JP2975364B1 - 多角形管の肉厚測定装置および測定方法 - Google Patents

多角形管の肉厚測定装置および測定方法

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JP2975364B1 JP34316298A JP34316298A JP2975364B1 JP 2975364 B1 JP2975364 B1 JP 2975364B1 JP 34316298 A JP34316298 A JP 34316298A JP 34316298 A JP34316298 A JP 34316298A JP 2975364 B1 JP2975364 B1 JP 2975364B1
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Abstract

【要約】 【課題】 断面が正多角形の管状物体の肉厚を角のR部
も含めて自動的、かつ、正確に測定する。 【解決手段】 超音波探触子2は、その下面から超音波
を送信し、被測定物体1の表面1Aで反射して返ってく
る超音波と、被測定物体1の表面1Aを透過した後、内
面1Bで反射して返ってくる超音波との時間差を検出し
て被測定物体1の肉厚dを測定し、超音波探触子昇降機
構3は、超音波探触子2を上下方向に移動させ、超音波
探触子回転機構4は超音波探触子2を所定の角度で回転
させ、任意の角度位置で停止させ、被測定物体回転機構
5は、被測定物体1を回転させ、超音波探触子水平移動
機構6は超音波探触子2を被測定物体1の長手方向全体
に及ぶ水平移動範囲に渡って移動させ、任意の位置に停
止させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面が多角形であ
る管状物体で多角頂部を含めた断面全周にわたる連続的
な肉厚測定に関するもので、構造用角管の角部を含めた
断面全周、構造用鋼板の折り曲げ加工部における曲げ陵
部、配管エルボ等の一般のパイプ等の連続肉厚測定に適
用可能な多角形管の肉厚測定装置および測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ラッパ管のような多角形の管の肉厚測定は、手動でマイ
クロメータ等を用いた管の端部(切り口部)を測定する
方法や、同様に手動で超音波肉厚計を多角形の管の外表
面に当てて計測する方法であった。しかしながら、この
ような手動による測定方法は、手間がかかるためコスト
が高いとともに、測定者の経験および技術によって測定
精度が左右される恐れがある。また、測定結果はグラフ
等にプロットし、概略の肉厚プロファイルを作成して、
全体を類推する方法から、実際の肉厚の分布を含めた肉
厚挙動を正確に把握することができず、これを実施しよ
うとする場合には多大な時間と労力を要していた。さら
に、多角形の管における多角頂点部(角部)の肉厚を正
確に測定することができなかった。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ラッパ管のような断面が正多角形の管状物体の肉
厚、断面が正多角形の管状物体の多角頂点部(角部)の
肉厚を正確に測定可能にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は断面が正多角形
である管状物体の肉厚を測定する装置であって、超音波
探触子を前記正多角形の隣接する二辺に平行に移動させ
る機構を備えることを特徴とする。この機構は、例えば
前記二辺に対向する縁部、およびそれと反対側の縁部を
前記二辺に平行に形成したガイド部材と、互いの回転軸
の物理的位置関係が固定された状態でそれぞれこのガイ
ド部材の前記二個の縁部に当接しながら回転する第1お
よび第2の回転部材と、これら第1および第2の回転部
材を回転させる駆動手段とを備えるように構成すること
ができる。また、本発明は超音波探触子の先端から前記
二辺の角の部分の弧の中心までの距離を調整する位置微
調整機構をさらに備えることを特徴とする。さらに本発
明は、超音波探触子、ガイド部材、及び第1、第2の回
転部材を一体的に管状物体の曲がりに追従させる機構を
備えることを特徴とする。
【0005】本発明によれば、断面が正多角形である管
状物体の肉厚を測定する際には、超音波探触子を前記正
多角形の隣接する二辺に平行に移動させながらこの二辺
の肉厚を測定することができる。そして、管状物体をそ
の中心軸の回りに回転させた後、次の二辺の肉厚を同様
にして測定する。この手順を繰り返すことにより、管状
物体の一断面の全周の肉厚を測定する。そして、一断面
の測定が終了した後、超音波探触子を管状物体の長手方
向に一定距離移動させ、次の一断面の全周の肉厚を測定
する。この手順を繰り返すことにより、管の長手方向全
体の肉厚を測定することができる。また、本発明によれ
ば、管状物体の外径に応じて超音波探触子の先端から前
記二辺の角の部分の弧の中心までの距離を位置微調整機
構を用いて微調整することにより、管状物体の外径が変
わっても、超音波探触子から送信される超音波の方向が
角の部分の弧の中心に向くように設定することができ
る。さらに、本発明によれば、管状物体が曲がっていた
としても、超音波探触子、ガイド部材、および第1およ
び第2の回転部材がその曲がりに対して一体的に追従さ
せることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明を
適用した管状物体の肉厚測定装置の概要を示すものであ
る。ここで図1(a)は被測定物体の長手方向の側面か
ら見た図であり、図1(b)は被測定物体の端面から見
た図であり、図1(c)は図1(b)の六角形の角の近
傍における超音波の送信方向を示す図である。ここで
は、被測定物体1は断面の形状が正六角形を有する管状
物体とする。
【0007】超音波探触子2は、その下面から所定周波
数、例えば10MHzの超音波を送信し、被測定物体1
の表面1Aで反射して返ってくる超音波と、被測定物体
1の表面1Aを透過した後、内面1Bで反射して返って
くる超音波との時間差を検出することにより、被測定物
体1の肉厚dを測定する。この超音波探触子2は、局部
水侵法と呼ばれる超音波探傷法を用いた測定を行うよう
に構成することが望ましい。
【0008】超音波探触子昇降機構3は、超音波探触子
2を上下方向に移動させることができるもので、被測定
物体1の肉厚を測定する際には、超音波探触子2を被測
定物体1の表面に接近するように下方に移動させる。
【0009】超音波探触子回転機構4は超音波探触子2
を所定の角度(図では120°)の超音波探触子回転範
囲8にわたって、時計回りおよび反時計回りに回転させ
ることができ、所定のピッチ(例0.1°)単位で任意
の角度位置で停止させることができる。
【0010】被測定物体回転機構5は、被測定物体1を
所定角度単位(ここでは120°単位)で、例えば時計
回りに回転させることができる。
【0011】超音波探触子水平移動機構6は超音波探触
子2を被測定物体1の長手方向全体に及ぶ水平移動範囲
7に渡って移動させることができ、所定のピッチ(例、
100mm)で任意の位置に停止させることができる。
【0012】図2は、図1に示した管状物体の肉厚測定
手順を説明するフローチャートである。まず、超音波探
触子水平移動機構6により、超音波探触子2を水平移動
範囲7の所定の位置、例えば右端に停止させる(ステッ
プS1)。次に、超音波探触子昇降機構3により、超音
波探触子2を下降させ、被測定物体1の表面近傍に停止
させる(ステップS2)。以上で被測定物体1の所定の
位置における肉厚を測定できる状態となる。次に、被測
定物体1の所定の位置における肉厚の測定を開始する。
まず、超音波探触子回転機構4により、超音波探触子2
をその回転範囲8の端に停止させる(ステップS3)。
そして、超音波探触子2から被測定物体1の表面に向け
て超音波を送信し、回転範囲8の端における被測定物体
1の肉厚を測定する(ステップS4。) 以後、超音波探触子2を所定の角度回転させた後、停止
させた状態で肉厚測定を繰り返すことにより、回転範囲
8の全体にわたる肉厚を測定する(ステップS5)。例
えば、0.1°回転させる毎に停止させて肉厚を測定し
た場合には、回転範囲8内で1200回の測定を行うこ
とになる。ステップS5を終えることで、被測定物体1
の所定の位置(例えば、右端)の120°の肉厚の測定
が終了する。
【0013】この時、超音波探触子2が回転範囲8のど
の角度位置にあっても常に被測定物体1の表面1Aおよ
び内面1Bに垂直に超音波を送信することが重要であ
る。したがって、図1(c)に示すように、6角形の角
の近傍ではその弧(R)の中心に向かうように送信する
ことになる。そして、それを実現する手段については後
で詳しく説明する。
【0014】次に、被測定物体回転機構5により、被測
定物体1を120°回転させる。このとき、超音波探触
子昇降機構3により、超音波探触子2を上昇させ、被測
定物体1の回転の妨げにならないようにする(ステップ
S6)。次いで、ステップS3〜S5と同様にして、1
20°回転後の回転範囲8の全体にわたる肉厚を測定す
る(ステップS7)。これで被測定物体1の所定の位置
(例えば、右端)の240°の肉厚の測定が終了する。
【0015】次に、ステップS6〜S7と同様にして、
残りの120°の部分の肉厚を測定する(ステップS
8)。これで、被測定物体1の所定の位置(例えば、右
端)の断面の全周の肉厚測定が終了する。
【0016】次に、超音波探触子水平移動機構6によ
り、超音波探触子2を所定のピッチ、例えば100mm
移動させた後、停止させる(ステップS9)。そして、
ステップS2〜S8と同様にして、この停止位置におけ
る断面の肉厚の測定を行う(ステップS10)。
【0017】以後、ステップS9〜S10と同様の処理
を繰り返すことにより、被測定物体1の長手方向の全体
にわたる肉厚の測定を行う(ステップS11)。そし
て、測定が終了したら、超音波探触子2を測定開始前の
位置に戻し(ステップS12)、処理を終える。
【0018】図3は本発明を適用した管状物体の肉厚測
定装置のシステム構成を示すブロック図である。ここ
で、図1と対応する部分には図1に付した番号と同一の
番号が付してある。例えば、パーソナルコンピュータで
構成したコントロール用コンピュータ11はこの肉厚測
定装置全体の制御を行う。多軸システムコントローラ1
2は、コントロール用コンピュータ11から制御条件設
定データを受け取り、モータドライバ13の制御を行
う。モータドライバ13は、多軸システムコントローラ
12の制御に従って超音波探触子水平移動機構6内のモ
ータの制御、超音波探触子回転機構4内のモータの制御
および被測定物体回転機構5内のモータの制御を行う。
【0019】超音波探触子昇降機構制御装置14は、超
音波探触子昇降機構3の昇降速度や、停止位置の制御を
行う。この制御条件はコントロール用コンピュータ11
が設定する。超音波探触子昇降機構制御装置14は、コ
ントロール用コンピュータ11の内部拡張スロットに挿
入するように構成することができる。
【0020】超音波肉厚計15の計測条件制御データは
コントロール用コンピュータ11から送信される。
【0021】図4は本発明を適用したラッパ管肉厚測定
装置の構成を示す図である。
【0022】このラッパ管肉厚測定装置では、ラッパ管
21の両端をラッパ管ホルダー22、23により固定
し、ラッパ管ホルダー22の軸をラッパ管回転用パルス
モータ24により回転駆動可能にするとともに、ラッパ
管ホルダ23の軸をラッパ管回転軸受け25により回転
自在に保持する。これらは図1の被測定物体回転機構5
に相当する。ラッパ管回転用パルスモータ24、ラッパ
管回転軸受け25は各々スタンド26、27の上に位置
され、これらのスタンド26、27はベース28上に配
置されている。
【0023】さらに、ベース28上にはモータを動力源
とするベルト駆動のリニアモジュール29が配置されて
おり、このリニアモジュール29上をスライドベース3
0が、この図の左右の方向に移動可能に構成されてい
る。そして、スライドベース30上に垂直に設けたアー
ム31の上に取りつけ台32を固定し、この取りつけ台
32に超音波探触子走査ユニット33が取りつけてあ
る。ここで、アーム31はラッパ管21の両側に2本配
置されており、取りつけ台32はラッパ管21の周囲を
囲むように構成してある。これらは図1の超音波探触子
水平移動機構6に相当する。
【0024】超音波探触子走査ユニット33は、空気圧
制御装置35により制御されるエアシリンダ34により
上下に移動可能に構成されている。このエアーシリンダ
34は図1の超音波探触子昇降機構3に相当し、空気圧
制御装置35は図3の超音波探触子昇降機構制御装置1
4に相当する。
【0025】図5はラッパ管の表面に平行に超音波探触
子を移動させる機構(超音波探触子回転機構)の概要を
示す。この機構は、上端および下端がラッパ管21Aの
連続する二辺に平行になるように構成したガイドレール
41とこのガイドレール41の上端および下端に当接し
ながら回転するV溝付ローラー42、43とを備えてい
る。なお、p1はラッパ管21Aの角の上端からR中心
までの距離、q1はガイドレール41の下面からラッパ
管21Aの角の上端までの距離である。
【0026】ガイドレール41は断面がほぼコの字形に
構成され、その上端の縁部と下端の縁部にはV溝付ロー
ラー42、43の溝をガイドするための突起が形成され
ている。また、2個のV溝付ローラー42、43は互い
の軸の物理的位置関係が固定されるように、結合部材4
4により結合されている。さらに、結合部材44からガ
イドレール41のコの字形の内側の方向に向けてタイミ
ングベルトをかけるためのピン45が取りつけてある。
そして、ここには図示されていないが、超音波探触子は
2個のV溝付ローラー42、43の互いの軸を通る直線
の方向に超音波を送信するように、結合部材44に対し
て取り付けられている。
【0027】図5において、図示されていないタイミン
グベルトを回転させると、V溝付ローラー42、43は
それぞれガイドレール41の上端の縁部および下端の縁
部に当接しながら移動する。このガイドレール41の上
端の縁部および下端の縁部は、ラッパ管21Aの隣接す
る二辺に平行になるように構成してあるので、2個のV
溝付キローラー42、43の軸の中心を通る直線は、2
個のV溝付ローラ42、43がガイドレール41のどの
位置に存在しても、常にラッパ管21Aの表面に垂直に
交差する。したがって、ラッパ管21Aの角の近傍に存
在する時にはその弧(R)の中心を通る。この結果、超
音波探触子から送信される超音波は、ラッパ管21Aの
隣接するどの2辺のどこの位置においても、ラッパ管2
1Aの表面に垂直に当たることになる。なお、便宜上、
この図には角の近傍のRは表示していない。
【0028】図6は図5のラッパ管21Aよりも管の径
および肉厚が共に大きいラッパ管21Bの肉厚を測定す
る場合を示す。この場合の動作も図5の場合と基本的に
は同じである。ただし、ラッパ管の径が大きいため、ラ
ッパ管21Bの角の上端からR中心までの距離p2は、
図5の場合の距離p1よりも長くなる。そこで、図6で
はガイドレール41の下面からラッパ管21Bの角の上
端までの距離q2を図5の場合の距離q1より短くし、
p1+q1がp2+q2と等しくなるように調整する。
この調整により、ラッパ管のサイズが変わっても、超音
波探触子から送信される超音波をラッパ管の角の近傍の
Rの中心に向けることができる。この微調整機構の詳細
については後述する。
【0029】ちなみに現在2種類の異なるサイズのラッ
パ管が存在する。図5のラッパ管21Aに対応する小さ
いほうのサイズはD1が78.5mm、D2が74.7
mm、肉厚が1.9mm、角の外半径が5.5mm、内
半径が3.6mmである。この場合、p1を5.5m
m、q1を28.0mmに調整する。また、図6の21
Bに対応する大きいほうのサイズは、D3が110.6
mm、D4が104.6mm、肉厚が3.0mm、角の
外半径が8.0mm、内半径が5.0mmである。この
場合p2を8.0mm、q2を25.5mmに調整す
る。
【0030】図7は図4に示した超音波探触子走査ユニ
ットの詳細の正面図を示し、図8は側面図を示す。ここ
で、図5および図6と同一の部分にはそれらの図に付し
た番号と同一の番号が付してある。この超音波探触子走
査ユニットは上側ベース部材51と下側ベース部材52
を備えている。そして、上側ベース部材51と下側ベー
ス部材52とはスライドベアリング60(図8)により
連結されており、下側ベース部材52が上側ベース部材
51に対して図7の左右の方向にスライド可能に構成さ
れている。また、図4に示したエアーシリンダ34から
加えられる外力Fは、押し付け用スライドブロック62
を介して取り付け台32に与えられる。この取りつけ台
32は、図4に示したアーム31の上端に固定されてい
るので、外力Fの向きと大きさを調整することにより超
音波探触子走査ユニットを昇降させ、ラッパ管21に対
して接近させたり離したりすることができる。
【0031】下側ベース部材52の正面(図7の紙面
側)の下部には、図5、図6に示した超音波探触子回転
機構が取りつけてある。下側ベース部材52の下部の形
状は、ガイドレール41と同様にラッパ管21の隣接す
る2辺とほぼ平行に構成された部分を備えており、ここ
にガイドレール41を含む移動機構が取りつけてある。
また、超音波探触子53は超音波探触子ホルダー54に
より固定され、この超音波探触子ホルダー54が図5、
図6に示した結合部材44に固定されている。
【0032】上側ベース部材51の前面に設けた駆動プ
ーリー55と、下側ベース部材52の前面に設けたター
ンプーリー56、57には歯付のタイミングベルト58
がかけてある。駆動プーリー55はパルスモータ61に
より駆動される。そして、このタイミングベルト58の
回転によりV溝付ローラ42、43がガイドレール41
に沿って移動する。
【0033】下側ベース部材52において、ラッパ管の
サイズに応じて超音波探触子53の位置を微調整する機
構(以下、微調整機構という)59が、超音波探触子5
3の両側に2個ずつ計4個設けてある。なお、ここでは
左端の1個にのみ代表して番号を付してある。この微調
整機構59の下端にはガイドローラー59Aが取りつけ
てある。また、上端近傍をネジ59Bで固定してある。
そして、ネジ59Bで固定する位置は下側ベース部材5
2にあけてある長孔59Cによりラッパ管21の表面に
垂直な方向に調整できる。したがって、ネジ59Bを緩
めた状態でガイドローラ59Aがラッパ管21の表面に
当接するように調整し、その後ネジ59Bを締めること
により、超音波探触子53から送信される超音波がラッ
パ管の角のRの中心を向くように、超音波探触子53の
先端の位置を設定できる。
【0034】また、図7および図8に示した超音波探触
子走査ユニットでは、下側ベース部材52が左右にスラ
イドするように構成したので、ラッパ管21が曲がって
いたとしても、下側ベース部材52がそれに追随するの
で、曲がり等の影響を受けることなく、肉厚の測定を行
うことができる。
【0035】図9はコントロール用コンピュータ11が
備えている肉厚測定制御・計測プログラムの構成例を示
す。この肉厚測定制御・計測プログラム70は、計測条
件設定プログラム71と、制御条件設定プログラム72
と、超音波肉厚計計測条件設定プログラム73と、制御
・計測動作プログラム74と、肉厚測定データ格納プロ
グラム75とから構成されている。計測条件設定プログ
ラム71は、制御・計測に対して必要な条件、例えばラ
ッパ管の長手方向の測定開始位置や測定ピッチ等を設定
するプログラムである。このプログラムは肉厚測定制御
・計測プログラムの内部処理とせず、外部ファイル76
を作製して条件項目を設定する。このファイル76の変
更はエディター等を使用して行う。
【0036】制御条件設定プログラム72は、計測条件
設定プログラム71で設定した制御条件を多軸システム
コントローラ12に対してRS−232C通信を用いて
送信するプログラムである。
【0037】超音波肉厚計計測条件設定プログラム73
は、計測条件設定プログラム71で設定した制御条件を
超音波肉厚計15に対してRS−232C通信を用いて
送信するプログラムである。
【0038】制御・計測動作プログラム74は、制御条
件設定プログラム72と超音波肉厚計計測条件設定プロ
グラム73で設定された制御・計測条件にしたがって、
多軸システムコントローラ12と超音波肉厚計15およ
び超音波探触子昇降制御装置14を実際に運転動作させ
るプログラムである。超音波肉厚計15に対してはRS
−232C通信を用いて送信される。
【0039】肉厚測定データ格納プログラム75は、制
御・計測動作プログラム74の機能で計測された、超音
波肉厚計15からの測定データをRS−232C通信を
用いて受信し、コントロール用コンピュータ11内のフ
ァイル77に格納するプログラムである。この格納デー
タの形式は、汎用表計算ソフトウェアで取り扱えるよう
に、アスキー形式(CSV形式)とする。また、格納デ
ータは試験体ロット番号等の条件によりファイル名を定
めるディレクトリ階級で格納する。
【0040】なお、前記実施の形態は、本発明をラッパ
管のような断面がほぼ正六角形型の管状物体の肉厚を測
定する装置に適用したものであったが、本発明は他の正
多角形の肉厚の測定にも同様に適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ラッパ管のような正多
角形の断面を有する管状物体における正多角形の隣接す
る二辺に平行に超音波探触子を移動させながら自動的に
肉厚を測定することができる。このとき、2辺の中間の
角のRの部分の肉厚も正確に測定することができる。ま
た、本発明によれば、外径の異なる管状物体に対して、
超音波探触子の位置を微調整することができるので、種
々の外径のラッパ管のような正多角形の断面を有する管
状物体の肉厚を正確に測定するとができる。また、本発
明によれば、管状物体が曲がっていたとしても、超音波
探触子を管の中心に追従させて肉厚を測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管状物体の肉厚測定装置の概要を示
す図である。
【図2】 図1に示した管状物体の肉厚測定手順を説明
する図である。
【図3】 本発明を適用した管状物体の肉厚測定装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明を適用したラッパ管肉厚測定装置を示
す図である。
【図5】 ラッパ管の表面に平行に超音波探触子を移動
させる機構の概要を示す図である。
【図6】 管径、肉厚が大きいラッパ管の肉厚測定の例
を示す図である。
【図7】 図4の超音波探触子走査ユニットの詳細の正
面図である。
【図8】 図4の超音波探触子走査ユニットの詳細の側
面図である。
【図9】 コントロール用コンピュータが備えている肉
厚測定制御・計測プログラムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…被測定物体、2…超音波探触子、3…超音波探触子
昇降機構、4…超音波探触子回転機構、5…被測定物体
回転機構、6…超音波探触子水平移動機構、7…水平移
動範囲、8…超音波探触子回転範囲、11…コントロー
ル用コンピュータ、12…多軸システムコントローラ1
2、13…モータドライバ、14…超音波探触子昇降機
構制御装置、15…超音波肉厚計15、21…ラッパ
管、22,23…ラッパ管ホルダー、24…ラッパ管回
転用パルスモータ、25…ラッパ管回転軸受け、26,
27…スタンド、28…ベース、29…リニアモジュー
ル、30…スライドベース、31…アーム31、32…
取りつけ台、33…超音波探触子操作ユニット、34…
エアーシリンダ、35…空気圧制御装置、41…ガイド
レール、42,43…V溝付ローラー、44…結合部
材、45…ピン、51…上側ベース部材、52…下側ベ
ース部材、53…超音波探触子、54…超音波探触子ホ
ルダー、55…駆動プーリー、56,57…ターンプー
リー、58…タイミングベルト、59…微調整機構、7
0…肉厚測定制御・計測プログラム、71…計測条件設
定プログラム、72…制御条件設定プログラム、73…
超音波肉厚計計測条件設定プログラム、74…制御・計
測動作プログラム74、75…肉厚測定データ格納プロ
グラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−46183(JP,A) 特開 昭55−75607(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 17/00 - 17/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が正多角形である管状物体の肉厚
    を測定する装置であって、超音波探触子を前記正多角形
    の隣接する二辺に平行に移動させる機構を備えたことを
    特徴とする多角形管の肉厚測定装置。
  2. 【請求項2】 前記2辺に平行に移動させる機構は、前
    記2辺に対向する縁部およびそれと反対側の縁部を前記
    2辺に平行に形成したガイド部材と、互いの回転軸の物
    理的位置関係が固定された状態でそれぞれこのガイド部
    材の前記2個の縁部に当接しながら回転する第1および
    第2の回転部材と、これら第1および第2の回転部材を
    回転させる駆動手段とを備える請求項1記載の多角形管
    の肉厚測定装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波探触子の先端から前記2辺の
    中間の角の部分の弧の中心までの距離を調整する位置微
    調整機構をさらに備える請求項1記載の多角形管の肉厚
    測定装置。
  4. 【請求項4】 前記位置微調整機構は、前記2辺に当接
    する第3の回転部材を備え、この第3の回転部材の位置
    を前記2辺と垂直な方向に調整するように構成した請求
    項3記載の多角形管の肉厚測定装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波探触子、前記ガイド部材、お
    よび前記第1および第2の回転部材を一体的に前記管状
    物体の曲がりに追従させる機構をさらに備える請求項2
    記載の多角形管の肉厚測定装置。
  6. 【請求項6】 前記管状物体をその中心軸の回りに回転
    させる手段をさらに備える請求項1記載の多角形管の肉
    厚測定装置。
  7. 【請求項7】 断面が正多角形である管状物体の肉厚を
    測定する方法であって、超音波探触子を前記正多角形の
    隣接する二辺に平行に移動させながら、この二辺の肉厚
    を測定するステップと前記管状物体をその中心軸の回り
    に回転させるステップとを繰り返すことにより、前記管
    状物体の全周の肉厚を測定することを特徴とする多角形
    管の肉厚測定方法。
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