JP2989909B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JP2989909B2
JP2989909B2 JP3610691A JP3610691A JP2989909B2 JP 2989909 B2 JP2989909 B2 JP 2989909B2 JP 3610691 A JP3610691 A JP 3610691A JP 3610691 A JP3610691 A JP 3610691A JP 2989909 B2 JP2989909 B2 JP 2989909B2
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線型変調されたTDMA
信号を受信復調する受信装置に組込まれた復調装置に係
わり、特に、地上相互間における移動無線通信の受信装
置の復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大量のデジタル情報を少ない回線で、か
つ高速に伝送する手法としてTDMA(時分割多元接
続:Time Division Multiple Acces)通信が採用されて
いる。
【0003】このTDMA通信においては、図12に示
すように、TDMA信号の1つのフレーム周期TF
に、複数個(n個)のバースト信号(バースト周期
B )が収納されるバーストフレームが設定されてい
る。そして、互いに異なる場所に位置する#1〜#nの
各局は自己に指定されたバースト番号のフレームに送信
すべき情報を含んだバースト信号を挿入していく。受信
局はTDMA信号を受信装置で受信して、受信装置内に
組込まれている復調装置でもって復調して、各局からの
情報を取出す。このようなTDMA信号を受信する受信
装置に組込まれいる復調装置は例えば図13に示すよう
に構成されている。
【0004】例えば、アンテナから入力されたTDMA
信号は図示しない受信回路で高周波増幅され、中間周波
数に変換されたのち、復調装置の入力端子1を介して中
間周波数フィルタ2にて不要な周波数成分が除去され
る。そして、リミッタ回路3でもって一定振幅に制御さ
れた後、検波回路4でもって、送信データに対応するシ
ンボルデータに検波される。クロック再生器6はシンボ
ルデータを用いてシンボル同期パルスを再生する。判定
回路5はシンボル同期パルスを用いて正しいシンボルの
みを再生シンボルとして出力する。
【0005】同期語検出器(UWD)7は順次出力され
る再生シンボルを監視して、連続する所定個数の再生シ
ンボルが予め記憶されている同期語と一致したときにバ
ースト信号内の同期語位置を特定する同期語検出信号を
次のフレーム同期PLL回路8へ送出する。フレーム同
期PLL回路8は、前記同期語検出信号に基づくフレー
ム同期パルスを次の図示しない多重化分離装置へ送出す
る。多重化分離装置はシンボル同期パルス,フレーム同
期パルスを用いて再生シンボルを各局毎のデータに分離
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す復調装置においてもまだ次のような課題があっ
た。
【0007】すなわち、前述したTDMA信号は一度に
大量の情報を送信するために一つの回線を周波数分割し
て使用する。したがって、TDMA信号の変調方式が例
えば周波数変調や位相変調のみであれば、図14(a)
に示すようにその振幅は一定である。また周波数特性は
図14(b)に示すように山形波形となる。したがっ
て、一つの信号の占有する周波数帯域WF は広くなる。
その結果、周波数領域を有効に活用していない。このよ
うな不都合を解消するために、TDMA信号の変調方式
として線型変調の採用が提唱されている。
【0008】この線型変調方式は、周知のように、Mを
2以上の自然数とし、図15に示すように、円周をM等
分する角度をΘ1 ,Θ2 ,…ΘM とし、φn ,an ,a
n ´を実数とし、jを虚数単位とし、さらに、hB (t)
をローパスフィルタのインパルス応答とすると、
【0009】 exp[jφn ]=exp[jΘn ]=an +jan ´ …(1) そして、各ベースバンド信号uI (t) ,uQ (t)は.(2)
(3)式となる。
【0010】
【数1】 但し、Zは全ての整数の集合である。そして、最終の線
型変調信号u(t) は(4) 式となる。 u(t) =Re[{uI (t) +juQ (t)}exp{j2πfc t}]
【0011】 =xI(t)cos2πfc t−xQ (t)sin2πfc t …(4) また、TDMA信号における前述したバースト信号s
(t) は窓関数w(t) を用いて(5) 式で示される。 s(t) =u(t) w(t) …(5) なお、窓関数w(t) はt≦0およびt≧TB (バースト
周期)で0となる。
【0012】したがって、この線型変調信号u(t) は
(4) 式でも理解できるように、図14(c)に示すよう
に振幅が情報に応じて変化する。そして、線形変調信号
u(t)の周波数特性は図14(d)に示すようにほぼ方
形波形となる。したがって、一つの信号の占有する周波
数帯域WF は図14(b)に比較して狭く設定できるの
で、周波数領域を有効に使用できる。
【0013】しかし、一般にTDMA通信を衛星との間
における通信に使用する場合は、フェーディング現象が
ほとんど発生しないが、移動無線装置のように地上局ど
うしの通信においては、フェーディング現象が発生し
て、図14(e)に示すように、受信したTDMA信号
の振幅が大きく変動する。この変動量は場合によっては
60dB以上に達することがある。
【0014】したがって、図13に示す従来装置におい
ては、リミッタ回路3でもって振幅を一定にカットした
のち検波を行っている。つまり、図14(a)に示す振
幅一定のTDMA信号であればリミット回路3を用いて
振幅を一定レベルでスライスしても復調性能に影響はな
い。しかし、図14(c)に示す線型変調信号において
は、振幅も重要なデータ情報を担うので、リミッタ回路
3で振幅を一定値にスライスすると情報が正確に伝送さ
れない。
【0015】また、フェーディング現象によるレベル変
動を吸収する広いダイナミックレンジを有したAD変換
器は複雑かつ非常に高価にものになり、さらにAD変換
器から出力されるデータの桁数が膨大になり、回路構成
も複雑化する。したがって、現在では、復調装置全体を
アナログ回路で構成せざるを得ない。しかし、アナログ
回路はIC化が困難な回路が多くて、装置全体を小型化
することが困難であった。
【0016】また、TDMA通信におけるデータの伝送
速度は300kbps以上の高速が要求されている。した
がって、フレーム同期やクロック同期を、ループフィル
タやPLL回路で実現しているために、常時これらの回
路を動作状態に維持する必要がある。そのために、間欠
受信制御を採用して消費電力を低減することが簡単に実
現できない問題がある。特に、移動無線局等において
は、バッテリ電源を採用しているので、短期間にバッテ
リを交換しなければならない問題が生じる。
【0017】また、アナログ回路で構成すると、受信信
号の品質、すなわちビット誤率の予測が困難であり、操
作者が例えばフェーディング現象に起因する現在の信号
状態を簡単に把握できない問題もある。
【0018】また、一般にTDMA信号を分離するため
には、きわめて複雑な処理が必要でるので、図13に示
す簡単なアナログ回路構成であると、TDMA信号の受
信開始時刻から正しく復調できるまでの時間(アクイジ
ョン時間)が長くなる問題もある。
【0019】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、アナログの入力信号をデジタルの入力信号
値に変換するAD変換器としてμ則量子化則を利用した
AD変換器を用いることにより、たとえフェーディング
現象等に起因して入力信号の振幅が大きく変動したとし
ても、入力信号を正しく復調でき、かつ装置全体をデジ
タル回路素子で構成でき、装置全体を小型軽量に形成で
き、かつ復調データのビット誤率を大幅に低減でき、さ
らに、消費電力を低減できる復調装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の復調装置は、内部クロックfC を用いて線型
変調されたTDMA信号のフレーム周期TF ,シンボル
周期TSYM ,標本化周期TS ,バースト周期TB 等の各
基準周期を計数するカウンタ群と、このカウンタ群の各
基準周期および入力された1周期前のバース周期のオフ
セット情報BJに基づいてバースト番号J,標本化パル
スfS ,シンボル同期パルスfSYM およびリセットパル
スRS を出力する比較手段と、
【0021】標本化パルス入力毎に、一対のアナログ入
力信号をμ則量子化則でもってデジタルの入力信号値x
I ,xQ に量子化する一対のAD変換器と、シンボル同
期パルス入力毎に、各AD変換器から出力された各入力
信号値を用いて入力信号間の複素偏角φを算出する複素
偏角算出手段と、シンボル同期パルス入力毎に、複素偏
角の基準角度θJ との間の位相角度に基づいて再生シン
ボルkを算出すると共に位相誤差θe を算出するシンボ
ル再生手段と、このシンボル再生手段から順次出力され
る連続する所定個数の再生シンボルが予めに記憶されて
いるバースト信号の同期語UWと一致したときに同期語
検出信号を出力する同期語検出手段と、リセットパルス
入力から同期語検出信号入力までのシンボル数を計数し
てバースト信号上の同期語位置K0 を出力するシンボル
番号カウンタと、
【0022】シンボル同期パルス入力毎に、シンボル再
生手段から出力された位相誤差の2乗平均値ζ´および
平均値θe ´を算出する第1,第2の累算手段と、標本
化パルス入力毎に、各AD変換器から出力された各入力
信号値から入力信号の振幅yを算出する振幅算出手段
と、振幅算出手段から順次出力される振幅を用いて、入
力信号における各シンボル毎の実数値yI および虚数値
Q を算出する直交検波手段と、バースト周期毎に、同
期語位置,位相誤差の2乗平均値および平均値,前記入
力信号の実数値および虚数値からオフセット情報,基準
角度を求めて出力する制御手段とを備えたものである。
【0023】
【作用】このように構成された復調装置においては、ア
ナログの各入力信号は各AD変換器でもってテジタルの
入力信号値に変換される。この場合、各AD変換器はμ
則量子化則を用いた非一様量子化器で構成されている。
すなわち、このAD変換器は、入力値を対数に変換し
て、その引数(インデックス)を出力する。したがっ
て、たとえ入力信号の信号レベルが10倍,100倍と
いうように桁違いに変化したとしても、出力される引数
(インデックス)の桁数は変化しない。その結果、たと
えフェーディング現象等に起因して、入力信号の振幅が
大きく変動したとしても、出力されるデジタルの信号値
のSNRQ (信号電力対量子化雑音比)が大きく変化す
ることはない。
【0024】したがって、この各AD変換器から出力さ
れた引数iで示されたデジタルの各信号値xI ,xQ
用いて、複素偏各φ,再生シンボルk,位相誤差θe
2乗平均値ζ´平均値θe ´振幅yが所定の精度で算出
される。そして、これらを用いて同期語位置K0 ,実数
値yI および虚数値yQ が算出されて、制御手段へ送出
される。
【0025】制御手段は、これらを用いてオフセット情
報BJ ,基準角度θJ を出力する。比較手段は、このオ
フセット情報BJ を用いて次のバースト周期の信号を受
信解析するためのシンボル同期パルスfSYM ,標本化パ
ルスfS およびリセットパルスRSを各手段に送出す
る。
【0026】すなわち、この比較手段から出力される各
パルスの出力タイミングは常に一つ前のバースト周期で
受信したシンボルによって得られるオフセット情報BJ
によって自動修正されることになる。
【0027】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図2は実施例の復調装置が組込まれた受信装置全体
の概略構成を示すブロック図である。
【0028】線型変調されたTDMA信号はアンテナ1
1を介して高周波フィルタ12でもって雑音等の不要周
波数成分が除去された後、高周波増幅器13で増幅され
る。増幅された入力信号はミキサ回路14でもって水晶
発振器16が接続されたシンキシンセサイザ15から出
力された局部発振信号LO と信号合成され、中間周波数
に変換される。この中間周波数に変換された入力信号は
中間周波数フィルタ17を通過し、中間周波数増幅器1
8で信号増幅された後、0°分配器20へ入力される。
0°分配器20で分岐された各入力信号はそれぞれミキ
サ回路21a,21bへ入力される。
【0029】なお、復調装置25内にISDNの(2B
+D)信号を利用して内部クロック信号fL を作成する
クロック発生器43が組込まれていた場合には、このク
ロック発生器43からの内部クロック信号fL をシンセ
サイザ15へ印加すればよいので、前記水晶発振器16
を省略することが可能である。
【0030】発振器22から出力された基準信号は90
°位相器23でもって互いに位相が90°異なる二つの
信号に変換されて各ミキサ回路21a,21bへ入力さ
れる。したがって、各ミキサ回路21a,21bから出
力されたのちバンドパスフィルタ24a,24bを通過
した入力信号は互いに位相が90°(π/2)異なるI
信号およびQ信号として、復調装置25へ入力される。
【0031】復調装置25は入力されたアナログの各入
力信号から、この受信装置で受信したTDMA信号を解
析するための再生シンボルk,バースト番号J,リセッ
トパルスRS を算出して多重分離装置26へ送出する。
多重分離装置26は入力された再生シンポルkを、バー
スト番号JおよびリセットパルスRS を用いて各バース
ト信号毎、すなわち送信局毎にデータを分離して解読す
る。解読された再生データは無線部制御コンピュータ2
7へ送出される。
【0032】前記TDMA信号は、図3に示すように、
1フレーム周期TF内に送信局数に対応する数のバース
ト周期TB を有するバースト信号が組込まれる。そし
て、各バースト信号にはバースト番号Jが付されてい
る。実施例においては、1フレーム周期TF 内に4個の
バースト信号が含まれる。
【0033】各バースト信号内には、0番からMS-1
でシンボル番号が付されたシンボル周期TSYM を有する
S 個のシンボル(1データ)が設定されている。そし
て、0番から3番までの4個のシンボル(4データ)に
は、各送信局どうしで信号が重複しないための猶予時間
であるガード時間GTが設定され、次の4番から7番ま
での4個のシンボル(4データ)には、このバースト信
号を特定するための同期語が格納される。そして、8番
目以降に送信すべき情報が格納される。さらに、1シン
ボルは0番から3番までの標本番号が付された標本化周
期TSを有する4個のビットデータで構成されている。
図1は復調装置25の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0034】図2の各バンドパスフィルタ24a,24
bから出力された位相が互いに90°異なるアナログ入
力信号のI信号およびQ信号は同一構成のAD変換器3
1a,31bへ入力される。この各AD変換器31a,
31bは前述したように、μ則量子化則を用いた非一様
量子化器で構成されており、比較手段38から出力され
る標本化パルスfS 入力毎に、I信号およびQ信号に対
応する引数(インデックス)iで表現された信号値
I ,xQ を算出して複素偏角算出手段32および振幅
算出手段33へ送出する。すなわち、各AD変換器31
a,31bは、入力値xを(6) 式で示す特性関数v(x)
に変換する。 v(x) =Sgn(x) ln[1+ μ|x|/V] ・V /ln[1+ μ] …(6) ln:自然対数の底
【0035】なお、V は最大入力値(振幅)であり、入
力値xは−V から+V の範囲の値を取ることができる。
また、Sgn(x) は入力値xの正(+)又は負(−)の符
合である。そして、この特性関数v(x) の値ξを引数
(インデックス)iとして出力する。したがって、演算
や変換のためにこのインデックスiから入力値xの量子
化値ξは次の(7) で求まる。 ξi =(xi +xi+1 )/2 …(7) なお、図4に特性関数v(x) 、および入力値xの確率密
度関数pX (x)を示す。このような構成のAD変換器
31a,31bにおけるSNRQ (信号電力対量子化雑
音比)は一般に(8) 式で示される。 SNRQ =SNRQ max −D …(8) 但し、最大値SNRQ max は、μ=10000 ,出力引数の
ビット長(桁数)LQ が8ビットの場合、 SNRQ max =4.77+ 6LQ −20log{ln(1+μ)} =32dB であり、たとえ8ビットのデジタルデータを取出したと
しても十分余裕のある値である。また、Dは劣化量であ
り、(9) 式で示される。 D(β)=10 log[(1/μβ)2 +2/(mμβ)+1] …(9) ここでβは入力信号のRMS値と最大入力値V との比で
示され、mは入力信号のRMS値と入力信号の絶対値の
平均値との比で示される。
【0036】(9) 式において、劣化量Dが6dBになる
点は、図4のSNRQ 特性にも示すように、ほぼμβ=
1の時である。したがって、20log μが実質的なダイ
ナミックレンジであり、SNRQ が6dB劣化するまで
の範囲を示している。したがって、ダイナミックレンジ
は80dBとなる。
【0037】SNRQ が30dB確保できれば、前述し
た位相の分割数Mが8程度の線型変調信号の復調は、こ
のAD変換器31a,31bにおけるSNRQ の影響を
全く受けない。
【0038】図1の複素偏角算出手段32は例えば図5
に示すように、16ビット構成のD型フリップフロップ
32aと、Tan-1のデータをテーブル形式で記憶するR
OMテーブル32b,複素偏角φが所属する象現を判断
する4象現変換論理回路32c,8ビット構成のD型フ
リップフロップ32dとで構成されている。そして、シ
ンボル同期パルスfSYM が入力する毎に、各AD変換器
31a,31bから出力された信号値xI ,xQ を用い
て複素偏角φを算出する。
【0039】具体的には、D型フリップフロップ32a
から出力された信号値のxI ,xQを除算してテーブル
ROM32bで角度を検索し、D型フリップフロップ3
2aから出力された符合に基づいて4象現変換論理回路
32で象現を判断して、最終の複素偏角φを決定して、
一旦D型フリップフロップ32dに格納する。そして次
のシンボル同期パルスfSYM に同期して次のシンボル再
生手段34へ送出する。
【0040】シンボル再生手段34は、8ビットのD型
フリップフロップ34a,8ビットの減算器34b,8
ビットのD型フリップフロップ34c,判定回路34
d,7ビットのD型フリップフロップ34eとで構成さ
れている。
【0041】そして、このシンボル再生手段34におい
ては、減算器34bでもって今回のシンボル周期TSYM
で得られた複素偏角φ[t0 +iTSYM ]とD型フリッ
プフロップ34aにラッチされている前回のシンボル周
期TSYM で得られた複素偏角φ[t0 +(i+1)T
SYM ]との差の複素偏角Δφi を算出する。さらに、制
御手段37から入力している基準角度θJ を用いて(10)
式に示す、基準角度θJ からの位相角度Δφi を算出す
る。 Δφi =φ[t0 +iTSYM ]−φ[t0 +(i−1)TSYM ]−θJ …(10) そして、判定回路34dでもって、 2πk/M≦Δφi <2π(k+1)/M …(11) 但し、k=0,1,……,M−1 この条件を満たした時に再生シンボルkをD型フリップ
フロップ34dを介して次の同期語検出手段36へ出力
する。また、同時に、位相誤差θe を算出して出力す
る。 θe (t0 +iTSYM )=φ[t0 +iTSYM
【0042】−φ[t0 +(i+1)TSYM ]−θJ
θ(k)…(12) 但し、 θ(k) =[2πk/M+2π(k+1)/M]/2 同期語検出手段35は、図6および図7に示すように、
Lビットのシフトレジスタ35aと2×Lの比較器35
bとで構成されている。
【0043】シンボル再生手段34から、シンボル同期
パルスfSYM に同期して、順次入力される再生シンボル
kはLビットのシフトレジスタ35aの各レジスタを順
番にシフトされていく。したがって、シフトレジスタ3
5aは直列Lビット分の再生シンボルkをLビットの並
列シンボルに変換する。Lビットの再生シンボルki
i+1 ,….ki+L-1は比較器35bににて、比較手段
38内のレジスタファイル38b内に記憶されている該
当バースト信号の同期語UW(UW0 ,UW1,…,U
L-1 )と一致するか否かが1ビットづつ比較され、L
ビット全部が一致した(A=B)タイミングで同期語検
出信号を次のシンボル番号カウンタ36へ送出する。
【0044】シンボル番号カウンタ36は、図7に示す
ように、1個の7ビットカウンタ36aと2個の7ビッ
トのD型フリップフロップ36a,36bとで構成され
ている。
【0045】7ビットカウンタ36aは、比較手段38
から、バースト周期TB の立上りに同期して出力される
リセットパルスRS にて計数値が0にリセットされ、シ
ンボル同期パルスfSYM 数、すなわちバースト信号TB
の立上がりからのシンボル数(シンボル番号)を計数す
る。そして、D型フリップフロップ36cは、同期語検
出信号(A=B)を受信すると、その時点における7ビ
ットカウンタ36aの計数値を同期語位置K0 として制
御手段37へ送出する。一方、シンボル再生手段34か
ら出力される位相誤差θe は2乗手段39および第2の
累算手段41へ入力される。
【0046】2乗手段39および第1,第2の累算手段
40,41は、図6に示すように、10ビットの2乗算
ROM39a、共用の16ビットのD型フリップフロッ
プ40a、17ビットの加算器40b,17ビットのD
型フリップフロップ40c、14ビットの加算器41
b,14ビットのD型フリップフロップ41cで構成さ
れている。
【0047】すなわち、入力された位相誤差θe は2乗
算ROM39aを検索することによって、2乗値ζ(=
θe 2 )に変換される。そして出力された2乗値ζは、
シンボル同期パルスfSYM 入力毎に、D型フリップフロ
ップ40aを介して加算器40bへ入力される。加算器
40bはリセットパルスRS が入力されるまでこの2乗
値ζを累積する。したがって、バースト周期TB の終了
直前には累算値は
【0048】
【数2】
【0049】となる。この累算値を位相誤差θe の2乗
平均値ζ´に対応する値として、制御手段37のレジス
タファイル37aへ送出する。すなわち、この累算値を
バースト信号に含まれるシンボル数MS で除算すれば2
乗平均値ζ´が求められる。なお、リセットパルスRS
が入力されると、累算値は0にリセットされる。
【0050】一方、入力された位相誤差θe はD型フリ
ップフロップ40aを介して直接加算器41bに入力さ
れる。加算器41bはリセットパルスRS が入力される
までこの位相誤差θe を累積する。したがって、バース
ト周期TB の終了直前には累算値は
【0051】
【数3】
【0052】となる。この累算値を平均値θe ´に対応
する値として制御手段37のレジスタファイル37aへ
送出する。すなわち、この累算値をバースト信号に含ま
れるシンボル数MS で除算すれば平均値θe ´が求ま
る。なお、リセットパルスRS が入力されると、累算値
は0にリセットされる。
【0053】次に、振幅算出手段33は、図8に示すよ
うに、16ビットのD型フリップフロップ33a,2乗
算ROM33b,33c,32ビットのD型フリップフ
ロップ33d,16ビットの加算器33eで構成されて
いる。
【0054】そして、標本化パルスfS が入力される毎
に、D型フリップフロップ33aを介して入力された各
信号値xI ,xQ を2乗算ROM33b,33cを用い
て2乗値を検索する。そして、検索された各2乗値xI
2 ,xQ 2 を加算器33eで加算して入力信号の瞬時に
おける振幅yを得る。 y=xI 2 +xQ 2 …(13) 得られた振幅yは次の直交検波手段42へ入力される。
【0055】直交検波手段42は、図8に示すように、
16ビットのD型フリップフロップ42a,16ビット
の排他的論理輪ゲート42b,24ビットの加算器42
c,24ビットのD型フリップフロップ42d,42
e,除算器42f,インバータ42g,24ビットのマ
ルチプレクサ42hで構成されている。
【0056】そして、振幅算出手段33から標本化周期
S 毎に入力される振幅yを一つのシンボル周期TSYM
に亘って累積して(14)式で示される複素累積値Z4Ms
算出する。
【0057】
【数4】
【0058】そして、前記シンボル周期TSYM 毎に、こ
の複素累積値Z4Ms の実数値yI と虚数値yQ を算出し
て制御手段37のレジスタファイル37aへ送出する。 yI =Re[Z4Ms ], yQ =Im[Z4Ms ] …(15)
【0059】カウンタ群は図1に示すように4個のカウ
ンタ44,45,46,47で構成されている。そし
て、この各カウンタにはクロック発生器43から内部ク
ロックfL が入力される。
【0060】クロック発生器43は図9に示すように構
成されている。すなわち、ISDNの(2B+D)信号
の192kbps 信号をクロック発生回路43aで抽出
し、位相検波器43b,ローパスフィルタ43c,同期
/非同期切換スイッチ43d,電圧制御発振器(VCX
O)43e,分周器43fからなるPLL回路でもって
周波数および位相が安定した15.36 MHzの信号を得て、
この信号を分周器43gで1/3に分周して5.12MHzの
内部クロックfL を得ている。
【0061】各カウンタ44〜47および比較手段38
は例えば図10に示すように、コンパレータアレイ38
aとD型フリップフロップ38bとで構成されている。
コンパレータアレイ38aは二つの入力値の比較を行
い、一致または所定範囲内に入った所で所定の出力端子
に[真]の論理値を出力する。それ以外は[偽]の論理
値を出力する。
【0062】前記クロック発生器43から内部クロック
L が各カウンタに入力し、各カウンタを動作させる。
この場合、各カウンタ44〜47を動作させた後、任意
の時刻 t=t0 +(mL /fL )+τ mL =0,1,3,… 0≦τ<1/fL における各カウンタ44〜47の出力値KR ,KS ,K
B ,KF は次のような関係を有する。 mL =KR +KS R +KB R S +KF R S B …(16)
【0063】なお、当然、各出力KR ,KS ,KB,K
F はそれぞれ0から各値MR ,MSB ,MF から1を
減じたすべての自然数を取ることができる。逆に、 KR =mL mod MRS ={(mL −KR )/MR }mod MS B ={(mL −KR −KS R )/MR S }mod MB F =(mL −KR −KS R −KB R S )/(MR S B )…(17) なお、mL mod MR は整数mL を整数MR で除算した場
合の余りを示す。したがって、mL の範囲が 0≦mL ≦MR S B F −1 …(18) であれば、各出力値とmL は1対1でもって対応し、時
刻が範囲τの分解能で把握できる。逆に、mL が(18)式
の範囲を越えても出力から Tmax =MR S B F L (nL は全ての自然数を取り得る) 刻みで時間(周期)が把握できる。したがって、サンプ
リング周期TSYM´,バースト周期TB ´,フレーム周
期TF ´が(19)式にて与えられる。 TSYM ´=MR /fLB ´=MS SYM ´ TF ´=NB B ´ …(19) 前述したように、内部クロックfL はISDNから与え
られているので、非常に正確である。
【0064】したがって、この復調装置25の比較手段
38から出力されるシンボル同期パルスの周波数fSYM
´の受信したTDMA信号の周波数fSYM に対する周波
数偏差(誤差率)σy は σy =(fSYM ´−fSYM )/fSYM …(20)
【0065】となり、例えば3ppm 以下という充分小さ
い値である。したがって、T秒経過後の時刻ずれはTσ
y 秒以下である。例えば、T=1,σy =3ppm の場
合、時刻ずれは3μ秒以下となる。このことは、シンボ
ル周波数が16kHzであった場合には、1秒経過しても0.
5シンボルしかずれないことを示す。
【0066】一方、比較手段38には、制御手段37か
らリセットパルスRS の立上がりに同期して、次に受信
しょうとするJ番目のバースト信号に対するオフセット
情報BJ が送信されてくる。そして、このオフセット情
報BJ に基づいて、各カウンタ44〜47の出力KR
S ,KB ,KF を(19)式の値と比して、一致または許
容範囲に入った時点で、標本化パルスfS ,シンボル同
期パルスfSYM ,リセットパルスRS ,起動信号をそれ
ぞれ出力する。同時に、リセットパルスRS を計数して
バースト番号Jを保持する。例えば、標本化パルスfS
はオフセット情報BJ のなかの、0〜(MR −1)の任
意の整数KR (J)によって、 [KR −KR (J)]mod [MR /4]=0 …(21) が成立した場合に[真]になり、他の場合は[偽]とな
る。但し、MR は4の倍数である。また、シンボル同期
パルスfSYM はオフセット情報BJ のなかの,0〜(M
S−1)の任意の整数KR (J)によって、 KR =KS (J) …(22) が成立した場合に[真]になり、他の場合は[偽]とな
る。さらに、リセットパルスRS はオフセット情報BJ
のなかのK1 (J)において、 KR =KS (J),KS =K1 (J) …(23) が同時に成立した時に[真]になり、他の場合は[偽]
となる。バースト番号Jを計数するカウンタはオフセッ
ト情報BJ のなかのKB (J)によって、 KR =KS (J),KS =K1 (J),KB =KB (J) …(24) の3つが同時に成立した時点でリセットされ、バースト
番号Jは0になる。起動信号は、オフセット情報BJ
なかのK2 (J)により、 [mL −K2 (J)]mod K3 =0 が成立してから [mL −K2 (J)]mod K3 =MR S +K4 …(25) が成立するまでの期間に[真]になり、他の場合は
[偽]となる。バースト信号のなかでは、パルスの周波
数は一定であるがリセットパルスRSが立ち上がった瞬
間大きく変化する。リセットパルスRS の近傍は、ちょ
うどガード期間GTに相当するので、この大きな周波数
変化は復調器25としての性能劣化にはならない。ま
た、バースト信号内では、TF ´−TF =TF σy しか
時刻誤差が増大しない。
【0067】例えば、シンボル周波数fSYM =160k
Hz,フレーム周波数fF =200Hz,バースト周波数f
B =1.6kHz,内部クロック周波数誤差σy =3ppm
とすると、誤差TF σy =15nsとなる。この値は、シ
ンボル周期TSYM の0.24%であり、シンポル周期に
対して無視できる値である。
【0068】制御手段37は、この制御手段37に入力
されるK0 ,ζ´,θe ´,yI ,yQ の合計DOUT
ットと、出力されるBJ ,θJ の合計DINビットを送
受信できるバースト数MB ´(≦MB )だけ1時記憶す
る[(DOUT +DIN)MB ´]ビットのメモリ(レジス
タファイル37a)およびコンピュータから構成されて
いる。
【0069】制御手段37は、リセットパルスRS の立
上がりエッジで同期語位置K0 ,2乗平均値ζ´,平均
値θe ´,実数値yI ,虚数値yQ の最新値を取込む。
そして、フレーム周期TF からバースト周期TB を減じ
た時間(TF −TB )内に、同期語位置K0 ,2乗平均
値ζ´,平均値θe ´,実数値yI ,虚数値yQ に基づ
いてオフセット情報BJ ,基準角度θJ を算出する。算
出された各値はメモリに一旦記される。なお、リセット
パルスRS が立上がると、全てのD型フリップフロップ
はリセットされ、次のバースト信号に備える。
【0070】そして、バースト番号Jが入力すると、メ
モリがJ番目に切替わり、すでに演算されているオフセ
ット情報BJ ,基準角度θJ を出力する。同時にリセッ
トパルスRS が立上がる直前の入力情報K0 ,ζ´,θ
e ´,yI ,yQ をメモモリに書込む。出力されたオフ
セット情報BJ は比較手段38へ入力され、基準角度θ
J はシンボル再生手段34へ入力される。
【0071】なお、1バースト周期TB 内においては、
シンポル同期パルス,標本化パルスの各周波数fSYM
S は不変であり、新たにバースト番号Jが入力されて
からTS 秒の間で変化する。
【0072】また、外部インタフェースを介して無線部
制御コンピュータ27へ送信することも可能である。す
なわち、無線部制御コンピュータ27は、回線の品質に
かかわるζ´θe ´(yI 2 +yQ 2 1/2 等の情報を
受信する。
【0073】位相誤差の2乗平均値ζ´は、J´番目の
バースト信号に対応する干渉,妨害,受信レベルの低下
等に比例して増大する。すなわち位相誤差の2乗平均値
ζ´はビット誤率に対して1対1でもって対応する。そ
のうえ、この位相誤差の平均値θe ´は、f番目のバー
スト信号に対応する送受信装置間の周波数オフセット量
に比例する。さらに、(yI 2 +yQ 2 1/2 はJ´番
目のバースト信号の電力に比例する量である。
【0074】そして、無線部制御コンピュータ27はこ
れらの情報に基づいて、回線の品質判断を行い、品質劣
化が大きくなると、別の回線に切り替えたり、操作者に
知らせたり高度な判断を行う。
【0075】このように構成された復調装置であれば、
位相が互いに90°異なるアナログの入力信号をデシタ
ル値に変換するAD変換器31a,31bをμ則量子化
則を用いた非一様量子化器で構成している。したがっ
て、受信装置で受信した信号において、たとえフェーデ
ィング現象等によって信号レベルが大幅に変動したとし
ても、このAD変換器31a.31bから出力される各
信号値xI ,xQ の有効桁数は変化しなく、常に一定精
度のデジタル値に変換できる。
【0076】また、各AD変換器31a,31bから出
力される各信号値xI ,xQ は、入力アナログ信号の信
号レベルが変化したとしても、例えば8ビット等の固定
ビット数で表現される。したがって、信号線数を増大す
る必要がないので、回路構成が簡素化される。
【0077】さらに、信号レベル変動の大きいアナログ
信号を、精度を低下させずに、簡単にデジタル値に変換
できるμ則量子化則を用いたAD変換器31a,31b
を用いているので、このAD変換器31a,31b以降
の信号処理を全てデジタル回路素子で実現できる。その
結果、各回路を容易にIC化でき、復調装置25および
図2に示す受信装置全体を小型軽量に構成できる。
【0078】また、内部クロックfL を利用してカウン
タ44〜47と比較手段38によって、直前フレームを
復調する時に、シンボル番号カウンタ36による同期語
位置K0 ,直交検波手段42にて得られるシンボル同期
パルスのオフセット情報BJ に基づいて、シンボル同期
パルスfSYM ,標本化パルスfS およびリセットパ
ルスRS を用いて必要とするバースト信号を受信してい
る。すなわち、制御手段37を介したデジタルPLLで
同期を実現している。
【0079】したがって、フレーム同期,クロック同期
をループフィルタやアナログ回路を用いたPLL回路を
用いる必要がない。よって、必要な時だけ各回路を動作
状態に制御する図11に示す間欠受信動作が簡単に実現
でき、例えばバッテリで駆動される受信装置全体の電力
消費量を節減できる。
【0080】また、このような手順でシンボル同期パル
スfSYM ,標本化パルスfS ,リセットパルスRS を発
生しているので、TDMA信号を分離するための複雑な
処理を比較的長いフレーム周期TF 内で実行すればよ
い。よって、図2における多重分離装置26の処理速度
を低減することが可能となる。その結果、逆に、信号解
析のための極めて高度な処理が実現可能となる。
【0081】さらに、第1.第2の累算手段40,41
にて得られた位相誤差θe の2乗平均値ξ´および平均
値θe ´から直前のフレームの回線品質を把握すること
ができる。何故なら、回線品質を定量的に示す指標であ
るビット誤率は前記位相誤差θe の2乗平均値ξ´に1
対1で対応するからである。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明の復調装置に
よれば、アナログの入力信号をAD変換するAD変換器
としてμ則量子化則を利用したAD変換器を用いてい
る。したがって、たとえフェーディング現象等に起因し
て入力信号の振幅が大きく変動したとしても、入力信号
を正しく復調できる。
【0083】さらに、AD変換器以降の信号処理回路を
デジタル素子で構成しているので、装置全体のIC化を
容易に図ることができ、受信装置全体を小型,軽量に形
成でき、かつ復調データの誤率を大幅に削減でき、さら
に、消費電力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の復調装置の概略構成を示
すブロック図、
【図2】 同実施例装置が組込まれた受信装置全体を示
すブロック図、
【図3】 TDMA信号のフレーム構成図、
【図4】 同実施例装置におけるAD変換器の動作特性
図、
【図5】 同実施例装置の複素偏角算出手段等を示すブ
ロック図、
【図6】 同実施例装置の第1,第2の累算手段等を示
すブロック図、
【図7】 同実施例装置のシンボル番号カウンタ等を示
すブロック図、
【図8】 同実施例装置の振幅算出手段等を示すブロッ
ク図、
【図9】 同実施例装置のクロック発生器を示すブロッ
ク図、
【図10】 同実施例装置の比較手段を示すブロック
図、
【図11】 同実施例装置の間欠受信動作を示すタイム
チャート、
【図12】 一般的なTDMA通信を示す模式図、
【図13】 従来の復調装置の概略構成を示すブロック
図、
【図14】 同従来装置の動作を示すタイムチャート、
【図15】 一般的な位相変調特性を示す図。
【符号の説明】
31a,31b…AD変換器、32…複素偏角算出手
段、33…振幅算出手段、34…シンボル再生手段、3
5…同期語検出手段、36…シンボル番号カウンタ、3
7…制御手段、38…比較手段、39…2乗手段、40
…第1の累算手段、41…第2の累算手段、42…直交
検波手段、43…クロック発生器、44,45,46,
47…カウンタ、 BJ …オフセット情報、 fS …標
本化パルス、fSYM …シンボル同期パルス、J…バース
ト番号、θe …位相誤差、θJ …基準角度、K0 …同期
語位置、k…再生シンボル、xI ,xQ …信号値、y…
振幅、yI …実数値、yQ …虚数値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 H04J 3/00 H04L 27/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部クロックを用いて線型変調されたT
    DMA信号のフレーム周期,シンボル周期,標本化周
    期,バースト周期等の各基準周期を計数するカウンタ群
    (44,45,46,47) と、 このカウンタ群の各基準周期および入力された1周期前
    のバースト周期のオフセット情報(BJ )に基づいてバ
    ースト番号(J),標本化パルス(fS ),シンボル同
    期パルス(fSYM )およびリセットパルス(RS )を出
    力する比較手段(38)と、 前記標本化パルス入力毎に、一対のアナログ入力信号を
    μ則量子化則でもってデジタルの入力信号値(xI ,x
    Q )に量子化する一対のAD変換器(31a,31b)と、 前記シンボル同期パルス入力毎に、前記各AD変換器か
    ら出力された各入力信号値を用いて前記入力信号間の複
    素偏角(φ)を算出する複素偏角算出手段(32)と、 前記シンボル同期パルス入力毎に、前記複素偏角の基準
    角度(θJ )との間の位相角度に基づいて再生シンボル
    (k)を算出すると共に位相誤差(θe )を算出するシ
    ンボル再生手段(34)と、 このシンボル再生手段から順次出力される連続する所定
    個数の再生シンボルが予めに記憶されているバースト信
    号の同期語と一致したときに同期語検出信号を出力する
    同期語検出手段(35)と、 前記リセットパルス入力から同期語検出信号入力までの
    シンボル数を計数してバースト信号上の同期語位置(K
    0 )を出力するシンボル番号カウンタ(36)と、 前記シンボル同期パルス入力毎に、前記シンボル再生手
    段から出力された位相誤差の2乗平均値(ζ´)および
    平均値(θe ´)を算出する第1,第2の累算手段(40,
    41) と、 前記標本化パルス入力毎に、前記各AD変換器から出力
    された各入力信号値から入力信号の振幅(y)を算出す
    る振幅算出手段(33)と、 この振幅算出手段から順次出力される振幅を用いて、前
    記入力信号における各シンボル毎の実数値(yI )およ
    び虚数値(yQ )を算出する直交検波手段(42)と、 バースト周期毎に、前記同期語位置,前記位相誤差の2
    乗平均値および平均値,前記入力信号の実数値および虚
    数値からオフセット情報,基準角度を求めて出力する制
    御手段(37)とを備えた復調装置。
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