JP2984568B2 - 配管の診断方法及び装置 - Google Patents

配管の診断方法及び装置

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JP2984568B2
JP2984568B2 JP7009704A JP970495A JP2984568B2 JP 2984568 B2 JP2984568 B2 JP 2984568B2 JP 7009704 A JP7009704 A JP 7009704A JP 970495 A JP970495 A JP 970495A JP 2984568 B2 JP2984568 B2 JP 2984568B2
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久光 内屋
捷敏 河野
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
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    • GPHYSICS
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラ蒸発管等の欠陥
検出に適用される配管の診断方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電設備におけるボイラ蒸発管は、
図9に示すように外側に支持金物4が溶接されてパネル
状に形成され、さらにその外側に保温材2およびケーシ
ング3が設けられている。
【0003】この蒸発管1はその内部を水が循環し、炉
内8側は高温の燃焼ガスにさらされ、苛酷な使用条件下
にある燃焼室6である。特に、ボイラの起動停止が頻繁
に行われると、蒸発管1はその外側に溶接により取付け
られた各種支持金物4との間の熱伸び差による熱応力の
繰返しにより溶接部5に亀裂が生じ、ボイラ水の漏洩に
至ることがある。したがって、この亀裂欠陥を早期に発
見してボイラ水の漏洩を未然に防ぐための診断が必要で
ある。
【0004】従来のボイラ蒸発管の診断方法としては、
蒸発管の診断部位を挟んで放射線源とフイルムを配置し
て撮影し、フイルムの黒化状態にもとずいて診断する放
射線透過試験方式、蒸発管の診断部位に磁石を置き、欠
陥が存在することにより発生する漏洩磁束を磁粉模様に
より診断する磁気探傷方式、あるいは図10に示すよう
に蒸発管1の表面に送受信兼用の超音波探触子30を接
触させ、管中心に向けて超音波32を斜め入射し、管内
の水31を介して対向面の管壁に超音波を導き、亀裂1
2からの反射波33エネルギを健全管のそれと比較して
診断する超音波探傷方式があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸発管の診断方
法において、前記の蒸発管の診断部位を挟んで放射線源
とフイルムを配置して撮影を行う放射線透過試験方式
は、図9に示すように炉外側が保温材で覆われているた
め、保温材を取除いて診断し、診断の終了後はこれを復
旧する付帯工事が必要であった。また、放射線を取扱う
ため、診断中にはその周辺で他の作業ができなかった。
【0006】磁気を利用した診断方法の場合は、診断部
位に磁石を設置して磁粉をふりかける必要があるため、
蒸発管の外側の保温材を取外さなければ診断ができなか
った。このため、定期検査前後の保温材の取外しとその
復旧に相当な時間と費用を要していた。
【0007】送受信機能を有する超音波探触子を蒸発管
の表面に当て、超音波を炉内側から管内の水を介して超
音波を炉外側に導いて、炉外側を診断する方法は、炉外
の保温材を取外す必要はないが、管内に水を封入しなけ
ればならなかった。この種の劣化診断は、発電設備の定
期検査時に実施するが、このときには水は排出した状態
であるため、上記の診断方法の実施の際にはわざわざ管
内に水を封入する必要がある。
【0008】ボイラ水の漏洩を未然に防止するために、
蒸発管の診断は必要不可欠であるが、蒸発管の劣化はボ
イラ外側に発生することが多いため、現状の診断方法は
上記のように多くの労力を要する。保温材を取除く作業
を伴わないでボイラの内側から管の炉外側が診断でき、
簡便、かつ合理的な診断方法が求められていた。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、ケーシング、保温材を取外すことなく、炉
外側に生じた亀裂等の損傷を炉内側から診断でき、かつ
管内に水を封入せずに検出できる診断方法及び装置を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の配管の診断方法は、その位置が探触子位
置検出器により検出される欠陥検出用探触子が配管の管
外表面を摺動しながら超音波の発信波を管軸に対して斜
め方向の管肉内に斜め入射し、上記欠陥検出用探触子が
摺動する管外表面と対向する管外表面に欠陥がある場
合、その欠陥による反射波を上記欠陥検出用探触子が受
信し、その出力信号を上記探触子位置検出器の出力信号
とともに画像処理装置が入力して欠陥画像を形成し、ま
た、その位置が探触子位置検出器により検出される位置
検出用探触子が上記配管の管外表面を摺動しながら超音
波の発信波を管軸に対して直交する方向の管肉内に斜め
入射し、上記位置検出用探触子が摺動する管外表面と対
向する管外表面に溶接部がある場合、この溶接部による
反射波を上記位置検出用探触子が受信し、上記探触子位
置検出器の出力信号とともにその出力信号を上記画像処
理装置が入力して溶接部位置画像を形成した後、上記画
像処理装置が予め入力されている溶接部断面形状パター
ンに上記溶接部位置画像と欠陥画像を重ね合せ、溶接部
と欠陥とが表示された画像を得ることを特徴としてい
る。
【0011】(2)本発明の配管の診断装置は、超音波
の発信波を配管の管軸に対して斜め方向の管肉内に斜め
入射しそれが位置する管外表面と対向する管外表面にあ
る欠陥による反射波を受信する欠陥検出用探触子、超音
波の発信波を上記配管の管軸に対して直交する方向の管
肉内に斜め入射しそれが位置する管外表面と対向する管
外表面にある溶接部による反射波を受信する位置検出用
探触子、上記配管の管外表面に配設され探触子位置検出
器が設けられ上記欠陥検出用探触子と位置検出用探触子
が搭載されてそれぞれを管外表面に摺動させる探触子移
動装置、および上記欠陥検出用探触子と位置検出用探触
子よりそれぞれの出力信号を入力して欠陥画像と溶接部
位置画像を形成しこれらを予め入力された溶接部断面形
状パターンに重ね合せて溶接部と欠陥とが表示された画
像を形成する画像処理装置を備えたことを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】上記発明(1)において、欠陥検出用探触子が
超音波の発信波を配管の管軸に対して斜め方向の管肉内
に入射すると、対向する管外表面に欠陥がない場合は、
上記発信波は管外表面に反射されながら管軸方向に進行
し、欠陥による反射は生じない。
【0013】しかし、対向する管外表面に欠陥がある場
合には、上記発信波は管外表面による反射をくり返した
後に欠陥に到達し、この欠陥により反射され、この反射
波が管外表面による反射をくり返した後、上記欠陥検出
用探触子に受信されるため、この出力信号と探触子位置
検出器の出力信号を入力した画像処理装置は欠陥画像を
形成することができる。
【0014】また、位置検出用探触子が超音波の発信波
を上記配管の管軸に対して直交する方向の管肉内に入射
すると、対向する管外表面に溶接部がない場合は、上記
発信波は管外表面で奇数回反射して上記位置検出用探触
子により受信され、同探触子は一定レベルの出力信号を
出力する。
【0015】しかし、対向する管外表面に溶接部がある
場合には、この溶接部が発信波を散乱させるため、この
反射波を受信して上記位置検出用探触子が出力する出力
信号のレベルは低下する。そのため、この探触子の出力
信号を探触子位置検出器の出力信号とともに入力した画
像処理装置は、溶接部の位置を表示した溶接部位置画像
を形成することができる。
【0016】上記欠陥画像と溶接部位置画像を形成した
画像処理装置は、まず、予め入力されている溶接部断面
形状パターンに溶接部が一致するように上記溶接部位置
画像を重ね合せる。その後、欠陥画像について発信波を
管軸に対して斜め方向に入射することによる溶接部位置
画像との管軸方向のずれ長さを補正し、管外表面が一致
するように欠陥画像を溶接部位置画像に重ね合せて画像
の合成を完了する。
【0017】そのため、探触子の摺動可能な管外表面に
対向する管外表面部分について、欠陥と溶接部の形状を
関連付けた画像を得ることができ、この部分が保温材等
により覆われている場合にもこれを取外すことなく、正
確な欠陥検出が可能となる。
【0018】上記発明(2)においては、探触子位置検
出器が設けられた探触子移動装置により欠陥検出用探触
子と位置検出用探触子が、上記発明(1)と同様に配管
の管外表面を摺動して超音波を発受信し、それぞれの出
力信号を入力した画像処理装置が上記発明(1)と同様
に画像合成を行うため、上記発明(1)と同様保温材等
を取外すことなく、配管の正確な欠陥検出が可能とな
る。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例に係る配管の診断装置を図
1及び図2に示す。なお、本実施例の装置は、図9に示
すように炉外側に支持金物4が設けられて固定されたボ
イラ蒸気管1に適用されるものであり、支持金物4が取
付けられた蒸発管1の溶接部5に生じる亀裂(欠陥)を
検出するための装置であるが、一般の配管にも適用可能
である。
【0020】図1及び図2に示す本実施例の装置は、溶
接部に生じる亀裂(欠陥)を検出するための欠陥検出用
探触子9a、支持金物の溶接部を検出するための位置検
出用探触子9b、同探触子9a,9bが取付けられた探
触子移動装置26、および同移動装置26よりそれぞれ
の探触子9a,9bの位置信号を入力し上記探触子9
a,9bよりそれぞれの検出信号を入力して欠陥が表示
された画像を出力する画像処理表示装置により形成され
ている。
【0021】上記探触子9a,9bは、図2(a)及び
図2(b)に示すように、それぞれ超音波を発受信する
発信用振動子91と受信用振動子92を備え、この振動
子91,92が蒸発管1との接触面94a,94bを有
するシュー93a,93bに配設されて形成され、それ
ぞれ図2(c)に示すように蒸発管1の外表面を摺動す
るものである。
【0022】上記探触子移動装置26は、図1(b)に
示すように、固定具41により蒸発管1に固定されるX
方向移動用レール42、同レール42に搭載されX方向
位置検出器47が設けられたX方向移動体43、同移動
体43に配設されたY方向移動用レール44、同レール
44に搭載されY方向位置検出器48と探触子ホルダ4
6が設けられたY方向移動体45により形成されてい
る。
【0023】なお、上記探触子ホルダ46は探触子9a
又は9bが固定されるものであり、また、上記Y方向と
は蒸発管1の管軸方向でありX方向は管軸方向と直交す
る方向である。
【0024】また、上記画像処理表示装置25は、図1
(a)に示すように、上記探触子9a又は9bが接続さ
れた超音波探傷器20、上記X方向位置検出器47とY
方向位置検出器48が接続された探触子位置検出装置2
2、同検出装置22と上記超音波探傷器20よりそれぞ
れの出力信号を入力し溶接部の断面形状と欠陥の位置を
関連付けて表示された画像を形成して出力する画像処理
装置21、および同画像処理装置21の出力信号を入力
して画像を表示する表示装置23とプリンタ24により
形成されている。
【0025】次に、上記本実施例の装置の作用につい
て、図3乃至図8により以下に説明する。なお、本実施
例は、蒸発管1に生じる欠陥が図5(c)に示すように
支持金物4を取付けるための溶接部5の止端部5aとル
ート部5bに発生しやすいこと、また、欠陥に対しては
超音波を斜めに入射させるとそれを確実に検出できるこ
とに着目してなされたものである。
【0026】まず、上記探触子移動装置26の探触子ホ
ルダ46に欠陥検出用探触子9aを取付けて欠陥探傷を
行う場合について、図3及び図4により説明する。この
場合、図3に示すように、超音波探傷器20からの信号
により探触子9aが発信した発信波10は、蒸発管1の
管軸に対して斜めに管肉内に斜め入射し、探触子9aと
対向する蒸発管1の面に亀裂12がある場合には、管外
表面で2回反射した後、上記亀裂12に到達して反射す
る。
【0027】この亀裂12で反射された反射波11は、
発信波10と反対側の管外表面で2回反射して探触子9
aで受信され、超音波探傷器20を介して画像処理装置
21に入力され、同画像処理装置21が図6(a)に示
す欠陥のある画像を形成する。
【0028】一方、探触子9aと対向する蒸発管1の面
に亀裂12がない場合は、図4に示すように、発信波1
0は管外表面で反射されながら管軸方向にそのまま進行
し、探触子9で受信されないため、画像処理装置21は
欠陥のない画像を形成する。なお、上記欠陥探傷時の画
像には、図6(a)に示すように、欠陥31の他に蒸発
管1の直径を入力することにより形成された計算上の管
外表面位置32が表示されている。
【0029】次に、上記探触子ホルダ46に位置検出用
探触子9bを取付けて溶接部5の検出を行う場合につい
て、図5により説明する。この場合、超音波探傷器20
からの信号により探触子9bが発信した発信波10は、
蒸発管1の管軸に対して直交する面に沿って管肉内に斜
め入射して管外表面で反射し、溶接部5がない場合は、
図5(a)に示すように蒸発管1を一周して探触子9b
により受信される。
【0030】しかし、溶接部5がある場合には、反射波
11は図5(b),(c)に示すように他の方向に反射
されて散乱するため、この反射波11を受信して出力す
る探触子9bの信号出力15は低下する。
【0031】この出力信号が最も低下する位置は、溶接
部5の脚長ma と溶け込み深さnaの和を2分する止端
部5aとルート部5bの間の中心線とよく一致するもの
であり、探触子9bの出力信号を超音波探傷器20を介
して入力したデータ処理装置21は、図6(b)に示す
ように溶接部5の脚長ma と溶け込み深さna の和を2
分して求めた溶接部中心線33が設けられた画像を形成
する。
【0032】上記探触子9a,9bの出力信号を入力し
た画像処理装置21は合成画像を形成するが、その要領
について、図6及び図7を用いて以下に説明する。上記
画像処理装置21には、予めその脚長mと溶け込み深さ
nが想定されて溶接部5が形成され、溶接部中心線33
aが設けられた図6(c)に示す溶接部5の断面形状パ
ターンが記憶されており、まず、このパターンに図6
(b)に示す画像を溶接部中心線33,33aが一致す
るように重ね合せる。
【0033】その後、図6(a)に示す画像を管外表面
32,32aが一致するように重ね合せて画像合成を完
了し、図6(d)に示す合成画像を表示装置23に表示
し、プリンタ24によりプリントアウトする。
【0034】なお、探触子9aの出力信号より得られる
図6(a)に示す画像は、探触子9aが蒸発管1の管軸
に対して斜めに管肉内に発信波10を発信しているた
め、探触子9a,9bが管外表面の同一位置から発信波
10を発信した場合、探触子9bの出力信号により得ら
れる図6(b)に示す画像に対して管軸方向に一定の長
さだけずれたものである。
【0035】そのため、図6(a)に示す画像を重ね合
せるときには、画像処理装置21がこの管軸方向のずれ
の長さを求めた後、ずれの長さだけ画像を移動して重ね
合せを行っている。
【0036】上記管軸方向のずれについては、図3
(b)及び図8に示すようにこのずれの長さを3×y、
管の半径をγ、首振り角をα、ビーム路程を3×W、屈
折角をθとした場合、これらの間には次の関係があるた
め、この関係式より3×yを求める。
【0037】 y=(√3/2)γtan α γ=2W cosθ W2 =γ2 +y2 以上本実施例の作用、すなわち欠陥の検出から画像処理
に至るプロセスを説明したが、欠陥検出用探触子9aで
は欠陥からの反射波以外に、溶接部の形状に起因する反
射波も検出されるので、両者を的確に識別することが重
要である。
【0038】図8は当該溶接部に発生する典型的な欠
陥、及び溶接部の形状に対する音波の入射方向と反射波
の関係を示すものであり、本図に示すように欠陥からの
反射波、溶接部の形状に起因する反射波は共に、音波の
入射方向との関係において検出性に特異性がある。図8
(a)は溶接止端部側から音波の入射した場合であり、
止端部のき裂13の反射波aが有効に検出できる一方
で、ルート部の形状に起因する反射波cが検出され易
い。また、図8(b)はルート側から音波の入射した場
合であり、この場合にはルート部のき裂14の反射波b
が有効に検出できる一方で、溶接止端部の形状に起因す
る反射波dが検出され易い。
【0039】従って、溶接止端部側から音波の入射した
場合には、止端部の欠陥の反射波aとルート部の形状に
起因する反射波cとを、また、ルート側から音波の入射
した場合には、ルート部の欠陥の反射波bと溶接止端部
の形状に起因する反射波dとを夫々的確に識別すること
が重要であるが、本実施例によれば溶接部の形状に起因
する擬似欠陥画像を含めた欠陥画像を溶接部の断面形状
と合成して表示するので、両者の識別が容易にできる。
【0040】すなわち、溶接止端部側から音波の入射し
た場合には、欠陥検出用探触子9aにより得られる画像
が止端部に位置していれば欠陥画像、ルート部に位置し
ていれば擬似欠陥画像と判別する。また、ルート部側か
ら音波の入射した場合には、欠陥検出用探触子9aによ
り得られる画像がルート部に位置していれば欠陥画像、
止端部に位置していれば擬似欠陥画像と判別する。
【0041】上記により、超音波で検出した欠陥の画像
を溶接部の形状と関連付けて表示するため、蒸発管の正
確な欠陥検出が保温材やケーシングを取外すことなく炉
内部から可能となり、また、蒸発管内に水を封入する必
要がないため、検査コストの低減が可能となった。
【0042】なお、本実施例においては、探触子移動装
置26には欠陥検出用探触子9aと位置検出用探触子9
bを1個ずつ取付けて、欠陥検出と溶接部位置検出を行
っているが、これらをいっしょに探触子移動装置26に
取付け、スイッチにより切替使用することも可能であ
り、また、欠陥検出と溶接部位置検出はいずれを先に行
ってもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明の配管の診断方法及び装置は、探
触子を配管の管外表面で摺動させる探触子移動装置に搭
載された欠陥検出用探触子が発信波を管軸に対して斜め
方向の管肉内に斜め入射して欠陥を検出し、同様に探触
子移動装置に搭載された位置検出用探触子が発信波を管
軸に対して直交する方向の管肉内に斜め入射して溶接部
を検出し、画像処理装置が欠陥検出用探触子の出力信号
より欠陥画像を形成し、また、位置検出用探触子の出力
信号より溶接部位置画像を形成した後、これらを予め入
力された溶接部断面形状パターンに重ね合せることによ
って、探触子の摺動面に対向する管外表面部分につい
て、欠陥と溶接部形状を関連付けた画像を得ることが可
能となり、この部分に保温材等がある場合にもこれを取
外すことなく、正確に欠陥を検出することが可能とな
る。
【0044】また、従来のように配管内に水を封入する
ことが不要となるため、検査コストの大幅低減が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る診断装置の説明図で、
(a)は探触子と画像処理装置、(b)は探触子移動装
置の説明図である。
【図2】上記一実施例に係る探触子の説明図で、(a)
は欠陥検出用探触子、(b)は位置検出用探触子、
(c)は探触子の摺動要領の説明図である。
【図3】上記一実施例に係る蒸発管に欠陥がある場合の
欠陥検出用探触子の作用説明図で、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】上記一実施例に係る蒸発管に欠陥がない場合の
欠陥検出用探触子の作用説明図で、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図5】上記一実施例に係る位置検出用探触子の作用説
明図で、(a)は蒸発管に溶接部がない場合、(b)は
蒸発管に溶接部がある場合、(c)は探触子の出力信号
の説明図である。
【図6】上記一実施例に係るデータ処理装置が形成する
画像の説明図で、(a)は欠陥画像、(b)は溶接部位
置画像、(c)は溶接部断面形状パターン、(d)は合
成画像である。
【図7】上記一実施例に係る欠陥画像のずれ長さを求め
るための変数の説明図である。
【図8】上記一実施例に係る欠陥検出用探触子が発信す
る発信波に対する反射波の説明図で、(a)は音波を止
端部側から入射した場合、(b)は音波をルート側から
入射した場合の説明図である。
【図9】欠陥検出の対象であるボイラの蒸発管の説明図
である。
【図10】従来の診断方法の説明図で、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 蒸発管 2 保温材 3 ケーシング 4 支持金物 5 溶接部 9a 欠陥検出用探触子 9b 位置検出用探触子 10 発信波 11 反射波 12,13,14 亀裂 15 出力信号 20 超音波探傷器 21 画像処理装置 22 位置検出装置 23 表示装置 25 画像処理表示装置 26 探触子移動装置 47 X方向位置検出器 48 Y方向位置検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 捷敏 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 平4−105060(JP,A) 特開 平4−19558(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その位置が探触子位置検出器により検出
    される欠陥検出用探触子が配管の管外表面を摺動しなが
    ら超音波の発信波を管軸に対して斜め方向の管肉内に斜
    め入射し、上記欠陥検出用探触子が摺動する管外表面と
    対向する管外表面に欠陥がある場合、その欠陥による反
    射波を上記欠陥検出用探触子が受信し、その出力信号を
    上記探触子位置検出器の出力信号とともに画像処理装置
    が入力して欠陥画像を形成し、また、その位置が探触子
    位置検出器により検出される位置検出用探触子が上記配
    管の管外表面を摺動しながら超音波の発信波を管軸に対
    して直交する方向の管肉内に斜め入射し、上記位置検出
    用探触子が摺動する管外表面と対向する管外表面に溶接
    部がある場合、この溶接部による反射波を上記位置検出
    用探触子が受信し、上記探触子位置検出器の出力信号と
    ともにその出力信号を上記画像処理装置が入力して溶接
    部位置画像を形成した後、上記画像処理装置が予め入力
    されている溶接部断面形状パターンに上記溶接部位置画
    像と欠陥画像を重ね合せ、溶接部と欠陥とが表示された
    画像を得ることを特徴とする配管の診断方法。
  2. 【請求項2】 超音波の発信波を配管の管軸に対して斜
    め方向の管肉内に斜め入射しそれが位置する管外表面と
    対向する管外表面にある欠陥による反射波を受信する欠
    陥検出用探触子、超音波の発信波を上記配管の管軸に対
    して直交する方向の管肉内に斜め入射しそれが位置する
    管外表面と対向する管外表面にある溶接部による反射波
    を受信する位置検出用探触子、上記配管の管外表面に配
    設され探触子位置検出器が設けられ上記欠陥検出用探触
    子と位置検出用探触子が搭載されてそれぞれを管外表面
    に摺動させる探触子移動装置、および上記欠陥検出用探
    触子と位置検出用探触子よりそれぞれの出力信号を入力
    して欠陥画像と溶接部位置画像を形成しこれらを予め入
    力された溶接部断面形状パターンに重ね合せて溶接部と
    欠陥とが表示された画像を形成する画像処理装置を備え
    たことを特徴とする配管の診断装置。
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