JP2982288B2 - 磁石の製造方法 - Google Patents

磁石の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) 本発明は、磁石素材に対して着磁を行うことにより磁
石とするのに利用され、とくに磁石素材の両端において
それぞれ着磁を行うことにより両端に着磁部を有する永
久磁石を製造するのに利用される磁石の製造方法に関す
るものである。 (従来の技術) 従来、磁石素材の両端部を着磁するに際しては、例え
ば、第4図(a)に示すように、棒状をなす磁石素材11
の一端側(左端側)に着磁治具12をセットしたのち、第
4図(b)に示すように磁石素材11の左端の着磁を行う
ことによって着磁部14aに形成すると共にこんどは磁石
素材11の他端側(右端側)に着磁治具13をセットし、第
4図(c)に示すように磁石素材11の右端側にも着磁を
行うことによって着磁部14bに形成することにより、両
端に着磁部14a,14bを有する磁石14を製造するようにし
ていた。 また、第5図(a)に示すように、磁石素材11の左右
両端側に着磁治具12,13をセットし、第5図(b)に示
すように両端側で着磁を行うことによって、両端に着磁
部14a,14bを有する磁石14を製造するようにしていた。 (発明が解決しようとする課題) 上述した従来の磁石の製造方法において、例えば、棒
状磁石素材11の左端側に2極の着磁を行うと共に右端側
に48極の着磁を行って製造された磁石14の場合には、第
6図(a)(b)に示すように、とくに48極に着磁がな
された着磁部における磁束の波形が2極の着磁部に干渉
されて中心からずれたものとなることがあることから、
とくに多極側の磁石性能がばらついたり劣ったものにな
ったりすることがあるという問題があり、このような問
題を解決することが課題となっていた。 (発明の目的) 本発明は、上記したような従来の課題にかんがみてな
されたもので、両端に着磁がなされた磁石において、両
端における磁気特性がいずれも良好である磁石を得るこ
とが可能である磁石の製造方法を提供することを目的と
している。
【発明の構成】
(課題を解決するための手段) 本発明に係わる磁石の製造方法は、磁石素材の両端部
を着磁するに際し、先ず、前記磁石素材の一端側を磁気
干渉防止体のキャビティ内に位置させた状態にして他端
側の着磁を行い、次いで、前記磁石素材の他端側を前記
磁気干渉防止体と同じかもしくは異なる磁気干渉防止体
のキャビティ内に位置させた状態にして前記磁石素材の
一端側の着磁を行う構成としたことを特徴としており、
必要に応じて採用される実施態様において、前記磁気干
渉防止体が強磁性材料からなる構成とし、同じく実施態
様において磁石素材の両端に着磁する際の磁気特性を相
互に異ならせて着磁を行う構成とし、同じく実施態様に
おいて磁石素材の両端に着磁する際の磁極数を相互に異
ならせて着磁を行う構成とし、同じく実施態様において
磁石素材の両端に着磁する際の着磁長さを相互に異なら
せて着磁を行う構成としたことを特徴としており、上記
したような磁石の製造方法に係わる発明の構成を前述し
た従来の課題を解決するための手段としている。 本発明に係わる磁石の製造方法において、本発明が適
用されうる磁石はとくに限定されないものであり、各種
の磁石の製造に適したものであるが、例えば特に着磁に
際して強磁界が要求される希土類−鉄系のプラスチック
磁石の製造に適用すると有効である。 また、磁石素材としては、棒状をなすものや、中空状
をなすものや、板状をなすものや、円弧状をなすものな
どがあるがこれらの形状においても特に限定はされな
い。 さらに、このような磁石素材の端部を磁気の干渉から
保護する磁気干渉防止体としては、強磁性体材料よりな
るものが用いられ、例えば、49〜50重量%Co−1重量%
V−残部Feよりなるものや、純鉄よりなるものや、低炭
素鋼よりなるものなどが用いられる。 (発明の作用) 本発明に係わる磁石の製造方法は、上述した構成を有
するものであり、磁石素材の一方の端部側を着磁するに
際して他方の端部側を磁気干渉防止体のキャビティ内に
位置させた状態となっているので、一方の端部側に対し
て着磁を行う際の影響が他方の端部側に及ぶことがなく
なり、着磁治具により設定したとおりの着磁がなされる
ようになるため、磁気特性のばらつきや低下のない性能
に優れた磁石が製造される。 (実施例) 次に、本発明に係わる磁石の製造方法の実施例を図面
に基づいて説明する。 第1図(a)〜(d)は本発明の一実施例を示すもの
であって、円筒形状をなす磁石素材1の両端部を着磁す
るに際して、磁石素材1の一端側1aをリング状のキャビ
ティ2aを有する磁気干渉防止体2の前記キャビティ2a内
に位置させた状態にし、次いで第1図(b−1),(b
−2)に示すように、着磁治具3によって磁石素材1の
他端側1bに2極の着磁を行うことにより、他端側1bの2
極の着磁部5bに形成する。 次いで、第1図(c)に示すように、前記他端側1bに
着磁部5bを形成した磁石素材1を逆向きにしてその着磁
された他端側1bの着磁部5bを前記磁気干渉防止体2のキ
ャビティ2a内に挿入してこのキャビティ2a内に位置させ
た状態としたのち、第1図(d−1),(d−2)に示
すように、着磁治具4によって磁石素材1の一端側1aに
48極の着磁を行うことにより、一端側1aの48極の着磁部
5aに形成し、一端側1aが48極の着磁部5aとなっていると
共に他端側1bが2極の着磁部5bとなっている磁石5を得
る。 このように着磁された磁石5の磁束波形を調べたとこ
ろ、第7図(a)(b)に示す結果が得られ、とくに48
極に着磁した場合において、従来の第6図(b)に示し
たような中心のずれはなく、とくに多極側においても磁
気特性のばらつきや低下などいった不具合がない性能に
優れた磁石が得られることが認められた。 上述した実施例においては、磁石素材1が円筒形状で
あることから、磁気干渉防止体2のキャビティ2aも円筒
形状をなしたものとしているが(中心の棒2bは適宜前記
磁気干渉防止体2の本体に支持されている。)、磁石素
材1が四角筒状体である場合には第2図(a)に示すよ
うな四角筒形状のキャビティ2aを有する磁気干渉防止体
2を用い、六角筒状体である場合には第2図(b)に示
すような六角筒形状のキャビティ2aを有する磁気干渉防
止体2を用い、中実円柱状体である場合には第2図
(c)に示すような円形状のキャビティ2aを有する磁気
干渉防止体2を用い、角柱状ないしは板状体である場合
には第2図(d)に示すような矩形状のキャビティ2aを
有する磁気干渉防止体2を用いることが可能であって、
キャビティ2aの形状は磁石素材1の形状に対応させて種
々変更させることが可能であり、とくに限定されないも
のであって必要に応じて選定することが望ましい。 第3図は本発明の他の実施例を示すものであって、磁
石素材1の両端部を着磁するに際し、先ず、第3図
(a)に示すように、磁石素材1の一端側1aを磁気干渉
防止体2のキャビティ2a内に挿入してこのキャビティ2a
内に位置させた状態にし、第3図(b)に示すように、
着磁治具3により磁石素材1の他端側1bの着磁を行うこ
とにより他端側1bの着磁部5bに形成し、次いでキャビテ
ィ2a内の軸方向に磁石素材1を移動させ、第3図(c)
に示すように、磁石素材1の一端側1aをキャビティ2aよ
り露出させると共に磁石素材1の他端側1bの着磁部5bを
キャビティ2a内に位置させた状態にして、着磁治具4に
より磁石素材1の一端側1aの着磁を行うことにより一端
側1aの着磁部5aに形成し、磁石素材1の両端側で着磁す
ることにより着磁部5a,5bに形成した磁石5を得る。 第8図は本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、両端部に前記実施例に従って着磁部5a,5bを形成し
た磁石素材の中間部分に着磁治具6を配置して着磁部5c
を形成する場合にも、両端側の着磁部5a,5bを磁気干渉
防止体2のキャビティ2a内にそれぞれ位置させた状態に
して着磁することによって、着磁の際の干渉を防止した
所望の磁気特性を有する磁石5を製造することができ
る。
【発明の効果】
本発明に係わる磁石の製造方法では、磁石素材の両端
部を着磁するに際し、先ず、磁石素材の一端側を磁気干
渉防止体のキャビティ内に位置させた状態にして他端側
の着磁を行い、次いで、前記磁石素材の他端側を磁気干
渉防止体のキャビティ内に位置させた状態にして前記磁
石素材の一端側の着磁を行う構成としたので、磁石素材
の一方側の着磁が他方側の着磁に影響されることなく行
われるようになることから、両端の着磁部分において干
渉を伴うことがないため、磁気特性のばらつきや低下の
ない優れた特性の着磁部を有する磁石が製造できるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)は本発明に係わる磁石の製造方法
の一実施例を工程順に示し、第1図(a−1),(a−
2)は磁気干渉防止体のキャビティ内に磁石素材の一端
側を位置させた状態を示す各々軸方向縦断面説明図およ
び軸直交方向縦断面説明図、第1図(b−1),(b−
2)は磁石素材の他端側を着磁する状態を示す各々軸直
交方向縦断面説明図および軸方向縦断面説明図、第1図
(c)は他端側が着磁された磁石素材を磁気干渉防止体
のキャビティ内に挿入する状態を示す軸方向縦断面説明
図、第1図(d−1),(d−2)は磁石素材の一端側
を着磁する状態を示す各々軸直交方向縦断面説明図およ
び軸方向縦断面説明図、第2図(a)〜(d)は磁気干
渉防止体のキャビティの形状を例示する縦断面説明図、
第3図(a)〜(c)は本発明の他の実施例による磁石
の製造工程を順次示す軸方向縦断面説明図、第4図
(a)〜(c)は従来の磁石の製造方法の一例を工程順
に示す軸方向縦断面説明図、第5図(a)(b)は従来
の磁石の製造方法の他の例を工程順に示す軸方向縦断面
図、第6図(a)(b)は従来の製造方法による磁石の
各々2極側および48極側の磁束波形を示す説明図、第7
図(a)(b)は本発明の製造方法による磁石の各々2
極側および48極側の磁束波形を示す説明図、第8図は本
発明の他の実施例による磁石の製造工程を示す説明図で
ある。 1……磁石素材、1a……磁石素材の一端側、1b……磁石
素材の他端側、2……磁気干渉防止体、2a……磁気干渉
防止体のキャビティ、3,4……着磁治具、5……磁石、5
a……一端側の着磁部、5b……他端側の着磁部。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁石素材の両端部を着磁するに際し、先
    ず、前記磁石素材の一端側を磁気干渉防止体のキャビテ
    ィ内に位置させた状態にして他端側の着磁を行い、次い
    で、前記磁石素材の他端側を磁気干渉防止体のキャビテ
    ィ内に位置させた状態にして前記磁石素材の一端側の着
    磁を行うことを特徴とする磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】磁気干渉防止体が強磁性材料からなること
    を特徴とする請求項第1項に記載の磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】磁石素材の両端に着磁する際の磁気特性を
    相互に異ならせて着磁を行うことを特徴とする請求項第
    1項または第2項に記載の磁石の製造方法。
  4. 【請求項4】磁石素材の両端に着磁する際の磁極数を相
    互に異ならせて着磁を行うことを特徴とする請求項第1
    項,第2項または第3項に記載の磁石の製造方法。
  5. 【請求項5】磁石素材の両端に着磁する際の着磁長さを
    相互に異ならせて着磁を行うことを特徴とする請求項第
    1項,第2項,第3項または第4項に記載の磁石の製造
    方法。
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