JP2984974B2 - 耐火被覆金属建材 - Google Patents
耐火被覆金属建材Info
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Description
として使用される耐火金属建材に関し、更に詳しくは、
金属基材の表面に耐火塗料を被覆した耐火被覆金属建材
に関する。
は、建築基準法に定める耐火性能を満足する必要があ
る。そのため、ロックウールの吹き付けが行われてい
る。
定する建設省告示第2999号の耐火性能を満足する
が、施工環境が非常に劣悪であるため、他の工事を並行
して行うことが難しかったり、あるいは若干作業者の人
手不足を招くことにもなり、現場工事工程において、工
期短縮を図る上でのネックのひとつになっている。また
物性的にも、鉄骨下地に対する付着性の不良による剥離
などが見られるなど問題が多い。
耐火鋼である。しかし、耐火鋼と言えども、単体では6
0分の耐火性能を満足することが困難である。そのため
例えば通常の火災より可燃物が少なく、軽微な火災しか
予想されない駐車場のような建物や部位では鉄骨のみで
適用することが可能であるが、一般の建物に適用する場
合には耐火塗料や従来の耐火被覆材を併用、被覆せざる
を得ない。
切な点は、長期にわたって耐火塗料の塗膜を剥離させな
いことと、火災にあった時に、発泡した層が加熱途中で
剥離脱落しないことである。そのため、下塗材と耐火塗
料との適切な組合せの選定が必要である。また施工にあ
たっては、図1に示すようなプロセスが採用されてい
る。
性が小の場合は、工場で塗装が行われる。工場塗装で
は、まず下地処理として、ブラスト処理による除錆を行
い、直ちにショッププライマーを塗布して乾燥させる。
そして、防錆性能を持たせる目的で下塗材を施工し、そ
の後に耐火塗料を塗布し、上塗り塗装を行う。運搬時や
現場建て込み時に塗膜に破損や剥離が生じた場合は、そ
の部分に発生した錆をグラインダー等にて除去し、防錆
下塗材を塗布乾燥の後、耐火塗料を塗布し上塗り塗装を
行う。
険性が大の場合は、工場でブラスト処理、プライマー塗
布を行い、防錆下塗材の塗布まで行ってから建設現場に
搬入する。現場では運搬時や建て込み時の損傷により発
錆した部分をグラインダー等で研削して除錆し、再び下
塗り塗装を行った後、全体に耐火塗料を塗布し、上塗り
塗装を行う。また、この下塗り塗装材の選定にあたって
は耐火塗料との付着の相性、並びに火災の際に発泡する
発泡層が付着を保持して耐火性能を維持する性能等の関
係から、その種類は限定される。
火被覆塗装の施工にあたっては、特に現場で塗装に多く
の工程と厳しい管理が要求される。これは、耐火塗料の
種類によってはその塗膜が比較的軽い衝撃によっても簡
単に剥離する危険があること、及びそのため剥離した部
分から発錆が生じ易いことなどが理由である。そして、
塗装工数の多さはコスト増を招き、管理の複雑さは取扱
いを大変にし、ひいてはコスト増を招く。つまり、従来
の耐火被覆鋼は、現場での管理が大変で、高価であり、
非常に使用しづらいものであった。
塗膜の欠損部分を見落とす懸念がある。その欠損部分を
見落とすと、その部分で鋼表面が露出し錆が発生するた
め、建築物の完成後にその錆が塗膜の下で広がり、耐火
塗料塗膜の浮きやあるいは剥離などが進行する可能性が
あり、万一火炎が発生したときに塗膜が適正に機能する
か否かが問題になる。従って、信頼性に問題が残る。換
言すれば、この信頼性の問題を解決するために、厳しい
現場管理が要求されているわけである。
るにもかかわらず、現場管理が容易で、しかも信頼性に
優れた耐火被覆金属建材を提供することにある。
性および耐久性に加えて、優れた耐火性を合わせ持つ新
しいタイプの耐火被覆金属建材を提供することにある。
用する金属建材に対して、前述したような施工工程上、
あるいは付着性上等での問題点を解決する手段として、
特殊な下地処理を施した建築用金属材と耐火塗料を組合
せ、このことで飛躍的にその解決を図ったものである。
地処理の研究を続けている。その1つの成果が例えば特
開昭63−45044号公報に示された化粧鋼材であ
る。この化粧鋼材は、鋼基材の表面に、鉄または鉄合金
を核とし、この核の周囲に鉄−亜鉛合金層を介して亜鉛
または亜鉛合金を被覆してなる独立した粒子の集合体か
らなるブラスト材料を投射して形成され、且つクロメー
ト処理を施された多孔質の乾式鉄−亜鉛合金被膜を介し
て、装飾材を接着したものである。
鉄−亜鉛合金層を介して亜鉛または亜鉛合金を被覆して
なる独立した粒子の集合体からなるブラスト材料を投射
して、多孔質の乾式鉄−亜鉛合金被膜を形成する処理
は、Z−S処理と呼ばれている。Z−S処理被膜にクロ
メート処理を施したものは、これまで建材に要求される
レベルでは接着することができなかった種々の装飾材の
接着を可能にし、優れた意匠性と耐久性を合わせ持つ新
たな装飾建材の創出に寄与した。
に対して優れた適性を示すことが知見された。すなわ
ち、この下地処理によると、防錆効果を保持しているた
めに下塗り塗装の工程を省略することができる。そのた
め、耐火塗装工程が図2のように簡単になる。塗膜が剥
離しにくいため、現場での塗装作業の省略が可能にな
る。また万一搬送時や現場での建て込み時に塗膜に損傷
が生じた場合、従来であれば、防錆性能をもつ下塗材ま
で剥離して鋼表面まで露出する例が多いが、本下地処理
の場合には、防錆機能を有するその下地処理層が硬質で
あるため、鋼表面まで露出することがなく、錆が発生し
ない。そのため、現場での補修作業が簡単になり、ま
た、万一剥離部分を見落としても、その部分が発錆しな
いので、塗膜の下に錆が広がるおそれがない。つまり、
この下地処理によると、現場での取扱いが極めて簡単に
なり、しかも優れた信頼性が確保されるのである。換言
すれば、信頼性が高いために、現場での取扱いが簡単に
なる。
で、建材として製造された金属基材の表面に、クロメー
ト処理を受けた鉄−亜鉛の乾式合金被膜を介して、耐火
塗料を被覆したことを特徴とする耐火被覆金属建材を要
旨とする。
の塗膜上に更に装飾材を接着したものである。
材が望ましく、溶融亜鉛めっきを施したものが防錆性能
等の点から更に望ましい。また、耐火鋼の使用も無論可
能である。
60分以上の耐火試験をクリアできるが通常の建材用鋼
を使用した場合でも、耐火塗料によっては準耐火性能
(45分)若しくは60分耐火試験のクリアも可能な場
合がある。
発泡剤、炭素生成剤、充填材の基本成分により構成され
た発泡型が望ましい。
鉄骨プレハブ住宅でも、準耐火構造性能を持つ建物が多
く建つようになってきた。そのためにもそれに見合った
高性能をもつ建材の開発が望まれている。そのような住
宅用建材には、工場で耐火被覆した経済性の高いもの、
防錆性に優れた耐久性の高いもの、更には意匠性に優れ
たものを使用したい。しかし、意匠性、耐久性、生産性
および耐火性に優れた建材は、これまでなかなか存在し
なかった。
は、優れた生産性、意匠性および耐久性に加えて、準耐
火性能をクリアする優れた耐火性をも合わせ持ち、簡易
集合住宅、鉄骨プレハブ住宅等に適した新タイプの建材
ということができる。
件を説明する。
あるが、ステンレス鋼や耐火鋼等の合金鋼材でもよく、
更にはアルミニウムや銅等の非鉄金属材でもよい。鋼材
としては、耐火性能を優先するならば耐火鋼であるが、
耐火鋼より経済性が格段に優れた普通鋼材でもよく、溶
融亜鉛めっきを施したものが特に望ましい。ちなみに、
現状の耐火鋼はめっきが困難である。めっきが容易な点
からも、普通鋼材は望ましい。めっき皮膜の厚みは10
〜100μmが適当である。また、溶融亜鉛めっきに限
らず、電気亜鉛めっきやZn−Al合金めっき、Alめ
っき等のめっき材の使用も可能である。
層を介して亜鉛または亜鉛合金を被覆してなる独立した
粒子の集合体からなるブラスト材料を投射して形成した
皮膜にクロメート処理を施したものである。クロメート
処理としては水系非焼き付け型のものが望ましい。詳細
は、例えば特開昭63−45044号公報に記載されて
いる通りである。溶融亜鉛めっき面にこの乾式合金皮膜
を形成した場合は、耐食性に特に優れる。皮膜の厚みは
1〜40μmが適当である。
下の合金層とからなる。純亜鉛層は融点が低いが、ブラ
スト材料投射によりその多くが研掃除去され、融点の高
い合金層が残る。これにより、450〜600℃付近で
の亜鉛めっき層の脱落が防止され、耐火性能が上がる。
ては、一般に使用されているものであれば特に限定され
ないのであるが、本発明の効果をより多く享受するため
には、前述したように準耐火性能以上に見合った耐火性
能を有することが良く、更には60分耐火性能以上をク
リアできるものがより望ましい。
ダー、難燃剤、発泡剤、炭素生成剤、充填材、その他添
加剤等からなる。
スチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性
合成高分子、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂等の架橋硬化を行う熱硬化性合
成高分子の有機溶剤溶液や無溶剤液体もしくはそれらの
エマルション等があげられる。
ン)ヒドロキシメチルホスフォネート、ジエチル−N,
N−ピス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスフ
ェート、プロモホスフォネート、クロロホスフォネー
ト、トリ(ジブロモプロピル)ホスフェート、トリフェ
ニルホスフェート、トリ(ジくロロプロピル)ホスフェ
ート、トリプチルホスフェート、トリ(β−クロロエチ
ル)ホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、
ジフェニルクレジオホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート等の有機リン化合物、塩素化パラフィン、塩素化
ポリフェニル、塩素化ポリエチレン、塩化ジフェニル、
塩化トリフェニル、五塩化脂肪酸エステル、パークロロ
ペンタシクロデカン、塩素化ナフタレン、テトラクロル
無水フタル酸、1,1,2,2テトラブロモブタン、
1,2,3トリブロモプロパン、クロロエンド酸、テト
ラブロモ無水フタル酸等の有機ハロゲン化合物、三酸化
アンチモン、五塩化アンチモン等のアンチモン化合物、
ポリリン酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、五塩化
リン、三塩化リン等の無機リン化合物、ホウ酸ソーダ、
ホウ酸亜鉛等のホウ酸化合物があげられる。
体、ジシアンジアミンまたはその誘導体、尿素、チオ尿
素、アゾジカルボン酸、ヒドラジン化合物等があげられ
る。
ルまたはその二量体または三量体、トリメチロールプロ
バン、パラホルムアルデヒド、デンプン、カゼイン、膨
張性黒鉛等があげられる。
酸塩粉体、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩
粉体、塩化アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜鉛等の
金属酸化物、粘土、クレー、シラス、マイカ、珪砂等の
天然鉱物類、ガラスバルーン、バーミキュライト、パー
ライト等の軽量骨材や、ロックウール、ガラス繊維、シ
リカアルミナ繊維、シリコンカーバイト繊維、炭素繊維
等の無機質繊維等があげられる。
剤、気泡剤、造膜助剤、可塑剤、増粘剤、レベリング
剤、凍結防止剤、殺菌剤等の通常塗料に配合する添加剤
を使用することができる。
分解、反応し、発泡し、断熱性のある発泡炭化層を形成
することで金属基材への熱伝達を押さえ、その金属基材
の熱による強度低下を遅延させるものである。この塗膜
の必要膜厚は、要求耐火性能に対して増減するが、更に
は、耐火塗料の発泡倍率の違いや基材鋼材の厚みにも依
存するので一概には言えないが、一般的にはおおよそ0.
2〜5mm程度の範囲で使用される。またその際の発泡
は通常はおおよそ5倍から80倍位の倍率であり、この
発泡により炭化断熱層を形成する。
表面に上塗材を塗布するが、耐火塗料層の発泡を阻害し
ない範囲において、化粧合板等の装飾材を積層接着して
装飾性耐火被覆建材として製品化することも可能であ
る。これが請求項2に記載の耐火金属建材である。
は、例えばレジンモルタル等のプラスチックモルタル、
木材、合成樹脂材、石や陶磁器等の無機材等を挙げるこ
とができる。レジンモルタルのように装飾材自身が接着
性をもつものの場合は、接着剤を使用する必要がない。
耐火塗料はトップコートを施されることからも明らかな
ように、装飾材との接着性に問題はない。問題は、金属
基材に対する耐火被覆の接着性である。しかし、これに
ついても、前述した乾式合金皮膜を下地とすることによ
り優れた接着性が確保される。
発泡を阻害しないことが必要である。しかし、現実には
発泡温度に達する前に接着剤が炭化し、装飾材が脱落す
るので、何ら問題はない。仮に装飾材が耐火塗料層から
剥離しなくても、耐火塗料層の表層部をつかんだ形で装
飾材が脱落し、耐火塗料層の全てが下地層から剥落する
ことはないので、耐火塗料層の厚みを大きくすることで
対応できる。
性、耐衝撃性、防錆性、耐火性についての物性測定例を
示すこととする。
00mm×300のSS400の一般構造用鋼材を準備
し、その表面に表1の条件でZS処理を施し、クロメー
ト処理をした。その表面に、配合が表2の耐火塗料を3
kg/m2 の量塗布し、乾燥させたところ、乾燥厚み約
1.5mmの耐火塗料層を形成した。その上に、トップコ
ートとしてアクリル系エナメルを120g/m2 塗布し
た。
の試験板について、実際の施工現場で耐火被覆層に対し
て生じ易いダメージの再現をするために、またそれらに
対する抵抗性を見るため、以下のような引張付着試験、
衝撃試験、疵付けクロスカット試験、錆促進試験(塩水
噴霧試験)、そして加熱試験を行った。
面上に40×40mmの持具を接着して、引張試験を行
い、剥離強度及び剥離状況を観察を行った。
特に耐火塗料を予め工場で塗装してくる場合には、その
塗膜表面に物がぶつかるようなことが多い。ここでは5
kgの重さの鉄球を1メートルの高さから落下させ、そ
の時の塗膜の剥離状況を観察した。
業中においての引っ掻きによる耐火被覆層へのダメージ
に対する評価を、カッターによって強制的に表面より強
制的に金属基材部まで碁盤目状に疵を入れ、その上から
テープを貼り、引き剥がして塗膜の剥離状況を観察し
た。
について、塩水噴霧試験を200時間行い、錆発生状況
等を観察した。
について、JISA1304に規定された標準加熱曲線
に則り、耐火被覆面側より電気加熱炉で昇温1時間加熱
し、その後、その時の試験板の発泡状況、及び発泡層界
面状況を観察した。
っき鋼板を用いた他は、実施例1と同じ処理、塗装を行
い試験板とした。
同じ溶融亜鉛めっき鋼板を用い、Z−S処理、耐火塗料
塗布及び乾燥を行った後、3mmの合板を接着して耐火
被覆化粧金属建材の試験板とした。
同じ試験板として、一般構造用鋼板SS400をプラス
ト処理した後、プライマー処理し、錆止め塗料(鉛丹さ
び止めペイントJIS K5622)を2回に分けて、
塗膜厚み30μm塗布した。乾燥後、前述の耐火塗料を
実施例1と同じく3kg/m2 塗布し、乾燥後同じく上
塗材を塗布乾燥して試験板とした。
の上に直接耐火塗料及び上塗材を施工した。塗布量は同
じである。
き鋼板を用い、そこに直接耐火塗料及び上塗材を施工し
た。塗布量は同じである。
よび表4に示す。
ことが言える。
耐火塗料層での主材内破断であった。それに対して比較
例においては、耐火塗料層と下地との界面破断であっ
た。
理のものは塗膜の潰れはあったものの、塗膜の界面での
剥離、浮きは観察されなかった。それに対し、比較例で
は塗膜の剥離、あるいは割れが観察された。
下地の所で剥離が生じている。
れ、加熱試験後の試験板では発泡層が剥離、脱落したた
め、発泡倍率の測定は不可能であった。実施例では綺麗
に発泡層が形成されていて、また下地鋼板に対しても、
発泡層自体がそのまま付着しており、その厚さは40〜
60mmであった。
いて具体的に説明する。
材またはひさし柱やバルコニー等の支柱ビーム等を対象
とした建築部材の表面に、反応型や塗布型のクロメート
処理を施した鉄−亜鉛の乾式合金皮膜を介して耐火塗料
を塗布し乾燥させる。外部に意匠的に露出する部分には
レジンモルタル等の自己接着性塗料を塗装することによ
り装飾する。この場合を図3(A)により具体的に説明
する。
1の表面をZ−S処理し、この上に耐火塗料を塗装し、
更に意匠的露出部にレジンモルタルを装飾材として塗装
し、梱包して工場より建築現場に輸送し、現地据付す
る。
部3やブラケット部3の一部で耐火塗料が剥離した場
合、あるいはその恐れがある場合は、据付完了後、耐火
塗料を塗布して補修する。又、必要によりプライマー塗
装後耐火塗料を塗布してもよい。
離部を補修する。この時、耐火塗料の部分から剥離が生
じている時は、耐火塗料塗布、乾燥後、レジモルタルを
塗布し補修するとよい。
RC造の場合の柱にコラム、梁にH形鋼を用いる。鋼種
としては耐火鋼もしくは普通鋼あるいはステンレス鋼の
場合を想定する。この場合の施工例を図3(B)により
説明する。
ースプレート7は各々工場にてZ−S処理し、耐火塗料
を塗装の上、建築現場に搬入する。ただしブラケット6
及びベースプレート7との溶接付近は耐火塗料を塗装し
ないでおく。
レートを溶接し、鋼材表面研摩後、プライマー塗装し、
耐火塗料を塗布する。
し、コラム4はH形鋼5とボルト・ナットにて連結し、
この後、更に上から耐火塗料を塗布する。この場合、ボ
ルト・ナット等にもZ−S処理を施しておけば、プライ
マー塗装が省略可能となり、又、必要によりZ−S処理
の上にプライマー塗装及び耐火塗料の塗装を併せて施す
ことも可能である。
ー等に使用されているアルミニウム等の非鉄金属材料で
あって、その耐火性能を向上させる場合の施工例を説明
する。
材、ささら桁がアルミニウム材の時は、工場にてZ−S
処理を施し、耐火塗料を塗布する。この時、相互に連結
される部では、接触面に対する耐火塗料の塗布を省略し
ておき、現地据付時、組立完了後にその表面を耐火塗料
にて塗布してもよい。
事の都合等により、Z−S処理されたH形鋼等の鋼材を
現地組立、据付後、現地にて耐火塗料を塗布し、必要に
より上塗塗装を施してもよい。このとき、プライマー塗
装を併用してもよい。
金属建材は、有機系の可燃性プライマーではなく、無機
系不燃性の鉄−亜鉛合金層により防錆性能の高い下地処
理を施したことにより、工場で簡単に耐火塗装を行え
る。耐火塗料が剥離しにくく、剥離を生じた場合も簡単
に補修できるので、現場での補修および管理も簡単であ
る。従って、経済性も良い。溶融亜鉛めっきされた建材
用鋼材を金属基材としてそれに乾式合金皮膜処理をした
場合は、耐久性に一段と優れ、且つ経済性も非常に良好
である。このような耐久性、経済性および耐火性を兼備
した金属建材はかってなかったものである。
場での簡単な塗装により生産性が優れ、かつ耐火性、耐
久性に優れる上に、優れた意匠性も合わせ持ち、金属基
材が溶融亜鉛めっきされた通常の建材用鋼材である場合
は、耐久性に一段と優れ、且つ経済性も非常に良好であ
る。このような金属建材も又、かってなかったものであ
る。
ロセスを示す図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 建材として製造された金属基材の表面
に、クロメート処理を受けた鉄−亜鉛の乾式合金皮膜を
介して、耐火塗料を被覆したことを特徴とする耐火被覆
金属建材。 - 【請求項2】 耐火塗料の塗膜上に更に装飾材を接着し
たことを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆金属建
材。 - 【請求項3】 金属基材が、溶融亜鉛めっきされた通常
の建材用鋼材であることを特徴とする請求項1または2
に記載の耐火被覆金属建材。 - 【請求項4】 耐火塗料がバインダー、難燃剤、発泡
剤、炭素生成剤、充填材の基本成分により構成された発
泡型であることを特徴とする請求項1、2または3に記
載の耐火被覆金属建材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6268424A JP2984974B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 耐火被覆金属建材 |
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1994
- 1994-10-05 JP JP6268424A patent/JP2984974B2/ja not_active Expired - Fee Related
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