JP2994382B1 - 排ガス自己循環式低NOxバ―ナ - Google Patents

排ガス自己循環式低NOxバ―ナ

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JP2994382B1
JP2994382B1 JP11052516A JP5251699A JP2994382B1 JP 2994382 B1 JP2994382 B1 JP 2994382B1 JP 11052516 A JP11052516 A JP 11052516A JP 5251699 A JP5251699 A JP 5251699A JP 2994382 B1 JP2994382 B1 JP 2994382B1
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Abstract

【要約】 【課題】 低NOx化、安定燃焼を可能とした排ガス自
己循環式低NOxバーナを提供する。 【解決手段】 燃料供給管11、風箱12、内方仕切壁
13、フレームコーン14、外方仕切壁15および空気
導入ノズル16を備え、フレームコーン14が小径筒状
部43、大径筒状部44間に筒状テーパ部45が介在す
る形状を有し、第一環状空間41から噴出口23の前方
に延びる空間を形成し、噴出口23の前方位置にて大径
筒状部44の内周部に突出する環状突部46を有し、か
つ環状突部46よりも後方位置に排ガス吸引孔47を有
し、空気導入ノズル16が空気チャンバ52から混合ガ
ス導入孔42を介して第一環状空間41に、その中心か
ら離れた位置に向けて燃焼用空気を、フレームコーン1
4内での燃焼により生じ、第二環状空間51に還流して
きた排ガスを随伴させつつ流入させ、燃料供給管11の
周囲に混合ガスの旋回流を形成させるようにバーナ1は
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば小型ボイラ
に好適な排ガス自己循環式低NOxバーナに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、排ガス中に含まれるNOx(窒素
酸化物)に起因する光化学スモッグや酸性雨は早急に解
決すべき大きな環境問題になっており、NOxの排出規
制は年々厳しくなっている。具体的には、ボイラ用バー
ナのNOx排出規制値が、O20%換算値で、ガス焚き
バーナでは60ppmから40ppmに、油焚きバーナでは8
0ppmから60ppmに変わりつつある。これに対応するた
めに、燃焼時に発生する公害成分の含有量が少ないLN
G(液化天然ガス)を燃料とするボイラ用バーナの使用が
増加傾向にある。また、燃料油のなかで含有窒素が微量
(殆ど零と見なせる)の灯油、軽油を使用したボイラ用バ
ーナも未だ数少ないが使用されてきている。
【0003】ところで、ボイラ用バーナ以外にも、一般
的な工業用バーナも含め、これらのランニングコストを
考えると、ガスよりも灯油、軽油、さらに灯油、軽油よ
りもA重油が燃料として有利である。ちなみに、重油の
なかで、A重油以外の高粘度重油等については、A重油
よりも低価格であるが、公害成分が多いためバーナ用燃
料としては適していない。しかしながら、このA重油で
も約200ppm以上の窒素を含有しており、NOx排出
量の抑制という観点から、ボイラ用バーナの燃料として
使用するには大いに問題がある。また、実験室レベルに
おいても、現状ではA重油を燃料とする油焚きバーナか
らのNOx排出量をO20%換算値で100ppmまで下げ
るのが限度である。このため、前述した新たな規制値を
クリアするボイラ用バーナの研究開発が盛んになされて
いるところである。
【0004】そしてNOx低減対策として、低NOxバ
ーナを採用することはイニシャルコストを比較的低く抑
えることができ、かつNOx低減効果が大きいことか
ら、ボイラ用バーナに限らず、工業用バーナ全般におい
て主流となっており、図6〜8に示す低NOxバーナが
提案されている。この内、図6は段階燃焼方式を採用し
た低NOxバーナを示し、このバーナでは燃料供給管6
1を中心としてその外側に第1,第2,第3燃焼用空気
供給管62,63,64が設けられている。そして、燃
料供給管61から噴出された燃料(ガス燃料または油燃
料)に向けて燃焼用空気を、まず第1燃焼用空気供給管
62から流出させ、続いてより下流側の位置にずらして
第2燃焼用空気供給管63、さらに第3燃焼用空気供給
管64と段階的に前記燃料に燃焼用空気を送込み、この
両者の混合を緩慢化することにより燃焼反応を遅らせて
サーマルNOxの発生の抑制が図られている。
【0005】また、図7は排ガス再循環方式を採用した
低NOxバーナを示し、このバーナではフレームコーン
71の軸心に配設された燃料供給管72の外周面に多数
の旋回羽根73を突設して、これらの旋回羽根73,7
3間を通過していく燃焼用空気に対して強制的に旋回運
動を生じさせるようになっている。そして、燃料供給管
72の噴出口74からフレームコーン71内に噴出され
た燃料の周囲に、燃焼用空気の旋回流を形成して前記燃
料と燃焼用空気とを混合させるとともに、この旋回流に
より発生する負圧部に矢印Xで示すようにバーナ近傍の
燃焼排ガスを再循環させることにより希薄酸素燃焼させ
てサーマルNOxの発生の抑制が図られている。
【0006】さらに、特開平8-75110号公報には図8に
示す給湯器用排ガス自己循環式バーナが開示されてい
る。このバーナでは、燃料(噴霧用空気と燃料油との霧
化流体)を噴出する燃料供給管81の噴出口82の近傍
を取囲み、燃焼用空気を供給する風箱83が設けられて
いる。また、風箱83内には、噴出口82への直接的な
燃焼用空気の流入を防止する筒状の整流部材84とこの
整流部材84の内側にて噴出口82から前方に向けて形
成される火炎の基部を取囲むように筒状の第一フレーム
コーン85が配設されている。第一フレームコーン85
内部には所定中心孔を有し、かつ噴出口82先端近傍に
環状突部89が配設され、燃料供給管81の外周と前記
中心孔内周とで形成される空間から一次空気を供給する
とともに、整流部材84の先端部には末広がり形状のテ
ーパ部86を有する第2フレームコーン87が固着さ
れ、前記整流部材84の内周と第一フレームコーン85
の外周との空間に二次空気流路88が形成されている。
そして、燃料供給管81からの燃料の流れと前記二次空
気流路88から第二フレームコーン87に向けて流出す
る二次空気の流れとの速度差、並びに前記燃料の流れの
コアンダ効果によりテーパ部86の内周部に発生する負
圧部に燃焼排ガスの一部の再循環により希薄酸素燃焼さ
せて低NOx化が図られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した各バーナの
内、図6に示すバーナの場合、燃焼用空気と噴出された
燃料との緩慢な混合を実現しようとすると、燃料供給管
61の周囲で燃焼用空気の流路を複数段に分割しなけれ
ばならず、バーナは大型化する。しかしながら、一般的
に燃焼室が小さいボイラ用バーナに適用する場合、隣接
する燃焼用空気の各供給流路間が近接してしまうため、
燃焼用空気を段階的に供給しても供給過程で各段の空気
が混合してしまい、段階的燃焼にはならず、低NOx化
ができないという問題がある。
【0008】また、図7に示すバーナの場合、燃焼用空
気の旋回流によって燃焼用空気と燃料が噴出口74の近
傍で急速混合する結果、その部分で急激な燃焼反応が起
こり、高濃度のNOxが発生する。そして、旋回流によ
り発生する負圧部にバーナ近傍の燃焼排ガスを再循環さ
せてNOxを低減させるようにしてあるが、元々フレー
ムコーン71内部でNOx濃度が高くなっているため、
結果的には充分な低NOx化が実現されず、またバーナ
をターンダウンすると燃焼用空気の前記旋回流が低下す
るのでバーナ近傍の燃焼排ガスを再循環させることがで
きず、NOxを低減させることができないという問題が
ある。
【0009】さらに、図8に示すバーナの場合、前述し
たコアンダ効果だけでは火炎の先端部の燃焼排ガスを第
一フレームコーン85の内部にまで再循環させることが
できないため、第一フレームコーン85の内部の火炎温
度の上昇を抑制できない。これに加えて、前記燃料の流
れの噴出時における大きな運動量のため、前記燃料供給
管81の外周と環状突部89中心孔の内周とで形成され
る空間から多量の一次空気が誘引され、第一フレームコ
ーン85の内部での燃焼反応が促進されることによって
も、火炎温度が高くなる。このように第一フレームコー
ン85内部において火炎温度の上昇を抑制することがで
きないため、このバーナでもNOx発生量を抑制するに
は不充分であり、例えば窒素成分の多いA重油を使用す
る場合には問題がある。本発明は、斯る従来の問題をな
くすことを課題としてなされたもので、低NOx化、安
定燃焼を可能とした排ガス自己循環式バーナを提供しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、燃料を前端部の噴出口から噴出する燃料
供給管と、この燃料供給管が貫通する後方端板を有する
とともに、側面に燃焼用空気供給口を有する風箱と、こ
の風箱の内側にて前記燃料供給管を包囲し、前記後方端
板から前方に向かって延び、前記燃料供給管の周囲に前
方が開口した第一環状空間を形成するとともに、側面に
混合ガス導入孔を有する筒状の内方仕切壁と、一様な断
面を有する小径筒状部および大径筒状部の間に前方に向
かって内径が増大する筒状テーパ部が介在した漏斗形状
に形成され、かつ前記小径筒状部にて前記内方仕切壁の
前端部に固着され、前記第一環状空間から前記噴出口の
前方に延びる空間を形成するとともに、前記噴出口より
も前方位置にて前記大径筒状部の内周部に突出する環状
突部を有するとともに、前記環状突部よりも後方位置に
て排ガス吸引孔を有するフレームコーンと、前記内方仕
切壁を包囲し、前記後方端板から前方に向かって延び、
前記内方仕切壁の周囲に前方が開口した第二環状空間を
内側に形成するとともに、外側に前端部および後端部が
閉じられ、前記風箱を外周壁とする空気チャンバを形成
する筒状の外方仕切壁と、この外方仕切壁の内外を連通
させるとともに、前記空気チャンバから前記混合ガス導
入孔を介して前記第一環状空間に、かつこの第一環状空
間の中心から離れた位置に向けて燃焼用空気を流入させ
るとともに、前記フレームコーン内での燃焼により生
じ、前記第二環状空間に還流してきた排ガスを前記第一
環状空間に流入する燃焼用空気に随伴させ、前記燃料供
給管の周囲に混合ガスの旋回流を形成させる空気導入ノ
ズルとを備えた構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。図1〜3は油燃料を使用する場
合の本発明に係る油焚き排ガス自己循環式低NOxバー
ナ(以下、油焚き低NOxバーナという)1を示したも
ので、この油焚き低NOxバーナ1は従来公知の燃料供
給管11の他、風箱12と内方仕切壁13とフレームコ
ーン14と外方仕切壁15と空気導入ノズル16とを備
えた構造となっている。燃料供給管11は、図1におい
て左方の後端部に燃料油用の油供給口21と噴霧媒体の
一例である空気を導入するための噴霧用空気供給口22
とを有するとともに、他方の前端部に噴出口23を有し
ている。燃料供給管11の内部は図3に詳しく示すよう
に、その中心部に油供給口21に連通した油流路を形成
する内管24が延び、その周囲が噴霧用空気供給口22
に連通した噴霧用空気流路になっている。内管24の先
端部には外周部に開口した径方向に延びる複数の小孔2
5を穿設するとともに、前記先端部の近傍の外周面に複
数の旋回羽根26を突設してある。そして、この旋回羽
根26により、ここを通過していく噴霧用空気に旋回流
を生じさせるとともに、この旋回流と内管24を介して
複数の小孔25から噴出した燃料油とが衝突し合うこと
で前記燃料油を微細にし、噴霧用空気と燃料油を混合し
た状態で噴出口23の環状のノズル孔27から微細ミス
トを噴霧するようになっている。
【0012】風箱12は燃料供給管11を貫通させた後
方端板31と、側面に燃焼用空気供給口32が形成され
た筒状体33とからなっている。内方仕切壁13は筒状
に形成され、風箱12の内側にて燃料供給管11を包囲
し、後方端板31から前方に向かって延び、燃料供給管
11の周囲に前方が開口した第一環状空間41を形成す
るとともに、側面に混合ガス導入孔42を有している。
フレームコーン14は一様な断面を有する小径筒状部4
3および大径筒状部44の間に前方に向かって内径が増
大する筒状テーパ部45が介在した漏斗形状に形成され
ている。また、小径筒状部43は内方仕切壁13の前端
部に固着され、第一環状空間41から燃料供給管11の
噴出口23の前方に延びる空間が形成されている。さら
に、フレームコーン14は噴出口23よりも前方位置に
て大径筒状部44の内周部に突出する環状突部46を有
するとともに、環状突部46よりも後方位置にて排ガス
吸引孔47を有している。
【0013】外方仕切壁15は筒状に形成され、内方仕
切壁13を包囲し、後方端板31から前方に向かって延
び、内方仕切壁13の周囲に前方が開口した第二環状空
間51を内側に形成するとともに、外側に前端部および
後端部が閉じられ、風箱12を外周壁とする空気チャン
バ52を形成している。空気導入ノズル16は、外方仕
切壁15の内側に突設され、混合ガス導入孔42に向け
て延びている。図示する実施形態では、4個の空気導入
ノズル16が設けられているが、その数は限定するもの
ではない。そして、空気導入ノズル16により外方仕切
壁15の内外を連通させ、空気チャンバ52から混合ガ
ス導入孔42を介して第一環状空間41に、かつこの第
一環状空間41の中心から離れた位置に向けて燃焼用空
気を流入させるようにしてある。さらに、フレームコー
ン14内での燃焼により生じ、第二環状空間51に還流
してきた排ガスを第一環状空間41に流入する燃焼用空
気に随伴させ、燃料供給管11の周囲に混合ガスの旋回
流を形成させるようになっている。なお、この油焚き低
NOxバーナ1では、後方端板31を貫いてフレームコ
ーン14内に突出する点火手段17、例えばスパークプ
ラグと、フレームコーン14内の火炎を監視するための
サイトホール18が設けられている。
【0014】次に、油焚き低NOxバーナ1における燃
焼プロセスについて説明する。燃焼を開始するに際し、
例えば図示しないブロア等の送風手段により燃焼用空気
供給口32から燃焼用空気を送り込み、この燃焼用空気
を空気チャンバ52、空気導入ノズル16、混合ガス導
入孔42を介して第一環状空間41に流入させる。第一
環状空間41では、この中心から離れた位置に向けて流
入してくる燃焼用空気により、燃料供給管11の周りを
旋回する旋回流が生じる。そして、この燃焼用空気は旋
回しつつ、フレームコーン14内へと移動してゆく。一
方、燃料供給管11の噴出口23から前記旋回流の中心
部に向けて、噴霧用空気と燃料油とが混合した微細ミス
ト(以下、霧化流体)を噴霧させる。この結果、燃焼用
空気はこの噴霧された霧化流体の外周を旋回しながらフ
レームコーン14内で前記霧化流体と混合し、この霧化
流体のガス化が促進される。そして、点火手段17によ
りフレームコーン14の内側に突設した環状突部46の
出口部より燃焼が開始される。
【0015】さらに、この燃焼により生じた排ガスは第
二環状空間51に吸引されて還流し、空気導入ノズル1
6からの燃焼用空気の流れによりその周囲に生じる負圧
により、混合ガス導入孔42に吸引される。そして、こ
の排ガスは燃焼用空気とともに燃料供給管11の周囲に
旋回流を生じるようになり、この混合ガスの旋回流がフ
レームコーン14内にて前記同様にして霧化流体と混合
し、これをガス化して燃焼が行われる。
【0016】ところで、燃料供給管11の周囲を旋回し
て供給される燃焼用空気および噴出口23から噴出され
る霧化流体の大きな運動量の相乗効果により、前記旋回
流の外周部とフレームコーン14の筒状テーパ部45の
内周面との間に負圧部が生じ、フレームコーン14の外
側の燃焼排ガスが排ガス吸引孔47からフレームコーン
14内に吸引される。この吸引された燃焼排ガスは予め
燃焼用空気に混合され、また第一環状空間41から燃焼
用空気と排ガスの混合ガスの旋回流によって混合ガスと
霧化流体との接触を促進するので安定した燃焼を維持す
る一方で、希薄酸素燃焼させて火炎温度の上昇を抑制
し、NOx排出量を低減させ得るようになっている。
【0017】また、いわゆるコアンダ効果に関連すると
推測されるが、火炎の外周面と大径筒状部44の内周面
とで形成される空間が負圧状態になる。この結果、フレ
ームコーン14の先端部から火炎外周部に燃焼排ガスが
吸引され、これによってもまた、火炎温度の上昇が抑制
され、NOx排出量を低減させられる。さらに、噴出口
23からの霧化流体の噴流が環状突部46を通過するこ
とにより、大径筒状部44の内周面と環状突部46とで
形成される凹所に強力な渦流が発生し、燃焼によって生
じた高温ガスの一部を前記凹所に再循環させることで燃
焼の安定化が促進される。
【0018】その他、従来の低NOxバーナの殆どがタ
ーンダウンすると低NOx機能が低下し、NOx排出量
の増大を招いていたのに対して、前述した油焚き低NO
xバーナ1の場合、ターンダウンして燃焼用空気の運動
量が低下しても噴霧用空気圧力を一定に保つことにより
噴出口23から噴出される霧化流体の大きな運動量で燃
焼排ガス吸引能力を維持し得る故、ターンダウンする程
NOx排出量を低減できる。このように、排ガス自己循
環式の油焚き低NOxバーナ1は、低NOx、安定燃焼
を可能とするものであ。
【0019】図4および5はガス燃料を使用する場合の
本発明に係るガス焚き排ガス自己循環式低NOxバーナ
2を示したもので、図1〜3に示す油焚きバーナ1とは
油用の燃料供給管11に代えてガス用の燃料供給管11
Aを設けた点を除き、他は実質的に同一であり、互いに
対応する部分については同一番号を付して説明を省略す
る。この燃料供給管11Aは、一方の端部に設けられた
燃料ガス供給口21Aと、フレームコーン14内に配置
される他方の端部に穿設された環状に並ぶ複数の小孔2
5Aとを有し、噴出孔23Aの環状のノズル孔27Aお
よび燃料ガス供給口21Aは燃料ガスの流路となる管内
の空間部を介して連通している。前記同様、このガス焚
き排ガス自己循環式低NOxバーナ2についても、低N
Ox、安定燃焼を可能とするものである。なお、本発明
は、小型ボイラの他に、燃焼室の狭い設備のバーナ、例
えばエアーヒータ用バーナ、焼却炉用バーナにも適用さ
れるものである
【0020】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、燃料を前端部の噴出口から噴出する燃料供給
管と、この燃料供給管が貫通する後方端板を有するとと
もに、側面に燃焼用空気供給口を有する風箱と、この風
箱の内側にて前記燃料供給管を包囲し、前記後方端板か
ら前方に向かって延び、前記燃料供給管の周囲に前方が
開口した第一環状空間を形成するとともに、側面に混合
ガス導入孔を有する筒状の内方仕切壁と、一様な断面を
有する小径筒状部および大径筒状部の間に前方に向かっ
て内径が増大する筒状テーパ部が介在した漏斗形状に形
成され、かつ前記小径筒状部にて前記内方仕切壁の前端
部に固着され、前記第一環状空間から前記噴出口の前方
に延びる空間を形成するとともに、前記噴出口よりも前
方位置にて前記大径筒状部の内周部に突出する環状突部
を有するとともに、前記環状突部よりも後方位置にて排
ガス吸引孔を有するフレームコーンと、前記内方仕切壁
を包囲し、前記後方端板から前方に向かって延び、前記
内方仕切壁の周囲に前方が開口した第二環状空間を内側
に形成するとともに、外側に前端部および後端部が閉じ
られ、前記風箱を外周壁とする空気チャンバを形成する
筒状の外方仕切壁と、この外方仕切壁の内外を連通させ
るとともに、前記空気チャンバから前記混合ガス導入孔
を介して前記第一環状空間に、かつこの第一環状空間の
中心から離れた位置に向けて燃焼用空気を流入させると
ともに、前記フレームコーン内での燃焼により生じ、前
記第二環状空間に還流してきた排ガスを前記第一環状空
間に流入する燃焼用空気に随伴させ、前記燃料供給管の
周囲に混合ガスの旋回流を形成させる空気導入ノズルと
を備えた構成としてある。
【0021】このため、燃料供給管の周面を旋回して供
給される燃焼用空気および噴出口から噴出される燃料の
大きな運動量の相乗効果によりフレームコーン内におけ
る噴出口よりも後方の位置で負圧部を生じさせて排ガス
吸引孔を通して燃焼排ガスを吸引するとともに、この燃
焼排ガスを予め燃焼用空気に混合して希薄酸素燃焼さ
せ、またコアンダ効果によるフレームコーンの大径筒状
部内周面と火炎の外周面とで形成される空間に負圧部を
生じさせてバーナ近傍の燃焼排ガスを吸引させることに
よってNOx排出量の低減が可能になるとともに、噴出
口からの燃料の噴流が環状突部を通過することにより大
径筒状部内周面と環状突部とで形成する凹所に生じる強
力な渦流よって燃焼で生じた高温ガスの一部を前記凹所
に再循環させることで安定燃焼が可能となる。特に安価
なA重油を燃料としても近年厳しくなりつつあるNOx
排出規制を守ることが可能になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油燃料を使用する場合の本願発明に係る排ガ
ス自己循環式の油焚き低NOxバーナの断面図である。
【図2】 図1のII-II線断面図である。
【図3】 図1に示す油焚きバーナにおける燃料供給管
の前端部の部分断面図である。
【図4】 ガス燃料を使用する場合の本願発明に係る排
ガス自己循環式のガス焚き低NOxバーナの断面図であ
る。
【図5】 図4に示すガス焚きバーナにおける燃料供給
管の前端部の部分断面図である。
【図6】 従来の段階燃焼方式の低NOxバーナの概略
を示す部分断面図である。
【図7】 従来の排ガス再循環方式の低NOxバーナの
概略を示す部分断面図である。
【図8】 従来の給湯器用バーナの概略を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1 油焚き排ガス自己循環式低NOxバーナ 2 ガス焚き排ガス自己循環式低NOxバーナ 11,11A 燃料供給管 12 風箱 13 内方仕切壁 14 フレームコー
ン 15 外方仕切壁 16 空気導入ノズ
ル 31 後方端板 32 燃焼用空気供
給口 33 筒状体 41 第一環状空間 42 混合ガス導入孔 43 小径筒状部 44 大径筒状部 45 筒状テーパ部 46 環状突部 47 排ガス吸引孔 51 第二環状空間 52 空気チャンバ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を前端部の噴出口から噴出する燃料
    供給管と、 この燃料供給管が貫通する後方端板を有するとともに、
    側面に燃焼用空気供給口を有する風箱と、 この風箱の内側にて前記燃料供給管を包囲し、前記後方
    端板から前方に向かって延び、前記燃料供給管の周囲に
    前方が開口した第一環状空間を形成するとともに、側面
    に混合ガス導入孔を有する筒状の内方仕切壁と、 一様な断面を有する小径筒状部および大径筒状部の間に
    前方に向かって内径が増大する筒状テーパ部が介在した
    漏斗形状に形成され、かつ前記小径筒状部にて前記内方
    仕切壁の前端部に固着され、前記第一環状空間から前記
    噴出口の前方に延びる空間を形成するとともに、前記噴
    出口よりも前方位置にて前記大径筒状部の内周部に突出
    する環状突部を有するとともに、前記環状突部よりも後
    方位置にて排ガス吸引孔を有するフレームコーンと、 前記内方仕切壁を包囲し、前記後方端板から前方に向か
    って延び、前記内方仕切壁の周囲に前方が開口した第二
    環状空間を内側に形成するとともに、外側に前端部およ
    び後端部が閉じられ、前記風箱を外周壁とする空気チャ
    ンバを形成する筒状の外方仕切壁と、 この外方仕切壁の内外を連通させるとともに、前記空気
    チャンバから前記混合ガス導入孔を介して前記第一環状
    空間に、かつこの第一環状空間の中心から離れた位置に
    向けて燃焼用空気を流入させるとともに、前記フレーム
    コーン内での燃焼により生じ、前記第二環状空間に還流
    してきた排ガスを前記第一環状空間に流入する燃焼用空
    気に随伴させ、前記燃料供給管の周囲に混合ガスの旋回
    流を形成させる空気導入ノズルとを備えたことを特徴と
    する排ガス自己循環式低NOxバーナ。
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