JP2968914B2 - 樹脂造粒装置の偏芯方法及び偏芯装置 - Google Patents

樹脂造粒装置の偏芯方法及び偏芯装置

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JP2968914B2 JP20342493A JP20342493A JP2968914B2 JP 2968914 B2 JP2968914 B2 JP 2968914B2 JP 20342493 A JP20342493 A JP 20342493A JP 20342493 A JP20342493 A JP 20342493A JP 2968914 B2 JP2968914 B2 JP 2968914B2
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂造粒装置の偏芯方
法及び偏芯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂造粒装置は、押出機の先端部に設け
られたダイスに対面して、カッター刃を先端に具備した
カッターユニットを設けている。カッター刃は複数個の
ノズルを同心円状に備えたダイス面に接触した状態で回
転し、ダイスから押出される樹脂成形物を切断し、粒状
の樹脂製品を生産している。このようなカッター刃は樹
脂成形物により切断箇所が摩耗する。カッター刃がノズ
ルの同心円の中心を回転中心として回転すると、カッタ
ー刃は樹脂成形物を同一箇所で切断し、ノズルが通過す
る部分のみが摩耗する。このような摩耗に対してカッタ
ー刃の刃幅を有効に活用し、カッター刃の摩耗寿命を延
長するために、カッター刃の回転中心をノズルの同心円
の中心から偏芯させることが行なわれている。このよう
に偏芯した樹脂造粒装置では、カッター刃が1回転する
間にカッター刃の刃幅方向に偏芯量の2倍の刃幅の範囲
でノズルが通過する。従って、カッター刃の切断負荷が
刃幅方向に分散されて摩耗寿命を延長することが可能に
なった。
【0003】このようにカッター刃の回転中心をノズル
の同心円の中心から偏芯させるため、従来の樹脂造粒装
置では、予め、カッター刃の回転中心がノズルの同心円
の中心から偏芯するように、カッターユニットの固定位
置を偏芯させていた。
【0004】また、カッター刃がダイス面に押圧接触さ
れた状態で回転することにより、カッター刃の接触部は
その全幅にわたり超硬質のダイス面が砥石と同様に作用
して摩耗し、刃先が常時更新されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
樹脂材料にカーボン繊維、ガラス繊維等の強度強化材料
を混入された複合樹脂材料の生産が行なわれるようにな
り、その生産量が増加している。このような複合樹脂材
料を造粒すると、カッター刃のみならずダイス面も徐々
に摩耗する。すなわち、ダイス面にノズルに沿って同心
円状の溝が摩耗によって発生し、ノズルの端面がダイス
面より沈んだ状態になる。このような状態でダイス面に
面一に更新されるカッター刃により樹脂成形物を切断し
ようとしても、ノズルの端面とカッター刃の刃先との間
には隙間が発生し、切断が困難となる。また、生産され
た粒状の樹脂製品も切断部が滑らかでなく、形状が揃わ
ず、形状品質が低下していた。
【0006】それゆえ、このような複合樹脂材料を生産
する場合には、カッター刃の回転中心をノズルの同心円
の中心と一致させ、溝が形成されたダイス面の形状に沿
ってカッター刃を更新させ、ノズルの端面とカッター刃
の刃先との隙間を小さくすることが必要である。
【0007】しかしながら、従来の樹脂造粒装置では、
カッター刃の回転中心とノズルの同心円の中心との偏芯
位置を固定されてカッターユニットが設けられていたの
で、偏芯位置を変更しようとすれば装置を改造しなけれ
ばならず、偏芯位置の変更は容易に行えなかった。
【0008】本発明は、樹脂造粒装置において、種々の
樹脂材料の造粒に対応可能に、カッター刃の回転中心と
ノズルの同心円の中心との偏芯量を容易に変更可能な方
法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数個のノズルを同心円状に備えたダイス面に対
し、回転するカッター刃を先端に具備したカッターユニ
ットのカッター刃をダイス面に対面させると共に、ダイ
ス面のノズルの同心円の中心に対してカッター刃の回転
軸心を偏芯させて配置する吐出成形樹脂を切断する造粒
装置において、カッターユニットを偏芯スリーブ内に保
持し、偏芯スリーブを回転することによりダイス面のノ
ズルの同心円中心と前記カッター刃の回転軸心との偏芯
量を変化させるようにする偏芯方法である。
【0010】また、複数個のノズルを同心円状に備えた
ダイス面に対し、ダイス面の対面部に軸芯がダイス面に
垂直でありノズルの同心円の中心から偏芯した円筒孔を
有するケーシングと、回転するカッター刃を先端に具備
して前記円筒孔に挿入固定されるカッターユニットとで
構成される吐出成形樹脂を切断する造粒装置において、
ケーシングの円筒孔と円筒孔に挿入固定されるカッター
ユニットとの間に回転可能に挿入される偏芯スリーブ設
けて構成した偏芯装置である。
【0011】さらに、ノズルの同心円中心に対するケー
シングの円筒孔の偏芯量と偏芯スリーブの偏芯量とが同
一である偏芯装置である。
【0012】
【作用】このように構成された樹脂造粒装置の偏芯方法
及び偏芯装置において、偏芯スリーブを回転させると、
ダイス面のノズルの同心円の中心と偏芯スリーブの内孔
に挿入され保持されたカッターユニットの先端のカッタ
ー刃の回転軸芯との軸芯量が変化する。このカッター刃
の回転軸芯の偏芯量は、偏芯スリーブを半回転させるこ
とにより、ダイス面のノズルの同心円中心に対してケー
シングの円筒孔の偏芯量と偏芯スリーブの偏芯量との和
と差との間を変化する。ケーシングの円筒孔の偏芯量と
偏芯スリーブの偏芯量とが同一である場合は、偏芯量の
2倍とゼロとの間を変化する。
【0013】従って、カッター刃の刃先方向におけるノ
ズルの通過幅、すなわち、カッター刃の吐出成形樹脂を
切断する切断幅が、ケーシングの円筒孔の偏芯量と偏芯
スリーブの偏芯量との和の2倍と差の2倍との間を変化
する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に基ずき詳細に説明す
る。
【0015】図1は、本発明の樹脂造粒装置の好適な実
施例を示す部分断面図である。
【0016】樹脂造粒装置1は、ケーシング2の円筒孔
2aに偏芯スリーブ4を介してカッターユニット3が保
持され、カッターユニット3は駆動装置6により回転駆
動されるように構成されている。さらに、樹脂造粒装置
1は、カッターユニット3の先端部に複数のカッター刃
5を設けており、カッター刃5の刃先がダイス10のダ
イス面10aに押圧されて摺動回転可能に配置されてい
る。
【0017】ダイス面10aには、図1及び図2に示さ
れるように、複数のノズル10bがダイス面10aの中
心に対して円周上あるいは複数の同心円周上に設けられ
ている。ケーシング2は、その軸芯がダイス面10aの
中心に対してαほど偏芯している円筒孔2aをダイス面
10aに対して垂直に設けている。
【0018】偏芯スリーブ4は、円筒部4aとその一方
の端部に円筒部4aに垂直なフランジ部4bを設けた形
状であり、円筒部4aの外周4cがケーシング2の円筒
孔2aに回転可能に挿入され得る大きさであり、円形外
周4cの軸芯と内筒孔4dの軸芯とは偏芯量βほど偏芯
している。偏芯スリーブ4は、円筒部4aがケーシング
2の円筒孔2aに回転可能に挿入され、フランジ部4b
がケーシング2の外部に複数のボルト7で固定されてい
る。
【0019】カッターユニット3は、本体中間部にフラ
ンジ部3aを設け、フランジ部3aの前方の本体前部3
bがフランジ部3aに垂直な方向に偏芯スリーブ4の内
筒孔4dに挿入され得る柱形状をなしている。また、本
体前部3bの先端から軸芯方向に回転軸3cが突出さ
れ、回転軸3cの先端部にカッターホルダー3dが設け
られ、カッターホルダー3dには複数のカッター刃5が
放射状に、かつ、全てのカッター刃5の刃先が回転軸3
cの軸芯に垂直な同一平面内に有るように設けられてい
る。なお、複数のカッター刃5の回転中心は、本体前部
3bの柱形状軸芯と一致している。カッターユニット3
は、本体前部3bより前方の部分が偏芯スリーブ4の内
筒孔4dを貫通すると共に本体前部3bが偏芯スリーブ
4の内筒孔4dに挿入され、フランジ部3aが偏芯スリ
ーブ4のフランジ部4bに複数のボルト8で固定されて
いる。
【0020】以上のように構成された樹脂造粒装置1
は、ケーシング2の円筒孔2a軸芯のダイス面10aの
中心に対する偏芯量αと、偏芯スリーブ4の円形外周4
cの軸芯と円筒孔4dの軸芯との偏芯量βとにより、複
数のカッター刃5の回転中心がダイス面10aのノズル
10bの同心円中心に対して|α−β|とα+βとの間
の偏芯量で偏芯した状態になっている。
【0021】この樹脂造粒装置1は、駆動装置6を運転
することにより、動力伝達手段を介してカッターユニッ
ト3が駆動され、回転軸3cが回転し、カッターホルダ
ー3dに設けられた複数のカッター刃5がその刃先をダ
イス面10aに平行な平面内で回転する。さらに、図示
しない押圧手段によりカッター刃5を前進させることに
より、カッター刃5は刃先がダイス面10aに接触し、
さらに押圧された状態で摺動回転し、カッター刃5の回
転中心がダイス面10aのノズル10bの同心円中心に
対して偏芯した状態でノズル10bから押出される樹脂
成形物を切断する。カッター刃5の回転中心とダイス面
10aのノズル10bの同心円中心との偏芯量は、偏芯
スリーブ4のフランジ部4bとケーシング2の外部とを
固定している複数のボルト7を開放し、偏芯スリーブ4
をケーシング2に対して相対的回転させ、その後ボルト
7で固定することにより、ケーシング2の外部に設けら
れたボルト7用の固定穴の数に応じて段階的に|α−β
|からα+βまでの範囲で変更される。偏芯量の変更に
際し、偏芯スリーブ4は、カッターユニット3が固定さ
れた状態で変更することが可能であるが、カッターユニ
ット3をフランジ部3aで偏芯スリーブ4のフランジ部
4bに固定している複数のボルト8を開放して偏芯スリ
ーブ4から切離して変更することも可能である。そのた
めには、偏芯スリーブ4の内筒孔4d及びそこに挿入さ
れるカッターユニット3の本体前部3bを相互回転可能
な円形断面形状とすることが必要である。
【0022】カッター刃5の回転中心とダイス面10a
のノズル10bの同心円中心との偏芯量は、|α−β|
からα+βまでの範囲で変更することが可能であるが、
α≠βの場合は|α−β|>0となり、偏芯量の最小値
を0とするためにはα=βすなわち、偏芯スリーブ4の
円形外周4cの軸芯と円筒孔4dの軸芯との偏芯量βを
ケーシング2の円筒孔2aの軸芯とダイス面10aのノ
ズル10bの同心円中心との偏芯量α以上とする必要が
ある。
【0023】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の樹脂造
粒装置においては、固定用ボルトの分解組立及び偏芯ス
リーブの回転という簡単な作業及び操作により、カッタ
ー刃の回転中心とノズルの同心円の中心との偏芯量を容
易に変更することが可能になった。従って、造粒する樹
脂材料が変更されても、それぞれの樹脂材料の性状に合
せて最適の造粒条件が迅速に得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂造粒装置の実施例を示す部分断面
【図2】ダイス面における偏芯の状態を示す説明図
【符号の説明】
1 樹脂造粒装置 2 ケーシング 2a 円筒孔 3 カッターユニット 3a フランジ部 3b 本体前部 3c 回転軸 3d カッターホルダー 4 偏芯スリーブ 4a 円筒部 4b フランジ部 4c 外周 4d 内筒孔 5 カッター刃 6 駆動装置 7 ボルト 8 ボルト 10 ダイス 10a ダイス面 10b ノズル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のノズル(10b)を同心円状に
    備えたダイス面(10a)に対し、回転するカッター刃
    (5)を先端に具備したカッターユニット(3)の前記
    カッター刃(5)を前記ダイス面(10a)に対面させ
    ると共に、前記ダイス面(10a)のノズル(10b)
    の同心円中心に対して前記カッター刃(5)の回転軸心
    を偏芯させて配置する吐出成形樹脂を切断する造粒装置
    において、前記カッターユニット(3)を偏芯スリーブ
    (4)内に保持し、前記偏芯スリーブ(4)を回転する
    ことにより前記ダイス面(10a)のノズル(10b)
    の同心円中心と前記カッター刃(5)の回転軸心との偏
    芯量を変化させることを特徴とする樹脂造粒装置の偏芯
    方法。
  2. 【請求項2】 複数個のノズル(10b)を同心円状に
    備えたダイス面(10a)に対し、前記ダイス面(10
    a)の対面部に軸芯が前記ダイス面(10a)に垂直で
    あり前記ノズル(10b)の同心円中心から偏芯した円
    筒孔(2a)を有するケーシング(2)と、回転するカ
    ッター刃(5)を先端に具備して前記円筒孔(2a)に
    挿入固定されるカッターユニット(3)とで構成される
    吐出成形樹脂を切断する造粒装置において、前記ケーシ
    ング(2)の円筒孔(2a)と前記円筒孔(2a)に挿
    入固定されるカッターユニット(3)との間に回転可能
    に挿入される偏芯スリーブ(4)設けて構成したことを
    特徴とする樹脂造粒装置の偏芯装置。
  3. 【請求項3】 ノズル(10b)の同心円中心に対する
    ケーシング(2)の円筒孔(2a)の偏芯量と、偏芯ス
    リーブ(4)の偏芯量とが等しい請求項2記載の樹脂造
    粒装置の偏芯装置。
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