JP2982048B2 - 洗濯機の布量判定方法 - Google Patents

洗濯機の布量判定方法

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JP2982048B2 JP7268688A JP26868895A JP2982048B2 JP 2982048 B2 JP2982048 B2 JP 2982048B2 JP 7268688 A JP7268688 A JP 7268688A JP 26868895 A JP26868895 A JP 26868895A JP 2982048 B2 JP2982048 B2 JP 2982048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機の布量判定
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機は図3〜図5に示すよう
に、外箱1内に防振バネ2を備えた吊棒3等による防振
手段を介して水受槽4を吊支する。該水受槽4の内部
に、中心に回転翼5を設け、側壁に脱水孔を有する洗濯
兼脱水槽6を回転自在に配設し、水受槽4の下方にはモ
ータ8を配設し、その回転軸に設けたプーリ7aと前記
回転翼5の回転軸及び洗濯兼脱水槽6の回動軸に設けた
プーリ7bとをベルト12で連結する。
【0003】水受槽4の底部に排水手段9として、排水
管9aに排水バルブ9bを介して排水ホース9cを連結
する。さらに、排水バルブ9bの流入側で排水管9aに
導圧管10aを連結し、該導圧管10aの先端に水位センサ
10bを設けて水位検出手段10を構成する。この水位セン
サ10bは図示は省略するが、水の量で移動するコア(鉄
芯)とこれに対応するコイルとの組合せからなり、該コ
イルにコンデンサ使用のLC発振回路を接続し、さら
に、このLC発振回路の出力を分周回路を介してマイク
ロコンピュータなどを用いる制御装置に導入するように
接続したものである。
【0004】前記プーリ7bの駆動は遊星ギヤを用いた
減速ギヤ11を介して回転翼5や洗濯兼脱水槽6に伝達さ
れるが、洗濯兼脱水槽6にはクラッチ13を介在させる。
図中14aは給水弁、14bは給水ホースでこれらは給水手
段14となる。15は前記制御装置等を内蔵した操作部であ
る。
【0005】ところで、特開平5−115668号公報
や特開平5−92096号公報にあるように、布量(負
荷量)を判定し、これを適正運転の制御の役に立てるこ
とが行われている。この布量の判定は、スタートスイッ
チをオンした後のモータの回転情報(駆動・停止を複数
回繰り返し、モータ通電停止時の惰性回転の減衰率によ
り判定)により得るもので、惰性回転の検出方法として
は、コンデンサ電圧/電流変化から求める方法、磁気や
光などのエンコーダを用いる方法(特開平5−1156
68号公報や特開平5−92096号公報)、速度発電
機であるパイロットジェネレータ(PG)19を用いる方
法など様々である。
【0006】洗濯物の布量を判定するには、洗濯兼脱水
槽6内に洗濯物を投入した後、この状態でモータ8に通
電して回転翼5を回転し、所定時間後、モータ8への通
電を停止してその後の惰性による回転翼5の回転数、す
なわちモータ8の惰性回転数をパイロットジェネレータ
19から出力する惰性パルス数によりカウントする。
【0007】この場合、洗濯物の量が多いほど回転翼5
に加わる負荷が大きいため、短時間で回転翼5が停止す
るので、惰性パルス数が少ないほど負荷は大きく、惰性
パルス数に応じて2kg以下の小負荷、2〜4kgの中負
荷、4〜6kgの大負荷と判断され、以後この負荷量に見
合う給水や洗剤量表示、また、適正なスピードでモータ
8、回転翼5を回転して洗濯が行われる。
【0008】なお、特開平5−92096号公報では洗
濯兼脱水槽に洗濯物を投入し、水を入れない状態で前記
布量の判定を行うことで、比較的正確な判定結果を得る
ようにし、また、布傷みを防止しようとしている。ま
た、特開平5−115668号公報では洗濯兼脱水槽に
水がない状態での布量の判定と、洗濯兼脱水槽に水があ
る場合の両方の状態で判定内容を異ならせ、水がない場
合には通常洗濯時より短い時間回転翼を駆動し、所定時
間休止する動作での惰性回転から判断し、水のある場合
には、回転翼を複数回断続駆動させ、その休止期間の惰
性回転から判断するが、この場合は槽内の水位に応じた
複数の判定テーブルを持ちそれに基づいて布量を判定す
るものとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、布量の
判定において水の無い場合は洗濯物も水を含まない状態
なので、比較的正確な判定結果を得やすい。しかし、使
用者の使い勝手として、先に槽内に水をはり、その中に
洗濯物を投入する場合もないわけではないので水のある
場合の布量の判定も必要となる。
【0010】布量の判定において洗濯物と水位の関係は
重要であり、適正な洗濯物に対して適正な水位が得られ
ていなければ的確な布量の判定は得られない。けだし、
少ない水量のところに多くの洗濯物がある場合には回転
翼に無理な負荷がかかり易く、また、多い水量のところ
に少ない洗濯物がある場合に回転翼の惰性回転数でこの
洗濯物の量を判定することは困難である。特開平5−1
15668号公報のごとき、槽内の水位に応じた複数の
判定テーブルを持ちそれに基づいて布量を判定するとい
うだけでは水量と洗濯物量との相対関係が考慮されてお
らず、正確な布量の判定が得られないおそれがあった。
【0011】特に減衰率で判定する場合、複数のしきい
値を設定しなければならない。あるいは、複雑な曲線を
式化して判別しなければならない。その割りに、段階的
な判断しかできないと共に、しきい値近くでは、どちら
に判定されるのかわからず、誤差が多い。
【0012】また、スタートスイッチをONした後の、
駆動・停止を複数回繰り返し、モータ通電停止後の惰性
回転の減衰率によるモータの回転情報により布量を判定
する場合に、このモータ停止を行うタイムアウト信号を
出すタイミングで惰性回転の減衰率が異なる事態が生じ
る。図72、図73はその様子を示すもので、タイムアウト
信号が発せられた後もモータ電流は電流OFFと
なるゼロクロスの時点まで流れ続けるので、このゼロク
ロスの時点に近いタイムアウト信号の場合は一番減衰
が早く、タイムアウト信号ではバラツキを生じる
からである。
【0013】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、第1に水の有無にかかわらず正確に布量が判定で
き、第2に精度が向上し、第3に判定時間が短縮化で
き、第4にプログラムの効率化も得られ、第5に適正洗
剤量を早期に表示でき、第6に布量に対応した連続的な
適正水量を得られる洗濯機の布量判定方法を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、スタ
ートスイッチをONした後の、駆動・停止を複数回繰り
返し、モータ通電停止後の慣性回転の減衰率によるモー
タの回転情報により布量を判定する洗濯機の布量判定方
法において、布量判定の前に、水位検出手段により水の
有無を判断し、水無しの場合は、水無し時の布量判定モ
ードを実行し、布量を検出し、全工程終了までこの布量
情報を使用するものとし、水有りの場合、所定のモータ
通電時、一定の回転速度まで立ち上がるかどうかをチェ
ックし、立ち上がるときはその貯水量で洗濯を開始し、
すすぎ前に別途水有り時布量判定モードにより判定し、
すすぎ以降この布量情報を使用するものとし、立ち上が
らないときは、一定回転速度に立ち上がるまで給水する
ことを要旨とするものである。このように構成すること
により、水の有無にかかわらず布量が判定できる。
【0015】第2に、布量判定の前に、水位検出手段に
よる水の有無の判断において水有りと判断した場合、所
定のモータ通電を行う前に、ユーザに所望水位を設定す
るよう促す手段を設け、一定の時間水位設定を受け付け
るものとし、水位設定入力があった場合その設定水位を
用いて洗濯を開始し、すすぎ以降この水位情報を使用す
るものとし、所定時間経過しても水位設定入力がない場
合、前記水有りの場合の工程を経ることを要旨とするも
のである。この構成により、ユーザの使い勝手が良くな
り、ユーザが自由に所望する水位を設定できるので、節
水や洗剤の節約にもつながる。また、ユーザによる所定
時間内の水位設定の入力がなければ、自動的に布量を判
定することになる。
【0016】第3に、モータの回転情報としての駆動・
停止を複数回繰り返し、モータ通電停止後の惰性回転の
減衰率は、モータ停止を所定時間によるモータOFF要
求信号発生後、(次の)電源ゼロクロス信号のタイミン
グに同期させて行うことを要旨とするものである。モー
タ電流OFFを一定に保つことによって、計測開始タイ
ミングが同一条件となり、検出精度が向上する。
【0017】第4に、回転速度検出手段を、回転翼また
は脱水槽を駆動するプーリに設けたことを要旨とするも
のである。この構成により、ベルトの滑り、振動による
回転速度の誤差要因を排除できるので、高精度の布量判
定が実現できる。
【0018】第5に、惰性回転時の減衰率とは、所定パ
ルス数に達する所要時間を連続的にサンプリングして、
複数のバッファに記憶し、その変化率により処理するこ
と、第6に、所定パルス数に達する所要時間をサンプリ
ングする時の所定パルス数とは、モータ1回転に発生す
るパルス数値の、約数又は倍数、かつ最大布量で少なく
とも2回のサンプリングが可能な設定とすること、第7
に、パルス数計時期間であるモータOFF期間は、パル
スの発生度によって可変可能とし、個別パルス間隔が2
倍以上で終了し、これに加えて所定パルス数を取り込む
までは所定のOFF期間を延長するものとすること、第
8に、変化率は、1回目の所定パルス数計時時間(1バ
ッファ目の値)を基準とした、正規化処理計算を行った
後のデータを用いることを要旨とするものである。
【0019】第5の方法によれば、特定の時間変化では
なく、モータの停止直前までの連続変化をとらえること
ができるので、布量小から大まで、同一精度で、かつ高
精度で判定できる。
【0020】第6の方法によれば、1パルスあたりのH
/W誤差を少なくするので1回転あたりの精度を向上さ
せることができる。
【0021】第7の方法によれば、大容量時の判定時間
が短縮化でき、また、中〜少容量時の精度が向上する。
【0022】第8の方法によれば、簡単な処理アルゴリ
ズムにより、純粋な変化率を得られるから相対比較がと
りやすい。また、初期条件(電源電圧変動、ベルトテン
ション等)の変動要因を吸収できるので精度が向上す
る。
【0023】第9に、正規化処理後の変化率は、ニュー
ラルネットワークを用いて、変化率と布量の関係を同定
(導く)すること、第10に、ニューラルネットワーク
は、電源周波数(50/60Hz)対応用ネットワーク
を、同一ネットワーク構成で2つ用意すること、第11
に、ニューラルネットワークは、ベルトテンション補正
用のネットワークを用意し、無布量時の情報(検出布
量)を不揮発性メモリに記憶した値をニューラルネット
ワークの入力情報として補正処理すること、第12に、
無布量時のデータの取込みの最終バッファ目のデータを
読み出し、しきい値によってベルトテンション補正値を
計算し、結果を不揮発性メモリに記憶して布量判定結果
を補正処理させることを要旨とするものである。
【0024】第9の方法によれば、処理が簡単であり、
また、変更が容易であり、大きな間違いがない。さら
に、汎化性能により、連続的な布量出力が得られる。
【0025】第10の方法によれば、結合係数をテーブ
ル化するのみでよく、要因が変化してもプログラムの追
加変更なしで対応できる。
【0026】第11の方法によれば、ベルトテンション
の変動にも対応し、工場出荷時のテンション誤差を吸収
できるので、調整が簡単である。
【0027】第12の方法によれば、ニューラルネット
ワークの構成をそのまま利用でき処理も簡単である。
【0028】第13に、布量検出後、布量検出した分解
能のまま必要水量に割り付けること、第14に、惰性回
転時の減衰率とは、所定時間毎のパルス数を連続的にサ
ンプリングして、その変化率により処理すること、第1
5に、一定回転速度まで立ち上がるかどうかのチェック
は、布の吸水目的で所定時間馴染ませ運転を行った後に
行うこと、第16に、一定回転速度まで立ち上がるまで
給水するのに、立ち上がりの変化特性から不足水量を予
測し、この不足水量を給水し、給水後に一定回転速度ま
で立ち上がるか否かの再チェックを行うこと、第17
に、立ち上がりの変化特性から不足水量を予測するの
は、第1回目の回転の立ち上がりの変化特性から判定す
ることを要旨とするものである。
【0029】第13の方法によれば、量子化誤差を小さ
くできる。さらに、布量検出に誤差があっても最少の水
量誤差におさえられるので、節水効果が著しい。
【0030】第14の方法によれば、前記第5の方法と
同じく同一精度、高精度で判定できると共に、計測時間
が一定にできる。
【0031】第15の方法によれば、布への給水を充分
にすることにより、判定を同一条件でできる。
【0032】第16の方法によれば、不足水量を予測で
きるため、逐次的ではなく、効率的で、布いたみの防止
が期待できる。
【0033】第17の方法によれば、前記第15の方法
の作用に加えて、判定時間の短縮化および高精度の判定
が実現できる。
【0034】第18に、不足水量を予測した時点で、必
要洗剤量を表示すること、第19に、別途水有り時布量
判定方法は、洗い(またはすすぎ)及び排水工程を完了
し、水位検出手段において水無しを検出した時に、請求
項1または請求項2記載の水無し時の布量判定モードと
同じ処理方法を用い実行し、水分による重量増加分を補
正手段によって判定結果を補正すること、第20に、別
途水有り時布量判定方法は、洗い(またはすすぎ)及び
排水工程を完了し、水位検出手段において水無しを検出
した時に、請求項1または請求項2記載の水無し時の布
量判定モードと同じ処理方法を用い、含水布専用のニュ
ーラルネットワークの結合係数テーブルを用意するこ
と、第21に、別途水有り時布量判定方法は、脱水OF
F後の洗濯兼脱水槽の惰性回転速度変化率で布量判定す
ること、第22に、惰性回転速度変化率とは、水無し時
の布量判定モードと同じ処理方法を用い、同構成のニュ
ーラルネットワークを流用すること、第23に、別途水
有り時布量判定方法は、脱水OFF後の洗濯兼脱水槽の
惰性回転速度変化率と布量の関係を近似式化し、この近
似式を用いて求めること、第24に、別途水有り時布量
判定方法は、脱水開始時の洗濯兼脱水槽の立ち上がり回
転速度変化率で布量を判定すると同時に、電源電圧をモ
ニタし、出力結果を補正することを要旨とするものであ
る。
【0035】第18の方法によれば、適正洗剤量を早期
に表示できる。
【0036】第19の方法によれば、別途水有り時布量
判定方法は、洗い工程終了後水無し時布量判定モードと
同じ処理方法を用い、同一のニューラルネットワークお
よび結合係数テーブルを使用できるので、プログラムの
効率化が得られる。
【0037】第20の方法によれば、別途水有り時布量
判定方法は、洗い工程終了後水無し時布量判定モードと
同じ処理方法を用い、含水布量判定専用のニューラルネ
ットワークおよび結合係数テーブルを使用するので、高
精度の判定が実現できる。
【0038】第21の方法によれば、脱水時における洗
濯兼脱水槽の惰性回転で布量の判定が可能であり、前記
第5の方法と同じく計測アルゴリズムを同一化でき、プ
ログラムの効率化が得られる。
【0039】第22の方法によれば、同一ネットワーク
構成を使用でき、プログラムの効率化が得られる。
【0040】第23の方法によれば、別途水有り時布量
判定方法は、モータ通電停止後の洗濯兼脱水槽の惰性回
転を、モータ回転センサまたはプーリ回転センサのパル
ス数としてカウントし、そのパルス数と布量関係を近似
式化できるため、数式で布量を判定することができ、プ
ログラムの効率化が得られる。
【0041】第24の方法によれば、前記第21の方法
と同じく脱水時における洗濯兼脱水槽の惰性回転で布量
の判定が可能である。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0043】実施の形態1.図1は本発明の洗濯機の布
量判定方法を示すブロック図、図2は同上フローチャー
トである。
【0044】全自動洗濯機の概要については前記図3〜
図5で示した通りであるが、本発明は前記パイロットジ
ェネレータ19を用いたもので、回転翼回転速度検出手段
としてのモータ回転センサ17と洗濯兼脱水槽回転速度検
出手段としての槽回転センサ18を設けたものである。
【0045】このモータ回転センサ17の一例を図6〜図
8に示すと、パイロットジェネレータ19として、N極、
S極が16分割で均等配列された回転するマグネット17a
と、これに組合わさる鉄心17bとコイル17cとからな
り、モータ8と同軸に組み込まれ、図8に示すように1
/16回転で1サイクルのパルスをコイル17cから発生さ
せる。
【0046】槽回転センサ18は、図9〜図11に示すよう
に、N極、S極が16分割で均等配列された回転するマグ
ネット18aとホールIC18bの組合せからなり、洗濯兼
脱水槽6を回転する前記減速ギヤ11の出力軸に同軸に組
み込まれ、図11に示すようにマグネット18aが1/16回
転で1サイクルの矩形パルスをホールIC18bから発生
させる。
【0047】また、回転翼回転速度検出手段の他の例と
して、モータ回転センサ17の代わりに、回転翼5または
洗濯兼脱水槽6を駆動するプーリ7bの回転速度を検出
するようにしてもよい。このようなプーリ回転センサ30
は、モータ回転センサ17と同様の図6〜図8に示す構造
からなる。あるいは、さらに他の例として、プーリ回転
センサ30は、図12に示すようにプーリ7bと同軸上に配
置され、16分割で均等配列された穴32を設けた円盤31
と、この穴32が相対するように配置したフォトインタラ
プタ33とで構成してもよい。このような構成によると、
図13に示すように、フォトインタラプタ33の発光ダイオ
ード33aとフォトトランジスタ33bの間隙を円盤31が回
転し穴32が進むので、発光ダイオード33aの光は通過し
たり遮られたりする。このためフォトトランジスタ33b
に発生する電圧は、図11と同じように円盤31が1/16回
転するごとに1サイクルの矩形パルスを描く波形とな
る。
【0048】再び図1を参照して、図中16はマイクロコ
ンピュータ等を利用した制御装置で、入力回路16a、C
PU16b、逐次書換え可能な不揮発性メモリとしてのE
2 PROM16c、出力回路16dからなる。この制御装置
16の入力回路16aには、操作部15にあるスイッチ等の入
力手段20からの出力、前記モータ回転センサ17(または
プーリ回転センサ30)および槽回転センサ18の出力、前
記水位センサ10bからなる水位検出手段10からの出力、
並びに後述するゼロクロス検出手段21や電源周波数検出
手段22の出力を導入する。
【0049】また、制御装置16の出力回路16dからは、
操作部15にある表示手段23、前記給水手段14、排水手段
9に出力を導入し、さらに、モータ8に対するモータ駆
動手段24やクラッチ13に対するクラッチ切替手段25にも
出力回路16dからの出力を導入する。これらモータ駆動
手段24やクラッチ切替手段25は回転翼5の駆動や洗濯兼
脱水槽6の駆動を制御する。
【0050】図2の全体フローにおいて、洗濯兼脱水槽
6に洗濯物を投入し(ステップS1)、スタートスイッ
チをONし(ステップS2)、水位検出手段10の水位セ
ンサー10bで洗濯兼脱水槽6に水があるか否かを判断す
る(ステップS3)。
【0051】水無しの場合は、水無し時の布量判定モー
ドを実行し、布量を決定(検出)し、全工程終了までこ
の布量情報を使用する(ステップS4、S5)。すなわ
ち、洗剤量・水位の表示を行い、決定された水位まで給
水し、洗い、すすぎ、脱水の時間、回転翼の回転速度な
どの制御パラメータを決定する(ステップS6、S8、
S9)。
【0052】前記ステップS6で洗剤量の表示を行って
いるので、ここで使用者は洗剤を投入する(ステップS
7)。そして洗い工程が実行される(ステップS10)。
【0053】この洗い工程が終了したならば、布量が決
定されているか否かを見て(ステップS11)、前記ステ
ップS5ですでに決定されているので、脱水工程を実行
し(ステップS12)、次いですすぎ工程を実行し(ステ
ップS13)、脱水工程を実行して(ステップS14)終了
となる。
【0054】水有りの場合、所定のモータ通電を行い、
回転翼5を所定シーケンスで駆動した時、一定(所定)
の回転速度まで立ち上がるかどうかをチェックする(ス
テップS21、S22)。
【0055】立ち上がらないときは、所定水量を給水す
る(ステップS23)。また、回転翼5を所定シーケンス
で駆動し、さらに、一定(所定)の回転速度まで立ち上
がるかどうかをチェックする(ステップS24、S25)。
このような動作を繰り返す。
【0056】回転翼5が一定(所定)の回転速度まで立
ち上がるようになったならば、給水を停止し、水位セン
サー10bで水位を計測し(ステップS26)、水量から布
量を決定する(ステップS27)。その後は前記ステップ
S6の洗剤量・水位の表示の段階に移行する。
【0057】一方、前記ステップS22で回転翼5が一定
(所定)の回転速度まで立ち上がるような場合は、布量
に対して、水量が適正以上と判断できるため、貯水して
いる水の量に応じた洗剤量を表示し(ステップS28)、
前記ステップS7、S10の洗剤投入、洗い工程の実行に
移るが、ステップS11の布量が決定されているか否かを
見る段階ではまだ布量が決定されていないので、脱水工
程実行時に水有り時の判定モードで判定を行い(ステッ
プS31)、布量を決定し、また、水位を決定する(ステ
ップS32)。
【0058】そして、上記ステップ9と同じく、制御パ
ラメータを決定し(ステップS33)、すすぎ以降この布
量情報を使用するものとし、すすぎ工程実行のステップ
S13の段階に移行する。
【0059】なお、他の例として、ステップS27での水
量から布量を決定することを行わずに、前記ステップS
25で回転翼5が一定(所定)の回転速度まで立ち上がる
ようになったならば、給水停止後そのままステップS6
の洗剤量・水位の表示の段階に移行し、ステップS31の
脱水工程実行時に水有り時の判定モードで判定を行うよ
うにしてもよい。
【0060】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、水無し時の判定モードと水有り時の判定モードを持
っているので、水の有無にかかわらず布量を判定するこ
とができる。特に、水有り時の判定モードでは回転翼5
が一定(所定)の回転速度まで立ち上がるかどうかで布
量を判定しているので、布量を正確に知ることができる
とともに、その布量に対して適正な水量および洗剤量を
決めることができる。
【0061】実施の形態2.図14に第2の実施の形態に
よる全体フローチャートを示す。図14は、水有り時の場
合において、使用者の使い易さや操作性等を考慮して、
所定のモータ通電を行う前に、使用者による水位設定を
可能にしたものである。すなわち、水有りの場合、所定
のモータ通電を行う前に、表示手段(発光ダイオード、
ブザー等)23によって使用者に水位を設定するように促
し、所定の時間入力手段(スイッチ等)20によって水位
設定を受け付ける(ステップS19)ものとし、ステップ
S20で水位設定入力があった場合その水位情報を保持
し、その設定水位を用いて洗剤量・水位表示を行い(ス
テップS6)、以降全工程終了までこの水位情報を使用
する。一方、ステップS20で所定時間経過しても水位設
定入力がない場合、図2のフローと同じようにステップ
S21以降の工程を実施する。
【0062】第2の実施の形態によれば、使用者による
水位設定を優先させているので、その布量に応じて所望
の水位に設定し洗濯をすることができ、洗濯機の使い勝
手が良くなる。布量は使用者の経験に基づく判断に依存
しているが、水位の設定入力がなければ前記の通り自動
的に布量を判定することもできる。また、使用者の好み
に応じた水位の設定が可能なので節水や洗剤の節約にも
つながる。
【0063】実施の形態3.第3の実施の形態では水無
し時の布量判定モードの内容について説明する。図2ま
たは図14の水無し時の布量判定モードにおいて、モータ
通電停止後の惰性回転時の減衰率とは、所定パルス数に
達する所要時間を連続的にサンプリングして、その変化
率により処理する。これを詳細に説明すると、スタート
スイッチをONした後の、駆動・停止を複数回繰り返
し、モータ8の通電停止後の惰性回転の減衰率によるモ
ータの回転情報により布量を判定する場合に、図24に示
すように正転(CW)後のOFF、反転(CCW)後の
OFF、正転(CW)後のOFFと3回行うことを原則
とする。
【0064】その際、モータ停止のためのモータ電源の
遮断は、図15に示すように所定時間によるモータOFF
要求信号であるタイムアウト信号発生後、(次の)電源
ゼロクロス信号のタイミングに同期させてモータ駆動信
号をOFFさせるようにした。
【0065】図16、図17に示すように、図2または図14
のフローにおいてステップS4の水無し時布量判定モー
ドで、モータ8に通電して回転翼5を正転(第1回
目)、反転(第2回目)、正転(第3回目)させ(ステ
ップS41)、これらの各回転はそれぞれ0.2秒経過
後、タイムアウト信号を受けて、ゼロクロス検出手段21
でゼロクロス信号(50Hzで10ms)によりゼロクロスか
否かを検出し(ステップS42、S43)、このゼロクロス
信号に同期させてモータ駆動手段24のモータ駆動信号を
HiからLoへ変更してモータへの通電を遮断する(ス
テップS44)。
【0066】この状態でモータ8は惰性回転へ移行する
ので、データを取り込み(ステップS45)、0.4秒経
過後、および、3セットのデータ取り込み後(ステップ
S46、S47)にそのデータの平均化処理を行い(ステッ
プS48)、判定終了となる。
【0067】なお、他の例としてタイムアウト信号によ
り取りえずモータ8をOFFしておいて、データを取
り込み、計測開始点は次のゼロクロスからとしてもよ
い。
【0068】図20にも示すように前記のデータ取り込み
では、モータ回転センサ17からのセンサパルスが8パル
スくる時間(T0 ,T1 ,T2 …)をカウントする。こ
の8パルス時間カウントの詳細を図21に示す。そして、
8モータパルス毎の時間(カウント)はマイクロコンピ
ュータ等を利用した制御装置16で、バッファ格納され、
これを最大9個(9バッファ)求める。
【0069】前記のごとく、データ取り込みは、0.4
秒経過後、および、図22の割り付け図にも示すように3
セット終了後に、バッファA〜Cのデータを平均する。
下記数1に平均化の式を、また、図23に平均化されたデ
ータの格納の割り付け図を示す。
【0070】
【数1】
【0071】図22において、パルスが8発分来ない場
合、以降のバッファには、00が入る。また、パルス計測
時は、ノイズ除去処理や、カウント時間がオーバーフロ
ーしないバッファ領域の設定、及びカウンタ精度を有し
ていることはいうまでもない。
【0072】このように3セットのデータの平均化処理
を行い、次に述べる手順に従って布量を判定し、水無し
時の布量の判定終了となる(図16参照)。
【0073】モータ駆動信号をHiからLoへ変更した
際の惰性回転の減衰時間は、図18に示すように布量の大
小で変化する(t1 ,t2 ,t3 )。図17のT0
1 ,T2 …をグラフにしたものを図19に示すと、布量
が少ない時は減衰が緩やかなので8パルス毎の時間の伸
び方も緩やかになるが、布量が大きい時は8パルス毎の
時間の伸び方も急となる。点線は布量を大、中、小と分
ける上限しきい値101 と下限しきい値102 である。
【0074】前記9バッファを取り込んだらデータ取り
込みは終了となり、その後の布量判定処理では図19のし
きい値101 、102 を用いる。
【0075】前記パイロットジェネレータ19によるモー
タ回転センサ17(またはプーリ7bの回転を検出するプ
ーリ回転センサ30)は、布量判定に用いるだけでなく回
転数制御にも用いるものであり、1回転1パルスではな
く、細かいパルスが要求される。そこで、図25に示すよ
うに、モータ8が1回転すると16パルスが出力されるよ
うになっている。すなわち、1/16回転で1サイクルの
パルスとなり、1個のパルス幅にはばらつきを生じる可
能性がある。
【0076】図19に示すごとく、少なくともT0 ,T1
のごとき変化を見るためには2つ以上のデータが必要で
あり、また前記パルス幅の誤差を考慮すれば、パルス数
の設定は、1回転または倍数回転で発生するパルス数で
あることが望ましい。
【0077】しかも、最大布量ではモータ8の惰性回転
は1.5〜2回転未満となるので、これを考慮すれば、
前記パルス数の設定は、1回転に発生するパルス数値
の、約数又は倍数、かつ最大布量で少なくとも2回のサ
ンプリングが可能な設定であることが最適である。
【0078】パルス数計時期間であるモータ8のOFF
期間は、パルスの発生度によって可変可能とする。その
1として図26に示すように、Hi,Lo個々のパルス幅
がその前のパルス幅(t)に対して当該パルスがくる時
間が2倍(2t)以上になった時点で終了するようにす
る。図では終了情報を受けた直後のゼロクロス信号と同
期させて、モータ8をONしている。
【0079】さらにその2として、これに加えて、図27
に示すように本来のモータOFF期間を0.4S(秒)
と設定しているが、8パルス取り込み中であれば8パル
ス取り込むまでこの0.4SというOFF期間を延長す
るものとする。
【0080】以上のごとく、データ取り込みの終了は、
下記表1に示す終了条件を有すると同時に、図28に示す
階層構造を有し、第1に0.4Sのタイムアウトがくれ
ばその時点で計測を終了する。また、0.4S以前であ
れば9バッファ満たされた時点で終了してもよい。第2
に0.4Sのタイムアウト以降であっても8パルス取り
込み中ならば、その8パルス取り込みが終了するまで継
続する。ただし、パルス幅t′>2tならばモータ停止
と見なしてその時点で終了する。第3にパルス幅t′>
2tならばモータ停止と見なしてその時点で終了する。
【0081】
【表1】
【0082】先に述べたように惰性回転時の減衰率と
は、所定パルス数に達する所要時間を連続的にサンプリ
ングして、その変化率により処理するが、この変化率
は、1回目(図19のT0 )の計時時間を基準とした、正
規化処理計算を行った後のデータを用いる。図29は惰性
回転減衰率の生データで図19と同様なもの、図30は図29
のデータを正規化したものであるが、これで判るように
しきい値は直線的となり、決め易くなり、処理が簡単
で、相対比較が取りやすい。さらに、これにより初期条
件(電源電圧変動、ベルトテンション等)が揃うので精
度向上となる。
【0083】このような正規化は3セットの平均化され
たバッファが図31のようになるが、1番目のデータ(T
0 の平均値)を基準として下記数2により行う。
【0084】
【数2】
【0085】図32に示すようにバッファの1番目は必ず
1.0となる。
【0086】前記正規化処理後の変化率は、ニューラル
ネットワークを用いて、変化率と布量の関係を同定(導
く)する。図33にその概要を示す。BP(バックプロパ
ゲーション:誤差逆伝播学習)は階層型ネットワークに
対する教師付き学習方法であり、「実行計算」、「比較
評価」、「学習計算」の構成に分けることができる。こ
の中の「実行計算」の部をマイクロコンピュータで実現
するのが実行ソフトウェアであるが、オフライン(計算
機等)で学習済みのネットワーク構成をマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンと呼ぶ)に移植し、オンライン
で実行計算を行う。下記表2にニューラルネットワーク
に学習させる教師データの例を示す。
【0087】
【表2】
【0088】また、本発明で使用するニューラルネット
ワークの構成、教師データ及びソフトウェアの構成は以
下の通りである。 入力層…9ニューロン 中間層…5ニューロン 出力層…1ニューロン ニューロン総数…15ニューロン(バイアスを除く) 結合方式…全結合(50リンク)
【0089】このうち入力層では8パルスをカウントす
るのに要する時間のデータ列(図33の(d)のグラフ)
の正規化データ((c)のグラフ)を入力とする。従っ
て、正規化により初期値が必ず“1”(マイコン内部で
はFFh)となるデータ列を9個のニューロンに割り付
けて入力する。なお、バイアスは必ず1の値をもったニ
ューロンである。
【0090】出力層は布量を意味し1ニューロンで構成
され連続値として処理される。例えば下記数3のように
布量0〜6Kgまでを、ニューロン値の0〜1に割り付
ける。
【0091】
【数3】
【0092】中間層の決定は試行錯誤的な取り組みが必
要である部分が多い。この例では経験上5ニューロンに
決定したが、学習能力をもって結果的に判断している。
【0093】図34に示すように洗濯機は電源周波数(5
0/60Hz)によりモータ8側のプーリ7aは大きさ
の異なるものに代えるようにしている。従って、図35に
示すように60Hzの場合のプーリ7aは50Hzの場
合よりも小さいので原データではスタートは同じでも減
速比(減衰率)が大きいものとなる。その結果、正規化
データも当然に異なる。
【0094】このような差の補正を行うのに、図36、図
37に示すようにオフラインでの学習の時に50Hz時の
正規化データ群を教師データとして使用するものと、6
0Hz時の正規化データ群を教師データとして使用する
ものとの電源周波数対応ネットワークを、同一ネットワ
ーク構成で2つ用意するものとした。テーブルが50H
z用の結合係数テーブルと60Hz用の結合係数テーブ
ルとの2つできる。
【0095】マイコンで行わせる実行に際しては、電源
周波数検出手段22で50Hzか60Hzかを判定し、そ
れぞれのテーブルでニューラルネットワークの実行計算
を行い布量を判定する。
【0096】図34で示すモータ8側のプーリ7aと回転
翼5の軸側のプーリ7bとを連結するベルト12は、その
テンションで前記惰性回転減衰率が異なってくる。負荷
量すなわち布量無しの場合、ベルトテンション弱、中、
強で惰性回転減衰率は強になるほど急なものである。
【0097】ニューラルネットワークに学習させた場
合、教師データ範囲外は保証されないが、通常この学習
はベルトテンション中の段階を前提としたものであり、
ベルトテンション弱や強の場合は保証外の結果がでてし
まうおそれがある。
【0098】そこで本発明ではこのようなベルトテンシ
ョンの補正処理として、ニューラルネットワークの構成
を図71で示すように出力層を布量ニューロンとベルトテ
ンションニューロンとの2つにして、この新しく追加し
たベルトテンションニューロンに保証範囲外データ入力
時は無負荷時のベルトテンション弱側を、保証範囲内デ
ータ入力時は0を割り付ける。
【0099】前記補正処理は工場のライン検査やサービ
スマンにより、例えば洗濯機のスタートスイッチを数秒
間押し続けるとか、スタートスイッチと他のスイッチを
同時に押す等のキー操作により行われる。
【0100】図38にそのフローを示すが、ベルトテンシ
ョンニューロンが0であれば、布量ニューロンが0であ
るか否かで、補正なしとベルトテンション強であると判
断するマイナスニューロン値に分かれる。また、ベルト
テンションニューロンが0でない場合は、布量ニューロ
ンが0であれば、ベルトテンション弱であると判断する
プラスニューロン値であり、このような無布量時の情報
(検出布量)をE2 PROM16cに記憶しておく。
【0101】ベルトテンションの補正処理の他の例とし
て、図40に示すように、無布量時のデータの取込みの最
終バッファである9バッファ目のデータを読み出し、し
きい値によってベルトテンション補正値を計算し、結果
をE2 PROM等に記憶させるようにしてもよい。
【0102】図41はベルトテンションの強さに対する無
布量時の惰性回転特性を示した正規化データである。図
42にしきい値によるベルトテンション判定のサブルーチ
ンフローチャートを示すが、9バッファ値が0.8より
等しいか大きい場合と、0.65より等しいか大きい場
合で分けて、ベルトテンションの強、標準、弱を判定す
る。
【0103】前記いずれの場合も、布量検出時のニュー
ラルネットワークの実行処理で、補正を必要とする場合
は図39に示すようにE2 PROM16cから読込み、補正
処理して布量を決定する。
【0104】図2または図14のフローにおいてステップ
S5で布量が決定されると、その布量に見合う水量を決
定するが、この水量の決定方式は図43の無段階の線に示
すように布量検出した分解能のまま必要水量に割り付け
る。
【0105】この割り付けはテーブル方式や計算方式の
いずれでもよいが、無段階に給水量が決定されることに
なる。図43、図44は従来の5段階水量の場合と本発明の
無段階水量の場合を比較したものであるが、本発明のよ
うに無段階給水方式とすることで無駄を無くせるとと
もに判定誤差があった場合でもその誤差の範囲で給水誤
差をとどめることができる。
【0106】前記の例では惰性回転時の減衰率とは、所
定パルス数に達する所要時間を連続的にサンプリングし
て、その変化率により処理するものとしたが、他の例と
して、所定時間毎のパルス数を連続的にサンプリングし
て、その変化率により処理するようにしてもよい。図45
は前記図17に対応するものである。
【0107】図46に示すように前記データ取り込みで
は、40ms間パルスカウントし、9バッファ取り込ん
だ所でデータ取り込み完了となり、判定処理は終了す
る。この40ms間パルスカウントの詳細を図47に示
す。
【0108】カウンタ初期化、パルスカウント開始でタ
イマONとし、パルスの立ち上がりを検出する。カウン
タインクリメントで40msでタイマを停止し、カウン
ト値をバッファ格納する。
【0109】このバッファ格納は、40ms毎のモータ
パルスを最大9個求めるもので、パルスが来ない場合、
以降のバッファには00が入る。図48に示すように3セ
ット終了後に、バッファA〜Cのデータを平均する。下
記数4に平均化の式を、また、図49に平均化されたデー
タの格納の割り付け図を示す。
【0110】
【数4】
【0111】図50は惰性回転の減衰の生データ、図51は
正規化データで、9バッファを取り込んだらデータ取り
込みは終了となり、その後に判定処理では図51のしきい
値101 、102 、103 を用いる。
【0112】実施の形態4.第4の実施の形態では水有
り時の布量判定モードの内容について説明する。図2ま
たは図14のフローにおける水有り時の布量判定モードで
は、図52に示すように洗濯物26が水に浮いている場合
と、沈んでいる場合とでは回転翼5にかかる負荷が異な
るので、モータ8の回転速度に差が生じてしまう。そこ
で、図2または図14のフローにおいてステップS22の一
定回転速度まで立ち上がるかどうかのチェックは、吸水
目的で所定時間馴染ませ運転を行った後に計測するもの
とする。
【0113】この馴染ませ運転は、図53に示すようにモ
ータ8の回転速度を通常の洗濯の回転より1/3位落と
し、そのかわり回転する時間を3倍位にゆっくり回転さ
せるようにした。正転、逆転を3回位行う。急激に回転
させると布を傷めるおそれがあるからである。
【0114】また、図2または図14のフローで一定(所
定)の回転速度まで立ち上がるかどうかをチェックし
(ステップS21、S22)、立ち上がらないときは、立ち
上がるように所定水量を給水する(ステップS23)が、
かかる一定回転速度まで立ち上がるまで給水するのに、
立ち上がりの変化特性から不足水量を予測する。
【0115】図54に示すように少ない水量にもかかわら
布量が多い場合には第1回目に回転翼5をt1 (0.
2s)ONした場合に回転翼5の回転速度は所定回転速
度まで達しない。そこで、モータ8のONからt1 秒後
の回転特性(w0 −w1 )を計測し、図55に示す相関関
係から不足水量(q)を判定する。
【0116】第1回目と限定するのは、第2回目以降に
なると洗濯物が上昇し、前記のごとき差が出にくいから
である。なお、他の例として前記ニューラルネットワー
クを用いてモータ8のOFF後の減衰特性の差から前記
不足水量を判定する方法も考えられる。
【0117】さらに、不足水量を予測した時点で、必要
洗剤量を表示する。図56に示すように、最初の水量をQ
0 として前記不足水量をqとすれば、必要水量Q1 は、
1=Q0 +qとなるので、この水量Q1 に見合う洗剤
量Wを即時に表示する(図2、図14のフローでステップ
S25以後のステップS6)。
【0118】図2または図14のフローで水が所定量あ
り、ステップS22で回転翼5が一定(所定)の回転数ま
で立ち上がるような場合は、ステップS11の布量が決定
されているか否かを見る段階ではまだ布量が決定されて
いないので、洗い工程(ステップS10)〔またはすすぎ
工程実行(ステップS13)〕および排水工程(図示せ
ず)を終了した後、水位設定手段10において水無しを検
出した時に、前記水無し時判定モード(ステップS4)
と同じ処理方法を用い、同一のニューラルネットワーク
および結合係数テーブルを使用して実行することにより
布量判定を行うが、布は水分を含んでいるため実際の布
量より過大に判定されるので、水分の重量増加分を補正
手段によって布量の補正を行い、別途水あり時布量判定
を行う。
【0119】表3は、乾燥布重量W0 に対する洗い工程
および排水工程完了後の含水布の重量W1 、および両者
の重量比W0 /W1 の一例を示すものである。表3か
ら、乾燥布重量W0 は、含水布重量W1 に重量比W0
1 を掛けることによって求めることができる。よっ
て、求めたニューロ判定結果に重量比W0 /W1 ≒0.
30を掛けて補正すればよい。
【0120】
【表3】
【0121】図57は含水布の回転翼惰性回転減衰率の正
規化データ列を示し、このデータ列を教師データとして
オフラインで学習させ、ニューラルネットワークを構成
し、出来上がったニューラルネットワークの結合係数テ
ーブルをマイコンに用意する。別途水有り時布量判定
は、前記水無し時の布量判定モード(ステップS4)と
同じ処理方法を用い、用意したニューラルネットワーク
の結合係数テーブルを使用して布量判定を行う。
【0122】前記水有り時の布量を決定するための別途
布量判定として、洗い工程終了後の回転翼回転減衰率の
代わりに、脱水OFF後の洗濯兼脱水槽6の惰性回転速
度変化率で布量を判定するようにしてもよい。脱水工程
実行時には水有り時の判定モードで布量の判定を行う
(ステップS31)が、この布量を決定するための別途水
有り時布量判定方法は、槽回転センサ18を用いて、図58
〜図62に示すように、脱水OFF後の洗濯兼脱水槽6の
惰性回転変化率で布量を判定する。
【0123】図58にそのフローを示すが、予備脱水(低
速脱水)のあとの高速脱水で所定時間(2分)経過した
場合にモータ8を停止し、データの取り込みを所定時間
(60秒)行う。
【0124】この布量判定方法は、図2または図14のフ
ローでステップS4での水無し時の布量判定モードと同
じであるが、計時時間・パルス数が異なる。モータ8が
停止した後パルスを見るが、洗濯兼脱水槽6は回転が速
いので8分周したものを128パルスずつカウントするも
のとする。なお、この場合は布量(負荷量)が多いほど
減衰がゆっくりになるので、前記水無し時の布量判定モ
ードとは布量と回転減衰の関係が逆転する。
【0125】この場合の惰性回転変化率も、前記水無し
時の布量判定モードと同じ処理方法を用い、同構成のニ
ューラルネットワークを流用する。
【0126】一方、惰性回転速度変化率として、モータ
8の通電停止後の洗濯兼脱水槽6の惰性回転を、モータ
回転センサ17またはプーリ回転センサ30のパルス数とし
てカウントし、このパルス数の大小から布量を判定する
ことも可能であり、図63にそのフローを示す。図63にお
いて、モータ通電停止後所定時間Tm 、例えば50秒間
マスク期間を置く。マスク期間を置くのは、布量の大小
に比べてモータ通電停止直後の洗濯兼脱水槽6の惰性回
転速度変化率が小さいためである。マスク期間が終了し
たら、モータ回転センサ17またはプーリ回転センサ30の
パルス数を所定時間Tc 、例えば10秒間カウントす
る。この場合、モータ回転センサ17またはプーリ回転セ
ンサ30の回転速度が速いので、128 分周したものを1パ
ルスとしてカウントする。図64は布量とパルス数の関係
のグラフを示し、両者の相関係数rは、r=0.99で
あり、直線性が高いことが実験により確かめられてい
る。布量をx、パルス数をyとおき、両者の関係をy=
ax+bという一次式で表わすと、数5となり、これを
布量xを求める式に変形すると、数6と表わされる。
【0127】
【数5】
【数6】
【0128】よって、カウントしたパルス数を上記数6
に代入し演算を行うことで、布量判定を行う。
【0129】前記布量を決定するための別途布量判定方
法として、脱水OFF後の洗濯兼脱水槽6の惰性回転変
化率の代わりに、脱水開始時の洗濯兼脱水槽6の回転速
度変化率(上昇率)で見ることも可能である。
【0130】図65はそのフローを示すもので、予備脱水
(低速脱水)を所定時間(2分)行い、高速脱水になっ
たところで、データの取り込みを所定時間(9秒)行
う。
【0131】しかし、かかる脱水開始時の洗濯兼脱水槽
6の回転速度変化率(上昇率)は電源電圧の変動で変化
をきたし、1kg/90Vと3kg/100Vで同じよ
うなモータ回転速度上昇カーブを示すことが実験により
明らかになっている。従って、布量が異なるにもかかわ
らず区別できないこともある。そこで、図66に示すよう
に電源電圧をモニタし、出力結果を補正するようにす
る。
【0132】図67は電源電圧モニタブロック図で、27は
電源トランス、28は整流ダイオードブリッジ、29はレギ
ュレータを示す。図のように全波整流後の点で電源電圧
をモニタする。
【0133】図68は電源電圧90V,100V,110
V時の整流電圧とゼロクロス信号を示す。整流後の電圧
には脈流が存在するため、ゼロクロスパルスに同期して
整流電圧を読み出す。図69は電源電圧に対する整流電圧
図を示す。
【0134】AC電圧対整流電圧は、下記表4となるの
で、整流電圧から電源電圧を推定できる。
【0135】
【表4】
【0136】図70および下記表5は電源電圧に対する脱
水加速特性の実験結果を示したもので、脱水加速特性は
電源電圧の2乗にほぼ比例していると仮定できることが
分かる〔実験結果は電圧の2乗に比例すると仮定した場
合(一点鎖線)とほぼ同様である〕。よって、電源電圧
の2乗の逆数の比、例えば、110Vならば、1/1.
21≒0.83を掛け補正すればよい。
【0137】
【表5】
【0138】
【発明の効果】本発明の洗濯機の布量判定方法は、以上
述べたような構成を採用することで、以下に示すような
効果を奏する。
【0139】水の有無にかかわらず正確に布量が判定で
き、また、精度が向上し、さらに、適正洗剤量を早期に
表示できる。
【0140】水有り時の場合、ユーザによる水位設定を
受け付けることにより、洗い工程から布量に対してユー
ザの意図した水位とすることができ、使い勝手が良くな
り、また使用水量の適正化および節水化、使用洗剤量の
節約を実現できる。
【0141】モータ通電停止後の慣性回転の減衰率は、
電源ゼロクロス信号のタイミングに同期させて行うこと
により、モータ電流OFFを一定に保つことになり、計
測開始タイミングが同一条件となり、検出精度が向上す
る。
【0142】回転速度検出手段を回転翼または脱水槽を
駆動するプーリに設けることにより、ベルトの滑り、振
動による回転速度の誤差要因を排除できるので、高精度
の判定が実現できる。
【0143】惰性回転時の減衰率は、所定パルス数に達
する所要時間を連続的にサンプリングして、複数のバッ
ファに記憶し、その変化率により処理することにより、
特定の時間変化ではなく、モータの停止直前までの連続
変化をとらえることができるので、布量小から大まで、
同一精度かつ高精度で判定できる。
【0144】所定パルス数に達する所要時間というパル
ス数の設定は、1回転に発生するパルス数値の、約数又
は倍数、かつ最大布量で少なくとも2回のサンプリング
が可能な設定とすることで、1パルスあたりのH/W誤
差が少なくなり、1回転あたりの精度を向上させること
ができる。
【0145】パルス数計時期間であるモータOFF期間
は、パルスの発生度によって可変可能とし、個別パルス
間隔が2倍以上で終了し、これに加えて所定パルス数を
取り込むまでは所定のOFF期間を延長するものとする
ことで、大容量時の判定時間が短縮化でき、また、中〜
少容量時の精度が向上する。
【0146】変化率は、1回目の所定パルス数計時時間
を基準とした、正規化処理計算を行った後のデータを用
いることで、簡単な処理アルゴリズムにより、純粋な変
化率を得られるから相対比較がとりやすい。また、初期
条件(電源電圧変動、ベルトテンション等)の変動要因
を吸収できるので精度が向上する。
【0147】正規化処理後の変化率は、ニューラルネッ
トワークを用いて、変化率と布量の関係を同定(導く)
することで、処理が簡単であり、また、変更が容易であ
り、大きなまちがいがない。さらに、汎化性能により、
連続的な布量出力が得られる。
【0148】ニューラルネットワークは、電源周波数
(50/60Hz)対応用ネットワークを、同一ネット
ワーク構成で2つ用意すれば、結合係数をテーブル化す
るのみでよく、要因が変化してもプログラムの追加変更
なしで対応できる。
【0149】ニューラルネットワークは、ベルトテンシ
ョン補正用のネットワークを用意し、無布量時の情報
(検出布量)を不揮発性メモリに記憶したニューラルネ
ットワークの入力情報として補正処理することで、ベル
トテンションの変動にも対応し、工場出荷時のベルトテ
ンション誤差を吸収できるので、調整が簡単である。
【0150】無布量時のデータの取込みの最終バッファ
目のデータを読み出し、しきい値によってベルトテンシ
ョン補正値を計算し、結果を不揮発性メモリに記憶して
布量判定結果を補正処理することで、ニューラルネット
ワークの構成をそのまま利用でき処理も簡単である。
【0151】布量検出後、布量検出した分解能のまま必
要水量に割り付けることで、量子化誤差を小さくでき
る。さらに、布量検出に誤差があっても最少の水量誤差
におさえられるので、節水効果が著しい。
【0152】惰性回転時の減衰率は、所定時間毎のパル
ス数を連続的にサンプリングして、その変化率により処
理するので、同一精度、高精度で判定できると共に、計
測時間が一定にできる。
【0153】一定回転速度まで立ち上がるかどうかのチ
ェックは、布への吸水目的で所定時間馴染ませ運転を行
った後に行うので、布への給水を充分にすることによ
り、判定を同一条件でできる。
【0154】一定回転速度まで立ち上がるまで給水する
のに、立ち上がりの変化特性から不足水量を予測し、こ
の不足水量を給水し、給水後に一定回転速度まで立ち上
がるか否かの再チェックを行うので、不足水量を予測で
き、逐次的ではなく、効率的で、布いたみの防止が期待
できる。
【0155】立ち上がりの変化特性から不足水量を予測
するのは、第1回目の回転の立ち上がりの変化特性から
判定するので、判定時間の短縮化及び高精度の判定が実
現できる。
【0156】不足水量を予測した時点で、必要洗剤量を
表示するので、適正洗剤量を早期に表示できる。
【0157】別途水有り時布量判定方法は、洗い工程終
了後水無し時布量判定モードと同じ処理方法を用い、同
一のニューラルネットおよび結合係数テーブルを使用で
きるので、プログラムの効率化が得られる。
【0158】別途水有り時布量判定方法は、洗い工程終
了後水無し時布量判定モードと同じ処理方法を用い、含
水布量判定専用のニューラルネットワークおよび結合係
数テーブルを使用するので、高精度の判定が実現でき
る。
【0159】別途水有り時布量判定方法は、脱水OFF
後の洗濯兼脱水槽の惰性回転速度変化率で布量判定する
ので、脱水時における洗濯兼脱水槽の惰性回転で布量の
判定が可能であり、また、計測アルゴリズムを同一化で
き、プログラムの効率化が得られる。
【0160】惰性回転速度変化率は、水無し時の布量判
定モードと同じ処理方法を用い、同構成のニューラルネ
ットワークを流用するので、同一ネットワーク構成を使
用でき、プログラムの効率化が得られる。
【0161】別途水有り時布量判定方法は、モータ通電
停止後の洗濯兼脱水槽の惰性回転を、モータ回転センサ
またはプーリ回転センサのパルス数としてカウントし、
そのパルス数と布量関係を近似式化できるため、数式で
布量を判定することができ、プログラムの効率化が得ら
れる。
【0162】別途水有り時布量判定方法は、脱水開始時
の洗濯兼脱水槽の立ち上がり回転速度変化率で布量を判
定すると同時に、電源電圧をモニタし、出力結果を補正
するので、脱水時における洗濯兼脱水槽の惰性回転で布
量の判定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗濯機の布量判定方法を示すブロッ
ク図である。
【図2】 本発明の洗濯機の布量判定方法を示すフロー
チャートである。
【図3】 全自動洗濯機の説明図である。
【図4】 全自動洗濯機の縦断側面図である。
【図5】 全自動洗濯機の回転機構の斜視図である。
【図6】 モータ回転センサの斜視図である。
【図7】 モータ回転センサのマグネットの平面図であ
る。
【図8】 モータ回転センサの出力波形図である。
【図9】 槽回転センサの斜視図である。
【図10】 槽回転センサの回路図である
【図11】 槽回転センサの出力波形図である。
【図12】 プーリ回転センサの斜視図である。
【図13】 プーリ回転センサの電気回路図である。
【図14】 本発明の洗濯機の布量判定方法を示すフロ
ーチャートである。
【図15】 モータ停止信号を電源ゼロクロス信号のタ
イミングに同期させる波形図である。
【図16】 水無し時布量判定モードにおけるデータの
取り込み・処理の方法を示すフローチャートである。
【図17】 パルス数のサンプリング時における波形図
である。
【図18】 惰性回転時における減衰率と布量の関係を
示すグラフである。
【図19】 惰性回転時における減衰率と時間の関係を
示すグラフである。
【図20】 惰性回転時におけるデータの取り込みを示
すフローチャートである。
【図21】 所定パルス数のカウント方法を示すフロー
チャートである。
【図22】 データの取り込みの割り付け図である。
【図23】 データ平均化の格納の割り付け図である。
【図24】 データの取り込み時におけるモータの回転
方向と回転速度の波形図である。
【図25】 モータパルスのバラツキを示す説明図であ
る。
【図26】 データ取り込み終了の第1条件を示す波形
図である。
【図27】 データ取り込み終了の第2条件を示す波形
図である。
【図28】 データ取り込み終了条件の優先順位を示す
説明図である。
【図29】 モータの惰性回転の減衰率の生データを示
すグラフである。
【図30】 モータの惰性回転の減衰率の正規化データ
を示すグラフである。
【図31】 データ平均化の格納の割り付け図である。
【図32】 1番目のデータを基準として正規化したデ
ータの格納の割り付け図である。
【図33】 洗濯機布量検出の概要とネットワーク構成
を示す説明図である。
【図34】 電源周波数によるプーリとベルトの関係を
示す説明図である。
【図35】 電源周波数によるモータの惰性回転の減衰
率の原データと正規化データの関係を示すグラフであ
る。
【図36】 ニューラルネットワークの学習部での説明
図である。
【図37】 ニューラルネットワークの実行を示すフロ
ーチャートである。
【図38】 ベルトテンション補正処理を示すフローチ
ャートである。
【図39】 ニューラルネットワークを用いた布量補正
のフローチャートである。
【図40】 ベルトテンション補正処理を示すフローチ
ャートである。
【図41】 無布量時の惰性回転減衰特性を示すグラフ
である。
【図42】 しきい値によるベルトテンション判定サブ
ルーチンフローチャートである。
【図43】 負荷量に対する水量を示すグラフである。
【図44】 負荷量に対する水量の5段階と無段階の効
果の比較を示す図表である。
【図45】 パルス数のサンプリング時における波形図
である。
【図46】 惰性回転時におけるデータの取り込みを示
すフローチャートである。
【図47】 所定パルス数のカウント方法を示すフロー
チャートである。
【図48】 データ取り込みを示す割り付け図である。
【図49】 データ平均化の格納の割り付け図である。
【図50】 惰性回転の減衰率の生データを示すグラフ
である。
【図51】 惰性回転の減衰率の正規化データを示すグ
ラフである。
【図52】 洗濯物の状態とモータ回転速度を示す説明
図である。
【図53】 洗濯物のなじませ運転の時の波形図であ
る。
【図54】 モータ回転速度と水量との関係を示す波形
図である。
【図55】 モータ回転速度の差と水量との関係を示す
グラフである。
【図56】 水量と洗剤量の関係を示すグラフである。
【図57】 含水布の惰性回転減衰率の正規化データを
示すグラフである。
【図58】 水有り時布量判定モードにおけるデータの
取り込み方法を示すフローチャートである。
【図59】 脱水回転時のモータOFF後の槽の惰性回
転を示す波形図である。
【図60】 脱水槽回転パルス数のサンプリング時にお
ける波形図である。
【図61】 脱水槽の惰性回転の減衰率の生データを示
すグラフである。
【図62】 脱水槽の惰性回転の減衰率の正規化データ
を示すグラフである。
【図63】 脱水槽のパルス数のカウント方法を示すフ
ローチャートである。
【図64】 脱水槽の惰性回転時におけるパルス数と布
量の関係を示すグラフである。
【図65】 脱水槽の惰性回転時におけるデータの取り
込み方法を示すフローチャートである。
【図66】 電圧補正処理のフローチャートである。
【図67】 電源電圧モニタブロック図である。
【図68】 整流電圧とゼロクロス信号を示す波形図で
ある。
【図69】 電源電圧に対する整流電圧図である。
【図70】 電源電圧に対する脱水加速特性を示すグラ
フである。
【図71】 ベルトテンション補正処理におけるニュー
ラルネットワークの構成を示す説明図である。
【図72】 従来のモータ駆動停止とモータ電流を示す
波形図である。
【図73】 従来のモータ駆動停止時のモータ回転速度
と時間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…外箱、2…防振バネ、3…吊棒、4…水受槽、5…
回転翼、6…洗濯兼脱水槽、7a,7b…プーリ、8…
モータ、9…排水手段、9a…排水管、9b…排水バル
ブ、9c…排水ホース、10…水位検出手段、10a…
導圧管、10b…水位センサ、11…減速ギヤ、12…
ベルト、13…クラッチ、14…給水手段、14a…給
水弁、14b…給水ホース、15…操作部、16…制御
回路、16a…入力回路、16b…CPU、16c…E
2 ROM、16d…出力回路、17…モータ回転セン
サ、17a…マグネット、17b…鉄心、17c…コイ
ル、18…槽回転センサ、18a…マグネット、18b
…ホールIC、19…パイロットジェネレータ、20…
入力手段、21…ゼロクロス検出手段、22…電源周波
数検出手段、23…表示手段、24…モータ駆動手段、
25…クラッチ切替手段、26…洗濯物、27…電源ト
ランス、28…整流ダイオードブリッジ、29…レギュ
レータ、30…プーリ回転センサ、31…円盤、32…
穴、33…フォトインタラプタ、33a…発光ダイオー
ド、33b…フォトトランジスタ。
フロントページの続き (72)発明者 萬谷 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 長田 正史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 渡久地 政幸 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本 建鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−277282(JP,A) 特開 平4−256790(JP,A) 特開 平4−325194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 33/02

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタートスイッチをONした後の、駆動
    ・停止を複数回繰り返し、モータ通電停止後の慣性回転
    の減衰率によるモータの回転情報により布量を判定する
    洗濯機の布量判定方法において、布量判定の前に、水位
    検出手段により水の有無を判断し、水無しの場合は、水
    無し時の布量判定モードを実行し、布量を検出し、全工
    程終了までこの布量情報を使用するものとし、水有りの
    場合、所定のモータ通電時、一定の回転速度まで立ち上
    がるかどうかをチェックし、立ち上がるときはその貯水
    量で洗濯を開始し、すすぎ前に別途水有り時布量判定モ
    ードにより布量を判定し、すすぎ以降この布量情報を使
    用するものとし、立ち上がらないときは、一定回転速度
    に立ち上がるまで給水することを特徴とする洗濯機の布
    量判定方法。
  2. 【請求項2】 水有りの場合、所定のモータ通電を行う
    前に、ユーザに所望水位を設定するよう促す手段を設
    け、一定の時間水位設定を受け付けるものとし、水位設
    定入力があった場合その設定水位を用いて洗濯を開始
    し、すすぎ以降この水位情報を使用するものとし、所定
    時間経過しても水位設定入力がない場合、前記水有りの
    場合の工程を経ることを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機の布量判定方法。
  3. 【請求項3】 モータの回転情報としての駆動・停止を
    複数回繰り返し、モータ通電停止後の慣性回転の減衰率
    は、モータ停止を所定時間によるモータOFF要求信号
    発生後、(次の)電源ゼロクロス信号のタイミングに同
    期させて行うことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の洗濯機の布量判定方法。
  4. 【請求項4】 回転速度検出手段を、回転翼または脱水
    槽を駆動するプーリに設けたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の洗濯機の布量判定方法。
  5. 【請求項5】 惰性回転時の減衰率とは、所定パルス数
    に達する所要時間を連続的にサンプリングして、複数の
    バッファに記憶し、その変化率により処理することを特
    徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の洗濯
    機の布量判定方法。
  6. 【請求項6】 所定パルス数に達する所要時間をサンプ
    リングする時の所定パルス数とは、モータ1回転に発生
    するパルス数値の、約数又は倍数、かつ最大布量で少な
    くとも2回のサンプリングが可能な設定とすることを特
    徴とする請求項5記載の洗濯機の布量判定方法。
  7. 【請求項7】 パルス数計時期間であるモータOFF期
    間は、パルスの発生度によって可変可能とし、個別パル
    ス間隔が2倍以上で終了し、これに加えて所定パルス数
    を取り込むまでは所定のOFF期間を延長するものとす
    ることを特徴とする請求項3記載の洗濯機の布量判定方
    法。
  8. 【請求項8】 変化率は、1回目の所定パルス数計時時
    間(1バッファ目の値)を基準とした、正規化処理計算
    を行った後のデータを用いることを特徴とする請求項5
    記載の洗濯機の布量判定方法。
  9. 【請求項9】 正規化処理後の変化率は、ニューラルネ
    ットワークを用いて、変化率と布量の関係を同定(導
    く)することを特徴とする請求項8記載の洗濯機の布量
    判定方法。
  10. 【請求項10】 ニューラルネットワークは、電源周波
    数(50/60Hz)対応用ネットワークを、同一ネッ
    トワーク構成で2つ用意することを特徴とする請求項9
    記載の洗濯機の布量判定方法。
  11. 【請求項11】 ニューラルネットワークは、ベルトテ
    ンション補正用のネットワークを用意し、無布量時の情
    報(検出布量)を不揮発性メモリに記憶したニューラル
    ネットワークの入力情報として補正処理することを特徴
    とする請求項9または請求項10記載の洗濯機の布量判
    定方法。
  12. 【請求項12】 無布量時のデータの取込みの最終バッ
    ファ目のデータを読み出し、しきい値によってベルトテ
    ンション補正値を計算し、結果を不揮発性メモリに記憶
    して布量判定結果を補正処理することを特徴とする請求
    項11記載の洗濯機の布量判定方法。
  13. 【請求項13】 布量検出後、布量検出した分解能のま
    ま必要水量に割り付けることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の洗濯機の布量判定方法。
  14. 【請求項14】 惰性回転時の減衰率とは、所定時間毎
    のパルス数を連続的にサンプリングして、その変化率に
    より処理することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の洗濯機の布量判定方法。
  15. 【請求項15】 一定回転速度まで立ち上がるかどうか
    のチェックは、布への吸水目的で所定時間馴染ませ運転
    を行った後に行うことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の洗濯機の布量判定方法。
  16. 【請求項16】 一定回転速度まで立ち上がるまで給水
    するのに、立ち上がりの変化特性から不足水量を予測
    し、この不足水量を給水し、給水後に一定回転速度まで
    立ち上がるか否かの再チェックを行うことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の洗濯機の布量判定方法。
  17. 【請求項17】 立ち上がりの変化特性から不足水量を
    予測するのは、第1回目の回転の立ち上がりの変化特性
    から判定することを特徴とする請求項16記載の洗濯機
    の布量判定方法。
  18. 【請求項18】 不足水量を予測した時点で、必要洗剤
    量を表示することを特徴とする請求項16または請求項
    17記載の洗濯機の布量判定方法。
  19. 【請求項19】 別途水有り時布量判定方法は、洗い
    (またはすすぎ)及び排水工程を完了し、水位検出手段
    において水無しを検出した時に、請求項1または請求項
    2記載の水無し時の布量判定モードと同じ処理方法を用
    い実行し、水分による重量増加分を補正手段によって判
    定結果を補正することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の洗濯機の布量判定方法。
  20. 【請求項20】 別途水有り時布量判定方法は、洗い
    (またはすすぎ)及び排水工程を完了し、水位検出手段
    において水無しを検出した時に、請求項1または請求項
    2記載の水無し時の布量判定モードと同じ処理方法を用
    い、含水布専用のニューラルネットワークの結合係数テ
    ーブルを用意することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の洗濯機の布量判定方法。
  21. 【請求項21】 別途水有り時布量判定方法は、脱水O
    FF後の洗濯兼脱水槽の惰性回転速度変化率で布量判定
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の洗
    濯機の布量判定方法。
  22. 【請求項22】 脱水OFF後の洗濯兼脱水槽の惰性回
    転速度変化率とは、水無し時の布量判定モードと同じ処
    理方法を用い、同構成のニューラルネットを流用するこ
    とを特徴とする請求項21記載の洗濯機の布量判定方
    法。
  23. 【請求項23】 別途水有り時布量判定方法は、脱水O
    FF後の洗濯兼脱水槽の惰性回転速度変化率と布量の関
    係を近似式化し、この近似式を用いて求めることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の洗濯機の布量判定
    方法。
  24. 【請求項24】 別途水有り時布量判定方法は、脱水開
    始時の洗濯兼脱水槽の立ち上がり回転速度変化率で布量
    を判定すると同時に、電源電圧をモニタし、出力結果を
    補正することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の洗濯機の布量判定方法。
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