JP2966448B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2966448B2
JP2966448B2 JP1302351A JP30235189A JP2966448B2 JP 2966448 B2 JP2966448 B2 JP 2966448B2 JP 1302351 A JP1302351 A JP 1302351A JP 30235189 A JP30235189 A JP 30235189A JP 2966448 B2 JP2966448 B2 JP 2966448B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビカメラやイメージスキャナなどによ
って得られた原画像の画像情報に基づいて、画像の特徴
の抽出や形状の把握等を行う際に用いられる画像処理装
置に関するものである。
従来の技術 テレビカメラやイメージスキャナなどによって得られ
た原画像の特徴の抽出や形状の把握等は、画像情報に対
して、着目する領域の細線化や縮退、孔領域の拡大、縮
小などの処理を施すことによって行うことができる。
ところで、上記のような細線化などの処理を行う場
合、着目領域と背景領域との境界や、孔の有無などを正
確に検出する必要がある。
そこで従来、例えばA.Rozenfeld,A.C.Kak著、長尾真
監訳、近代科学社発行のディジタル画像処理における第
9章(ディジタル幾何学)に記載されているような領域
の境界の定義等に基づく処理が行われている。すなわ
ち、原画像の画像情報を基に局所的なマスクを用いて着
目領域の連結関係を調べ、ラベル付け処理を行って、こ
のラベル付けされた領域に対してトポロジカルな特徴の
抽出を行うことにより、上記着目領域と背景領域との境
界や孔の有無などの検出を行う画像処理装置が用いられ
ていた。
発明が解決しようとする課題 ところが、上記従来の画像処理装置では、ラベル付け
処理やトポロジカルな特徴の抽出等、複雑な処理を繰り
返す必要があり、これらの処理をソフト的に行うかハー
ド的に行うかに関わらず、装置が複雑で大規模なものに
なるという問題点を有していた。
また、着目領域と背景領域との境界や、孔の有無など
の検出はそれぞれ独立した処理であるので、それぞれの
処理ごとに異なる装置やプログラムを備える必要があ
り、一層、装置が複雑化したり大規模化したりしがちで
ある。
さらに、上記のような処理を行うためには、原画像情
報の参照が繰り返し行われるので長大な処理時間を必要
とし、例えば画像処理結果に基づいて他の装置の制御を
行うなど、リアルタイム的な処理を行う場合には適用す
ることが困難であるという問題点をも有していた。
課題を解決するための手段 本発明は、上記の課題を解決するために、原画像の着
目領域に属する画素における、背景領域との外周境界で
ある外周境界画素と、孔領域との内周境界である内周境
界画素と、いずれの境界画素でもない内部領域である内
部領域画素とを、選択的に抽出する画素処理装置におい
て、原画像における画像情報を記憶する原画像情報記憶
手段と、抽出された画素の画像情報を記憶する出力画像
情報記憶手段と、外周境界画素、内周境界画素、および
内部領域画素のうち、いずれを抽出するかを示す処理情
報を保持する処理情報保持手段と、原画像情報記憶手段
に記憶された画像情報を画素ごとに順次走査して読み出
す原画像情報走査手段と、直前に走査された画素が着目
領域に属さず、かつ原画像情報走査手段によって走査さ
れている画素が着目領域に属し、かつ、前記走査されて
いる画素が属する走査線の直前に走査された走査線内
に、前記走査されている画素と同一の着目領域に属する
画素が存在せず、かつ、原画像情報記憶手段に、前記走
査されている画素について境界画素の追跡が行われたこ
とを示す情報が記憶されていない場合には、前記走査さ
れている画素を起点として境界領域の追跡を行い、処理
情報保持手段によって外周境界画素を抽出することが示
されているときには、追跡された画素の画像情報を出力
画像情報記憶手段に記憶させるとともに、境界画素であ
ることを示す情報を原画像情報記憶手段に記憶させ、さ
らに、追跡された画素が着目領域における主走査方向と
逆の方向側で着目領域に属さない画素に隣接する画素で
あるときには、主走査逆端部画素であることを示す情報
を原画像情報記憶手段に記憶させる外周境界画素抽出手
段と、直前に走査された画素が着目領域に属さず、かつ
前記走査されている画素が着目領域に属し、かつ、前記
走査されている画像が属する走査線の直前に走査された
走査線内に、前記走査されている画素と同一の着目領域
に属する画素が存在し、かつ、原画像情報記憶手段に、
前記走査されている画素が主走査逆端部画素であること
を示す情報が記憶されていない場合には、前記走査され
ている画素を起点として境界領域の追跡を行い、処理情
報保持手段によって内周境界画素を抽出することが示さ
れているときには、追跡された画素の画像情報を出力画
像情報記憶手段に記憶させる一方、処理情報保持手段に
よって内周境界画素を抽出しないことが示されていると
きには、前記走査されている画素の画像情報がすでに出
力画像情報記憶手段に記憶されていれば、その画像情報
を消去するとともに、境界画素であることを示す情報を
原画像情報記憶手段に記憶させ、さらに、追跡された画
素が着目領域における主走査方向と逆の方向側で着目領
域に属さない画素に隣接する画素であるときには、主走
査逆端部画素であることを示す情報を原画像情報記憶手
段に記憶させる内周境界画素抽出手段と、直前に走査さ
れた画素が着目領域に属し、かつ、前記走査されている
画素が着目領域に属し、かつ、原画像情報記憶手段に、
前記走査されている画素が記憶されていない場合には、
処理情報保持手段によって内部領域画素を抽出すること
が示されていれば、前記走査されている画素の画像情報
を出力画像情報記憶手段に記憶させる内部領域画素抽出
手段とを備えたことを特徴とする。
上記すでに境界画素の追跡の行われた画素であること
を示す情報が主走査逆端部画素であることを示す情報で
あることを用いてもよい。
作用 上記の構成により、原画像情報走査手段によって、着
目領域に属さない画素の次に着目領域に属する画素が走
査されたときに、その画素が、副走査方向と逆の方向に
隣合う走査線上の着目領域に属する画素には連結してお
らず、かつ、すでに境界画素の追跡の行われた画素であ
ることを示す情報が記憶されていない画素であるときに
は、その画素が属する領域は未だ外周境界画素の追跡が
なされていない領域である。この場合には、外周境界画
素抽出手段によって、外周境界画素の追跡が行われると
ともに、処理情報保持手段によって外周境界画素を抽出
することが示されていれば、追跡された画素の画像情報
が出力画像情報記憶手段に記憶される。
一方、原画像情報走査手段によって、着目領域に属さ
ない画素の次に着目領域に属する画素が走査されたとき
に、その画素が、副走査方向と逆の方向に隣合う走査線
上の着目領域に属する画素に連結していて、かつ、原画
像情報記憶手段に主走査逆端部画素であることを示す情
報が記憶されていない画素であるときには、その画素が
属する境界は未だ内周境界画素の追跡がなされていない
境界である。この場合には、内周境界画素抽出手段によ
って、内周境界画素の追跡が行われるとともに、処理情
報保持手段によって内周境界画素を抽出することが示さ
れていれば、追跡された画素の画像情報が出力画像情報
記憶手段に記憶される一方、処理情報保持手段によって
内周境界画素を抽出しないことが示されているときに
は、その画素の画像情報が、内周境界画素の追跡がなさ
れる前にすでに出力画像情報記憶手段に記憶されていれ
ば、画像情報の消去が行われる。
また、原画像情報走査手段によって、着目領域に属す
る画素の次にさらに着目領域に属する画素が走査された
ときに、その画素が、原画像情報記憶手段に境界画素で
あることを示す情報が記憶されていない画素であるとき
には、その画素は、内部領域画素であるか、または、未
だ追跡のなされていない内部境界画素である。この場合
には、処理情報保持手段によって内部領域画素を抽出す
ることが示されていれば、内部領域画素抽出手段によっ
て、その画素の画像情報が出力画像情報記憶手段に記憶
される。
このように、原画像情報走査手段によって画素の走査
が行われつつ、外周境界画素、内周境界画素、および内
部領域画素の選択的な抽出が行われるので、1回の走査
が終了した時点で、全ての領域の境界画素等の抽出や消
去が完了する。また、上記の走査を繰り返すことによ
り、着目領域の細線化や縮退、孔領域の拡大、縮小など
の処理を、容易、かつ迅速に行うことができる。
実 施 例 本発明の一実施例を、第1図ないし第5図に基づいて
説明する。
本実施例においては着目領域に属する画素の連結性は
4連結、着目領域に属さない画素の連結性は8連結にて
判定する場合について説明する。
画像処理装置には、第1図に示すように、テレビカメ
ラやイメージスキャナなどによって得られた原画像の画
像情報を記憶する原画像情報記憶手段1と、抽出された
画素の画像情報を記憶する出力画像情報記憶手段9とが
設けられている。上記原画像情報記憶手段1に記憶され
る画像情報としては、例えば画素ごとの明るさを示す値
から成る多値画像情報や、画素ごとの明るさが所定の明
るさ以上であるか否かを示す2値画像情報等が用いられ
る。また、原画像の種類も、光学的なものに限らず、例
えば超音波画像などを用いることもできる。
原画像情報記憶手段1は、この原画像情報記憶手段1
に記憶された画像情報を画素ごとに、原画像における左
から右方向を主走査方向、上から下方向を副走査方向と
し、順次走査して読み出す原画像情報走査手段2に接続
されている。
原画像情報走査手段2は、領域の有効性判定用外周境
界画素追跡手段3に接続されている。この領域の有効性
判定用外周境界画素追跡手段3は、また、原画像情報記
憶手段1にも接続され、上記原画像情報走査手段2によ
って未だ外周追跡のなされていない外周境界画素が走査
されたときに、外周境界画素の追跡を行い、互いに連結
されている着目領域の周囲長、面積、画素の座標におけ
る上下左右方向の最大値と最小値と、および原画像情報
記憶手段1に記憶されている画像情報が多値画像情報で
あるときにはその値の平均値等を検出する領域の有効性
判定用外周境界画素追跡手段3に接続されている。
領域の有効性判定用外周境界画素追跡手段3は、この
領域の有効性判定用外周境界画素追跡手段3によって検
出された周囲長や面積等に基づいて着目領域を有効であ
るとみなすか否かを判定する領域の有効性判定手段4に
接続されている。上記領域の有効性の判定は、例えば周
囲長の2乗を面積で割った値を領域の形状の複雑度とし
て、複雑度の大きいものだけを有効とみなしたり、面積
が所定以上のものだけを有効とみなしたりすることによ
り行われる。
領域の有効性判定手段4は、原画像情報記憶手段1と
伴に外周境界画素抽出手段5に接続されている。この外
周境界画素抽出手段5は、さらに、出力画像情報記憶手
段9に接続され、原画像情報走査手段2によって走査さ
れた画素が、着目領域に属する画素であって、かつ、左
側の画素、および上方の画素が共に着目領域に属さない
画素であって、かつ、すでに外周境界画素の追跡が行わ
れた画素であることを示す外周境界情報が原画像情報記
憶手段1に記憶されていない画素であるときには、その
画素を起点として境界画素の追跡を行い、後述する処理
情報保持手段6によって外周境界画素を抽出することが
示されていて、かつ、上記領域の有効性判定手段4の判
定によって有効な領域であるとみなすことが示されてい
るときには、追跡された画素の画像情報を出力画像情報
記憶手段9に記憶させるとともに、外周境界画素である
ことを示す外周境界情報を原画像情報記憶手段1に記憶
させ、さらに、追跡された画素の左側の画素が着目領域
に属さない画素であるときには左側画素であることを示
す左端情報を原画像情報記憶手段1に記憶させるように
なっている。
上記追跡された画素が左端画素であるか否かの判定
は、例えば、第2図に示すように手前の画素からの追跡
方向と、次の画素への追跡方向によって行うことができ
る。また、すでに外周境界画素の追跡が行われた画素で
あることを示す情報としては、左端情報を用いるように
してもよい。
外周境界画素抽出手段5は、さらに、前記領域の有効
性判定手段4によって判定された領域の有効性に応じた
有効性情報も原画像情報記憶手段1に記憶させると伴
に、この有効性情報を、起点の画素の右方に連結されて
いる画素が走査されたときに、その画素の有効性を示す
ための図示しない有効性フラグに保持させるようになっ
ている。
上記外周境界情報、左端情報、および領域の有効性情
報は、例えば、第3図に示すように原画像情報、および
後述する内周境界情報と伴に、一連の情報として、原画
像情報記憶手段1に記憶されるようになっている。
前記原画像情報走査手段2は、また、原画像情報記憶
手段1と伴に内周境界画素抽出手段7に接続されてい
る。この内周境界画素抽出手段7は、さらに、出力画像
情報記憶手段9に接続され、原画像情報走査手段2によ
って走査された画素が、着目領域に属する画素であっ
て、かつ、左側の画素が着目領域に属さない画素である
一方、上方の画素が着目領域に属する画素であって、か
つ、未だ左端画素であることを示す左端情報が原画像情
報記憶手段1に記憶されていない画素であるときには、
その画素を起点として境界画素の追跡を行い、後述する
処理情報保持手段6によってによって内周境界画素を抽
出することが示されていて、かつ、有効性フラグによっ
て有効な領域であることが示されているときには、追跡
された画素の画像情報を出力画像情報記憶手段9に記憶
させる一方、処理情報保持手段6によって内周境界画素
を抽出しないことが示されているときには、その画素の
画像情報がすでに出力画像情報記憶手段9にに記憶され
ていれば、その画像情報を消去するとともに、内周境界
画素であることを示す内周境界情報を原画像情報記憶手
段1に記憶させ、さらに、追跡された画素の左側の画素
が着目領域に属さない画素であるときには左端画素であ
ることを示す左端情報を原画像情報記憶手段1に記憶さ
せるようになっている。
また、内周境界画素抽出手段7は、有効性フラグに保
持されている有効性情報も原画像情報記憶手段1に記憶
させるようになっている。
前記原画像情報走査手段2は、さらに、原画像情報記
憶手段1と伴に内部領域画素抽出手段8に接続されてい
る。この内部領域画素抽出手段8は、また、出力画像情
報記憶手段9に接続され、原画像情報走査手段2によっ
て走査された画素が、着目領域に属する画素であって、
かつ、左側の画素も着目領域に属する画素であって、か
つ、境界画素であることを示す外周境界情報、および内
周境界情報がいずれも原画像情報記憶手段1に記憶され
ていない画素であって、かつ、有効性フラグによって有
効な領域であることが示されているときには、処理情報
保持手段6によって内部領域画素を抽出することが示さ
れていれば、その走査された画素の画像情報を出力画像
情報記憶手段9に記憶させるようになっている。
また、上記外周境界画素抽出手段5、内周境界画素抽
出手段7、および内部領域画素抽出手段8には、外周境
界画素、内周境界画素、および内部境界画素のうち、い
ずれを抽出するかを示す処理情報を保持する処理情報保
持手段6に接続されている。
上記の構成において、画像処理装置で画像を処理する
ときに行われる動作を第4図に示すフローチャートに基
づいて、以下に説明する。
まず、原画像情報記憶手段1に記憶された原画像の左
上の画素の画像情報が、原画像情報走査手段2によって
読み出され、着目領域に属する画素であるかどうかが判
定される(S1)。そして着目領域の画素でないと判定さ
れると、ステップS11に移行して原画像の走査が終了し
たか否かが判定され(S12)、走査が終了していれば処
理を終了する一方、走査が終了していなければ上記ステ
ップS1に戻り、次の画素の判定が行われる。
ステップS1で例えば第5図に記号A1〜A4で示す画素の
ように、着目領域R1〜R4に属する画素であると判定され
ると、ステップS2に移行して、背景領域の画素の次に走
査されたか否か、すなわち、左側の画素が着目領域に属
さない背景領域の画素であるかどうかが判定される。
そして左側の画素がB1〜B4のように背景領域に属する
画素である場合には、ステップS3に移行して、上方の画
素が着目領域の画素であるかどうかが判定される。
ステップS3で、画素A2またはA4のように、上方の画素
C2またはC4が着目領域の画素でないと判定されれば、ス
テップS4に移行して原画像情報記憶手段1に外周境界情
報が設定されているかどうかが判定される。
ステップS4で外周境界情報が設定されていると判定さ
れれば、そのままステップS10に移行する。すなわち、
外周境界情報が設定されていれば、例えば画素A2のよう
に、画素D2が走査された時点で、すでに外周境界画素の
追跡が行われ、画像処理装置4による領域の有効性の判
定や、画像処理装置9への画像情報の記憶等が行われて
いるので、外周境界画素の追跡を行うことなくステップ
S10に移行する。なお、上記ステップS4での判定は、外
周境界情報の設定の有無に代えて、左端情報の設定の有
無によって判定されるようにしてもよい。
また、ステップS4で外周境界情報が設定されていない
と判定されると、その画素はA4のように、初て走査され
た領域の画素である。そこで、まず、ステップS5に移行
して、外周境界画素の追跡が行われ、互いに連結されて
いる着目領域の周囲長、面積、および画素の座標におけ
る上下左右方向の最大値と最小値とが検出される。上記
着目領域の周囲長は、例えば追跡された画素の数を計数
することにより検出される。また、着目領域の面積は、
互いに隣接した画素の座標の外積を累積し、1/2するこ
とにより得られる。
上記外周境界画素の追跡の終了の判定は、追跡された
画素が起点の画素であり、かつ、次の画素への追跡方向
が追跡開始時と同じであることによって行われる。
外周境界画素の追跡が終了すると、上記のようにして
得られた着目領域の周囲長や面積等に基づいて、その着
目領域を有効であるとみなすか否かが判定される(S
6)。この判定は、上記周囲長や面積等、外周境界画素
の追跡時に直接得られるもののほか、着目領域の存在す
る範囲、すなわち画素の座標における上下左右方向の最
大値と最小値との差や、着目領域の伸長度、すなわち上
下方向の範囲と左右方向の範囲の比などに基づいて行わ
れるようにしてもよい。
領域の有効性が判定されると、再度、外周境界画素の
追跡が行われる(S7)。この外周境界画素の追跡は例え
ば時計回りに行われる。そして、処理情報保持手段6に
よって外周境界画素を抽出することが示されていて、か
つ、上記領域の有効性の判定によって有効な領域である
とみなすことが示されているときには、追跡された画素
の画像情報を出力画像情報記憶手段9に記憶させるとと
もに、外周境界画素であることを示す外周境界情報を原
画像情報記憶手段1に記憶させ、さらに、追跡された画
素の左側の画素が着目領域に属さない画素であるときに
は左端画素であることを示す左端情報を原画像情報記憶
手段1に記憶させる。また、着目領域の有効性を示す有
効性情報も、原画像情報記憶手段1に記憶させ、ステッ
プS10に移行する。なお、外周境界画素の追跡の行われ
る領域が有効な領域でないとみなされる場合に、境界画
素の追跡時に原画像情報記憶手段1の画像情報自体を着
目領域でないように変更するようにすれば、境界画素の
追跡が繰り返されるうちに、原画像情報記憶手段1に記
憶された着目領域が抹消されるようにすることもでき
る。
一方、前記ステップS3で画素A1またはA3のように上方
の画素C1またはC3が着目領域の画素であることが判定さ
れると、ステップS8に移行して、原画像情報記憶手段1
に左端情報が設定されているかどうかが判定される。す
なわち、画素A1またはA3のように着目領域の幅が1画素
分である場合には、いずれの画素も、画素D1またはD3が
走査された際に行われる外周境界画素の追跡時に外周境
界情報の設定がなされているが、画素A1のように内周境
界画素でない場合には、外周境界画素の追跡時に左端情
報が設定されているのに対し、画素A3のように内周境界
画素である場合には、左端情報は設定されていないの
で、内周境界画素であることが確実に識別される。
ステップS8で左端情報が設定されていると判定されれ
ば、画素A1のように内周境界画素でないか、またはすで
に内周境界画素の追跡がなされているので、そのままス
テップS10に移行する。
また、ステップS8で左端情報が設定されていないと判
定されるた、ステップS9に移行して例えば反時計回りで
内周境界画素の追跡が行われ、処理情報保持手段6によ
ってによって内周境界画素を抽出することが示されてい
て、かつ、有効性フラグによって有効な領域であること
が示されているときには、追跡された画素の画像情報を
出力画像情報記憶手段9に記憶させる一方、処理情報保
持手段6によって内周境界画素を抽出しないことが示さ
れているときには、その画素の画像情報がすでに出力画
像情報記憶手段9に記憶されていれば、その画像情報を
消去するとともに、内周境界画素であることを示す内周
境界情報を原画像情報記憶手段1に記憶させ、さらに、
追跡された画素の左側の画素が着目領域に属さない画素
であるときには左端画素であることを示す左端情報を原
画像情報記憶手段1に記憶させる。また、有効性フラグ
によって示される有効性情報も、原画像情報記憶手段1
に記憶させ、ステップS10に移行する。
ステップS10では、上記ステップS7、またはステップS
9で設定された領域の有効性情報、または、走査された
画素の有効性情報が有効性フラグに保持される。そし
て、次の画素が走査され(S11)、走査が終了でなけれ
ば、ステップS1以降が繰り返される。
前記ステップS2で、走査された画素が背景領域の画素
の次に走査された画素ではない、すなわち、左側の画素
が着目領域に属する画素であると判定された場合には、
ステップS13に移行して、外周境界情報、または内周境
界情報が設定されているかどうかが判定される。
ステップS13で外周境界情報も内周境界情報も設定さ
れていないと判定されると、ステップS14に移行して、
有効性フラグによって有効な領域であることが示されて
いるか否か、および、処理情報保持手段6によって内部
領域画素を抽出することが示されているか否かに応じ
て、画素の画像情報を出力画像情報記憶手段9への記憶
等の処理が行われる。
また、ステップS13で外周境界情報、または内周境界
情報が設定されていると判定されると、その画素の画像
処理装置9への記憶等の処理は、外周境界画素の追跡
時、または内周境界画素の追跡時にすでに行われている
ので、そのままステップS11に移行する。
以下、原画像の右下の画素の走査が行われるまで上記
ステップS1以降が繰り返される。そして1回の走査が終
了すると、外周境界画素、内周境界画素、および内部領
域画素等の抽出が完了する。
このように、情報の画素が着目領域に属しているか否
か、および左端情報が設定されているか否かによって境
界画素の追跡を行うかどうかを判定することにより、例
えば1画素幅の領域である画素E1〜E4が走査された後に
画素A1〜A4が走査された場合でも、確実な判定が行われ
る。
また、外周境界画素、内周境界画素、および内部領域
画素のうちのいずれの画素を抽出するかや、上記走査の
繰り返しの有無に応じて、下記第1表に示すような処理
を容易に行うことができる。
ここで、外周境界画素や内周境界画素の抽出を行わな
い場合でも、内外周境界画素が隣合っている場合や、同
一の画素である場合には、抽出するようにすれば、上記
細線化や縮退等の処理をより確実に行うことができる。
また、原画像の着目領域と背景領域とを反転すれば、孔
の縮小を行うこともできる。
なお、本実施例においては着目領域に属する画素の連
結性は4連結、着目領域に属さない画素の連結性は8連
結にて判定する場合について説明したが、これに限るも
のではない。例えば着目領域に属する画素の連結性を8
連結にて判定するようにしてもよく、この場合には、ス
テップS3において、左上の画素が着目領域に属するかど
うかが判定されるようにするとともに、左端画素の判定
を第2図の判定基準に代えて、第6図に示す判定基準が
用いられるようにすればよい。
また、主走査、および副走査の方向も左右および上下
方向に限るものではない。一方、外周境界画素および内
周境界画素の追跡方向は、時計回りおよび反時計回りの
ように互いに逆方向にすれば、同じ境界画素追跡アルゴ
リズム、および左端画素の判定基準を用いることができ
るが、これに限るものではない。
さらに、領域の有効性の判定、およびそのための外周
境界画素の追跡は、原画像情報記憶手段1に画像情報が
記憶されている全ての領域について外周境界画素等の抽
出を行う場合には、特に行わなくてもよい。一方、内周
境界画素の追跡を行うときに、外周境界画素と同様に孔
領域の有効性の判定をするようにしてもよい。
また、原画像情報記憶手段1に記憶される境界情報
は、必ずしも内外周の区別をするものでなくてもよい。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、原画像走査手段によ
って画素の走査を1回行うだけで、全ての領域の外周境
界画素、内周境界画素、および内部領域画素の選択的な
抽出や消去が完了し、また、この走査を繰り返すだけ
で、着目領域の細線化や縮退、孔領域の拡大、縮小など
の処理を、容易、かつ迅速に行うことができる。しか
も、着目領域と背景領域との境界や、孔の有無などの検
出を行うためにそれぞれ異なる装置やプログラムを備え
る必要もない。
したがって、装置の構成を大幅に簡素化することがで
きるうえ、リアルタイム的な処理を行う場合などにも、
容易に適用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図は、画像処理装置の構成を示すブロック図であ
る。 第2図は、左端画素であるか否かの判定方法を示す説明
図である。 第3図は、原画像情報記憶手段に記憶される情報の例を
示す説明図である。 第4図は、画像処理装置で行われる処理を示すフローチ
ャートである。 第5図は、原画像の例を示す説明図である。 第6図は他の実施例を示し、着目領域の連結性を8連結
で判定する場合の左端画素であるか否かの判定方法を示
す説明図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像の着目領域に属する画素における、
    背景領域との外周境界である外周境界画素と、孔領域と
    の内周境界である内周境界画素と、いずれの境界画素で
    もない内部領域である内部領域画素とを、選択的に抽出
    する画像処理装置において、 原画像における画像情報を記憶する原画像情報記憶手段
    と、 抽出された画素の画像情報を記憶する出力画像情報記憶
    手段と、 外周境界画素、内周境界画素、および内部領域画素のう
    ち、いずれを抽出するかを示す処理情報を保持する処理
    情報保持手段と、 原画像情報記憶手段に記憶された画像情報を画素ごとに
    順次走査して読み出す原画像情報走査手段と、 直前に走査された画素が着目領域に属さず、かつ原画像
    情報走査手段によって走査されている画素が着目領域に
    属し、 かつ、前記走査されている画素が属する走査線の直前に
    走査された走査線内に、前記走査されている画素と同一
    の着目領域に属する画素が存在せず、 かつ、原画像情報記憶手段に、前記走査されている画素
    について境界画素の追跡が行われたことを示す情報が記
    憶されていない場合には、 前記走査されている画素を起点として境界領域の追跡を
    行い、処理情報保持手段によって外周境界画素を抽出す
    ることが示されているときには、追跡された画素の画像
    情報を出力画像情報記憶手段に記憶させるとともに、境
    界画素であることを示す情報を原画像情報記憶手段に記
    憶させ、さらに、追跡された画素が着目領域における主
    走査方向と逆の方向側で着目領域に属さない画素に隣接
    する画素であるときには、主走査逆端部画素であること
    を示す情報を原画像情報記憶手段に記憶させる外周境界
    画素抽出手段と、 直前に走査された画素が着目領域に属さず、かつ前記走
    査されている画素が着目領域に属し、 かつ、前記走査されている画素が属する走査線の直前に
    走査された走査線内に、前記走査されている画素と同一
    の着目領域に属する画素が存在し、かつ、原画像情報記
    憶手段に、前記走査されている画素が主走査逆端部画素
    であることを示す情報が記憶されていない場合には、 前記走査されている画素を起点として境界領域の追跡を
    行い、 処理情報保持手段によって内周境界画素を抽出すること
    が示されているときには、追跡された画素の画像情報を
    出力画像情報記憶手段に記憶させる一方、処理情報保持
    手段によって内周境界画素を抽出しないことが示されて
    いるときには、前記走査されている画素の画像情報がす
    でに出力画像情報記憶手段に記憶されていれば、その画
    像情報を消去するとともに、境界画素であることを示す
    情報を原画像情報記憶手段に記憶させ、さらに、追跡さ
    れた画素が着目領域における主走査方向と逆の方向側で
    着目領域に属さない画素に隣接する画素であるときに
    は、主走査逆端部画素であることを示す情報を原画像情
    報記憶手段に記憶させる内周境界画素抽出手段と、 直前に走査された画素が着目領域に属し、かつ、前記走
    査されている画素が着目領域に属し、 かつ、原画像情報記憶手段に、前記走査されている画素
    が記憶されていない場合には、 処理情報保持手段によって内部領域画素を抽出すること
    が示されていれば、前記走査されている画素の画像情報
    を出力画像情報記憶手段に記憶させる内部領域画素抽出
    手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】すでに境界画素の追跡が行われた画素であ
    ることを示す情報が主走査逆端部画素であることを示す
    情報であることを特徴とする請求項第1項記載の画像処
    理装置。
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