JP2994854B2 - 液晶組成物およびこれを用いる液晶素子 - Google Patents

液晶組成物およびこれを用いる液晶素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子や液晶光
シャッタ等で用いる液晶組成物、および、それを使用し
た液晶素子に関し、更に詳しくは液晶組成物の物性、あ
るいはそれらと配向処理条件の組み合わせにより、スイ
ッチング特性の良好な、あるいは、液晶分子の配向状態
を改善することにより、表示特性を改善した液晶組成
物、および、それを使用した液晶素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶分子の屈折率異方性を利用
して偏光素子との組み合わせにより透過光線を制御する
型の表示素子がクラーク(Clark)およびラガウォ
ール(Lagerwall)により提案されている(特
開昭56−107216号公報、米国特許第43679
24号明細書等)。この強誘電性液晶は、一般に特定の
温度域において、非らせん構造のカイラルスメチックC
相(SmC*)またはH相(SmH*)を有し、この状態
において、加えられる電界に応答して第1の光学的安定
状態と第2の光学的安定状態のいずれかを取り、且つ電
界の印加のないときはその状態を維持する性質、すなわ
ち双安定性を有し、また電界の変化に対する応答も速や
かであり、高速ならびに記憶型の表示素子用としての広
い利用が期待され、特にその機能から大画面で高精細な
ディスプレーへの応用が期待されている。
【0003】この強誘電性液晶層を一対の基板間に挟持
した素子を前述した様な単純マトリクス表示装置とした
場合は、例えば特開昭59−193426号公報、特開
昭59−193427号公報、特開昭60−15604
6号公報、特開昭60−156047号公報などに開示
された駆動法を適用することができる。
【0004】図4は、駆動法の波形図の一例である。
又、図5は、本発明で用いたマトリクス電極を配置した
強誘電性液晶パネル51の平面図である。図5の液晶パ
ネル51には、走査電極群52の走査線と情報電極群5
3のデータ線とが互いに交差して配線され、その交差部
の走査線(52)とデータ線(53)との間には強誘電
性液晶が配置されている。
【0005】図4(A)中のS は選択された走査線
に印加する選択走査波形を、Sは選択されていない非
選択走査波形を、I は選択されたデータ線に印加す
る選択情報波形(黒)を、I は選択されていないデ
ータ線に印加する非選択情報信号(白)を表わしてい
る。又、図中(I −S )と(I −S)は
選択された走査線上の画素に印加する電圧波形で、電圧
(I −S )が印加された画素は黒の表示状態を
とり、電圧(I −S )が印加された画素は白の
表示状態をとる。
【0006】図4(B)は図4(A)に示す駆動波形
で、図6に示す表示を行ったときの時系列波形である。
【0007】図4に示す駆動例では、選択された走査線
上の画素に印加される単一極性電圧の最小印加時間ΔT
が書込み位相t の時間に相当し、1ラインクリヤt
位相の時間が2ΔTに設定されている。
【0008】さて、図4に示した駆動波形の各パラメー
タV 、V 、ΔTの値は使用する液晶材料のスイ
ッチング特性によって決定される。
【0009】図7は後述するバイアス比を一定に保った
ままΔTを変化させたときの透過率T%の変化、即ちΔ
T−T%特性を示したものである。ここではV=25V
olt、バイアス比V /(V +V )=1/
3に固定されている。図7の正側は図4で示した(I
−S )、負側は(I −S )で示した波形
が印加される。
【0010】ここでt 、t をそれぞれ実駆動閾
値パルス巾及びクロストークパルス巾と呼ぶ。また、t
<t <t の時M=t −t を駆動パ
ルス巾マージンと呼び、マトリクス駆動可能なパルス巾
領域となる。t はFLC表示素子駆動上、一般的に
存在すると言ってよい。具体的には、図4(A)(I
−S )の波形におけるV によるスイッチング
を起こすパルス巾値である。
【0011】我々の検討ではバイアス比1/3〜1/4
程度が実用的であった。ところで、バイアス比を固定す
れば、駆動パルス巾マージンMは液晶材料のスイッチン
グ特性に強く依存し、Mの大きい液晶材料がマトリクス
駆動上非常に有利であることは言うまでもない。
【0012】この様なある一定温度において、情報信号
の2通りの向きによって選択画素に「黒」および「白」
の2状態を書き込むことが可能であり、非選択画素はそ
の「黒」または「白」の状態を保持することが可能であ
る印加パルス巾の上下限の値およびその幅(駆動パルス
巾マージンM)は、液晶材料間で差があり、特有なもの
である。また、環境温度の変化によっても駆動マージン
はズレていくため、実際の表示装置の場合、液晶材料や
環境温度に対して最適駆動電圧および最適駆動パルス巾
にしておく必要がある。
【0013】しかしながら、実用上この様なマトリクス
表示装置の表示面積を拡大していく場合、各画素におけ
る液晶の存在環境の差(具体的には温度や電極間のセル
ギャップの差)は当然大きくなり、駆動パルス巾マージ
ンが小さな液晶では表示エリア全体に良好な画像を得る
ことが出来なくなる。
【0014】さらに、この様なマトリクス表示装置を実
現するためにはコントラストや透過率もまた重要な課題
となる。
【0015】すなわち、双安定を有する液晶を用いた光
学変調素子が所望の駆動特性および表示特性を発揮する
ためには、一対の平行基板間に配置される液晶が、電界
の印加状態とは無関係に2つの安定状態にあることが必
要である。
【0016】また、液晶の複屈折を利用した液晶素子の
場合、直交ニコル下での透過率は
【0017】
【外5】 (式中:IOは入射光強度、Iは透過光強度、θaは以下
で定義される見かけのチルト角、Δnは屈折率異方性、
dは液晶層の膜厚、λは入射光の波長である。)で表わ
される。前述の非らせん構造における見かけのチルト角
θaは、第1と第2の配向状態でのねじれ配列した液晶
分子の平均分子軸方向の角度として表われることにな
る。上式によれば、かかる見かけのチルト角θaが2
2.5°の角度の時最大の透過率となり、双安定性を実
現する非らせん構造での見かけのチルト角θaが、2
2.5°にできる限り近いことが必要である。
【0018】ところで、強誘電性液晶の配向方法として
は、大きな面積に亘って、スメクチック液晶を形成する
複数の分子で組織された分子層を、その法線に沿って一
軸方向に配向させることができ、しかも製造プロセス
も、簡便なラビング処理により実現できるものが望まし
い。
【0019】強誘電性液晶、特に非らせん構造のカイラ
ルスメクチック液晶のための配向方法としては、例えば
米国特許第4561726号公報に記載されたものなど
が知られている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で用いられてきた配向方法、特にラビング処理した有機
配向膜による配向方法を前述のクラークとラガウォール
によって発表された双安定性を示す非らせん構造の強誘
電性液晶に対して適用した場合には下述の如き問題点を
有していた。
【0021】本発明者らの実験によれば、従来のラビン
グ処理した有機配向膜、特にポリイミド膜によって配向
させて得られた非らせん構造の強誘電性液晶のみかけの
チルト角θa(2つの安定状態の分子軸のなす角度の1
/2)が強誘電性液晶でのコーン角(後述の図3に示す
三角錐の頂角の1/2の角度Θ)と比べて小さくなって
いることが判明した。特に、従来のラビング処理したポ
リイミド膜によって配向させて得た非らせん構造の強誘
電性液晶でのみかけのチルト角θaは一般に、3〜8°
程度で、その時の透過率はせいぜい3〜5%程度であっ
た。これは、液晶分子と配向膜の強い相互作用のため、
配向膜界面では、液晶分子が固着され、結果的に液晶分
子がねじれ配列をとることに起因している。
【0022】つまり、非らせん構造をもつ強誘電性液晶
では、液晶分子が基板の法線に対して、上基板に隣接す
る液晶分子軸より、下基板に隣接する液晶分子の軸へ、
連続的にねじれて配列しており、このことが非らせん構
造での見かけのチルト角θaがらせん構造でのコーン角
Θより小さくなる原因となっている。
【0023】この問題に対し、本発明者らは、液晶分子
と配向膜界面の相互作用を弱め、カイラルスメクチック
液晶の非らせん構造での大きな見かけのチルト角θaを
生じ、高コントラストな画像が表示されるディスプレー
を実現するために以下のことを発見したのでそのことに
ついて説明する。
【0024】本発明者らは、カイラルスメクチック液晶
の非らせん構造での大きな見かけのチルト角θaを生
じ、高コントラストな画像が表示されるディスプレーを
実現するためにまず第1に以下のことを発見した。
【0025】すなわち、カイラルスメクチック液晶と、
この液晶を間に保持して対向するとともにその対向面に
はそれぞれカイラルスメクチック液晶に電圧を印加する
ための電極が形成され、かつ液晶を配向するための、一
軸配向処理が施された一対の基板とを備えた液晶素子に
おいて、上記スメクチック液晶のプレチルト角をα、ラ
セン構造をもつ上記スメクチック液晶でのコーン角を
Θ、液晶層の傾斜角をδとすれば、スメクチック液晶
は、 Θ<α+δおよびδ<α で表わされる配向状態を有する液晶素子であって、かつ
該配向状態における液晶が少なくとも2つの安定状態を
示し、それらの光学軸のなす角度の1/2である見かけ
のチルト角θaと該カイラルスメクチック液晶のコーン
角Θとが Θ>θa>Θ/2 の関係を有することを特徴とする液晶素子であれば、高
コントラストな画像が表示されるディスプレーが実現で
きることが明らかとなった。以下でこのことについて順
次説明する。
【0026】スメクチック液晶は、一般に層構造をもつ
が、SA相からSC相またはSc*相に転移すると層間隔
が縮むので図2のように21で表わされる層が上下基板
の中央で折れ曲がった構造(シェブロン構造)をとる。
折れ曲がる方向は図に示すように高温相からSc*相に
転移した直後に表われる配向状態(C1配向状態)とさ
らに温度を下げた時にC1配向状態に混在して表われる
配向状態(C2配向状態)の2つ有り得ることを本発明
者らは発見した。さらに特定の配向膜と液晶の組み合わ
せを用いると、上記のC1→C2転移が起こりにくく、
液晶材料によっては全くC2配向状態が生じないことを
新たに発見した。特に高プレチルト配向膜を用い、Θ<
α+δの関係を満たしている時、C1配向のコントラス
トが非常に高く、C2配向のコントラストが低いという
ことを発見した。このことにより表示素子として高プレ
チルト配向膜を用い画面全体をC1配向状態に統一し、
高コントラストの2状態を白黒表示の2状態として用い
れば、従来より品位の高いディスプレーができると期待
される。
【0027】上記のようにC2配向状態を生ぜずにコン
トラストの高いC1配向状態を実現するためには以下の
ような条件を満たすことが必要であると結論される。
【0028】すなわち図3に示すように、C1配向、C
2配向での基板近くのダイレクタはそれぞれ図3(a)
および(b)のコーン31上にある。よく知られている
ようにラビングによって基板界面の液晶分子は基板に対
してプレチルトと呼ばれる角度をなし、その方向はラビ
ング方向(図3でいえばA方向)に向かって液晶分子が
頭をもたげる(先端が浮いた格好になる)向きである。
以上のことより液晶のコーンΘ、プレチルト角αおよび
層傾斜角δの間には、 C1配向のときΘ+δ>α C2配向のときΘ−δ>α の関係が成り立っていなければならない。
【0029】したがって、本発明でいうC2配向を生ぜ
ずC1配向を生じさせるための条件は、Θ−δ<αつま
り Θ<α+δ(a) である。
【0030】さらに界面の分子が一方の位置から他方の
位置へ電界によって移る(スイッチング)の際に受ける
トルクの簡単な考察より、界面分子のスイッチングが起
こりやすい条件として α>δ(b) が得られる。
【0031】よって、C1配向状態をより安定に形成さ
せるには(a)に加えて(b)の関係を満たすことが効
果的である。
【0032】(a)、(b)の条件の下で、さらに実験
を進めた結果、液晶の見かけのチルト角θaも、従来の
(a)、(b)の条件を満たさない場合の3°〜8°程
度から、本発明の(a)、(b)の条件を満たす場合の
8°〜16°程度にまで増大し、コーン角Θとの間に Θ>θa>Θ/2(c) という関係式が成り立つことが経験的に得られた。
【0033】以上のように(a)、(b)、(c)の条
件を満足すれば高コントラストな画像が表示されるディ
スプレーが実現できることが明らかとなった。
【0034】しかしながら、前述の配向処理方法と用い
てもユニフォーム配向での駆動特性に関しては、充分満
足のいくレベルではなかった。
【0035】また、これまでにラビング処理した有機配
向膜を用いて液晶分子を簡単に配向させるには、液晶組
成物の相転移系列が降温時にISO(等方相)→Ch
(コレステリック相)→SA(スメクチックA相)→SC
(カイラルスメクチックC相)であること。(特開
昭60−156043号公報)、および該コレステリッ
ク相のピッチが長いこと(特開昭61−249019号
公報)等の条件を満足していることが重要である。
【0036】しかし、上述の条件を満たしているだけで
は、広い面積で均一配向が達成できない場合も存在す
る。特に前述した様な液晶分子と配向膜界面の相互作用
を弱めることにより高コントラストな画像を得る様な配
向手法でより均一配向が難しくなる。
【0037】
【問題を解決するための手段及び作用】そこで、本発明
者らは、上記問題点を解消すべく、第1に液晶組成物の
物性に着目し、実験を重ね、鋭意検討した結果、液晶組
成物のSmC 相でのピッチの温度変化の度合が、配
向性及び駆動特性に大きく起因していることを発見し
た。
【0038】つまり、SmC 相を有する液晶組成物
において、SmC ピッチの温度変化の少ないもの、
すなわち、
【0039】
【外6】 であることを特徴とする液晶組成物を用いた液晶素子
は、広い駆動マージンが得られ駆動特性が良好であるこ
とがわかった。特にΘ<α+δ及びα>δでかつ、Θ>
θa>Θ/2の関係を有する液晶素子の場合、ユニフォ
ーム配向を安定に得た広い温度範囲で、高コントラスト
な画像が得られる素子において、さらに駆動特性も良好
になることがわかった。
【0040】よって、第1の発明として、本発明は、カ
イラルスメクチックC相(Sc*相)を有する液晶組成
物において、Sc*相を示す上限温度(Tc)から15
℃低い温度、〔|Tc−15|(℃)〕のピッチの長さ
〔l|Tc-15|(μm)〕とTcから25℃低い温度の
〔|Tc−25|(℃)〕の〔l|Tc-25|(μm)〕の
変化の度合いが、
【0041】
【外7】 であることを特徴とする液晶組成物及び該液晶組成物を
用いる液晶素子を提供する。
【0042】また、本発明者らは、上記問題点を解消す
べく、第2に液晶組成物の一軸配向性に一番重要なCh
相に着目し、実験を重ね、鋭意検討した結果、Ch相か
らSA相に転移する時のそれぞれの2つの相が共存(混
在)する温度域(巾)が均一配向に大きく寄与している
ことを発見した。
【0043】つまり、他の相と混在しないCh相の温度
領域>Ch相とSA相の混在している温度領域である液
晶組成物を用いた液晶素子は均一配向性が大きく改善さ
れることを発見した。
【0044】よって、第2の発明として、本発明は、相
転移系列が降温下において、等方相(Iso)、コレス
テリック相(Ch)、スメクチックA相(S )、カ
イラルスメクチックC相(S )の順番に転移する液
晶組成物において、該液晶組成物の他の相と混在しない
Ch相の温度領域とCh相とS 相の混在している温
度領域との関係が、他の相と混在しないCh相の温度領
域>Ch相とS 相の混在している温度領域であるこ
とを特徴とする液晶組成物と、該液晶組成物を挟持して
対向すると共にその対向面にそれぞれ上記液晶に電圧を
印加するための電極が形成され、且つ液晶を配向するた
めの一軸性配向軸が互いに所定の角度で交差した配向処
理が施された一対の基板とを備えた液晶素子であって、
液晶素子のプレチルト角をα、液晶のコーン角をΘ、ス
メクチック相における層の傾斜角をδとしたとき、上記
液晶がΘ<α+δ及びα>δで表される配向状態を有
し、且つ該配向状態における液晶が少なくとも2つの光
学的な安定状態を示し、それらの光学軸のなす角度の1
/2である見かけのチルト角θ とコーン角Θとが、
Θ>θ >Θ/2の関係を有することを特徴とする液
晶素子を提供する。
【0045】以下、さらに本発明を詳細に説明する。
【0046】本発明の第1の発明の液晶組成物は、駆動
温度範囲内のSc*ピッチの温度変化をできるだけ小さ
くなる様に種々の液晶性化合物を混合、調整することに
より得られる。
【0047】本発明の液晶組成物のSc*ピッチはSc*
相を示す上限温度Tcから15℃低い温度|Tc−15
|℃と25℃低い温度|Tc−25℃|℃の間で、それ
ぞれの温度におけるピッチの長さlの変化度が
【0048】
【外8】 の関係であることが好ましい。
【0049】さらに好ましくは、
【0050】
【外9】 であるとよい。
【0051】よりさらに好ましくは、
【0052】
【外10】 であるとよい。
【0053】また、l|Tc−15|とl|Tc−25
|の長さの比は、
【0054】
【外11】 であることが好ましい。
【0055】さらに好ましくは、
【0056】
【外12】 であるとよい。
【0057】よりさらに好ましくは、
【0058】
【外13】 であるとよい。
【0059】本発明の液晶組成物は広い温度範囲で駆動
できる様にTcは40℃以上であることが好ましい。さ
らには、50℃以上であることが好ましい。
【0060】また本発明の液晶組成物のPsは|Tc−
25|℃で1nc/cm 以上であることが好まし
く、さらには、2.0nc/cm 以上あることが好
ましい。
【0061】本発明の液晶組成物の相転移は、Sc*
の上に、秩序度の低い液晶相を少なくとも1つ有するこ
とが好ましい。さらには、冷却過程でIso(等方相)
→Ch(コレステリック相)→S (スメクチックA
相)→Sc*相の順に転移することが好ましい。
【0062】本発明の第1の発明の液晶組成物は少なく
とも下記液晶性化合物を1種以上含有していることが好
ましい。ただし本発明の液晶組成物に含有している液晶
性化合物は下記液晶性化合物のみには限定されない。
【0063】本発明の液晶組成物で用いる液晶性化合物
の代表例を下記一般式(I)〜(X)で示す。
【0064】
【外14】
【0065】
【外15】
【0066】
【外16】
【0067】
【外17】
【0068】
【外18】
【0069】
【外19】
【0070】
【外20】
【0071】
【外21】
【0072】
【外22】
【0073】
【外23】
【0074】
【外24】
【0075】
【外25】
【0076】
【外26】
【0077】
【外27】
【0078】
【外28】
【0079】
【外29】
【0080】
【外30】
【0081】
【外31】
【0082】一方、本発明の第2の発明の液晶組成物の
相転移のパターン下記する。
【0083】
【外32】
【0084】すなわち、相転移系列が、降温下におい
て、Iso→ch→S →Scの順番に転移する液
晶組成物において、該液晶の他の相と混在しないch相
の温度領域とch相とS 相の混在している温度領域
との関係が、他の相と混在しないch相温度領域>ch
相とS 相の混在温度領域であることを特徴とする液
晶組成物を用いた液晶素子は、大画面での均一配向を良
好にすることがわかった。
【0085】また、本発明の液晶組成物を実現するため
には、構成する単体液晶化合物において、少なくとも1
種以上、ch相またはN相を有している化合物を総量で
10重量部以上、好ましくは30重量部以上使用すると
よい。
【0086】本発明の液晶組成物は、Iso→ch→S
→Sc の相転移系列を示し、かつch相温度領
域巾>ch相とS 相の混在温度領域巾となる物性を
示す様に、液晶性化合物を混合することにより得られ
る。
【0087】本発明の第2の発明液晶組成物は、少なく
とも上記第1の発明で使用できるとして例示した液晶性
化合物の中から選ばれた1種以上の化合物を含有してい
ることが好ましい。ただし、本発明の液晶組成物に含有
している液晶性化合物は、上記例示の液晶性化合物のみ
には限定されない。
【0088】なお、本発明における相転移の挙動観察、
chピッチ、コーン角Θ、コントラスト比、層の傾斜角
8、プレチルト角α及び見かけのチルト角θ Ps、
Sc ピッチは、以下のようにして測定した。 ・相転移の挙動(相転移点の測定) A:パーキンエルマー社製、示差走査熱量計(DSC−
7)を用い、5℃/分の割合で昇降温することにより、
Cryst.←→Sc 転移温度を求めた。
【0089】B:メトラー社製、温度制御装置(メトラ
ーホットステージFP−80/82)を用い、倍率30
〜60倍の偏光顕微鏡で、観察しながら等方相から、
0.2℃/分の割合で降温し、相転移の挙動観察および
相転移点の決定相同定を行なった。顕微鏡視野内で相が
変化しはじめたところを、混在開始温度とし、顕微鏡視
野内で相の混在領域がなくなったところを、他の相と混
在しない温度とした。
【0090】・chピッチの測定 Canoのくさび法を用い、松村らの手法〔松村、岩
柳:応用物理、43(1974)125.〕に準じch
ピッチを測定した。
【0091】・コーン角Θの測定 ±30v〜±50V、100HzのACをFLC素子の
上下基板間に印加しながら直交ニコル下、その間に配置
されたFLC素子を偏光板と水平に回転させ、フォトマ
ル(浜松フォトニクス(株)製)で光学応答を検知しな
がら第1の消光位(透過率が最も低くなる位置)、第2
の消光位をさがす。
【0092】このときの第1の消光位から第2の消光位
までの角度の1/2をコーン角Θとした。
【0093】コントラストの測定 液晶のしきい値(以上)の単発パルスを印加した後、無
電界下かつ直交ニコル下その間に配置されたFLC素子
を偏光板と水平に回転させ消光位をさがし、フォトマル
(浜松フォトニクス(株)製)で透過光強度を測定する
(最暗状態での透過強度)。その後、同位置にセルを固
定したまま、逆極性のしきい値(以上)の単発パルスを
印加し、無電界下、透過光強度を測定し(明状態での透
過強度)コントラストを算出した。
【0094】
【外33】
【0095】層の傾斜角δの測定 基本的にはクラークやラガーウォルによって発表された
方法(Japan Display‘86,Sep.3
0〜Oct.2.1986,pp.456〜458)或
いは大内らの方法(J.J.A.P.,27(5)(1
988)pp.L725−728)と同様の方法を用い
た。
【0096】測定装置は回転対陰極方式のMACサイエ
ンス社製X線回析装置を用い、銅のKα線を分析線とし
た。液晶セルには基板ガラスとしてX線の吸収を極力低
減するために80μm厚ガラス(コーニング社製商品名
マイクロシート)を用い、その他は通常のセル化工程を
そのまま使用した。液晶の層間隔の測定は、バルク液晶
を試料ガラス上に塗り、通常の粉末X線回析と同様に2
θ/θscanを行って求めた。
【0097】傾斜角δの測定は、前記と同じ80μm厚
ガラスをスペーサとして80μmギャップのセルを形成
し、電磁石中で基板と平行な方向に磁場をかけながら等
方相から徐冷し、水平配向処理を施したセルを用意し
た。これに前記層間隔を得た回析角2θにX線検出器を
合わせ、セルをθスキャンし、前記文献に示された方法
でδを算出した。尚、この測定法によるδの値は、セル
厚依存性のほぼ排除した液晶組成物固有のものである。 プレチルト角αの測定 Jpn.J.App1.Phys.vol19(198
0)No.10,Short Notes 2013に
記載されている方法(クリスタルローテーション法)に
従って求めた。つまり、平行かつ反対方向にラビングし
基板を貼り合わせてセル厚20μmのセルを作成し、室
温を含む広い温度範囲でSmA相を有する液晶(A)を
封入し測定を行なった。
【0098】液晶セルを上下基板に垂直かつ配向処理軸
を含む面で回転させながら、回転軸と45°の角度をな
す偏光面をもつヘリウム・ネオンレーザ光を回転軸に垂
直な方向から照射し、その反対側で入射偏光面と平行な
透過軸をもつ偏光板を通してフォトダイオードで透過光
強度を測定した。
【0099】干渉によってできた透過光強度の双曲線群
の中心となる角と液晶セルに垂直な線となす角度をφx
とし下式に代入してプレチルト角α を求めた。
【0100】
【外34】 :常光屈折率 n :異常光屈折率
【0101】液晶(A)の組成を下記する。
【0102】
【外35】
【0103】見かけのチルト角θ の測定 液晶の閾値の単発パルスを印加した後、無電界下、且つ
直交クロスニコル下、その間に配置されたFLC素子を
偏光板と水平に回転させ第1の消光位を捜し、次に上記
の単発パルスと逆極性のパルスを印加した後、無電界
下、第2の消光位を捜す。この時の第1の消光位から第
2の消光位までの角度1/2をθ とした。 ・Psの測定 三角波法を用い測定した。 ・Sc ピッチの測定 配向処理をしないガラスを貼りあわせ300μmのセル
厚のセルを作成し、これに液晶を注入、磁場配向させ、
Sc 相で出現したらせんピッチに対応する縞模様の
間隔を偏光顕微鏡で直接測定した。
【0104】
【実施例】以下本発明に係る液晶組成物およびこれを用
いた液晶素子を作成した実施例を説明する。
【0105】(実施例1)フェニルピリミジンを主成分
とする液晶化合物を用い、液晶組成物Aを調製した。液
晶組成物Aの物性を下に示す。
【0106】
【外36】 Sc ピッチ|Tc−15|=20.6μm |Tc
−25|=20.6μm(図9参照)
【0107】
【外37】
【0108】次に液晶組成分Aを用い、以下の手順で作
成したセルを用いて均一配向性を観察した。
【0109】透明電極(12a、12b)のついたガラ
ス基板(11a、11b)上に、Ti−Si(1:1)
の薄膜をスピンコートで形成し(13a、13b)、そ
の上に日立化成(株)製のポリアミド酸LQ1802の
1%NMP溶液をスピンナで塗布し、270℃で1時間
焼成した(14a、14b)。この基板をラビングし同
じ処理したもう1枚の基板とラビング方向が平行で上か
らながめた時に上基板が下基板に対して左側でかつ交差
角度が10°になるように交差し、ギャップが1.3μ
mを保って貼り合わせセルを作成した(図1参照)。
【0110】このセルに上述の液晶組成物Aを等方性液
体状態で注入し、100℃で3時間エージングした後、
等方相から20℃/hourで室温まで徐冷し液晶素子
を作成した。この時、同じ方法で同時に作成したセルを
用いプレチルトαを30℃にて測定したところ18.2
°であった。また実施例1において、Θ=14.5°θ
a=10.0°δ=10.3°である。
【0111】30℃でそれぞれの液晶素子を偏光顕微鏡
観察(200倍)を行なったところ、全面C1配向で全
面ユニフォーム状態をとっていた。
【0112】次に30℃でこの液晶素子に、図8の駆動
波形(V =25Vに設定)を行なったところ、図8
において、S 、SN+1 などは走査電極に印加す
る電圧波形、Iは情報信号電極に印加する電圧波形、I
−S などは画素に印加する電圧波形である。)ΔT
が30μsecから50μsecの広い範囲で良好な駆
動が得られた。また、温度を変えて同様の測定をしたと
ころ、43℃から、0℃(以下)の広い温度範囲でマー
ジンが得られた。
【0113】さらに、30℃、ΔT=40μsecでコ
ントラストを測定したところ、60:1であった。
【0114】(実施例2)フェニルピリミジンを主成分
とする液晶化合物を用い、液晶組成物Bを調製した。液
晶組成物Bの物性を下に示す。
【0115】
【外38】 Sc ピッチ|Tc−15|=26.8μm |Tc
−25|=26.8μm(図9参照)
【0116】
【外39】
【0117】次に液晶組成物Bを用いた他は、全て実施
例1と同様に液晶素子を作成した。θa(30℃)=1
0.2°である。
【0118】この液晶素子を30℃で偏光顕微鏡観察を
行なったところ全面C1配向で、全面ユニフォーム状態
をとっていた。
【0119】次に同温度で、実施例1と全く同様に駆動
波形を印加したところ、ΔTが27μsecから45μ
secの広い範囲で良好に駆動できた。さらにΔT=3
6μsecにおいてコントラストを測定したところ8
0:1であった。
【0120】(実施例3)フェニルピリミジンを主成分
とする液晶化合物を用い、液晶組成物Cを調製した。液
晶組成物Cの物性を下に示す。
【0121】
【外40】 Sc ピッチ|Tc−15|=19.4μm |Tc
−25|=19.4μm(図9参照)
【0122】
【外41】
【0123】次に液晶組成物Cを用いた他は、全て実施
例1と同様に液晶素子を作成した。 θa(30)=11.3° この液晶素子を、30℃で偏光顕微鏡観察を行なったと
ころ、全面C1配向で全面ユニフォーム配向をとってい
た。
【0124】次に同温度で実施例1と全く同様に駆動波
形を印加したところ、ΔTが33μsecから48μs
ecの広い範囲で良好に駆動できた。
【0125】また、温度を変えて同様な測定をしたとこ
ろ、48℃から0℃の広い温度範囲で良好に駆動でき
た。
【0126】さらに、30℃ΔT=40μsecでコン
トラストを測定したところ55:1であった。
【0127】(比較例1)チッソ社製液晶CS1014
を用いた他は、全く実施例1と同様に液晶素子を作成し
た。
【0128】CS1014の物性を下に示す。
【0129】
【外42】 Sc ピッチ|Tc−15|=7.4μm |Tc−
25|=4.8μm(図10参照)
【0130】
【外43】
【0131】なお、該素子のθa(30℃)=12.9
°である。
【0132】次に同温度で実施例1と全く同様に駆動波
形を印加したところ、ΔTをいくら変えても良好に駆動
できなかった。(ΔT5μsec〜10msec) また、温度を変えて測定したところ、49℃から51℃
のせまい温度範囲でしか駆動できなかった。
【0133】(比較例2)フェニルピリミジンを主成分
とする液晶化合物を用い、液晶組成物Eを調製した。液
晶組成物Eの物性を下に示す。
【0134】
【外44】 Sc ピッチ|Tc−15|=7.8μm|Tc−2
5|=5.2μm(図10参照)
【0135】
【外45】
【0136】該素子のθa(30℃)は11.8°であ
る。
【0137】次に同温度で実施例1と全く同様に駆動波
形を印加したところΔTをいくら変化させても駆動でき
なかった(ΔT5μsec〜10msec)。
【0138】実施例1、2、3、比較例1、2からSc
ピッチの温度変化の度合が、ユニフォーム配向下で
の駆動特性に大きく影響し、Sc ピッチの温度変化
の極めて少ない方が駆動特性が良好であることがわか
る。
【0139】(実施例4)フェニルピリミジンを主成分
にする液晶を用い混合調製することにより、下記相転移
よりchピッチを示す液晶組成物Fを得た。 chピッチ(80℃)=10μm
【0140】
【外46】
【0141】次に液晶組成物Fを用い以下の手順で作成
したセルを用いて均一配向性を観察した。
【0142】2枚の1.1mm厚のガラス板(11a、
11b)を用意して、それぞれのガラス板上にITo膜
を形成し電圧印加電極(12a、12b)を作成し、さ
らにこの上にSiO を蒸着させ絶縁層(13a、1
3b)とした。この基板上にポリイミド樹脂前駆体〔日
立化製(株)LQ1802〕1.5%NMP溶液を回転
数2000rpmのスピンナーで15秒間塗布した。成
膜後、60分間、270℃加熱縮合焼成処理を施した。
この時の塗膜の膜厚は、約200Åであった(14a、
14b)。この焼成後の被膜にはアセテート植毛布によ
るラビング処理がなされ、その後イソプロピルアルコー
ル液で洗浄し、平均粒径1.3μmのシリカビーズ(1
6)を一方のガラス板上に散布した後それぞれのラビン
グ処理軸が互いに平行になる様にし、接着シール剤〔リ
クソンボンド〔チッソ(株)〕を用いてガラス板を貼り
合わせ60分間、100℃にて加熱乾燥し、セルを作成
した。同じ方法で同時に作成したセルを用い、プレチル
トαを30℃にて測定したところ、14.8°であっ
た。
【0143】このセルに上述の液晶組成物Fを等方性液
体状態で注入し、(液晶層15)、100℃から0.2
℃/分で温度を下げながら、顕微鏡観察(200倍)を
行なったところ、ch相、S 相ともに均一配向が観
察され、30℃においても良好な配向が(画面(5×5
inch)全域にわたって観察された。また30℃にお
いてコントラストを測定したところ100:1であっ
た。なお、θaは11.3°であった。
【0144】該実施例で作成した強誘電性液晶セルの構
造を図1として模式図で表わす。
【0145】なお符号17a、17bは偏光板である。
【0146】(比較例3)フェニルピリミジンを主成分
とする液晶化合物を用い液晶組成物Gを調製した。相転
移温度chピッチは下記のようになった。
【0147】
【外47】
【0148】この液晶組成物Gを用いた他は、実施例4
と全く同様に液晶素子を作成し、全く同様に配向過程を
画面全域にわたって観察した。αは14.8°θaは1
0.9°である。結果を表に示す。
【0149】
【表1】 ※◎…画面全域にわたり均一配向を示す。 〇…均一配向の中にすじが存在する。 Δ…200倍において、すじがいたるところにあるのが
確認される。 ×…かなり筋っぽく中には一軸配向がくずれているドメ
インもある。 ××…配向せず。
【0150】実施例4、比較例3よりch相+S
の混在温度がせまい組成物を使用した方が画面全域にわ
たって均一配向を達成し、かつコントラストが高いこと
がわかる。
【0151】実施例5〜11、比較例4〜8 フェニルピリミジンを主成分とする下表の組成物を用い
実施例4と同様の実験を行なった。
【0152】
【表2】 ※1混在のないch下限近傍の温度 ※2すじのない領域でのコントラストは50:1であっ
たが、すじの存在により画面全体でのコントラストはか
なり低いものとなってしまう。
【0153】実施例4〜11、比較例3〜8からわかる
ように、液晶の均一配向には用いる液晶組成物のch相
とS 相の混在温度領域(巾)がせまい方が良好であ
り、さらにはコントラスト比が高い。
【0154】また、比較例からわかるように少なくと
も、他の相と混在しない温度領域はch相とS 相の
混在している温度領域以上なければ均一配向性が悪くな
ることがわかる。
【0155】
【発明の効果】第1の発明として提供する本発明の強誘
電性液晶組成物を含有する液晶素子は、スイッチング特
性が良好にすることができる。特にプレチルトの高い配
向膜と組みあわせて用いることにより、高いコントラス
トな画像を達成でき、広い温度範囲で良好なスイッチン
グ特性をもつ液晶素子とすることができる。
【0156】また第2の発明として提供する本発明の物
性を示す液晶組成物を含む液晶素子は、一軸配向性を改
善し、大画面においてもモノドメインの配向を達成し、
高コントラストな画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の強誘電性液晶セルの一例を示す模式図
である。
【図2】C1 およびC2 の2種類の配向状態の相違
を示す説明図である。
【図3】(a)および(b)はC1およびC2配向での
コーン角、プレチルト角および層傾斜角間の関係を示す
説明図である。
【図4】従来の技術の中で用いたマトリクス駆動波形図
である。
【図5】マトリクス電極を配置した液晶パネルの平面図
である。
【図6】図4(B)に示す時系列駆動波形で実際の駆動
で行なったときの表示パターンの模式図である。
【図7】駆動電圧を変化させた時の透過率の変化を表わ
す、(V−T特製図)グラフである。
【図8】実施例1に示すマトリクス駆動波形のパターン
を表す図である。
【図9】実施例1、2、3における液晶組成物A、B、
CのSc ピッチの温度変化を示すグラフである。
【図10】比較例1、2におけるCS1014、液晶組
成物EのSc ピッチの温度変化を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
11a、11b 基板 12a、12b 電極 13a、13b 絶縁層 14a、14b 配向膜 15 液晶層 16 ビーズ 17a、17b 偏光板 21 カイラルスメクチックC相における層 22 C1配向領域 23 C2配向領域 31 液晶コーン 51 液晶パネル 52 走査電極群 53 情報電極群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−63326(JP,A) 特開 平1−313589(JP,A) 特開 昭64−77023(JP,A) 特開 平3−15026(JP,A) 特開 昭62−27721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/141

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カイラルスメクチックC相(Sc*相)
    を有する液晶組成物において、Sc*相を示す上限温度
    (Tc)から15℃低い温度、〔|Tc−15|
    (℃)〕のピッチの長さ〔l|Tc-15|(μm)〕とTc
    から25℃低い温度の〔|Tc−25|(℃)〕の〔l
    |Tc-25|(μm)〕の変化の度合いが、 【外1】 であることを特徴とする液晶組成物。
  2. 【請求項2】 【外2】 である請求項1記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】 【外3】 である請求項1記載の液晶組成物。
  4. 【請求項4】 【外4】 である請求項1記載の液晶組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の液晶組成物を間に保持し
    て対向するとともに、その対向面には、それぞれ、液晶
    を印加するための電極が形成され、かつ液晶を配向する
    ための一軸性配向処理が施された一対の基板を備えた液
    晶素子。
  6. 【請求項6】 液晶のプレチルト角をα、コーン角を
    Θ、SmC*相の層の傾斜角をδとすれば、液晶は、 Θ<α+δ及びα>δ で表わされる配向状態を示す液晶素子であって、少なく
    とも2つの安定状態を示す配向状態において該2つの安
    定状態における光学軸のなす角度の1/2であるθaと
    該液晶のコーン角Θとが Θ>θa>Θ/2 の関係を有する請求項5記載の液晶素子。
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