JP2969355B2 - 複写物の作成方法 - Google Patents

複写物の作成方法

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JP2969355B2 JP63163716A JP16371688A JP2969355B2 JP 2969355 B2 JP2969355 B2 JP 2969355B2 JP 63163716 A JP63163716 A JP 63163716A JP 16371688 A JP16371688 A JP 16371688A JP 2969355 B2 JP2969355 B2 JP 2969355B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、透明フィルムに文字、罫線、図形等が表示
された原稿と、その下に所望の背景柄が表示された背景
柄原稿を重ねて複写して作成する版下見本、合成原稿、
広告、チラシ、通知書等の複写物を作成する方法に関す
る。
従来の技術 複数枚の原稿を重ね合わせて複写物を作成するものと
しては、例えば重ね合わせた版下を複写して版下見本を
作成する方法を挙げることができるが、従来、この種の
版下は、透明フィルムに文字、罫線、図形等が表示され
た一枚の版下(第1図(a)参照)と、透明フィルムに
所望のスクリーン濃度になるよう黒く彩色されてなるス
クリーンパターン部を備え、スクリーンパターン部の濃
度別に一枚ずつ作成される任意数枚のスクリーン版下
(第1図(b)(c)参照)とを、各別に作成したうえ
上下に重ねて位置決めし、粘着テープ等で互いの一端部
分を固定することにより作成している。
版下は、製品(例えば各種の帳票等)となる印刷物の
元となるものだから、その条件として、原稿と同一内容
であること、製版が可能であること、製品の形態を持っ
ていること、寸法精度が正確であること、が要求され
る。このため、版下の作成にあたっては、版下内容を検
査する校正作業が極めて重要である。そして、この校正
作業における訂正指示の書き込みは、版下面に対して直
接行うことは厳禁されているため、複写された版下見本
に対して行われる。
従来の版下は、上述したように、文字、罫線、図形等
が表示された一枚の版下と、スクリーンパターン部の濃
度別に一枚ずつ作成される任意数枚のスクリーン版下と
を、単に組み合わせているに過ぎないので、これらを重
ね合わせて複写すると、第6図に示すように、スクリー
ンパターン部に重なった文字、罫線、図形等は、真黒に
なってしまい、視認不能な状態になる。
発明が解決しようとする課題 したがって従来にあっては、版下等の原稿の一枚ずつ
を格別に複写して版下見本等の複写物とするので、校正
を必要とする版下見本等の複写物にあっては一枚毎にそ
の内容や寸法精度を検査しなければならず、校正作業が
煩雑で、作業時間が長くなるという欠点があり、また、
校正を必要としない複写物をも含めた場合には、製品イ
メージが把握し難いという欠点がある。そして、この製
品イメージが把握し難いという欠点は、特に、顧客が未
校正段階の版下見本等の複写物あるいは校正後の版下見
本等の複写物を確認する際に顕著である。
本発明は、これらの欠点を解消した複写物の作成方法
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、透明フィルムに文
字、罫線、図形等が表示された原稿と、その下に重なり
合う位置に所望の背景柄が表示された任意数枚の背景柄
原稿とが組み合わされてなる複写用原稿において、透明
フィルムにメッシュ、アミ点等の白色描画部を設けて光
透過量を減少させ半透明状態としたマスクシートを、少
なくとも、前記文字、罫線、図形等が表示された原稿
と、この原稿の次に位置する背景柄原稿との間に介在さ
せて複写するものである。
作用 透明フィルムにメッシュ、アミ点等を白色で描いた白
色描画部を設けて半透明状態としたマスクシートを、文
字、罫線、図形等が表示された原稿と、この原稿の次に
位置する背景柄原稿との間に介在させて複写するので、
背景柄部の濃度が低減化され、この背景柄部に重なり合
った文字、罫線、図形等も視認可能に複写される。ま
た、メッシュ、アミ点等の白色描画部を設けて半透明状
態としたマスクシートを用いるので、単なる白色半透明
シートを用いる場合よりも、ムラなく鮮明に複写でき
る。
実 施 例 以下、本発明の好適な実施例を添付図面の第1図〜第
5図に基づいて詳細に説明する。
まず、第1図〜第3図に基づき第1実施例を説明す
る。ここにおいて、第1図(a)〜(e)は請求書の版
下見本を作成するための各版下、マスクシート及び白色
半透明シートを示す平面図、第2図は第1図に示した各
版下、マスクシート及び白色半透明シートを重ね合わせ
た状態を示す概略的な側面図、第3図は複写して作成し
た版下見本を示す概略的な平面図である。
第1図(a)に示す原稿たる版下1は、従来公知の手
段によって、透明フィルムに「請求書」の表題2をはじ
めとする請求書に必要な各事項を文字及び罫線で表示し
たもので、宛名記入欄3、発行者名4、「日付」「内
容」「単価」「金額」の各文字を表示した項目表示部5a
と各項目に対応する内容を記入する明細記入部5bとから
なる明細欄5及び「合計」の文字が左横に表示された合
計金額を記入するための合計欄6がそれぞれ黒色で描画
されている。同図(b)に示す版下は背景柄原稿たるス
クリーン版下7で、明細欄5の項目表示部5aに対応する
位置に濃度60%用の黒色の背景柄部たるスクリーンパタ
ーン部8が設けられている。また、同図(c)に示す版
下も背景柄原稿たるスクリーン版下9で、明細欄5の明
細記入部5bと合計欄6に対応する位置に濃度40%用の黒
色の背景柄部たるスクリーンパターン部10が設けられて
いる。
一方、第1図(d)は、各スクリーンパターン部8,10
の濃度を調整するためのマスクシート11を示し、透明フ
ィルムの周縁を除いたほぼ全面に、アミ点を白く描画し
た白色描部12を設けて光透過量を半減させ、濃度50%の
半透明状態としたものである。また、同図(e)は、厚
みが90μmで濃度50%の白色半透明シート13を示してい
る。
そして、スクリーン版下9の上に順次、スクリーン版
下7と版下1とを重ねて位置決めし、粘着テープ等の固
定手段17で互いの一端部分を固定したうえ、第2図に示
すように、スクリーン版下9とスクリーン版下7との間
に、白色半透明シート13を介在させ、また、版下1とス
クリーン版下7との間にマスクシート11を介在させて、
前記版下1側から複写する。
すると、黒色のスクリーンパターン部8,10を備えた各
版下7,9の上に、マスクシート11あるいは白色半透明シ
ート13が介在するとともに、濃度60%用のスクリーンパ
ターン部8が上(版下1側)で、濃度40%用のスクリー
ンパターン部10が下に位置しているため、各スクリーン
パターン部8,10の黒色濃度はスクリーンパターン部10の
黒色濃度がより低減化された濃淡状態に低減化され、版
下1に描画された文字や罫線も視認可能に複写されて、
第3図に示すような印刷後の製品と同様のイメージを有
する版下見本14が作成される。ここにおいて、アミ点を
白く描画した白色描画部12を設けたマスクシート11を用
いることにより、単に白色半透明シート13を用いる場合
よりもムラなく鮮明な複写像が得られる。
第4図及び第5図は、本発明の第2実施例を示すもの
で、上述した第1実施例の2枚のスクリーン版下7,9に
変えて、各スクリーンパターン部8,10に対応する位置に
濃度40%用に統一したスクリーンパターン部(図示せ
ず)を設けた背景柄原稿たるスクリーン版下15を採用
し、このスクリーン版下15と版下1との間にマスクシー
ト11を上にして白色半透明シート13とともに介在させた
ものである。
本実施例においても、前記版下1側から複写すると、
スクリーン版下15の黒色のスクリーンパターン部(図示
せず)の黒色濃度はマスクシート11及び白色半透明シー
ト13によって低減化され、版下1に描画された文字や罫
線も視認可能に複写されて、第5図に示すような印刷後
の製品と同様のイメージを有する版下見本16が作成され
る。ここにおいても、アミ点を白く描画した白色描画部
12を設けたマスクシート11を用いることにより、単に白
色半透明シート13を用いる場合よりもムラなく鮮明な複
写像が得られる。
なお、本発明は上述した各実施例に限定されるもので
はなく、例えば、第1実施例においてもマスクシート11
と白色半透明シート13とを重ねて版下1の下に介在させ
てもよく、また、白色半透明シート13は必ずしも必要で
なく、マスクシート11のみを単独で用いてもよい。この
マスクシート11を単独で用いる場合、第2図に示すよう
に、スクリーン版下7,9が2枚の場合には、文字等を表
示した版下1とこの版下1の次に位置するスクリーン版
下7との間に介在させればよい。また、各スクリーン版
下7,9の間に、白色半透明シート13に変えてもう1枚の
マスクシート11を介在させてもよいが、この際には、各
マスクシート11の白色描画部12が格子として作用するこ
とによって生ずる光学的な干渉現象によるモワレ縞が複
写されないよう重ね合わせる角度を調整する必要があ
る。さらに、マスクシート11の白色描画部12はアミ点の
ほか、メッシュや微小間隔の縦線あるいは横線を白色で
描画することにより形成してもよい。そして、白色描画
によるアミ点を作成するためのスクリーン及びメッシュ
すなわちスクリーンの線数は、50〜180線程度の範囲で
設定し、白色描画部12または白色半透明シート13の光透
過濃度を、例えば10%〜90%の10%きざみの9段階に設
定したマスクシート11または白色半透明シート13を用意
し、スクリーンパターン部8,10の黒色濃度に応じて適宜
選択し、マスクシート11単独で、あるいは必要に応じて
白色半透明シート13とともに使用すると好適である。
効果 以上説明したところで明らかなように、本発明によれ
ば、複数枚の原稿を重ねて複写する版下見本、合成原
稿、広告、チラシ、通知書等の複写物の作成が極めて容
易であり、作成された複写物は、原稿の背景柄部に重な
り合った文字、罫線、図形も視認可能であり、また、マ
スクシートを用いることにより複写時の鮮明度が向上す
るので、製品イメージを容易、かつ確実に表現でき、製
品イメージの把握が容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の好適な実施例を示し、第1図
(a)〜(e)は請求書の版下見本を作成するための各
版下、マスクシート及び白色半透明シートを示す平面
図、第2図は第1図に示した各版下、マスクシート及び
白色半透明シートを重ね合わせた状態を示す概略的な側
面図、第3図は複写して作成した版下見本を示す概略的
な平面図、第4図は他の実施例における各版下、マスク
シート及び白色半透明シートを重ね合わせた状態を示す
概略的な側面図、第5図は同実施例における複写して作
成した版下見本を示す概略的な平面図であり、また、第
6図は従来の複写した版下見本を示す平面図である。 1……版下、7,9……スクリーン版下、8,10……スクリ
ーンパターン部、11……マスクシート、12……白色描画
部、14,16……版下見本、15……スクリーン版下

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フィルムに文字、罫線、図形等が表示
    された原稿と、その下に重なり合う位置に所望の背景柄
    が表示された任意数枚の背景柄原稿とが組み合わされて
    なる複写用原稿において、透明フィルムにメッシュ、ア
    ミ点等の白色描画部を設けて光透過量を減少させ半透明
    状態としたマスクシートを、少なくとも、前記文字、罫
    線、図形等が表示された原稿と、この原稿の次に位置す
    る背景柄原稿との間に介在させて複写することを特徴と
    する複写物の作成方法。
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JPS62169343U (ja) * 1986-04-17 1987-10-27

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