JP2977745B2 - 線量計読取装置 - Google Patents

線量計読取装置

Info

Publication number
JP2977745B2
JP2977745B2 JP23772895A JP23772895A JP2977745B2 JP 2977745 B2 JP2977745 B2 JP 2977745B2 JP 23772895 A JP23772895 A JP 23772895A JP 23772895 A JP23772895 A JP 23772895A JP 2977745 B2 JP2977745 B2 JP 2977745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dosimeter
gear
push
dosimeter element
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23772895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0961529A (ja
Inventor
元志 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI TEKUNO GURASU KK
Original Assignee
ASAHI TEKUNO GURASU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAHI TEKUNO GURASU KK filed Critical ASAHI TEKUNO GURASU KK
Priority to JP23772895A priority Critical patent/JP2977745B2/ja
Publication of JPH0961529A publication Critical patent/JPH0961529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2977745B2 publication Critical patent/JP2977745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線量計の被曝放射
線量を個別的に読取る線量計読取装置に係り、特に、該
装置内における線量計素子の押出し・押戻し機構に改良
を施した線量計読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線防護上、原子炉、加速器、X線発
生器及びラジオアイソトープ等の設置者は放射線管理に
万全を期す必要があり、また、その施設従事者や利用者
等においては、その放射線被曝線量及び環境放射線量の
測定は不可欠なものである。このため、施設従事者や利
用者等が携行する線量計や、施設内に取り付けられた線
量計の線量を個別にかつ迅速に測定して、それらの線量
データを適切に管理することが非常に重要となってい
る。
【0003】この様な被曝線量等を測定する線量計は、
通常、線量計素子及びこの線量計素子を収納する上下カ
プセルケースとから構成されている。そして、この様な
線量計を上記施設従事者や利用者等が携行し、あるいは
原子力施設その他の適宜な場所に設置して、被曝線量の
測定時には、これら多数の線量計を線量計読取装置に順
次装填し、各線量計の線量を個別的に読取っている。
【0004】従来、上記線量計読取装置としては、本出
願人等が別途特許出願した特開平1−210889号公
報に示されるものが知られている。すなわち、前記公報
に示された線量計読取装置は、多数の線量計をマガジン
を用いて該装置へ自動的に装填し、放射線量を読取るも
のである。
【0005】以下、従来の線量計読取装置について図面
を参照して説明する。
【0006】図8は、線量計読取装置の概略構成を示す
斜視図である。すなわち、この線量計読取装置には、所
定の個数の線量計を収納した複数のマガジン41を、マ
ガジン搬送装置42に1個ずつ授受するマガジン交換装
置40が配設されている。また、このマガジン交換装置
40に隣接する位置には、マガジン交換装置40から受
け取ったマガジン41を所定位置へ搬送するマガジン搬
送装置42が配設されている。
【0007】また、前記マガジン搬送装置42の上方に
は、線量計押出装置43及び下側ケース引出装置44が
設けられている。なお、この線量計押出装置43は、前
記マガジン搬送装置42によって所定位置に設定された
マガジン41の中から、測定対象たる線量計を図中矢印
(ホ)方向に1個ずつ押し出す装置である。また、下側
ケース引出装置44は、前記線量計押出装置43によっ
て押し出された線量計のうち、内部に線量計素子を収納
した下側ケースを引き出す装置である。
【0008】さらに、前記下側ケース引出装置44の近
傍には、線量計素子設定装置46及び線量測定手段60
が配設されている。なお、この線量計素子設定装置46
は、前記下側ケース引出装置44によって引き出され、
下側ケース受台45に載置された下側ケースから、その
内部に収納された線量計素子だけを押し出して線量測定
位置へ移送する装置である。また、線量測定手段60
は、前記線量計素子設定装置46によって測定位置に移
送された線量計素子を、適正な校正を行いながら測定す
る手段である。
【0009】また、図中61は、前記線量測定手段60
の一部を構成する測定用テーブルであり、この測定用テ
ーブル61には、前記線量計素子設定装置46によって
線量計素子が設置される構成となっている。また、図中
62は、線量計素子を紫外線励起する励起用紫外線光源
としての窒素ガスレーザ、63は線量計素子の蛍光量検
出面上部に配置され、蛍光量検出面から出力される蛍光
強度を測定する光電子増倍管である。
【0010】ここで、前記線量計素子設定装置46につ
いて、図9を参照してさらに詳しく説明する。なお、図
9(A)は線量計素子設定装置の平面図、(B)は正面
図,(C)〜(E)は、該装置の動作を示す正面図であ
る。
【0011】すなわち、線量計素子設定装置46には、
第1のブラケット47に線量計素子設定用駆動モータ4
8が取付けられ、また、その両側には前記駆動モータ4
8の停止のタイミングを検出するための第1,第2のセ
ンサ49a、49bが設けられている。さらに、前記駆
動モータ48の回転軸には、アーム50を介してカムフ
ォロア51が設けられている。
【0012】また、前記アーム50及びカムフォロア5
1を挟んで、前記第1のブラケット47に対向する位置
には、第2のブラケット52が配設されている。そし
て、この第2のブラケット52の側端部(図中、右端
部)には、前記カムフォロア51と係合して、該カムフ
ォロア51の円弧運動を直線運動に変える機能を有する
ガイドレール53が設けられている。また、第2のブラ
ケット52には、前記下側ケース受台45に載置された
下側ケース内の線量計素子を前記測定用テーブル61上
に押し出す押出プッシャ54と、線量測定後、図中下方
向に下降して、測定用テーブル61上に設置された線量
計素子を下側ケース内に引き戻す機能を有するフィンガ
ー55が取り付けられている。
【0013】さらに、第2のブラケット52には、前記
フィンガー55を磁気の力を利用して上下動させる機能
を有するソレノイド56が取り付けられている。また、
第2のブラケット52の下部にはスライドテーブル57
が設けられ、図9(D)に示したように、第2のブラケ
ット52が、前記押出プッシャ54、フィンガー55、
ソレノイド56及びガイドレール53と共に、図中左右
方向に移動できるように構成されている。
【0014】また、図中58はスプリングであって、前
記ソレノイド56が励磁されたときに圧縮され、解除さ
れたときに復帰するように構成されている。これによ
り、ソレノイド56が励磁されたときに、前記フィンガ
ー55を下降させ、また、ソレノイドが解除されたとき
に、フィンガー55を上昇させる機能を有する。
【0015】なお、前記線量計素子設定装置46には、
前記フィンガー55の上昇を検出するソレノイド用上側
センサ(図示せず)と、下降を検出するソレノイド用下
側センサ(図示せず)が設けられている。
【0016】また、前記線量計としては、図10の分解
斜視図に示すようなスライド開閉式蛍光ガラス線量計
(特許1807369号)が使用されている。すなわ
ち、スライド開閉式蛍光ガラス線量計は、図10に示し
たように、線量計素子31が図中矢印(ト)方向にそっ
て下側ケース30内に収納され、また、この下側ケース
30は、図中矢印(チ)方向にそって上側ケース32内
に装填されるように構成されている。
【0017】以下、上記のような構成を有する従来の線
量計読取装置の測定動作の内、特に、下側ケース引出装
置44によって引き出された下側ケース30内から、線
量計素子31を押し出し、また、押し戻す機構について
説明する。
【0018】まず、図8において、所定個数の線量計が
収納されている複数のマガジン41が、マガジン交換装
置40の一部であるマガジン送出機構により1個ずつ送
り出され、マガジン搬送装置42へ渡される。そして、
このマガジン搬送装置42によって所定位置に設置され
たマガジン41は、線量計押出装置43により、線量計
が1個ずつ押し出されると共に、下側ケース引出装置4
4によって、内部に線量計素子31を収納した下側ケー
ス30が引き出され、下側ケース受台45に載置され
る。
【0019】続いて、図9に示す線量計素子設定装置4
6が作用する。なお、線量計素子設定装置46が作用す
る前、この線量計素子設定装置46と下側ケース30、
線量計素子31、下側ケース受台45及び測定用テーブ
ル61の位置関係は、図9(C)に示すようになってい
る。そして、まず、線量計素子設定装置46に設けられ
た駆動モータ48が回転を開始すると、それに伴ってカ
ムフォロア51が円弧運動し始める。このカムフォロア
51の円弧運動は、ガイドレール53によって直線運動
に変換されるため、前記第2のブラケット52の下部に
設けられたスライドテーブル57は、図9(C)に示し
たように、図中左方向に移動する。
【0020】また、図9(D)に示すように、第2のブ
ラケット52の移動に伴って、第2のブラケット52に
取り付けられた押出プッシャ54も図中左方向に移動
し、下側ケース30内に収納されている線量計素子31
を下側ケースから押し出し、測定用テーブル61上に設
置する。なお、この場合、第1のセンサ49aは、駆動
モータ48の停止のタイミングを検出し、カムフォロア
51が回り始めから180°の位置に来た時に、駆動モ
ータ48を停止するように構成されている。
【0021】次に、前記線量測定手段60によって、測
定用テーブル61上に設置された線量計素子31の放射
線量が測定される。この測定が終了すると、ソレノイド
56が励磁して、図9(E)に示すように、フィンガー
55が図中下方向に下降する。このとき、ソレノイド用
下側センサが、ソレノイド56が正常に作動し、フィン
ガー55が下降したことを検知し、次の動作に移る信号
を出力する。これにより、線量計素子設定装置46に設
けられた駆動モータ48が再び回転を開始し、第2のブ
ラケット52の下部に設けられたスライドテーブル57
は、図9(E)に示したように、図中右方向に移動す
る。これに伴って、押出プッシャ54とフィンガー55
も図中右方向に移動するため、線量計素子31はフィン
ガー55の先端部に引っ掛けられて、下側ケース受台4
5上の下側ケース30内に再び収納される。
【0022】なお、この場合、第2のセンサ49bは、
駆動モータ48の停止のタイミングを検出し、前記カム
フォロア51が回り始めの位置に戻った時に、駆動モー
タ48を停止するように構成されている。また、この第
2のセンサ49bの検出信号により、ソレノイド56が
解除され、前記フィンガー55はスプリング58の復元
力によって、図9(C)に示したように最初の位置に戻
る。このとき、ソレノイド用上側センサが、ソレノイド
56が復帰し、フィンガー55が上昇したことを検知し
て信号を出力する。その後、上述した各装置においてそ
れぞれ逆動作が行われ、測定が終了した線量計は元のマ
ガジン41の中に収納される。
【0023】この様に従来の線量計読取装置において
は、下側ケース30を引き出した後に作動する線量計素
子の押し出し・押し戻し機構は、押出プッシャ54によ
る水平運動機構と、フィンガー55による垂直運動機構
との複合型によって行われている。
【0024】なお、線量計素子の押し出し・押し戻し機
構として、それぞれ独立した一対の水平運動機構を用い
た線量計読取装置も用いられている。すなわち、図11
(A)(B)に示したように、この線量計読取装置に
は、押出プッシャ61を駆動する押出し用モータ62
と、押戻プッシャ63を駆動する押戻し用モータ64の
2つの駆動機器が用いられている。また、前記押出し用
モータ62には、その停止のタイミングを検知するため
の押出し側第1センサ65a、第2センサ65bが設け
られ、同様に、押戻し用モータ64には、その停止のタ
イミングを検知するための押戻し側第1センサ66a、
第2センサ66bが設けられている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の線量計読取装置においては、以下に述べ
るような問題点があった。
【0026】すなわち、下側ケースから線量計素子31
を押し出し・押し戻すためには、駆動モータ48及びソ
レノイド56の2つの駆動機器が必要である。また、こ
れらの駆動機器の動作タイミングを検出するために、駆
動モータ48には第1,第2のセンサ49a、49bが
取り付けられ、また、ソレノイド56にはソレノイド用
第1・第2センサ(図示せず)が取り付けられている。
【0027】この様に、従来の線量計読取装置において
は、それぞれの駆動機器に2つずつ合計4つのセンサが
必要となるため、部品点数が多くなり、また、装置が複
雑化するという問題があった。
【0028】また、図11に示したような、各々独立し
た一対の水平運動機構を対向して配設した線量計読取装
置においても、各水平運動機構を別個に制御する必要か
ら、上記と同様に、2つの駆動機器、それぞれに取り付
けられるセンサなどが必要となるため、部品点数が多
く、複雑な構成となるという問題があった。
【0029】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解消するために提案されたもので、その目的は、1
つの駆動機器によって、機械的に所定のタイミングで線
量計素子を下側ケースから押し出し・押し戻すことがで
きる、簡易な構成で信頼性の高い線量計読取装置を提供
することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、線量計のケース内部に収納された線量計素子を各ケ
ースから押出し、測定位置に設置して、該線量計素子の
被曝放射線量を読取る線量計読取装置において、欠歯車
を有する主軸と、この欠歯車の両側で噛み合う歯車によ
って、前記主軸が一回転する間の異なる時期に、それぞ
れ反対方向に直線往復運動を行う一対の線量計素子押出
機構部及び線量計素子押戻し機構部を備えたことを特徴
とするものである。
【0031】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の線量計読取装置において、前記線量計素子押出
機構部が、前記主軸の回転に伴って前記欠歯車と噛み合
う第1の歯車と、この第1の歯車の回転動作を直線往復
運動に変える変換部材と、この変換部材と連結され前記
線量計素子をケース内から押出す押出し部材と、前記押
出し部材を初期位置に引き戻す弾性部材とを備えたもの
であることを特徴とするものである。
【0032】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の線量計読取装置において、前記線量計素子押戻し機構
部が、前記主軸の回転に伴って前記欠歯車と噛み合う第
2の歯車と、この第2の歯車と噛み合う第3の歯車を備
え、また、前記第3の歯車の回転動作を直線往復運動に
変える変換部材と、この変換部材と連結され前記線量計
素子をケース内に押戻す押戻し部材と、前記押戻し部材
を初期位置に引き戻す弾性部材とを備えたものであるこ
とを特徴とするものである。
【0033】以上のような手段を講じたことにより、本
発明は以下のように作用する。すなわち、欠歯車を有す
る主軸が一回転する間に、まず第1の歯車が前記欠歯車
と噛み合うことにより、この第1の歯車と連動して直線
往復運動を行う線量計素子押出機構部が作動し、線量計
のケース内から線量計素子を押し出すことができる。次
いで、線量計素子の被曝放射線量が測定された後に、前
記欠歯車が第2の歯車と噛み合うことにより、この第2
の歯車及び第3の歯車と連動して直線往復運動を行う線
量計素子押戻し機構部が作動し、線量計のケース内へ線
量計素子を押し戻すことができる。
【0034】なお、前記押出し部材及び押戻し部材は、
それぞれ押出し、押戻し動作が終了した時点で、弾性部
材によって初期位置に引き戻される。
【0035】従って、1つの駆動機器により線量計素子
をケース内に押出し、押戻すことができるので、従来型
と比較して、駆動機器及び動作制御のためのセンサを削
減することができ、装置が簡素化され、軽量小型化及び
コスト低減に寄与し得ると共に、動作の信頼性が高めら
れる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図7を参照して説明する。
【0037】本実施の形態においては、図1に示したよ
うに、ブラケット1には駆動用両軸モータ2が固定さ
れ、この駆動用両軸モータ2の手前側(図中、下側)の
軸2aにはドッグ3が取付けられ、このドッグ3の両側
相対する位置には、駆動用両軸モータ2の回転位置検出
用のセンサ4が設置されている。また、前記駆動用両軸
モータ2の奥側(図中、上側)に突出する軸2bには欠
歯車5が取付けらている。さらに、前記欠歯車5の図中
左側には線量計素子押出機構部が設けられ、また、図中
右側には線量計素子押戻し機構部が設けられている。
【0038】なお、前記欠歯車5は、全円周角の一部分
(本実施の形態においては、図2乃至図7に示したよう
に、中心角が90°)のみが歯車として機能するように
構成されている。また、前記軸2a,2bが、特許請求
の範囲に記載された主軸に相当する。
【0039】続いて、前記線量計素子押出機構部につい
て説明する。すなわち、前記ブラケット1には、駆動用
両軸モータ2の側部に軸受ユニット6が固着され、この
軸受ユニット6により支持された従動軸7には第1の歯
車8が設けられている。なお、この第1の歯車8は、図
2に示したように、前記欠歯車5が図中半時計回りに4
5°回転した時に、欠歯車5と噛み合うように構成され
ている。また、前記従動軸7の奥端(図中、上端)には
アーム9が取付けられ、該アーム9の先端部にはカムフ
ォロア10が取付けられている。
【0040】また、前記カムフォロア10にはガイドブ
ロック13が取り付けられ、さらに、このガイドブロッ
ク13には、押出し部材である押出プッシャ12が固着
されている。なお、この押出プッシャ12は、前記第1
の歯車8と共に回動するカムフォロア10の動作に伴っ
て、機体(図示せず)に支持されたベースブロック11
上を、図中右方向に動いて線量計素子31を押し出す機
能を有している。すなわち、前記ガイドブロック13に
よって、カムフォロア10の円弧運動が直線運動に変換
され、押出プッシャ12が直線運動するように構成され
ている。なお、前記アーム9,カムフォロア10,ガイ
ドブロック13及びベースブロック11が、請求項2に
記載された変換部材に相当する。
【0041】さらに、前記押出プッシャ12の左端部
と、前記ベースブロック11の左端面に固定されたプレ
ート14の間には、弾性部材であるコイルスプリング1
5が取付けられ、ベースブロック11の内側面に形成さ
れたストッパ16の位置まで、前記押出プッシャ12を
引っ張るように構成されている。
【0042】次に、線量計素子押戻し機構部について説
明する。すなわち、前記ブラケット1には、駆動用両軸
モータ2の図中右側部にアイドラーピン17が固着さ
れ、このアイドラーピン17には第2の歯車18が設け
られている。なお、この第2の歯車18は、図6に示し
たように、前記欠歯車5が図中半時計回りに225°回
転した時に、欠歯車5と噛み合うように構成されてい
る。
【0043】さらに、前記ブラケット1には、アイドラ
ーピン17の右側部に軸受ユニット19が固着され、こ
の軸受ユニット19により支持された従動軸20には第
3の歯車21が設けられている。なお、この第3の歯車
21は、前記第2の歯車18と噛み合うように構成され
ている。また、前記従動軸20の奥端(図中、上端)に
はアーム22が取付けられ、該アーム22の先端部には
カムフォロア23が取付けられている。
【0044】また、前記カムフォロア23にはガイドブ
ロック26が取り付けられ、さらに、このガイドブロッ
ク26には押戻し部材である戻しプッシャ25が固着さ
れている。なお、この戻しプッシャ25は、前記第3の
歯車21と共に回動するカムフォロア23の動作に伴っ
て、機体(図示せず)に支持されたベースブロック24
上を、図中左方向に動いて線量計素子31を押し戻す機
能を有している。すなわち、前記ガイドブロック26に
よって、カムフォロア23の円弧運動が直線運動に変換
され、戻しプッシャ25が直線運動するように構成され
ている。なお、前記アーム22,カムフォロア23,ガ
イドブロック36及びベースブロック24が、請求項3
に記載された変換部材に相当する。
【0045】さらに、前記戻しプッシャ25の右端部
と、前記ベースブロック24の右端面に固定されたプレ
ート27の間には、弾性部材であるコイルスプリング2
8が取付けられ、ベースブロック24の内側面に形成さ
れたストッパ29の位置まで、前記戻しプッシャ25を
引っ張るように構成されている。
【0046】上記のような構成を有する線量計読取装置
は、以下に述べるように作用する。
【0047】まず、測定用線量計(例えば、図10の分
解斜視図に示すようなスライド開閉式蛍光ガラス線量
計)が装置に供給されると、図8に示したような下側ケ
ース引出装置44によって、線量計素子31を収納した
下側ケース30が線量計素子設定装置46側に引き出さ
れ、図2に示したように、線量計素子取出位置まで移送
される。なお、この時の欠歯車5の歯車部分は、図2に
示すように、歯車部分の中央が垂直方向となるように配
置され、前記第1の歯車8及び第2の歯車18の双方と
噛み合わない状態にある。また、第1の歯車8の従動軸
7にアーム9を介して取付けられたカムフォロア10
は、前記第1の歯車8の上端から反時計回りに45°回
転した位置に配置されている。一方、第3の歯車21の
従動軸20にアーム22を介して取付けられているカム
フォロア23は、第3の歯車21の上端から時計回りに
45°回転した位置に配置されている。
【0048】次に、下側ケース30が線量計素子取出位
置に進んだことが図示しない検出手段によって確認され
ると、図3に示したように、駆動用両軸モータ2が図中
反時計方向に回り始める。また、それと共に駆動用両軸
モータ2の軸に取り付けられた欠歯車5も同方向に回転
し、欠歯車5が初めの位置から45°回転すると、隣接
して配置された第1の歯車8と噛み合っていき、従動軸
7も回り始める。これにより、アーム9の先端に配置さ
れたカムフォロア10が円弧運動し、ガイドブロック1
3により直線運動に変換され、押出プッシャ12が図中
右方向に前進する。
【0049】そして、図4に示したように、押出プッシ
ャ12が線量計素子31を放射線量測定位置まで押し出
すと、欠歯車5と第1の歯車8の噛み合いが外れる(図
4においては、欠歯車5が初めの位置から135°回転
した位置)。すると、押出プッシャ12は、コイルスプ
リング15によって、ストッパ16に当たるまで図中左
方向に引き戻される。この後、図5に示したように、駆
動用両軸モータ2は、回り始めから180°の位置で、
ドッグ3とセンサ4により止まり、被曝放射線量の測定
が始まる。
【0050】続いて、被曝放射線量の測定が終わると、
図6に示したように、図示しない測定完了検出手段の指
令により、再び駆動用両軸モータ2が回り始める。それ
と共に欠歯車5も同方向に回転し、欠歯車5が初めの位
置から225°回転した位置で、第2の歯車18と噛み
合っていき、さらにこの第2の歯車18と第3の歯車2
1の噛み合いにより従動軸20が回り始める。これによ
り、アーム22の先端に配置されたカムフォロア23が
円弧運動し、ガイドブロック26により直線運動に変換
され、戻しプッシャ25が図中左方向に前進する。
【0051】そして、図7に示したように、戻しプッシ
ャ25が線量計素子31を下側ケース30まで押し戻す
と、欠歯車5と第2の歯車18の噛み合いが外れる(図
7においては、欠歯車5が初めの位置から315°回転
した位置)。すると、戻しプッシャ25は、コイルスプ
リング28によって、ストッパ29に当たるまで図中右
方向に引き戻される。この後、駆動用両軸モータ2は、
欠歯車5が回り始めの位置に戻ったところで、ドッグ3
とセンサ4により止まり、線量計素子押し出し・押し戻
し部の動作が完了する。
【0052】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、線量計素子の押し出し・押し戻しの2つの動作を1
つのモータの1回転動作中に行うことができる。また、
モータの停止のタイミングの制御は、欠歯車を有する主
軸の回転の2つの位置を検出するだけでよい。従って、
モータ及びセンサの数を削減することができ、装置の簡
素化・軽量小型化及び信頼性向上に寄与することができ
る。
【0053】さらに、押出し・押戻し部の機構が大部分
共通の部材により構成されているので、部品の製造工程
が大幅に簡略化され、、コストの低減を図ることができ
る。また、これら構成部材の点検整備、交換等を効率よ
く行うことも可能となる。
【0054】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、モータなどの回転駆動機器
を用いる代わりに、手で主軸を回す機構又はシリンダ機
構を利用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、1
つの駆動機器により、主軸一回転中の異なるタイミング
で線量計素子を押出し・押戻す機能を有する線量計読取
装置を提供することができ、装置の簡素化による信頼性
の向上、軽量小型化、コスト低減及び、保守点検の容易
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線量計読取装置における線量計素子押
出し・押戻し機構部の実施の形態の一例を示す平面図
【図2】図1に示した実施の形態における線量計素子押
出し・押戻し機構部の動作を示す側面図(駆動用両軸モ
ータの回転角度=0°)
【図3】図1に示した実施の形態における線量計素子押
出し・押戻し機構部の動作を示す側面図(駆動用両軸モ
ータの回転角度=45°)
【図4】図1に示した実施の形態における線量計素子押
出し・押戻し機構部の動作を示す側面図(駆動用両軸モ
ータの回転角度=135°)
【図5】図1に示した実施の形態における線量計素子押
出し・押戻し機構部の動作を示す側面図(駆動用両軸モ
ータの回転角度=180°)
【図6】図1に示した実施の形態における線量計素子押
出し・押戻し機構部の動作を示す側面図(駆動用両軸モ
ータの回転角度=225°)
【図7】図1に示した実施の形態における線量計素子押
出し・押戻し機構部の動作を示す側面図(駆動用両軸モ
ータの回転角度=315°)
【図8】従来の線量計読取装置の概略構成を示す斜視図
【図9】従来の線量計読取装置に用いられる線量計素子
設定装置の概略構成を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は正面図、(C)〜(E)は線量計素子設定装置
の動作を示す正面図
【図10】線量計の分解斜視図
【図11】従来の線量計読取装置に用いられる線量計素
子設定装置の他の構成を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は正面図
【符号の説明】
1…ブラケット 2…駆動用両軸モータ 3…ドッグ 4…センサ 5…欠歯車 8…第1の歯車 10…カムフォロア 12…押出プッシャ 15…コイルスプリング 18…第2の歯車 21…第3の歯車 23…カムフォロア 25…戻しプッシャ 28…コイルスプリング 30…下側ケース 31…線量計素子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線量計のケース内部に収納された線量計
    素子を各ケースから押出し、測定位置に設置して、該線
    量計素子の被曝放射線量を読取る線量計読取装置におい
    て、 欠歯車を有する主軸と、この欠歯車の両側で噛み合う歯
    車によって、前記主軸が一回転する間の異なる時期に、
    それぞれ反対方向に直線往復運動を行う一対の線量計素
    子押出機構部及び線量計素子押戻し機構部を備えたこと
    を特徴とする線量計読取装置。
  2. 【請求項2】 前記線量計素子押出機構部が、前記主軸
    の回転に伴って前記欠歯車と噛み合う第1の歯車と、こ
    の第1の歯車の回転動作を直線往復運動に変える変換部
    材と、この変換部材と連結され前記線量計素子をケース
    内から押出す押出し部材と、前記押出し部材を初期位置
    に引き戻す弾性部材とを備えたものであることを特徴と
    する請求項1に記載の線量計読取装置。
  3. 【請求項3】 前記線量計素子押戻し機構部が、前記主
    軸の回転に伴って前記欠歯車と噛み合う第2の歯車と、
    この第2の歯車と噛み合う第3の歯車を備え、また、前
    記第3の歯車の回転動作を直線往復運動に変える変換部
    材と、この変換部材と連結され前記線量計素子をケース
    内に押戻す押戻し部材と、前記押戻し部材を初期位置に
    引き戻す弾性部材とを備えたものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の線量計読取装置。
JP23772895A 1995-08-23 1995-08-23 線量計読取装置 Expired - Fee Related JP2977745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23772895A JP2977745B2 (ja) 1995-08-23 1995-08-23 線量計読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23772895A JP2977745B2 (ja) 1995-08-23 1995-08-23 線量計読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0961529A JPH0961529A (ja) 1997-03-07
JP2977745B2 true JP2977745B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=17019613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23772895A Expired - Fee Related JP2977745B2 (ja) 1995-08-23 1995-08-23 線量計読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2977745B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0961529A (ja) 1997-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4782839B2 (ja) 記憶フォイル用の位置決め装置ならびに記憶フォイル読み取り機器、記憶フォイルカセット及び記憶フォイル取扱い装置
CN117405707A (zh) 核废物包装体双模同步扫描检测装置
JP2977745B2 (ja) 線量計読取装置
JPH01210889A (ja) 蛍光線量計読取装置
US3922542A (en) Device for the continuous analysis of samples especially by non-dispersive x-ray fluorescence
US3187182A (en) Radioactive sample processing apparatus including a closed loop horizontal conveyor system and an elevator positioned beneath the loop for elevating the samples to a detector
CN109557121B (zh) 一种检测模块与检测设备
CN218157633U (zh) 一种胶片数字化评定一体机
CN111580150B (zh) 一种桶装核废物检测系统
US4276478A (en) Universal flat-film-changing device
CN212892618U (zh) 移载装置及点料机
JPS62226140A (ja) X線フイルムカセツトを装てんおよび取出すための装置
CA1160878A (en) Microfiche recording system
JPH0432568Y2 (ja)
CN219533413U (zh) 基于氦-3的大测量腔中子多重性测量装置
JP4469828B2 (ja) 可動部固定治具及びそれを組み込む画像形成装置
CN113916918B (zh) 用于放射性样品的中子照相的检测系统
JP2949132B2 (ja) 蛍光ガラス線量計読取装置
JPH0212859B2 (ja)
JP3874936B2 (ja) 容器内容物検出装置
JPS585987Y2 (ja) 熱ルミネッセンス線量計
JPS63314960A (ja) 放射線画像読取装置
RU993719C (ru) Устройство дл радиационной дефектоскопии
Maddock et al. Activation analysis; nuclear chemical research; radiochemical separations
RU1831651C (ru) Устройство дл управлени аэрофотоаппаратом

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees