JP2985061B2 - ピックアップ装置 - Google Patents
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Description
に関し、さらに詳細には、ギターなどの弦楽器の胴部に
配設され、弦の振動を電気信号に変換するためのピック
アップ装置に関する。
分を含む弦振動から各弦毎に実時間でピッチを抽出する
ために、弦振動を各弦毎に検出する装置としてのピック
アップ装置が知られている。
プ装置が示されており、図13(a)はピックアップ装
置の平面図、即ち、ピックアップ装置を上から見た外観
図であり、図13(b)はギター・ボディーにピックア
ップ装置を取り付けた状態におけるピックアップ装置の
内部構成断面説明図である。
あるいはスチールなどにより形成されたトップ・ケース
112aとプラスチックなどにより形成されたボトム・
ケース112bとにより構成されるケース112を備え
ている。トップ・ケース112aは、その外部、内部と
もに、ギター・ネックの指板の曲面の違いによる6本の
弦106a〜106f(1弦106a、2弦106b、
3弦106c、4弦106d、5弦106eおよび6弦
106f)の有するアールに対応して階段状に形成され
ており、ボトム・ケース112bの内部も同様に階段状
に形成されている。
ム・ケース112bの両端部には、タッピング・ビス1
02を挿通するための貫通孔100aがそれぞれ形成さ
れている。
とボトム・ケース112bとの間には、従来より知られ
た構成のピックアップ・コイル114a、114b、1
14c、114d、114e、114fが設置されてい
る。ここで、ピックアップ・コイル114a〜114f
の設置構造を詳細に説明すると、ピックアップ・コイル
114a〜114fはボトム・ケース112bの内部の
階段状部位にそれぞれ設置され、対応するトップ・ケー
ス112a内部の階段状部位に上部を押さえられて固定
されている。
14fの構造の詳細に関しては後述する。
などの適度な強度を有する材料により平板状に形成され
ており、パターン面がトップ・ケース112a側を向く
方向で、トップ・ケース112aとボトム・ケース11
2bとの間に挟み込まれて水平に設置される。また、ピ
ックアップ基板116におけるピックアップ・コイル1
14a〜114fが対応する位置には貫通孔が形成され
ており、ピックアップ・コイル114a〜114fは当
該貫通孔を貫通するようにしてケース112内に設置さ
れることになる。
イル114a〜114fが示されており、図14(a)
はピックアップ・コイル114a〜114fの斜視図で
あり、図14(b)はピックアップ・コイル114a〜
114fの分解斜視図である。
は、ワイヤー118を約300〜400回巻き付けた一
対のヨーク(鉄芯)120を、マグネット122に付着
させることにより構成されている。
114fのそれぞれから引き出されたワイヤー118
は、ピックアップ基板116のパターン面に半田付けさ
れる。ケーブル26内の個々の芯線124も、同様にピ
ックアップ基板116のパターン面に半田付けされる。
ム・ケース112bの下側から挿通して、タッピング・
ビス126aによりボトム・ケース112bとピックア
ップ基板116とトップ・ケース112aとを固定し、
同様に、タッピング・ビス126bをボトム・ケース1
12bの下側から挿通して、タッピング・ビス126b
によりボトム・ケース112bとトップ・ケース112
aとを固定する。
クアップ装置100をギター・ボディー104上に位置
決めして、タッピング・ビス102により固定すること
になるが、その際には、ピックアップ装置100と弦
(1弦106a〜6弦106f)とのクリアランスを調
整するためのスペーサー108(タッピング・ビス10
2を挿通するための貫通孔108aが形成されてい
る。)を、ピックアップ装置100とギター・ボディー
104との間に介挿し、ピックアップ装置100と1弦
106a〜6弦106fとの間のクリアランスを適正値
に保持するようにしている。
サー108によって高さ調節された後に、タッピング・
ビス102をトップ・ケース112a側から挿通するこ
とによって、ギター・ボディ104に固定される。
た従来のピックアップ装置にあっては、例えば、以下に
示すような種々の問題点があった。
・ケースの内部が弦のアールに対応して階段状に形成さ
れて、各ピックアップ・コイルを階段状の段部にそれぞ
れ配置していた。このため、ピックアップ・コイルのヨ
ークがピックアップ基板を貫通することになり、ヨーク
を貫通させるための貫通孔の面積分だけピックアップ基
板の有効面積が小さくなってしまうので、その分ピック
アップ基板の寸法を大きくしなければならず、ピックア
ップ装置を大型化せざるを得なかった。
あるのに対し、ピックアップ・コイルを階段状に設置す
るため、ピックアップ・コイルをピンでピックアップ基
板に半田付けすることができず、ピックアップ・コイル
からワイヤーを引き出してピックアップ基板に半田付け
していたので、耐久性や信頼性に劣っていた。
クなどの合成樹脂あるいはスチールなどにより形成され
ていたが、合成樹脂は金属と比較すると強度に劣り、ま
たスチールは加工が困難であることに加え、磁石に付く
性質上、トップ・ケース全体が磁気化してしまい、ピッ
クアップ・コイルが各弦独立に弦振動を検出する際に干
渉し合うことになり、弦振動を正確に検出することがで
きない恐れがあった。
プ・ケースにより外部から完全に遮蔽されていたため、
ピックアップ装置の感度を向上させることが困難であっ
た。
プ・ケースにより外部から完全に遮蔽されていたため、
ピックアップ装置をギター・ボディーに設置する際に、
各弦と各ピックアップ・コイルとを対応させて配置する
ことが困難であった。
題点1〜問題点5などの問題点に鑑みてなされたもので
あり、新たな問題点を招来することなしに、問題点1〜
問題点5などの問題点を解消することのできる新規で有
用なピックアップ装置を提供することを目的としたもの
である。
に、本発明のうち請求項1に記載のピックアップ装置
は、弦楽器の胴部に配設され、複数の弦の振動を電気信
号に変換するためのピックアップ装置において、内部が
所定のアールを有するように形成されたトップ・ケース
と、内部が上記所定のアールに対応するアールを有する
ように形成されたボトム・ケースと、複数のピックアッ
プ・コイルを装着した可撓性を有するピックアップ基板
とを有し、上記ピックアップ基板は、上記トップ・ケー
スと上記ボトム・ケースとの間に設置されて、上記トッ
プ・ケースの上記内部の上記所定のアールと上記ボトム
・ケースの上記内部の上記所定のアールに対応する上記
アールとに基づきアール状に撓み、上記ピックアップ基
板に装着された上記複数のピックアップ・コイルは、上
記アール状に配置されることになることを特徴とするも
のである。
求項2に記載の発明のように、上記複数の弦が形成する
アールに沿ったアールとすることができる。
項2に記載の発明によれば、ピックアップ基板はトップ
・ケースおよびボトム・ケースの内部がアールに沿って
撓んでアール状に配置されるので、ピックアップ基板に
各ピックアップ・コイルのヨークを貫通させるための貫
通孔を設ける必要がないので、ピックアップ基板の小型
化を図ることができ、ひいてはピックアップ装置全体の
小型化を図ることができる。また、上記したようにピッ
クアップ基板がアール状に配置されるので、各ピックア
ップ・コイルをピンでピックアップ基板に半田付けする
ことが可能となるので、耐久性や信頼性を向上させるこ
とができる。
えば、請求項3に記載の発明にように、アルミニウムで
形成することができる。このように、トップ・ケースを
アルミニウムで形成すると、アルミニウムは加工しやす
く、かつ耐久性があり、しかも磁石に付かないので、強
度に優れるとともに加工が容易であり、かつ各弦独立に
弦振動を検出する際に干渉し合うことを防止することが
できる。
例えば、請求項4に記載の発明のように、上記トップ・
ケースの内側に配置された上記複数のピックアップ・コ
イルのそれぞれについてその一部分を現出させる開口部
が形成することができる。このように、トップ・ケース
にピックアップ・コイルの一部分を現出させる開口部を
形成すると、ピックアップ・コイルと弦との間の障害物
がなくなり、より直接的にピックアップ・コイルと弦と
が対向するようになるので、ピックアップ装置の感度を
向上させることができる。また、ピック・アップ装置を
ギター・ボディーに設置する際に、各弦と各ピックアッ
プ・コイルとを視認しながら容易に対応させて配置する
ことができる。
ップ・コイルの各々は、例えば、請求項5に記載の発明
のように、上記ピックアップ基板上の、上記ピックアッ
プ基板が撓む方向に対して直角の方向である上記複数の
弦の張設方向に1列に並んで穿設された複数の孔に係合
して、上記ピックアップ基板に固定することができる。
このようにすると、ピックアップ・コイルをピックアッ
プ基板上に固定することにより、ピックアップ基板の撓
みが妨げられることがない。ここで、上記した「孔」は
「発明の実施の形態」の項における「孔22a」に対応
し、当該孔22aにピックアップ・コイルが係合するも
のである。
よるピックアップ装置を詳細に説明する。なお、図13
(a)(b)に示した構成と同一あるいは相当する構成
は、図13(a)(b)と同一の符号を付して示すこと
により詳細な説明は省略する。
第一の実施の形態を示し、図1(a)は平面図であり、
図1(b)は正面図であり、図1(c)は後述するヒン
ジ部を屈曲させた状態の正面図である。
ムなどにより形成されたトップ・ケース12a(図4)
とプラスチックなどにより形成されたボトム・ケース1
2b(図4)とより構成されるケース12を備えてい
る。アルミニウムは加工しやすく、かつ強度に優れて耐
久性があり、しかも磁石に付かないので、トップ・ケー
ス12aをアルミニウムで形成した場合には、加工性な
らびに耐久性を向上させることができるとともに、トッ
プ・ケース12a全体の磁気化を防ぐことができ、かつ
各弦独立に弦振動を検出する際の干渉を防止することが
できる。
12b2には、第一ヒンジ部14を介して第一延長基板
16が配設されている。さらに、第一延長基板16に
は、第二ヒンジ部18を介して第二延長基板20が配設
されている。また、第一延長基板16および第二延長基
板20には、タッピング・ビス102を挿通するための
貫通孔16a、20aがそれぞれ穿設されている。
板16、第二ヒンジ部18および第二延長基板20の拡
大図が示されており、図2(a)は平面図であり、図2
(b)は正面断面図であり、図2(c)は第一ヒンジ部
14および第二ヒンジ部18を屈曲させた状態の正面断
面図である。なお、図2(b)および図2(c)におい
て、斜線を付されて示された部材はポリプロピレンなど
の樹脂で形成されていることを示し、ドットを付されて
示された部材はアルミニウムなどの金属で形成されてい
ることを示している。
6、第二ヒンジ部18および第二延長基板20は、ポリ
プロピレンなどの合成樹脂とアルミニウムなどの金属と
を組み合わせて構成されており、樹脂により屈曲可能な
可撓性を与えるとともに、金属により屈曲状態を保持す
る強度を与えることができるようになされている。
クアップ装置10を取り付けた状態における、ピックア
ップ装置10の内部構成断面説明図が示されており、ま
た図4には、ピックアップ装置10の分解斜視図が示さ
れている。
ース12aとボトム・ケース12bとより構成されるケ
ース12内に、ポリエステル樹脂または、ポリイミド樹
脂などにより形成されて可撓性を有したピックアップ基
板22と、1弦106a〜6弦106fにそれぞれ対応
してピックアップ基板22に取り付けられ、1弦106
a〜6弦106fの振動をそれぞれ独立して検出可能な
ピックアップ・コイル24a〜24fと、ピックアップ
・コイル24a〜24fから引き出されたワイヤを後述
する、所謂、ギター用シンセサイザーの制御装置50へ
接続するためのケーブル26と、トップ・ケース12a
のケーブル貫通孔12c内に挿通されて外部へ導出され
たケーブル26をトップ・ケース12aとの間で保持す
るためのコード・ホルダー28と、コード・ホルダー2
8をトップ・ケース12aに固定するためのネジ30と
を備えている。
ピックアップ・コイル24a〜24fと対向する部位
に、開口部12aa〜12afがそれぞれ形成されてい
る。このようにトップ・ケース12aにピックアップ・
コイル24a〜24fの一部分を現出させる開口部12
aa〜12afが形成されているので、ピックアップ・
コイル24a〜24fと1弦106a〜6弦106fと
の間の障害物がなくなり、より直接的にピックアップ・
コイル24a〜24fと1弦106a〜6弦106fと
が対向するようになるので、ピックアップ装置10の感
度を向上させることができる。また、後述するようにピ
ックアップ装置10をギター・ボディー104に設置す
る際に、1弦106a〜6弦106fとピックアップ・
コイル24a〜24fとを視認しながら容易に対応させ
て配置することができる。
ース12bとは、その内部が1弦106a〜6弦106
fが形成するアールに沿った形状に形成されており、こ
れらトップ・ケース12aとボトム・ケース12bとの
間に、ピックアップ基板22およびピックアップ基板2
2に取り付けたピックアップ・コイル24a〜24fが
挟み込まれている。即ち、ピックアップ基板22の可撓
性によって、ピックアップ基板22がトップ・ケース1
2aおよびボトム・ケース12bの内部に形成されたア
ールに沿って変形可能であるため、その結果、ピックア
ップ基板22に取り付けられたピックアップ・コイル2
4a〜24fも、トップ・ケース12aおよびボトム・
ケース12bの内部に形成されたアールに沿って配置さ
れる。
ス12aの上面、即ち、ピックアップ装置10の1弦1
06a〜6弦106fと対向する外形部位が、1弦10
6a〜6弦106fが形成するアールに沿ったアールを
有するように形成されているので、ピックアップ装置1
0付近でピッキングしても、ピックアップ装置10に指
やピックをひっかける恐れがない。
イル24a〜24fとの接続は、ワイヤを巻き付けられ
た下方へ突出した一対のピン32をピックアップ基板2
2の孔22aに立てて、ハンダ付けすることによりそれ
ぞれ行われる。このため、ピックアップ基板22とピッ
クアップ・コイル24a〜24fとの接続の耐久性や信
頼性を向上させることができる。
4fの一対のピン32ならびにピックアップ基板22の
孔22aは、それぞれピックアップ基板22が撓む方向
に対して直角の方向である1弦106a〜6弦106f
の張設方向に一列に並ぶように配置されているので、ピ
ックアップ基板22の撓みが妨げられることがない。な
お、ボトム・ケース12bには貫通孔34が穿設されて
おり、ピックアップ・コイル24a〜24fがピン32
によって半田付けされたピックアップ基板22をボトム
・ケース12bへ装着する際に、ピックアップ・コイル
24a〜24fのピン32が邪魔になることがなく、し
かもピックアップ・コイル24a〜24fのピン32と
ボトム・ケース12bの貫通孔34とが係合し、ピック
アップ基板22をボトム・ケース12bに一層強固に固
定することができるようになる。
ることにより、ピックアップ基板22へピックアップ・
コイル24a〜24fを固定した後にケース12内に組
み付けた状態で、テスターにより結線の状態を判定でき
る。
a〜24fの斜視図が示され、図5(b)にはその分解
斜視図が示されている。
は、マグネット36と、マグネット36の両側に付着す
る一対のヨーク(鉄芯)38と、ワイヤを約300〜4
00回巻き付けるとともにヨーク38の外側にかぶさる
ようにしてヨーク38にそれぞれ通された一対のボビン
40とより構成されている。ピン32は、ボビン40の
下端から下方へ突設されている。
装置10は、例えば、図6に示されるようにケーブル2
6を介して、ギターの弦の振動に基づいて楽音を生成す
る、所謂、ギター用シンセサイザーの制御装置50と接
続されて、ギター用シンセサイザーの構成部品として使
用される。なお、制御装置50はギター用ジャック52
を備えていて、コード54を介してギターのジャック5
6から、ギター本体のピックアップ装置からの電気信号
も入力可能とされている。
は、コネクター58を介して音源60が接続されてい
て、音源60により制御装置50の制御に応じた楽音が
生成される。
状態の制御装置50の平面図を示しているが、制御装置
50には操作子として、コネクター58を介して接続さ
れた音源60の音量を制御するボリューム・スイッチ6
2と、音源60への出力を切り換える切り換えスイッチ
64と、音源60のパラメータ(例えば、音色番号な
ど。)の数値を増減させて変化させるためのアップ・ス
イッチ(数値を増加させるスイッチ)66およびダウン
・スイッチ(数値を減少させるスイッチ)68とが配設
されている。
り、ギター用ジャック52から入力した電気信号を出力
するか(GUITAR)、ピックアップ装置から入力さ
れた電気信号を出力するか(SYNTH)、ギター用ジ
ャック52から入力した電気信号とピックアップ装置か
ら入力された電気信号との両方を出力するか(MIX)
を、随時切り換えることができる。
Rに切り換えられているときは、コネクター58へはギ
ター用ジャック52から入力された電気信号が出力さ
れ、ピックアップ装置10から入力された電気信号は出
力されない。
に切り換えられているときは、コネクター58へはピッ
クアップ装置10から入力された電気信号が出力され、
ギター用ジャック52から入力された電気信号は出力さ
れない。
子74(図8に示す状態)に接続されているときは、コ
ネクター58へはピックアップ装置10から入力された
電気信号とギター用ジャック52から入力された電気信
号との双方が出力される。
0をギター・ボディー104へ取り付ける場合には、弦
高の高低に応じて第一ヒンジ部14および第二ヒンジ部
18の屈曲角度を適宜調節することにより、スペーサー
などの別部品を用いることなく、1弦106a〜6弦1
06fとの間のクリアランスを適正値に保持して取り付
けることができる。
置10を取り付けた状態を模式的に示した図9を参照し
ながら説明すると、弦高が低い場合には、第一ヒンジ部
14および第二ヒンジ部18の屈曲角度αが大となるよ
うに取り付ければよく(図9(a))、弦高が高くなる
につれて、第一ヒンジ部14および第二ヒンジ部18の
屈曲角度αが徐々に小さくなるように取り付ければよい
(図9(b))。
ある場合でも、図10に示すように、そのアールに追従
させて取り付けることができる。
置の第二の実施の形態が示されている。この図11に示
すピックアップ装置200は、ボトム・ケース12bの
下面にビス202により板バネ204を取り付け、この
板バネ204の弾発力によってギター・ボディー104
から所定の高さを維持するようにして、1弦106a〜
6弦106fとの間のクリアランスを適正値に保持して
いる点で、上記した第一の実施の形態と異なるものであ
る。
ップ装置10によれば、所定の強度を有するようにする
ために、第一ヒンジ部14、第一延長基板16、第二ヒ
ンジ部18および第二延長基板20を樹脂と金属との組
み合わせで形成したが、このピックアップ装置200で
は所定の強度が板バネ204の弾発力で与えられるの
で、第一ヒンジ部14、第一延長基板16、第二ヒンジ
部18および第二延長基板20を樹脂による一体成形で
構成することができるようになり、製造工程を簡素化す
ることができ、製造コストも低減することができる。
ップ装置の第三の実施の形態が示されている。この図1
2に示すピックアップ装置300は、ケース12の一方
の端部にのみ第一ヒンジ部14、第一延長基板16、第
二ヒンジ部18および第二延長基板20を形成し、ケー
ス12の他方の端部はタッピング・ビス102により固
定している点で、上記した第一の実施の形態と異なるも
のである。
装置300においては、ケース12の片側のスペーサー
を排除できるので、ピックアップ装置300の別部品と
して管理する必要のあるスペーサーの個数が減少し、そ
の管理が容易になる。
第一ヒンジ部14、第一延長基板16、第二ヒンジ部1
8および第二延長基板20は、樹脂と金属とを組み合わ
せて構成されていて、所望の可撓性と強度とを合わせ持
つ構造とされているため、外形寸法を大型化せずに、所
望の強度を維持しながら確実にギター・ボディー104
に取り付けることができる。
は、ピックアップ・コイル24a〜24fは一般の電子
部品と同様に、ピックアップ基板22に対してピン32
をワイヤとともにハンダ付けする構造とされているた
め、ピックアップ・コイル24a〜24fの組み付けが
容易になるとともに、ピックアップ・コイル24a〜2
4fから外部にワイヤを引き出す必要もないため、外部
からの応力に対してワイヤの断線の発生を抑止すること
ができるため、ピックアップ装置10の信頼性の向上を
図ることができる。
して、その孔の中にピックアップ・コイルを挿入するよ
うにしていたが、本実施の形態においてはそのような必
要がないため、ピックアップ基板22にピックアップ・
コイル24a〜24fを挿入するための孔を開ける必要
はなくなり、ピックアップ基板22のサイズを小さくす
ることができ、ピックアップ装置10全体の小型化を図
ることができる。
ているので、新たな問題点を招来することなしに、上記
した従来の技術の有する問題点1〜問題点5などの問題
点を解消することのできる新規で有用なピックアップ装
置を提供することができるという優れた効果を奏するも
のである。
形態を示し、図1(a)は平面図であり、図1(b)は
正面図であり、図1(c)はヒンジ部を屈曲させた状態
の正面図である。
り、図2(a)は平面図であり、図2(b)は正面断面
図であり、図2(c)はヒンジ部を屈曲させた状態の正
面断面図である。
けた状態における、ピックアップ装置の内部構成断面説
明図である。
視図であり、図5(b)は分解斜視図である。
構成部品として用いた状態を示す説明図である。
示す説明図である。
の平面図である。
けた状態を模式的に示した説明図であり、図9(a)は
弦高が低い場合を示し、図9(b)は弦高が高い場合を
示す。
クアップ装置を取り付けた状態を模式的に示した説明図
である。
の形態を示す正面図である。
の形態を示す正面図である。
面図であり、(b)はギター・ボディーに取り付けた状
態における内部構成断面説明図である。
は斜視図であり、(b)は分解斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 弦楽器の胴部に配設され、複数の弦の振
動を電気信号に変換するためのピックアップ装置におい
て、 内部が所定のアールを有するように形成されたトップ・
ケースと、 内部が前記所定のアールに対応するアールを有するよう
に形成されたボトム・ケースと、 複数のピックアップ・コイルを装着した可撓性を有する
ピックアップ基板とを有し、 前記ピックアップ基板は、前記トップ・ケースと前記ボ
トム・ケースとの間に設置されて、前記トップ・ケース
の前記内部の前記所定のアールと前記ボトム・ケースの
前記内部の前記所定のアールに対応する前記アールとに
基づきアール状に撓み、 前記ピックアップ基板に装着された前記複数のピックア
ップ・コイルは、前記アール状に配置されることになる
ことを特徴とするピックアップ装置。 - 【請求項2】 前記所定のアールは、前記複数の弦が形
成するアールに沿ったアールである請求項1に記載のピ
ックアップ装置。 - 【請求項3】 前記トップ・ケースは、アルミニウムで
形成された請求項1または請求項2のいずれか1項に記
載のピックアップ装置。 - 【請求項4】 前記トップ・ケースは、前記トップ・ケ
ースの内側に配置された前記複数のピックアップ・コイ
ルのそれぞれについてその一部分を現出させる開口部が
形成された請求項1または請求項2のいずれか1項に記
載のピックアップ装置。 - 【請求項5】 前記複数のピックアップ・コイルの各々
は、前記ピックアップ基板上の、前記ピックアップ基板
が撓む方向に対して直角の方向である前記複数の弦の張
設方向に1列に並んで穿設された複数の孔に係合して、
前記ピックアップ基板に固定された請求項1または請求
項2のいずれか1項に記載のピックアップ装置。
Priority Applications (1)
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