をPMT
により検出することで表面に付着した異物を検出する検
出装置であって、被測定物を保持して前後左右にスライ
ドすることで被測定物に照射するレーザー光の照射位置
を移動できるように設けたステージと、レーザー光を発
生させる発生手段と、この発生手段により発生したレー
ザー光の照射幅を拡大して集光することで照射する照射
手段と、この照射手段から照射されたレーザー光を所定
の角度で屈折させて被測定物の表面に照射するように反
射させる反射手段と、被測定物の表面に付着した異物に
よりレーザー光が乱反射する散乱光を検出するPMT
と、このPMTが検出した散乱光が検出上限を上回る場
合に自動的にPMT電圧を調節して再スキャンできるよ
うに制御する制御手段とを備えるここで、照射手段と反
射手段とは、発生手段とPMTとの間に複数配列させて
設けられ、発生手段から発生したレーザー光をステージ
に保持された被測定物の表面に複数の照射手段により複
数の角度から照射できるように設けることが好ましい。
また、発生手段と照射手段との間には発生手段から発生
したレーザー光を複数の照射手段のいずれかに誘導する
誘導手段を設け、ステージの近傍には複数の照射手段に
対応して複数配置されて被測定物の表面に照射したレー
ザー光の反射光を吸収する複数のライトラップを更に設
けることが好ましい。また、複数の照射手段は被測定物
の表面に照射するレーザー光の照射角度を変えて複数回
検出してこの複数の検出データを比較することで異物か
窪みかを判断することが好ましく、照射手段にはレーザ
ー光の照射幅を拡大する拡大部及び拡大部から拡大され
たレーザー光を集光して照射する集光部を備えることが
好ましい。また、制御手段は、ステージ及びPMTに各
々接続して制御するコントローラと、このコントローラ
に接続してPMTの検出データを受けて異物の付着状況
を画面表示するとともに所定の制御信号を送信するコン
ピュータとを備えることが好ましい。また、被測定物は
半導体ウェーハであり、ステージは半導体ウェーハを保
持できるように設けるとともに、誘導手段と反射手段と
はレーザー光を反射するミラーであることが好ましい。
【0018】また、本発明によるPMT異物検出方法
は、被測定物の表面にレーザー光を照射して乱反射する
散乱光をPMTにより検出することで表面に付着した異
物を検出する検出方法であって、被測定物の表面に所定
の角度でレーザー光を照射してPMTにより散乱光を検
出することで異物の付着を確認する測定工程と、PMT
により検出した散乱光が検出上限を上回る場合に自動的
にレーザー光の照射を停止するとともにPMT電圧を調
節して再び測定工程を実行するように制御する制御工程
とを備える。ここで、本発明によるPMT異物検出方法
には、PMTが検出した散乱光が異物か窪みかを判断す
るために、測定工程で被測定物に照射したレーザー光の
角度を変えて少なくとも1回以上の再スキャンを実行す
る再測定工程を更に設けることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
によるPMT異物検出装置及びPMT異物検出方法の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、半導体ウェーハの
異物検出に採用した本発明によるPMT異物検出装置の
実施の形態を示す構成図である。また、図2は、図1に
示したPMT異物検出装置による異物検出工程の流れを
示すフローチャートである。また、図3は、図1に示し
たPMT異物検出装置により角度を変えて再スキャンし
た状態を示す図である。
【0020】図1に示すように、本発明によるPMT異
物検出装置は、半導体ウェーハ1を載置して保持するス
テージ10と、レーザー光を発生する発生手段14と、
この発生手段14から照射されるレーザー光を2箇所の
位置で各々照射幅を拡大して集光する照射手段13−
1、13−2と、発生手段14から発生されたレーザー
光を照射手段13−2に反射させて誘導する誘導ミラー
17a、17bと、照射手段13−1、13−2から照
射されたレーザー光をステージ10に保持された半導体
ウェーハ1の表面に屈折させるミラー18−1、18−
2と、半導体ウェーハ1の表面に照射したレーザー光が
所定の角度で反射する反射光を吸収するライトラップ1
5ー1、15−2と、半導体ウェーハ1の表面に照射さ
れたレーザー光が異物により乱反射する散乱光を検出す
るPMT12と、半導体ウェーハ1のPMT異物検出工
程を自動的に実行するために装置全体を制御する制御部
19とを備えている。
【0021】ここで、ステージ10は、上部に載置して
保持した半導体ウェーハ1の位置を移動できるように、
底部で前後方向にスライドする下部ステージ10bと、
この下部ステージ10bの上部に設置されて下部ステー
ジ10bのスライド方向と直交する左右方向にスライド
する上部ステージ10aとを備えている。また、ステー
ジ10の片側には、レーザー光を発生させる発生手段1
4が配置されている。そして、発生手段14の近傍に
は、図4に示した従来技術とは異なり、2箇所に各々レ
ーザー光の照射幅を拡大して集光する照射手段13−
1、13−2を設けてある。
【0022】ここで、照射手段13−1は、発生手段1
4により発生したレーザー光の照射幅を所定の幅に拡大
するビームエキスパンダ13a−1と、このビームエキ
スパンダ13a−1を通過したレーザー光を集光する集
光レンズ13b−1とを備えている。一方、照射手段1
3−2は、照射手段13−1と同様に、発生手段14に
より発生したレーザー光の照射幅を所定の幅に拡大する
ビームエキスパンダ13a−2と、このビームエキスパ
ンダ13a−2を通過したレーザー光を集光する集光レ
ンズ13b−2とを備えている。
【0023】また、発生手段14と照射手段13−1、
13−2との間には、発生手段14により発生したレー
ザー光を反射させて誘導する誘導ミラー17a、17b
が配置されている。ここで、誘導ミラー17aは、上下
方向に昇降するように設けてあり、所定の上部から発生
手段14と照射手段13−1との間に移動するように設
けてある。一方、誘導ミラー17bは、照射手段13−
2の近傍に配置されて所定の角度で固定されている。
【0024】また、ミラー18−1、18−2は、照射
手段13−1、13−2の集光レンズ13b−1、13
b−2を通過して照射されるレーザー光を半導体ウェー
ハ1の表面方向に屈折して照射するように、ステージ1
0の上面に所定の角度を備えて配置されている。ここ
で、ミラー18−1は、照射手段13−1の集光レンズ
13b−1を通過したレーザー光を半導体ウェーハ1の
表面に対して比較的鈍角な照射角度で照射するように設
けてある。また、ミラー18−2は、照射手段13−2
の集光レンズ13b−2を通過したレーザー光を半導体
ウェーハ1の表面に対して比較的鋭角な照射角度で照射
するように設けてある(図3参照)。
【0025】また、ライトラップ15−1、15−2
は、ミラー18−1、18−2により半導体ウェーハ1
の表面に照射したレーザー光が、この表面で更に所定の
角度で反射する反射光を吸収するように設けてある。こ
こで、ライトラップ15−1は、ミラー18−1により
半導体ウェーハ1の表面に照射して反射したレーザー光
の反射光を吸収する。また、ライトラップ15−2は、
ミラー18−2により半導体ウェーハ1の表面に照射し
て反射したレーザー光の反射光を吸収する。このライト
ラップ15−1、15−2は、散乱光以外の反射光が異
物の測定を妨げる要因になり得るので、反射光を吸収し
て良好な測定工程を実行するために設けられている。
【0026】また、PMT12は、半導体ウェーハ1の
表面に照射したレーザー光が表面に付着した異物により
乱反射する散乱光を検出するために設けてある。このP
MT12は、半導体ウェーハ1の表面から乱反射する散
乱光を検出し、2次電子を利用して検出した光電流を増
幅するとともに、アンプ16を介して異物の検出信号を
制御部19に送信するように形成されている。また、P
MT12は、図4に示した従来技術と異なり、制御部1
9から所定の制御信号を受けてPMT電圧を制御できる
ように設けてある。
【0027】また、制御部19は、ステージ10とPM
T12とに各々接続され、半導体ウェーハ1の異物検出
データに応じた異物の付着状況を画面表示して散乱光強
度データの検出及びPMT電圧の調整を制御する所定の
制御信号を送信できるように設けたコンピュータ19a
と、このコンピュータ19aの制御信号を受信してステ
ージ10及びPMT12を制御するコントローラ19b
とを備えている。このようにPMT12及びステージ1
0は、全て制御部19の制御下にある。
【0028】ここで、本発明によるPMT異物検出装置
は、図4に示した従来技術と外見上、何ら変わるもので
はない。しかし、本発明によるPMT異物検出装置は、
ステージ10、PMT12の動作による散乱光強度デー
タ、及びPMT電圧のデータなどを受信して、このデー
タにより自動的にPMT12及びステージ10などの動
作を制御して散乱光強度データの検出及びPMT電圧の
調整を実行できるように設けてある。また、コンピュー
タ19aは、PMT12により検出された異物の位置に
対応する増幅された信号強度のデータとPMT電圧のデ
ータとを蓄積している。従って、コンピュータ19a
は、これらのデータをもとに、検出中にPMT12及び
ステージ10を制御するとともに、検出工程の終了後に
異物の大きさを計算して平面内分布図として画面に表示
できるように設けてある。
【0029】このように、本発明によるPMT異物検出
装置は、図4に示した従来のPMT異物検出装置とは異
なり、コンピュータ19aがコントローラ19bを介し
てステージ10の移動、PMT12からの散乱光強度デ
ータ検出、並びにPMTの電圧の調整を同時に制御でき
るように形成されている。即ち、コントローラ19bか
らPMT12に印加する電圧を制御可能としている。さ
らに詳細に説明すると、コンピュータ19aは、検出動
作中にPMT検出上限を上回る信号を検出した場合、コ
ントローラ19bを介してステージ10をその場でスト
ップさせるとともに、検出データに基づいてPMT電圧
を調節する。この際、コンピュータ19aは、PMT1
2の電圧が高いほど信号増幅率が上がるため、コントロ
ーラ19bを介して徐々に電圧を落とすように制御す
る。そして、PMT12の検出範囲内に信号が入ったこ
とを確認したらスキャンを再び継続する。
【0030】次に、このように形成された本発明による
PMT異物検出装置を使用して異物を検出するPMT異
物検出方法を詳細に説明する。図1に示したように、ま
ず、測定者は半導体ウェーハ1をステージ10の上部に
セットする。次に、発射手段14によりレーザー光を発
生させる。そして、このレーザー光は、発射手段14の
一端から照射手段13−1のビームエキスパンダ13a
−1に入光する。
【0031】レーザー光がビームエキスパンダ13a−
1に入光すると、ビームエキスパンダ13a−1により
レーザー光の照射幅を拡大して照射手段13−1の集光
レンズ13b−1に入光させる。集光レンズ13b−1
は、照射幅が拡大されたレーザー光を更に集光してミラ
ー18−1の方向に照射する。
【0032】集光レンズ13b−1から照射されたレー
ザー光は、ミラー18−1に反射して所定の角度で屈折
して半導体ウェーハ1の表面に所定の入射角度で照射さ
れる。この際、半導体ウェーハ1の表面に異物が付着し
ていると、照射したレーザー光が異物にあたり乱反射す
ることで散乱光を発生する。一方、半導体ウェーハ1の
表面に異物がない場合、照射したレーザー光は半導体ウ
ェーハ1の表面で入射角度に対する所定の角度で反射し
てストラップ15−1により吸収される。従って、半導
体ウェーハ1の表面に付着した異物は、散乱光の発生有
無を検出することで確認される。この散乱光の発生有無
は、ステージ10の上面に配置されたPMT12により
検出する。
【0033】ここで、このような測定工程を図1及び図
2を参照してより詳細に説明する。前述した測定工程
は、図2に示した処理フローに従いコンピュータ19a
がPMT電圧を自動的に調節しながら測定する。まず、
半導体ウェーハ1をステージ10の上部にセットする
と、ステージ10の上部ステージ10aと下部ステージ
10bとによる前後左右の移動により所定の測定点に半
導体ウェーハ1をセットする。そして、前述したよう
に、レーザー光を半導体ウェーハ1の表面に照射する。
この際、PMT12が散乱光を検出すると、PMT12
はコンピュータ19aに検出データを送信する。そし
て、コンピュータ19aは、PMT12から送信された
検出データを受信して、検出された信号がPMTの検出
上限以上であるかを確認する。
【0034】コンピュータ19aにより検出された信号
がPMTの検出上限以上である場合は、コンピュータ1
9aが発生手段14及び照射手段13−1によるレーザ
ー光の照射動作を停止するとともに、コントローラ19
bを介してPMT12にPMT電圧を下げる信号を送信
する。そして、PMT電圧を下げると、再び発生手段1
4及び照射手段13−1によるレーザー光の照射を行っ
て再スキャン動作を実行する。一方、最初の測定及び再
スキャンによりコンピュータ19aで検出された信号が
PMTの検出上限以下である場合は、上部ステージ10
aと下部ステージ10bとが更に前後左右に移動して次
の測定点に半導体ウェーハ1をセットして前述した測定
を実行する。このように測定工程を繰り返すことにより
半導体ウェーハ1の表面全体を測定して測定工程が終了
する。また、測定工程が終了したらコンピュータ19a
は、検出された散乱光強度および測定点でのPMT電圧
をもとに異物のサイズを計算し、半導体ウェーハ1の表
面分布図を画面に表示させる。
【0035】ここで、このような測定工程により検出し
た検出データは、半導体ウェーハ1の表面に付着した異
物、或いは、表面に形成された窪みかを判断することは
困難である。従って、測定工程により検出した検出デー
タが、異物か窪みかを判断するための測定工程が必要に
なる。本発明によるPMT異物検出装置では、図1に示
したように、照射手段13−1に加え、照射手段13−
2を更に設けてある。これにより、半導体ウェーハ1の
表面に照射するレーザー光の照射角度を変化させて複数
回(図1に示した装置では2回)測定することができ
る。このように、レーザー光の照射角度の異なる各検出
結果を各々比較検討すれば、ある程度、表面の異物と窪
みとを区別することができる。
【0036】図3を参照して、レーザー光の照射角度を
変化させて異物か窪みかを区別する再測定方法を以下に
詳細に説明する。図1に示した測定工程では、半導体ウ
ェーハ1に対して比較的鈍角にレーザー光を照射させて
検出を行っている。この検出結果のみでは、半導体ウェ
ーハ1の表面に付着する異物か、或いは、表面に形成さ
れた窪みかを区別することは困難である。従って、図3
に示すように、照射手段13−2を使用して半導体ウェ
ーハ1の表面に対してレーザー光を比較的鋭角に照射し
て再測定工程を実行することで、表面の異物と窪みとを
区別することができる。
【0037】図3に示すように、異物か窪みかを区別す
る再測定方法は、まず、前述した測定工程が終了する
と、コンピュータ19aがコントローラ19bを介して
誘導ミラー17aを降下させる。そして、誘導ミラー1
7aは、発生手段14と照射手段13−2との間で停止
する。誘導ミラー17aがセットされると、発生手段1
4からレーザー光を発生させる。この際、発生手段14
で発生したレーザー光は、誘導ミラー17aにより下方
向に屈折するとともに、下部に配置した誘導ミラー17
bにより照射手段13−2に誘導される。この照射手段
13−2は、照射手段13−1と同様に、ビームエキス
パンダ13a−2によりレーザー光の照射幅を拡大し、
集光レンズ13b−2により集光してミラー18−2の
方向に照射する。集光レンズ13b−2から照射された
レーザー光は、ミラー18−2に反射して所定の角度で
屈折して半導体ウェーハ1の表面に所定の照射角度で照
射される。この際、照射角度は、前述した測定工程での
鈍角な照射角度に比べて、鋭角な照射角度で照射され
る。
【0038】ここで、半導体ウェーハ1の表面に異物が
付着している場合、最初の測定工程で測定した散乱光強
度と、再測定工程で角度を変えて測定した散乱光強度と
にさほどの変化がないことが考えられる。しかし、半導
体ウェーハ1の表面に窪みが形成されていた場合、再測
定工程で角度を変えて測定した散乱光強度は極端に弱く
なると考えられる。従って、測定工程での散乱光強度
と、再測定工程での散乱光強度とを比較することによ
り、最初の測定工程で検出された結果が異物であるの
か、窪みであるのかを区別することができる。
【0039】このように本発明によるPMT異物検出装
置は、PMT検出上限を上回った場合に、検出範囲内に
入るまで自動的にPMT電圧を調節できるため、1回の
測定で確実にPMT検出範囲内の測定を実行することが
できる。また、PMT検出上限を上回った場合、従来技
術による検出方法と比べて検出完了までの時間が多くか
かってしまうが、再度測定を行う必要がほぼないため、
全体的に考えれば測定時問を短縮することが可能にな
る。さらに、レーザー光を照射する照射手段を2箇所設
けてレーザー光の照射角度を変化させて異物か窪みかを
区別するため、PMT異物検出装置による信頼性の高い
検出結果を得ることができる。
【0040】以上、本発明によるPMT異物検出装置の
実施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述の実施の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で変更可能である。例えば、測定工程を実行した後
に、角度を変えて再測定工程を実行する実施の形態を説
明したが、これに限定されるものではなく、測定工程だ
けを実行することも可能である。また、2箇所に照射手
段13−1、13−2を設けた実施の形態を説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば、複数の照
射手段を配列させて複数の角度から測定することで検出
結果の信頼性を向上させてもよい。
【0041】さらに、半導体ウェーハの異物検出に採用
したPMT異物検出装置の実施の形態を説明したが、本
発明は半導体ウェーハのPMT異物検出装置に限定され
るものではない。
【0042】
【発明の効果】このように本発明のPMT異物検出装置
によれば、被測定物の表面に付着した異物を検出する
際、PMT電圧を調節してPMT検出上限を上回る散乱
光を制御手段により検出しないように制御しているた
め、PMT検出上限を上回る散乱光の検出により再測定
を実行する必要がなくなり、これにより検査時間の短縮
が図れる。また、被測定物の表面に照射するレーザー光
の角度を複数設けた照射手段により変化させて異物と窪
みとを区別して検出するため、被測定物の異物検出結果
による異物評価の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体ウェーハの異物検出に採用した本発明に
よるPMT異物検出装置の実施の形態を示す構成図。
【図2】図1に示したPMT異物検出装置による異物検
出工程の流れを示すフローチャート。
【図3】図1に示したPMT異物検出装置により角度を
変えて再スキャンした状態を示す図。
【図4】従来のPMT異物検出装置の構成を示す構成
図。
【符号の説明】
1 半導体ウェーハ 10 ステージ 10a 上部ステージ 10b 下部ステージ 12 PMT 13−1、13−2 照射手段 13a−1、13a−2 ビームエキスパンダ 13b−1、13b−2 集光レンズ 14 発生手段 15−1、15−2 ストラップ 16 アンプ 17a、17b 誘導ミラー 18−1、18−2 ミラー 19 制御部 19a コンピュータ 19b コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−17645(JP,A) 特開 昭61−223541(JP,A) 特開 平2−284047(JP,A) 特開 昭62−38348(JP,A) 特開 平10−19793(JP,A) 特開 平7−55713(JP,A) 特開 平8−82603(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/91 H01J 21/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の表面にレーザー光を照射して
    乱反射する散乱光をPMTにより検出することで表面に
    付着した異物を検出するPMT異物検出装置において、 前記被測定物を保持して前後左右にスライドすることで
    前記被測定物に照射する前記レーザー光の照射位置を移
    動できるように設けたステージと、 前記レーザー光を発生させる発生手段と、 前記発生手段により発生したレーザー光の照射幅を拡大
    する拡大部及び前記拡大部により拡大されたレーザー光
    を集光させて照射する集光部を備えた照射手段と、 前記照射手段から照射されたレーザー光を所定の角度で
    屈折させて前記被測定物の表面に照射するように反射さ
    せる反射手段と、 前記被測定物の表面に付着した異物により前記レーザー
    光が乱反射する散乱光を検出するPMTと、 前記PMTが検出した散乱光が検出上限を上回る場合に
    自動的にPMT電圧を調節して再スキャンできるように
    制御する制御手段とを備え、前記照射手段及び反射手段を前記発生手段と前記PMT
    との間に複数配列させて前記発生手段から発生したレー
    ザー光を前記被測定物の表面に複数の角度から照射でき
    るように設け、前記発生手段と照射手段との間に前記発
    生手段から発生したレーザー光を前記複数の照射手段の
    いずれかに誘導する誘導手段を設けたことを特徴とする
    PMT異物検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のPMT異物検出装置に
    おいて、前記誘導手段と反射手段とは、前記レーザー光を反射す
    るミラー(鏡)であることを特徴とするPMT異物検出
    装置。
JP29513498A 1998-10-16 1998-10-16 Pmt異物検出装置 Expired - Fee Related JP2997455B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29513498A JP2997455B1 (ja) 1998-10-16 1998-10-16 Pmt異物検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29513498A JP2997455B1 (ja) 1998-10-16 1998-10-16 Pmt異物検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2997455B1 true JP2997455B1 (ja) 2000-01-11
JP2000121568A JP2000121568A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17816731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29513498A Expired - Fee Related JP2997455B1 (ja) 1998-10-16 1998-10-16 Pmt異物検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2997455B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102278791B1 (ko) * 2020-05-07 2021-07-20 한국과학기술원 실리콘 광증배소자 동작전압 탐색 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000121568A (ja) 2000-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6654112B2 (en) Apparatus and method for inspecting defects
JPH11183393A (ja) パターン欠陥検査装置及びパターン欠陥検査方法
JP2013093389A (ja) 光学式検査装置及びエッジ検査装置
US5717198A (en) Pellicle reflectivity monitoring system having means for compensating for portions of light reflected by the pellicle
JP2997455B1 (ja) Pmt異物検出装置
KR100738809B1 (ko) 웨이퍼 표면 검사 시스템 및 그 제어방법
KR100952522B1 (ko) 웨이퍼 결함 검출 장치 및 이의 방법
KR101874942B1 (ko) 패키지된 반도체 칩 검사장치
JP2001007173A (ja) 少数キャリアのライフタイム測定装置
JP3432273B2 (ja) 異物検査装置及び異物検査方法
JPH085569A (ja) パーティクル測定装置およびパーティクル検査方法
WO2021037695A1 (en) Self-differential confocal tilt sensor for measuring level variation in charged particle beam system
KR20000013626A (ko) 웨이퍼 파티클 측정장치
CN219073642U (zh) 一种分选机及其侧面检测机构
JPH08193810A (ja) 変位測定装置
JP4808162B2 (ja) 基板検査装置及び基板検査方法
JPH06213821A (ja) 半導体ウェハの異物検査装置
KR100807254B1 (ko) 결함 검사 장치
JPH02110355A (ja) 異物検査方法および異物検査装置
WO2022165400A1 (en) A method for focusing an electron beam on a wafer having a transparent substrate
KR200155173Y1 (ko) 반도체웨이퍼 정렬장치
JP2004335611A (ja) 半導体検査装置及び検査方法、半導体装置
JPH06186168A (ja) 欠陥検査方法及び装置
KR20050116211A (ko) 웨이퍼 감지 장치 및 웨이퍼 검사 장치
JPH10318934A (ja) 異物検出方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees