JP2972635B2 - 建造物用ブロック - Google Patents
建造物用ブロックInfo
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- JP2972635B2 JP2972635B2 JP9082265A JP8226597A JP2972635B2 JP 2972635 B2 JP2972635 B2 JP 2972635B2 JP 9082265 A JP9082265 A JP 9082265A JP 8226597 A JP8226597 A JP 8226597A JP 2972635 B2 JP2972635 B2 JP 2972635B2
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- Japan
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- block
- cement
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塀や門柱、建物
の壁等の構築に使用する多目的の建造物用ブロックに関
する。
の壁等の構築に使用する多目的の建造物用ブロックに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、塀や門柱は、コンクリート製のブ
ロックを用い、該ブロックを積み重ね及び並列させるこ
とによって構築されている。
ロックを用い、該ブロックを積み重ね及び並列させるこ
とによって構築されている。
【0003】また、建物の壁は、土台と桁の間に建て込
んだ壁用パネルの外側にセメント押出成形板を張設する
と共に、内側に内装材を張設することによって構築され
ている。
んだ壁用パネルの外側にセメント押出成形板を張設する
と共に、内側に内装材を張設することによって構築され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のコン
クリート製ブロックは、重量的に重く、施工が重労働に
なると共に、材料コスト及び輸送コストが高くつくとい
う問題がある。
クリート製ブロックは、重量的に重く、施工が重労働に
なると共に、材料コスト及び輸送コストが高くつくとい
う問題がある。
【0005】また、後者の壁用材料であるセメント押出
成形板は、耐火性と装飾性に優れているが、製造工程中
での欠けや割れの発生が多く、これらは廃材として処分
しているため極めて不経済である。
成形板は、耐火性と装飾性に優れているが、製造工程中
での欠けや割れの発生が多く、これらは廃材として処分
しているため極めて不経済である。
【0006】そこで、この発明の課題は、軽量で施工性
に優れ、コスト的に安価であると共に、セメント押出成
形板の廃材の有効利用が図れる建造物用ブロックを提供
することにある。
に優れ、コスト的に安価であると共に、セメント押出成
形板の廃材の有効利用が図れる建造物用ブロックを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、セメント押出成形板で内
部が中空となっている躯体を成型し、この内部にFRP
シートを貼りつけてセメント押出成形板とFRPとを合
体したブロックを形成し、該ブロックの下部に施工時に
モルタル等を注入するための布製の袋がついている構成
を採用したものである。
するため、請求項1の発明は、セメント押出成形板で内
部が中空となっている躯体を成型し、この内部にFRP
シートを貼りつけてセメント押出成形板とFRPとを合
体したブロックを形成し、該ブロックの下部に施工時に
モルタル等を注入するための布製の袋がついている構成
を採用したものである。
【0008】請求項2の発明は、セメント押出成形板で
内部が中空となっている躯体を成型し、この中に亜鉛鉄
板やメタルフォーム等の鉄板と発泡ウレタン樹脂とを設
けて合成したブロックを形成し、該ブロックの下部に施
工時モルタル等を注入するための布製の袋がついている
構成を採用したものである。
内部が中空となっている躯体を成型し、この中に亜鉛鉄
板やメタルフォーム等の鉄板と発泡ウレタン樹脂とを設
けて合成したブロックを形成し、該ブロックの下部に施
工時モルタル等を注入するための布製の袋がついている
構成を採用したものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記ブロックの下部にレベル調整用ボルト、
板バネ、スプリング、及び布袋が一体化された構成を採
用したものである。
において、上記ブロックの下部にレベル調整用ボルト、
板バネ、スプリング、及び布袋が一体化された構成を採
用したものである。
【0010】請求項4の発明は、合成樹脂を用いた内部
が中空で偏平な角形のブロック本体の外表面にセメント
押出成形板を貼り付け固定してブロックを形成し、該ブ
ロック内の複数箇所に上下方向に貫通するパイプを埋設
した構成を採用したものである。
が中空で偏平な角形のブロック本体の外表面にセメント
押出成形板を貼り付け固定してブロックを形成し、該ブ
ロック内の複数箇所に上下方向に貫通するパイプを埋設
した構成を採用したものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ブロック本体を形成する合成樹脂がウレタン、FR
P、発泡合成樹脂の何れかである構成を採用したもので
ある。
て、ブロック本体を形成する合成樹脂がウレタン、FR
P、発泡合成樹脂の何れかである構成を採用したもので
ある。
【0012】請求項6の発明は、請求項4又は5の発明
において、ブロック本体の外表面にセメント押出成形板
が、ブロック本体の成形時に一体化あるいは接着剤によ
る貼り付けによって固着されている構成を採用したもの
である。
において、ブロック本体の外表面にセメント押出成形板
が、ブロック本体の成形時に一体化あるいは接着剤によ
る貼り付けによって固着されている構成を採用したもの
である。
【0013】請求項7の発明は、請求項4乃至6の発明
において、ブロック本体と、これに貼り付け固定したセ
メント押出成形板の下部に、鉄筋挿通用の横孔が設けら
れている構成を採用したものである。
において、ブロック本体と、これに貼り付け固定したセ
メント押出成形板の下部に、鉄筋挿通用の横孔が設けら
れている構成を採用したものである。
【0014】
【0015】ここで、ブロックは上下に積み重ねたとき
パイプに鉄筋を挿通し、パイプ内空間にモルタルを充填
することによって結合する。
パイプに鉄筋を挿通し、パイプ内空間にモルタルを充填
することによって結合する。
【0016】また、横方向に並ぶブロックの結合は、隣
接するブロック相互を接続金具で固定化し、必要に応じ
てPC鋼棒によるプレストレスの導入を行うことができ
る。
接するブロック相互を接続金具で固定化し、必要に応じ
てPC鋼棒によるプレストレスの導入を行うことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
示例と共に説明する。
【0018】図示のように、ブロック1は、基本的に
は、合成樹脂を用いて内部が中空で扁平な角形に形成さ
れたブロック本体と、このブロック本体の外表面に固定
したセメント押出成形板2とで構成されている。
は、合成樹脂を用いて内部が中空で扁平な角形に形成さ
れたブロック本体と、このブロック本体の外表面に固定
したセメント押出成形板2とで構成されている。
【0019】上記ブロック本体の形成に用いる合成樹脂
4は、ウレタンやFRP、発泡樹脂を例示することがで
き、これらの材料を金型で成形することにより、両側の
矩形状面板と、周縁、縦リブ、横リブからなる内部中空
に形成され、必要に応じて金属製のパイプを、縦リブの
部分に埋設している。また補助をするために鉄板、ウレ
タンの合成による場合もある。
4は、ウレタンやFRP、発泡樹脂を例示することがで
き、これらの材料を金型で成形することにより、両側の
矩形状面板と、周縁、縦リブ、横リブからなる内部中空
に形成され、必要に応じて金属製のパイプを、縦リブの
部分に埋設している。また補助をするために鉄板、ウレ
タンの合成による場合もある。
【0020】前記セメント押出成形板2(サイディン
グ)は、ブロック本体の外面に固着するが、ブロック本
体がウレタンやFRPの場合、セメント押出成形板2を
金型内にセットした状態でブロック本体と一体成形する
ことによって固着し、また、発泡樹脂の場合は、ブロッ
ク本体の成形後に接着剤を用いて接着固定する。
グ)は、ブロック本体の外面に固着するが、ブロック本
体がウレタンやFRPの場合、セメント押出成形板2を
金型内にセットした状態でブロック本体と一体成形する
ことによって固着し、また、発泡樹脂の場合は、ブロッ
ク本体の成形後に接着剤を用いて接着固定する。
【0021】尚、ブロック1は、使用する場所に合わせ
て構造の異なるものが用意されている。
て構造の異なるものが用意されている。
【0022】図1乃至図2に示す第1の実施の形態にお
いて、ブロック1は、セメント押出成形板2の内部を中
空部3に成形し、この内部に合成樹脂、例えばFRPシ
ート4を貼り付けて、セメント押出成形板2とFRPシ
ート4とを合体としたブロックである。
いて、ブロック1は、セメント押出成形板2の内部を中
空部3に成形し、この内部に合成樹脂、例えばFRPシ
ート4を貼り付けて、セメント押出成形板2とFRPシ
ート4とを合体としたブロックである。
【0023】なお、図中5は、鉄板等の金物であり、ま
た、6はブロック1の下部に設けた布製の袋体であり、
この袋体6にモルタル7を注入したものである。
た、6はブロック1の下部に設けた布製の袋体であり、
この袋体6にモルタル7を注入したものである。
【0024】図2中、8は板バネスプリング、9はレベ
ル調整ボルトである。
ル調整ボルトである。
【0025】図3及び図4は、ブロック1の他の例を示
すもので、図3に示す第2の実施の形態におけるブロッ
ク1は、セメント押出成形板2の内部を中空部3に成形
し、この内部に鉄板10を設けている。
すもので、図3に示す第2の実施の形態におけるブロッ
ク1は、セメント押出成形板2の内部を中空部3に成形
し、この内部に鉄板10を設けている。
【0026】図4に示す第3の実施の形態におけるブロ
ック1は、セメント押出成形板2の内部を中空部3に成
形し、この内部に鉄板10を設け、鉄板10の下端に外
方への折り曲げ部14を設けたものである。なお、15
は間隔保持部である。
ック1は、セメント押出成形板2の内部を中空部3に成
形し、この内部に鉄板10を設け、鉄板10の下端に外
方への折り曲げ部14を設けたものである。なお、15
は間隔保持部である。
【0027】図5乃至図7に示す第5の実施形態は、中
間用のブロック1aであり、合成樹脂例えば発泡樹脂4
のブロック本体の両面の外表面及び上面にセメント押出
成形板2を固着したものである。16はブロック本体の
内部で上下に貫通するよう埋設したパイプである。
間用のブロック1aであり、合成樹脂例えば発泡樹脂4
のブロック本体の両面の外表面及び上面にセメント押出
成形板2を固着したものである。16はブロック本体の
内部で上下に貫通するよう埋設したパイプである。
【0028】図8に示す第6の実施形態は、端部用のブ
ロック1bであり、ブロック本体の両面板の外表面と、
周縁における一方の端面とにセメント押出成形板2を固
着したものである。
ロック1bであり、ブロック本体の両面板の外表面と、
周縁における一方の端面とにセメント押出成形板2を固
着したものである。
【0029】図9に示す第7の実施形態は、端部の上端
コーナ用のブロック1cであり、ブロック本体の両面板
の外表面と周縁とにおける一方の端面と上面にセメント
押出成形板2を固着したものである。
コーナ用のブロック1cであり、ブロック本体の両面板
の外表面と周縁とにおける一方の端面と上面にセメント
押出成形板2を固着したものである。
【0030】図10に示す第8の実施形態は、最下部用
のブロック1dであり、基本的には、第5及び第7の実
施形態と同じであるが、該ブロック1dの下部にアンカ
ー用の鉄筋17を挿通する横孔18が設けられている。
13はコンクリートである。
のブロック1dであり、基本的には、第5及び第7の実
施形態と同じであるが、該ブロック1dの下部にアンカ
ー用の鉄筋17を挿通する横孔18が設けられている。
13はコンクリートである。
【0031】尚、図10に示すセメント押出成形板2の
大きさは、標準(イ)の場合、高さ455m/m、横3
030m/mであり、図10では上部に標準(イ)を用
い、下部のセメント押出成形板2は廃品(ロ)を使用す
る。(廃品(ロ)の多くは、セメント押出成形板2の角
欠け)これは、上部に正規のものを使用し、下の部分は
半分に切断したものを使用する。
大きさは、標準(イ)の場合、高さ455m/m、横3
030m/mであり、図10では上部に標準(イ)を用
い、下部のセメント押出成形板2は廃品(ロ)を使用す
る。(廃品(ロ)の多くは、セメント押出成形板2の角
欠け)これは、上部に正規のものを使用し、下の部分は
半分に切断したものを使用する。
【0032】図11に示す第8の実施形態は、ブロック
本体の両面の外表面にセメント押出成形板2を全面では
なく部分的に固着したものである。
本体の両面の外表面にセメント押出成形板2を全面では
なく部分的に固着したものである。
【0033】この実施形態はブロック本体の高さHに対
し、セメント押出成形板2の高さhを略3分の2とした
ものである。
し、セメント押出成形板2の高さhを略3分の2とした
ものである。
【0034】この第8の実施形態のように、高さ寸法の
低いセメント押出成形板2を使用するようにすると、セ
メント押出成形板2の製造工程で生じた廃材を有効に利
用できるという利点がある。
低いセメント押出成形板2を使用するようにすると、セ
メント押出成形板2の製造工程で生じた廃材を有効に利
用できるという利点がある。
【0035】ちなみに、建造物用ブロック1の高さHは
750mm、厚みは150mm、長さ1500mmの大
きさになっている。
750mm、厚みは150mm、長さ1500mmの大
きさになっている。
【0036】この発明の建造物用ブロックは上記のよう
な構成であり、次に、このブロックを用いた塀の施工方
法を説明する。
な構成であり、次に、このブロックを用いた塀の施工方
法を説明する。
【0037】図12、図13に示すように、塀を構築せ
んとする地面に溝17を掘削して底面にぐり石18を敷
設した後、下部の横孔19にアンカー用の鉄筋20を挿
通した最下部用のブロック1dを溝内に設置し、溝17
の長さ方向に沿って該ブロック1dを並べると共に、溝
17内にコンクリートやモルタル13を充填し、該ブロ
ック1dの下部を地面に固定化する。
んとする地面に溝17を掘削して底面にぐり石18を敷
設した後、下部の横孔19にアンカー用の鉄筋20を挿
通した最下部用のブロック1dを溝内に設置し、溝17
の長さ方向に沿って該ブロック1dを並べると共に、溝
17内にコンクリートやモルタル13を充填し、該ブロ
ック1dの下部を地面に固定化する。
【0038】次に最下部用ブロック1dの上に必要な高
さになるよう中間用ブロック1a及び最上部ブロックを
積み重ねる。
さになるよう中間用ブロック1a及び最上部ブロックを
積み重ねる。
【0039】上下に積み重ねたブロックは図12に示す
ように、パイプ16にわたって鉄筋21を挿入すると共
に、パイプ16の内部空間にセメント又はモルタル22
を充填することによって固定化する。
ように、パイプ16にわたって鉄筋21を挿入すると共
に、パイプ16の内部空間にセメント又はモルタル22
を充填することによって固定化する。
【0040】図13は積み重ねブロックの最上部にフェ
ンス23を設けたものである。
ンス23を設けたものである。
【0041】図14は図13に示すブロックの最上部の
斜視図であり、フェンス23は、その所要部分を鉄筋2
1と接続固定したものである。
斜視図であり、フェンス23は、その所要部分を鉄筋2
1と接続固定したものである。
【0042】図15は隣接するブロック相互を結合する
構造を例示し、両側のブロック1、1の上面にわたって
接続金具24を重ね、この金具24とブロック1、1を
ボルトとナット25で締結するようになっている。
構造を例示し、両側のブロック1、1の上面にわたって
接続金具24を重ね、この金具24とブロック1、1を
ボルトとナット25で締結するようになっている。
【0043】図16は、横方向に並ぶブロック1にプレ
ストレスを導入する例を示し、並列するブロック1にわ
たってPC鋼棒26を通し、ナットの締め付けによって
プレストレスを導入するようになっている。
ストレスを導入する例を示し、並列するブロック1にわ
たってPC鋼棒26を通し、ナットの締め付けによって
プレストレスを導入するようになっている。
【0044】又上下方向の連結方法としてもPC鋼棒2
6を使用することによって頑強な高さの高い塀や壁の構
築が実現する。
6を使用することによって頑強な高さの高い塀や壁の構
築が実現する。
【0045】図17は最下部用ブロック1dにおいて、
設置時のレベル出しが行なえるようにした例を示し、該
ブロック1dの下部両側に固定したヒンジ27に調整用
ボルト28を装着し、該ボルト28の操作によって水中
のレベル出しが行なえるようになっている。
設置時のレベル出しが行なえるようにした例を示し、該
ブロック1dの下部両側に固定したヒンジ27に調整用
ボルト28を装着し、該ボルト28の操作によって水中
のレベル出しが行なえるようになっている。
【0046】またブロックに図1に示す如く袋6をもう
け、その中にモルタルを注入することで、施工すること
もある。又図2に示す如く施工時にレベルを出しやすく
するため板バネスプリング8とレベル調整用ボルト9に
よって簡単に施工出来るようにすることもある。
け、その中にモルタルを注入することで、施工すること
もある。又図2に示す如く施工時にレベルを出しやすく
するため板バネスプリング8とレベル調整用ボルト9に
よって簡単に施工出来るようにすることもある。
【0047】また袋6の大きさを変えることにより地耐
力に合せたフーチングの大きさが構成できる。
力に合せたフーチングの大きさが構成できる。
【0048】図18に示すセメント押出成形板2は、該
成形板2の裏面に接着剤を塗布した布や紙、化学繊維シ
ート、金網メッシュ等の物材29を一体化して成型され
たものである。
成形板2の裏面に接着剤を塗布した布や紙、化学繊維シ
ート、金網メッシュ等の物材29を一体化して成型され
たものである。
【0049】このセメント押出成形板2を用いて例えば
図1の如く、内部に発泡樹脂等の合成樹脂4と一体とし
て組立てる。
図1の如く、内部に発泡樹脂等の合成樹脂4と一体とし
て組立てる。
【0050】なお、建造物用ブロックは塀の構築に用い
た例を示したが、矩形枠状に配置して門柱を構築した
り、建物の壁材として使用することもできる。
た例を示したが、矩形枠状に配置して門柱を構築した
り、建物の壁材として使用することもできる。
【0051】何れの使用においても、建造物用ブロック
は、ブロック本体が合成樹脂で形成されているので、予
め薄いコンクリート押出成形板2が固着されていても全
体の重量は軽く、取り扱いが容易で作業能率が向上する
と共に、セメント押出成形板2の固着により強度と耐火
性を有し、気密性に優れた壁を構築することができる。
は、ブロック本体が合成樹脂で形成されているので、予
め薄いコンクリート押出成形板2が固着されていても全
体の重量は軽く、取り扱いが容易で作業能率が向上する
と共に、セメント押出成形板2の固着により強度と耐火
性を有し、気密性に優れた壁を構築することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、合成
樹脂を用いて形成したブロック本体の外表面にセメント
押出成形板を固着し、ブロック本体の下部に設けた布製
の袋内にモルタル等を注入して施行するようにしたの
で、塀や門柱、建物の壁等を構築するブロックの軽量化
が可能になり、取り扱いが容易で工期の短縮と省力化を
実現できる。
樹脂を用いて形成したブロック本体の外表面にセメント
押出成形板を固着し、ブロック本体の下部に設けた布製
の袋内にモルタル等を注入して施行するようにしたの
で、塀や門柱、建物の壁等を構築するブロックの軽量化
が可能になり、取り扱いが容易で工期の短縮と省力化を
実現できる。
【0053】セメント押出成形板の代表的な製品である
サイデイングは表面に美しい模様がついており、これを
使用することによって景観のよい塀や壁の構築ができ
る。
サイデイングは表面に美しい模様がついており、これを
使用することによって景観のよい塀や壁の構築ができ
る。
【0054】また、外表面にセメント押出成形板を固着
したので、紫外線によって劣化するブロック本体を有効
に保護することができ、上記成形板による耐火性と強度
の確保と共に、耐久性の優れたものとなる。
したので、紫外線によって劣化するブロック本体を有効
に保護することができ、上記成形板による耐火性と強度
の確保と共に、耐久性の優れたものとなる。
【0055】更に、ブロック本体の外表面にセメント押
出成形板を固着したので、該押出成形板を塀や門柱、建
物の壁に使用することができ、セメント押出成形板の製
造工程中に生じる廃材の有効利用が図れ、これによって
コスト的に安価なブロックの提供が可能になる。
出成形板を固着したので、該押出成形板を塀や門柱、建
物の壁に使用することができ、セメント押出成形板の製
造工程中に生じる廃材の有効利用が図れ、これによって
コスト的に安価なブロックの提供が可能になる。
【図1】建造物用ブロックの第1の実施形態を示す側面
断面図。
断面図。
【図2】同上の他の例の側面断面図。
【図3】ブロックの第2の実施形態を示す側面断面図。
【図4】同上の第3の実施形態を示す側面断面図。
【図5】建造物用ブロックの第4の実施形態を示す斜視
図。
図。
【図6】同上の横断平面図。
【図7】(A)は図6の矢印a−aに沿う縦断側面図、
(B)は図6の矢印b−bに沿う縦断側面図。
(B)は図6の矢印b−bに沿う縦断側面図。
【図8】(A)は建造物用ブロックの第5の実施形態を
示す斜視図、(B)は同上の一部切欠平面図。
示す斜視図、(B)は同上の一部切欠平面図。
【図9】(A)は建造物用ブロックの第6の実施形態を
示す斜視図、(B)は同上の縦断側面図。
示す斜視図、(B)は同上の縦断側面図。
【図10】(A)は建造物用ブロックの第7の実施形態
を示す斜視図、(B)は同上の縦断側面図。
を示す斜視図、(B)は同上の縦断側面図。
【図11】(A)は建造物用ブロックの第8の実施形態
を示す斜視図、(B)は同上の縦断側面図。
を示す斜視図、(B)は同上の縦断側面図。
【図12】建造物用ブロックによる塀の構築例を示す一
部切欠正面図。
部切欠正面図。
【図13】同上の縦断側面図。
【図14】図13の上部のフェンス部の斜視図。
【図15】ブロック相互の接続構造を示す縦断面図。
【図16】プレストレスの導入を示す正面図。
【図17】ブロックのレベル調整構造を示す縦断側面
図。
図。
【図18】セメント押出成形板の製造の一例を示す工程
図。
図。
1 ブロック 2 セメント押出成形板 3 中空部 4 FRPシート(合成樹脂) 5 金物 6 袋体 7 モルタル 8 板バネスプリング 9 レベル調整ボルト 10 鉄板 11 異形鉄筋 12 穴 13 コンクリート 14 折り曲げ部 15 間隔保持部 16 パイプ 17 溝 18 ぐり石 19 横孔 20 鉄筋 21 鉄筋 22 モルタル 23 フェンス 24 金具 25 ボルト 26 PC鋼棒 27 ヒンジ 28 ボルト 29 接着剤を塗布した布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−29554(JP,A) 特開 昭59−150849(JP,A) 特開 昭64−53810(JP,A) 実開 平2−11916(JP,U) 実開 昭51−69352(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 1/04 E04C 1/08 E04C 2/00 - 2/54 E04H 17/00 - 17/26 B28B 11/10
Claims (7)
- 【請求項1】 セメント押出成形板で内部が中空となっ
ている躯体を成型し、この内部にFRPシートを貼りつ
けてセメント押出成形板とFRPとを合体したブロック
を形成し、該ブロックの下部に施工時にモルタル等を注
入するための布製の袋がついていることを特徴とする建
造物用ブロック。 - 【請求項2】 セメント押出成形板で内部が中空となっ
ている躯体を成型し、この中に亜鉛鉄板やメタルフォー
ム等の鉄板と発泡ウレタン樹脂とを設けて合成したブロ
ックを形成し、該ブロックの下部に施工時にモルタル等
を注入するための布製の袋がついていることを特徴とす
る建造物用ブロック。 - 【請求項3】 上記ブロックの下部にレベル調整用ボル
ト、板バネ、スプリング、及び布袋が一体化された請求
項1又は2に記載の建造物用ブロック。 - 【請求項4】 合成樹脂を用いた内部が中空で偏平な角
形のブロック本体の外表面にセメント押出成形板を貼り
付け固定してブロックを形成し、該ブロック内の複数箇
所に上下方向に貫通するパイプを埋設したことを特徴と
する建造物用ブロック。 - 【請求項5】 ブロック本体を形成する合成樹脂がウレ
タン、FRP、発泡合成樹脂の何れかである請求項4に
記載の建造物用ブロック。 - 【請求項6】 ブロック本体の外表面にセメント押出成
形板が、ブロックの成形時に一体化あるいは接着剤によ
る貼り付けによって固着されている請求項4又は5に記
載の建造物用ブロック。 - 【請求項7】 ブロック本体と、これに貼り付け固定し
たセメント押出成形板の下部に、鉄筋挿通用の横孔が設
けられている請求項4乃至6に記載の建造物用ブロッ
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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