JP2972699B2 - 無線基地局及びアンテナユニット - Google Patents

無線基地局及びアンテナユニット

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JP2972699B2
JP2972699B2 JP10054129A JP5412998A JP2972699B2 JP 2972699 B2 JP2972699 B2 JP 2972699B2 JP 10054129 A JP10054129 A JP 10054129A JP 5412998 A JP5412998 A JP 5412998A JP 2972699 B2 JP2972699 B2 JP 2972699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
において経済的に通信可能エリアを拡大するための無線
基地局及びアンテナユニットの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】PHSシステムに代表される高周波を利
用した移動通信システムでは、通信電波の直進性が強く
回り込み能力の低さが顕著であり、特に屋内における事
実上の通信可能範囲は非常に狭くなってしまう。
【0003】このため、無線基地局からの物理的距離に
よるエリア内と考えられるが家屋の構造上見通しが悪く
通話可能エリアに入らない場所や、遮蔽性の高い構造を
持つ会議室や工場など、通信可能エリアとする必要があ
るが通信トラフィックが比較的少ないことが予想される
ため無線基地局を増設するにはコストメリットのない場
所が多く存在した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法によれば、
こういった場合、基地局を増設するか、あるいは基地局
からの微弱電波を受信し周波数変換した後ブーストした
出力を送信する一般に知られているリピーター装置と同
様の動作をする装置を設置することで電波の不感地帯を
なくす方法があるが、無線機を搭載した装置は比較的高
価になるため基地局を設置するユーザーにとって経済的
負担が大きかった。
【0005】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、基地局との事実上の距離は比較的近いにも
かかわらず無線による通信が困難な場合において、アン
テナのみを適切な位置に設置可能とすることにより事実
上の通信エリアの拡大、および不感地帯をなくすことを
経済的に実現する技術を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の要
旨は、無線部(101)と、制御部(102)と、アン
テナ切換部(103)と、接続判定部(104)を備
え、アンテナユニット(2)が有線により接続され又は
切り離されることが可能な、移動体通信機器の無線基地
局(1)であって、前記無線部(101)は2系統のア
ンテナ端子を持ち、1系アンテナ端子に1系アンテナ
(107)が固定的に接続され、2系アンテナ端子には
アンテナ切換部(103)が接続され、無線部(10
1)は受信ダイバーシティ方式により受信状態のより良
好なアンテナ系を選択し、逐次切り換え、前記制御部
(102)は、前記無線部(101)を制御し、前記1
系アンテナ(107)、及び前記アンテナ切換部(10
3)を介して接続される2系アンテナ(108)あるい
はアンテナユニット(2)のアンテナ(204)により
無線回線を介して移動無線端末(3)との通信データの
やりとりを行い、前記アンテナ切換部(103)は、接
続判定信号(105)及びRF信号(106)により前
記接続判定部(104)と接続され、前記接続判定部
(104)は、前記アンテナユニット(2)との接続端
に設けられており、前記アンテナユニット(2)が接続
されているか否かを物理的スイッチ(501)により判
定し、前記アンテナ切換部(103)へ接続判定信号
(105)により通知し、前記アンテナ切換部(10
3)は、前記アンテナユニット(2)が未接続状態であ
ることを通知された場合は前記無線部(101)の前記
2系アンテナ端子と前記アンテナ(108)との接続を
有効とし、前記無線部(101)と前記接続判定部(1
04)との接続を切り離し、逆に前記アンテナユニット
(2)が接続状態であることが通知された場合は前記無
線部(101)の前記2系アンテナ端子と前記アンテナ
(108)との接続を切り離し、前記無線部(101)
の前記2系アンテナ端子と前記接続判定部(104)と
の接続を有効とすることを特徴とした無線基地局(1)
に存する。請求項2記載の発明の要旨は、請求項1記載
の無線基地局(1)に接続し又は切り離し可能なアンテ
ナユニットであって、アンテナ(204)と、前記無線
基地局(1)に有線により接続され、この接続により生
じる信号の減衰を増幅回路により補償するケーブル減衰
補償部(201)と、該ケーブル減衰補償部(201)
が減衰量に相当するだけの補償量を得られるように調整
する補償量調整部(202)と、電源部(203)とを
備えたことを特徴としたアンテナユニットに存する。
【0007】本発明によれば、移動通信システムにおけ
る移動無線端末との間を無線回線を介して通信するため
に用いる無線基地局において、経済的に通信可能エリア
を拡大することができる。
【0008】また、無線基地局とアンテナユニットはR
F信号同軸ケーブルで接続されており無線周波数帯信号
のやりとりが行われる。アンテナユニットを無線基地局
の無線通信可能エリア近傍あるいは無線通信可能エリア
外に設置することにより無線基地局の事実上の通信可能
エリアは拡大する。
【0009】アンテナユニットはアンテナ、ケーブル減
衰補償用回路及び電源回路のみで構成されるため比較的
安価に実現することができる。従って無線基地局と同等
の無線基地局を新たに設置するよりも比較的安価に通信
可能エリアの拡大が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して説明する。図1は本発明の一
実施例のブロック図を示す。図1に示す実施例は前記移
動通信システムの事業所用PHSシステムに適用した例
で、無線基地局1と主装置4は通信データ線6で接続さ
れ通信データのやりとり及び主装置4から無線基地局1
への電源給電をファントム給電等の方法により行う。
【0011】主装置4と宅内交換機5は通信データ線7
で接続され通信データのやりとりを行う。宅内交換機5
は加入者網に接続される。無線基地局1とアンテナユニ
ット2はRF信号同軸ケーブル8で接続されており無線
周波数帯信号のやりとりを行う。移動無線端末3は無線
回線を介して無線基地局1あるいはアンテナユニット2
と通信データの送受信を行う。無線基地局通信可能エリ
ア9は無線基地局1が移動無線端末3と通信可能な範囲
を示し、アンテナユニット通信可能エリア10はアンテ
ナユニットが移動無線端末3と通信可能な範囲を示す。
【0012】図2は、図1の前記無線基地局1の内部構
成の一実施例を示す。同図中、図1と同一構成部分には
同一符号を付してある。制御部102は図1の主装置4
と接続され、通信データのやりとり及び主装置4からフ
ァントム給電等の方法により電源供給を受け無線基地局
1内の各部に電源を配る。
【0013】無線部101は2系統のアンテナ端子を持
ち1系アンテナ端子に1系アンテナ107が固定的に接
続され、2系アンテナ端子にはアンテナ切換部103が
接続される。無線部101は一般に知られている受信ダ
イバーシティ方式により受信状態のより良好なアンテナ
系を選択し、逐次切り換える。
【0014】制御部102は無線部101を制御し1系
アンテナ107及びアンテナ切換部103を介して接続
される2系アンテナ108(あるいは図3におけるアン
テナユニット2のアンテナ204)により無線回線を介
して図1の移動無線端末3との通信データのやりとりを
行う。
【0015】アンテナ切換部103は接続判定信号10
5及びRF信号106により接続判定部104と接続さ
れる。接続判定部104はアンテナユニット2との接続
端に設けられておりアンテナユニット2が接続されてい
るか否かを物理的スイッチ501(図5参照)により判
定し、アンテナ切換部103へ接続判定信号105によ
り通知する。
【0016】アンテナ切換部103はアンテナユニット
2が未接続状態であることを通知された場合は無線部1
01の2系アンテナ端子とアンテナ108との接続を有
効とし、無線部101と接続判定部104との接続(R
F信号106)を切り離す。逆にアンテナユニット2が
接続状態であることが通知された場合は無線部101の
2系アンテナ端子とアンテナ108との接続を切り離
し、無線部101の2系アンテナ端子と接続判定部10
4との接続(RF信号106)を有効とする。
【0017】図3は前記アンテナユニット2の内部構成
の一実施例を示す。同図中、図1と同一構成部分には同
一符号を付してある。本発明の図1におけるアンテナユ
ニット2を使用する場合、図1における無線基地局1か
らRF信号同軸ケーブル8を介してアンテナユニット2
に接続されたRF信号は図3のケーブル減衰補償部20
1に接続される。
【0018】ケーブル減衰補償部201ではRF信号同
軸ケーブル8を介する事により生じるRF信号の減衰を
増幅回路により補償する。ケーブル減衰補償部201で
の補償量は、RF信号同軸ケーブル8を介する事により
生じるRF信号の減衰量が使用するケーブルの単位長当
たりの減衰量およびケーブル長により算出可能であるこ
とから、減衰量に相当するだけの補償量を得られるよう
に補償量調整部202により調整する。電源部203は
アンテナユニット2の内部回路に電源を供給するもの
で、電池あるいはAC電源アダプターによる外部からの
電源供給が考えられる。
【0019】図4は、図2のアンテナ切換部103の内
部構成の一実施例を示す。同図中、図2と同一構成部分
には同一符号を付してある。アンテナ切換部103は主
に一般に知られているGaAs(ガリウム・ヒ素)電解
効果トランジスを用いた高周波スイッチICを用いたス
イッチ401で構成する。
【0020】スイッチ401の共通端子は図2の無線部
101の2系アンテナ端子に接続され、図2の接続判定
部104からの接続判定信号105の信号論理により図
2のアンテナ108あるいは図2の接続判定部104の
何れか側が選択され電気的に接続される。選択されなか
った側の接続は電気的に開放状態となる。本実施例にお
いては接続判定信号105の信号論理が正論であった場
合に図2のアンテナ108側への接続が選択され、逆に
負論理であった場合には図2の接続判定部104への接
続が選択される。
【0021】図5は、図2の接続判定部104の内部構
成の一実施例を示す。同図中、図1、図2と同一構成部
分には同一符号を付してある。図1のRF信号同軸ケー
ブル8を接続する接続端は物理的スイッチ501とRF
信号端子502で構成されている。物理的スイッチ50
1のa側端子は電流制限抵抗503を介して電源電圧に
プルアップされており接続判定信号105として図2の
アンテナ切換部103に入力される。
【0022】一方b側端子はグランドに接続されてい
る。RF信号端子502はRF信号106として図2の
アンテナ切換部103に接続される。いま、接続判定部
104に図1のRF信号同軸ケーブル8が接続されてい
ない状態においてはa側端子とb側端子は非接触の状態
であり、接続判定信号105は電源電圧レベルすなわち
正論理を出力する。逆に図1のRF信号同軸ケーブル8
が接続されるとa側端子とb側端子は接触状態となる。
このとき電流制限用抵抗503の電圧降下により接続判
定信号105はグランドレベルすなわち負論理を出力す
る。
【0023】次に、図1に示す本実施例の動作につい
て、図2〜図5と共に説明する。いま、図1における全
てのシステム要素、つまり無線基地局1と主装置4と宅
内交換機5と、RF信号同軸ケーブル8を介して無線基
地局1とアンテナユニット2とが接続されているとす
る。この場合の動作としては、図2の無線基地局1内部
の接続判定部104においてRF信号同軸ケーブル8が
接続されていると判定され、接続判定部104からアン
テナ切換部103へ接続判定信号105が負論理で出力
される。
【0024】負論理の接続判定信号105を受けたアン
テナ切換部103は、図4のアンテナ切換部103内部
のスイッチ401をRF信号106側が接続されるよう
切り換える。これにより図3のアンテナユニット2内部
のアンテナ204は、ケーブル減衰補償部201、RF
信号同軸ケーブル8、接続判定部104、アンテナ切換
部を経て無線部101の2系アンテナ端子へ接続され
る。
【0025】従って、無線基地局1はアンテナ107を
1系、アンテナユニット2のアンテナ204を2系とす
る2系統のアンテナ系を用いて、受信状態のより良好と
判断されるアンテナ系を逐次選択し切換える一般に知ら
れている受信ダイバーシティ方式により、移動無線端末
3との間で通信を行う。
【0026】この時の通信可能エリアは、無線基地局1
による無線基地局通信可能エリア9に、アンテナユニッ
ト2によるアンテナユニット通信可能エリア10を加え
たものとなり、アンテナユニット2を使用しない場合と
比較して通信可能アリアがほぼ2倍に拡大された事にな
る。
【0027】また、RF信号同軸ケーブル8を介する事
によりRF信号の減衰が生じる為、減衰量に相当するだ
けの補償量を得られるように補償量調整部202によ
り、通信を開始する前に予め補償量を調整する。RF信
号同軸ケーブル8を介する事により生じるRF信号の減
衰量は使用するケーブルの単位長当たりの減衰量および
ケーブル長により算出可能である。
【0028】例えばPHSの利用する1.9GHz周波
数帯において単位長(1m)当たりの減衰量が0.1d
B/mのケーブルを使用し、ケーブル長を100mとし
た場合の総減衰量は10dBであるから、補償量調整部
202により10dBの補償量が得られるように調整す
る。
【0029】次に、無線基地局1とアンテナユニット2
の設置場所による通信状態と利用形態の違いについて考
えられる以下の3つの場合について説明する。 (ケース1)無線基地局1/アンテナユニット2の通信
可能エリアが一部重なり、重なり部分で移動無線端末3
を使用した場合。 (ケース2)無線基地局1/アンテナユニット2の通信
可能エリアが一部重なり、非重なり部分で移動無線端末
3を使用した場合。 (ケース3)無線基地局1/アンテナユニット2の通信
可能エリアが全く重なっていない場合。
【0030】まず、ケース1の場合は、無線基地局1の
みでのシステム利用時と同様であり1系と2系の2系統
のアンテナ系のうち受信状態のより良好なアンテナ系を
選択し、逐次切り換えて通信を行う。また通信中に移動
無線端末3が移動しエリアの重なり部分から出た場合は
ケース2と同様の形態に移行する。
【0031】ケース2の場合のうち、無線基地局通話可
能エリア9内で端末を使用した場合、アンテナ系は1系
のみの使用となる。その理由は、移動無線端末3から発
射される送信電波の電界強度が、1系アンテナを所有す
る無線基地局1で受信する方が絶対的に強い為、受信ダ
イバーシティ機能により常に1系アンテナが選択される
ためである。また通信中に移動無線端末3が移動しエリ
アの重なり部分に入った場合はケース1と同様の形態に
移行する。
【0032】ケース2の場合のうち、アンテナユニット
通話可能エリア10内で端末を使用した場合、アンテナ
系は2系のみの使用となる。その理由は、移動無線端末
3から発射される送信電波の電界強度が、2系アンテナ
を所有するアンテナユニット2で受信する方が絶対的に
強い為、受信ダイバーシティ機能により常に2系アンテ
ナが選択されるためである。また通信中に移動無線端末
3が移動しエリアの重なり部分に入った場合はケース1
と同様の形態に移行する。
【0033】ケース3の場合のうち、無線基地局通話可
能エリア9内で端末を使用した場合、アンテナ系は1系
のみの使用となる。その理由は、ケース2の場合の無線
基地局通話可能エリア9内で端末を使用した場合と同様
である。ケース3の場合のうち、アンテナユニット通話
可能エリア10内で端末を使用した場合、アンテナ系は
2系のみの使用となる。その理由は、ケース2の場合の
アンテナユニット通話可能エリア10内で端末を使用し
た場合と同様である。本ケース3において通信中に移動
無線端末3が移動しエリア外に出た場合は、ケース1や
ケース2の形態に移行することはなく、全ての無線通信
システムに於いてそうであるように通信自体が継続不可
能となる。
【0034】以上のように、ケース1とケース2に於け
る無線基地局1とアンテナユニット2の設置場所による
通信可能エリアの広がり方が事業所等の同一フロアにお
ける連続平面的な広がりであり無線基地局通話可能エリ
ア9とアンテナユニット通話可能エリア10でのエリア
間移動が可能であるのに対して、ケース3における設置
場所による通信可能エリアの広がり方は別フロア同士に
おける非連続平面的な広がりであるため無線基地局通話
可能エリア9とアンテナユニット通話可能エリア10で
のエリア間移動は不可能である。
【0035】しかしながら、本発明のアンテナユニット
2の設置場所としてはケース3のようにエリアが非連続
的である場合が最も効果的で、設置する家屋等の状況や
利用目的によってはケース1およびケース2のように単
に通信可能エリアを拡大するよりも利便性が高く、かつ
無線基地局を増設するよりもコストメリットのある設置
場所が考えられる。
【0036】例えば、無線基地局1からの物理的距離に
よるとエリア内と考えられるが家屋の構造上見通しが悪
く無線基地局通話可能エリア9に入らない場所や、遮蔽
性の高い構造を持つ会議室や工場など、通信可能エリア
とする必要があるが通信トラフィックが比較的少ないこ
とが予想されるため無線基地局を増設するにはコストメ
リットのない場所などである。
【0037】このように、本発明によれば、簡易な構成
とすることにより比較的安価で実現可能なアンテナユニ
ットと、簡易な構成により極力コストアップを抑えるこ
とが可能なインタフェースを具備した無線基地局を接続
することで1台の無線基地局による通信可能エリアを拡
大することが可能となる。従って、通信可能エリアの拡
大に伴う経済的負担の低減に寄与するところ大であると
いう特徴を有するものである。
【0038】一方、図1における無線基地局1と主装置
4と宅内交換機5のみが接続されていて、RF信号同軸
ケーブル8とアンテナユニット2が接続されていないと
する。この場合の動作としては、図2の無線基地局1内
部の接続判定部104においてRF信号同軸ケーブル8
が接続されていないと判定され、接続判定部104から
アンテナ切換部103へ接続判定信号105が正論理で
出力される。
【0039】正論理の接続判定信号105を受けたアン
テナ切換部103は、図4のアンテナ切換部103内部
のスイッチ401をアンテナ108側が接続されるよう
切り換える。これにより図2のアンテナ108は無線部
101の2系アンテナ端子へ接続される。
【0040】従って、無線基地局1はアンテナ107を
1系、アンテナ108を2系とする2系統のアンテナ系
を用いて、受信状態のより良好と判断されるアンテナ系
を逐次選択し切換える一般に知られている受信ダイバー
シティ方式により、移動無線端末3との間で通信を行
う。ただし、この時の通信可能エリアは無線基地局1に
よる無線基地局通信可能エリア9のみとなる。
【0041】本発明は、上記説明のようにアンテナユニ
ット2を接続しない場合にはそのまま無線基地局1と移
動無線端末3との間で受信ダイバーシティーを用いた高
品質の無線通信を実現可能である。これは無線基地局1
が図2における接続判定部104及びアンテナ切換部1
03を具備し、RF信号同軸ケーブル8の接続の有無を
自動的に判定し、アンテナ切換を行うことを可能として
いるためである。
【0042】なお、本発明は上記の実施例に示す移動通
信システムの事業所用PHSシステムへの適用に限定さ
れるものではなく、例えば家庭用PHSホームステーシ
ョン(デジタルコードレス電話親機)や公衆PHSシス
テムなど、複数のアンテナ系を具備しその中から最良の
通信品質を保てるアンテナ系を逐次選択するダイバーシ
ティ方式を用いる全ての無線基地局に適用することが可
能である。
【0043】また、図3のアンテナユニット2内部の電
源部203における電源は上記の実施例に示す電池、A
C電源アダプタによる外部からの電源供給に限定される
ものではなく、例えばRF信号同軸ケーブル8をRF信
号専用ケーブルとはせずに電源ラインとの共用型ケーブ
ルとし、無線基地局1からアンテナユニット2へ電源供
給することが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局との事実上の距離は比較的近いにもかかわらず無
線による通信が困難な場合において、アンテナのみを適
切な位置に設置可能とすることにより事実上の通信エリ
アの拡大、および不感地帯をなくすことを経済的に実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る移動通信装置のブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る無線基地局の内部構
成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るアンテナユニットの
内部構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る無線基地局のアンテ
ナ切換部の内部構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る無線基地局の接続判
定部の内部構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 無線基地局 2 アンテナユニット 3 移動無線端末 4 主装置 5 宅内交換機 6 通信データ線 7 通信データ線 8 RF信号同軸ケーブル 9 無線基地局通信可能エリア 10 アンテナユニット通信可能エリア 101 無線部 102 制御部 103 アンテナ切換部 104 接続判定部 105 接続判定信号 106 RF信号 107 1系アンテナ 108 2系アンテナ 201 ケーブル減衰補償部 202 補償量調整部 203 電源部(電源回路) 204 アンテナ 401 スイッチ 501 スイッチ 502 RF信号端子 503 電流制限用抵抗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線部(101)と、制御部(102)
    と、アンテナ切換部(103)と、接続判定部(10
    4)を備え、アンテナユニット(2)が有線により接続
    され又は切り離されることが可能な、移動体通信機器
    無線基地局(1)であって、 前記無線部(101)は2系統のアンテナ端子を持ち、
    1系アンテナ端子に1系アンテナ(107)が固定的に
    接続され、2系アンテナ端子にはアンテナ切換部(10
    3)が接続され、無線部(101)は受信ダイバーシテ
    ィ方式により受信状態のより良好なアンテナ系を選択
    し、逐次切り換え、 前記制御部(102)は、前記無線部(101)を制御
    し、前記1系アンテナ(107)、及び前記アンテナ切
    換部(103)を介して接続される2系アンテナ(10
    8)あるいはアンテナユニット(2)のアンテナ(20
    4)により無線回線を介して移動無線端末(3)との通
    信データのやりとりを行い、 前記アンテナ切換部(103)は、接続判定信号(10
    5)及びRF信号(106)により前記接続判定部(1
    04)と接続され、 前記接続判定部(104)は、前記アンテナユニット
    (2)との接続端に設けられており、前記アンテナユニ
    ット(2)が接続されているか否かを物理的スイッチ
    (501)により判定し、前記アンテナ切換部(10
    3)へ接続判定信号(105)により通知し、 前記アンテナ切換部(103)は、前記アンテナユニッ
    ト(2)が未接続状態であることを通知された場合は前
    記無線部(101)の前記2系アンテナ端子と前記アン
    テナ(108)との接続を有効とし、前記無線部(10
    1)と前記接続判定部(104)との接続を切り離し、
    逆に前記アンテナユニット(2)が接続状態であること
    が通知された場合は前記無線部(101)の前記2系ア
    ンテナ端子と前記アンテナ(108)との接続を切り離
    し、前記無線部(101)の前記2系アンテナ端子と前
    記接続判定部(104)との接続を有効とすることを特
    徴とした無線基地局(1)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線基地局(1)に接続
    し又は切り離し可能なアンテナユニットであって、 アンテナ(204)と、 前記無線基地局(1)に有線により接続され、この接続
    により生じる信号の減衰を増幅回路により補償するケー
    ブル減衰補償部(201)と、 該ケーブル減衰補償部(201)が減衰量に相当するだ
    けの補償量を得られるように調整する補償量調整部(2
    02)と、 電源部(203)とを備えたことを特徴としたアンテナ
    ユニット。
JP10054129A 1998-02-20 1998-02-20 無線基地局及びアンテナユニット Expired - Fee Related JP2972699B2 (ja)

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