JP2968874B2 - 石炭類の発熱量測定方法 - Google Patents

石炭類の発熱量測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭類の発熱量を自動
的に測定するための石炭類の発熱量測定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば火力発電所等において燃料として
石炭を使用する場合、その発熱量を正確に測定すること
が必要である。このため、JIS M 8814では石炭類の発熱
量測定方法を規定している。このJIS に規定される方法
は、試料となる石炭類の粉末をボンブと呼ばれる耐圧容
器の内部に高圧酸素とともに密封し、二重の水槽内に浸
漬したうえで通電によりボンブの内部で試料を完全燃焼
させ、そのときの水温の上昇をベックマン温度計により
測定する方法である。
【0003】ところがJIS の規定によれば、試料となる
石炭類の粉末は雁皮紙に包んだうえで直径が0.1mm のニ
ッケル線の点火線を巻き付けてボンブ内に収納すること
とされているので、全て手作業に頼らざるを得ず、また
1回の測定毎に点火線が焼切れるためにその都度交換が
必要となることもあり、発熱量の自動測定ができなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消して、石炭類の発熱量を自動的に、しか
もJIS に規定される方法により測定した場合と同等の精
度で測定することができる石炭類の発熱量測定方法を提
供するために完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、石炭類の
粉末を所定量ずつ予め可燃性のカプセルに封入してお
き、このカプセルをボンブの蓋に設けられた半恒久的な
ヒーターの螺旋状部の中に支持させたうえボンブの蓋を
締めて水槽中に浸漬し、ボンブ内で半恒久的なヒーター
をカプセルと接触させた状態でヒーターに通電して石炭
類の粉末を燃焼させることを特徴とする石炭類の発熱量
測定方法によって解決することができる。また上記の課
題は、石炭類の粉末を所定量ずつ予め可燃性のカプセル
に封入しておき、このカプセルを分析用容器の内部にセ
ットした状態でボンブの蓋の下面に設けられた支持棒の
支持部の下段に支持させておき、この蓋を突き上げ棒が
突設されたボンブに被せることにより分析用容器を突き
上げてボンブの蓋の蓋の下面に設けられた半恒久的なヒ
ーターに接触させ、蓋を締めて水槽中に浸漬し、ヒータ
ーに通電して石炭類の粉末を燃焼させることを特徴とす
る石炭類の発熱量測定方法によって解決することができ
る。以下に本発明を図示の実施例とともに更に詳細に説
明する。
【0006】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を説明するため
の断面図であり、1は耐圧性のボンブ本体、2はOリン
グ3によりボンブ本体1の口部を密封するための内蓋、
4は外蓋である。5と6は内蓋2を貫通してその下側に
伸びる電極であり、一方の電極5の下端部にはセラミッ
クス製の分析用容器7を受けるための支持部8が形成さ
れている。9はこれらの2本の電極5、6間に取り付け
られた例えばニクロム線やカンタル線のような半恒久的
なヒーターである。ヒーター9の材質は酸素中で加熱さ
れても容易に劣化しない金属等から構成されたものであ
る。実施例ではヒーター9は螺旋状に巻かれており、下
側ほど巻き径を小さくしてカプセル10を容易に支持す
ることができる構造となっている。カプセル10は例え
ばゼラチンのような可燃性の材質からなるもので、予め
発熱量の測定に必要な分量(JIS M 8814によれば1g)
をカプセル10の内部に封入しておくものとする。
【0007】図1の装置により本発明を実施するには、
まずボンブ本体1から内蓋2を分離した状態において、
試料が封入されているカプセル10をロボット等により
半恒久的なヒーター9の螺旋状部の中にセットする。ま
たこれとともに分析用容器7を電極5の下端部の支持部
8にセットする。次に内蓋2をボンブ本体1に取付け、
更に外蓋4を捩じることによってカプセル10をボンブ
の内部に封入する。次に図示されない移動機構によりボ
ンブ全体を内外2重の水槽中に浸漬する。
【0008】その後、ボンブの内部に高圧酸素が供給さ
れ、2本の電極5、6間に通電される。この結果、ヒー
ター9が加熱されてこれと接触状態にあるカプセル10
を燃焼させ、同時に内部の石炭類の粉末も燃焼するの
で、それによる水温の上昇をJIS の規定に基づき高精度
温度計で測定して発熱量を測定する。なお、カプセル1
0の燃焼と同時に石炭類の粉末等が飛散するが、これら
はその直下に位置する分析用容器7に受け止められて燃
焼するので、ボンブの内部を汚して測定誤差を招くこと
もない。測定完了後にボンブ全体を水槽から引き上げ、
内蓋2をボンブ本体1から分離して新たなカプセル10
をヒーター9の螺旋状部にセットすれば、繰り返して測
定を行うことができる。
【0009】図2は本発明の第2の実施例を説明するた
めの断面図であり、ここではカプセル10は分析用容器
7の内部にセットされている。分析用容器7は最初は支
持棒12の支持部8の下段に支持されているが、ボンブ
本体1の底部には突き上げ棒11が突設されているの
で、内蓋2をボンブ本体1に被せると同時に分析用容器
7は突き上げ棒11により上方に突き上げられる。
【0010】一方、第2の実施例では第1の実施例のヒ
ーター9に相当するものがなく、また電極6の代わりに
セラミック製の筒の内部にヒーターを封入したセラミッ
クヒーター13が用いられている。このセラミックヒー
ター13は酸素中で加熱されても内部のヒーターが劣化
することがなく、半恒久的に使用することができるもの
である。そして前記のように突き上げ棒11により分析
用容器7が上方に突き上げられると、その内部にセット
されているカプセル10が図2に示すようにセラミック
ヒーター13に接触することとなり、セラミックヒータ
ー13に通電すれば第1の実施例と同様に着火が行われ
ることとなる。
【0011】図3は本発明の第3の実施例を示すもの
で、この発明では図1に示す実施例に対して上下が反転
した構造が採用されている。すなわち、内蓋2の上面に
電極5、6が上向きに突設してあり、カプセル10はこ
れらの2本の電極5、6間に取り付けられたヒーター9
の螺旋状部に支持されている。この発明ではボンブ本体
1が内蓋2の上面から被せられ、外蓋4を捩じることに
よってカプセル10をボンブの内部に封入する。以下の
工程は前記の場合と同様であるので、対応する部分に同
一の番号を付して説明を省略する。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
試料を予め可燃性のカプセルに封入しておき、このカプ
セルをボンブの蓋の恒久的なヒーターの螺旋状部の中に
支持させ、あるいは分析用容器とともにを突き上げて恒
久的なヒーターに接触させた状態で着火させるようにし
たので、従来のように雁皮紙により試料を包んだり点火
線を巻き付けたりする必要をなくすることができる。こ
のため、本発明によれば試料をロボットにより取扱うこ
とができ、測定の自動化を図るうえでの最大の難関を解
消することができる。また本発明によれば半恒久的なヒ
ーターにより試料を封入したカプセルに着火させるの
で、従来のように測定の都度点火線を交換する必要をな
くすることができる。
【0013】このため、本発明によれば石炭類の発熱量
の測定を自動的に行うことができるうえ、発熱量の測定
自体はJIS に規定される方法で行われるので、JIS の方
法で測定した場合と同等の精度で測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する断面図である。
【図2】第2の実施例を説明する断面図である。
【図3】第3の実施例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 ボンブ本体 2 内蓋 7 分析用容器 9 ヒーター 10 カプセル 13 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 石男 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 清家 捷二 愛知県名古屋市緑区太子2丁目167番地 の1 (72)発明者 石田 順彦 愛知県名古屋市緑区旭出2丁目611番地 の1 (72)発明者 曽田 孝則 愛知県岡崎市康生町347番地8 (56)参考文献 特開 昭57−156547(JP,A) 特開 平3−90044(JP,A) 特開 昭49−117098(JP,A) 実開 昭59−45558(JP,U) 実開 平2−140433(JP,U) 実開 昭58−30872(JP,U) 特許2909274(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭類の粉末を所定量ずつ予め可燃性の
    カプセルに封入しておき、このカプセルをボンブの蓋に
    設けられた半恒久的なヒーターの螺旋状部の中に支持さ
    せたうえボンブの蓋を締めて水槽中に浸漬し、ボンブ内
    で半恒久的なヒーターをカプセルと接触させた状態でヒ
    ーターに通電して石炭類の粉末を燃焼させることを特徴
    とする石炭類の発熱量測定方法。
  2. 【請求項2】 石炭類の粉末を所定量ずつ予め可燃性の
    カプセルに封入しておき、このカプセルを分析用容器の
    内部にセットした状態でボンブの蓋の下面に設けられた
    支持棒の支持部の下段に支持させておき、この蓋を突き
    上げ棒が突設されたボンブに被せることにより分析用容
    器を突き上げてボンブの蓋の蓋の下面に設けられた半恒
    久的なヒーターに接触させ、蓋を締めて水槽中に浸漬
    し、ヒーターに通電して石炭類の粉末を燃焼させること
    を特徴とする石炭類の発熱量測定方法。
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