JP2974217B2 - 2―芳香族―3―ハロベンゾチアゼピン類 - Google Patents

2―芳香族―3―ハロベンゾチアゼピン類

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JP2974217B2 JP2307332A JP30733290A JP2974217B2 JP 2974217 B2 JP2974217 B2 JP 2974217B2 JP 2307332 A JP2307332 A JP 2307332A JP 30733290 A JP30733290 A JP 30733290A JP 2974217 B2 JP2974217 B2 JP 2974217B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D281/00Heterocyclic compounds containing rings of more than six members having one nitrogen atom and one sulfur atom as the only ring hetero atoms
    • C07D281/02Seven-membered rings
    • C07D281/04Seven-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 4
    • C07D281/08Seven-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 4 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D281/10Seven-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 4 condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薬剤として有用な3−ハロベンゾチアゼピン
類の製造に関する。
〔従来の技術〕
有用な5−((置換アミノ)アルキル)−2−アリー
ル−3−ハロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オ
ン及び5−複素環アルキル−2−アリール−3−ハロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンは、出発物質
として2,3−ジヒドロ−2−アリール−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンを用い、ベンゾチアゼピン核
の、2及び3位置の間にエチレン性不飽和を、N−クロ
ロ又はN−ブロモコハク酸イミドで3−位置に塩素又は
臭素原子を導入することによって製造されることが知ら
れている。コラプチョ(Krapcho)等、米国特許3,895,0
06(1975年7月15日)、コラプチョ(Krapcho)等、米
国特許3,983,106(1976年9月28日)。また、コラプチ
ョ(Krapcho)等、米国特許3,075,967(1963年1月29
日)も参照。
〔発明が解決しようとする課題〕
この技術はその及び他の2−アリール−3−ハロベン
ゾチアゼピン化合物に対する他の経路を欠いており、他
の経路を必要とする。
〔課題を解決する手段〕
ここに提供されるのは、2,3−ジヒドロ−2−芳香族
−3−ヒドロキシベンゾチアゼピンを2−芳香族−3−
ハロベンゾチアゼピンを製造するのに十分な条件下でハ
ロゲン化チオニルと接触させることからなる2−芳香族
−3−ハロベンゾチアゼピンを製造する方法である。
本発明は有用な薬剤又は中間体を提供する。これは単
純で効率的である。
2−芳香族−3−ハロベンゾチアゼピンはベンゾチア
ゼピン核の2位置に芳香族基を有し、ベンゾチアゼピン
核の2及び3位置の間にエチレン不飽和を有し、ベンゾ
チアゼピン核の3位置にハロ部分を有するベンゾチアゼ
ピン類であり、これらは任意の適当な塩も含む。好まし
くは2−芳香族−3−ハロベンゾチアゼピンは2−芳香
族−3−ハロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オ
ン、即ち次の一般式 〔式中Aはアリール又は置換アリール基であり、 Qは水素(H)又はハロ部分であり、 RはH又は適当な有機の基であり、 Xはハロ部分である。〕によって表わされる化合物又
はその塩である。
Aに含まれる芳香族基は、本発明の方法の反応に対
し、一般的に不活性であるものである。適当なアリール
及び置換アリール基を含める芳香族の適当な例には、フ
ェニル及び適当に置換されたフェニル、例えばメトキシ
フェニルなどが含まれる。Qに対し含まれるハロ部分に
はフルオロ(F)及びクロロ(Cl)が含まれる。H又は
8−Clを含めたClのQ部分が望ましい。
Rに対する適当な有機の基は任意の一般的に不活性な
有機の基であって、本発明の方法の反応の間ベンゾチア
ゼピン核の複素環アミノ基に存在し得るものであるが、
又はベンゾチアゼピン核の2−及び3−位置間のエチレ
ン不飽和とベンゾチアゼピン3−位置に於ける及びハロ
部分との形成の後に取り付けられ得るものである。好ま
しくは、適当な有機の基は、ベンゾチアゼピン核の2及
び3位置の間のエチレン不飽和と、ベンゾチアゼピンの
3位置に於けるハロ部分の形成の後に取り付けられる。
そのような取り付けは、適当な有機ハライドの使用な
ど、この分野で知られているように、標準のN−アルキ
ル化方法によって行われ得る。
Xに対するハロ部分にはブロモ(Br)及び(Cl)が含
まれる。Br又はClが望ましい。
2−芳香族−3−ハロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンを含めた、2−芳香族−3−ハロベンゾチ
アゼピンは塩であり得る。アルキルアミノ基を含有する
ようにアルキル化された生成物の適当な塩は酸付加塩を
含み、酸付加塩はベンゾチアゼピン核の2及び3位置の
間のエチレン不飽和とベンゾチアゼピン核の3位置に於
けるハロ部分の形成の後にこの分野で知られた方法で造
られ得る。製薬上受け入れられる塩が用いられる。
2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロキシベンゾ
チアゼピンはベンゾチアゼピン核の2位置に於いて芳香
族基を有し、ベンゾチアゼピン核の2及び3位置に関
し、それらの各々のH部分が完全に飽和しており、ベン
ゾチアゼピン核の3位置にヒドロキシ(OH)部分を有す
るベンゾチアゼピンである。これらは既知の方法又はこ
れに類似の方法で得ることが出来る。好ましくは2,3−
ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロキシベンゾチアゼピ
ンは、シス−2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロ
キシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン、即ち
一般式 〔式中A及びRは式Iで上に定義の通り〕によって表わ
される化合物である。これらも知られた方法又はそれに
類似の方法で得ることが出来るか又は製造できる。例え
ば米国特許540類サブクラス491に分類された特許を参
照。
チオニルライドは、次の一般式 SOX2 (III) 〔式中Xは上の様に独立に各々の場合ハロである〕によ
って表わされる化合物である。好ましくはチオニルハラ
イドのハロ部分の両方が同じものである。適当な例には
臭化チオニル及び塩化チオニルが含まれる。チオニルハ
ライドは知られた方法又はこれと類似の方法で得られる
か製造できる。
本発明の実施に於いて2,3−ジヒドロ−2−芳香族−
3−ヒドロキシベンゾチアゼピンはハロゲン化チオニル
と接触される。一般に条件は2−芳香族−3−ハロベン
ゾチアゼピンを製造するのに十分なものである。
2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロキシベンゾ
チアゼピン及びチオニルハライドは無希釈で接触でき
る。別の方法としてこれらは適当な希釈剤の存在下で接
触できる。何れのばあいにも、混合物が一般に生じる。
2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロキシベンゾ
チアゼピンとハロゲン化チオニルの量は変化し得る。典
型的にはチオニルハライドはモル過剰で使用される。そ
れでも、2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロキシ
ベンゾチアゼピンのハロゲン化チオニルに対するモル比
は約1:2〜1:20である。
混合物は加熱するのが有利である。加熱は還流条件下
で実施される。
接触の時間は任意の加熱が変化し得るものを含む。時
間は約30分から20時間である。不活性の雰囲気を使用で
きる。適当な不活性雰囲気にはアルゴン、ヘリウム、窒
素ガスが含まれる。
生成物の2−芳香族−3−ハロベンゾチアゼピンは単
離され、既知の方法で回収され得る。好ましくは生成物
は固体であり、適当な単離及び回収方法がこのことを心
に留めて用いられる。
生成物の収率はすばらしい。好ましくは収率は理論値
の少なくとも約50又は少なくとも約60%である。
次のものは本発明を更に説明する。
実施例 窒素ブラケット下で、2.0gのdl−シス−2−(4−メ
トキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン(6.8mモル)
の試料を20mlの塩化チオニル(27.6mモル)と希釈なし
でおよそ2時間還流した。次に50mlのヘキサンと約20ml
のエーテルを加え、固体生成物を瀘去した。固体を真空
下で乾燥し、1.4gの2−(4−メトキシフェニル)−3
−クロロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを
得た。(理論値の66%収率)。
結論 本発明はこのように提供される。本発明の精神の範囲
内で当業者によって数多くの適合化及び修正が為される
ことができ、本発明の範囲は前記の特許請求の範囲に特
定的に指摘されている。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 281/00 - 281/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロ
    キシベンゾチアゼピンを2−芳香族−3−ハロベンゾチ
    アゼピンを製造するのに十分な条件下で、ハロゲン化チ
    オニルと接触させることからなる、2−芳香族−3−ハ
    ロベンゾチアゼピンを製造する方法。
  2. 【請求項2】2−芳香族−3−ハロベンゾチアゼピン
    が、2−芳香族−3−ハロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
    4(5H)−オン、即ち次の一般式 〔式中Aはアリール又は置換アリール基であり、 Qは水素(H)又はハロ部分であり、 RはH又は適当な有機の基であり、 Xはハロ部分である。〕によって表わされる化合物又は
    その塩であり、 2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒドロキシベンゾチ
    アゼピンが、シス2,3−ジヒドロ−2−芳香族−3−ヒ
    ドロキシ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン、
    即ち 式 〔式中A、Q及びRは上に式Iで定義の通りである。〕
    によって表わされる化合物であり、 ハロゲン化チオニルが式 SOX2 〔式中Xは独立に各々の場合上のハロである。〕 によって表わされる化合物である、 請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】Aがフェニル又は置換フェニルであり、 QがH又はClであり、 RがHであり、 XがBrであり、 接触が実質的に希釈なしで実施される、 請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】Aがフェニル又は置換フェニルであり、 QがH又はClであり、 RがHであり、 XがClであり、 接触が実質的に希釈なしで実施される、 請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】少なくとも理論量の50%で2−芳香族−3
    −ハロベンゾチアゼピンを生じる請求項1、2、3又は
    4に記載の方法。
  6. 【請求項6】理論量の少なくとも60%で2−芳香族−3
    −ハロベンゾチアゼピンを生じる請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】dl−シス−2−(4−メトキシフェニル)
    −2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1,5−ベンゾチアゼ
    ピン−4(5H)−オン及び塩化チオニルを接触させて混
    合物を生じ、混合物を還流させ、理論量の少なくとも60
    %の収率で2−(4−メトキシフェニル)−3−クロロ
    −1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを回収する
    ことからなる2−(4−メトキシフェニル)−3−クロ
    ロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンを製造す
    る方法。
  8. 【請求項8】理論量の少なくとも66%で2−(4−メト
    キシフェニル)−3−クロロ−1,5−ベンゾチアゼピン
    −4(5H)−オンを生じる請求項7に記載の方法。
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NL283341A (ja) * 1961-09-18
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EP0430012A3 (en) 1991-10-16
CA2030076C (en) 2000-09-12
DK0430012T3 (da) 1995-07-10
EP0430012A2 (en) 1991-06-05
EP0430012B1 (en) 1995-05-10
DE69019311T2 (de) 1995-09-21
AU6664890A (en) 1991-05-23
JPH03178970A (ja) 1991-08-02
CA2030076A1 (en) 1991-05-21
US4983733A (en) 1991-01-08
ATE122345T1 (de) 1995-05-15
DE69019311D1 (de) 1995-06-14
ES2074514T3 (es) 1995-09-16
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