JP2964586B2 - カメラの像ブレ検出装置 - Google Patents

カメラの像ブレ検出装置

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JP2964586B2
JP2964586B2 JP2225598A JP22559890A JP2964586B2 JP 2964586 B2 JP2964586 B2 JP 2964586B2 JP 2225598 A JP2225598 A JP 2225598A JP 22559890 A JP22559890 A JP 22559890A JP 2964586 B2 JP2964586 B2 JP 2964586B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、焦点検出用センサの出力信号を利用して像
ブレ検出を行なうカメラの像ブレ検出装置に関する。
B.従来の技術 焦点検出装置の光電変換器が発生する被写体像信号を
利用して像ブレ検出を行なう像ブレ検出装置が従来から
知られている(例えば、特開昭60−166911号公報参
照)。
第4図(a)〜(c)は、従来の焦点検出装置による
焦点検出状態を示す図、第5図(a)〜(c)は、その
焦点検出装置の光電変換器(イメージセンサ)で検出さ
れる被写体像信号を模式的に示す図である。第4図,第
5図により従来の焦点検出装置を説明する。
撮影レンズ1のそれぞれ異なる2つの瞳領域を通過し
た光束による被写体像を再結像レンズ2a,2bによりそれ
ぞれn個の受光素子からなる2つの光電変換器3a,3b上
に形成し、光電変換器3a,3bによって光電変換して被写
体像の光強度分布に対応した第5図(a)〜(c)に示
す一対の被写体像信号Fa,Fbを得る。
ここで、第4図(a)は、撮影レンズ1による被写体
像がフィルム面と共役な予定焦点面4上に結像する合焦
状態を示し、同図(b)は、予定焦点面4よりも前に結
像するいわゆる前ピント状態を示し、同図(c)は、予
定焦点面4よりも後に結像するいわゆる後ピント状態を
示す。
第4図(a)に示す合焦時は、一対の被写体像が光電
変換器3a,3b上の同じ位置に結像され、第5図(a)に
示すように2つの被写体像信号Fa,Fbの相対的ズレ量d
(以下、焦点検出用相対的ズレ量dと呼び、後述する像
ブレ検出用相対的ズレ量d′と区別する)は0である。
一方、第4図(b)に示す前ピント状態では、光電変換
器3a,3b上の一対の被写体像はそれぞれd1a,d1bだけ変位
し、これによって被写体像信号Fa,Fbは第5図(b)に
示すように各被写体像の変位の和(d1a+d1b)に相当す
る焦点検出用相対的ズレ量d1だけ変位する。同様に、第
4図(c)に示す後ピント状態では、光電変換器3a,3b
上の一対の被写体像はそれぞれd2a,d2bだけ変位し、こ
れによって被写体像信号Fa,Fbは第5図(c)に示すよ
うに各被写体像の変位の和(d2a+d2b)に相当する焦点
検出用相対的ズレ量d2だけ変位する。
このように、焦点検出装置は、一対の被写体像信号F
a,Fbの焦点検出用相対的ズレ量dを検出することにより
撮影レンズ1の焦点調節状態を検出する。
次に、焦点検出用相対的ズレ量dの算出方法について
説明する。
光電変換器3a,3bから得られる一対の被写体像信号Fa,
Fbのデータをそれぞれap,bp(p=1〜n)とすると、
まず(1)式に示す相関演算によって相関量C(L)が
求められる。
ここで、Lは整数であり、受光素子のピッチを単位と
した一対の被写体像信号の相対的ズレ量である。また、
パラメータiの範囲は、ズレ量Lおよび受光素子数nに
応じて適宜決定される。
(1)式の演算結果は、データの相関が高いズレ量L
=kjにおいて相関量C(L)が最小になる。
次に、(2)式の3点内挿の手法を用いて連続的な相
関量に対する最小値C(L)min=C(d)を求める。
d=kj+D/SLOP C(km)=C(kj)−|D| D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2 SLOP=MAX{C(kj+1) −C(kj),C(kj−1)−C(kj)}・・・(2) さらに、(2)式で求めた焦点検出用相対的ズレ量d
から、撮影レンズ1の被写体像面と、フィルム面と共役
な予定焦点面との距離に応じたデフォーカス量DEFを
(3)式により求めることができる。
DEF=KX・PY・d ・・・(3) ここで、PYは、光電変換器3a,3bの各受光部を構成す
る受光素子の並び方向ピッチ、KXは、焦点検出光学系の
構成によって決まる係数である。
このデフォーカス量DEFから撮影レンズ1の駆動量を
求め、レンズ駆動部によって撮影レンズ1を駆動して合
焦させる。
次に、従来の像ブレ検出装置について説明する。
上述したように、焦点検出装置によって算出されたデ
フォーカス量DEFに基づいて撮影レンズ1が合焦駆動さ
れた後、再び焦点を検出して合焦状態と判定されると、
焦点検出用の一方の光電変換器、例えば3aから被写体像
信号Faを時間的に前後して2回採取する。なお、このと
き光電変換器3bからの被写体像信号Fbを用いてもよい。
今、第6図に示すように、光電変換器3aの前回分の被
写体像信号をFa′とし、今回分の被写体像信号をFaとす
ると、前回と今回の被写体像信号Fa′,Faの相対的ズレ
量を上述した(1),(2)式によって求める。
合焦後に採取された被写体像信号Fa′とFaとは本来な
らば同じ位置でなければならないが、像ブレがあるとブ
レ量に応じた相対的ズレ量、すなわち第6図に示す像ブ
レ検出用相対的ズレ量d′が検出される。
従来の像ブレ検出装置は、この像ブレ検出用相対的ズ
レ量d′に応じてブレ警告を行なったり、像ブレが起き
ないシャッター速度への変更を行なったりするものであ
る。
C.発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の像ブレ検出装置で
は、像ブレ使用動作を焦点検出装置による合焦検知後に
行なうものであり、合焦するまでは像ブレ検出ができな
いという問題がある。
特に、移動被写体を追尾して焦点検出動作を行い、そ
の焦点検出結果に基づいて常に撮影レンズ駆動を行な
う、いわゆる追尾駆動モードでは、合焦状態になったり
非合焦状態になったりするので像ブレ検出が不可能とな
る。
また、合焦後はレンズ駆動動作を行なわない、いわゆ
るシングルモードまたはワンショットサーボモードで
は、合焦後に像ブレ検出を行なうので、合焦からすぐに
ミラーアップと露光が行なえず、シャッターレリーズ時
の応答性が悪い。
本発明の目的は、非合焦時あるいは撮影レンズ駆動中
でも像ブレ検出ができるカメラの像ブレ検出装置を提供
することにある。
D.課題を解決するための手段および作用 一実施例を示す第1図に対応づけて本発明を説明する
と、請求項1の発明は、撮影光学系1と、複数の受光素
子からなる対の受光部(3a,3b)を有し、これらの受光
部上の被写体像の光強度分布に対応する対の被写体像信
号を間欠的に発生する光電変換手段3a,3bと、撮影光学
系1を通って被写体から入射する光束を光電変換手段3
a,3bの対の受光部へ導き、対の被写体像を形成する焦点
検出光学系2a,2bと、光電変換手段3a,3bから出力される
被写体像信号に基づいて撮影光学系1の焦点調節状態を
検出する焦点検出演算手段5aと、この焦点検出演算手段
5aの検出結果に基づいて撮影光学系1を駆動する駆動手
段7と、光電変換手段3a,3bの対の受光部の内の一方の
受光部の被写体像信号に基づいて、第1時刻から第2時
刻までの受光部上の被写体像の第1の像ズレ量を検出す
る第1の像ズレ検出手段9aと、光電変換手段3a,3bの対
の受光部の対の被写体像信号に基づいて、第1時刻から
第2時刻までの撮影光学系1の駆動に起因した第2の像
ズレ量を検出する第2の像ズレ検出手段9bと、第2の像
ズレ量により第1の像ズレ量を補正して真の像ブレ量を
検出する補正手段9bとを備える。
請求項2ののカメラの像ブレ検出装置は、第1の像ズ
レ検出手段9aによって、光電変換手段3a,3bの対に受光
部の内の一方の受光部上の被写体像のズレ量を第1の像
ズレ量として検出するとともに、第2の像ズレ検出手段
9bによって、第1時刻における対の被写体像の相対的ズ
レ量と第2時刻における対の被写体像の相対的ズレ量と
の差を第2の像ズレ量として検出するようにしたもので
ある。
なお、本発明の構成を説明する上記D項では、本発明
を分かりやすくするために実施例の図を用いたが、これ
により本発明が実施例に限定されるものではない。
F.実施例 第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
撮影レンズ1を通過した光束は、メインミラーMの中
央半透明部を通過し、サブミラーSMにより焦点検出部5
へ導かれる。また、メインミラーMによって反射された
一部の光束は、ペンタプリズムPにより測光部6へ導か
れる。
焦点検出部5は、上述した第4図(a)〜(b)に示
す再結像レンズ2a,2bおよび光電変換器3a,3bと、焦点検
出演算部5aとから構成される。焦点検出演算部5aは、上
述したように、光電変換器3a,3b上の被写体像の光強度
分布に対応した一対の被写体像信号Fa,Fbに基づいて焦
点検出用相対的ズレ量dを検出し、この焦点検出用相対
的ズレ量dに基づいてデフォーカス量DEFを算出してレ
ンズ駆動部7へ出力する。レンズ駆動部7は、このデフ
ォーカス量DEFに基づいて撮影レンズ1の被写体像面を
フィルム面Fに一致させるレンズ駆動量を算出し、撮影
レンズ1を駆動して合焦させる。
測光部6は、撮影画面内を測光して輝度情報を検出
し、露出制御部8へ出力する。露出制御部8は、この輝
度情報に基づいてシャッター速度および絞り値を算出
し、後述する像ブレ検出部9へシャッター速度Tsを出力
するとともに、不図示のシャッターおよび絞り機構部を
制御する。
メモリA,Bは、光電変換器3aによって間欠的に検出さ
れる被写体像信号Faを記憶するデータメモリである。光
電変換器3aで被写体像信号が検出される度に、メモリA
は、記憶している前回の検出時の被写体像信号データF
a′をメモリBに転送するとともに今回新たに検出され
た被写体像信号データFaを記憶し、メモリBは、メモリ
Aから転送された前回分のデータFa′を記憶する。
また、メモリC,Dは、焦点検出演算部5aによって算出
される焦点検出用相対的ズレ量dを記憶するデータメモ
リである。焦点検出演算部5aによって焦点検出用相対的
ズレ量dが検出される度に、メモリCは、記憶している
前回検出時の焦点検出用相対的ズレ量d(0)をメモリ
Dに転送するとともに今回新たに検出された焦点検出用
相対的ズレ量d(1)を記憶し、メモリDは、メモリC
から転送された前回のデータd(0)を記憶する。従っ
て、メモリAに記憶されている被写体像信号Faとメモリ
Cに記憶されている焦点検出用相対的ズレ量d(1)と
が同一時点の今回分データであり、メモリBに記憶され
ている被写体像信号Fa′とメモリDに記憶されている焦
点検出用相対的ズレ量d(0)とが同一時点の前回分デ
ータである。
像ズレ検出部9は、ズレ検出部9a、補正部9b、特定部
9c、タイマT1、およびカウンタC1から構成される。
ズレ検出部9aは、前述の(1),(2)式により焦点
検出用相対的ズレ量dを求めたと同様に、メモリBに記
載されている前回分の被写体像信号Fa′と、メモリAに
記憶されている今回分の被写体像信号Faとから第6図に
示すように像ブレ検出用相対的ズレ量d′を検出する。
補正部9bは、メモリDに記憶されている前回分の焦点
検出用相対的ズレ量d(0)と、メモリCに記憶されて
いる今回分の焦点検出用相対的ズレ量d(1)とに基づ
いて、前回の焦点検出用相対的ズレ量d(0)検出時点
から今回の焦点検出用相対的ズレ量d(1)検出時点ま
での撮影レンズ1の駆動にともなう一対の被写体像信号
の相対的ズレ量drを算出する。そして、検出部9aによっ
て算出された像ブレ検出用相対的ズレ量d′を、このレ
ンズ駆動にともなう相対的ズレ量dr分だけ補正して真の
像ブレ量Brを算出する。
タイマT1は、光電変換器3a,3bが被写体像信号を発生
する時間間隔、すなわち、メモリBに記憶されている被
写体像信号が発生してからメモリAに記憶されている被
写体像信号が発生するまでの時間trを計時する。
判定部9cは、像ブレ量Brと時間Trとから単位時間当た
りの像ブレ量Bxを(4)式により求める。
Bx=Br/Tr ・・・(4) 次に、露出制御部8によって算出されたシャッター速
度Tsに基づいて、シャッターが開いている時間Tsの間の
像ブレ量Bsを(5)式により求める。
Bs=Bx・Ts ・・・(5) そして、像ブレ量Bsを所定値Bcと比較して、|Bs|≧Bc
であれば表示部10を介して警告表示を行う。
なお、像ブレ量Bsを1度だけ求めて像ブレを判定した
のでは不安定であるから、所定時間内に算出された複数
の像ブレ量Bs1,Bs2,Bs3,・・・の統計平均値に基づいて
(5)式により所定値Bcと比較してもよい。
また、カウンタC1は、光電変換器3a,3bによる被写体
像の検出回数をカウントする。
次に、ズレ検出部9aおよび補正部9bによって算出され
る像ブレ量Brの算出方法を説明する。
レンズ駆動にともなう一対の被写体像信号の相対的ズ
レ量drは、前述したようにレンズ駆動にともなう各被写
体像信号の移動量の和であるから、一方の被写体像信号
のレンズ駆動にともなう像ズレ量はdr/2である。従っ
て、真の像ブレ量Brは、ズレ検出部9aによって検出され
た像ブレ検出用相対的ズレ量d′からこの撮影レンズ1
の駆動による一方の被写体像信号のズレ量dr/2を差し引
くことにより求められる。すなわち、 Br=d′−dr/2 ・・・(6) この(6)式の関係を模式的に示す第2図により説明
する。
第2図の時刻t0において、光電変換器3a,3bが、一対
の被写体像信号Fa′,Fb′(前回分)を検出し、焦点検
出演算部5aは、これらの信号から焦点検出用相対的ズレ
量d(0)を検出するとともに、この焦点検出用相対的
ズレ量d(0)に基づいて前述したようにデフォーカス
量DEFを算出する。レンズ駆動部7は、このデフォーカ
ス量DEFに基づいて撮影レンズ1の駆動量を算出し、撮
影レンズ1を駆動する。
次に、時刻t1で、光電変換器3a,3bは、再び一対の被
写体像信号Fa,Fb(今回分)を検出し、焦点検出演算部5
aは、これらの信号に基づいて焦点検出用相対的ズレ量
d(1)を検出する。さらに、ズレ検出部9aは、一方の
被写体像信号の前回分Fa′と今回分Faとの差、すなわち
像ブレ検出用相対的ズレ量d′を検出する。
ここで、撮影レンズ1を駆動する前の時刻t0におい
て、焦点が前ピント状態にあったとすると第4図(b)
に示すように一対の被写体像は互いに光軸L側にそれぞ
れd1a,d1bだけずれており、撮影レンズ1の合焦駆動に
よって被写体像は互いに光軸Lから遠ざかる方向に移動
する。一方、撮影レンズ1の駆動前の時刻t0において、
焦点が後ピント状態にあったとすると第4図(c)に示
すように一対の被写体像は互いに光軸Lからそれぞれd2
a,d2bだけ遠ざかった位置にずれており、撮影レンズ1
の合焦駆動によって被写体像は互いに光軸Lに近付く方
向に移動する。このとき、もし時刻t0の検出時点から時
刻t1の検出時点まで像ブレがなかったとすると、この一
対の被写体像のレンズ駆動前後の移動量は等しくなるは
ずである。
第2図は、レンズ駆動前の時刻t0において焦点が後ピ
ント状態にあった後者の場合を示す。今、時刻t0からt1
までの間に像ブレがないとすると、一対の被写体像位置
は、レンズ駆動にともなって時刻t0のFa′,Fb′で示す
位置から図の破線に沿ってそれぞれd2a,d2bだけ互いに
近付くように移動し、レンズ駆動後の時刻t1にFa1,Fb1
の位置に達する。時刻t1における一対の被写体像信号Fa
1,Fb1の焦点検出用相対的ズレ量を第2図に示すように
d(2)とすると、レンズ駆動にともなう一対の被写体
像信号の相対的ズレ量drは、 dr=d(0)−d(2) =d2a+d2b=2・d2a ・・・(7) 一方、像ブレ検出用相対的像ズレ量d′(1)は、被
写体像信号Fa′とFa1との位置の差であるから、 d′(1)=d2a ・・・(8) 従って、(6)式から、 Br=d′(1)−dr/2 =d2a−2・d2a/2 =0 ・・・(9) すなわち、当然像ブレがないのであるからBrは0とな
る。
ところが、像ブレBrがあると、一対の被写体像信号の
位置は、レンズ駆動にともなって時刻t0のFa′,Fb′で
示す位置から図の実線にそって移動し、レンズ駆動後の
時刻t1にFa,Fbの位置に達する。つまり、像ブレによっ
て時刻t1の一対の被写体像信号の位置はBrだけ同じ方向
へ変位する。時刻t1における一対の被写体像信号の焦点
検出用相対的ズレ量は第2図に示すようにd(1)であ
るから、レンズ駆動にともなう一対の被写体像信号の相
対的ズレ量drは、 dr=d(0)−d(1) ・・・(10) 一方、像ブレ検出用相対的ズレ量はd′であるから、
像ブレ量Brは(6)式から次のようになる。
Br=d′−dr/2 =d′−{d(0)−d(1)}/2 ・・・(11) このように、レンズ駆動後の一方の被写体像信号の像
ブレ検出用相対的ズレ量d′を算出し、この値からレン
ズ駆動にともなって発生した被写体像信号の相対的ズレ
量dr/2を差し引くことによって、真の像ブレ量Brを求め
ることができる。
なお、上記(6)〜(11)式では、一方の被写体像信
号Fa′,Fa1,Faを用いて像ブレ検出用相対的ズレ量d′
を求めたが、他方の被写体像信号Fb′,Fb1,Fbを用いて
も同様な結果が得られる。また、上記像ブレ量Brは、レ
ンズ駆動前の時刻t0において後ピント状態にあった場合
を例にあげて算出したが、レンズ駆動前に前ピント状態
にあっても上記算出手順により同様な結果が得られる。
第3図は、本発明の像ブレ検出装置の動作を示すフロ
ーチャートである。同図により装置の全体動作を説明す
る。
まず、ステップS1でカウンタC1をリセットしてステッ
プS2へ進み、カウンタC1をインクリメントする。ステッ
プS3では、メモリAの前回分の被写体像信号Fa′データ
をメモリBへ、メモリCの前回分の焦点検出用相対的ズ
レ量d(0)データをメモリDへそれぞれ転送する。続
くステップS4で、光電変換を開始させる。さらにステッ
プS5で、タイマT1の現在値、すなわち光電変換器3a,3b
の検出時間間隔Trを記憶し、その後タイマT1をリセット
して再スタートさせる。
ステップS6で、光電変換器3aによって検出された今回
分の被写体像信号FaをメモリAに記憶する。さらにステ
ップS7において、焦点検出演算部5aによって検出された
今回分の焦点検出用相対的ズレ量d(1)をメモリCへ
記憶する。続くステップS8では、カウンタC1の値が1よ
りおおきいかどうか、すなわち光電変換器3a,3bにおい
て被写体像が2回以上検出されたかどうかを判別し、2
回以上であればステップS9へ進み、そうでなければステ
ップS15へ進む。
ステップS9において、メモリAに記憶されている今回
分の被写体像信号Faと、メモリBに記憶されている前回
分の被写体像信号Fa′とに基づいて像ブレ検出用相対的
ズレ量d′を求め、ステップS10へ進んで、上記ステッ
プで求められたd′と、メモリCおよびDに記憶されて
いる前回分と今回分の焦点検出用相対的ズレ量d
(0),d(1)とから上述した(11)式により真の像ブ
レ量Brを算出する。
さらにステップS11で、算出された真の像ブレ量Br
と、露出制御部8によって算出されたシャッター速度Ts
と、時間Trとから上述した(4),(5)式によってシ
ャッターが開いている間の像ブレ量Bsを算出する。
以上の演算結果に基づいてステップS12では像ブレ量B
sと所定値Bcとを比較し、|Bs|≧BcであればステップS13
へ進んで表示部10を介して警告表示を行い、|Ba|<Bcで
あればステップS14へ進んで表示部10の警報表示を停止
する。
ステップS15では、レンズ駆動部7を介して、今回分
の焦点検出用相対的ズレ量d(1)から算出されたデフ
ォーカス量DEFに基づいてレンズ駆動量を算出し、撮影
レンズ1を駆動する。
以上の処理を終えると再びステップS2へ戻る。
このように、光電変換器3aで検出された前回と今回の
被写体像信号によって像ブレ検出用相対的ズレ量d′を
算出し、次に、焦点検出演算部5aによって検出された前
回と今回の焦点検出用相対的ズレ量dに基づいて撮影レ
ンズ1の駆動にともなって発生する一対の被写体像信号
の相対的ズレ量dr/2、すなわち、上記像ブレ検出用相対
的ズレ量d′に含まれるレンズ駆動によるズレ量を算出
する。そして、d′からdr/2を差し引いて真の像ブレを
検出するので、非合焦時あるいはレンズ駆動中でも正確
に像ブレを検出することができる。これによって、従来
は不可能であった追尾駆動モード時でも像ブレ検出が行
なえ、さらに、シングルモード時あるいはワンショット
サーボモード時にはレンズ駆動中に像ブレ検出を行なう
ので、像ブレがなければ合焦後すぐに露光動作に入るこ
とができ、シャッターレリーズの応答性が改善される。
なお、上記実施例では、レンズ駆動終了後に光電変換
を開始させているが、駆動終了を待たずに次の光電変換
を開始させる、いわゆるオーバーラップサーボを行なっ
てもよい。本発明の像ブレ検出装置をオーバーラップサ
ーボと組み合わせることにより、1回のレンズ駆動時間
が長くなってもレンズ駆動中に像ブレ検出ができるの
で、レンズ駆動終了を待たずに像ブレの発生を知ること
ができる。
また、上記実施例では、像ブレが発生していると判定
された場合には警告表示を行なっているが、シャッター
速度Tsから次式によって像ブレの影響のないシャッター
速度Tbを求め、露出制御部8を介して露光させてもよ
い。
Tb=Bx・Ts/Bc ・・・(12) 以上の実施例の構成において、撮影レンズ1が撮影光
学系を、光電変換器3a,3bが光電変換手段を、再結像レ
ンズ2a,2bが焦点検出光学系を、焦点検出演算部5aが焦
点検出演算手段を、レンズ駆動部7が駆動手段を、ズレ
検出部9aが第1の像ズレ検出手段を、補正部9bが第2の
像ズレ検出手段および補正手段をそれぞれ構成する。
G.発明の効果 以上説明したように本発明によれば、非合焦時あるい
は撮影レンズ駆動中でも像ブレを検出することが可能と
なり、さらに、像ブレ検出結果を得るまでの応答性が飛
躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例を示すブロック図、第2図は像ブレ量
の算出方法を説明する図、第3図は本発明の装置の動作
を示すフローチャート、第4図は焦点検出装置における
焦点検出の様子を説明する図で、(a)は合焦時を示
し、(b)は前ピント状態を示し、(c)は後ピント状
態を示す。第5図は焦点検出装置から出力される一対の
被写体像信号を示す図で、(a)は合焦時の信号を、
(b)は前ピント状態の信号を、(c)は後ピント状態
の信号をそれぞれ示す。第6図は像ブレ検出用相対的ズ
レ量を示す図である。 1:撮影レンズ、2a,2b:再結像レンズ 3a,3b:光電変換器、5:焦点検出部 5a:焦点検出演算部、7:レンズ駆動部 9:像ブレ検出部、9a:ズレ検出部 9b:補正部、9c:判定部 T1:タイマ、C1:カウンタ A〜D:メモリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系と、 複数の受光素子からなる対の受光部を有し、これらの受
    光部上の被写体像の光強度分布に対応する対の被写体像
    信号を間欠的に発生する光電変換手段と、 前記撮影光学系を通って被写体から入射する光束を前記
    光電変換手段の対の受光部へ導き、対の被写体像を形成
    する焦点検出光学系と、 前記光電変換手段から出力される被写体像信号に基づい
    て前記撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出演
    算手段と、 この焦点検出演算手段の検出結果に基づいて前記撮影光
    学系を駆動する駆動手段と、 前記光電変換手段の対の受光部の内の一方の受光部の被
    写体像信号に基づいて、第1時刻から第2時刻までの前
    記受光部上の被写体像の第1の像ズレ量の検出する第1
    の像ズレ検出手段と、 前記光電変換手段の対の受光部の対の被写体像信号に基
    づいて、第1時刻から第2時刻までの前記撮影光学系の
    駆動に起因した第2の像ズレ量を検出する第2の像ズレ
    検出手段と、 前記第2の像ズレ量により前記第1の像ズレ量を補正し
    て真の像ブレ量を検出する補正手段とを備えることを特
    徴とするカメラの像ブレ検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカメラの像ブレ検出装置
    において、 前記第1の像ズレ検出手段は、前記光電変換手段の対の
    受光部の内の一方の受光部上の被写体像のズレ量を第1
    の像ズレ量として検出するとともに、 前記第2の像ズレ検出手段は、第1時刻における対の被
    写体像の相対的ズレ量と第2時刻における対の被写体像
    の相対的ズレ量との差を第2の像ズレ量として検出する
    ことを特徴とするカメラの像ブレ検出装置。
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