JP2989597B1 - 硝子戸の結露防止装置 - Google Patents

硝子戸の結露防止装置

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Abstract

【要約】 【課題】 建物の外壁の窓や出入り口等の開口部
に設けた硝子戸内面の結露を防ぎ、もって煩わしい結露
の拭き取り作業を不要とし、しかも室内からは明るい戸
外がきれいに透けて見え、戸外からは室内が見えないよ
うにする。 【解決手段】 建物の外壁の窓や出入り口等の開口部
に設けられた硝子戸13の外側に硝子戸の全体を被覆す
るように網戸17を立て、網戸17と硝子戸13との間
に断熱用の空気層を形成する。網戸17のネット18
は、熱可塑性合成繊維のモノフィラメント糸を経糸と緯
糸に用いて粗い密度で製織した平織物であって、経糸お
よび緯糸が暗色に着色され、その戸外側の片面が製織後
のスパッタ蒸着による光反射性金属膜で被覆される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の窓や出入
り口に使用される硝子戸の冬季の結露を防ぐのに好適な
結露防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冬季になると、建物の外壁の窓や出入り
口の硝子戸内面が結露で濡れ、時には硝子戸の硝子板が
曇るだけでなく、硝子板内面に付着した水滴が下に流れ
てカマチや枠の下部に溜まることがある。特に、鉄筋コ
ンクリート製の集合住宅のように気密性の高い建物で
は、結露で生じた大量の水が下カマチに溜まり、更に下
枠に流れ出し、その拭き取りに多大の手間を必要として
いた。この拭き取りの手間を防ぐため、上記のカマチ等
に吸水性プラスチックのシート又は板を取付けることが
知られているが、これは結露そのものを防ぐものではな
いため、硝子板の曇りを防ぐことはできず、この曇りを
除くためには、硝子戸内面を雑巾その他で拭く必要があ
り、また上記の吸水性能には限度があるため、結露が激
しい場合は流れ出すという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、建物の外
壁の窓や出入り口等の開口部に防虫網を兼ねるネットを
張ることにより、硝子戸内面の結露を防ぎ、硝子板内面
が曇ったり、硝子戸のカマチや枠に水が溜まったりする
ことがなく、しかも室内から明るい戸外がきれいに透け
て見え、反対に戸外からは室内が見えないようにし、も
って従来必要としていた硝子戸内面の煩わしい拭き取り
作業を不要にするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る硝子戸の
結露防止装置は、建物の外壁の窓や出入り口等の開口部
に設けられた硝子戸の外側に上記硝子戸の全体を被覆す
るネットを張設して硝子戸とネットとの間に空気層を形
成したものであり、このネットが熱可塑性合成繊維のモ
ノフィラメント糸を経糸と緯糸に用いて粗い密度で製織
した平織物であって、上記のモノフィラメント糸が金属
酸化物を含有するポリエチレンテレフタレートからな
り、上記の経糸および緯糸が暗色に着色され、その戸外
側の片面が製織後のスパッタ蒸着による光反射性金属膜
で被覆されていることを特徴とする。
【0005】上記硝子戸の結露防止装置は、冬季におい
ては、そのネットが冷風を遮り、該ネットと硝子板との
間の空気層が断熱層として働き、更にモノフィラメント
糸の外面の光反射性金属膜が屋内から出る赤外線の透過
を防ぎ、赤外線を吸収して蓄熱するため、上記硝子板の
冷却が緩和されて結露が防止され、硝子板の曇りが生じ
ない。そして、上記モノフィラメント糸が暗色に着色さ
れ、その戸外側のみが光反射性金属膜で被覆されている
ため、室内から戸外を眺める場合は、上記ネットが存在
しない場合と同程度に透けて見え、反対に戸外から室内
を眺める場合は、光反射性金属膜の作用で反射光が著し
く強くなり、室内が見えなくなる。また、夏期その他の
季節において硝子戸を開けた場合は、上記のネットが防
虫ネットとして働き、この場合も室内からは明るい戸外
が透けて見え、反対に戸外からは室内が見えなくなる。
【0006】この発明に使用するモノフィラメント糸
は、熱可塑性合成繊維のモノフィラメント糸であり、ポ
リエステル、ナイロン、ポリエチレンおよびポリプロピ
レン等が例示されるが、特にポリエステルは、光反射性
金属膜が剥離強度に優れる点で好ましく、この発明では
ポリエチレンテレフタレートが選択される
【0007】上記のモノフィラメント糸は、あらかじめ
暗色に着色されるが、その明度は、片面をスパッタリン
グ加工の金属膜で被覆した際にフィラメント糸の透明性
が消えて実質的に黒くなる程度であり、6以下、特に3
以下が好ましく、明度が6を超えて明るくなると透視効
果が得られない。そして、着色の手段は、紡糸原液の段
階で着色する原液着色および紡糸後の染色のいずれでも
よいが、原液着色が工数の少ない点で好ましい。
【0008】また、上記のフィラメント糸には、あらか
じめ赤外線吸収性に優れた金属酸化物添加され、これ
によって結露防止効果が向上する。この金属酸化物とし
ては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸
化ケイ素等が例示される。特に酸化チタン、酸化亜鉛
は、赤外線の吸収性が良好な点で好ましい。その添加量
は、樹脂成分に対して0.1〜10%が好ましく、0.
1%未満では赤外線吸収性が発揮されず、10%を超え
ると糸強力が低下して実用的でない。
【0009】上記のフィラメント糸は、防虫用ネット等
と同様に経糸および緯糸に使用して粗い密度で平織りに
製織される。この場合、上記フィラメント糸の太さは1
00〜400μmが好ましい。また、経糸密度および緯
糸密度は、それぞれ15〜30本/吋が好ましい。太さ
が100μm未満であったり、糸密度が15本/吋未満
であったりすると、強度が不足すると共に、断熱性が不
十分になって結露防止の目的が達成困難になる。また、
太さが400μmを超えたり、糸密度が30本/吋を超
えたりした場合は、透視性が悪くなる。
【0010】上記の製織で得られたネット状織物に対す
るスパッタ蒸着は、スパッタリング装置の陰極(ターゲ
ット)用金属として光反射性金属を用い、常法にしたが
って行われる。上記の陰極(ターゲット)用金属として
は、ステンレス鋼、チタン、ニッケル、クローム等の耐
蝕性金属が好ましい。ただし、耐蝕性金属に限るもので
はなく、アルミニウム、銀、銅等の耐蝕性に劣る金属で
も、光反射性が良好なものは、スパッタリング加工の後
でアクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン等の透明樹脂
からなる保護膜で被覆して用いることができる。なお、
上記光反射性金属膜の好ましい厚みは、100〜100
0Åである。
【0011】上記のスパッタリングで得られたネット
は、網戸に仕立てて建物の開口部の枠に、該開口部全体
を閉じる形で取付けられる。従来の単なる防虫を目的と
する場合、例えば開口部に2枚の硝子戸が設けられてい
るときは片側1枚の硝子戸に重なる形で外側1本のレー
ル上に1枚の網戸、開口部に4枚の硝子戸が設けられて
いるときは中央2枚の硝子戸に重なる形で外側1本のレ
ール上に2枚の網戸、というように開口部の半分を塞ぐ
形で網戸が引き戸形式で開閉自在に設けられるが、この
発明では全数の硝子戸を覆う形で1枚ないし複数枚の網
戸が設けられる。そして、この発明では、開閉自在の網
戸形式は必ずしも必要でなく、開口部が人の出入りしな
い小窓の場合は、単なる嵌め込み固定とし、硝子戸のみ
を引き戸式または内側の開き戸式の開閉自在とすること
ができる。
【0012】上記のように従来の防虫用網戸では、開閉
自在とするために硝子戸の半数の網戸が1本のレールに
沿って動かされるが、この発明では硝子戸全数に前記の
ネットを重ねる必要上、2 枚以上の網戸と2本のレール
を用いて引違い形式とするのが便利であり、この場合は
戸袋が不要である。また、網戸用レールを1本とし、そ
の一端または両端に戸袋を設けて片引きまたは両引きと
することもできる。また、一部の硝子戸のカマチに前記
のネットを張設することにより、その分だけ専用網戸を
少なくし、網戸用のレールを1本とし、かつ戸袋を不要
にすることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1おいて、10は建物の開口部に設けた戸枠であり、
上枠10a、下枠10bおよび左右の縦枠10cで方形
に形成され、上枠10aの室内側(図の手前側)部分に
前後2本の硝子戸用上部レール11が、また下枠10b
の室内側に前後2本の硝子戸用下部レール12がそれぞ
れ平行に敷設され、戸外側(図の紙背側)の上部レール
11および下部レール12に左側の硝子戸13が、また
室内側の上部レール11および下部レール12に右側の
硝子戸13がそれぞれ支持される。なお、13aは硝子
戸13のカマチ、13bは桟、14は硝子板である。
【0014】また、上記上枠10aの戸外側部分には前
後2本の網戸用上部レール15が、また下枠10bの戸
外側には前後2本の網戸用下部レール(図示されていな
い)がそれぞれ平行に敷設され、前後2本中の後側(紙
背側)の上部レール15および下部レールに左側の網戸
17が、また前側(手前側)の上部レール15および下
部レールに右側の硝子戸17がそれぞれ支持されてい
る。なお、17aは網戸17のカマチ、18はスパッタ
リング加工をした結露防止用ネットである。
【0015】上記のネット18は、次のようにして製造
される。ポリエチレンテレフタレートのチップを溶融
し、その100重量部に対し酸化チタン0.1〜10重
量部および黒色顔料1〜10重量部を加えて充分に混合
し、線状に押出し、延伸、熱固定して直径が100〜4
00μmの黒色モノフィラメント糸を製造し、この黒色
のモノフィラメント糸を経糸および緯糸に使用し、経糸
密度および緯糸密度がそれぞれ15〜30本/吋のネッ
ト状平織物を製織し、得られた織物の片面にスパッタリ
ング加工を施し、ステンレス鋼等の耐食性金属からなる
光反射性金属膜を100〜1000Åの厚みに形成す
る。
【0016】図2において、18は得られたネットであ
り、18aおよび18bは、それぞれポリエステルのモ
ノフィラメント糸からなる経糸および緯糸であり、18
cはスパッタリング加工により蒸着された光反射性金属
膜である。上記のスパッタリング加工は、常法にしたが
って行われる。すなわち、前記の平織物を乾燥した後、
そのロール状の巻物と該巻物から横に引出された織物を
巻取るための巻取り軸とを密閉可能なケーシング内に垂
直に立て、その前方に棒状の陽極およびスパッタリング
加工用の耐蝕性を備えた光反射性金属からなる円筒形の
ターゲット(陰極)をそれぞれ垂直に設ける。次いで、
上記のケーシング内を減圧した後、アルゴンガスを導入
してケーシング内を低圧アルゴンガス雰囲気にし、上記
の陽極と陰極との間に500V以上の直流電圧を加える
と共に、送出し軸上の織物を表面が陽極を向くように一
定速度で送出して巻取り軸に巻取り、その間にアルゴン
ガスから解離したイオンを加速して陰極のターゲットに
衝突させ、この陰極表面の金属を叩き出し、この金属を
飛散させて上記織物の片面に付着させ、反対側片面はモ
ノフィラメント糸の黒色表面を露出させる。
【0017】上記の光反射性金属膜18cを有する結露
防止用のネット18は、従来の防虫ネットと同様に前記
網戸17のカマチ17aに張設される。そして、この網
戸17は硝子戸13の戸外側に立てられる。この場合、
上記光反射性金属膜13が、図2に示すように、硝子板
14に対して戸外に向けられ、硝子板14とネット18
との間に防風断熱用の空気層20が形成されるため、冬
季においても硝子板14の内面に結露が生じない。しか
も、室内からは上記のネット18を通して明るい戸外が
眺められるのに対し、明るい戸外からは室内が見えな
い。そして、夏期等においては、硝子戸13を開けるこ
とにより、網戸17の結露防止用のネット18が防虫用
のネットとして機能する。
【0018】実施形態2 上記の実施形態1と同じネット状織物を用い、実施形態
1の陰極(ターゲット)用金属をステンレス鋼等の耐蝕
性金属からアルミニウム等の耐蝕性の低い金属に変更す
る以外は、実施形態1と同様にしてスパッタリング加工
を行い、しかるのち上記のスパッタリング加工織物に樹
脂加工を施し、上記の経糸18aおよび緯糸18bに光
反射性金属膜18cの上からアクリル樹脂等の透明樹脂
からなる保護膜を形成し、これを実施形態1と同様に網
戸17に仕立てる。
【0019】実施形態3 図3に示すように、開口部の枠10内に4枚の硝子戸1
3が2列の引き違い形態で開閉自在に立てられ、その戸
外側に前記実施形態1と同様の4枚の網戸17が2列の
引き違い形態で開閉自在に立てられる。なお、11は硝
子戸用上部レール、15は網戸用上部レールである。
【0020】実施形態4 図4に示すように、開口部の枠10内に2枚の硝子戸1
3が2列の引き違い形態で開閉自在に立てられ、上記の
枠10の戸外側部分に上記2枚の硝子戸13を覆う大き
さの大型網枠17Aが嵌め込み形態で固定される。な
お、この大型網枠17Aは、開口部の枠10に嵌め込み
可能な方形枠に実施形態1のネット18を張設したもの
である。また、11は硝子戸用上部レールである。なお
また、上記の硝子戸13は、片開き又は両開きの開き戸
とすることができる。
【0021】実施形態5 図5に示すように、開口部の枠10内に2枚の硝子戸1
3が2列の引き違い形態で開閉自在に立てられる。ただ
し、右側の硝子戸13には、そのカマチ13dに前記実
施形態1のネット18が張設され、ネット18と硝子板
14との間に空気層20が形成される。そして、枠10
の戸外側部分に前記実施形態1と同様のネット18とカ
マチ17aとからなる1枚の網戸17が引き戸形態で開
閉自在に立てられる。なお、12は硝子戸用下部レー
ル、16は網戸用下部レールである。この場合は、図示
の状態が結露防止用として機能し、この状態から左側の
硝子戸13のみを開くと、左側の網戸17が防虫用網戸
として機能し、左側の硝子戸13および網戸17の両者
を開くと、人の出入りが可能になる。右側のネット付き
硝子戸13を開いた場合も同様である。
【0022】実施形態6 図6に示すように、開口部の枠10内に2枚の硝子戸1
3が2列の引き違い形態で開閉自在に立てられ、その戸
外側に前記実施形態1と同様の1枚の網戸17が引き戸
形態で立てられ、その戸外側の左側(又は右側)に偏し
て1枚の網戸17が固定状態で立てられる。なお、11
は硝子戸用上部レール、15は網戸用上部レールであ
る。この実施形態6では、2 枚の網戸17に対して上下
各1本のレールで開閉が可能になる。
【0023】実施形態7 図7に示すように、開口部の枠10内に2枚の硝子戸1
3が2列の引き違い形態で開閉自在に立てられ、その戸
外側に前記実施形態1と同様の2枚の網戸17が1列の
片引き戸形態で立てられる。すなわち、網戸用の上部レ
ール15、下部レール16は、それぞれ1本ずつ敷設さ
れるが、このレール15、16が建物の外壁に沿って左
右の一方に網戸17の幅に相当する長さだけ延長され
る。15a、16aはその延長部を示し、10dは戸袋
状のカバーである。この実施形態7では、2 枚の網戸1
7に対して上下各1本のレールで開閉が可能になる。な
お、上記の網戸用レール15、16の延長部15a、1
6aを左右両側に設け、両引き戸としてもよい。
【0024】
【実施例】実施例1 ポリエチレンテレフタレートのチップを溶融し、その1
00部に酸化チタン粉末1重量部および黒色顔料6重量
部を加えて混合し、240℃で線状に押出し、延伸し、
更に190℃の熱処理槽で熱固定して太さ200μmの
黒色フィラメントを得た。この黒色フィラメント(モノ
フィラメント糸)を経糸18aおよび緯糸18bに使用
し、経糸密度および緯糸密度がそれぞれ18本/インチ
の平織物を製織し、得られた生機を充分に洗浄し、余分
の水分をエアジェットで吹き飛ばした後、テンター式乾
燥機を使用し、120℃の熱風で乾燥して巻き取った。
次いで、上記織物の片面にスパッタリング加工を施し、
ステンレス鋼からなる光反射性金属膜18cを300Å
の厚みに形成して結露防止用のネット18を製造した。
【0025】上記のネット18(図2、3参照)を用い
てベランダの出入り口用網戸17を2枚製作し、ベラン
ダ出入り口の4枚の硝子戸13のうち左側2枚を上記の
網戸17で被覆し、右側2枚はそのままとし、室内温度
15〜20℃、戸外温度5〜7℃の条件下で7時間放置
したところ、網戸17で被覆した左側2枚は結露が全く
生じなかったのに対し、網戸17を欠く右側2枚には結
露が生じて室内から戸外が全く見えず、カマチの下部に
は水が溜まった。
【0026】上記実施例のネット10と、その反射性金
属膜13を有しないネット(比較例)とについて、光の
波長と透過率との関係を比較した。その結果を下記の表
に示す。
【0027】 表 波長(nm) 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 実施例(%) 49 48 54 51 52 52 51 49 49 50 比較例(%) 47 46 69 70 71 71 72 65 64 64
【0028】上記の表に示すように、比較例の光透過率
は、波長800nm以上の赤外線領域で波長600nm以下
の可視光線領域に比べて大きく上昇するのに対し、ステ
ンレス鋼の光反射性被膜を有する実施例は、赤外線領域
での光透過率が可視光線領域とほぼ等しく、比較例に比
べて特に赤外線吸収率すなわち蓄熱性に優れており、こ
れが結露防止に有効であると判断された。
【0028】
【発明の効果】上記のとおり、この発明によれば、冬季
における硝子戸内面の結露を防止することができ、その
ため煩わしい結露の拭き取り作業が不要になり、そして
ネットは防虫用を兼ねるので、年中通して使用すること
ができる。しかも、室内から明るい戸外が美しく透けて
見え、反対に戸外からは屋内が見えない。特に請求項2
に記載の発明は、結露防止機能が向上する。また、請求
項3の発明は、開口部全体が網戸で被覆されるにもかか
わらず、必要に応じて開いて出入りすることができ、か
つ開く際に場所をとらない。また、請求項4記載の発明
によれば、網戸用のレールを1本増設するだけで開口部
全体を覆う網戸の開閉が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の斜視図である。
【図2】図1の要部の横断面図である。
【図3】実施形態3の横断面図である。
【図4】実施形態4の横断面図である。
【図5】実施形態5の横断面図である。
【図6】実施形態6の横断面図である。
【図7】実施形態7の横断面図である。
【符号の説明】
10:建物開口部の戸枠、11:硝子戸用上部レール、
12:硝子戸用下部レール、13:硝子戸、14:硝子
板、15:網戸用上部レール、16:網戸用下部レー
ル、17:網戸、17A:網枠、18:結露防止用ネッ
ト、18a:経糸、18b:緯糸、18c:光反射性金
属膜、20:空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 英吾 愛知県蒲郡市浜町36番地 株式会社鈴寅 内 (56)参考文献 特開 平10−139489(JP,A) 特開 平10−286901(JP,A) 特開 平9−158638(JP,A) 実開 平4−137199(JP,U) 実用新案登録3006172(JP,U) 実用新案登録3022449(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 9/52

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁の窓や出入り口等の開口部に
    設けられた硝子戸の外側に上記硝子戸の全体を被覆する
    ネットを張設して硝子戸とネットとの間に空気層を形成
    したものであり、このネットが熱可塑性合成繊維のモノ
    フィラメント糸を経糸と緯糸に用いて粗い密度で製織し
    た平織物であって、上記のモノフィラメント糸が金属酸
    化物を含有するポリエチレンテレフタレートからなり、
    上記の経糸および緯糸が暗色に着色され、その戸外側の
    片面が製織後のスパッタ蒸着による光反射性金属膜で被
    覆されていることを特徴とする硝子戸の結露防止装置。
  2. 【請求項2】 反射性金属膜がステンレス鋼からなる
    請求項1記載の硝子戸の結露防止装置。
  3. 【請求項3】 ネットが引き戸形態の複数枚の網戸に形
    成され、この網戸の開閉により開口部が開閉され、その
    閉じた際に上記複数枚の網戸で硝子戸全体が被覆される
    請求項1または2に記載の硝子戸の結露防止装置。
  4. 【請求項4】 複数枚の網戸が引違い戸形態に配置され
    た請求項3記載の硝子戸の結露防止装置。
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