JP2982779B2 - 毛髪巻取具 - Google Patents

毛髪巻取具

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JP2982779B2
JP2982779B2 JP10017168A JP1716898A JP2982779B2 JP 2982779 B2 JP2982779 B2 JP 2982779B2 JP 10017168 A JP10017168 A JP 10017168A JP 1716898 A JP1716898 A JP 1716898A JP 2982779 B2 JP2982779 B2 JP 2982779B2
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敏子 寺谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪巻取具に関し、
より詳細には形状復元力を利用して毛髪に外方への引っ
張り力を作用させつつ毛髪を巻き取る毛髪巻取具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】老若男女を問わず、人間は様々なヘアス
タイルを採用することによって自らの個性や雰囲気を演
出しようとする。その際、ヘアカットによるヘアスタイ
ルの発現もさることながら、毛髪巻取具によって毛髪の
巻回状態を保持し、毛髪にくせ付けしてヘアスタイルを
発現させる場合も多い。
【0003】前記毛髪巻取具としては、ロッド等、中空
円柱状の部材が用いられることが多く、図31において
はその一例としてパーマ付与時に用いられる毛髪巻取具
を示した。図例の毛髪巻取具110は、毛髪をその表面
に巻き付けるロッド111と、毛髪を巻いた状態のロッ
ド111をその長手方向にそって括る輪ゴム112と、
ロッド111表面に巻かれた毛髪に輪ゴム112の括り
跡が残らないよう、ロッド111を括っている輪ゴム1
12とロッド111表面に巻かれた毛髪との間に隙間を
形成するためのピン113とからなっている。
【0004】前記した従来のロッド111を用いて毛髪
を巻き取る工程は図32に示す通りである。まず毛髪1
20を櫛等により適当量すくい取り、吸水性の良好な紙
等からなるシート体114等を半分に折るようにして毛
髪120を挟持する(図32(a))。この時、毛髪1
20を濡らしておくと扱いやすい。次にこの毛髪120
をシート体114ごと毛先121側からロッド111に
巻き取り(図32(b))、次に毛髪120が巻かれた
ロッド111をその長手方向に輪ゴム112で括り(図
32(c))、この輪ゴム112の跡が毛髪に付かない
ように輪ゴム112と毛髪120との間にピン113を
挟み込んでおく(図32(d))。
【0005】また、特に縦方向へうねり状のカールを施
したい場合は、図33に示すような円錐形状に近い縦長
のロッド115を用い、このロッド115に毛髪をらせ
ん状に巻き付ける。上記ロッド111、115は例えば
パーマ処理の他、ドライヤー等の熱をあてたり一定時間
保持することにより毛髪に巻取状態をくせ付けする場合
にも用いられる。
【0006】しかしながら従来の毛髪巻取具を用いて毛
髪巻き取りを行う場合には下記の様な課題があった。す
なわち、毛髪に美しいくせ付けを行うには、毛髪に張り
を持たせた状態で巻き取るのが望ましいが、ロッド11
1、115表面は滑りやすいため毛髪の巻きはじめの作
業が特に難しく、また、ロッド111、115はプラス
チック等、非弾力性の材質からなる場合が一般的であ
り、毛髪に外方への引っ張り力を作用させた状態で巻き
取るには熟練を要する。また、ロッド111、115に
毛髪120を巻き取る際、未熟な美容師や素人が行うと
毛先121等が折れた状態のまま巻き取られる場合が多
く、特にこの状態でパーマ処理を行うと毛先121の折
れ状態がそのまま固定されることとなり、ドライヤーの
熱によっても前記状態を改善することは困難となる。ま
た、毛髪を巻き取ったロッド111が転動しないよう輪
ゴム112等で括っても、その括る位置が的確でないと
ロッド111が転動し易く、巻取状態を保持しにくい。
【0007】このように、従来のロッド111、115
に毛髪120を巻き付けるにはある程度高い技術を要
し、特に、毛髪120に外方への引っ張り力を作用させ
た状態で巻き取るには熟練を要するため、未熟な美容師
や素人が行うと毛髪120を巻き取るのに時間がかかっ
たり、仕上がりが思わしくなかったりする場合があると
いった課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
みなされたものであり、毛髪に外方への引っ張り力を作
用させた状態で毛先を折る心配なく巻き取りを行い得る
毛髪巻取具であって、取り扱いが簡単で、作業性が良
く、未熟な美容師や素人であっても技術レベルに関係な
く容易に巻き取りおよび該巻き取り状態の保持を行うこ
とが可能な毛髪巻取具を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る毛髪巻取具は、少なくとも毛髪を巻き付
ける部位が弾性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を
有し、且つ、毛髪の毛先を保持する毛先保持手段を備え
たロッドと、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き
付けた状態を維持する巻着維持手段とからなる基本構成
を有するものである。
【0010】前記ロッドとしては、例えば前記毛髪巻着
部位を貫通するスリットにより二股に分離された二股部
位を毛先を保持する毛先保持手段としたロッドを例示す
ることができ、前記二股部位を構成する各々の分離片の
略中心軸芯部に孔または穴が形成されたロッドとした場
合は、前記巻着維持手段を、前記孔または穴に挿入可能
でテコ杆により開閉されるクリップ片を有する巻着維持
手段とするのが好ましい。
【0011】巻着維持手段としては、テコ杆により開口
し、前記ロッドを被覆可能な複数のカバー片を有するカ
バー体であって、閉口時のカバー片内面による圧接に
て、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状
態を維持する巻着維持手段(以下、巻着維持手段Aと記
す。)を挙げることもできる。また、他の巻着維持手段
としては、毛髪を巻き付けた前記ロッドを抱持するC字
状のリング部と該リング部の一端から延長された回り止
め用の脚部とからなり、前記ロッドに毛髪を緊張力を付
与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段(以下、
巻着維持手段Cと記す。)を挙げることもできる。
【0012】また、本発明に係る毛髪巻取具としては、
中空であって、毛髪巻着部位が長さ方向全長に渡る第1
スリットにより切断されて弾性復元可能に圧縮変形し、
且つ、前記毛髪巻着部位の長さ方向中間部に形成された
第2スリットを毛先を保持する毛先保持手段として備え
たロッドと、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き
付けた状態を維持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取
具を例示することができる。この場合、前記巻着維持手
段としては、上記巻着維持手段Aまたは巻着維持手段C
や、両端部を液体または気体の注出口とし、前記両端部
間に前記液体または気体の注入口が形成された略コの字
形状の管状体であって、毛髪巻着部位上への圧接設置に
より、ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態
を維持する巻着維持手段(以下、巻着維持手段Bと記
す。)を挙げることができる。この毛髪巻取具の場合、
前記ロッドの一端部または両端部に、該ロッドに巻き付
けた毛髪の根元側または毛先を保持する第3スリットを
形成し、該第3スリットを前記ロッドに毛髪を緊張力を
付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段とする
ことも好ましく、本構成の場合には前述の巻着維持手段
A,B,Cは不要であるが、併用することも可能であ
る。
【0013】また、本発明に係る毛髪巻取具としては、
少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾性復元可能に圧縮
変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、前記毛髪巻着部位
に形成されたスリットを毛先保持手段として備えたロッ
ドと、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた
状態を維持する巻着維持手段とからなる基本構成を有す
毛髪巻取具を挙げることもできる。この場合、前記ロ
ッドの両端部に一対のスリットを形成し、一方のスリッ
トを毛先保持手段とし、他方のスリットを前記ロッドに
毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着
維持手段としてもよい。
【0014】前記毛髪巻取具の具体例としては、前記毛
髪巻着部位の長さ方向中間部に貫通するスリットを前記
毛先保持手段として備えたロッドと、上記巻着維持手段
Aとからなる毛髪巻取具が挙げられる。巻着維持手段と
しては巻着維持手段Aのみならず巻着維持手段Bまたは
Cであってもよい。
【0015】前記毛髪巻取具の別の具体例としては、前
記毛髪巻着部位の長さ方向全長に渡りまたは長さ方向中
間部において前記毛髪巻着部位を貫通することなく形成
されたスリットと毛髪巻着面に開口する前記スリットへ
の貫通孔とからなる前記毛先保持手段として備えたロッ
ドと、上記巻着維持手段Aとからなる毛髪巻取具が挙げ
られる。巻着維持手段としては、巻着維持手段Aのみな
らず巻着維持手段BまたはCであってもよい。
【0016】前記毛髪巻取具のさらに別の具体例として
は、前記毛髪巻着部位の長さ方向全長に渡りまたは長さ
方向中間部において前記毛髪巻着部位を貫通することな
く形成されたスリットと毛髪巻着面に開口する前記スリ
ットへの第1貫通孔とからなる前記毛先保持手段として
備えるとともに、前記第1貫通孔に連続してロッド本体
に形成された第2貫通孔を備えたロッドからなり、前記
ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を前記
第1貫通孔及び第2貫通孔にピンを挿通して維持する巻
着維持手段を含むものが挙げられる。
【0017】また、本発明に係る毛髪巻取具としては、
少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾性復元可能に圧縮
変形する毛髪巻着部位の、長さ方向中間部において貫通
する第Iスリットと、前記毛髪巻着部位を貫通する第II
スリットにより二股に分離される二股部位とを有し、前
記第Iスリットと前記二股部位のいずれか一方を毛先保
持手段とするロッドと、前記ロッドに毛髪を緊張力を付
与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段とからな
る毛髪巻取具を挙げることもできる。前記巻着維持手段
としては、上記巻着維持手段Aや上記巻着維持手段Bま
たはCが挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
実施例に係る毛髪巻取具を図面に基づいて説明する。な
お、何らこれに限定されるものではない。 (実施例1)図1(a)は実施例1に係る毛髪巻取具を
構成するロッド10を示した模式的斜視図であり、ロッ
ド10は例えば毛髪巻着部位である柱側面10aと、柱
上面10bおよび柱底面10cを有し、円柱状スポンジ
様体からなる。柱側面10aには一側面部から他側面部
へ貫通し、且つ柱上面10bおよび柱底面10cまでは
達しない毛髪保持用スリット11が毛先121を保持す
る毛先保持手段として形成されており、図1(b)の模
式的断面図に示されるようにロッド10のAA´断面に
おいて毛髪保持用スリット11は円柱状スポンジ様体の
中心軸芯方向に弧を描いて形成され、そのスリット面1
1aは曲面となっている。また、ロッド10には、柱側
面10aの一側面部から他側面部へ貫通する貫通孔12
が形成されていて、貫通孔12には例えば巻着維持手段
としてのピン13等が挿入可能となっている。
【0019】このように構成されたロッド10に毛髪1
20を巻き付けるには、図2の工程図に示すように例え
ばロッド10の毛髪保持用スリット11に毛髪120を
挿通し(図2(a))、毛先121を毛髪保持用スリッ
ト11内部に保持した後(図2(b))、ロッド10を
図中矢印方向に回転させて毛髪120を巻き取った巻回
体とし(図2(c))、貫通孔12にピン13を挿通さ
せて前記巻回体の転動を防止する(図2(d))。
【0020】上記ロッド10によれば、予め毛髪保持用
スリット11内に毛先121を保持することができ、そ
の毛髪保持用スリット11がある程度の幅および奥行き
を有するものであるため、毛髪巻取時に毛先121が折
れ曲がるのを防止することができ、また、毛先121の
長さが不揃いでばらついてる場合であっても容易に毛髪
保持用スリット11内に保持することができる。また、
一度毛髪120を毛髪保持用スリット11に挿通させた
(上記(a)工程)後、ロッド10を毛先121方向に
滑らせて上記(b)工程とした場合は、毛髪保持用スリ
ット11のスリット面11aと毛髪120との適度な摩
擦により容易に毛先121を揃えることができる。
【0021】図3は図2(d)のAA´断面を示した模
式的部分拡大断面図であるが、図例のようにロッド10
はスポンジ様体からなっており、このスポンジ様体は多
孔質材であってそれぞれの孔壁が形状復元力を有してい
るため、毛髪の巻回時に圧縮された毛髪巻取部分は弾性
復元可能に圧縮変形する。このため、巻回された毛髪1
20には常時外方への引っ張り力が作用しており、より
強く美しいカールを付与することが可能となる。特に毛
髪保持用スリット11内に毛先121を保持した後毛髪
保持用スリット11を指にて押さえつけることにより、
毛先121をしっかり保持した状態で毛髪120を引っ
張りつつ巻き付けた場合は前記引っ張り力の作用をより
強調することができる。
【0022】また、貫通孔12にピン13を挿通した場
合、図中矢印両方向の転動が規制されるため、ロッド1
0に毛髪120を緊張力を付与して巻き付けた状態が維
持される。実施例1では貫通孔12が形成されている場
合について示したが、何らこれに限定されることはな
く、貫通孔12が形成されていなくとも、毛髪保持用ス
リット11にピン13等を挿通することにより図中矢印
両方向の転動を規制し、巻回状態を保持することもでき
る。
【0023】(実施例2)図4は、実施例2に係る毛髪
巻取具を構成し円柱状スポンジ様体からなるロッド20
を示した模式的斜視図であり、ロッド20においては、
毛髪巻着部位である柱側面20aの長さ方向中間部にお
いて貫通する毛髪保持用スリット(第I スリット)11
の他、柱側面20aの一側面部から他側面部へ貫通し、
且つ柱底面20cまで達っする毛髪保持用スリット(第
IIスリット)21が形成されている。この毛髪保持用ス
リット21も底面視形状が円柱状スポンジ様体の中心軸
芯方向に弧を描くよう形成されている。ここでロッド2
0は毛髪保持用スリット21により二股に分離された部
位である二股部位20Aとその他の部位である連結部位
20Bとから構成されていることになり、毛髪保持用ス
リット11、二股部位20Aのいずれか一方が毛先保持
手段となる。
【0024】このように構成されたロッド20に毛髪1
20を巻き付けるには、図5に示すようにまず毛髪12
0を毛髪保持用スリット11に挿通させる。この時、例
えば巻き取りを希望する最上部の毛髪部分まで毛髪12
0を挿通させ(図5(a))、この毛髪120を毛髪保
持用スリット21方向に向かって巻き付け(図5
(b))、毛髪120の巻き終わり部分を毛髪保持用ス
リット21に挟み込む(図5(c))。
【0025】前記したロッド20においては、図1に示
したロッド10の場合と違って巻き取りを希望する最上
部の毛髪部分から巻き取りを始めるため、例えば巻き始
め部分にしっかりとカール付与したい場合等において便
利である。また、毛先121まで巻き取らずに毛髪途中
で巻き終えてもよく、この場合は、毛髪120の長さ方
向中間部分にカール付与することができる。さらに毛髪
120は毛髪保持用スリット11、21の双方にて挟持
されることとなるため、ロッド20の転動を防止するこ
とができ、ロッド10(図1)の場合と同様、ピン13
は必ずしも使用する必要はなく、貫通孔12(図1)は
形成されていてもいなくともよい。
【0026】ここで例えばロッド20の円柱長さを十分
に長くした場合は、従来のロッド115(図33)に代
わるものとして用いることが可能であり、毛髪120を
螺旋状に巻き付けてくせ付けすることができる。この場
合も毛髪120の巻き初めと巻き終わりの2箇所が挟持
されることとなるため、ロッド20の転動を防止するこ
とができる。
【0027】(実施例3)図6は、実施例3に係る毛髪
巻取具を構成し円柱状スポンジ様体からなるロッド30
を示した模式的斜視図であり、図例のロッド30におい
ては、毛髪巻着部位である柱側面30aに切り口を有
し、柱側面30aを貫通し且つ柱底面30cまで達した
毛髪保持用スリット31が形成されている。ロッド30
はこの毛髪保持用スリット31により二股に分離された
二股部位30Aとその他の部分である連結部位30Bと
から構成されており、この二股部位30Aが毛先保持手
段となる。図例の毛髪保持用スリット31のスリット面
31aは平面であるが、曲面であってもよいのは勿論で
ある。
【0028】二股部位30Aは分離片32、33から構
成されており、連結部位30B側から分離片32、33
の略中心軸芯部へは図例の如くクリップ等差し込み用穴
35が形成され、巻着維持手段であり、テコ杆34aに
より開閉されるクリップ34が差し込まれている。
【0029】図7(a)〜(c)は分離片32、33間
に毛髪120を挟持した状態で巻き取りを行う方法例を
工程順に示した図である。まずクリップ等差し込み用穴
35にクリップ34を差し込み、テコ杆34aを摘んで
分離片32、33間に隙間を作り、前記隙間に毛髪12
0を通す(図7(a))。次にテコ杆34aの摘まみを
やめ、分離片32、33間に毛髪120を挟持し、例え
ばロッド30を回転させることによりロッド30の柱側
面30aに毛髪120を巻き取る(図7(b))。そし
てロッド30からクリップ34を抜き取り、クリップ等
差し込み用穴35の一方にクリップ34の一片を挿通し
て、ロッド30に毛髪120を緊張力を付与して巻き付
けた状態を維持する。
【0030】このロッド30によれば、分離片32、3
3間に毛髪120を挟持するため、毛先121を折る心
配がなく、また、毛髪120をしっかり保持した状態で
巻き取りを行うことができるため、作業が従来工程より
も容易となる。なお、実施例3ではクリップ34を用い
たが、なんらこれに限定されないことは勿論であり、場
合によってはクリップ等差し込み用穴35が形成されて
いなくともよい。この場合、先に説明したように毛髪保
持用スリット31にピン13(図3)等を差し込むこと
によりロッド30の転動を防止することができる。ま
た、クリップ等差し込み用穴35は二股部位30A側か
ら分離片32、33の略中心軸芯部へ形成されていても
よい。
【0031】(実施例4)図8は、実施例4に係る毛髪
巻取具を構成し円柱状スポンジ様体からなるロッド40
を示した模式的斜視図であり、図例のロッド40におい
ては、毛髪巻着部位である柱側面40aに切り口を有
し、柱側面40aを貫通せず、且つ柱上面40bおよび
柱底面40cまで達した毛髪保持用スリット41が形成
されている。この毛髪保持用スリット41も底面視形状
が円柱状スポンジ様体の中心軸芯方向に弧を描くよう形
成されており、そのスリット面41aは曲面である。ロ
ッド40は捲れ可能な部分である捲れ片42とロッド本
体43から構成されるものとすると、捲れ片42には円
柱側面40aに開口するスリット面41aへの貫通孔4
4が形成されている。ロッド40においては、毛髪保持
用スリット41と貫通孔44を合わせて毛先保持段とし
ている。
【0032】図9(a)は捲れ片42を持ち上げてスリ
ット面41aを外部に露出した状態を示した模式的斜視
図であり、(b)はその図中AA´断面を示した図であ
るが、貫通孔44がスリット面41aと平行に近くなる
ほど毛髪120をスムーズに挿通させることができ、毛
先121に不自然な折れが発生することがないため、好
ましい。
【0033】このように構成されたロッド40で毛髪1
20を巻き取るには、まず図10(a)の模式的断面図
に示すように捲れ片42をロッド本体43から持ち上げ
て毛髪120を捲れ片42に形成された貫通孔44に挿
通する。この時、円柱側面40aからスリット面41a
に向かって挿通すると作業性がよい。次に図10(b)
の模式的断面図に示すように捲れ片42をロッド本体4
3に密着させてロッド40を図中矢印方向に回転させる
ことにより毛先121を毛髪保持用スリット41内に入
れ込む。このように毛先121を保持したまま図中矢印
方向に回転させ、図10(c)の模式的斜視図に示すよ
うに毛髪120を巻回する。
【0034】このロッド40によれば、比較的厚さの薄
い捲れ片42に形成された貫通孔44に毛髪120を挿
通させればよく、挿通作業がより容易となる。また、挿
通後の毛先121には捲れ片42の円柱側面40a側か
らの押さえ力が作用し易く、毛先121をしっかりと保
持することができる。なお、貫通孔44の形成箇所は図
10(b)に示した位置に限定されるものでなく、例え
ば図11の模式的断面図に示されるようにカバー片42
と部位本体43との境界部から円柱側面40aにのびる
ように形成されていてもよい。
【0035】前述の実施例4の変形例として、図12〜
図14に示した毛髪巻取具は、前記毛髪巻着部位の長さ
方向全長に渡り前記毛髪巻着部位を貫通することなく形
成されたスリット41と毛髪巻着面に開口する前記スリ
ット41への第1貫通孔45とからなる前記毛先保持手
段として備えるとともに、前記第1貫通孔45に連続し
てロッド本体43に形成された第2貫通孔46を備えた
ロッド40からなり、前記ロッド40に毛髪120を緊
張力を付与して巻き付けた状態を前記第1貫通孔45及
び第2貫通孔46にピン13を挿通して維持する巻着維
持手段を含むものである。つまり、ロッド40には、前
記同様に毛髪巻着部位である柱側面40aに切り口を有
し、柱側面40aを貫通せず、且つ柱上面40bおよび
柱底面40cまで達した毛髪保持用スリット41が形成
されている。そして、捲れ片42の基部とロッド本体4
3の直径部分に、それぞれ第1貫通孔45と第2貫通孔
46とを直線状に貫通させて形成している。
【0036】この毛髪巻取具の使用方法は、図14に示
されており、前記同様に毛髪120の毛先121を捲れ
片42の第1貫通孔45に内側から外側へ挿通し、毛髪
120に緊張力を付与しながらロッド40に巻き付けた
後、前記第1貫通孔45及び第2貫通孔46に市販のピ
ン13を挿通し、毛髪120をロッド40に巻き付けた
状態を弛むことなく維持するのである。
【0037】(実施例5)図15(a)は、実施例5に
係る毛髪巻取具を構成し円柱状のスポンジ様体からなる
ロッドを示した模式的斜視図であり、(b)はそれをA
A´で切断した場合の模式的部分断面斜視図である。図
例のロッド50においては、毛髪巻着部位である柱側面
50aに切り口を有し、柱側面50aを貫通せず、且つ
柱上面50bおよび柱底面50cのいずれにも達しない
毛髪保持用スリット51が形成されている。この毛髪保
持用スリット51においても底面視形状は弧形状であ
り、毛髪保持用スリット51により形成されたスリット
面51aは曲面である。毛髪保持用スリット51および
この毛髪保持用スリット51と略垂直に形成された補助
スリット51c、51dにより捲れ可能とされたロッド
部分を捲れ片52とし、捲れ片52を除く部分をロッド
本体53とすると、捲れ片52の何れかの箇所には円柱
側面50aに開口するスリット面51aへの貫通孔54
が形成されている。ロッド50においては、毛髪保持用
スリット51と貫通孔54を合わせて毛先保持手段とし
ている。
【0038】図16は捲れ片52を持ち上げてスリット
面51aを露出した状態を示した模式的斜視図である
が、図中AA´断面の場合においても貫通孔54はスリ
ット面51aと平行に近くなるほど毛髪120を挿通し
易く毛先121に不自然な折れが発生することがないた
め好ましい。このロッド50を用いた毛髪巻取方法はロ
ッド40の場合と同様に行うことができる。なお、この
場合も実施例4の変形例で示したものと同様に、捲れ片
52とロッド本体53にそれぞれ貫通する第1貫通孔と
第2貫通孔を形成することも可能である。
【0039】これらロッド10〜50を構成するスポン
ジ様体としては、保水性があり、柔軟性、弾性に富むも
のであれば何ら限定されるものでなく、ポリウレタン等
の高分子からなる合成発泡体の他、ゴムを発泡剤で発泡
させて作るスポンジゴム等も挙げられる。また、例えば
ロッド40やロッド50のように捲れ片42、52を有
するものにおいては、捲れ片42、52とロッド本体4
3、53とのスポンジ様体に別物性のものを用いること
も可能であり、例えば捲れ片42、52にやや軟質のス
ポンジ様体を用い、ロッド本体43、53にやや硬質の
スポンジ様体を用いることで捲れ易さと毛髪の巻き取り
易さを兼ね備えたロッドとすることも容易である。この
場合も、捲れ片42、52とロッド本体43、53とを
一体成形するのが好ましい。なお、本発明に係るロッド
は何ら前記スポンジ様体に限定されるものでないことは
勿論であり、少なくとも毛髪120を巻き付ける部位が
弾性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有するもの
であればよい。
【0040】(実施例6)図17(a)は、実施例6に
係る毛髪巻取具を構成し円柱状のスポンジ様体からなる
ロッド60を示した模式的断面図である。図例のよう
に、中心軸芯部が空洞部65となっており、毛髪巻着部
位である柱側面60aを貫通し、且つ柱上面60bおよ
び柱底面60cまでは達しない毛髪保持用スリット61
が毛先保持手段として形成されており、毛髪保持用スリ
ット61を通るAA´断面においては図17(b)の模
式的断面図に示されるように毛髪保持用スリット61は
断面視弧形状を呈し、毛髪保持用スリット61によって
形成されたスリット面61aは湾曲面である。
【0041】(実施例7)図18は実施例7に係る毛髪
巻取具を説明するために、略筒状のロッド70を示した
模式的断面図である。図例のように、中心軸芯部が空洞
部75となっており、毛髪巻着部位である柱側面70a
の長さ方向には全長に渡って第1スリット76が形成さ
れている。ロッド70は例えばプラスチック等の合成樹
脂製であり、前記毛髪巻着部位は第1スリット76が形
成されていることによって弾性復元可能に圧縮変形す
る。また、柱側面70aには、ロッド70の長さ方向中
間部に形成され、中空部75に貫通する毛髪保持用スリ
ット(第2スリット)71が形成されている。
【0042】このロッド70に毛髪120を巻き取るに
は、図19に示すように、まず毛髪挿通用スリット71
および第1スリット76を通って外方へ毛髪120を引
き出し(図19(a))、毛先121を空洞部75内に
て保持した状態でロッド70を図中矢印方向に回転させ
(図19(b))、図19(c)に示した状態とする。
【0043】ロッド70の材質は第1スリット76の存
在によって毛髪巻着部位が弾性復元可能に圧縮変形する
ようになるものであれば何ら限定されることはなく、ス
ポンジ様体であってもよいし、シリコンやプラスチック
等であってもよい。また、形状記憶性を有する部材であ
ってもよい。
【0044】前述の実施例7の変形例として、図20〜
図22に示した毛髪巻取具は、前記ロッド70の一端部
に更に第3スリット77を形成したものである。この場
合も毛髪120の毛先121を毛髪挿通用スリット71
に挿通して保持し、第1スリット76を通して毛髪12
0をロッド70の毛髪巻着面へ引き出し、該ロッド70
に毛髪120を緊張力を付与して巻き取った後、毛髪1
20の根元側122を第3スリット77に挟み込んで巻
き取り状態を維持するか(図21参照)、または毛髪1
20を巻き取った状態でロッド70をリング状に屈曲さ
せて、毛髪120の毛先121を第3スリット77に挾
持して巻き取り状態を維持するのである(図22参
照)。
【0045】(実施例8)図23及び図24は実施例8
に係る毛髪巻取具を示している。本実施例は、前述の実
施例1及び実施例2の変形例に相当するものであり、ス
ポンジ様体からなるロッド10の一端部に毛髪保持用ス
リット11を形成し、他端部に毛髪保持用スリット21
を形成し、一方の毛髪保持用スリット11に毛髪120
の毛先121を挟み込み、ロッド10に毛髪120を緊
張力を付与して巻き取った後、毛髪120の根元側12
2を他方の毛髪保持用スリット21を挟み込んで、巻き
付け状態を維持するのである。従って、一方の毛髪保持
用スリット11が毛先保持手段となり、他方の毛髪保持
用スリット21が巻着維持手段となるのである。ここ
で、前記毛髪保持用スリット11及び毛髪保持用スリッ
ト21は、ロッド10を貫通して形成しても、貫通せず
に形成してもよい。
【0046】更に、前記ロッド10の両端部であって端
部を余した周囲に環状溝14,14を形成し、前記毛髪
保持用スリット11及び毛髪保持用スリット21は該環
状溝14に連続させている。また、ロッド10の中心軸
部には前記同様に空洞部15を形成することが好まし
い。この空洞部15は、毛髪120の毛先121及び根
元側122を収容できるので、巻き付けた状態を更に安
定に維持することが可能である。
【0047】上記実施例6、7、8に示されたロッド6
0、70、10の空洞部65、75、15には、図25
に例示されるような管状体を巻着維持手段(巻着維持手
段B)として取り付けることができる。図例の管状体8
0はその両端部81が向かい合うよう屈曲した略コの字
形状をしており、この両端部81はそれぞれ例えばロッ
ド60の柱上面60b、柱底面60c側から空洞部65
に嵌め込まれるようになっている。該嵌め込みはロッド
60、70の変形容易性、管状体の撓み性のいずれを利
用して行ってもよい。この管状体80の中間部には穴8
2が形成されており、この穴82を注入口とした場合に
両端部81は注出口となる。管状体80の材質はプラス
チックや金属等が挙げられるが、耐薬品性、耐熱性等、
使用状況において適切とされる性質を有するものが好ま
しい。
【0048】この管状体80をロッド60に圧接設置し
た状態を図26に示す。ロッド60にはすでに毛髪12
0が巻き取られているものとする。このような状態で管
状体80の穴82から気体または液体を付与した場合
は、これら液体等は管状体内を移動してその両端部81
からロッド60の空洞部65内に充填される。ロッド6
0はスポンジ様体からなっているためこの空洞部65内
の液体等はロッド60内に浸透してゆくこととなり、特
にこのスポンジ様体を手で揉む等して圧縮した場合はス
ポンジ様体の性質上、形態回復時に前記液体等を十分に
吸収することができる。そしてこの液体等はロッド60
に巻き取られた毛髪120に付与されることとなる。ま
た、この管状体80は実施例6、7に示されたロッド6
0、70のみならず、実施例1〜5に示されたロッド1
0、20、40、50にも応用可能である。
【0049】このように、管状体80を圧接設置した場
合は、ロッド60の内側から前記液体等を付与すること
ができる。また、毛髪を巻き取った状態で前記付与が可
能となる。例えば前記液体としてパーマ付与液を用いた
場合、従来は該パーマ付与液を毛髪に付与した後毛髪巻
取作業を行っていたのに対して、毛髪を巻取後にパーマ
付与液を付与することが可能となる。さらにこの場合、
パーマ付与液は巻き取られた毛髪の内側から順に前記液
に浸漬されることとなるため、前記液が巻取表面の毛髪
に付与される頃には十分に前記液が浸透していることと
なる。よって、従来よりも確実にしかも美しくパーマ処
理することが可能となる。さらに、ロッド60と管状体
80との間に巻き取った毛髪120を挟持することによ
り、ロッド60の転動を防止することもできる。
【0050】これらロッド10〜70で毛髪を巻き取っ
た場合、つぎに示すようなカバー体でこれらを把持また
は挟持することにより、ロッド10〜70に毛髪120
を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持することがで
きる。図27は巻着維持手段(巻着維持手段A)として
の前記カバー体の一例を示した模式的斜視図であり、図
中のカバー体90はロッド10〜70を把持した際にロ
ッド10〜70の中心軸芯と平行な線をテコ軸とするテ
コ杆91、92と、これらテコ杆91、92により開閉
され、テコ杆91、92とそれぞれ連続するカバー片9
3、94とを含んで構成されている。カバー片93、9
4は、ロッド10〜70を把持または挟持する都合上、
閉口時のカバー片93、94の内面による圧接にてロッ
ド10〜70に毛髪120を緊張力を付与して巻き付け
た状態を維持し得るような開口距離tを有しているのが
好ましい。
【0051】このカバー体90は、通気性を良くするた
め多孔性の材質あるいはメッシュ状の形態であるのが好
ましく、耐薬品性、耐熱性の良好なプラスチック材等が
例示される。
【0052】また、図28及び図29は巻着維持手段
(巻着維持手段C)の他の例を示し、図28に示した止
め具100は、毛髪を巻き付けた前記ロッドを抱持する
C字状のリング部101と該リング部101の一端から
延長された回り止め用の脚部102とを有し、前記ロッ
ドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する
のである。更に具体的には、前記止め具100は、弾性
復元性のある素材で形成し、両側に一対のC字状のリン
グ部101、101を有し、その一端を連結部103で
一体化し、該連結部103に脚部102をリング部10
1の遊端側へ向けて延設したものである。また、両リン
グ部101、101の遊端にはロッドに噛み込んで空回
りを防止する爪104が設けられている。また、図29
に示した止め具100は、前述の構造に加えて両リング
部101、101間に複数の毛髪押え部105、…を渡
設したものである。この止め具100は、全体を金属ワ
イヤーで形成しても、合成樹脂で一体成形してもよい。
【0053】実施例1〜8においては毛髪巻取具を構成
するロッドの形状が円柱状である場合について示した
が、前記円柱状のものに何ら限定されないことは勿論で
ある。円柱状の他、本発明に例示可能な柱形状として
は、図30(a)〜(g)に示すように断面が楕円であ
る柱状、断面が多角形である柱状他、様々な断面形状を
有するロッド106A〜106Gを例示することができ
る。また、実施例1〜8のうち、巻着維持手段Aや巻着
維持手段Bまたは巻着維持手段Cを用いた場合について
のみ説明した実施例もあるが、何らこれに限定されるも
のでなく、別の実施例においては、例えば図1に示した
ピン13等の係止体を巻着手段として用い、ロッドの一
部またはロッドに巻回された毛髪束の一部に差し込む等
して、毛髪120に緊張力を付与して巻き付けた状態を
維持してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る毛髪
巻取具によれば、少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
毛髪の毛先を保持する毛先保持手段を備えたロッドと、
前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を
維持する巻着維持手段とからなっているため、従来のよ
うに毛髪を巻き取るための特別な技術を必要とせず、素
人であっても、技術の未熟な美容師であっても非常に作
業性良く簡単に毛髪を巻き取ることができる。また毛先
を保持しつつ巻き取ることができるため毛先が折れた状
態で巻き取られるといったことがなく、毛先長さがばら
ついている場合であってもロッド内に整然と保持するこ
とができる。また、巻き取られた毛髪は前記弾性復元可
能に圧縮変形する毛髪巻着部位の形状回復力により常時
外方へ引っ張られた状態となり、より強くて美しいカー
ル付与を行うことができる。
【0055】また、例えばパーマ処理に用いる場合に
は、パーマ処理液を入れた容器内に毛先を巻き取った前
記ロッドを浸し、2〜3度揉むことで前記パーマ処理液
を付与することも可能であり、この場合、一度付与した
前記処理液は長時間に渡ってスポンジ様体内に保持され
るため都合がよく、前記ロッドを逆に絞った場合は容易
に前記処理液を取り去ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例1に係る毛髪巻取具を
構成するロッドを示した模式的斜視図であり、(b)は
そのAA´断面図である。
【図2】(a)〜(d)は実施例1に係る毛髪巻取具を
構成するロッドを用いた毛髪巻取方法を工程順に示した
模式的斜視図である。
【図3】図2(d)に示すロッドのAA´断面を示した
模式的部分断面斜視図である。
【図4】実施例2に係る毛髪巻取具を構成するロッドを
示した模式的斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は図4に示したロッドに毛髪を
巻き付ける方法を工程順に示した模式的斜視図である。
【図6】実施例3に係る毛髪巻取具を構成するロッドを
示した模式的斜視図である。
【図7】(a)〜(c)は図6に示したロッドに毛髪を
巻き付ける方法を工程順に示した模式的斜視図である。
【図8】実施例4に係る毛髪巻取具を構成するロッドを
示した模式的斜視図である。
【図9】(a)は図8に示したロッドにおけるスリット
面を露出した状態を示した模式的斜視図であり、(b)
はそのAA´断面図である。
【図10】(a)〜(c)は図8に示したロッドに毛髪
を巻き付ける方法を工程順に示した模式的斜視図であ
る。
【図11】図8に示した貫通孔の形成位置の他例を説明
するために示した模式的断面図である。
【図12】(a)は実施例4の変形例に係る毛髪巻取具
を構成するロッドを示した模式的斜視図、(b)はロッ
ドにおけるスリット面を露出した状態を示した模式的斜
視図である。
【図13】図12の貫通孔を含む部分における断面図で
ある。
【図14】図12のロッドに毛髪を巻き付けた状態を示
す模式的斜視図である。
【図15】(a)は実施例5に係る毛髪巻取具を構成す
るロッドを示した模式的斜視図であり、(b)はその模
式的部分断面斜視図である。
【図16】図15に示したロッドにおけるスリット面を
露出した状態を示した模式的斜視図である。
【図17】(a)は実施例6に係る毛髪巻取具を構成す
るロッドを示した模式的斜視図であり、(b)はそのA
A´断面図である。
【図18】実施例7に係る毛髪巻取具を構成するロッド
を示した模式的斜視図である。
【図19】(a)〜(c)は図18に示したロッドに毛
髪を巻き付ける方法を工程順に示した模式的斜視図であ
る。
【図20】(a)は実施例7の変形例に係る毛髪巻取具
を構成するロッドを第1スリット側から見た模式的斜視
図、(b)は(a)の背面側から見た模式的斜視図であ
る。
【図21】図20に示したロッドに毛髪を巻き付けた状
態を示す模式的斜視図である。
【図22】図20に示したロッドに毛髪を巻き付けた他
の状態を示す模式的斜視図である。
【図23】実施例8に係る毛髪巻取具を構成するロッド
を示した模式的斜視図である。
【図24】図23に示したロッドに毛髪を巻き付けた状
態を示す模式的斜視図である。
【図25】実施例にて用いられる巻着維持手段Bとして
の管状体を示した模式的斜視図である。
【図26】図17に示したロッドおよび図25に示した
管状体の組み合わせによる毛髪巻取具を説明するために
示した模式的斜視図である。
【図27】実施例にて用いられる巻着維持手段Aとして
のカバー体を示した模式的斜視図である。
【図28】実施例にて用いられる巻着維持手段Cとして
の止め具を示した模式的斜視図である。
【図29】図28に示した止め具の変形例を示す模式的
斜視図である。
【図30】(a)〜(g)は本発明で用いられるロッド
の断面形状を説明するために示した模式的斜視図であ
る。
【図31】従来例に係る毛髪巻取具を示した模式的斜視
図である。
【図32】(a)〜(d)は従来の毛髪巻取具に毛髪を
巻き付ける方法を示した工程図である。
【図33】別の従来例に係る毛髪巻取具を構成するロッ
ドを示した模式的斜視図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、60、70 ロッド 10a、20a、30a、40a、50a、60a、7
0a 柱側面 10b、20b、30b、40b、50b、60b、7
0b 柱上面 10c、20c、30c、40c、50c、60c、7
0c 柱底面 11、21、31、41、61、51、61、71 毛
髪保持用スリット 11a、31a、41a、51a、61a スリット面 20A、30A、40A 二股部位 20B、30B 連結部位 32、33 分離片 34 クリップ 35 クリップ等差し込み用穴 12 貫通孔 13 ピン 14 環状溝 42、52 捲れ片 43、53 ロッド本体 44、54 貫通孔 45 第1貫通孔 46 第2貫通孔 76 第1スリット 77 第3スリット 80 管状体 81 両端部 82 穴 90 カバー体 34a、91、92 テコ杆 93、94 カバー片 15、65、75 空洞部 100 止め具 101 リング部 102 脚部 110 毛髪巻取具 111、115 ロッド 112 輪ゴム 113 ピン 114 シート体 120 毛髪 121 毛先 122 根元側
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 2/02 - 2/22

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾性
    復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、前
    記毛髪巻着部位を貫通するスリットにより二股に分離さ
    れた二股部位を毛先を保持する毛先保持手段として備え
    たロッドと、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き
    付けた状態を維持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取
    具。
  2. 【請求項2】 前記二股部位を構成する各々の分離片の
    略中心軸芯部に孔または穴が形成されたロッドと、前記
    孔または穴に挿入可能でテコ杆により開閉されるクリッ
    プ片を有する巻着維持手段とからなる請求項1記載の毛
    髪巻取具。
  3. 【請求項3】 テコ杆により開口し、前記ロッドを被覆
    可能な複数のカバー片を有するカバー体であって、閉口
    時のカバー片内面による圧接にて、前記ロッドに毛髪を
    緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手
    段を含んでなる請求項1記載の毛髪巻取具。
  4. 【請求項4】 毛髪を巻き付けた前記ロッドを抱持する
    C字状のリング部と該リング部の一端から延長された回
    り止め用の脚部とからなり、前記ロッドに毛髪を緊張力
    を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段を含
    んでなる請求項1記載の毛髪巻取具。
  5. 【請求項5】 中空であって、毛髪巻着部位が長さ方向
    全長に渡る第1スリットにより切断されて弾性復元可能
    に圧縮変形し、且つ、前記毛髪巻着部位の長さ方向中間
    部に形成された第2スリットを毛先を保持する毛先保持
    手段として備えたロッドと、前記ロッドに毛髪を緊張力
    を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段とか
    らなる毛髪巻取具。
  6. 【請求項6】 前記ロッドの一端部または両端部に、該
    ロッドに巻き付けた毛髪の根元側または毛先を保持する
    第3スリットを形成し、該第3スリットを前記ロッドに
    毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着
    維持手段としてなる請求項5記載の毛髪巻取具。
  7. 【請求項7】 テコ杆により開口し、前記ロッドを被覆
    可能な複数のカバー片を有するカバー体であって、閉口
    時のカバー片内面による圧接にて前記ロッドに毛髪を緊
    張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段
    を含んでなる請求項5記載の毛髪巻取具。
  8. 【請求項8】 両端部を液体または気体の注出口とし、
    前記両端部間に前記液体または気体の注入口が形成され
    た略コの字形状の管状体であって、毛髪巻着部位上への
    圧接設置により、ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き
    付けた状態を維持する巻着維持手段を含んでなる請求項
    記載の毛髪巻取具。
  9. 【請求項9】 毛髪を巻き付けた前記ロッドを抱持する
    C字状のリング部と該リング部の一端から延長された回
    り止め用の脚部とからなり、前記ロッドに毛髪を緊張力
    を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段を含
    んでなる請求項5記載の毛髪巻取具。
  10. 【請求項10】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位に毛先保持手段を備えたロッドと、前
    記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維
    持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具であって、
    記ロッドの両端部に一対のスリットを形成し、一方のス
    リットを毛先保持手段とし、他方のスリットを前記ロッ
    ドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する
    巻着維持手段としてなる毛髪巻取具。
  11. 【請求項11】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位に毛先保持手段を備えたロッドと、前
    記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維
    持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具であって、
    記毛髪巻着部位の長さ方向中間部に貫通するスリットを
    前記毛先保持手段として備えたロッドと、テコ杆により
    開口し、前記ロッドを被覆可能な複数のカバー片を有す
    るカバー体であって、閉口時のカバー片内面による圧接
    にて、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた
    状態を維持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具。
  12. 【請求項12】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位に毛先保持手段を備えたロッドと、前
    記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維
    持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具であって、
    記毛髪巻着部位の長さ方向中間部に貫通するスリットを
    前記毛先保持手段として備えたロッドと、両端部を液体
    または気体の注出口とし、前記両端部間に前記液体また
    は気体の注入口が形成された略コの字形状の管状体であ
    って、毛髪巻着部位上への圧接設置によりロッドに毛髪
    を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持
    手段とからなる毛髪巻取具。
  13. 【請求項13】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位に毛先保持手段を備えたロッドと、前
    記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維
    持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具であって、
    記毛髪巻着部位の長さ方向中間部に貫通するスリットを
    前記毛先保持手段として備えたロッドと、毛髪を巻き付
    けた前記ロッドを抱持するC字状のリング部と該リング
    部の一端から延長された回り止め用の脚部とを有し、前
    記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維
    持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具。
  14. 【請求項14】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位の長さ方向全長に渡りまたは長さ方向
    中間部において前記毛髪巻着部位を貫通することなく形
    成されたスリットと毛髪巻着面に開口する前記スリット
    への貫通孔とからなる毛先保持手段備えたロッドと、
    テコ杆により開口し、前記ロッドを被覆可能な複数のカ
    バー片を有するカバー体であって、閉口時のカバー片内
    面による圧接にて前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して
    巻き付けた状態を維持する巻着維持手段とからなる毛
    巻取具。
  15. 【請求項15】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位の長さ方向全長に渡りまたは長さ方向
    中間部において前記毛髪巻着部位を貫通することなく形
    成されたスリットと毛髪巻着面に開口する前記スリット
    への貫通孔とからなる毛先保持手段備えたロッドと、
    両端部を液体または気体の注出口とし、前記両端部間に
    前記液体または気体の注入口が形成された略コの字形状
    の管状体であって、毛髪巻着部位上への圧接設置により
    ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持
    する巻着維持手段とからなる毛髪巻取具。
  16. 【請求項16】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変 形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位の長さ方向全長に渡りまたは長さ方向
    中間部において前記毛髪巻着部位を貫通することなく形
    成されたスリットと毛髪巻着面に開口する前記スリット
    への貫通孔とからなる毛先保持手段備えたロッドと、
    毛髪を巻き付けた前記ロッドを抱持するC字状のリング
    部と該リング部の一端から延長された回り止め用の脚部
    とを有し、前記ロッドに毛髪を緊張力を付与して巻き付
    けた状態を維持する巻着維持手段とからなる毛髪巻取
    具。
  17. 【請求項17】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位を有し、且つ、
    前記毛髪巻着部位の長さ方向全長に渡りまたは長さ方向
    中間部において前記毛髪巻着部位を貫通することなく形
    成されたスリットと毛髪巻着面に開口する前記スリット
    への第1貫通孔とからなる毛先保持手段備えるととも
    に、前記第1貫通孔に連続してロッド本体に形成された
    第2貫通孔を備えたロッド、前記ロッドに毛髪を緊張
    力を付与して巻き付けた状態を前記第1貫通孔及び第2
    貫通孔にピンを挿通して維持する巻着維持手段とからな
    毛髪巻取具。
  18. 【請求項18】 少なくとも毛髪を巻き付ける部位が弾
    性復元可能に圧縮変形する毛髪巻着部位の、長さ方向中
    間部において貫通する第Iスリットと、前記毛髪巻着部
    位を貫通する第IIスリットにより二股に分離される二股
    部位とを有し、前記第Iスリットと前記二股部位のいず
    れか一方を毛先保持手段とするロッドと、前記ロッドに
    毛髪を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着
    維持手段とからなる毛髪巻取具。
  19. 【請求項19】 テコ杆により開口し、前記ロッドを被
    覆可能な複数のカバー片を有するカバー体であって、閉
    口時のカバー片内面による圧接にて、前記ロッドに毛髪
    を緊張力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持
    手段を含んでなる請求項18記載の毛髪巻取具。
  20. 【請求項20】 両端部を液体または気体の注出口と
    し、前記両端部間に前記液体または気体の注入口が形成
    された略コの字形状の管状体であって、毛髪巻着部位上
    への圧接設置によりロッドに毛髪を緊張力を付与して巻
    き付けた状態を維持する巻着維持手段を含んでなる請求
    項18記載の毛髪巻取具。
  21. 【請求項21】 毛髪を巻き付けた前記ロッドを抱持す
    るC字状のリング部と該リング部の一端から延長された
    回り止め用の脚部とからなり、前記ロッドに毛髪を緊張
    力を付与して巻き付けた状態を維持する巻着維持手段を
    含んでなる請求項18記載の毛髪巻取具。
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