JP2988821B2 - 視覚重み付き量子化器 - Google Patents

視覚重み付き量子化器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は視覚重み付き量子化器
に関し、特に逆量子化後の後処理を考慮に入れて、視覚
的に最適な量子化を行うことができるようにした視覚重
み付き量子化器に関する。
【0002】
【従来の技術】初期の量子化器の設計は、符号化雑音の
二乗平均値を最小にするという基準に照らしてなされる
ことが多かった。しかし、映像情報を受容するのが人間
であることから、人間の視覚の周波数による感受性の違
いに基づいて、視覚上重要な成分は忠実に符号化し、重
要でない成分はある程度劣化を許した符号化を行うとい
う適応的量子化法が開発された。この適応的量子化法に
関連した技術を開示した公開公報として、特開平3−1
0464号公報等がある。
【0003】ここで、周波数による視覚上の重要度を表
すのが、視覚感度関数W(ω)(ここに、ωは角周波
数)である。一般に、視覚感度関数W(ω)は、複数の
被験者が予め用意された所定の画像に重畳された周波数
毎の雑音による画質劣化を主観的に評価するという実験
を行い、その実験結果に基づいて該評価を数学的にモデ
ル化することによって得られている。従来の変換符号化
等の周波数領域で符号化するものにおいては、周波数成
分ごとの符号化雑音の二乗平均値を視覚感度関数W
(ω)で重み付けして総和した評価雑音エネルギが最小
となるように量子化器の設計が行われてきた。
【0004】前記視覚感度関数W(ω)は、一般的に
は、低周波成分を重要視し、高周波成分を抑圧した関数
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の視覚感度は、人
間が観視する画像についての関数であって、量子化の後
に周波数に関する何らかの処理が施される場合には、こ
の視覚感度を直接に量子化器設計に用いることはできな
い。
【0006】例えば、図6に示されているように、画像
情報20を前記適応的量子化法を用いる量子化器21に
より量子化し、次いで逆量子化器22にて逆量子化して
再生画像情報を得るといったシステムにおいては、前記
量子化器21に前記視覚感度関数W(ω)を適用するこ
とができる。しかしながら、図7に示されているよう
に、逆量子化22をした後に、何らかの後処理、例えば
高域通過フィルタ処理等を行う場合には、前記視覚感度
関数W(ω)で重要視される低周波成分は、該高域通過
フィルタ処理により抑圧されることになり、重要度をも
たなくなる。この結果、図7のようなシステムにおいて
は、前記視覚感度関数W(ω)を用いて量子化21を行
うと、品質の良い再生画像情報が得られないという問題
があった。なお、本明細書では、前記逆量子化と後処理
の両方の処理を復号処理と呼ぶことにする。
【0007】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を除去し、逆量子化後に後処理をする場合、換言すれ
ば復号時に後処理をする場合において、該後処理を加味
したシステムに最適の視覚感度関数を求め、該視覚感度
関数を用いて量子化できるようにした視覚重み付き量子
化器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、復号時に後処理をされるシステムの画像
信号の符号化装置に使用される量子化器において、復号
後の画像に対する視覚の周波数感度と等価な作用の視覚
の周波数感度を、前記復号時の後処理に基づいて求め、
該求められた周波数感度を、復号前の視覚感度として適
用されて、量子化を行うようにした点に特徴がある。
【0009】
【作用】本発明によれば、復号後の画像に対する視覚の
周波数感度W(ω)(ここに、ωは角周波数)と等価な
作用の視覚の周波数感度W1 (ω)は、復号時の後処理
に基づいて求められる。そして、本発明の視覚重み付き
量子化器は、該求められた周波数感度W1 (ω)を適用
されて、符号化を行う。この結果、信号処理に適合した
等価視覚感度を、極めて容易に求めることができる。ま
た、該等価視覚感度を用いて符号化を行い、さらに該等
価視覚感度を用いて逆符号化を行うと、デコード画質の
良好な再生画像を得ることができるという効果がある。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。まず、本発明の原理を説明する。まず、図1
(a) を参照して、本原理を説明するのに好適な信号処理
システム、すなわち逆量子化後に、(1:2)0値補間
と低域通過フィルタの後処理を行う信号処理システムに
ついて説明する。
【0011】図において、量子化器1は、適用される視
覚感度関数に基づいて、量子化の際のステップサイズを
符号化対象のデータの周波数成分ごとに切替える動作を
する。逆量子化器2は、量子化器1から出力される量子
化レベル番号から離散化された信号の値へ写像する。
(1:2)0値補間器3は、1次元データ系列に対し
て、データとデータの間に0を一つ挿入して、データの
個数を2倍に増やす動作をする。また、理想低域通過フ
ィルタ4は、同図(b) に示されているような特性L
(ω)をもつフィルタである。
【0012】この時、本発明によれば、前記量子化器1
に適用される等価視覚感度W´(ω)は、信号処理を低
域通過フィルタ4から逆量子化器2までさかのぼる形
で、それぞれの処理の影響を反映していくことにより求
められる。すなわち、図2に示されているように、ま
ず、(a) の視覚感度W(ω)に低域通過フィルタ4によ
る影響を反映させ、続いて(1:2)0値補間器3の影
響を反映させて、等価視覚感度W´(ω)を求める。
【0013】具体的には、従来の一般に使用されている
前記視覚感度が同図(a) に示されているような特性W
(ω)であったとすると、これに低域通過フィルタ4の
影響を反映させると、該視覚感度はL(ω)W(ω)と
なる。次に、この視覚感度L(ω)W(ω)に(1:
2)0値補間器3の影響を反映させたときの等価視覚感
度W´(ω)は次式のようになる。 W´(ω)=1/2[L(ω/2)W(ω/2)+L(ω/2+π)W(ω/ 2+π)] …(1) この等価視覚感度W´(ω)を前記量子化器1に用いて
量子化すると、図1の信号処理システムにおいては、視
覚的に最適な量子化を行うことができる。なお、前記
(1) 式が得られる理由は、本実施例の最後に説明する。
【0014】次に、本発明を具体的なシステムに適用し
た実施例について説明する。まず、本発明をCDTV/
HDTVコンパチブル方式のシステムの量子化器に適用
した実施例について説明する。
【0015】図3はCDTV/HDTVコンパチブル方
式のデコーダのブロック図を示すものである。ここに、
CDTVは通常のテレビ放送のNTSC方式、HDTV
はハイビジョン方式を示している。
【0016】図において、5はCDTVとHDTVのコ
ンパチブル信号の逆量子化器、6はHDTV信号からコ
ンパチブル信号を引いた残りのコンプリメンタル信号の
逆量子化器、7は垂直方向(1:2)0値補間器、8は
水平方向(1:2)0値補間器、9は加算器である。
【0017】前記の構成からなるデコーダ回路におい
て、CDTVとHDTVのコンパチブル信号は逆量子化
器5にて復号化され、次いで垂直方向(1:2)0値補
間器7にて、1次元データ系列に対して、垂直方向のデ
ータとデータの間に0を一つ挿入する処理がなされる。
続いて、水平方向(1:2)0値補間器8にて、水平方
向のデータとデータの間に0を一つ挿入する処理がなさ
れ、加算器9に送られる。一方、コンプリメンタル信号
は、逆量子化器6にて復号化され、次いで加算器9に
て、前記垂直および水平方向に補間処理されたコンパチ
ブル信号と加算される。該加算器9からは、可視のテレ
ビ信号が生成されて出力される。なお、このデコーダ回
路は、図7と照合させて見ると明らかなように、復号処
理時の後処理が、垂直方向(1:2)0値補間処理と水
平方向(1:2)0値補間処理の例である。
【0018】そこで、加算器9からの出力結果に対する
視覚感度をW(ω1 ,ω2 )とすると、前記コンパチブ
ル信号に対する等価視覚感度W1 (ω1 ,ω2 )は、垂
直方向(1:2)0値補間および水平方向(1:2)0
値補間処理を視覚感度に反映させればよいので、次式の
ようになる。ここに、ω1 は水平方向の角周波数、ω2
は垂直方向の角周波数である。以下の説明においても同
様である。
【0019】まず、視覚感度に、水平方向(1:2)0
値補間器8の後処理を反映させると、該視覚感度特性W
H (ω1 ,ω2 )は次のようになる。 WH (ω1 ,ω2 )=1/2[W(ω1 /2,ω2 )+W(ω1 /2+π, ω2 )] 次に、該視覚感度WH (ω1 ,ω2 )に、垂直方向
(1:2)0値補間器7の後処理を反映させると、目的
とする等価視覚感度W1 (ω1 ,ω2 )は次のようにな
る。 W1 (ω1 ,ω2 )=1/4[W(ω1 /2,ω2 /2)+W(ω1 /2+ π,ω2 /2)+W(ω1 /2,ω2 /2+π)+W(ω1 /2+π,ω2 /2 +π)] これに対して、コンプリメンタル信号に対する等価視覚
感度W2 (ω1 ,ω2)は、後処理が何らなされないの
で、次式のようになる。 W2 (ω1 ,ω2 )=W(ω1 ,ω2 ) したがって、図示されていない符号化装置において、量
子化器に適用する等価視覚感度を、前記の式で表された
値W1 (ω1 ,ω2 )、W2 (ω1 ,ω2 )として、コ
ンパチブル信号およびコンプリメンタル信号を符号化
(量子化)すると、デコーダ回路の加算器9の出力に
は、視覚的に最適となった可視の信号を得ることができ
るようになる。
【0020】次に、本発明の第2実施例を説明する。こ
の実施例は、本発明をサブバンド符号化装置の量子化器
に適用したものである。図4はサブバンド符号化装置の
復号側のブロック図を示している。図において、5は低
周波成分に対する逆量子化器であり、6は高周波成分に
対する逆量子化器である。また、10は垂直方向(1:
2)0値補間器、11は水平方向(1:2)0値補間
器、12はフィルタ特性がF1 (ω1 ,ω2 )の低域通
過フィルタ、13はフィルタ特性がF2 (ω1 ,ω2 )
の高域通過フィルタ、9は加算器である。
【0021】上記の構成を有するデコーダ回路におい
て、低周波成分の信号は逆量子化器5で逆量子化され、
一方高周波成分は逆量子化器6で逆量子化される。これ
らの逆量子化された信号は、それぞれ垂直方向(1:
2)0値補間器10、10にて垂直方向の(1:2)0
値補間処理をされ、次いで水平方向(1:2)0値補間
器11、11にて水平方向の(1:2)0値補間処理を
される。前記の垂直および水平方向の(1:2)0値補
間処理をされた低周波成分の信号は、フィルタ特性がF
1 (ω1 ,ω2 )の低域通過フィルタ12の処理を受け
て加算器9に出力される。一方、前記の垂直および水平
方向の(1:2)0値補間処理をされた高周波成分の信
号は、フィルタ特性がF2 (ω1 ,ω2 )の高域通過フ
ィルタ13の処理を受けて加算器9に出力される。加算
器9では、前記低域通過フィルタ12と高域通過フィル
タ13を通過した信号が加算され、可視の信号となる。
【0022】なお、このデコーダ回路は、図7に照合さ
せて見ると明らかなように、復号時の後処理が、垂直方
向(1:2)0値補間処理と、水平方向(1:2)0値
補間処理と、低域通過および高域通過フィルタ処理の例
である。
【0023】今、加算器9からの出力結果に対する視覚
感度がW(ω1 ,ω2 )であるとすると、低周波信号に
対する等価視覚感度W1 (ω1 ,ω2 )は次のようにな
る。まず、視覚感度に、フィルタ特性F1 (ω1 ,ω2
)の低域通過フィルタ12の後処理を反映させると、
該視覚感度特性WF (ω1 ,ω2 )は次のようになる。
【0024】 WF (ω1 ,ω2 )=F1 (ω1 ,ω2 )W(ω1 ,ω2 ) 次いで、垂直方向(1:2)0値補間処理と、水平方向
(1:2)0値補間処理を視覚感度に反映させて、等価
視覚感度W1 (ω1 ,ω2 )を求めると、次のようにな
る。 W1 (ω1 ,ω2 )=1/4[F1 (ω1 /2,ω2 /2)W(ω1 /2, ω2 /2)+F1 (ω1 /2+π,ω2 /2)W(ω1 /2+π,ω2 /2)+ F1 (ω1 /2,ω2 /2+π)W(ω1 /2,ω2 /2+π)+F1 (ω1 / 2+π,ω2 /2+π)W(ω1 /2+π,ω2 /2+π)] 一方、高周波信号に対する等価視覚感度W1 (ω1 ,ω
2 )は、上記と同様にして求めると、次のようになる。 W2 (ω1 ,ω2 )=1/4[F2 (ω1 /2,ω2 /2)W(ω1 /2, ω2 /2)+F2 (ω1 /2+π,ω2 /2)W(ω1 /2+π,ω2 /2)+ F2 (ω1 /2,ω2 /2+π)W(ω1 /2,ω2 /2+π)+F2 (ω1 / 2+π,ω2 /2+π)W(ω1 /2+π,ω2 /2+π)] したがって、図示されていない量子化器の等価視覚感度
をW1 (ω1 ,ω2 )およびW2 (ω1 ,ω2 )とする
ことで、視覚的に最適な量子化を図ることができ、デコ
ーダ回路の加算器9の出力には、視覚的に最適となった
可視の信号を得ることができるようになる。
【0025】次に、本発明の第3実施例を、図5を参照
して説明する。図5は、次世代の高品位テレビ方式(E
DTV2)のデコーダのブロック図である。なお、この
EDTV2については、社団法人電子情報通信学会発行
の「電子情報通信学会技術報告(画像工学)」(平成5
年4月23日発行)の第57〜64頁に詳細に説明され
ている。
【0026】図5において、5は映像信号を逆量子化す
る逆量子化器、6は補強信号の逆量子化器、14は垂直
方向(1:2)0値補間器、15は垂直方向の通過特性
がLv (ω2 )の低域通過フィルタである。また、16
は水平方向(1:3)0値補間器、17は水平方向の通
過特性がLH (ω1 )の低域通過フィルタ、18は垂直
方向の通過特性がHV (ω2 )の高域通過フィルタであ
る。9は加算器である。
【0027】今、加算器9からの出力結果に対する視覚
感度がW(ω1 ,ω2 )であるとすると、映像信号に対
する等価視覚感度W1 (ω1 ,ω2 )は次のようにな
る。 W1 (ω1 ,ω2 )=1/2[LV (ω2 /2)W(ω1 ,ω2 /2)+LV (ω2 /2+π)W(ω1 ,ω2 /2+π)] 一方、補強信号に対する等価視覚感度W2 (ω1 ,ω2
)は次のようになる。まず、視覚感度に、フィルタ特
性HV (ω2 )の高域通過フィルタ18の後処理を反映
させると、該視覚感度特性WV (ω1 ,ω2 )は次のよ
うになる。
【0028】 WV (ω1 ,ω2 )=HV (ω2 )W(ω1 ,ω2 ) 次に、垂直方向(1:2)0値補間器の後処理を反映さ
せると、該視覚感度特性WVW(ω1 ,ω2 )は次のよう
になる。
【0029】 WVW(ω1 ,ω2 )=1/2[HV (ω2 /2)W(ω1 ,ω2 /2)+HV (ω2 /2+π)W(ω1 ,ω2 /2+π)] 次に、通過特性がLH (ω1 )の低域通過フィルタ17
の後処理を反映させると、該視覚感度特性WVWH (ω1
,ω2 )は次のようになる。
【0030】 WVWH (ω1 ,ω2 )=1/2LH (ω1 ){HV (ω2 /2)W(ω1 , ω2 /2)+HV (ω2 /2+π)W(ω1 ,ω2 /2+π)} 最後に、水平方向(1:3)0値補間器16の後処理を
反映させると、補強信号に対する等価視覚感度W2 (ω
1 ,ω2 )は次のようになる。
【0031】 W2 (ω1 ,ω2 )=1/6LH (ω1 /3){HV (ω2 /2)W(ω1 / 3,ω2 /2)+HV (ω2 /2+π)W(ω1 /3,ω2 /2+π)}+LH (ω1 /3+2π/3){HV (ω2 /2)W(ω1 /3+2π/3,ω2 /2 )+HV (ω2 /2+π)W(ω1 /3+2π/3,ω2 /2+π)}+LH ( ω1 /3+4π/3){HV (ω2 /2)W(ω1 /3+4π/3,ω2 /2) +HV (ω2 /2+π)W(ω1 /3+4π/3,ω2 /2+π)} したがって、W1 (ω1 ,ω2 )およびW2 (ω1 ,ω
2 )を、図示されていない量子化器の等価視覚感度に適
用することにより、視覚的に最適な量子化を行うことが
できる。
【0032】次に、前記の各実施例において求められた
等価視覚感度を用いて、量子化器を設計する方法の一例
を説明する。一般に、視覚的に最適な量子化器とは、符
号化・復号化(後処理を含む)に伴って生じる雑音に対
して、その周波数成分ごとに視覚感度により重み付けを
行った評価雑音信号のエネルギを最小化するものであ
る。本発明では、量子化・逆量子化によって生じる雑音
に対して、前記の等価視覚感度で周波数成分ごとに重み
付けを行うことにより、前記したものと全く等しい評価
雑音信号を得ることができる。
【0033】実際の量子化器を設計する際には、一つの
制約条件として、量子化の結果発生する情報量(以下、
発生情報量と呼ぶ)を一定値に抑えなければならないと
いう条件がある。該発生情報量は量子化器のステップサ
イズと関係付けられる。すなわち、ステップサイズが小
さいと発生情報量が大きくなり、ステップサイズが大き
いと発生情報量が小さくなる。
【0034】一方、評価雑音信号のエネルギを求めるた
めには、まず、入力信号を複数の周波数成分に分け、信
号の周波数成分ごとの分散値を求める。この分散値に対
して量子化器のステップサイズを与えることで、量子化
雑音の分散値と信号の分散値との関係が定められる。次
いで、量子化雑音分散に等価視覚感度を掛けて、周波数
成分で総和を取ることにより、評価雑音信号のエネルギ
が求まる。そして、発生情報量一定の条件下で、第k周
波数成分(ここに、kは正の整数)に対する量子化器の
ステップサイズΔkを、ラグランジェの未定係数法を用
いて、一意に決定することができる。このようにして設
計された量子化器は、定義により、視覚的に最適な量子
化器となる。
【0035】ここで、前記(1) 式が得られる理由を補足
説明する。図8において、(1:2)0値補間器3の入
力信号をa、出力信号をb、フィルタL(ω)4aの出
力信号をc(またはd)とする。また、図9の(a) 、
(b) 、(c) および(d) は、それぞれ、前記信号a、b、
cおよびdのスペクトラムを示している。
【0036】図9において、斜線を引かれたAなる信号
は本来の信号成分であり、Bなる信号は図中には明記さ
れていないが、図8の信号aの前に行われたサンプリン
グによって生じた成分であって、次のフィルタリングの
段階で除去される信号である。
【0037】もし、フィルタ4aが図10(a) に示され
ているような理想低域通過フィルタであるとすると、信
号bのB成分は信号cに全く影響を与えない。したがっ
て、信号cにおいて、視覚感度W(ω)は、−π≦ω≦
πで考えられているが、信号bの段階で信号cに影響を
持ちうるのは−π/2≦ω≦π/2の範囲だけである。
L(ω)は−π/2≦ω≦π/2で値1、それ以外で値
0をとるので、信号bにおける等価視覚感度W1 (ω)
は次のように書ける。 W1 (ω)=L(ω)W(ω) 次に、処理を一つさかのぼった信号aにおける等価視覚
感度W´(ω)は、信号bの波形が横に引き延ばされて
いるので、L(ω/2)W(ω/2)となるが、それだ
けでは面積が2倍になってしまうので係数1/2を乗じ
て、次式のようにすればよい。 W´(ω)=1/2L(ω/2)W(ω/2) 次に、フィルタ4aが図10(c) に示されているような
理想高域通過フィルタであるとすると、前記信号cは図
9の信号dに示すスペクトラムとなる。図9でいうと、
B成分が本来の信号成分であって、A成分は消去したい
成分である。しかし、信号aにおいて、−π≦ω≦πで
は、B成分は存在していない。そこで、A成分とB成分
の波形の同一性に着目して、A成分でB成分の代用をす
ることにする。さて、(c')図と(d')図の信号成分と視覚
感度の曲線の位置関係から分かるように、視覚感度曲線
をπだけずらせてA成分と重ねることで、B成分と視覚
感度曲線を重ねたのと等価な図となる。したがって、信
号bにおける等価視覚感度W1 (ω)は次のように書け
る。 W1 (ω)=L(ω+π)W(ω+π) 以下、前記フィルタ4aが理想低域通過フィルタの時と
同様の議論により、信号aにおける等価視覚感度W´
(ω)は次式のようになる。 W´(ω)=1/2L(ω/2+π)W(ω/2+π) さて、前記フィルタ4aが理想フィルタでない場合に
は、理想低域通過フィルタと理想高域通過フィルタの中
間の特性となるので、信号aにおける等価視覚感度W´
(ω)は下式のようになり、(1) 式と同一になる。
【0038】 W´(ω)=1/2[L(ω/2)W(ω/2)+L(ω/2+π)W(ω/ 2+π)]
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、逆量子
化の後に、周波数に関する信号処理が行われる場合に、
該信号処理に適合した等価視覚感度を、極めて容易に求
めることができる。また、該等価視覚感度は、発明の原
理の所で検証したように、最適の視覚感度特性であるの
で、該等価視覚感度を用いて量子化を行い、さらに該等
価視覚感度を用いて逆量子化を行うと、デコード画質の
良好な再生画像を得ることができるという効果がある。
【0040】さらに、逆量子化後に何らかの処理を行う
システムの量子化器の設計を、極めて容易に行うことが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明するための信号処理シス
テムのブロック図である。
【図2】 視覚感度から等価視覚感度を導出する一例の
説明図である。
【図3】 本発明の第1実施例を説明するためのHDT
V/CDTVコンパチブル符号化デコーダのブロック図
である。
【図4】 本発明の第2実施例を説明するためのサブバ
ンド符号化デコーダのブロック図である。
【図5】 本発明の第3実施例を説明するためのEDT
V2デコーダのブロック図である。
【図6】 従来の典型的な量子化、逆量子化システムの
ブロック図である。
【図7】 本発明が対象とする量子化、逆量子化システ
ムのブロック図である。
【図8】 (1:2)0値補間器と、フィルタL(ω)
とを含む系の回路図である。
【図9】 図10の回路の各部の信号のスペクトラム図
である。
【図10】 理想フィルタと現実のフィルタの特性を示
す図である。
【符号の説明】
1…量子化器、2…逆量子化器、3…(1:2)0値補
間器、4…理想低域通過フィルタ、5、6…逆量子化
器、7…垂直方向(1:2)0値補間器、8…水平方向
(1:2)0値補間器、9…加算器、10…垂直方向
(1:2)0値補間器、11…水平方向(1:2)0値
補間器、12…低域通過フィルタ、13…高域通過フィ
ルタ、14…垂直方向(1:2)0値補間器、15…低
域通過フィルタ、16…水平方向(1:3)0値補間
器、17…低域通過フィルタ、18…高域通過フィル
タ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】復号時に後処理をされるシステムの画像信
    号の符号化装置に使用される量子化器において、 復号後の画像に対する視覚の周波数感度W(ω)(ここ
    に、ωは角周波数)と等価な作用の視覚の周波数感度W
    1 (ω)を、前記復号時の後処理に基づいて求め、該求
    められた周波数感度W1 (ω)を、復号前の視覚感度と
    して適用て、量子化を行うようにしたことを特徴とす
    る視覚重み付き量子化器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の視覚重み付き量子化器にお
    いて、 前記復号後の視覚の周波数感度をW(ω)とし、前記復
    号時の後処理を(1:M)0値補間処理(ここに、Mは
    正の整数)とする時、復号前の視覚感度W2 (ω)を、
    次式で求めるようにしたことを特徴とする視覚重み付き
    量子化器。 【数1】
  3. 【請求項3】請求項1記載の視覚重み付き量子化器にお
    いて、 前記復号後の視覚の周波数感度をW(ω)とし、前記復
    号時の後処理をフィルタ特性H(ω)のフィルタ処理と
    する時、復号前の視覚感度W3 (ω)を、次式で求める
    ようにしたことを特徴とする視覚重み付き量子化器。 W3 (ω)=H(ω)W(ω)
  4. 【請求項4】請求項1記載の視覚重み付き量子化器にお
    いて、 前記復号後の視覚の周波数感度をW(ω)とし、前記復
    号時の後処理を(1:M)0値補間処理(ここに、Mは
    正の整数)およびフィルタ特性H(ω)のフィルタ処理
    とする時、復号前の視覚感度W1 (ω)を、下記の視覚
    感度W2 (ω)とW3 (ω)の組合わせで求めるように
    したことを特徴とする視覚重み付き量子化器。 【数2】 W3 (ω)=H(ω)W(ω)
  5. 【請求項5】請求項1記載の視覚重み付き量子化器にお
    いて、 複数の周波数成分に分けられた画像信号の第k周波数成
    分(ここに、kは正の整数)に対する量子化器のステッ
    プサイズΔkを、符号化情報量一定の条件下で、平均二
    乗雑音に視覚感度で重みを付けて総和した値が最小にな
    るようにしたことを特徴とする視覚重み付き量子化器。
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