JP2996561B2 - レーダによる情報伝送と復調の方法 - Google Patents

レーダによる情報伝送と復調の方法

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JP2996561B2
JP2996561B2 JP4062734A JP6273492A JP2996561B2 JP 2996561 B2 JP2996561 B2 JP 2996561B2 JP 4062734 A JP4062734 A JP 4062734A JP 6273492 A JP6273492 A JP 6273492A JP 2996561 B2 JP2996561 B2 JP 2996561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーダを用いて物標を
探知すると共に情報を伝達するレーダによる情報伝送方
法と、この情報伝送方法により伝送された情報を復調す
るレーダによる情報伝送の復調方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レーダを用いて物標の探知を行う
と共に情報の伝送を行う情報伝送方法としては、例えば
次のような文献に記載されたレーダ信号時間オフセット
周波数アジャイルレーコン(以下、「ITOFAR」と
いう)システムに用いられている方法がある。 文献;日本航路標識協会「レーダビーコン(レーコン)
の将来の使用に関するIALA方針文書」(1986−
8) この情報伝送方法では、レーダが送信するパルス電波の
前回の送信パルスと今回の送信パルスとの間の時間(以
下、「送信パルスの時間間隔」という)Tを、次のよう
に変化させることにより、レーダ側から情報の伝送を行
う。
【0003】 情報1:T=A+n×b (n=0,…,7) 情報2:T=(A+a)+n×b (n=0,…,7) 情報3:T=(A+2a)+n×b (n=0,…,7) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 情報8:T=(A+7a)+n×b(n=0,…,7) 即ち、8通りの情報に対応して8通りの固定時間(A,
A+a,…,A+7a)を設定する。そして、伝送すべ
き情報に対応して設定された前記固定時間を選択し、さ
らに送信パルス毎にn×b項のnを0〜7までランダム
に選択し、送信パルスの時間間隔Tを決めて送信を行
う。
【0004】ここで、n×b項のnを0〜7までランダ
ムに選択するのは、複数の送信パルス間の干渉を避ける
ためであり、情報としての意味を持たない。従って、送
信パルスの時間間隔Tとして固定された時間の種類をQ
(本例ではA,A+a,…,A+7aの8通り)とする
と、伝送し得る情報の種類もQ(本例では8通り)であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ITOFARシステムに示された情報伝送方法では、送
信パルスの時間間隔Tの種類Qを多くするため、例えば
送信パルスの時間間隔Tを増加させると、アンテナ回転
速度が同一のとき、目標物標へのパルスヒット数が減少
し、レーダの物標検知能力が減少する。これに対し、送
信パルスの時間間隔Tを減少させると、レーダの受信可
能な距離が減少する。従って、レーダとしての動作機能
を維持させながら送信パルスの時間間隔Tを変化させる
には制約があり、送信パルスの時間間隔Tとして実用と
なし得る数(種類)も少ない。その結果、レーダから伝
送し得る情報量も少ないという問題があり、それを解決
することが困難であった。
【0006】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、伝送可能な情報量が少ないという点について解
決し、レーダにより伝送可能な情報量を飛躍的に増大し
得るレーダによる情報伝送方法と、その復調方法を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、パルス電波を回転するビームとして
送信し、物標を探知するレーダにおいて、1フレーム構
成のトリガパルスとして、直前のトリガパルスとの間の
時間が同一または異なる一定の単数または複数のトリガ
パルスと、前記直前のトリガパルスとの間の時間が、予
め定められた複数の値の中から、伝送すべき情報に対応
してそれぞれ割当てられた値となる複数のトリガパルス
とを発生する。そして、前記発生されたフレーム構成の
複数のトリガパルスによってパルス電波を送信し、物標
の探知と同時に情報伝送を行うようにしている。
【0008】第2の発明では、第1の発明の情報伝送方
法によって送信されたパルス電波を受信してレーダパル
スを検出し、前記レーダパルスのパルス間隔を順次計測
してパルス間隔値を求め、該パルス間隔値から同期情報
を検出した後に前記レーダパルスに割当てられた部分情
報を順次求めて該部分情報の順方向の系列を生成する。
一方、前記レーダパルスの微分信号のクロックパルス毎
の有無データまたは前記パルス間隔値のデータを順次記
憶手段に記憶した後、該記憶データの一部を記憶時とは
逆の順序で読出し、該読出した前記クロックパルス毎の
有無データから計測して求めたパルス間隔値、または前
記記憶手段から直接読出したパルス間隔値のデータか
ら、前記レーダパルスに割当てられた部分情報を順次求
めて該部分情報の逆方向の系列を生成する。そして、前
記部分情報の順方向の系列と前記部分情報の逆方向の系
列とを用いて1フレームの情報を復調するようにしてい
る。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにレーダによ
る情報伝送方法を構成したので、1フレームの複数のト
リガパルスとして、直前のトリガパルスとの間の時間が
同一または異なる一定の単数または複数のトリガパルス
を発生する。さらに、直前のトリガパルスとの間の時間
が、予め定められた複数の値の中から、伝送すべき情報
に対応してそれぞれ割当てられた値となる複数のトリガ
パルスを発生する。これらのフレーム構成の複数のトリ
ガパルスをパルス電波に変換し、それを回転するビーム
として送信する。これにより、多量の情報量を含んだ情
報伝送が行える。
【0010】第2の発明では、第1の発明の情報伝送方
法によって伝送された多量の情報量を含むパルス電波を
受信してレーダパルスを検出する。このレーダパルスの
パルス間隔値を求め、そのパルス間隔値から同期情報を
検出して部分情報の順方向の系列を生成する。さらに、
前記レーダパルスの微分信号から、クロックパルス毎の
有無データあるいは前記パルス間隔値のデータを、順次
記憶手段に記憶した後、その記憶データの一部を記憶時
とは逆の順序で読出す。この読出しデータから、レーダ
パルスに割当てられた部分情報を順次求めて部分情報の
逆方向の系列を生成する。そして、生成された部分情報
の順方向の系列と、逆方向の系列とを用いて、1フレー
ムの情報を復調する。これにより、同期パルスを含む1
フレーム分の情報の的確な復調が行える。従って、前記
課題を解決できるのである。
【0011】
【実施例】
(A) 情報伝送方法 (A−1) レーダの全体構成 図1は、本発明の実施例の情報伝送方法に用いられるレ
ーダの構成ブロック図である。図1は、例えば陸上に設
置された港湾監視用レーダを示すもので、指示器やビデ
オ信号処理装置等の隣接装置1またはその他の外部装置
からの、伝送すべき1フレーム毎の情報(例えば、60
ビットの情報)INを入力するトリガ発生部10を有し
ている。トリガ発生部10は、入力情報INにより指定
された1フレーム構成の複数のトリガパルスS10を発
生する機能を有し、その出力側には、送信機21や隣接
装置1等が接続されている。送信機21は、トリガパル
スS10を入力し、送信用のパルス電波(例えば、パル
ス変調されたマイクロ波)S21を発生する回路であ
り、その出力側には、切換器22及び回転部23を介し
てアンテナ24が接続されている。切換器22は、送受
信を切換える機能を有している。
【0012】回転部23は、切換器22からのパルス電
波S21をアンテナ24へ送ると共に、回転角度信号S
23を隣接装置1へ出力する機能を有している。アンテ
ナ24は、回転部23からのパルス電波S21をレーダ
パルスS24の形で外部へ放射すると共に、物標からの
反射電波を受信する機能を有している。また、切換器2
2には、受信機25が接続されている。受信機25は、
アンテナ24からの反射電波を回転部23及び切換器2
2を介して入力し、該反射電波よりビデオ信号を生成
し、それをレーダビデオ信号S25として隣接装置1へ
出力する機能を有している。
【0013】図1のレーダでは、隣接装置1等から、伝
送すべき1フレーム毎の情報INが送られてくると、ト
リガ発生部10では、入力情報INにより指定された1
フレーム構成の複数のトリガパルスS10を発生し、送
信機21及び隣接装置1等へ供給する。この1フレーム
構成の複数のトリガパルスS10は、例えば、直前のト
リガパルスとの間の時間が一定のトリガパルス(これを
「同期パルス」という)P0 と、直前のトリガパルスと
の間の時間が、予め定められた複数の値の中から、入力
情報INに対応してそれぞれ割当てられた値となる10
個のトリガパルス(これを「情報パルス」という)
1 ,P2 ,…,P10とで、構成される。
【0014】トリガ発生部10が発生したトリガパルス
S10は、送信機21と隣接装置1とを同期して動作さ
せるためのトリガ信号として供給される。送信機21
は、トリガパルスS10から、パルス変調されたマイク
ロ波のパルス電波S21を発生する。このパルス電波S
21は、切換器22によって回転部23へ送られ、該回
転部23を介してアンテナ24からレーダパルスS24
の形で外部へ放射される。このとき、回転部23から
は、回転角度信号S23が隣接装置1へ出力される。
【0015】アンテナ24から図示しない物標へ向けて
放射されたレーダパルスS24は、その物標で反射さ
れ、該反射電波がアンテナ24で受信された後、回転部
23を介して切換器22へ導かれ、受信機25へ入力さ
れる。受信機25は、入力した反射電波よりビデオ信号
を生成し、それをレーダビデオ信号S25として隣接装
置1へ出力する。
【0016】(A−2) トリガ発生部10 図2は、図1のトリガ発生部10の構成ブロック図であ
る。このトリガ発生部10は、該トリガ発生部10の内
部回路の動作に必要な各種のタイミング信号S11を発
生するタイミング制御回路11を有し、そのタイミング
信号S11によってレジスタ12、切換回路13、パル
ス間隔設定回路14、及びパルス発生回路15の動作が
制御されるようになっている。レジスタ12は、例えば
60ビットの並列入力及び並列出力のレジスタであり、
タイミング信号S11によって入力情報INを切換回路
13へ出力する機能を有している。
【0017】切換回路13は、タイミング信号S11に
基づき、レジスタ12からの入力情報INを複数ビット
ずつの情報に順次切換えてパルス間隔設定回路14へ出
力する機能を有している。パルス間隔設定回路14は、
タイミング信号S11に基づき、切換回路13からの部
分符号の情報を入力し、2進データを生成してパルス発
生回路15へ与える回路である。パルス発生回路15
は、タイミング信号S11に基づき、パルス間隔設定回
路14からの2進データに対応したパルス時間間隔のト
リガパルスS10を発生する回路である。
【0018】次に、図2に示すトリガ発生部10の動作
を、図3及び図4を参照しつつ、説明する。図3は、図
2の入力情報INの符号形式を示す図である。この図3
では、例えば、全体で60ビットのデータよりなる符号
の形式を示しており、図の各枠の中には入力情報INの
内容に応じて“0”または“1”の2値信号が入ってい
る。このような全部で60ビットの符号を6ビット毎に
10個の部分符号に分割し、各部分符号を2進数に対応
させ、この2進数をそれぞれ右側より左側へ、b1 ,b
2 ,…,b10で表わしている。
【0019】また、図4は、図2のパルス発生回路15
から発生されるトリガパルスS10の一例を示す波形図
である。このトリガパルスS10の波形は、該トリガパ
ルスS10に基づき図1のアンテナ24から放射される
レーダパルスS24(正確にはその包絡線)の波形に等
しい。この図4中のP0 ,P1 ,P2 ,…はパルス、t
b はビーム照射時間(即ち、レーダビームの半電力幅が
点物標を照射している時間)である。
【0020】図2において、入力情報INがレジスタ1
2に入力されると、該レジスタ12では、タイミング信
号S11に基づき、該入力情報INを一時記憶した後、
所定のタイミングで切換回路13へ出力する。切換回路
13は、レジスタ12からの入力情報INをタイミング
信号S11により、順次、2進数b1 〜b10まで、6ビ
ットずつの部分符号の情報を順次切換えてパルス間隔設
定回路14へ出力する。パルス間隔設定回路14は、タ
イミング信号S11により、最初のパルスとして直前の
トリガパルスとの間の時間をT0 とする同期パルスP0
を発生させるための2進データB+b0 を生成し、パル
ス発生回路15へ出力する。ここで、Bは一定の2進
数、b0 は一定の負の2進数である。b0 を負の値にし
てあるのは、部分符号の2進数b1 〜b10と異なる値に
して、復調時に同期パルスP0 のパルス時間間隔T0
検出を容易にするためである。
【0021】パルス間隔設定回路14は、タイミング信
号S11により、次に切換回路13から入力した2進数
1 の情報より、2番目のパルスとして、直前の同期パ
ルスP0 との間の時間をT1 とする情報パルスP1 を発
生させるための2進データB+b1 を作成し、パルス発
生回路15へ出力する。以下同様に、パルス間隔設定回
路14は、3番目から11番目までのパルスとして、直
前の発生パルスとの間の時間をそれぞれT2 ,T3
…,T10とする情報パルスP2 ,P3 ,…,P10を発生
させるための2進データB+b2 ,B+b3 ,…,B+
10を順次生成し、パルス発生回路15へ出力する。
【0022】パルス発生回路15は、パルス間隔設定回
路14から順次2進データB+bi(i=0〜10)を
うけ、この各2進データB+bi に対応したパルス時間
間隔のパルスP0 〜P10を順次発生し、レーダのトリガ
パルスS10として外部へ出力する。この11個のパル
スP0 /P10により構成される1フレームのトリガパル
スS10が伝送したい情報を含んでいることになる。こ
こで、2進データB+bi (i=0〜10)から、トリ
ガパルスS10の時間間隔Ti (i=0〜10)を得る
方法を定式化すると、次のようになる。
【0023】まず、2進数B,bi (i=0〜10)の
10進換算数をそれぞれD,di (i=0〜10)とす
ると、同期パルスP0 と各情報パルスP1 〜P10のそれ
ぞれ直前のパルスとの時間間隔Ti (i=0〜10)
は、次式(1)で示される。 Ti =TD +di ・Δt (i=0〜10) ・・・(1) 但し、TD =D・Δt Δt;微少の単位時間 パルス発生回路15から発生したトリガパルスS10
は、外部へ出力されると共に、タイミング制御回路11
へフィードバック入力される。タイミング制御回路11
は、トリガパルスS10(=P0 〜P10)を入力し、こ
れらのパルスを時間参照してレジスタ12、切換回路1
3、パルス間隔設定回路14、及びパルス発生回路15
の各回路の動作に必要な各種のタイミング信号S11を
生成し、それらの各回路に送出している。
【0024】即ち、このタイミング制御回路11は、図
1の隣接装置1から供給される60ビットのデータを新
規にレジスタ12に入力し、最初の同期パルスP0 から
最後の情報パルスP10まで11個のパルスを逐次、パル
ス発生回路15に発生させるまで、すべての回路のタイ
ミングを制御する。そして情報パルスP10を発生させる
と、直ちに次の60ビットのデータを隣接装置1からレ
ジスタ12に入力し、再び切換回路13以下の各回路が
前述の動作を初めから繰返して行うように各種タイミン
グ信号S11を生成する。なお、隣接装置1がどのよう
な情報(60ビットのデータ)をレジスタ12に供給す
るかは、本実施例を適用するレーダの運用法に依存す
る。
【0025】(A−3) トリガパルスS10とレーダ
パルスS24 本実施例の情報伝送方法では、例えば、異なる方向に存
在する複数の情報受信者に対して異なる情報を提供する
場合を考えている。そして、目的とする情報(60ビッ
ト以内)を目的の情報受信者に提供する場合には、アン
テナ24の主放射方向が目的の情報受信者の方向を向い
たときに、目的の情報を含む1フレームのレーダパルス
S24のほぼ中央がその情報受信者に受信されるように
該レーダパルスS24をアンテナ24から送信してい
る。
【0026】そして、レーダパルスS24を送信すると
きの情報受信者の方向を予測する場合に生じる実際の方
向との誤差を見込んで、1フレームのレーダパルスS2
4の前後の時間に、前記目的の情報と同一情報を含む各
1フレームのレーダパルスS24をアンテナ24から送
信している。つまり、同一情報の3フレームのレーダパ
ルスS24を、目的の情報受信者の方向へ送信してい
る。このレーダパルスS24は、図4に示すトリガパル
スS10の波形と等しい。
【0027】本実施例の情報伝送方法では、図4に示す
ように、ビーム照射時間tb 内に含まれるパルスを有効
に受信できる情報受信機の存在範囲を情報提供範囲にし
ているため、1フレームのレーダパルスS24の所要時
間TF をビーム照射時間tb よりやや小さく選んでいる。そし
て、1フレームのレーダパルスS24の数(11個)と
同数のパルスの一連の系列を有効に受信できれば、パル
スの順序、即ち同期パルスP0 がどの位置にあっても、
後述する復調方法を用いれば、送られてきた情報を再生
することが可能となる。
【0028】次に、具体的な数値例を示す。レーダの半
電力ビーム幅をθb =0.25°、アンテナ24の回転
速度をN=10r.p.mとすると、ビーム照射時間t
b は次式より求まる。
【0029】
【数1】 本実施例において、2進数bi (i=1〜10)は6ビ
ットの2進数のため、その10進換算数di (i=1〜
10)が0〜63の範囲内の値をとる。そのため、TD
=292μs、Δt=1μs、d0 =−1に設定する
と、1フレームの所要時間TF は、次式のようになる。 従って、1フレームの所要時間TF は、ビーム照射時間
b よりやや小さくなっている。
【0030】また、レーダパルス間隔の最小値は、TD
−1×Δt=291μsであり、最大値はTD +63Δ
t=355μsである。図1に示すレーダと隣接装置1
は、通常、毎回のトリガパルスS10を時間基準として
動作するように設計するので、レーダパルス間隔の変化
は、本質的問題とはならない。そして、レーダパルス間
隔が前記の範囲を変化することを予め考慮して、レーダ
と隣接装置1を設計しておけば、動作上及び観測上、支
障がないようにすることは容易である。
【0031】本実施例の情報伝送方法において、レーダ
パルスS24の中の各情報パルスの直前のパルスとの時
間間隔としてとり得る数をQ、1フレーム中の情報パル
スの数をMとすると、Q=26 、M=10であるから、
レーダのアンテナ24が1回転する間に一つの情報受信
者に送り得る情報の種類は、QM =26 ×10となる。こ
の値は、従来の値Q(8通り)と較べると、飛躍的に増
大している。従って、従来よりも飛躍的に多い情報量の
伝送を一度に行うことが可能となる。
【0032】(B) 情報復調方法 (B−1) 情報受信機の構成 図5は、本発明の実施例の情報伝送の復調方法に用いら
れる情報受信機の構成ブロック図である。この情報受信
機は、例えば、図1に示すような湾岸監視用レーダから
伝送される情報を必要とする船舶等に装備されて使用さ
れるもので、レーダから送信されたレーダパルス電波を
受信するアンテナ31を有している。アンテナ31の出
力側には、該アンテナ31の受信信号からビデオ信号と
してのレーダパルスS32を生成する受信機32が接続
され、さらにその出力側に、復調部40が接続されてい
る。復調部40は、レーダパルスS32を復調して元の
情報S40を出力する機能を有している。
【0033】以上のような構成の情報受信機において、
図1のレーダから送信されたレーダパルス電波は、アン
テナ31によって受信され、受信機32によってビデオ
信号としてのレーダパルスS32が生成され、復調部4
0へ送られる。復調部40では、レーダパルスS32の
各直前パルスとの間隔値から、各情報パルスの間隔を求
め、この間隔より、図1のレーダから送られてきた情報
を復調し、その復調情報S40を出力する。
【0034】(B−2) 復調部40 (B−2−1) 復調部40の構成 図6は、図5の復調部40の構成例を示すブロック図で
ある。この復調部40は、受信機32からのレーダパル
スS32を量子化して量子化信号S41を出力する量子
化回路41を有し、その出力側には、微分回路42が接
続され、さらに該微分回路42に、クロックパルスCK
を発生するクロック発生回路43が接続されている。微
分回路42は、クロックパルスCKに同期して量子化信
号S41を微分し、該微分信号S42を出力する回路で
ある。この微分回路42の出力側には、スイッチ44を
介してメモリ45及びパルス間隔計測回路46が接続さ
れている。
【0035】スイッチ44は、微分回路42に接続され
た端子44aと、メモリ45に接続された端子44b
と、パルス間隔計測回路46に接続された端子44cと
を有し、切換制御信号S54aによって端子44aに対
する端子44bと44cとが切換接続されるようになっ
ている。メモリ45は、クロックパルスCKに同期して
動作し、書込み/読出し切換信号S54bにより、書込
み状態となると、該クロックパルスCK毎に微分信号S
42の有無データを順に別の記憶場所に記憶し、また読
出し状態となると、書込み状態のときとは逆の順序で最
後に入力したデータから、該クロックパルスCK毎に出
力するというLIFO(Last-In-First-Out)機能を有し
ている。パルス間隔計測回路46は、微分信号S42を
入力して2進数のパルス間隔データS46を計測する回
路である。
【0036】パルス間隔計測回路46の出力側には、パ
ルス間隔データS46から偏位量データS47を算出す
る偏位量算出回路47と、該パルス間隔データS46か
ら同期情報を検出して同期信号S48を出力する同期情
報検出回路48とが、接続されている。同期情報検出回
路48の出力側とスイッチ44の端子44cとが、タイ
ミング制御回路49の入力側に接続されると共に、偏位
量検出回路47の出力側に、切換回路50、レジスタ5
1及びゲート回路52が接続されている。さらに、パル
ス間隔計測回路46の出力側には、パルス異状検出回路
53を介して切換制御回路54が接続されている。
【0037】タイミング制御回路49は、微分信号S4
2及び同期信号S48を入力し、偏位量算出回路47、
切換回路50、レジスタ51、及び切換制御回路54の
動作に必要な各種のタイミング信号S49を生成し、該
タイミング信号S49をそれらの回路に供給する機能を
有している。切換回路50は、入力回路が6ビット、出
力回路が60ビットの構成となっており、偏位量算出回
路47からの偏位量データS47を切換制御信号S54
cによって決められた出力回路へ切換え、レジスタ51
へ出力する機能を有している。レジスタ51は、60ビ
ットの並列入力及び並列出力構成となっており、切換回
路50からの偏位量データを保持すると共に、その保持
した偏位量データS51をゲート回路52へ出力する機
能を有している。
【0038】ゲート回路52は、レジスタ51からの偏
位量データS51を、ゲートパルスS54dに基づき情
報S40として外部へ出力する回路である。パルス異状
検出回路53は、パルス間隔計測回路46からのパルス
間隔データS46を入力し、そのパルス間隔データS4
6の異状状態を検出してパルス異状信号S53を切換制
御回路54へ出力する回路である。切換制御回路54
は、微分信号S42、同期信号S48、及びパルス異状
信号S53に基づき、スイッチ44、メモリ45、切換
回路50、及びゲート回路52の動作を制御するための
切換制御信号S54a、書込み/読出し切換信号S54
b、切換制御信号S54c、及びゲートパルスS54d
をタイミング信号S49によって出力する回路である。
【0039】(B−2−2) 復調部40の全体動作 図7は、図6の微分回路42の周辺の信号波形の一例を
示す波形図である。図中、S32はレーダパルス、S4
1は量子化信号、S42は微分信号、CKはクロックパ
ルスである。また、図8は、図6のレジスタ51の格納
場所を示す図である。これらの図7及び図8を参照しつ
つ、図6に示す復調部40の全体動作を説明する。
【0040】図5の受信機32から、レーダパルスS3
2が復調部40へ出力されると、図6の量子化回路41
では、該レーダパルスS32の一定レベル以上を振幅
1、一定レベル以下を振幅0とする量子化信号S41を
生成し、微分回路42へ送る。微分回路42は、量子化
信号S41を入力し、クロック発生回路43からのクロ
ックパルスCKに同期し、該クロックパルスCKの周期
の整数倍(本実施例では、例えば1倍)のパルス幅とな
る振幅1の微分信号42を生成し、スイッチ44の端子
44aへ出力する。
【0041】スイッチ44は、切換制御回路54からの
切換制御信号S54aによって切換えられる状態1と状
態2の2状態を有し、状態1では端子44aと44b、
及び端子44aと44cとをそれぞれ接続し、状態2で
は端子44bと44cが接続するように動作する。図6
では、状態1を示し、端子44aから入力した微分信号
S42が、端子44bからメモリ45へ、さらに端子4
4cからパルス間隔計測回路46、タイミング制御回路
49、及び切換制御回路54へそれぞれ送られる。
【0042】メモリ45は、スイッチ44の端子44b
から微分信号S42、クロック発生回路43からクロッ
クパルスCK、さらに切換制御回路54から書込み/読
出し切換信号S54bを入力し、書込み状態のときは、
クロックパルスCK毎に微分信号S42の有無データを
順に別の記憶場所に記憶し、読出し状態のときは、書込
み状態のときとは別の順序で、最後に入力したデータか
らクロックパルスCK毎に出力する。そして、クロック
パルスCK毎の微分信号S42の有無データの数がメモ
リ45の最大記憶数を越えたときは、最も古いデータか
ら順に棄てられ、該メモリ45に新しいデータが記憶さ
れていく。即ち、メモリ45には、最新のデータから順
に古い方に、最大記憶数までが記憶される。この最大記
憶数は、レーダパルスS32の1フレーム分の微分信号
S42の有無データの最大数より、やや大きい値に選定
されている。
【0043】パルス間隔計測回路46は、スイッチ44
の端子44cから微分信号S42を入力すると、直前の
微分信号S42との時間間隔を、前記微小の単位時間Δ
tを単位として計測し、その計測した2進数のパルス間
隔データS46を偏位量算出回路47、同期情報検出回
路48、及びパルス異状検出回路53へ出力する。同期
情報検出回路48は、パルス間隔データS46が同期パ
ルスの間隔か否かを調べ、該当する場合は直ちに同期信
号S48を生成し、これをタイミング制御回路49及び
切換制御回路54へ出力する。タイミング制御回路49
は、微分信号S42及び同期信号S48を入力し、偏位
量算出回路47、切換回路50、レジスタ51、及び切
換制御回路54の動作に必要な各種のタイミング信号S
49を発生し、それらの各回路を制御する。
【0044】偏位量算出回路47は、パルス間隔計測回
路46からパルス間隔データS46を入力し、該パルス
間隔データS46から前記の一定の2進数Bを引算した
パルス間隔の偏位量を2進数で算出する。この偏位量
は、正しく算出された場合、前記の2進数bi (i=0
〜10)に等しい。この算出した偏位量のうち、2進数
0 に等しいもの以外は、タイミング信号S49によ
り、6ビットの2進データである偏位量データS47と
して切換回路50へ出力される。切換回路50は、タイ
ミング信号S49に基づき、入力した偏位量データS4
7を、切換制御回路54からの切換制御信号S54cに
よって設定された該切換回路50内の出力回路へ、該入
力側の6ビットの偏位量データS47を同一配列で切換
え、レジスタ51へ出力する。
【0045】レジスタ51は、図8に示すように、タイ
ミング信号S49に同期して、切換回路50からの6ビ
ットの偏位量データを所定の格納場所に書込み、これを
保持すると共に、その格納した偏位量データS51をタ
イミング信号S49に従ってゲート回路52へ出力す
る。ゲート回路52は、切換制御回路54からのゲート
パルスS54dの前縁で、レジスタ51からの偏位量デ
ータS51を読込み、この読込んだ偏位量データS51
を該ゲートパルスS54dの期間だけ保持し、情報S4
0として外部へ出力する。切換制御回路54からのゲー
トパルスS54dは、後述するように、図1のレーダか
ら送られてきた情報に対応する10個の偏位量データ
(10×6ビット=60ビット)がレジスタ51内にそ
ろったときに出力される。そのため、ゲートパルスS5
4dの期間にゲート回路52から出力される偏位量デー
タS51は、図1のレーダから送られてきた1フレーム
分の情報符号を復調したものとなる。
【0046】パルス異状検出回路53は、パルス間隔計
測回路46からのパルス間隔データS46を入力し、そ
のパルス間隔データS46が前記(1)式から決まるパ
ルス間隔の最小値(TD −1×Δt)より小さいか、あ
るいは最大値(TD +63×Δt)より大きいかを調
べ、該当する場合はパルス異状信号S53を生成し、切
換制御回路54へ出力する。パルス間隔の最小値より小
さい場合は雑音パルスが混入されたとき、最大値より大
きい場合はレーダパルスS32が検出されなかったとき
等に起きる。
【0047】切換制御回路54は、スイッチ44の端子
44cから微分信号S42、同期情報検出回路48から
同期信号S48、パルス異状検出回路53からパルス異
状信号S53、及びタイミング制御回路49からタイミ
ング信号S49を入力し、その微分信号S52、同期信
号S48、及びパルス異状信号S53の状況から、スイ
ッチ44、メモリ45、切換回路50、及びゲート回路
52の動作を制御するのに必要な判断をし、その判断結
果に基づき、タイミング信号S49に同期して、切換制
御信号S54aをスイッチ44へ、書込み/読出し切換
信号S54bをメモリ45へ、切換制御信号S54cを
切換回路50へ、ゲートパルスS54dをゲート回路5
2へ、それぞれ出力する。
【0048】(B−2−3) 切換制御回路54の制御
動作 図9は、図6に示す切換制御回路54の制御動作を示す
フローチャートであり、この図を参照しつつ、該切換制
御回路54の制御動作を説明する。なお、図9中の10
1〜120は各処理ステップを示す。Eはパルス異状信
号S53の入力回数、m1 はスイッチ44が前記の状態
1のときに微分信号S42の中の同期信号S48の後の
パルス異状がない場合の該微分信号S42の数、m2
スイッチ44が前記の状態2のときに同じく同期信号S
48の後のパルス異状がない場合の該微分信号S42の
数をそれぞれ示している。mは、レーダパルスS32の
1フレームの中の情報パルスの数(例えば、10)であ
る。
【0049】図9において、切換制御回路54の動作が
開始すると、ステップ101で、E,m1 ,m2 をそれ
ぞれ初期値0に設定した後、ステップ102で、書込み
/読出し切換信号S54bによってメモリ45を書込み
状態にする。そして、ステップ103で、切換制御信号
S54aを出力してスイッチ44を状態1にした後、ス
テップ104で、同期信号S48の入力があるか否かの
判定を行い、同期信号S48の入力があれば、ステップ
105へ進む。
【0050】スイッチ44が状態1のとき、同期信号S
48の入力後の微分信号S42にパルス異状がなけれ
ば、ステップ105,106,107,113,11
4,115,116,105,…のルートにより、レジ
スタ51の中に偏位量データが順に入り、所定数(例え
ば、10)の偏位量データが得られると、ステップ12
0で、1フレームの情報S40が外部へ出力される。
【0051】即ち、ステップ105で、微分信号S42
の入力があるか否かを判定した後、ステップ106,1
07で、パルス異状信号S53の入力があるか否かの判
定を行う。ステップ107で、パルス異状信号S53の
入力がなければ、ステップ113でE=0か否かの判定
を行い、E=0のときには、ステップ114で、m1
+1加算した後、ステップ115で、切換回路50から
の偏位量データをレジスタ51内のm1 番目の場所に入
れるように切換制御信号S54cによって該切換回路5
0を制御する。そして、ステップ116で、m1 =mか
否かの判定を行い、m1 =mでないときには、ステップ
105へ戻る。
【0052】このようなルートにより、切換回路50か
らの偏位量データがレジスタ51の中に順に入り、所定
数(例えば、10)の偏位量データが得られると、ステ
ップ116からステップ120へ進む。ステップ120
では、レジスタ51の内容を出力させるために、ゲート
パルスS54dをゲート回路52へ与え、該ゲート回路
52を一定期間オン状態にする。これにより、1フレー
ムの情報S40がゲート回路52から外部へ出力され
る。
【0053】スイッチ44が状態1のとき、パルス異状
が起こると、ステップ107からステップ108へ進
み、Eに+1加算し、ステップ109で、E=1か否か
の判定を行い、E=1のときにはステップ110で、切
換回路50からの偏位量データをレジスタ51に入れな
いように、切換制御信号S54cによって切換回路50
をオフ状態にする。そして、ステップ111で、書込み
/読出し切換信号S54bによってメモリ45を読出し
状態にした後、ステップ112で、切換制御信号S54
aによってスイッチ44を状態2にし、ステップ104
へ戻る。これにより、メモリ45に記憶されていた微分
信号S42の有無データが、最新のものから読出されて
パルス間隔復調が行われる。
【0054】この状態で、同期信号出現後の微分信号S
42にパルス異状がなければ、ステップ105,10
6,107,113を経由して117へ進み、m2 に+
1加算してステップ118で、切換回路50からの偏位
量データをレジスタ51内の最後からm2 番目の場所に
入れるように、切換制御信号S54cによって切換回路
50を制御し、ステップ119で、m1 +m2 =mか否
かの判定を行い、m1 +m2 =mでないときにはステッ
プ105へ戻る。
【0055】このようなルートにより、切換回路50か
らの偏位量データがレジスタ51の中に、最後の場所か
ら逆の順序で格納されていく。そして、前記状態1のと
きの偏位量データ数と合わせて所定数(例えば、10)
になると、ステップ119からステップ120へ進む。
ステップ120では、レジスタ51の内容を出力させる
ために、ゲートパルスS54dによってゲート回路52
を一定期間オン状態にする。これにより、1フレームの
情報S40が外部へ出力される。前記の状態2の動作中
にパルス異状が起こると、ステップ108,109から
ステップ101へ戻り、初期状態から再動作することに
なる。
【0056】(B−2−4) 復調部40のタイムチャ
ート 図10は図6の復調部40のタイムチャートであり、こ
の図を参照しつつ、該復調部40の動作についてさらに
説明する。図10において、復調部40へ入力するレー
ダパルスS32は、図のような順序の一連のパルス
4 ,P5 ,P6 ,…が入った場合を考える。このレー
ダパルスS32に対応して、微分信号S42がQ4 ,Q
5 ,Q6 ,…のようにメモリ45に書込まれる。このメ
モリ書込み信号Q4 ,Q5 ,Q6 ,…の添字の同一番号
のものが、レーダパルスS32のP4 ,P5 ,P6 ,…
に対応する。同期情報検出回路48から出力される同期
信号S48において、第1番目(左側)の信号はメモリ
書込み信号Q0 に対応して発生する。パルス異状信号S
53は、レーダパルスS32がパルスP5 で終わってい
るため、パルス異状検出回路53で、直前のパルスP5
との時間間隔が前記最大値を越えたときにパルス異状を
検出し、その検出結果に基づき生成された信号である。
【0057】また、図10において、メモリ45から読
出されるメモリ読出し信号Q5 - ,Q4 - ,Q3 - ,…
は、メモリ書込み信号Q4 ,Q5 ,Q6 ,…と添字の同
一番号のものが対応し、最新のメモリ書込み信号Q5
4 ,Q3 ,…から読出されている。このメモリ読出し
信号Q0 - とQ10 - のパルス間隔から、同期情報検出回
路48によって同期信号S48が検出され、該メモリ読
出し信号Q10 - に対応して第2番目(右側)の同期信号
S48が生じている。
【0058】図10中のb1 - 〜b5 - ,b10 - 〜b6
- は、偏位量算出回路47から出力される偏位量データ
S47の出現時間を示し、そのうちb1 - 〜b5 - はメ
モリ書込み信号中の同期情報が得られる信号Q0 の後の
信号Q1 〜Q5 にそれぞれ対応している。また、b10 -
〜b6 - は、メモリ読出し信号中の同期情報が得られる
信号Q10 - 以後の信号Q9 - 〜Q5 - にそれぞれ対応し
ている。そして、b10 - は、信号Q10 - とQ9 - との間
のパルス間隔値から求まる偏位量データS47の出現時
間であり、このパルス間隔値は一定パルス幅の微分信号
S42のパルス間隔の値である。そのため、メモリ書込
み信号中の信号Q9 とQ10のパルス間隔に等しい。従っ
て、b10 - は、信号Q10の偏位量データS47が出現し
ている時間とみなすことができる。他の信号b9 - 〜b
6 - についても同様で、それぞれ信号Q9 〜Q6 の偏位
量データS47が出現する時間とみなすことができる。
【0059】結局、偏位量データ出現時間b1 - 〜b5
- 、及びb10 - 〜b6 - に出現する偏位量データS47
は、すべてメモリ読込み信号中の信号Q0 を含む一連の
1フレーム分の信号中の信号Q6 〜Q10、及び信号Q1
〜Q5 にそれぞれ対応し、従ってレーダパルスS32中
の同期パルスを含む一連の1フレーム分のパルス中の情
報パルスP6 〜P10及びP1 〜P5 に、それぞれ対応し
ていることになる。
【0060】このようにして同期パルスP0 がどの位置
にあっても、該同期パルスP0 を含む一連の1フレーム
分のパルスを受信できれば、1フレーム分の情報を復調
することができる。従って、多量の情報量を含むレーダ
パルスS32から、元の情報S40を的確に再生するこ
とが可能となる。なお、情報パルスP6 〜P10に対応す
る偏位量データS47は、b10 - 〜b6 - のように時間
的に逆の順序で出現してくるので、この偏位量データS
47をレジスタ51に入れるときは、前述したように、
場所的に逆の順序で入れたわけである。
【0061】(C) 他の情報復調方法 前記(B)の情報復調方法では、レーダパルスS32の
微分信号S42のクロックパルスCK毎の有無データを
メモリ45に記憶していたが、レーダパルスS32のパ
ルス間隔データを記憶手段に記憶するようにしても、前
記と同様に、レーダによる情報伝送の復調を行うことが
できる。以下、このような場合の図5の復調部40の他
の構成例について説明する。
【0062】(C−1) 復調部40の他の構成例 図11は、図5の復調部40の他の構成ブロック図であ
る。この復調部40は、図5の受信機32からのレーダ
パルスS32から、パルス間隔を計測してパルス間隔デ
ータS61を出力するパルス間隔計測回路61を備えて
いる。パルス間隔計測回路61の出力側には、入出力イ
ンターフェース回路62を介して、データ格納用のメモ
リ63、及びプログラム制御によって情報の復調等を行
う中央処理装置(以下、CPUという)64が接続され
ている。また、入出力インターフェース回路62の出力
側には、復調後の1フレーム分の情報符号を保持し、そ
れを所定のタイミングで情報S65の形で出力する符号
レジスタ65が接続されている。
【0063】このような復調部40では、図5の受信機
32から、レーダパルスS32がパルス間隔計測回路6
1に入力されると、該パルス間隔計測回路61では、入
力されたレーダパルスS32の直前パルスとの間隔を順
次計測し、計測したパルス間隔データS61を出力す
る。このパルス間隔データS61は、入出力インターフ
ェース回路62を介してメモリ63及びCPU64へ送
られる。パルス間隔データS61は、メモリ63内では
該パルス間隔データS61の入力順序に従ってアドレス
番号順に格納される。送られてきた情報の復調は、CP
U64内の処理により行われる。復調された1フレーム
分の情報符号は、インターフェース回路65を介して符
号レジスタ65へ送られ、該符号レジスタ65から、情
報S65として外部へ出力される。
【0064】(C−2) 図11の復調処理 図12は、図11の復調部40の復調処理を示すフロー
チャートである。図12において、201〜208は各
処理ステップを示す。E,mは図9のものと同一の内容
を示す。m1 - はCPU64によってパルス間隔データ
S61から同期情報を検出した後のパルス間隔データが
異状でない場合のパルス間隔データS61の数、m2 -
はメモリ63から読出したパルス間隔データS61のパ
ルス間隔データが異状でない場合の数である。Aはメモ
リ63に格納したパルス間隔データS61を読出すとき
のアドレス番号、A−1はアドレス番号がAより1つ前
の値をそれぞれ示している。また、ステップ213,2
16,218における符号テーブルは、図8に示すレジ
スタ51の格納場所と同様の構成となっており、図11
のメモリ63内に設けられている。
【0065】図12の復調処理では、CPU64によっ
てパルス間隔データS61の異状を検出したときに、同
期情報を検出したパルス間隔データS61の格納アドレ
スAの1つ前のアドレスA−1のパルス間隔データS6
1から、メモリ63の読出しが行われるように動作す
る。復調処理の他の動作は、図9のフローチャートの動
作とほぼ同様である。
【0066】即ち、復調処理が開始されると、ステップ
S201で、CPU64によるパルス異状検出回数E、
1 - 、及びm2 - を、それぞれ初期値0に設定する。
CPU64は、ステップ202で、パルス間隔計測回路
61からのパルス間隔データS61の入力を待ち、該パ
ルス間隔データS61の入力があれば、ステップ203
で、図6の同期信号S48に相当する同期情報を検出し
た後、ステップ204で、読出しアドレスAの初期値
を、同期情報を検出したパルス間隔データS61の格納
アドレスに等しくし、ステップ205で、次のパルス間
隔データS61の入力を待つ。
【0067】CPU64は、ステップ206で、パルス
間隔データS61が異状か否かを判定し、異状と判定し
たときには、ステップ207で、Eに+1加算し、ステ
ップ208で、E=1か否かを判定する。E=1でない
ときには、ステップ201へ戻り、前記処理を繰返す。
ステップ208で、E=1のときは、ステップ209
で、1つ前のアドレスA−1に設定し、ステップ210
で、アドレスAのパルス間隔データS61をメモリ63
から読み出した後、ステップ206へ戻り、前記処理を
繰返す。
【0068】CPU64は、ステップ206で、パルス
間隔データS61が正常と判定したときには、ステップ
211で、E=0か否かの判定を行い、E=0のときに
は、ステップ212で、m1 - に+1加算し、ステップ
213で、偏位量データを算出し、メモリ63に設けら
れた符号テーブルのm1 - 番目の場所に格納する。そし
て、ステップ214で、m1 - =mか否かの判定を行
い、ノーのときにはステップ205へ戻り、イエスのと
きには、ステップ218で、符号テーブルの内容を入出
力インターフェース回路62を介して符号レジスタ65
へ格納し、該符号レジスタ65から所定のタイミングで
情報S65を読出して外部へ出力する。
【0069】CPU64は、ステップ211で、E=0
でないと判定したときには、ステップ215で、m2 -
に+1加算し、ステップ216で、偏位量データを算出
し、メモリ63内の符号テーブルの最後からm2 - 番目
の場所に格納する。そして、ステップ217で、m1 -
+m2 - =mか否かの判定を行い、ノーのときには、ス
テップ209へ進み、イエスのときには、ステップ21
8の処理を行って情報S65を外部へ出力させる。
【0070】以上のように、この復調処理では、図6と
ほぼ同様の処理が行われるが、これらの処理をCPU6
4を用いたプログラム制御により実行しているので、復
調処理の簡単化と、回路規模の小型化が図れるという利
点がある。なお、本発明は上記実施例に限定されず、種
々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次
のようなものがある。
【0071】(a) 図2では、1フレームのレーダパ
ルスS24の所要時間TF を、ビームの照射時間tb
りやや小さく選んでいたが、これに限定されない。例え
ば、情報提供の距離範囲が比較的小さく、ビーム照射時
間tb より大きい時間内のレーダパルスS24が、図5
の情報受信機で有効に受信できるような場合は、1フレ
ーム分のレーダパルスS24の一連の系列を有効に受信
できる範囲で、所要時間TF をビーム照射時間tb より
大きく選んでも差支えない。 (b) 図2では、目的の情報受信者に同一情報を連続
3フレーム送信していたが、目的の情報受信者の方向の
予測誤差の大きさに応じて、同一情報のフレーム数を増
減してもよい。
【0072】(c) 図2の情報伝送方法とは異なり、
1フレームの所要時間TF をビーム照射時間tb の1/
2以下に選んだ場合には、ビーム照射時間tb 内にいつ
でも、同期パルスから始まる完全な形の1フレームのレ
ーダパルスS24を含むようにすることができる。この
場合にも、図6の復調部40を用いることができる。し
かも、この場合には、図6の微分信号S42を必ずしも
メモリ45に記憶させる必要はないので、これらのメモ
リ45とスイッチ44等を取去った簡単な復調回路で
も、情報の再生を行うことができる。
【0073】(d) 図10において、レーダパルスS
32中の各情報パルスの直前のパルスとの時間間隔の偏
位は、伝送すべき情報の2値符号内の各部分符号の2進
数に対応していたが、これに限定されない。例えば、各
情報パルスの直前のパルスとの時間間隔の偏位を、伝送
すべき情報の2値符号内の隣接する2つの部分符号の2
進数の差に対応させることもできる。この場合のパルス
間隔は、Ti =TD +(di −di-1 )Δt(但し、i
=1〜10)と表現できる。そのため、間隔が一定値T
D である10個の基準位置からそれぞれdi Δt(i=
1〜10)だけ偏位させたパルス位置変調の場合のパル
ス間隔に等しい。従って、この場合はパルス位置変調を
行ったことに相当する。この他に、各部分符号の2進数
に適当な定数を掛けて加算した数に対応させる等の対応
のさせ方も考えられる。これらのような各種の対応のさ
せ方をしても、復調時に各情報パルスの偏位量から送信
側の前記対応のさせ方に応じた演算をすることにより、
各部分符号の2進数を求め、情報を再生することが可能
となる。
【0074】(e) 図6では、パルス異状検出回路5
3で検出できない符号誤りが起り、誤った情報符号が外
部へ出力されることがあり得る。そこで、このような誤
りをさらに小さくするために、入力情報の2値符号の中
に単数または複数の検査ビットを挿入したり、あるい
は、さらに符号変換してから情報伝送を行うことが考え
られる。このような場合は、検査ビットを挿入後または
符号変換後の符号を、新めて図6のフレーム情報入力と
して扱えばよい。
【0075】(f) 図10では、フレーム構成のレー
ダパルスS32のうち、同期パルスP0 はフレーム毎に
1個であったが、これに限定されない。例えば、同期検
出をより確実にするために、1フレームの中に、直前の
パルスとの間隔が同一または異なる一定の複数のパルス
を、同期パルスとして含ませてもよい。 (g) 図6において、メモリ45は読出し状態に切換
わったときに、最新の書込みデータより読出していた
が、これに限定されない。パルス異状が起ったときに読
出す必要があるのは、そのフレームの同期パルス以前の
情報パルスに対応する微分信号S42である。そこで、
同期情報検出回路48からの同期信号S48をメモリ4
5へも送り、該メモリ45でこの同期信号S48をうけ
たときに、そのときのメモリ45のアドレスを一時的に
記憶する。そして、パルス異状が起ってメモリ45が読
出し状態になったときは、そのアドレスの記憶データか
ら、書込み時とは逆の順序で読出すようにする。これに
より、すでに偏位量データS47を復調し、不要となっ
た情報パルスに対応した微分信号S42を読出している
時間をなくすことができ、情報符号の復調終了時間をそ
れだけ早めることができる。
【0076】(h) 図6は、比較的単純な回路構成の
例であり、パルス異状を、パルス異状検出回路53で検
出するもののみであったが、これに限定されない。例え
ば、情報パルスの位置ずれによるパルス異状を検出でき
る機能を付加し、この結果によってわかるパルス異状
を、前記のパルス異状に論理和的に加えて用いることも
できる。 (i) 図6では、パルス異状検出回路53で検出する
パルス異状として、直前のパルスとの間隔が前記(1)
式から決まるパルス間隔の最小値以下の場合を含めてい
たが、これに限定されない。直前の同期パルスまたは情
報パルスとの間隔が前記最小値以下のパルスは、正規の
情報パルスではなく、雑音パルス等の不要パルスである
ことは明らかなので、これを除去することは原理的に可
能である。従って、このような不要パルスを除去し、パ
ルス異状に含めないように前記実施例を変更することも
可能である。このように変更すると、情報符号の検出率
が向上する。
【0077】(j) 前記情報復調方法(B),(C)
において、記憶したレーダパルスS32の微分信号S4
2の有無データまたはパルス間隔データS46,S61
の読出し開始は、パルス間隔異状を検出後に行っている
が、これに限定されない。前記データを読出して得たパ
ルス間隔データS46,S61と同期情報との時間関係
がわかれば、1フレーム情報の復調が可能となる。その
ため、読出し開始の時期は、前記2つの実施例のやり方
に限らず、他の選び方もあり得る。
【0078】(k) 前記情報復調方法(B),(C)
では、読出しデータから復調した時間的に逆方向となっ
ているレーダパルスS32に割当てられた部分情報(偏
位データ)の系列と、時間的に順方向となっている部分
情報の系列とから、1フレームの情報を復調するのに、
1フレーム内の同一場所の部分情報としていずれか一方
の系列の部分情報のみを復調し、用いているが、これに
限定されない。例えば、1フレーム内の同一場所に対
し、可能な場合は、両系列からそれぞれ部分情報を得る
ようにし、2つの部分情報を参照して1フレームの情報
の復調を行う等、1フレームの情報を復調するための両
系列の扱い方として種々の方法を採用できる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、1
フレームの複数のトリガパルスとして、直前のトリガパ
ルスとの間の時間が同一または異なる一定の単数または
複数のトリガパルスと、直前のトリガパルスとの間の時
間が、予め定められた複数の値の中から、伝送すべき情
報に対応してそれぞれ割当てられた値となる複数のトリ
ガパルスとを発生し、これら発生されたフレーム構成の
複数のトリガパルスにより、パルス電波を送信して物標
探知と同時に情報伝送を行うようにしている。そのた
め、従来よりも飛躍的に多い情報量の伝送を一度に行う
ことが可能となる。第2の発明によれば、情報を含むレ
ーダのパルス電波を受信してレーダパルスを検出し、該
レーダパルスからパルス間隔値を求めて同期情報を検出
した後、部分情報の順方向の系列を生成する。一方、レ
ーダパルスの微分信号のクロックパルス毎の有無デー
タ、あるいは前記パルス間隔値のデータを、順次記憶手
段に記憶した後、その記憶データの一部を記憶時とは逆
の順序で読出してパルス間隔値を求め、部分情報の逆方
向の系列を生成する。そして、前記部分情報の順方向の
系列と逆方向の系列とを用いて1フレームの情報を復調
するようにしている。
【0080】そのため、レーダパルスの中に同期パルス
がどの位置にあっても、該同期パルスを含む一連の1フ
レーム分のパルスを受信することにより、1フレーム分
の情報を復調することができる。これにより、第1の発
明の情報伝送方法によって伝送された多量の情報量を含
むパルス電波を受信してそのパルス電波に含まれる情報
を的確に生成することが可能となる。従って、次のよう
な種々の応用が考えられる。
【0081】(i) 船舶または航空機等の移動物にト
ランスポンダを搭載し、レーダ側で移動物を識別し、あ
るいはレーダ側から移動物に情報伝送を行うシステムに
おいて、従来は情報伝送のために、レーダ電波とは別の
電波を使用していた。このシステムに本発明を適用する
と、レーダ電波により、情報伝送が可能となるので、情
報伝送のための電波が不要となり、周波数と電波発生と
放射のための設備が節減できる。 (ii) 本発明では、レーダのビーム幅程度毎に別情報
を伝送することが可能なので、各移動物にアドレスを付
け、レーダよりアドレスを指定して、個々の移動物に、
それぞれ異なる情報をアンテナの回転毎に提供する等、
きめ細かいサービスの提供も可能となる。 (iii) 現在、レーダ等をもたない小型船舶に方位情報
を提供するマイクロ波を利用した電波標識施設として、
コースビーコン、ロータリビーコン、及びトーキングビ
ーコン等の各種のものがある。そこで、これらの代り
に、本発明を用いてレーダより方位情報を提供するよう
にすると、方位精度の向上、情報の更新時間の短縮のほ
かに、レーダで測定した位置情報の提供ができるので、
船舶側で位置を出すために必要であった局数の節減が図
れる。また、レーダで得た衝突危険情報や、他の情報の
提供もできる。このように、本発明を適用して顕著な効
果が期待できる応用範囲は極めて広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の情報伝送方法に用いられるレ
ーダの構成ブロック図である。
【図2】図1のレーダ中のトリガ発生部の構成ブロック
図である。
【図3】図2のトリガ発生部における入力情報の符号形
式を示す図である。
【図4】図2のトリガ発生部におけるトリガパルスの波
形図である。
【図5】本発明の実施例の復調方法に用いられる情報受
信機の構成ブロック図である。
【図6】図5の情報受信機中の復調部の構成ブロック図
である。
【図7】図6に示す微分回路周辺の波形図である。
【図8】図6に示すレジスタの格納場所を示す図であ
る。
【図9】図6の切換制御回路の制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】図6の復調部の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図11】図5の復調部の他の構成例を示すブロック図
である。
【図12】図11の復調部の復調処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 隣接装置 10 トリガ発生部 14 パルス間隔設定回路 15 パルス発生回路 21 送信機 23 回転部 24,31 アンテナ 25,32 受信機 40 復調部 42 微分回路 45,63 メモリ 46,61 パルス間隔計測回路 47 偏位量算出回路 48 同期情報検出回路 53 パルス異状検出回路 64 CPU
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/96 G01S 1/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス電波を回転するビームとして送信
    し、物標を探知するレーダにおいて、 1フレーム構成のトリガパルスとして、 直前のトリガパルスとの間の時間が同一または異なる一
    定の単数または複数のトリガパルスと、 前記直前のトリガパルスとの間の時間が、予め定められ
    た複数の値の中から、伝送すべき情報に対応してそれぞ
    れ割当てられた値となる複数のトリガパルスとを発生
    し、 前記発生されたフレーム構成の複数のトリガパルスによ
    ってパルス電波を送信し、物標の探知と同時に情報伝送
    を行うようにしたことを特徴とするレーダによる情報伝
    送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報伝送方法によって送
    信されたパルス電波を受信してレーダパルスを検出し、 前記レーダパルスのパルス間隔を順次計測してパルス間
    隔値を求め、該パルス間隔値から同期情報を検出した後
    に前記レーダパルスに割当てられた部分情報を順次求め
    て該部分情報の順方向の系列を生成すると共に、 前記レーダパルスの微分信号のクロックパルス毎の有無
    データまたは前記パルス間隔値のデータを順次記憶手段
    に記憶した後、該記憶データの一部を記憶時とは逆の順
    序で読出し、該読出した前記クロックパルス毎の有無デ
    ータから計測して求めたパルス間隔値、または前記記憶
    手段から直接読出したパルス間隔値のデータから、前記
    レーダパルスに割当てられた部分情報を順次求めて該部
    分情報の逆方向の系列を生成し、 前記部分情報の順方向の系列と前記部分情報の逆方向の
    系列とを用いて1フレームの情報を復調するようにした
    ことを特徴とするレーダによる情報伝送の復調方法。
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