JP2990796B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents
廃棄物処理装置Info
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- JP2990796B2 JP2990796B2 JP2328536A JP32853690A JP2990796B2 JP 2990796 B2 JP2990796 B2 JP 2990796B2 JP 2328536 A JP2328536 A JP 2328536A JP 32853690 A JP32853690 A JP 32853690A JP 2990796 B2 JP2990796 B2 JP 2990796B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、台所等で発生する厨芥およびその他水分を
比較的多く含むいわゆる生ごみ等の廃棄物を対象とし
た、比較的小型で簡便にかつ衛生的に使用できる廃棄物
処理装置に関するものである。
比較的多く含むいわゆる生ごみ等の廃棄物を対象とし
た、比較的小型で簡便にかつ衛生的に使用できる廃棄物
処理装置に関するものである。
従来の技術 廃棄物の代表的なものは毎日家庭から排出される生ご
み類である。そして生ごみの大部分を占めるのは台所周
辺から発生する厨芥である。これらの廃棄物処理に関し
ては、所定の時間、場所に収集車が出向いてそれらを収
集し、焼却場等の処理施設で集中処理するのが一般的な
方法である。したがって一般家庭などでは収集が行なわ
れる所定の時間まで厨芥を保管しておく必要があり、ま
た収集が行なわれる所定の場所まで運搬していく必要が
あった。それらの不便を解消するため厨芥をそれが発生
する場所(の近傍)で処理する装置、方法がいくつか提
案されている(例えば廃棄物を加熱する手段としてマイ
クロ波を用いたものとして特開平1−189383号公報等が
ある)。しかし実際にはそれぞれの方法で数々の問題を
抱えており、実用的なレベルでの廃棄物処理装置は未だ
無いに等しい状態であった。
み類である。そして生ごみの大部分を占めるのは台所周
辺から発生する厨芥である。これらの廃棄物処理に関し
ては、所定の時間、場所に収集車が出向いてそれらを収
集し、焼却場等の処理施設で集中処理するのが一般的な
方法である。したがって一般家庭などでは収集が行なわ
れる所定の時間まで厨芥を保管しておく必要があり、ま
た収集が行なわれる所定の場所まで運搬していく必要が
あった。それらの不便を解消するため厨芥をそれが発生
する場所(の近傍)で処理する装置、方法がいくつか提
案されている(例えば廃棄物を加熱する手段としてマイ
クロ波を用いたものとして特開平1−189383号公報等が
ある)。しかし実際にはそれぞれの方法で数々の問題を
抱えており、実用的なレベルでの廃棄物処理装置は未だ
無いに等しい状態であった。
発明が解決しようとする課題 廃棄物処理装置を使用するとき、生ごみ等の廃棄物類
が生鮮物のかす、残飯、付着水分等を主成分とし水分を
多く含むため、処理するまでの保管中にそれらが腐敗し
て悪臭が発生することがよくある。また加熱処理中の熱
分解により新たな悪臭物質も生成される。悪臭の原因物
質として脂肪酸、メルカプタン等の硫黄化合物、アミン
等の窒素化合物等が知られているが、それらは何れもpp
mオーダで人に臭気を感じさせる。したがって処理装置
の蓋を閉めている間にも、僅かな隙間から空間に拡散し
てその周辺に悪臭をもたらす。そして特に廃棄物の出し
入れのため蓋を開けたときには、我慢できないほどの悪
臭を周囲に放出する。したがって、蓋開放の度毎に不快
な思いをすることはもちろん、処理装置の便利さ以上
に、処理装置が存在するだけでも不快を感じさせる、と
いう実用上の大きな問題があった。このことが廃棄物処
理装置の実用化を妨げる最大の原因であった。また長い
年月に亘ってこれらの装置を使用していると、装置自体
に悪臭が染み着き、中に廃棄物が入っているときはもち
ろん、中に廃棄物が入っていない場合でも上記問題が発
生するものであった。
が生鮮物のかす、残飯、付着水分等を主成分とし水分を
多く含むため、処理するまでの保管中にそれらが腐敗し
て悪臭が発生することがよくある。また加熱処理中の熱
分解により新たな悪臭物質も生成される。悪臭の原因物
質として脂肪酸、メルカプタン等の硫黄化合物、アミン
等の窒素化合物等が知られているが、それらは何れもpp
mオーダで人に臭気を感じさせる。したがって処理装置
の蓋を閉めている間にも、僅かな隙間から空間に拡散し
てその周辺に悪臭をもたらす。そして特に廃棄物の出し
入れのため蓋を開けたときには、我慢できないほどの悪
臭を周囲に放出する。したがって、蓋開放の度毎に不快
な思いをすることはもちろん、処理装置の便利さ以上
に、処理装置が存在するだけでも不快を感じさせる、と
いう実用上の大きな問題があった。このことが廃棄物処
理装置の実用化を妨げる最大の原因であった。また長い
年月に亘ってこれらの装置を使用していると、装置自体
に悪臭が染み着き、中に廃棄物が入っているときはもち
ろん、中に廃棄物が入っていない場合でも上記問題が発
生するものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、蓋を閉じている
時も開いている時も悪臭を発さない廃棄物処理装置を提
供することを目的とする。
時も開いている時も悪臭を発さない廃棄物処理装置を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の廃棄物処理装置
は、容器に連通して容器内から気体を吸引する気体吸引
手段と、蓋の開閉を検知する検知手段とを備え、気体吸
引手段の強弱切り替えを蓋の開閉に連動させ、検知手段
が蓋の開の動作を検知したときに、気体吸引手段を強で
運転し、検知手段が蓋の閉の動作を検知したときに、気
体吸引手段を弱で運転する操作としている。
は、容器に連通して容器内から気体を吸引する気体吸引
手段と、蓋の開閉を検知する検知手段とを備え、気体吸
引手段の強弱切り替えを蓋の開閉に連動させ、検知手段
が蓋の開の動作を検知したときに、気体吸引手段を強で
運転し、検知手段が蓋の閉の動作を検知したときに、気
体吸引手段を弱で運転する操作としている。
作用 本発明の廃棄物処理装置は上記の構成によって、蓋が
閉まっている時は容器中の廃棄物を原因として発する悪
臭を周囲に放散させないため、気体吸引手段を用いて容
器内から僅かの吸引量(弱)で悪臭成分を含む気体を吸
引排気し、容器の蓋を開けるときは、気体吸引手段を強
作動させ悪臭成分を含む本体容器内の気体を吸引排気す
ることにより、蓋の解放操作を行なう人の方向に対して
悪臭を放たない。
閉まっている時は容器中の廃棄物を原因として発する悪
臭を周囲に放散させないため、気体吸引手段を用いて容
器内から僅かの吸引量(弱)で悪臭成分を含む気体を吸
引排気し、容器の蓋を開けるときは、気体吸引手段を強
作動させ悪臭成分を含む本体容器内の気体を吸引排気す
ることにより、蓋の解放操作を行なう人の方向に対して
悪臭を放たない。
実施例 以下本発明を図面に基づいて説明する。第1図は本発
明による一実施例の要部縦断面図である。生ごみの代表
である厨芥を対象にした処理装置である。1が厨芥を収
容する容器、2が蓋であり、両者共にマイクロ波遮蔽材
料を用いてマイクロ波の外部への漏洩を防止する。蓋2
は持ち上げ式のものを採用しているが、スライド式等も
可能である。3はマイクロ波発振器であり、マグネトロ
ンを用いている。4はマイクロ波透過材料からなり、マ
イクロ波を容器1内に照射するための窓である。ここで
はホウケイ酸ガラスを用いて、マイクロ波は透過するが
気密性は保つ構成としている。7は容器1の内部に配置
した着脱できる耐熱性樹脂製メッシュ状の内容器であ
る。この内容器7に沿ってその内側に使い捨て可能の袋
8をセットしている。厨芥はこの袋8の中に投入され
る。内容器7は袋8をセットし易いように設けているも
ので、必ずしもメッシュ状である必要はないがマイクロ
波透過材料を用いる必要がある。処理操作中は厨芥の温
度が上昇するので、袋はおおよそ120℃以上程度の耐熱
性を有するものが望ましく、例えばPP、PE、PET、PBT、
紙等の材料単独あるいは複合(積層等)した材料を用い
る。厨芥中の水分を効果的に蒸発させるためには、孔開
きあるいはメッシュ構造等通気性が良好な袋が有利であ
り、ここでは耐水性の紙袋を用いている。5は容器1の
上部に設けた水蒸気排出口であり、処理操作中発生する
水蒸気の大部分をここから排出する。6は排水口であ
り、厨芥の余分な付着水や、容器1内を洗浄した時の洗
浄水などを排出する。水蒸気排出口5の下流側には水蒸
気通路10を形成し、同通路下流側には気体吸引手段11と
吸引した気体を脱臭するための脱臭器12を配している。
13は吸引した気体を外部へ排出する排出口である。気体
吸引手段11を動作したときには水蒸気通路10は吸引気体
通路を兼用するすることになる。また水蒸気通路10の一
部には多数のフィン14aを有する熱交換部14がある。熱
交換部14では、ファン15を用いて空冷することにより水
蒸気を凝縮し、凝縮した水分を液溜め部9に流下させる
構成としている。吸引ファン11はエアポンプでも良い
が、ファンを用いた方が動作時の騒音が少ない。16は蓋
2の開閉を検知する検知手段で蓋の開閉と気体吸引手段
11とを連動させるためのスイッチである。ここでは圧力
感知式のものを用いているが、光センサを用いたもの等
も利用可能である。脱臭器12は貴金属系触媒を用い、悪
臭成分を酸化あるいは分解して脱臭している。しかし脱
臭の手段としては他の方法を用いることも可能である。
活性炭系、シリカ系、アルミナ系、ゼオライト系、イオ
ン交換樹脂系等の吸着剤を用いた吸着脱臭方式、オゾン
を用いた酸化反応分解方式、バイオ消臭方式、方向剤等
を用いた中和、マスキング方式、などの中から使用条件
に応じて選択(複数も可)することが可能である。ここ
では脱臭器12として触媒反応器を採用しているが、酸
化、分解反応を円滑に行なうため、脱臭器12に触媒温度
を上げ活性を高めるためのヒータを備えている(図示せ
ず)。
明による一実施例の要部縦断面図である。生ごみの代表
である厨芥を対象にした処理装置である。1が厨芥を収
容する容器、2が蓋であり、両者共にマイクロ波遮蔽材
料を用いてマイクロ波の外部への漏洩を防止する。蓋2
は持ち上げ式のものを採用しているが、スライド式等も
可能である。3はマイクロ波発振器であり、マグネトロ
ンを用いている。4はマイクロ波透過材料からなり、マ
イクロ波を容器1内に照射するための窓である。ここで
はホウケイ酸ガラスを用いて、マイクロ波は透過するが
気密性は保つ構成としている。7は容器1の内部に配置
した着脱できる耐熱性樹脂製メッシュ状の内容器であ
る。この内容器7に沿ってその内側に使い捨て可能の袋
8をセットしている。厨芥はこの袋8の中に投入され
る。内容器7は袋8をセットし易いように設けているも
ので、必ずしもメッシュ状である必要はないがマイクロ
波透過材料を用いる必要がある。処理操作中は厨芥の温
度が上昇するので、袋はおおよそ120℃以上程度の耐熱
性を有するものが望ましく、例えばPP、PE、PET、PBT、
紙等の材料単独あるいは複合(積層等)した材料を用い
る。厨芥中の水分を効果的に蒸発させるためには、孔開
きあるいはメッシュ構造等通気性が良好な袋が有利であ
り、ここでは耐水性の紙袋を用いている。5は容器1の
上部に設けた水蒸気排出口であり、処理操作中発生する
水蒸気の大部分をここから排出する。6は排水口であ
り、厨芥の余分な付着水や、容器1内を洗浄した時の洗
浄水などを排出する。水蒸気排出口5の下流側には水蒸
気通路10を形成し、同通路下流側には気体吸引手段11と
吸引した気体を脱臭するための脱臭器12を配している。
13は吸引した気体を外部へ排出する排出口である。気体
吸引手段11を動作したときには水蒸気通路10は吸引気体
通路を兼用するすることになる。また水蒸気通路10の一
部には多数のフィン14aを有する熱交換部14がある。熱
交換部14では、ファン15を用いて空冷することにより水
蒸気を凝縮し、凝縮した水分を液溜め部9に流下させる
構成としている。吸引ファン11はエアポンプでも良い
が、ファンを用いた方が動作時の騒音が少ない。16は蓋
2の開閉を検知する検知手段で蓋の開閉と気体吸引手段
11とを連動させるためのスイッチである。ここでは圧力
感知式のものを用いているが、光センサを用いたもの等
も利用可能である。脱臭器12は貴金属系触媒を用い、悪
臭成分を酸化あるいは分解して脱臭している。しかし脱
臭の手段としては他の方法を用いることも可能である。
活性炭系、シリカ系、アルミナ系、ゼオライト系、イオ
ン交換樹脂系等の吸着剤を用いた吸着脱臭方式、オゾン
を用いた酸化反応分解方式、バイオ消臭方式、方向剤等
を用いた中和、マスキング方式、などの中から使用条件
に応じて選択(複数も可)することが可能である。ここ
では脱臭器12として触媒反応器を採用しているが、酸
化、分解反応を円滑に行なうため、脱臭器12に触媒温度
を上げ活性を高めるためのヒータを備えている(図示せ
ず)。
この装置において通常(マイクロ波での処理を行なっ
ていない時)は、気体吸引手段11を弱作動して継続的に
排気を行なう。容器1内は大気圧よりもやや低い状態に
保てるため、内にこもった悪臭はその周辺に洩れず、気
体吸引手段11から脱臭器12を経由して外部へ排出され
る。容器1は厳密な気密構造を採っていないため、蓋2
との間等に僅かな隙間が形成され、その部分から周辺空
気を吸引するため、気体吸引手段のファンが過負荷の状
態になることはない。またファンモータの回転数は数十
〜数百回転/分程度で十分であるため、電気代も僅かで
済む。
ていない時)は、気体吸引手段11を弱作動して継続的に
排気を行なう。容器1内は大気圧よりもやや低い状態に
保てるため、内にこもった悪臭はその周辺に洩れず、気
体吸引手段11から脱臭器12を経由して外部へ排出され
る。容器1は厳密な気密構造を採っていないため、蓋2
との間等に僅かな隙間が形成され、その部分から周辺空
気を吸引するため、気体吸引手段のファンが過負荷の状
態になることはない。またファンモータの回転数は数十
〜数百回転/分程度で十分であるため、電気代も僅かで
済む。
次にマイクロ波による加熱処理操作について簡単に説
明する。まず袋8を内容器7にセットして本体容器1内
に入れる。台所等で発生した厨芥は本体容器1内にセッ
トした袋8内に入れられる。袋8がほぼいっぱいの量の
厨芥で満たされたら、付着水を排水口6から排出し、蓋
2を閉めて準備を完了する。そしてマイクロ波発振器3
を駆動して厨芥の加熱を開始する。マイクロ波加熱処理
中は水蒸気の発生度合を見ながら、気体吸引手段11の強
弱を適宜選択できるように構成している。発生したマイ
クロ波はガラス製窓4から内部の厨芥に照射され厨芥は
内部から加熱され徐々に温度が上昇し、厨芥中の水分の
蒸発が盛んになる。このとき空冷用ファン15を駆動する
と、厨芥から蒸発した水分は気体吸引手段11の吸引力に
より、水蒸気排出口5から水蒸気通路10へと移動し、熱
交換部14を通過するときに大部分はファン15で冷却され
凝縮し、液溜め部9へ流下する。一方気体吸引手段11の
働きで、処理中に発生した水蒸気と共に本体1と蓋2と
の隙間等から吸引された空気は、脱臭器12を通って排気
口13より排出される。そのとき空気中に含まれる悪臭成
分は当然脱臭されることになる。このようにして厨芥は
乾燥処理される。処理が終了した時点でマイクロ波発振
器3を停止し、容器1内部の冷却後に蓋2を開け厨芥を
袋8ごと取り出し、廃棄する。このとき厨芥の重量は処
理前の1/5程度まで軽量化され、加熱滅菌により極めて
腐敗しにくい状態となっている。
明する。まず袋8を内容器7にセットして本体容器1内
に入れる。台所等で発生した厨芥は本体容器1内にセッ
トした袋8内に入れられる。袋8がほぼいっぱいの量の
厨芥で満たされたら、付着水を排水口6から排出し、蓋
2を閉めて準備を完了する。そしてマイクロ波発振器3
を駆動して厨芥の加熱を開始する。マイクロ波加熱処理
中は水蒸気の発生度合を見ながら、気体吸引手段11の強
弱を適宜選択できるように構成している。発生したマイ
クロ波はガラス製窓4から内部の厨芥に照射され厨芥は
内部から加熱され徐々に温度が上昇し、厨芥中の水分の
蒸発が盛んになる。このとき空冷用ファン15を駆動する
と、厨芥から蒸発した水分は気体吸引手段11の吸引力に
より、水蒸気排出口5から水蒸気通路10へと移動し、熱
交換部14を通過するときに大部分はファン15で冷却され
凝縮し、液溜め部9へ流下する。一方気体吸引手段11の
働きで、処理中に発生した水蒸気と共に本体1と蓋2と
の隙間等から吸引された空気は、脱臭器12を通って排気
口13より排出される。そのとき空気中に含まれる悪臭成
分は当然脱臭されることになる。このようにして厨芥は
乾燥処理される。処理が終了した時点でマイクロ波発振
器3を停止し、容器1内部の冷却後に蓋2を開け厨芥を
袋8ごと取り出し、廃棄する。このとき厨芥の重量は処
理前の1/5程度まで軽量化され、加熱滅菌により極めて
腐敗しにくい状態となっている。
この蓋2を開放するときの動作について以下に説明す
る。本実施例において、蓋2を開放したときに検知手段
16が働き、気体吸引手段11への通電を強化して強の状態
とする。気体吸引手段の吸引能力が強まり、容器1内に
存在する悪臭成分を含む空気と、蓋2周辺の新鮮外気と
を、容器1の上部空間に開口した水蒸気排出口5から強
く吸引する。吸引された気体は水蒸気通路10から気体吸
引手段11へさらに脱臭器12で悪臭成分を除去して排気口
13から機外へ排出される。気体吸引手段11の動作が蓋2
の開放動作に連動しているため、厨芥の出し入れのため
蓋2を開けたとき、悪臭成分は容器1の上部には出なく
なり、蓋2の開放操作をする人は、容器1内で発生した
悪臭を感知せずに済むことになる。吸引能力の強弱の切
り替え動作は蓋2の開放毎に行なわせるので、実用上効
果は長期に亘って持続することになる。そして蓋2を閉
めたときは検知手段16の働きで気体吸引手段11は能力弱
状態となる。また、マイクロ波発振器3による加熱処理
進行中に蓋2を開けたとき、マイクロ波が漏洩するとい
う危険な状態を回避するため、気体吸引手段11の動作
(蓋開放時は常に強)とともに、マイクロ波発振器の停
止も連動する構成を採っている。さらに、吸引気体中の
悪臭成分は脱臭器12で処理してから排気するため、装置
からの排気ガスは無臭となる。このとき、処理中の分解
成分として有害物質が混入していてもかなりの部分の浄
化が可能であるため、排気ガスの清浄化にも寄与する。
この悪臭成分の吸引脱臭排気操作を効果的に行なうため
には、水蒸気排出口5の位置を、厨芥を入れるための袋
8の開口位置に対して高さ方向で、ほぼ同じかまたはや
や上方に設けるのが良い。または水蒸気排出口5を複数
個設けて、吸引を周囲方向均一に行なうようにしても良
い。また、排気口13を延長して遠方(例えば屋内使用時
は屋外へ)に排気することも可能である。気体吸引手段
11と脱臭器12は位置を逆にする事も可能であり、その場
合は吸引気体が先に脱臭器を通過し浄化されるため、長
年使用時の気体吸引手段の内部汚れが少なくなるという
メリットがある。
る。本実施例において、蓋2を開放したときに検知手段
16が働き、気体吸引手段11への通電を強化して強の状態
とする。気体吸引手段の吸引能力が強まり、容器1内に
存在する悪臭成分を含む空気と、蓋2周辺の新鮮外気と
を、容器1の上部空間に開口した水蒸気排出口5から強
く吸引する。吸引された気体は水蒸気通路10から気体吸
引手段11へさらに脱臭器12で悪臭成分を除去して排気口
13から機外へ排出される。気体吸引手段11の動作が蓋2
の開放動作に連動しているため、厨芥の出し入れのため
蓋2を開けたとき、悪臭成分は容器1の上部には出なく
なり、蓋2の開放操作をする人は、容器1内で発生した
悪臭を感知せずに済むことになる。吸引能力の強弱の切
り替え動作は蓋2の開放毎に行なわせるので、実用上効
果は長期に亘って持続することになる。そして蓋2を閉
めたときは検知手段16の働きで気体吸引手段11は能力弱
状態となる。また、マイクロ波発振器3による加熱処理
進行中に蓋2を開けたとき、マイクロ波が漏洩するとい
う危険な状態を回避するため、気体吸引手段11の動作
(蓋開放時は常に強)とともに、マイクロ波発振器の停
止も連動する構成を採っている。さらに、吸引気体中の
悪臭成分は脱臭器12で処理してから排気するため、装置
からの排気ガスは無臭となる。このとき、処理中の分解
成分として有害物質が混入していてもかなりの部分の浄
化が可能であるため、排気ガスの清浄化にも寄与する。
この悪臭成分の吸引脱臭排気操作を効果的に行なうため
には、水蒸気排出口5の位置を、厨芥を入れるための袋
8の開口位置に対して高さ方向で、ほぼ同じかまたはや
や上方に設けるのが良い。または水蒸気排出口5を複数
個設けて、吸引を周囲方向均一に行なうようにしても良
い。また、排気口13を延長して遠方(例えば屋内使用時
は屋外へ)に排気することも可能である。気体吸引手段
11と脱臭器12は位置を逆にする事も可能であり、その場
合は吸引気体が先に脱臭器を通過し浄化されるため、長
年使用時の気体吸引手段の内部汚れが少なくなるという
メリットがある。
本実施例は厨芥(生ごみ)を乾燥処理する装置に適用
した例であるが、厨芥を炭化するまで処理する装置、あ
るいは焼却処理する装置への適用も当然可能である。ま
た、生鮮物、水分等が付着したプラスチック類を処理す
る装置等、使用にあたって臭気の発生が避けられないよ
うな廃棄物処理装置に対して適用可能であり有効であ
る。
した例であるが、厨芥を炭化するまで処理する装置、あ
るいは焼却処理する装置への適用も当然可能である。ま
た、生鮮物、水分等が付着したプラスチック類を処理す
る装置等、使用にあたって臭気の発生が避けられないよ
うな廃棄物処理装置に対して適用可能であり有効であ
る。
発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明の廃棄物処理装
置は、気体吸引手段の強弱切り替えを蓋の開閉に連動す
ることにより、通常は気体吸引手段の能力を弱動作と
し、装置周辺への悪臭の拡散を防止するとともに、容器
の蓋を開けるときには、気体吸引手段の能力を強動作さ
せ悪臭成分を含む本体容器内の気体を強く吸引排気し、
蓋の解放操作を行なう人の方向に対して悪臭を放たない
ようにするものである。よって、従来の通常状態および
蓋開放時に周囲に放散される悪臭による不快感を一掃
し、長期に亘って快適に使用できる廃棄物処理装置を提
供することが可能となる、という多大な効果をもたらす
ものである。
置は、気体吸引手段の強弱切り替えを蓋の開閉に連動す
ることにより、通常は気体吸引手段の能力を弱動作と
し、装置周辺への悪臭の拡散を防止するとともに、容器
の蓋を開けるときには、気体吸引手段の能力を強動作さ
せ悪臭成分を含む本体容器内の気体を強く吸引排気し、
蓋の解放操作を行なう人の方向に対して悪臭を放たない
ようにするものである。よって、従来の通常状態および
蓋開放時に周囲に放散される悪臭による不快感を一掃
し、長期に亘って快適に使用できる廃棄物処理装置を提
供することが可能となる、という多大な効果をもたらす
ものである。
第1図は本発明による一実施例の要部縦断面図である。
1……容器、2……蓋、3……マイクロ波発振器、11…
…気体吸引手段、12……脱臭器(脱臭装置)、13……排
出口(吸引気体の外部への排出口)、16……検知手段
(蓋の開閉を検知する検知手段)
1……容器、2……蓋、3……マイクロ波発振器、11…
…気体吸引手段、12……脱臭器(脱臭装置)、13……排
出口(吸引気体の外部への排出口)、16……検知手段
(蓋の開閉を検知する検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜飼 邦弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−189383(JP,A) 特開 昭62−94717(JP,A) 特開 平2−21983(JP,A) 特開 昭61−211201(JP,A) 特開 平3−137981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B09B 3/00 303 B09B 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】廃棄物を収容する容器と、前記容器に取り
付けた開閉自在の蓋と、前記廃棄物を加熱するための加
熱器と、前記容器に連通して通電によって前記容器から
気体を吸引する気体吸引手段と、前記蓋の開閉を検知す
る検知手段とを備え、前記検知手段が前記蓋の開の動作
を検知したときに、前記気体吸引手段を強で運転し、前
記検知手段が前記蓋の閉の動作を検知したときに、前記
気体吸引手段を弱で運転することを特徴とする廃棄物処
理装置。 - 【請求項2】吸引気体の外部への排出口と容器内とを連
通する通路中に脱臭手段を設けた請求項1記載の廃棄物
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2328536A JP2990796B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 廃棄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2328536A JP2990796B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 廃棄物処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04193380A JPH04193380A (ja) | 1992-07-13 |
JP2990796B2 true JP2990796B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=18211387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2328536A Expired - Fee Related JP2990796B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 廃棄物処理装置 |
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JP (1) | JP2990796B2 (ja) |
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1990
- 1990-11-27 JP JP2328536A patent/JP2990796B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04193380A (ja) | 1992-07-13 |
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