JP2973049B2 - ガスタービン用燃焼器の燃料制御装置 - Google Patents

ガスタービン用燃焼器の燃料制御装置

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JP2973049B2
JP2973049B2 JP3303479A JP30347991A JP2973049B2 JP 2973049 B2 JP2973049 B2 JP 2973049B2 JP 3303479 A JP3303479 A JP 3303479A JP 30347991 A JP30347991 A JP 30347991A JP 2973049 B2 JP2973049 B2 JP 2973049B2
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gas turbine
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fuel injection
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利男 安部
圭二 高木
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Mitsui Zosen KK
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Mitsui Zosen KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン用燃焼器の
燃料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にガスタービン用燃焼器においては
複数本の燃料噴射ノズルが頂部に等間隔で配置され、こ
の燃料噴射ノズルから噴霧される燃料量がガスタービン
の負荷により制御されるようになっている。その一例を
示すと、図4に示すようにガスタービン用燃焼器は燃焼
器本体1の内に頂部にパイロット弁2を有する燃焼筒3
が配置されている。この燃焼筒3は拡散燃焼領域Aを形
成する小径部3aと予混合気燃焼領域Bを形成する中間
円錐部3bと主燃焼領域Cを形成する大径部3cとで構
成されるとともに、円周方向に等間隔を置いて複数の予
混合気管4の下端が接合されている。そしてこの予混合
気管4内には夫々燃料噴射ノズル5が挿入され、この燃
料噴射ノズル5の噴射孔5aから予混合気管4内に供給
される燃焼空気aと混合して予混合気燃焼領域Bに供給
されるようになっている。
【0003】そしてこの燃料噴射ノズル5には図5に示
すように、ガスタービンの負荷をガバナ6で検知し、燃
料供給管7に設けられた流量調整弁8を操作して各燃料
噴射ノズル5へ供給する燃料量が制御され、そして燃料
供給圧pf と圧縮機吐出圧CDPとの差圧△pf 、また
は負荷信号によって、切換弁9をON−OFFして必要
に応じて選択された燃料噴射ノズル5への燃料供給を停
止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したよう
な燃料噴射ノズル5においては、燃焼効率の向上を計る
ため、その噴射孔5aは、φ0.1 〜φ1.0 程度の極小口
径に形成されており、これに対して高圧の燃料が供給さ
れるようになっている。したがって、切換弁9を開閉し
た場合、噴射孔5aの通路抵抗により高圧で効果的に噴
霧し、あるいは所定圧以下において迅速に停止すること
ができず、その結果、効果的な燃焼を行なうことができ
ないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は前記従来の問
題点を解決するためになされたものであって、高圧噴霧
を行なう複数の燃料噴射ノズルを有するとともに、各
料噴射ノズルに対応している切換弁をガスタービンの負
荷に応じて開閉するようにしたガスタービン用燃焼器に
おいて、燃料噴射ノズルの噴射孔とガスタービンの負荷
に応じて開閉する切換弁との間に所定圧作動する燃料
遮断弁を設けたガスタービン用燃焼器の燃料制御装置を
提供せんとするものである。
【0006】
【作 用】前記構成によるガスタービン用燃焼器の燃料
制御装置によれば、燃料噴射圧力が所定の噴霧圧力より
低下した場合には、直ちに燃料遮断弁が閉弁して燃料の
噴射を遮断する。したがって、燃料噴射ノズル5の噴射
孔5aから燃料の液滴落下がなく良好な燃焼を行なうこ
とができる。
【0007】
【実 施 例】以下、図1乃至図3に基づき本発明によ
るガスタービン用燃焼器の燃料制御装置の実施例を説明
する。図1(A),(B)は、燃料噴射ノズル5の要部
拡大断面図であって、ノズル本体11の先端部には弁座
部12を有し、かつ噴射孔5aを有するチップ13が螺
合されており、この弁座部12とチップ13の内面とで
形成される区画14内にはバネ15及び弁体16で構成
された燃料遮断弁17が設けられている。
【0008】この燃料遮断弁17においては、ノズル本
体11内に形成された燃料供給通路18内の燃料圧が所
定値、即ち高圧噴射に必要な圧力以下の場合はバネ15
のバネ力が打勝って、弁体16を図1(A)に示すよう
に弁座部12に押圧して燃料の通過を遮断するようにな
っている。一方、燃料供給通路18内の燃料圧が所定値
より高い場合は弁体16を図1(B)に示すように右方
に移動させるようになっている。
【0009】前記構成において、今、ガスタービンの負
荷が変動して所定の燃料噴射ノズル5からの燃料噴射を
停止させようとするとき、先ず図示しない切換弁を閉じ
ると燃料供給通路18内の燃料圧が低下すると燃料遮断
弁17は直ちに作動して噴射孔5aからの燃料の流出を
防止することができる。図1に示すように燃料噴射孔5
aのごく近い所で燃料遮断弁17を作動させることによ
り、燃料を供給又は停止する場合の液漏れが少なくでき
る。また、燃料遮断弁17と噴射孔5aの距離が長いと
この液漏れ量が多くなり、燃料制御が正確にできないだ
けでなく、振動燃焼や燃焼器内筒の焼損をも引き起こす
ことになるので注意を要する。
【0010】図2は他の実施例を示すものであって、燃
料噴射ノズル5の上流側に燃料遮断弁としてボール弁1
9を配置したものであって、このボール弁19は切換弁
9の下流側圧力を検知して作動するようになっている。
ボール弁19の効果は、遮断弁17と同様であり、この
ため取付け位置は極力噴孔5aに近くする必要がある。
図2の例は、図1の遮断弁17の代用例で、切換弁9の
下流の圧力を検知して自動的にボール弁19を開閉する
機能を有するものである。ボール弁19は特別に設計さ
れたものを使用する必要はなく、市販品を使用すること
ができる。
【0011】図3は更に他の実施例であって、切換弁9
と燃料噴射ノズル5の間にバッハータンク20を設けた
ものであって、この場合、バッハータンク20により圧
力変化を吸収するようになっている。図5で示す数個あ
る切換弁9の1つが開閉すると非圧縮性の液体燃料の場
合、燃料供給通路18内の圧力が急激に減少又は増大す
るため、燃焼が不安定になる。本考案は、この現象を防
ぐために、バッハータンク20を切換弁9と噴孔5の間
に設けている。これにより燃料の増減に伴ない切換弁9
が開閉した場合にも、安定した燃料の供給が可能であ
り、安定な燃焼を保持することができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるガスタービン用燃焼器の燃料制御装置によれば、
ガスタービンの負荷変動により切換弁を開閉して、各燃
料噴射ノズルへの燃料を供給又は停止する場合、燃料噴
射ノズル5の噴射孔5aに接近して設けられた燃料遮断
弁17により制御するようにしたため、噴霧の追従性が
よくなり燃料の液滴としての流入がなく、その結果、良
好な燃焼を行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】A図はB図は本発明によるガスタービン用燃焼
器の燃料制御装置の実施例を示す燃料噴射ノズルの要部
拡大断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す系統図である。
【図3】本発明の更に他の実施例を示す系統図である。
【図4】本発明のガスタービン用燃焼器の断面図であ
る。
【図5】従来のガスタービン用燃焼器の燃料制御装置の
系統図である。
【符号の説明】
1 燃焼器本体 2 パイロット弁 3 燃焼筒 4 予混合気管 5 燃料噴射ノズル 5a 噴射
孔 6 ガバナ 7 燃料供給管 8 流量調整弁
9 切換弁 11 ノズル本体 12 弁座 13 チップ
14 区画 15バネ 16 弁体 17 燃料遮断弁 18
燃料供給通路 19 ボール弁 20 バッハータンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23R 3/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧噴霧を行なう複数の燃料噴射ノズル
    を有するとともに、各燃料噴射ノズルに対応している切
    換弁をガスタービンの負荷に応じて開閉するようにした
    ガスタービン用燃焼器において、燃料噴射ノズルの噴射
    孔とガスタービンの負荷に応じて開閉する切換弁との間
    に所定圧作動する燃料遮断弁を設けたガスタービン用
    燃焼器の燃料制御装置。
JP3303479A 1991-11-19 1991-11-19 ガスタービン用燃焼器の燃料制御装置 Expired - Lifetime JP2973049B2 (ja)

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JPH05141658A JPH05141658A (ja) 1993-06-08
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