JP2991011B2 - 外観検査装置 - Google Patents

外観検査装置

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JP2991011B2
JP2991011B2 JP5246526A JP24652693A JP2991011B2 JP 2991011 B2 JP2991011 B2 JP 2991011B2 JP 5246526 A JP5246526 A JP 5246526A JP 24652693 A JP24652693 A JP 24652693A JP 2991011 B2 JP2991011 B2 JP 2991011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複雑な形状を有し、か
つ、多種多様の部品を取り付けて組み立てられたワーク
を、画像処理により外観検査を行い、ワークの構成部品
の欠落等の不具合の発生の有無を検出する外観検査装置
に関する。更に詳しくは、ワークの組み立てが完了した
組立図板上の互いに異なる撮影領域を順次撮影するため
の複数のカメラを有し、各カメラを予め定めるタイミン
グで切り換えることによって、各撮影領域毎にワークの
外観検査を行う外観検査装置に係る。
【0002】
【従来の技術】複雑な形状をしたワークの代表的な例と
して自動車用のワイヤーハーネスが挙げられる。この自
動車用のワイヤーハーネスは、所定長さの多数の電線が
集束され、各電線の両端部には端子が取り付けられて、
各端子がコネクタへ挿入されてなるものであり、柔軟性
があって形態的には細長く、自動車に用いられている種
々の電装品に配線されるため、複雑に枝分かれした構造
を有しているのが特徴である。更に詳しくは、ワイヤー
ハーネスは、所定長さに切断された多数の電線をテープ
等で集束し、この集束電線に、コルゲートチューブ、ク
ランプ、グロメット、プロテクター等といった、多種多
様のいわゆるハーネス部品を取り付けて構成される。
【0003】通常、ワイヤーハーネスは、ワイヤーハー
ネスの最終形態に対応した組立図が描かれている組立図
板を組立ラインに沿って送りながら、順次、電線を組立
図板上にセットすると共に、セットされた電線の所定部
分に必要なハーネス部品を取り付けていくことにより製
造される。上記のように製造されたワイヤーハーネス
は、検査ラインにて、必要な部品が全て取り付けられて
いるか否かを検査する、いわゆる外観検査が行われ、そ
の結果部品欠落及び部品違いがあれば不良品とされる。
【0004】上記外観検査の方法として、従来より、画
像処理による外観検査が導入されている。この画像処理
による外観検査に対応する装置として、本出願人が先に
特開平2−291910号公報及び特開平3−1541
73号公報で提案した外観検査装置がある。上記公報で
開示されている外観検査装置は、部品欠落及び部品違い
のない良品のワイヤーハーネスを予め複数用い、各良品
の黒画素数から統計処理により判定値又は基準値を求
め、これらの値と、検査対象となっているワイヤーハー
ネスを示す黒画素数とを比較するといった、二値化によ
る単純面積比較により、部品欠落又は部品違いといった
不具合の発生の有無を判定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイヤーハ
ーネスは、上記したように、長尺で複雑な形状を有し、
多種多様の部品を取り付けて組み立てられているのが特
徴である。そのため、上記外観検査装置にあっては、検
査すべきワイヤーハーネスの形態に合わせて分解能を高
めるため、複数のテレビカメラが用いられている。そし
て、各カメラを切り換えることにより、ワイヤーハーネ
スの組み立てが完了した組立図板上の互いに異なる撮影
領域を順次撮影して、各撮影領域毎のワイヤーハーネス
を構成するワークの外観検査を行っている。各カメラの
切り換えは、組立図板の縁部に、組立図板の搬送方向に
沿って各撮影領域に対応させて複数のマークを設けてお
き、この組立図板の各マークを検査ライン中に設置した
光電式センサ等で検出する毎に、カメラの切り換えが行
われる。
【0006】しかしながら、上記カメラの切換システム
では、組立図板のマークを検査ライン中のマーク検出用
センサで検出することでカメラの切り換えを行う、いわ
ば機械的スイッチによるカメラの切り換えを採用してい
るので、マーク及びマーク検出用センサの位置決め作業
は煩雑なものとなっており、作業効率の低下を招いてい
る。具体的には、組立図板に撮影領域に対応させて複数
のマークを正確に配置しなければならず、マークの設置
は面倒なものとなっている。また、検査ライン中にマー
ク検出用センサを設けているが、組立図板の移動に合わ
せてマークとセンサとがうまく相対向するようにセンサ
の取付位置を調整しなければならず、やはりマーク検出
用センサの設置も面倒なものとなっている。
【0007】本発明は、上記技術的課題に鑑みなされた
もので、位置決め作業が煩雑となる機械的スイッチによ
るカメラの切換方式を排除し、組立図板の移動速度に影
響を受けることなく正確にカメラの切り換えが行える外
観検査装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、複雑な形状を有し、かつ、多種多様の部品を取り
付けて組み立てられたワークの外観検査を行い、ワーク
を構成する部品の欠落等といった不具合の発生の有無を
検出するための装置であって、ワークを構成する各部品
を配置すべき位置が定められており、ワークを組み立て
るための組立図板と、ワークの組み立てが完了された組
立図板をワークの外観検査が行われる検査ラインへ搬送
して移動させるための駆動モータを含む搬送手段と、上
記検査ラインに搬送されてきた組立図板上の互いに異な
る撮影領域を順次撮影するための複数のカメラと、上記
駆動モータの回転に連動したパルスを出力するパルス出
力手段と、上記パルス出力手段のパルス出力を基に、予
め定めるタイミングで複数のカメラによる撮影を順に切
り換えるための切換手段と、上記複数のカメラで撮影さ
れた画像データを撮影順次に処理し、この処理されたデ
ータと、予め記憶されている基準データとを比較して、
ワークの構成部品の欠落等といった不具合発生の有無を
検出するための検出処理手段とを備えているものであ
る。
【0009】
【作用】上記課題解決手段において、ワークの組み立て
が完了された組立図板は、搬送手段によりワークの外観
検査が行われる検査ラインへ搬送移動され、複数のカメ
ラによって互いに異なる撮影領域に区分けされて順次撮
影される。このとき、パルス出力手段から、搬送手段の
駆動モータの回転に連動したパルスが出力される。そし
て、切換手段にて、パルス出力手段のパルス出力を基
に、予め定めるタイミングで各カメラの切り換えが行わ
れる。カメラで取得された画像データは、検出処理手段
にて、順に処理され、この処理されたデータと、予め記
憶されている基準データとが比較されて、ワークの構成
部品の欠落等といった不具合発生の有無が検出される。
【0010】このように、カメラの切り換えは、搬送手
段の駆動モータの回転に連動したパルス出力を基に予め
定めるタイミングで行われるので、位置決め作業が煩雑
となる機械的スイッチによるカメラの切換方式を採用せ
ずに済み、しかも組立図板の移動速度に影響を受けるこ
となく正確にカメラの切り換えが行える。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図2は、ワイヤーハーネスの製造シス
テムを図解的に示す図である。同図を参照して、このワ
イヤーハーネスWHの製造システムSでは、図板搬送装
置D1によって、ワイヤーハーネスWHが組み立てられ
る複数の組立図板10が矢印A方向に順次搬送され、組
立ラインALと検査ラインTLとを所定速度で循環移動
される。各組立図板10には、ワイヤーハーネスWHの
最終形態に対応した組立図が描かれている。この組立図
は、コルゲートチューブ、クランプ、グロメット、プロ
テクター等といったハーネス部品Pの種類及び取付位置
等が加味されている。そして、組立図板10が組立ライ
ンALに沿って移動している間に、組立図板10に集束
電線Wを順次セットすると共に、組立図板10にセット
した集束電線Wに所定のハーネス部品Pを順次取り付け
ていくことによって、ワイヤーハーネスWHが組立図板
10上で組み立てられる。ここに、集束電線Wとは、所
定長さに切断された多数の電線を例えばテープ等で集束
したものをいう。
【0012】検査ラインTL上には、ワイヤーハーネス
WHの外観検査を行う外観検査装置D2と、外観検査結
果を表示する外観検査結果表示装置D3とが設置されて
いる。外観検査装置D2は、シーケンサ41と画像認識
処理装置42とを組み合わせたものである。組み立てら
れたワイヤーハーネスWHは、検査ラインTLに沿って
移動する間に、外観検査装置D2によって外観検査が行
われ、ワイヤーハーネスWHを構成する部品の欠落又は
部品違いといった不具合の発生の有無が検出される。
【0013】外観検査を合格したワイヤーハーネスWH
は、組立図板10から取り外され、ワイヤーハーネスW
Hが取り外された組立図板10は、再び組立ラインAL
に戻される。一方、不合格と判定されたワイヤーハーネ
スWHは、検査ラインTL上で外観検査結果表示装置D
3の表示を確認しながら不具合発生箇所が手直しされ、
修正完了品とした段階で組立図板10から取り外され
る。
【0014】図3(a)は、本発明の一実施例に係る外
観検査装置及び図板搬送装置を示す側面図、図3(b)
は、外観検査装置の正面図である。まず、図3(a)を
参照して、本実施例の図板搬送装置D1には、組立図板
10が載せられる作業台21と、この作業台21を移動
させるためのコンベヤー22が備えられている。作業台
21上には、ワイヤーハーネスWHの組立作業性を考慮
して、組立図板10が作業者に向かって斜めに設置され
ており、組立図板10には、ワイヤーハーネスWHが組
み立てられる複数の組立治具11が組立図に沿って植立
されている。また、作業台21の底面には、車輪211
が取り付けられている。さらに、作業台21からは、コ
ンベヤー22に向かって一対の連結アーム212a,2
12bが延ばされいる。
【0015】コンベヤー22は、組立図板10が組立ラ
インALと検査ラインTLとを循環移動できるようにル
ープ形状をしており(図2参照)、一対の搬送レール2
21a,221bが組立図板10の搬送方向に沿って設
けられている。作業台21の各連結アーム212a,2
12bは、作業台21がコンベヤー22に追従して移動
するように、コンベヤー22の各搬送レール221a,
221bに連結されている。つまり、コンベヤー22の
駆動源23(図2参照)によって、作業台21が搬送レ
ール221a,221bに沿いながら床面Fを走行する
ようになっている。
【0016】次に、図3(a)(b)を参照して、本実
施例の外観検査装置D2には、図板搬送装置D1の作業
台21を挟んでコンベヤー22と対向して配置されたコ
ントローラ台31と、このコントローラ台32の上方に
配置された2台のCCDテレビカメラTV1,TV2と
が備えられている。コントローラ台31は、底面に車輪
311を備え付けて移動可能とされており、カラーモニ
タ32、このモニタ32の色調を調整するカラービジョ
ンコントローラ33、及び外部出力装置34が設置され
ている。また、コントローラ台31からは、所定間隔を
あけて一対の支持部材351,352が組立図板10上
に向かって斜めに延ばされている。
【0017】各支持部材351,352の下側には、そ
れぞれ、光源361,362を保持するための保持部材
371,372が取り付けられている。各光源361,
362には、例えばインバータ式の蛍光灯が使用されて
いる。また、各支持部材351,352間には、左右方
向に延びる上下一対のガイドレール381a,381b
が橋架されており、各ガイドレール381a,381b
には、上下方向に延びる保持レール39が各ガイドレー
ル381a,381bに沿って移動可能に結合されてい
る。さらに、一側(図3(b)において左側)の支持部
材351からは、外観検査の合格/不合格を報知するシ
グナルタワー40が立設されている。このシグナルタワ
ー40には、検査合格時に点灯する緑色ランプ401、
及び不合格時に点灯する赤色ランプ402が備えられて
いる。
【0018】各カメラTV1,TV2は、保持レール3
9に沿って移動可能に保持されて、組立図板10上の組
立治具11に載置されたワイヤーハーネスWHのワーク
面WSに正対しており、組立図板10上に組み立てが完
了されたワイヤーハーネスWHを撮影できるようにされ
ている。つまり、各カメラTV1,TV2の撮影視野
は、検査精度に合わせて調整されるが、各テレビカメラ
TV1,TV2を上下左右方向に移動可能とすること
で、組立図板10の縦方向及び横方向の視野を2台の各
カメラTV1,TV2にてカバーしており、組立図板1
0の中心部をラップして視ている。また、外観検査装置
D2は、移動式コントローラ台31に、CCDテレビカ
メラTV1,TV2及び光源361,362等を集約さ
せることで、組立ラインの移設に対して迅速に対応でき
るようにもなっている。
【0019】また、第2のカメラTV2は、図3(b)
に示すように、第1のカメラTV1に対して組立図板1
0の搬送方向に所定量ずらして配置されている。そのた
め、後述するように、組立図板10は予め区分けされた
撮影領域,,,,,・・・(図1参照)と
いう順で撮影され、,,,,,・・・とい
う順で各撮影領域内のワイヤーハーネスを構成するワー
クの画像処理が行われる。
【0020】さらに、図2を参照して、検査ラインTL
において、外観検査装置D2の下流側には、組立図板1
0のエッジ部101(図1参照)を検出するフォトマイ
クロスイッチFSが備えられている。このフォトマイク
ロスイッチFSが組立図板10のエッジ部101を検出
すると、エッジ検出信号が外観検査装置D2のシーケン
サ41に送られ、これに基づいて外観検査がスタートさ
れる。このように、フォトマイクロスイッチFSにて組
立図板10のエッジ部101を検出し、スタート信号を
送るため、図板搬送装置D1の作業台21への組立図板
取付位置にバラツキがあっても、検査スタートタイミン
グは同一となる。
【0021】ここで、2台のカメラTV1,TV2を設
置しているのは、ワイヤーハーネスWHが複雑な形状を
有し、かつ、多種多様の部品を取り付けて組み立てられ
ていることに対応して、ワイヤーハーネスWHの大きさ
に合わせて画像処理分解能を高めるためである。図4
は、図板搬送装置の駆動源の構成を簡略化して示す斜視
図である。図4及び図2を参照して、図板搬送装置D1
の駆動源23は、コンベヤーメインモータ231と、こ
のメインモータ231の出力軸に同軸回転可能に取り付
けられたプーリ232と、組立ラインALの一端(図2
において右端)に配置された駆動側回転軸233と、こ
の駆動側回転軸233とプーリ232との間に巻き掛け
られた無端状のRSローラチェーン234と、組立ライ
ンALの他端(図2において左端)に配置された従動側
回転軸235と、この従動側回転軸235と駆動側回転
軸233との間に巻き掛けられ、コンベヤー22を循環
させる搬送チェーン236とを備えている。
【0022】コンベヤーメインモータ231のプーリ2
32の縁部には、外観検査のタイミングをとるためのタ
イミングシャフト232aが取り付けられており、プー
リ232の近傍の床面Fには、タイミングシャフト23
2aが近接したことを検知する近接センサPCSが設置
されている。図1は、外観検査装置の機能ブロック図で
ある。同図を参照して、画像認識処理装置42は、2台
のCCDテレビカメラTV1,TV2で取得した画像デ
ータを処理し、ワイヤーハーネスWHの構成部品の欠落
又は部品違いといった不具合発生の有無を検出するもの
であり、シーケンサ41は、画像認識処理装置42、及
び光源361,362、シグナルタワー40、ブザー4
3、テープカッターETC、並びに外観検査結果表示装
置D3をシーケンス制御するものである。
【0023】シーケンサ41には、フォトマイクロスイ
ッチFSが検査ラインTL上に搬送されてきた組立図板
10のエッジ部101を検出すると、フォトマイクロス
イッチFSからエッジ検出信号が与えられる。シーケン
サ41は、エッジ検出信号が与えられると、コンベヤー
メインモータ231の近接センサPCSからのパルス信
号を受信し、予め指定されたパルス数をカウントダウン
した後、画像認識処理装置42に計測スタート指令信号
を送信する。また、シーケンサ41は、計測スタート指
令信号を送信した後は、後述するように、近接センサP
CSにより取り出されたコンベヤーメインモータ231
の回転パルスに基づいて2台のカメラTV1,TV2の
切り換えを促す切換指令信号を所定のタイミングで出力
する。
【0024】画像認識処理装置42は、計測スタート指
令信号が与えられると、画像認識による外観検査をスタ
ートさせる。外観検査がスタートされると、画像認識処
理装置42は、切換指令信号に基づきカメラTV1,T
V2を所定のタイミングで切り換えながら、各カメラT
V1,TV2から画像を取り込む。画像認識処理装置4
2に取り込まれた画像は、アナログ信号からディジタル
信号に変換され、画像認識処理装置42のコントローラ
内部に画像データとして取り込まれ、同時にその画像が
モニタ32に映し出される。
【0025】ところで、組立図板10は、予め複数の撮
影領域,,,,,・・・に区分けされてお
り、各撮影領域,,,,,・・・内の撮影
可能な位置には、それぞれ、位置ズレ補正マークRM
1,RM2,RM3,RM4,RM5,RM6・・・が
貼着されている。画像認識処理装置42は、各カメラT
V1,TV2で撮影した各撮影領域の画像から各位置ズ
レ補正マークRM1,RM2,RM3,RM4,RM
5,RM6・・・を検出する毎に、この検出した各位置
ズレ補正マークを基準点として、各撮影領域に対応させ
てワイヤーハーネスWHの良否判定を行う検査領域を設
定することにより、組立図板10の位置ズレ補正をかけ
る。よって、画像データは、位置ズレ補正マークと、ワ
イヤーハーネスWHを構成するワークとに分けて構成さ
れる。このように、組立図板10の組立図を描く段階で
予め複数の撮影領域,,,,,・・・を区
分けしておき、各撮影領域,,,,,・・
・内に、それぞれ、位置ズレ補正マークRM1,RM
2,RM3,RM4,RM5,RM6・・・を貼着して
おくことによって、コンベヤー22に沿って検査ライン
TLに搬送されてくる全ての組立図板10に対して同一
のレベルで位置ズレ補正をかけることができる。そのた
め、組立図板10及び図板搬送装置D1の作業台21に
ガタつきが発生しても部品欠落又は部品違い等の判定が
確実にできる。
【0026】画像認識処理装置42には、良品であるワ
イヤーハーネスの画素数から統計処理により求められた
基準データ(良品ワークデータ)が事前に登録されてい
る。画像認識処理装置42は、カメラTV1,TV2か
ら画像データを取り込むと、予め設定されている計測条
件(計測領域、二値化レベル、計測判定限界)に従って
面積計算を行い、この計算結果データと基準データとを
比較し、外観検査の良否を判定する。この比較判定値
は、ワイヤーハーネスのロット番号及び組立図板番号と
共に、VTR44及びプリンタ45に全て残される。
【0027】画像認識処理装置42で比較判定された計
測結果は、シーケンサ41に良否判定出力として各ウィ
ンドウ毎に送られる。シーケンサ41は、これらのデー
タを組立図板10の一面分、即ちワイヤーハーネス1セ
ット分蓄積されるまで保持する。保持されたデータは、
外観検査結果表示装置D3に部位毎に出力される。ここ
で、外観検査結果表示装置D3は、検査ラインTL上に
おいて、外観検査装置D2の下流側の検査作業者が見や
すい位置に配置されており(図2参照)、外観検査結果
表示板51,52が備えられている。第1の外観検査結
果表示板51には、組立図板10上で組み立てが完了し
たワイヤーハーネスWHに対応した検査モデル図(図示
せず。)が描かれており、この検査モデル図に沿って、
組立図板10上で組み立てが完了したワイヤーハーネス
WHの各ハーネス部品Pに対応したモデル部品を含む検
査モデル(図示せず。)が配置されている。さらに、表
示板51には、検査モデルに含まれる各モデル部品に関
連付けて赤色表示ランプ54が設置されている。第2の
外観検査結果表示板52は、第1の外観検査結果表示板
51の上縁に隣接して配置されており、この表示板52
には、予め設定されたワイヤーハーネスWHの分割区分
に対応して大型の赤色表示ランプ55が設置されてい
る。
【0028】検査したワイヤーハーネスWHに部品欠落
又は部品違いといった不具合が発生しておれば、この不
具合発生箇所に対応した表示板51のランプ54が点灯
される。また、予め設定されたワイヤーハーネスWHの
分割区分内に不具合箇所が1箇所以上発生している場合
には、不具合箇所領域に対応する表示板52の大型ラン
プ54が追加点灯される。さらに、良否判定出力は、検
査結果表示板51,52へのランプ表示と同時に、シグ
ナルタワー40及びテープカッターETCにも与えられ
る。そして、検査合格時には、シグナルタワー40の緑
色ランプを点灯させ、かつ、ブザー43を連続鳴動させ
ると共に、テープカッターETCから合格テープを排出
させる。一方、検査不合格時には、シグナルタワー40
の赤色ランプを点灯させると共に、ブザー43からフリ
ッカ音を音響出力させる。
【0029】なお、光源361,362には、電源ユニ
ット・調光器46が接続されており、光源361,36
2の輝度を調整可能とされている。図6は、外観検査に
おける動作の流れを示すフローチャートである。同図を
参照して、外観検査装置D2が始動されると、まずメモ
リクリア等の初期設定が行われる(ステップS1)。そ
して、シーケンサ42からスタート指令及びセンサPC
S出力が与えられると、画像認識処理装置42にて、第
1のカメラTV1で撮影した画像が取り込まれると共
に、第2のカメラTV2で撮影した画像を取り込む準備
がなされる(ステップS2〜S4)。
【0030】第1のカメラTV1で撮影した画像が取り
込まれると、第1のカメラTV1で撮影した画像の処理
が行われる(ステップS5〜S7)。即ち、第1のカメ
ラTV1で撮影した画像処理が行われるに際し、まず第
1のカメラTV1で撮影すべき撮影領域の位置ズレ補正
が行われる。ここでは、第1のカメラTV1で撮影すべ
き各撮影領域,,・・・内に貼着されている各位
置ズレ補正マークRM1,RM3,RM5・・・を検出
する毎に、検出した位置ズレ補正マークが存在する撮影
領域内のワークが検出される。位置ズレ補正が完了する
と、面積計算が行われた後、良否判定が行われる。ここ
では、第1のカメラTV1から取得した画像データを基
に、予め設定されている計測条件に従って面積計算が行
われ、この計算結果データと、予め記憶されている基準
データとを比較し、第1のカメラTV1で撮影した各撮
影領域,,・・・内のワークに対する外観検査の
良否が判定される。
【0031】第1のカメラTV1で撮影した各撮影領域
,,・・・内のワークに対する良否判定結果は、
シーケンサ41に送られ保持される(ステップS8)。
第1のカメラTV1で撮影した各撮影領域,,・
・・内のワークに対する良否判定データがシーケンサ4
1に保持された後、シーケンサ42からセンサPCS出
力が与えられると、画像認識処理装置42にて、第2の
カメラTV2で撮影した画像が取り込まれると共に、第
1のカメラTV1で撮影した画像を取り込む準備がなさ
れる(ステップS9、S10)。
【0032】第2のカメラTV2で撮影した画像が取り
込まれると、第2のカメラTV2で撮影した画像の処理
が行われる(ステップS11〜S13)。即ち、第2の
カメラTV2で撮影した画像処理が行われるに際し、第
2のカメラTV2で撮影すべき撮影領域の位置ズレ補正
が行われる。ここでは、第2のカメラTV2で撮影すべ
き各撮影領域,,・・・内に貼着されている各位
置ズレ補正マークRM2,RM4,RM6・・・を検出
する毎に、検出した位置ズレ補正マークが存在する撮影
領域内のワークが検出される。位置ズレ補正が完了する
と、面積計算が行われた後、良否判定が行われる。ここ
では、第2のカメラTV2から取得した画像データを基
に、予め設定されている計測条件に従って面積計算が行
われ、この計算結果データと、予め記憶されている基準
データとを比較し、第2のカメラTV2で撮影した各撮
影領域,,・・・内のワークに対する外観検査の
良否が判定される。
【0033】第2のカメラTV2で撮影した各撮影領域
,,・・・内のワークに対する良否判定結果は、
シーケンサ41に送られ保持される(ステップS1
4)。第2のカメラTV2で撮影した各撮影領域,
,・・・内のワークに対する良否判定データがシー
ケンサ41に保持されると、全ての撮影領域,,
,,,・・・内のワークに対する外観検査が終
了したか判別される(ステップS15)。ここで、全て
の撮影領域,,,,,・・・内のワークに
対する外観検査が未だ終了していなければ、ステップS
3に戻され、次の撮影領域内のワークに対する外観検査
に備えられる。一方、全ての撮影領域,,,,
,・・・内のワークに対する外観検査が終了してお
れば、シーケンサ41に保持されているデータが、外観
検査結果表示装置D3の表示板51,52に一括して伝
送される。その後、ステップS2に戻され、次のワイヤ
ーハーネスWHの外観検査に備えられる。
【0034】図5は、外観検査における各動作のタイン
ミングを示すタイミングチャートである。同図を参照し
て、シーケンサ41は、フォトマイクロスイッチFSか
らの組立図板エッジ検出信号が与えられると、この時点
をスタート点としてコンベヤーメインモータ231の近
接センサPCSからのパルス信号を受信する。そして、
シーケンサ41において、エッジ検出からパルス数L1
がカウントされると、画像認識処理装置42に対し第1
のカメラTV1への計測指令信号が出力される。これに
基づき、画像認識処理装置42は、第1のカメラTV1
で撮影した撮影領域の画像を処理する。
【0035】つづいて、シーケンサ41において、エッ
ジ検出からパルス数L2がカウントされ、かつ、第1の
カメラTV1への計測指令信号が出力されてからカメラ
切換間隔パルス数CTAがカウントされると、画像認識
処理装置42に対し第2のカメラTV2への計測指令信
号が出力される。これに基づき、画像認識処理装置42
は、第2のカメラTV2で撮影した撮影領域の画像を
処理する。
【0036】次に、シーケンサ41において、第2のカ
メラTV2への計測指令信号が出力されてからカメラ切
換間隔パルス数CTBがカウントされると、画像認識処
理装置42に対し第1のカメラTV1への計測指令信号
が出力され、これを基に、画像認識処理装置42は、第
1のカメラTV1で撮影した撮影領域の画像を処理す
る。
【0037】以後、シーケンサ41においてカメラ切換
間隔パルス数CTA及びCTBがカウントされる毎に2
台のカメラTV1,TV2が切り換えられ、画像認識処
理装置42にて各カメラTV1,TV2で撮影した撮影
領域,,・・・の画像が処理される。つまり、近
接センサPCSのパルス数カウントダウン毎に、2台の
カメラTV1,TV2を切り換えて、予め区分けされた
撮影領域,,,,,・・・で撮影し、,
,,,,・・・という順で各撮影領域内のワ
ークの画像処理が行われる。
【0038】画像認識処理装置42は、各カメラTV
1,TV2で撮影した撮影領域,,,,,
・・・内のワークの画像処理が終了すると、検査結果を
出力する。このように、近接センサPCSにて取り出さ
れたコンベヤーメインモータ231の回転パルスを基
に、シーケンサ41にてカメラの切り換えを制御するこ
とによって、コンベヤー22の移動速度に関係なく、各
カメラTV1,TV2の切り換えを行うことができる。
その結果、機械的スイッチによるカメラの切換方式を採
用しなくても済み、機械的スイッチの位置決め作業が不
要となって作業効率が向上する。しかも、組立図板の移
動速度に影響を受けることなく、正確にカメラの切り換
えが行える。
【0039】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正及び変更を
加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例におい
て、色テープ等にて組立図板上の色相を補正するように
すれば、ワイヤーハーネスの二値化処理レべルが向上
し、部品欠落等の判定精度が向上する。
【0040】また、CCDテレビカメラの視野は、検査
精度に合わせて調整すればよいので、ワイヤーハーネス
の大きさ形状に合わせてカメラを1台から多数台用いれ
ばよい。ここに、CCDテレビカメラを多数台使用する
例としては、カメラをワイヤーハーネスに対して縦横方
向に連続して取り付け、カメラのレンズ変更、及び直列
/並列にカメラを作動させることで、1つのワイヤーハ
ーネスを拡大して視たり、立体的に視ることができる。
【0041】なお、上記実施例においては、本発明に係
る外観検査装置をワイヤーハーネスの外観検査に使用し
た場合について記載したが、本発明に係る外観検査装置
を、ワイヤーハーネスのみならず、他の検査ワークの部
品欠落又は部品違い等を検査する際に適用してもよい。
この場合、検査ワークの形状が複雑であっても、又部品
の個別検出が困難であっても、面積比較により部品欠落
又は部品違い等を判定するため、全く問題はない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明の
外観検査装置によると、カメラの切り換えは、搬送手段
の駆動モータの回転に連動したパルス出力を基に予め定
めるタイミングで行われる。その結果、位置決め作業が
煩雑となる機械的スイッチによるカメラの切換方式を採
用せずに済み、しかも組立図板の移動速度に影響を受け
ることなく正確にカメラの切り換えが行えるといった優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る外観検査装置の機能ブ
ロック図である。
【図2】ワイヤーハーネスの製造システムを図解的に示
す図である。
【図3】図3(a)は、外観検査装置及び図板搬送装置
を示す側面図、図3(b)は、外観検査装置の正面図で
ある。
【図4】図板搬送装置の駆動源の構成を簡略化して示す
斜視図である。
【図5】外観検査における各動作のタインミングを示す
タイミングチャートである。
【図6】外観検査における動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
WH ワイヤーハーネス P ハーネス部品 10 組立図板 MR1〜MR6・・・ 位置ズレ補正マーク D1 図板搬送装置 231 コンベヤーメインモータ 232a タイミングシャフト PCS 近接センサ D2 外観検査装置 TV1,TV2 カメラ 41 シーケンサ 42 画像認識処理装置 FS フォトマイクロスイッチ D3 外観検査結果表示装置 51,52 表示板 54,55 表示ランプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複雑な形状を有し、かつ、多種多様の部品
    を取り付けて組み立てられたワークの外観検査を行い、
    ワークを構成する部品の欠落等といった不具合の発生の
    有無を検出するための装置であって、 ワークを構成する各部品を配置すべき位置が定められて
    おり、ワークを組み立てるための組立図板と、 ワークの組み立てが完了された組立図板をワークの外観
    検査が行われる検査ラインへ搬送して移動させるための
    駆動モータを含む搬送手段と、 上記検査ラインに搬送されてきた組立図板上の互いに異
    なる撮影領域を順次撮影するための複数のカメラと、 上記駆動モータの回転に連動したパルスを出力するパル
    ス出力手段と、 上記パルス出力手段のパルス出力を基に、予め定めるタ
    イミングで複数のカメラによる撮影を順に切り換える
    めの切換手段と、 上記複数のカメラで撮影された画像データを撮影順次
    処理し、この処理されたデータと、予め記憶されている
    基準データとを比較して、ワークの構成部品の欠落等と
    いった不具合発生の有無を検出するための検出処理手段
    とを備えていることを特徴とする外観検査装置。
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