JP2975194B2 - 半導体デバイス検査システム - Google Patents

半導体デバイス検査システム

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JP2975194B2 JP3290168A JP29016891A JP2975194B2 JP 2975194 B2 JP2975194 B2 JP 2975194B2 JP 3290168 A JP3290168 A JP 3290168A JP 29016891 A JP29016891 A JP 29016891A JP 2975194 B2 JP2975194 B2 JP 2975194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスの異常
箇所から発せられる極微弱光を検出することにより、故
障解析や信頼性評価などの半導体デバイスの検査をする
半導体デバイス検査システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの故障解析には、従来、
電気特性の測定,液晶によるホットスポット法,選択エ
ッチング法などの方法が行われてきた。しかし、VLS
Iデバイスなどのように半導体デバイスが微細化,複雑
化してくるとこれらの方法では詳細な故障解析が難しく
なってきている。そこで、これに適した方法として、半
導体デバイスからの極微弱光を検出して異常箇所を突き
止める方法が注目を集めている。これは、「デバイスの
異常箇所にはホットな電子やマイクロプラズマリークが
生じ、このような場所では電子が正孔と再結合して発光
する」という現象を利用したものである。この方法に関
する発明として、「米国特許4,680,635」,
「特開昭64−72540」などがある。
【0003】前述の方法でデバイスの異常箇所を突き止
めるのには、「特開昭64−72540」などに記載さ
れているように、二つの撮像装置を持ったシステムが用
いられている。このシステムでは、デバイス上の位置を
特定するために照明下でパターン像が普通の感度の撮像
装置にて撮像され、所定のバイアスを与えてパターン像
と同一の箇所が発光像として別の高感度の撮像装置で撮
像される。そして、これらを重ね合わせてデバイスの異
常箇所を特定する、という方法を採っている。二つの撮
像装置を用いているのは、発光像の光は非常に微弱であ
るため、照明下のパターン像と同じ装置で撮像すること
は困難だからである。
【0004】なお、CMOSデバイスにおけるラッチア
ップやバイポーラ素子においては、PN接合の順方向電
流により注入された少数キャリアの再結合に伴う赤外発
光が発生する。この現象の観測にもこのシステムを用い
得ることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このシステムの高感度
の撮像装置は、マイクロチャンネルプレート内蔵の映像
増強装置(イメージ・インテンシファイア)とビジコン
カメラ又はCCDカメラとを組み合わせて構成されてい
るため、パターン像,発光像などの解像度(通常、画素
数512×512)はあまり高いものではない。また、
2つの撮像装置で行なう場合、パターン像と同一の箇所
の発光像を得るため、光軸,撮像視野のずれ,検出器の
図形歪みを補正し、正確に合わせねばならない。しか
し、これらを、VLSIデバイスのサブミクロンオーダ
の設計ルールに合わせて、非常に細かく正確に補正し光
軸合わせなどを行うのは困難になりつつある(何等かの
ずれがあるとデバイスの異常箇所を誤って特定すること
になる)。このように、従来のシステムでは、半導体デ
バイスの微細化,複雑化に対応することができなくなり
つつある。
【0006】本発明は、特に、簡単な構成で、操作性が
良く、半導体デバイスの異常箇所を突き止めるのに好適
な半導体デバイス検査システムを提供することをその目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体デバイス検査システムは、半導体デ
バイスの照明下のパターン像を撮像し第1の電気信号に
変換して出力する第1のモードと、半導体デバイスに所
定のバイアスを与えて得られる発光像を撮像して電気信
号に変換して出力する第2のモードとを有する撮像装置
と、この撮像装置からの第1の電気信号及び第2の電気
信号を記憶するとともに第1または第2の電気信号に所
定の演算を施して記憶する演算装置と、演算装置の記憶
内容からパターン像または発光像或いは第1または第2
の電気信号に所定の演算を施した像を表示するモニタ装
置とを備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、撮像装置が、半導体デバイスの光
学像を画素ごとに信号電荷に光電変換して蓄積する光電
変換手段と、この光電変換手段に信号電荷を第1の期間
蓄積させ高速で読み出させる第1の出力モードと第1の
期間よりも長い第2の期間蓄積させ低速で読み出させる
第2の出力モードとを有し、第1の出力モードでは、第
1の期間蓄積された信号電荷を画素ごとに順次読み出し
て出力し、第2の出力モードでは、第2の期間蓄積され
た信号電荷を画素の複数個づつ積算して順次読み出して
出力する出力制御手段とを含んで構成されていることを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の半導体デバイス検査システムでは、半
導体デバイスの照明下のパターン像は、撮像装置で第1
のモードにて第1の電気信号に変換され演算装置に記憶
される。また、半導体デバイスの発光像は、撮像装置で
第2のモードにて第2の電気信号に変換され演算装置に
記憶される。パターン像または発光像或いは第1または
第2の電気信号に演算を施した像はモニタ装置に表示さ
れこの表示から半導体デバイスの検査がなされる。ここ
で、これら光量の大きく異なるパターン像及び発光像
は、それぞれ専用の撮像装置ではなく、同じ撮像装置で
電気信号に変換されている。
【0010】撮像装置に上述の構成を持たせた場合、光
量の大きいパターン像は第1の出力モードで読み出され
る。一方、光量の非常に小さい発光像は、第2の出力モ
ードで読み出される。ここで、同じ光電変換手段を用い
得るのは、第2の出力モードでは、その信号電荷が蓄積
される第2の期間が第1の期間よりも長くかつ信号電荷
が画素の複数個づつ積算されているので等価的に増幅さ
れることになり、また、読み出し時に発生するノイズが
抑えられてS/N比が向上するからである。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本実施例の半導体デバイス検査システム構成
が示されている。
【0012】この半導体デバイス検査システムは、撮像
装置としてレンズユニット112a,カメラヘッド11
2bからなるカメラ装置112及びカメラコントロール
ユニット132と、演算装置としてコンピュータ131
及びキーボード133a,マウス133bと、モニタ1
14(モニタ装置)とを備えている。また、暗箱121
内には、測定対象である半導体デバイス101が設けら
れ、これを3次元方向に動かすXYZステージ部123
と、暗箱121内部の照明用の照明装置122と、レン
ズユニット112a,XYZステージ部123,照明装
置122などの光学系関係を制御するドライバユニット
115とがさらに設けられている。
【0013】図2は、レンズユニット112a,カメラ
ヘッド112b,カメラコントロールユニット132の
関係(撮像装置の撮像信号出力制御系)を示したブロッ
ク図である。レンズユニット112aは、半導体デバイ
ス101からの光を、カメラヘッド112bのCCDチ
ップ112b1 上に結像させるもので、ドライバユニッ
ト115で制御されている。この制御については後述す
る。
【0014】カメラヘッド112bは、画素数1000
×1018を有し、真空ポンプ(図示せず)でその内部
が真空にされ、冷却装置(図示せず)で冷却されたいわ
ゆる冷却CCDカメラである。これにより、CCDチッ
プ112b1の暗電流や装置内部で発生する熱ノイズが
抑えられている。また、CCDチップ112b1 上の像
を8HZ でよみだす高速モードと、1画像を4秒でよみ
だす低速モードと読みだす2つの機能を有する。
【0015】カメラコントロールユニット132は、R
S232C分岐ボード115eを介してコンピュータ1
31との間で入出力されるRS232C規格のコントロ
ール入出力CONT1 により、カメラヘッド112bを
低速モードまたは高速モードで動作させ、その読みだし
たアナログ画像信号をディジタル信号Dに変換してコン
ピュータ131へ出力するものである。カメラヘッド1
12bが低速モード時には、スロースキャンボード13
2b,A/Dコンバータ132cがディジタル信号Dに
変換し、高速モード時には、ハイスキャンボード132
d,A/Dコンバータ132eがディジタル信号Dに変
換する。タイミングジェネレータ132fは、カメラヘ
ッド112bへ低速モード,高速モードのタイミング制
御信号を与える。ペルチェ素子コントローラ132h
は、CCDチップ112b1 冷却用のペルチェ素子11
2b5 をその冷却温度が所定の温度になるように制御す
るものである。これらをCPU132aはコントロール
入出力CONT1 に基づいて制御している。パワーユニ
ット132gはこれらの各部へ電力を供給する。
【0016】図3は、光学系関係の制御系の構成を示し
たものである。ドライバユニット115は、コントロー
ル入出力CONT2 にてRS232C分岐ボード115
eを介してコンピュータ131との間で信号をやり取り
し、また、CPU115aへのコントロール入出力CO
NT2 に基づいてレンズユニット112a,XYZステ
ージ部123,照明装置122各部を制御する。ドライ
バユニット115の内部は、電源部115fから電力が
供給され、CPU115aにより光量コントローラ11
5d,フィルタコントローラ115c,モータコントロ
ーラ115dが制御される、という構成になっている。
【0017】レンズユニット112a1 は、内蔵のレン
ズを交換するレンズチェンジャ112a1 とフィルタを
交換するフィルタチェンジャ112a2 とにより構成さ
れる。レンズチェンジャ112a1,フィルタチェンジ
ャ112a2 は、モータコントローラ115d,フィル
タコントローラ115cからの信号で制御され、半導体
デバイス101からの光を、カメラヘッド112bのC
CDチップ112b1 上に結像させる。照明装置122
は、光源を内蔵したランプハウスとその光源からの光線
を制御する照明光学系で構成される。これらは、光量コ
ントローラ115d,モータコントローラ115dから
の信号で制御され、半導体デバイス101への照明を制
御する。
【0018】XYZステージ部123は、XYZステー
ジ123a及びその駆動用のモータドライバ123b
と、半導体デバイス101へのバイアス印加及びその動
作モニタ用のテストフィクスチュア123c及びコネク
タパネル123dとで構成されている。XYZステージ
部123は、半導体デバイス101の3次元的な位置を
制御し検査する箇所を特定するものである。
【0019】コンピュータ131は、キーボード133
a,マウス133bからのマニュアル入力に応じて、カ
メラコントロールユニット132,ドライバユニット1
15へコントロール入出力CONT1 ,CONT2 をR
S232C分岐ボード115eを介して入出力して、装
置各部を所望の動作をさせるものである。なお、操作は
マニュアル以外にDUTの種類や計測条件に応じたシー
ケンスプログラムを作成して自動計測することも可能に
なっている。また、カメラコントロールユニット132
からのパターン像のディジタル信号及び発光像のディジ
タル信号を内蔵の画像メモリに記憶し、それらのディジ
タル信号に所定の演算を施すことで、パターン像と発光
像の重ね合わせ(スーパーインポーズ),拡大縮小,疑
似カラー処理,濃度変換,発光量プロファイルの作成な
どの画像処理,データ解析を行う。さらに、カメラヘッ
ド112bの高速モード時のディジタル信号Dからパタ
ーン像の自動焦点合わせのための信号をコントロール入
出力CONT2 を介して出力し、レンズユニット112
1 を制御する。モニタ114は、コンピュータ131
に記憶されたディジタル信号からパターン像,発光像,
処理結果などを表示する。
【0020】つぎに、図4のプロセスフローをもとにこ
のシステムの動作について説明する。
【0021】まず、キーボード133a,マウス133
bを操作し、照明装置122から半導体デバイス101
への照明装置122の照明を調節する(図4(a))。
高速モードに設定し、モニタ114に表示されたパター
ン像を見ながらXYZステージ123aを動かして位置
合わせを行う(図4(c))。このとき、パターン像
は、自動焦点合わせがなされている(図4(b))。そ
して、このパターン像(画素数1000×1018)
は、カメラヘッド112bからアナログ画像信号として
出力され、カメラコントロールユニット132でディジ
タル信号に変換される。このディジタル信号が、コンピ
ュータ131の画像メモリに記憶される(図4
(d))。
【0022】つぎに、照明装置122の照明を消し(図
4(e))、テストフィクスチュア123cから半導体
デバイス101へバイアスを印加する(図4(f))。
このとき、カメラヘッド112bは、低速モードとな
る。半導体デバイス101では、異常箇所があるとそこ
から、また、PN接合の順方向電流がながれるとそこか
ら極微弱光が発せられる。この極微弱光による発光像が
スーパーピクセル機能により低速モードで読み出され
る。発光像のディジタル信号(画素数250×254)
は、コンピュータ131の画像メモリに記憶される(図
4(g))。
【0023】コンピュータ131では、発光像をパター
ン像と同じサイズに拡大し(図4(h))、スーパーイ
ンポーズし(図4(i))、これがモニタ114に表示
される。このスーパーインポーズされた像から異常箇所
などが特定される(図4(j))。図5は、図4(d)
〜(i)の画像処理プロセスの概要を示したものであ
る。このプロセスはスーパーインポーズ像から異常箇所
などを特定する場合のものであるが、ほかの画像処理,
データ解析をするときは、そのプロセスがなされ、処理
結果などが表示される。パターン像或いは発光像だけを
表示させることも可能であり、これらの操作はキーボー
ド133a,マウス133bからのマニュアル入力に応
じてなされる。
【0024】通常の冷却CCDカメラでは、1画像の読
み出しには4秒かかる(通常のTVレートの100倍)
のだが、高速モードを有するこのシステムではパターン
像をモニタリングしながら視野の位置決めや焦点調整が
なされ、操作性が大きく向上している。また、発光像は
パターン像をうる場合と同一の撮像装置で撮影されてお
り、発光像とパターン像とは半導体デバイス101の同
じ領域のものになっている。そのため、光学系など(カ
メラ装置112及びカメラコントロールユニット132
など)が1系統で良くなって簡素化している。また、デ
バイスからの微弱光の発見時間を短縮させるための高感
度モードスーパーピクセルで撮った発光像のアナログ画
像信号は、パターン像に対し画素が粗くなっただけであ
るので、画像の位置の対応がとりやすい。パターン像と
発光像とを別の光学系で撮影した場合、光学系の誤差を
補正する処理ルーチンが必要になるが、本実施例では、
不要になり、ディジタル信号処理が簡単になる。その結
果、同じ種類のコンピュータを用いたときでは処理速度
が速く、同じ処理速度の場合の比較では、複雑な画像演
算処理機能がいらず、より簡単なハードウェア構成のコ
ンピュータでよい。
【0025】つぎに、カメラヘッド112bにおけるス
ーパーピクセル機能について説明する。
【0026】図6には、標準のFT(フレームトランス
ファー)方式のCCDセンサ(図6(a))とカメラヘ
ッド112bのCCDチップ112b1 (図6(b))
との比較が示されている。標準のFT方式のCCDセン
サでは、感光部CCD531と遮光されている蓄積部C
CD532とに分かれており、感光部CCD531に蓄
えられた信号電荷は、垂直ブランキング期間に一度に蓄
積部CCD532に転送される。つぎの読み出し期間
に、蓄積部CCD532から1本ずつCCDの水平レジ
スタ510に転送されてプリアンプ520から読み出さ
れ、一方、蓄積部CCD532では次フレームの信号電
荷を蓄えている。
【0027】CCDチップ112b1 では、蓄積部CC
Dがなく、この部分に当たるチップのほぼ全面を感光部
CCD540として利用している。蓄積部CCDにかえ
てカメラヘッド112bには図2のシャッタ112b4
が設けられている(このシャッタ112b4 として電磁
シャッタ(例えば、UNIBLITZ VS25)が用
いられている。シャッタ112b4 は、シャッタドライ
バ112b3 を介してタイミングジェネレータ132f
でその開閉のタイミングが制御され、CCDチップ11
2b1 の動作と同期している。また、CCDチップ11
2b1 では、読み出し期間の感光部CCD540での転
送及び水平レジスタ510による転送時に、所定の画素
分が加算される(スーパーピクセル機能)。この加算さ
れた信号電荷がプリアンプ520を介してアナログ画像
信号として出力される。
【0028】このスーパーピクセル機能により、CCD
ドライバ112b2からの感光部CCD540及び水平
レジスタ510の転送クロックφV,φH などにより、
加算する画素数が決められる。たとえば、垂直方向(図
の縦方向)については、感光部CCD540から加算す
る数の画素分を水平レジスタ510に転送してから、水
平レジスタ510で図の横方向に転送する事で加算され
る。また、水平方向については、プリアンプ520に出
力する際、水平レジスタ510の転送クロックφH の数
パルスに対し出力ゲートOGを1パルス与えることで、
それらの周波数比と同じ数の画素が加算される。CCD
チップ112b1 では、4×4画素の加算としている。
【0029】一般に、CCDカメラのノイズは、 NT =(NR 2 +NDN 2 +NS 2 1/2 (NT :トータルノイズ NR :読み出しノイズ NDN:暗電流ノイズ NS :システムノイズ) で表される。カメラヘッド112bは冷却されているの
で、これらのノイズ要因のうち、読み出しノイズの要因
が大きくなっている。発光像を得るのに十分なS/N比
を確保するため、低速モードで読み出し回数を減らしノ
イズを抑えている。
【0030】スーパーピクセル機能による読み出しノイ
ズ低減の効果は次のように概算できる。1画素の信号を
S、読み出しノイズをNとする。スーパーピクセル機能
のない場合、1画素分の出力は「S+N」になる。4×
4画素を加算するスーパーピクセル機能では、その出力
(16画素分)は「16S+N」になる。16画素分で
比較すると「15N」のノイズが削減されている。これ
は約24dBS/N比が改善されたのと等価である。
【0031】図7は、タイミングジェネレータ132f
からCCDドライバ112b2 への信号の概要を図4に
対応させて示したものである。掃引速度切り替え信号V
S は、「L」のときCCDチップ112b1 の動作を高
速モードとし「H」のとき低速モードとするモード切り
替え信号である。ピクセル積算信号VP は、スーパーピ
クセル機能での読み出し(「H」のとき),通常の1画
素ずつの読みだし(「L」のとき)を制御する。蓄積読
み出し切り替え信号φF は、CCDチップ112b1
動作を信号電荷の蓄積状態(「L」のとき)、信号電荷
の読み出し状態( 「H」のとき)となるよう制御し、
シャッタ112b4 の動作と連動させている。
【0032】このようにして、カメラヘッド112b
は、高速モードによりVLSIなどの微細構造を高解像
度で鮮明にパターン像として捉え、低速モード及びスー
パーピクセル機能によりICデバイスからの極微弱光を
発光像として捉える。カメラヘッド112b内部では、
パターン像,発光像に対し専用のCCDチップを設ける
ことなく、ひとつのCCDチップにして、装置光学系の
簡素化を実現している。また、高速及び低速モードの2
重読出し及びスーパーピクセル機能により、発光像を捉
えるのに従来の冷却CCDカメラよりも検査時間の短縮
化が実現している。
【0033】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0034】例えば、コンピュータ131とカメラコン
トロールユニット132、ドライバユニット115との
間にRS232C分岐ボード115eを設けているが、
コンピュータ131にRS232Cインターフェイスを
増設し、カメラコントロールユニット132、ドライバ
ユニット115を直接つなぐようにしても良い。図1で
は、コンピュータ131,カメラコントロールユニット
132,ドライバユニット115を別々に示しているが
これらをコンピュータ131に内蔵させて一体化するこ
とも可能である。また、画像処理を拡大,縮小,スーパ
ーインポーズに限るならば、画像処理についてはコンピ
ュータにかえて専用のハードウェアで構成できる。カメ
ラヘッド112b内部は、改悪ではあるが前述のよう
に、光学系にビームスプリッタなどを設けてパターン
像,発光像に対し専用のCCDチップを備えるようにし
ても良い。さらに、スーパーピクセル機能において、4
×4画素を加算するようにしているが、これには限られ
ない。また、転送クロックを可変にして、加算する画素
数を変え得るようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上の通り本発明の半導体デバイス検査
システムによれば、光量の大きく異なるパターン像及び
発光像を同じ撮像装置で電気信号に変換するので、それ
ぞれ専用の撮像装置を設ける必要がなく、光学系を簡素
化することができ、システム構成を簡素化することがで
きる。
【0036】また、撮像装置が前述の出力制御手段を含
んで構成されているので、第2の出力モードで、発光像
の電気信号は等価的に増幅され、S/N比が向上するた
め、同じ光電変換手段を用い得るので、撮像装置を簡単
な構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体デバイス検査システムの構成
図。
【図2】撮像装置の撮像信号出力制御系を示したブロッ
ク図。
【図3】光学系関係の制御系の構成図。
【図4】半導体デバイス検査システムのプロセスフロー
図。
【図5】図4(g)〜(h)の画像処理プロセスの概要
を示す図。
【図6】CCDセンサの比較図。
【図7】高速モードと低速モードでのCCDセンサへの
制御を示す図。
【符号の説明】
101…半導体デバイス,112b1 …CCDチップ,
112…カメラ装置,112b2 …CCDドライバ,1
14…モニタ,131…コンピュータ,132…カメラ
コントロールユニット
フロントページの続き (72)発明者 小栗 茂久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 鈴木 康司 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 永田 渉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−72540(JP,A) 特開 平2−31175(JP,A) 特開 平3−25578(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体デバイスの照明下のパターン像を
    撮像し第1の電気信号に変換して出力する第1のモード
    と、前記半導体デバイスに所定のバイアスを与えて得ら
    れる発光像を撮像して電気信号に変換して出力する第2
    のモードとを有する撮像装置と、 この撮像装置からの前記第1の電気信号及び前記第2の
    電気信号を記憶するとともに前記第1または第2の電気
    信号に所定の演算を施して記憶する演算装置と、 前記演算装置の記憶内容から前記パターン像または発光
    像或いは前記第1または第2の電気信号に前記所定の演
    算を施した像を表示するモニタ装置とを備え、 前記撮像装置が、 前記半導体デバイスの光学像を画素ごとに信号電荷に光
    電変換して蓄積する光電変換手段と、 この光電変換手段に前記信号電荷を第1の期間蓄積させ
    高速に読み出させる第1の出力モードと第1の期間より
    も長い第2の期間蓄積させ低速で読み出させる第2の出
    力モードとを有し、前記第1の出力モードでは、第1の
    期間蓄積された前記信号電荷を前記画素ごとに順次読み
    出して出力し、前記第2の出力モードでは、第2の期間
    蓄積された前記信号電荷を前記画素の複数個づつ積算し
    て順次読み出して出力する出力制御手段とを含んで構成
    されていることを特徴とする半導体デバイス検査システ
    ム。
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