JP2975339B2 - ガス発生装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車類用安全装
置に関し、特には、エアバッグを膨張させる運転者側の
火工技術のガス発生装置に関する。
置に関し、特には、エアバッグを膨張させる運転者側の
火工技術のガス発生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ここ数年、新しい火工技術のガス発生装
置が出現しており、それらにより、例えば衝突の性質及
び強さ、又は搭乗者の大きさ及び位置のような様々なパ
ラメータに依存して、膨張速度が調節される。これらの
ガス発生装置は、別個の燃焼室内に配置されかつ異なる
時期に作動される電気的な反応開始装置を有する。数ミ
リ秒オーダーのこのディレイは、電気的にかつ時間を通
じてプログラミングされた方法で達成される。その結
果、ガス発生装置の出力は最適化され、エアバッグ内の
圧力レベルが最適化される。それゆえ、衝突中、自動車
類の搭乗者は、状況により一層適合して膨張するエアバ
ッグにより、効果的に保護される。
置が出現しており、それらにより、例えば衝突の性質及
び強さ、又は搭乗者の大きさ及び位置のような様々なパ
ラメータに依存して、膨張速度が調節される。これらの
ガス発生装置は、別個の燃焼室内に配置されかつ異なる
時期に作動される電気的な反応開始装置を有する。数ミ
リ秒オーダーのこのディレイは、電気的にかつ時間を通
じてプログラミングされた方法で達成される。その結
果、ガス発生装置の出力は最適化され、エアバッグ内の
圧力レベルが最適化される。それゆえ、衝突中、自動車
類の搭乗者は、状況により一層適合して膨張するエアバ
ッグにより、効果的に保護される。
【０００３】米国特許第3,972,545 号は、搭乗者側の火
工技術のガス発生装置を開示しており、そのガス発生装
置は、消耗され得る仕切りによって分離されかつ火工技
術の装薬と反応開始装置とをそれぞれ有する二つの室を
有する。衝突の強さに依存して、単一の電気供給部に接
続された二つの反応開始装置は、ディレイを有してトリ
ガがかけられる。低電圧電気信号が発せられた時、一方
の電気的な反応開始装置によって一つの室のみが点火さ
れ、第二の室は、二つの室を分離する仕切りが消耗され
た時に点火される。一方、高電圧信号が発せられた時、
両方の反応開始装置が同時に活性化され、それゆえ、二
つの燃焼室が同時に点火される。
工技術のガス発生装置を開示しており、そのガス発生装
置は、消耗され得る仕切りによって分離されかつ火工技
術の装薬と反応開始装置とをそれぞれ有する二つの室を
有する。衝突の強さに依存して、単一の電気供給部に接
続された二つの反応開始装置は、ディレイを有してトリ
ガがかけられる。低電圧電気信号が発せられた時、一方
の電気的な反応開始装置によって一つの室のみが点火さ
れ、第二の室は、二つの室を分離する仕切りが消耗され
た時に点火される。一方、高電圧信号が発せられた時、
両方の反応開始装置が同時に活性化され、それゆえ、二
つの燃焼室が同時に点火される。
【０００４】欧州特許出願第EP 0,382,552号は、搭乗者
を保護するためのより特有の火工技術のガス発生装置を
開示している。このガス発生装置は、中間の仕切りによ
って二つの部分に分割された一部材の円筒形の構成要素
からなり、それぞれ火工技術の装薬と反応開始装置とを
備えた二つの燃焼室を有する。作動中、電気信号が発せ
られ、時間のディレイを有するように二つの装薬が点火
される。このディレイ例えば搭乗者の重量又は位置のよ
うな様々なパラメータの関数として計算されている。こ
のガス発生装置は、最終的に、５０ミリ秒でエアバッグ
の膨張を完了させることを保証している。
を保護するためのより特有の火工技術のガス発生装置を
開示している。このガス発生装置は、中間の仕切りによ
って二つの部分に分割された一部材の円筒形の構成要素
からなり、それぞれ火工技術の装薬と反応開始装置とを
備えた二つの燃焼室を有する。作動中、電気信号が発せ
られ、時間のディレイを有するように二つの装薬が点火
される。このディレイ例えば搭乗者の重量又は位置のよ
うな様々なパラメータの関数として計算されている。こ
のガス発生装置は、最終的に、５０ミリ秒でエアバッグ
の膨張を完了させることを保証している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】エアバッグの膨張速度
の調節が可能なこれらの二つのガス発生装置は、状況に
依存して、エアバッグ内に解放される最終的なガスの容
積を減少させることができない。更に、これらの装置の
製造は比較的複雑であり、それゆえ、特には“運転者
側”ガス発生装置を、そのようなコンパクトで低コスト
のガス発生装置の技術に置換するのは困難である。
の調節が可能なこれらの二つのガス発生装置は、状況に
依存して、エアバッグ内に解放される最終的なガスの容
積を減少させることができない。更に、これらの装置の
製造は比較的複雑であり、それゆえ、特には“運転者
側”ガス発生装置を、そのようなコンパクトで低コスト
のガス発生装置の技術に置換するのは困難である。
【０００６】当業者は、製造が容易でありかつ低コスト
であり、状況に応じて、所定量のガスのみを解放してエ
アバッグを部分的にのみ膨張させる、又は最大量のガス
を解放してエアバッグを完全に膨張させることにより、
膨張速度を調節可能な運転者側の火工技術のガス発生装
置を求めている。
であり、状況に応じて、所定量のガスのみを解放してエ
アバッグを部分的にのみ膨張させる、又は最大量のガス
を解放してエアバッグを完全に膨張させることにより、
膨張速度を調節可能な運転者側の火工技術のガス発生装
置を求めている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】それゆえ、本発明は、二
つの端部と、円筒形本体を上流側の室と下流側の室とに
分割する気密の横断壁とを備えた側壁を具備すると共
に、各室内に配置された火工技術の装薬及び点火装置を
具備する円筒形本体を備え、前記本体が各端部の位置に
二つの点火装置の一方を有する、自動車類用安全装置の
火工技術のガス発生装置において、 i)前記側壁が各室内に幾つかの最初に閉鎖されているオ
リフィスを有し、 ii) 安全ユニットが前記本体の前記側壁の一部を把持し
ており、前記安全ユニットにより、各室は、他の室から
の燃焼ガスから隔離され、 iii)互いに結合された蓋及び容器からなるケーシング
が、前記円筒形本体の外側の前記側壁を把持しており、
かつ、前記側壁のまわりに拡散室を形成しており、 iv) 前記ケーシングが燃焼ガス排出用孔を有し、 前記拡
散室が両方の室のまわりに配置され、一方の装薬のみが
点火される時、前記一方の装薬から発生された高温ガス
により他方の装薬が点火されてしまうことが、前記拡散
室内に配置された前記安全ユニットにより阻止されるこ
とを特徴とするガス発生装置 に関する。
つの端部と、円筒形本体を上流側の室と下流側の室とに
分割する気密の横断壁とを備えた側壁を具備すると共
に、各室内に配置された火工技術の装薬及び点火装置を
具備する円筒形本体を備え、前記本体が各端部の位置に
二つの点火装置の一方を有する、自動車類用安全装置の
火工技術のガス発生装置において、 i)前記側壁が各室内に幾つかの最初に閉鎖されているオ
リフィスを有し、 ii) 安全ユニットが前記本体の前記側壁の一部を把持し
ており、前記安全ユニットにより、各室は、他の室から
の燃焼ガスから隔離され、 iii)互いに結合された蓋及び容器からなるケーシング
が、前記円筒形本体の外側の前記側壁を把持しており、
かつ、前記側壁のまわりに拡散室を形成しており、 iv) 前記ケーシングが燃焼ガス排出用孔を有し、 前記拡
散室が両方の室のまわりに配置され、一方の装薬のみが
点火される時、前記一方の装薬から発生された高温ガス
により他方の装薬が点火されてしまうことが、前記拡散
室内に配置された前記安全ユニットにより阻止されるこ
とを特徴とするガス発生装置 に関する。
【０００８】本発明の一つの本質的な特徴によれば、安
全ユニットが必要とすることとして、各室において、火
工技術の装薬は、関連する点火装置を点火することによ
ってのみ反応開始可能である。それゆえ、二つの室のう
ちの一方からの燃焼ガスは、他の室内に配置された火工
技術の装薬を付随的に点火することはあり得ない。それ
ゆえ、上流側の室内に収容された開始装置又は下流側の
室内に収容された開始装置のみを反応開始させることに
より、限定された量のみのガスを解放してエアバッグを
部分的にのみ膨張させること、又は両方の点火装置を同
時に、又は所定の時間のディレイを有して反応開始させ
てエアバッグを完全に膨張させることが可能である。デ
ィレイされた点火により、エアバッグの膨張速度が調節
される。
全ユニットが必要とすることとして、各室において、火
工技術の装薬は、関連する点火装置を点火することによ
ってのみ反応開始可能である。それゆえ、二つの室のう
ちの一方からの燃焼ガスは、他の室内に配置された火工
技術の装薬を付随的に点火することはあり得ない。それ
ゆえ、上流側の室内に収容された開始装置又は下流側の
室内に収容された開始装置のみを反応開始させることに
より、限定された量のみのガスを解放してエアバッグを
部分的にのみ膨張させること、又は両方の点火装置を同
時に、又は所定の時間のディレイを有して反応開始させ
てエアバッグを完全に膨張させることが可能である。デ
ィレイされた点火により、エアバッグの膨張速度が調節
される。
【０００９】好適には、火工技術の装薬は、“ダブルベ
ース”と呼ばれる組成物、つまり、ニトロセルロース及
びニトログリセリンに基づく組成物の群から選択された
火工技術の組成物から、又は有機バインダ及び少なくと
も一つの酸化装薬に基づく複合的な火工技術の組成物か
らなる。
ース”と呼ばれる組成物、つまり、ニトロセルロース及
びニトログリセリンに基づく組成物の群から選択された
火工技術の組成物から、又は有機バインダ及び少なくと
も一つの酸化装薬に基づく複合的な火工技術の組成物か
らなる。
【００１０】本発明の第二の特徴によれば、各室におい
て、前記火工技術の装薬が、円筒形のシェルによって前
記ガス発生装置の前記本体から隔離されている。それゆ
え、円筒形のシェルは、周囲の湿気から火工技術の装薬
を保護し、かつ、本体の側壁又は横断壁と長く接触する
ことから火工技術の装薬を保護する。好適には、円筒形
のシェルは、本体の内側の側壁に接して押圧された側壁
を有する。それゆえ、内側の側壁内のオリフィスは、破
裂可能な蓋として作用する円筒形のシェルの側壁によっ
て塞がれる。
て、前記火工技術の装薬が、円筒形のシェルによって前
記ガス発生装置の前記本体から隔離されている。それゆ
え、円筒形のシェルは、周囲の湿気から火工技術の装薬
を保護し、かつ、本体の側壁又は横断壁と長く接触する
ことから火工技術の装薬を保護する。好適には、円筒形
のシェルは、本体の内側の側壁に接して押圧された側壁
を有する。それゆえ、内側の側壁内のオリフィスは、破
裂可能な蓋として作用する円筒形のシェルの側壁によっ
て塞がれる。
【００１１】本発明の第三の特徴によれば、各室におい
て、前記火工技術の装薬が、前記側壁の端部を押圧する
ばねと前記円筒形のシェルに接している楔留めリングと
の間で楔留めされている。
て、前記火工技術の装薬が、前記側壁の端部を押圧する
ばねと前記円筒形のシェルに接している楔留めリングと
の間で楔留めされている。
【００１２】好適には、各火工技術の装薬が、複数の通
路によって穴が形成されている円筒形のブロックの形状
を有しており、前記通路は、前記ブロックの軸に対して
平行でありかつ前記本体の母線に対して平行である。好
適には、上流側の室内に収容された火工技術の装薬は、
下流側の室内に収容された火工技術の装薬よりも多量で
あり、それゆえ、作動中により多量のガスを発生させる
ことができる。
路によって穴が形成されている円筒形のブロックの形状
を有しており、前記通路は、前記ブロックの軸に対して
平行でありかつ前記本体の母線に対して平行である。好
適には、上流側の室内に収容された火工技術の装薬は、
下流側の室内に収容された火工技術の装薬よりも多量で
あり、それゆえ、作動中により多量のガスを発生させる
ことができる。
【００１３】更に好適には、前記ケーシングの蓋及び容
器は、前記円筒形本体の軸に平行な係合面によって結合
される。
器は、前記円筒形本体の軸に平行な係合面によって結合
される。
【００１４】好適には、前記蓋はエアバッグを固定する
ための縁部を有する。好適には、この縁部は、ケーシン
グの係合面に対して平行である。
ための縁部を有する。好適には、この縁部は、ケーシン
グの係合面に対して平行である。
【００１５】更に好適には、ケーシングはガス発生装置
の基部として作用する平坦な下部を有する。
の基部として作用する平坦な下部を有する。
【００１６】好適な実施形態によれば、前記安全ユニッ
トは環状の金属バンドからなり、前記環状の金属バンド
の端部は接合されており、前記環状の金属バンドは予め
刻み目が付けられた領域を有する好適には、前記安全ユ
ニットは前記円筒形本体の前記側壁を把持し、前記オリ
フィスは、それぞれ、前記予め刻み目が付けられた領域
の一つによって覆われている。
トは環状の金属バンドからなり、前記環状の金属バンド
の端部は接合されており、前記環状の金属バンドは予め
刻み目が付けられた領域を有する好適には、前記安全ユ
ニットは前記円筒形本体の前記側壁を把持し、前記オリ
フィスは、それぞれ、前記予め刻み目が付けられた領域
の一つによって覆われている。
【００１７】好適には、前記側壁は、二つの肩部の間に
横設された外側の周囲の凹部を有し、前記凹部は、前記
安全ユニットのハウジングとして作用し、かつ、前記オ
リフィスを有する。それゆえ、安全ユニットは、二つの
肩部の間で楔留めされ、激しい衝突時であってもハウジ
ングから分離し得ない。
横設された外側の周囲の凹部を有し、前記凹部は、前記
安全ユニットのハウジングとして作用し、かつ、前記オ
リフィスを有する。それゆえ、安全ユニットは、二つの
肩部の間で楔留めされ、激しい衝突時であってもハウジ
ングから分離し得ない。
【００１８】更に、各オリフィスのそれぞれの側部に形
成された収束溝内に挿入されたクリップを使用して各オ
リフィスを閉鎖することにより、安全ユニットを形成す
ることができる。
成された収束溝内に挿入されたクリップを使用して各オ
リフィスを閉鎖することにより、安全ユニットを形成す
ることができる。
【００１９】それゆえ、本発明のガス発生装置は以下の
二つの効果を奏する。まず第一に、製造される構成要素
の数は少なくてよく、構成要素の組立は容易に自動化で
きる。それゆえ、エアバッグを正確にかつ信頼性を有し
て膨張させることを保証しつつ、製造コストをかなり減
少させることができる。第二に、安全ユニットにより、
発生されるガスの量及びエアバッグの膨張速度を変更可
能であり、それゆえ、衝突の程度及び保護すべき人の形
態に応じて適切な保護を行うことができる。
二つの効果を奏する。まず第一に、製造される構成要素
の数は少なくてよく、構成要素の組立は容易に自動化で
きる。それゆえ、エアバッグを正確にかつ信頼性を有し
て膨張させることを保証しつつ、製造コストをかなり減
少させることができる。第二に、安全ユニットにより、
発生されるガスの量及びエアバッグの膨張速度を変更可
能であり、それゆえ、衝突の程度及び保護すべき人の形
態に応じて適切な保護を行うことができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、図１〜図７を参照して好適
な実施形態を詳細に説明する。
な実施形態を詳細に説明する。
【００２１】図１〜図３に示すように、本発明の火工技
術のガス発生装置１００は、クリンプ可能なだけ十分な
延性を有する金属からなる一部材の円筒形本体１を有す
る。例えば、その金属は、好適には、２０％以上延びる
ことができ、かつ、４００ＭＰａより大きい引張り強度
を有する。本体１は、二つの開口端部と気密の横断壁３
とを備えた側壁２を有し、横断壁３は、本体１を上流側
の室４と下流側の室５とに分割する。各室４、５は円筒
形のブロック６、７を有し、ブロック６、７は、火工技
術の装薬を構成し、かつ、複数の通路８によって穴が形
成されている。通路８は、ブロック６、７の軸に対して
平行であり、かつ、一部材の円筒形本体１の母線に対し
て平行である。各ブロック６、７は、側壁２から、及び
横断壁３から、円筒形のシェル９、１０によって隔離さ
れている。シェル９、１０は、横断壁３に接する閉鎖端
部と、本体１の内部の側壁２に接して押圧される側壁
と、本体１の開口端部にクリンプされた閉鎖リング１
３、１４に対して密閉して接着された開口端部とを有す
る。電気的な点火装置１５、１６はそれぞれ閉鎖リング
１３、１４内に挿入され、点火装置１５、１６のコネク
タは、分路によって保護されている。
術のガス発生装置１００は、クリンプ可能なだけ十分な
延性を有する金属からなる一部材の円筒形本体１を有す
る。例えば、その金属は、好適には、２０％以上延びる
ことができ、かつ、４００ＭＰａより大きい引張り強度
を有する。本体１は、二つの開口端部と気密の横断壁３
とを備えた側壁２を有し、横断壁３は、本体１を上流側
の室４と下流側の室５とに分割する。各室４、５は円筒
形のブロック６、７を有し、ブロック６、７は、火工技
術の装薬を構成し、かつ、複数の通路８によって穴が形
成されている。通路８は、ブロック６、７の軸に対して
平行であり、かつ、一部材の円筒形本体１の母線に対し
て平行である。各ブロック６、７は、側壁２から、及び
横断壁３から、円筒形のシェル９、１０によって隔離さ
れている。シェル９、１０は、横断壁３に接する閉鎖端
部と、本体１の内部の側壁２に接して押圧される側壁
と、本体１の開口端部にクリンプされた閉鎖リング１
３、１４に対して密閉して接着された開口端部とを有す
る。電気的な点火装置１５、１６はそれぞれ閉鎖リング
１３、１４内に挿入され、点火装置１５、１６のコネク
タは、分路によって保護されている。
【００２２】ブロック６、７は、螺旋ばね１７、１８及
び楔留めリング１９、２０によって各室４、５内で楔留
めされる。ばね１７、１８は、共に、閉鎖リング１３、
１４に接し、かつ、ブロック６、７の一端に接する。ブ
ロック６、７の他端は楔留めリング１９、２０に隣接
し、楔留めリング１９、２０は、それ自体、円筒形のシ
ェル９、１０の閉鎖端部に対して部分的に接着されてい
る。好適には、楔留めリング１９、２０は円筒形のカッ
プ形状であり、楔留めリング１９、２０の開口端部は、
ブロック６、７を把持するタブ２１、２２を有する。
び楔留めリング１９、２０によって各室４、５内で楔留
めされる。ばね１７、１８は、共に、閉鎖リング１３、
１４に接し、かつ、ブロック６、７の一端に接する。ブ
ロック６、７の他端は楔留めリング１９、２０に隣接
し、楔留めリング１９、２０は、それ自体、円筒形のシ
ェル９、１０の閉鎖端部に対して部分的に接着されてい
る。好適には、楔留めリング１９、２０は円筒形のカッ
プ形状であり、楔留めリング１９、２０の開口端部は、
ブロック６、７を把持するタブ２１、２２を有する。
【００２３】側壁２は、横断壁３のまわりに延びている
一定幅の外側の周囲の凹部２３を有する。各室４、５に
おいて、凹部２３は、対応する円筒形のシェル９、１０
の側壁によって最初に閉鎖されているオリフィス２４、
２５を有する。
一定幅の外側の周囲の凹部２３を有する。各室４、５に
おいて、凹部２３は、対応する円筒形のシェル９、１０
の側壁によって最初に閉鎖されているオリフィス２４、
２５を有する。
【００２４】図１〜図４に示すように、安全ユニット２
６は環状の金属バンド２７からなり、環状の金属バンド
２７の端部は接合されており、環状の金属バンド２７
は、予め刻み目が付けられた領域２９を有する。安全ユ
ニット２６は、上流側の室４内に配置されたオリフィス
２４と下流側の室５内に配置されたオリフィス２５とが
一の予め刻み目が付けられた領域２９によって覆われる
ように、側壁２の凹部２３を把持する。
６は環状の金属バンド２７からなり、環状の金属バンド
２７の端部は接合されており、環状の金属バンド２７
は、予め刻み目が付けられた領域２９を有する。安全ユ
ニット２６は、上流側の室４内に配置されたオリフィス
２４と下流側の室５内に配置されたオリフィス２５とが
一の予め刻み目が付けられた領域２９によって覆われる
ように、側壁２の凹部２３を把持する。
【００２５】図５〜図７に示すように、本体１の外側の
側壁２に対して密閉して接着されている蓋３０及び容器
３１は、係合面３６によって気密に互いに締結される。
係合面３６は、円筒形本体１の軸に対して平行である。
蓋３０及び容器３１は、側壁２の凹部２３のまわりに拡
散室３２を構成する。蓋３０は、燃焼ガスを排出するた
めの孔３３を有し、かつ、係合面３６に対して平行な縁
部３４を有する。縁部３４上には、エアバッグ（図示せ
ず）がリベットにより固定される。更に、容器３１は、
ガス発生装置１００の基部として作用する平坦な下部３
５を有する。
側壁２に対して密閉して接着されている蓋３０及び容器
３１は、係合面３６によって気密に互いに締結される。
係合面３６は、円筒形本体１の軸に対して平行である。
蓋３０及び容器３１は、側壁２の凹部２３のまわりに拡
散室３２を構成する。蓋３０は、燃焼ガスを排出するた
めの孔３３を有し、かつ、係合面３６に対して平行な縁
部３４を有する。縁部３４上には、エアバッグ（図示せ
ず）がリベットにより固定される。更に、容器３１は、
ガス発生装置１００の基部として作用する平坦な下部３
５を有する。
【００２６】多機能検出装置に連結されたそのようなガ
ス発生装置１００により、以下のような操作が実行され
る。弱い衝突が発生すると、衝突検出装置によって発生
された電気信号が、二つの点火装置１５、１６のうちの
一方のみにトリガをかけ、選択された一方の点火装置の
関連する火工技術の装薬は、状況に最も適した量のガス
を発生する。例えば、上流側の室４の点火装置１５が反
応開始されると、続いて発生される燃焼ガスは、ブロッ
ク６と接触し、それゆえ、ブロック６を点火する。圧力
が、オリフィス２４を閉鎖する円筒形のシェル９の破裂
値に到達すると、シェル９はこれらのオリフィスの近く
で破裂し、続いて、ガスは、オリフィス２４を覆ってい
る予め刻み目が付けられた領域２９上に圧力を及ぼし、
それゆえ、これらの予め刻み目が付けられた領域は、ガ
スの流れの方向に曲げられる。次に、ガスは、側壁２の
凹部２３を包囲する拡散室３２内に入り込み、最終的
に、燃焼ガス排出孔３３から排出され、エアバッグを膨
張させる。それゆえ、所定の予め刻み目が付けられた領
域２９がオリフィス２５を覆っている安全ユニット２６
は、ブロック６により発生された高温のガスが、オリフ
ィス２５の近くの下流側の室５の円筒形のシェル１０を
破裂すると共に続いてブロック７を点火するのを阻止す
る。衝突検出装置が、室４内に収容された点火装置１５
の代わりに、下流側の室５内に収容された点火装置１６
にトリガをかける時の操作は同様である。
ス発生装置１００により、以下のような操作が実行され
る。弱い衝突が発生すると、衝突検出装置によって発生
された電気信号が、二つの点火装置１５、１６のうちの
一方のみにトリガをかけ、選択された一方の点火装置の
関連する火工技術の装薬は、状況に最も適した量のガス
を発生する。例えば、上流側の室４の点火装置１５が反
応開始されると、続いて発生される燃焼ガスは、ブロッ
ク６と接触し、それゆえ、ブロック６を点火する。圧力
が、オリフィス２４を閉鎖する円筒形のシェル９の破裂
値に到達すると、シェル９はこれらのオリフィスの近く
で破裂し、続いて、ガスは、オリフィス２４を覆ってい
る予め刻み目が付けられた領域２９上に圧力を及ぼし、
それゆえ、これらの予め刻み目が付けられた領域は、ガ
スの流れの方向に曲げられる。次に、ガスは、側壁２の
凹部２３を包囲する拡散室３２内に入り込み、最終的
に、燃焼ガス排出孔３３から排出され、エアバッグを膨
張させる。それゆえ、所定の予め刻み目が付けられた領
域２９がオリフィス２５を覆っている安全ユニット２６
は、ブロック６により発生された高温のガスが、オリフ
ィス２５の近くの下流側の室５の円筒形のシェル１０を
破裂すると共に続いてブロック７を点火するのを阻止す
る。衝突検出装置が、室４内に収容された点火装置１５
の代わりに、下流側の室５内に収容された点火装置１６
にトリガをかける時の操作は同様である。
【００２７】衝突がより一層過度になると、二つの点火
装置１５及び１６が異なる時期に点火される。例えば、
点火装置１５が上述したようにまず最初に作動される場
合、下流側の室５の点火装置１６は、プログラミングさ
れたディレイの後に点火装置１５に続いて反応開始され
る。続いて、ブロック７が点火され、圧力が閾値に到達
すると、円筒形のシェル１０はオリフィス２５の近くで
破裂する。続いて、発生されたガスが、オリフィス２５
を覆っている予め刻み目が付けられた領域２９上に圧力
を及ぼし、それゆえ、これらの領域は、ガスの流れの方
向に曲げられる。その結果、ガスは、拡散室３２内に入
り込み、最終的に、エアバッグを膨張させる。
装置１５及び１６が異なる時期に点火される。例えば、
点火装置１５が上述したようにまず最初に作動される場
合、下流側の室５の点火装置１６は、プログラミングさ
れたディレイの後に点火装置１５に続いて反応開始され
る。続いて、ブロック７が点火され、圧力が閾値に到達
すると、円筒形のシェル１０はオリフィス２５の近くで
破裂する。続いて、発生されたガスが、オリフィス２５
を覆っている予め刻み目が付けられた領域２９上に圧力
を及ぼし、それゆえ、これらの領域は、ガスの流れの方
向に曲げられる。その結果、ガスは、拡散室３２内に入
り込み、最終的に、エアバッグを膨張させる。
【００２８】最後に、衝突が激烈になると、二つの点火
装置１５、１６が同時に反応開始され、ブロック６及び
７は同時に燃焼される。
装置１５、１６が同時に反応開始され、ブロック６及び
７は同時に燃焼される。
【図１】本発明のガス発生装置の縦断面図である。
【図２】図１のガス発生装置のII-II 断面図である。
【図３】図１のガス発生装置のIII-III 断面図である。
【図４】本発明のガス発生装置の安全ユニットの斜視図
である。
である。
【図５】本発明のガス発生装置の容器の斜視図である。
【図６】本発明のガス発生装置の蓋の斜視図である。
【図７】本発明のガス発生装置の斜視図である。
１…円筒形本体 ２…側壁 ３…横断壁 ４、５…室 ６、７…火工技術の装薬 ２６…安全ユニット ３０…蓋 ３１…容器 １００…ガス発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチャン ペロット フランス国，91610 バランクール，リ ュ デュ アモー，15 (56)参考文献 特開 平３−548（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−86332（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−141851（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60R 21/16 - 21/32 ＥＰＡＴ（ＱＵＥＳＴＥＬ)
Claims (9)
- 【請求項１】 二つの端部（１３、１４）と、円筒形本
体（１）を上流側の室（４）と下流側の室（５）とに分
割する気密の横断壁（３）とを備えた側壁（２）を具備
すると共に、各室（４、５）内に配置された火工技術の
装薬（６、７）及び点火装置（１５、１６）を具備する
円筒形本体（１）を備え、前記本体が各端部（１３、１
４）の位置に二つの点火装置（１５、１６）の一方を有
する、自動車類用安全装置の火工技術のガス発生装置
（１００）において、 i)前記側壁（２）が各室（４、５）内に幾つかの最初に
閉鎖されているオリフィス（２４、２５）を有し、 ii) 安全ユニット（２６）が前記本体（１）の前記側壁
（２）の一部を把持しており、前記安全ユニット（２
６）により、各室（４、５）は、他の室からの燃焼ガス
から隔離され、 iii)互いに結合された蓋（３０）及び容器（３１）から
なるケーシングが、前記円筒形本体（１）の外側の前記
側壁（２）を把持しており、かつ、前記側壁（２）のま
わりに拡散室（３２）を形成しており、 iv) 前記ケーシング（３０、３１）が燃焼ガス排出用孔
を有し、 前記拡散室（３２）が両方の室（４、５）のまわりに配
置され、一方の装薬（６）のみが点火される時、前記一
方の装薬（６）から発生された高温ガスにより他方の装
薬（７）が点火されてしまうことが、前記拡散室（３
２）内に配置された前記安全ユニット（２６）により阻
止される ことを特徴とするガス発生装置。 - 【請求項２】 各室（４、５）において、前記火工技術
の装薬（６、７）が、円筒形のシェル（９、１０）によ
って前記ガス発生装置（１００）の前記本体から隔離さ
れていることを特徴とする請求項１に記載のガス発生装
置。 - 【請求項３】 各室（４、５）において、前記火工技術
の装薬（６、７）が、前記端部（１３、１４）を押圧す
るばね（１７、１８）と前記円筒形のシェル（９、１
０）に接している楔留めリング（１９、２０）との間で
楔留めされていることを特徴とする請求項２に記載のガ
ス発生装置。 - 【請求項４】 各火工技術の装薬（６、７）が、複数の
通路（８）によって穴が形成されている円筒形のブロッ
クの形状を有しており、前記通路（８）は、前記ブロッ
クの軸に対して平行でありかつ前記本体（１）の母線に
対して平行であることを特徴とする請求項１に記載のガ
ス発生装置。 - 【請求項５】 前記ケーシングの蓋（３０）及び容器
（３１）は、前記円筒形本体（１）の軸に平行な係合面
（３６）によって結合されることを特徴とする請求項１
に記載のガス発生装置。 - 【請求項６】 前記蓋（３０）はエアバッグを固定する
ための縁部（３４）を有することを特徴とする請求項１
又は５に記載のガス発生装置。 - 【請求項７】 前記安全ユニット（２６）は環状の金属
バンド（２７）からなり、前記環状の金属バンドの端部
は接合されており、前記環状の金属バンドは予め刻み目
が付けられた領域（２９）を有することを特徴とする請
求項１に記載のガス発生装置。 - 【請求項８】 前記安全ユニット（２６）は前記本体
（１）の前記側壁（２）を把持し、前記オリフィス（２
４、２５）は、それぞれ、前記予め刻み目が付けられた
領域（２９）の一つによって覆われていることを特徴と
する請求項７に記載のガス発生装置。 - 【請求項９】 前記側壁（２）は、二つの肩部の間に横
設された外側の周囲の凹部（２３）を有し、前記凹部
（２３）は、前記安全ユニット（２６）のハウジングと
して作用し、かつ、前記オリフィス（２４、２５）を有
することを特徴とする請求項７又は８に記載のガス発生
装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR9704465A FR2761942B1 (fr) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | Generateur pyrotechnique a debit et volume de gaz adaptables pour coussin de protection |
| FR9704465 | 1997-04-11 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10315901A JPH10315901A (ja) | 1998-12-02 |
| JP2975339B2 true JP2975339B2 (ja) | 1999-11-10 |
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ID=9505792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10098866A Expired - Fee Related JP2975339B2 (ja) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | ガス発生装置 |
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| US (1) | US6050599A (ja) |
| EP (1) | EP0870651B1 (ja) |
| JP (1) | JP2975339B2 (ja) |
| KR (1) | KR100316680B1 (ja) |
| DE (1) | DE69802221T2 (ja) |
| ES (1) | ES2165663T3 (ja) |
| FR (1) | FR2761942B1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| ID28788A (id) | 1998-09-28 | 2001-07-05 | Daicel Chem | Peralatan kantong udara dan pembangkit gas kantong udara |
| DE29817504U1 (de) * | 1998-09-30 | 1999-02-04 | Trw Repa Gmbh | Gassack für ein Fahrzeuginsassen-Rückhaltesystem |
| JP3220443B2 (ja) * | 1998-11-30 | 2001-10-22 | ダイセル化学工業株式会社 | エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置 |
| JP3772570B2 (ja) * | 1999-02-12 | 2006-05-10 | タカタ株式会社 | ガス発生器、その容器及び容器の製造方法 |
| EP1518765B1 (en) | 1999-02-16 | 2007-07-18 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Multistage gas generator for air bag and air bag apparatus |
| DE10006522B4 (de) | 1999-03-05 | 2018-02-01 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Aufblasvorrichtung für einen zweistufigen Airbag |
| US6701849B2 (en) | 1999-03-05 | 2004-03-09 | Trw Inc. | Dual stage air bag inflator with secondary propellant cap |
| EP1201512A1 (en) * | 1999-07-12 | 2002-05-02 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Gas generator |
| DE20002377U1 (de) | 2000-02-11 | 2000-08-17 | Trw Airbag Sys Gmbh & Co Kg | Gasgenerator |
| US6447007B1 (en) * | 2000-03-28 | 2002-09-10 | Atlantic Research Corporation | Compact dual nozzle air bag inflator |
| JP5050298B2 (ja) | 2000-05-19 | 2012-10-17 | タカタ株式会社 | ガス発生装置 |
| JP4860807B2 (ja) | 2000-06-12 | 2012-01-25 | 株式会社ダイセル | 多段式エアバッグ用ガス発生器 |
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| CN110382996A (zh) * | 2016-12-30 | 2019-10-25 | 哈姆林电子(苏州)有限公司 | 电子引爆器的点火器 |
| DE102019100262A1 (de) | 2018-10-02 | 2020-04-02 | Trw Automotive Gmbh | Baugruppe aus einem Diffusor und einem Gasgenerator, Gassackmodul und Verfahren zur Montage einer Baugruppe |
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| US4068862A (en) * | 1974-11-20 | 1978-01-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Safety bag inflation apparatus with extendible guard member against contact of bag with heated gas generator |
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| EP0382552A3 (en) * | 1989-02-10 | 1991-08-14 | Morton International, Inc. | Dual chamber gas bag inflator |
| DE4121039C2 (de) * | 1991-06-26 | 1995-08-17 | Rudolf Reiter | Gasgenerator als Teil einer Aufprallschutzeinrichtung |
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| US5799973A (en) * | 1995-04-22 | 1998-09-01 | Temic Bayern-Chemie Airbag Gmbh | Pyrotechnic gas generator with two separate combustion chambers |
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- 1997-04-11 FR FR9704465A patent/FR2761942B1/fr not_active Expired - Fee Related
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- 1998-04-07 DE DE69802221T patent/DE69802221T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-07 ES ES98400826T patent/ES2165663T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-07 EP EP98400826A patent/EP0870651B1/fr not_active Expired - Lifetime
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- 1998-04-10 JP JP10098866A patent/JP2975339B2/ja not_active Expired - Fee Related
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