JP2962379B2 - 円筒状物品の把持装置 - Google Patents

円筒状物品の把持装置

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JP2962379B2
JP2962379B2 JP4132202A JP13220292A JP2962379B2 JP 2962379 B2 JP2962379 B2 JP 2962379B2 JP 4132202 A JP4132202 A JP 4132202A JP 13220292 A JP13220292 A JP 13220292A JP 2962379 B2 JP2962379 B2 JP 2962379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異径で多品種の円筒状
物品をそれぞれに対して一律に把持し得る装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】円筒状物品、例えば、液体を充填包装す
る容器またはそのキャップ等は、その内容物の性状や用
途によって様々な形状を呈しているもので、特に、その
首部あるいは胴部の外形は、図7に示すように、千差万
別なものが市場提供されているものであり、これら異径
の円筒状物品に対して処理・加工を施す機械、例えば、
充填機,施蓋機,洗浄機,容器等の切断機や、これら機
械への容器の繰入・繰出機は、大型で高価なこともあっ
て、多種類形状の容器へのそれぞれの処理・加工におい
ては、前記した一台の機械により前記多種容器へ対応さ
せて汎用することが一般的である。
【0003】しかし、図8(a) から(b) に示すように、
一種の把持装置40を用いて異なる物品41a 〜41d の把持
を行なおうとすると、小径の円筒状物品41a を把持する
ものは、図8(a) に示すように、その把持体42,42 の把
持位置が正規位置(図8(b)に示す)すなわち基線p−
pに対して内方へx分物品中心がズレた不正把持位置へ
移動し、また、大径の円筒状物品41c,41d を把持するも
は、図8(c)(d)に示すように、把持体42,42 の把持位置
が正規位置(基線p−p)に対して,外方へy,z分物
品中心がズレた不正把持中心へ移動して、いずれも物品
41a,41c,41d に対して、同一の位置にて把持することが
できないものであるため、これら異径の円筒状物品41a
〜41d を同一において把持するためには、それぞれの物
品ごとに前記した機械における一部分、すなわち、把持
装置あるいはアタッチメントの交換を行うことでその汎
用性を持たせていたものである。
【0004】しかしながら、前記した把持装置あるいは
アタッチメントの交換には、機械および物品の搬送ライ
ン等関連設備をすべて停止させた後行なわなければなら
ないので、その作業が大掛かりとなる上、交換時間も大
幅に掛かって作業能率が低下する。
【0005】また、最近では、少量多品種の処理・加工
が多くなり、そのための、それぞれ異なる把持装置ある
いはアタッチメントをあらかじめ準備する必要があっ
て、これらの部品管理やその保管スペースに困難を生ず
る問題点があり、その結果、製品のコストアップとなる
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、機体に回転自在
の第一軸を設け、この第一軸へ回転自在の第二軸を同心
状に挿嵌して、これら第一軸と第二軸とへ、外側部に把
持面を有する一対の回動アームをその基部を固着すると
共に、前記第一軸か第二軸の一方へ回動アームの駆動手
段を連係させ、また、前記第一軸と第二軸とに回動の同
調手段を設けることにより、異径の円筒状物品であって
も一律にその外周を把持することができるものであり、
常に、把持体の中心位置が一定になるように当接するこ
とができると共に、上回動アームを支承する上支軸を昇
降可能な可動体に支持させることにより、円筒状物品丈
の異なるものをも一律な把持を行なわせる円筒状物品の
把持装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、機体における円筒状物品の載置
位置の近傍において、前記機体に設けた回転自在の第一
軸と、該第一軸へ同心状に挿嵌した回転自在の第二軸
と、これら第一軸と第二軸とへそれぞれその基部を固着
し、かつ、その外側部に略V字状の把持面を有して左右
相対的に回動する一対の回動アームと、前記第一軸か第
二軸の一方へ連係させた回動アームの駆動手段と、前記
第一軸と第二軸とに設けた回動の同調手段と、備えさせ
た円筒状物品の把持装置の構成にある。
【0008】また、機体における円筒状物品の載置位置
の近傍において、前記機体に設けて回転自在とした第一
軸へ同心状に挿嵌して回転自在とした第二軸とよりなる
下支軸と、この下支軸の上方へ該下支軸と同一軸線上に
配されるように対設させて、回転自在とした第一軸へ、
同心状に挿嵌し回転自在とした第二軸とよりなる上支軸
と、これら下および上支軸における第一軸と第二軸とへ
それぞれの基部を固着し、かつ、その外側部に略V字状
の把持面を有して左右相対的に回動する一対の回動アー
ムと、前記下および上支軸における第一軸か第二軸の一
方へ連係させた回動アームの駆動手段と、前記下および
上支軸における第一軸と第二軸とに設けた回動の同調手
段とから構成され、前記した駆動手段は、機体に設けた
主軸と、該主軸の一端部に取り付けた操作部材に係合す
る作動部材と、前記主軸の中間部に取り付けて下支軸に
おける第一軸か第二軸の一方に取り付けた下受動部材に
係合する下伝達部材と、前記主軸の他端部に取り付けて
上支軸における第一軸か第二軸の一方に取り付けた上受
動部材に係合する上伝達部材と、を備えさせた円筒状物
品の把持装置の構成にある。
【0009】更に、機体における円筒状物品の載置位置
の近傍において、前記機体に設けて回転自在とした第一
軸へ同心状に挿嵌して回転自在とした第二軸とよりなる
下支軸と、この下支軸の上方において、昇降手段により
機体へ昇降自在に取り付けた可動体と、この可動体へ前
記下支軸と同一軸線上に配されるように対設させて、回
転自在とした第一軸へ、同心状に挿嵌し回転自在とした
第二軸とよりなる上支軸と、これら下および上支軸にお
ける第一軸と第二軸とへそれぞれの基部を固着し、か
つ、その外側部に略V字状の把持面を有して左右相対的
に回動する一対の回動アームと、前記下および上支軸に
おける第一軸か第二軸の一方へ連係させた回動アームの
駆動手段と、前記下および上支軸における第一軸と第二
軸とに設けた回動の同調手段とから構成され、前記した
駆動手段は、機体に設けた主軸と、該主軸の一端部に取
り付けた操作部材に係合する作動部材と、前記主軸内へ
挿嵌した摺動連軸の中間部に取り付けて、下支軸におけ
る第一軸か第二軸の一方に取り付けた下受動部材に係合
する下伝達部材と、前記摺動連軸の他端部に取り付けて
上支軸における第一軸か第二軸の一方に取り付けた上受
動部材に係合する上伝達部材と、を備えさせた円筒状物
品の把持装置の構成にある。
【0010】そして、前記した下伝達部材と上伝達部材
とに、それぞれ下・上の伝達力調整手段を連係させる。
【0011】
【作用】前記のように構成される本発明の円筒状物品の
把持装置は以下に述べる作用を奏する。
【0012】本発明の円筒状物品の把持装置は、処理・
加工機において取り付けられるもので、駆動手段の操作
に伴って、第一軸と第二軸とに支承された回動アーム
は、該装置における載置位置へ供給された円筒状物品
を、把持する方向、すなわち、内方へ向かってそれぞれ
の軸の同調手段により相対的に回動し始める。
【0013】このとき、前記一対の回動アームはその回
動中心が同心状であるため、その略V字状把持面は、異
なる外形の円筒状物品に対して一律にその中心位置へ向
かいつつ移動し、その一対の把持面が該円筒状物品の両
側から対抗的で均一に当接して所定圧により把持され
る。
【0014】また、前記上支軸を取り付けた可動体を昇
降手段により上下調整させることにより、該上支軸に取
り付けた回動アームの把持高さを任意に変換させて、図
7に示すような、円筒状物品丈の異なるものであっても
それぞれに対して一律な把持が行なわれるものである。
【0015】更に、下支軸と上支軸へ回動を伝達する下
伝達部材と上伝達部材とに伝達力調整部材を連係させる
ことにより、図7に示すような、円筒状物品における上
下の把持位置において外形差があっても、その一方の大
径部に当接した回動アームの支軸がスリップして、一系
統の回動を与える駆動手段により一律な把持が行なわれ
るものである。
【0016】
【実施例】次に本発明に関する円筒状物品の把持装置の
一実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】本発明の円筒状物品の把持装置Aは、円筒
状物品1、例えば、図7に示すような、断面形状が円形
で所定背丈を有する筒状の容器1に、液体または流体を
充填する充填機、あるいは、この容器1にキャップを施
して巻締,冠着する施蓋機,容器の洗浄機,容器等の切
断機や、これら機械への容器1の繰入・繰出機等のいわ
ゆる加工処理機に採用されるものである。
【0018】図1および図2においてAは、本発明に係
る第一実施例装置で、前記した加工処理機、例えば、施
蓋機に用いられるものであって、該施蓋機においてその
機体2に設けた第一軸3と第二軸4とからなる支軸5
と、これら第一軸3と第二軸4とへ固着した一対の回動
アーム6,7と、前記第一軸3か第二軸4の一方へ連係
させた回動アーム6,7の駆動手段8と、前記第一軸3
と第二軸4とに設けた回動の同調手段9とにより基本的
に構成されるもので、この例は、容器1における胴外形
部の周囲の一箇所を挟み付けて把持させる。
【0019】そして、前記した支軸5は、前記機体2に
おける物品1の載置位置2aの近傍において、円盤状の取
付板10へ間隔的に多数(図においては一個のみを示す)
に設けられるもので、このうち、第一軸3は、前記取付
板10へベアリングを介して回転自在に取り付けられ、ま
た、第二軸4は、前記中空に形成される第一軸3内へ同
心状、すなわち、同一軸線r−r上においてベアリング
を介して回転自在に挿嵌してあり、したがって、これら
第一軸3および第二軸4は、それぞれが同一の回転中心
において回動されるものである。
【0020】前記した一対の回動アーム6,7は、物品
1胴における所定の把持巾を有していて、前記支軸5に
おける第一軸3と第二軸4とへそれぞれの基部を固着し
てあり、また、その外側部には略V字状の把持面11,12
を互いに対抗するように形成してあって、これら左右が
後記する同調手段9により相対的に回動する。
【0021】そして、この回動アーム6は、前記第一軸
3の上部に付設した半割状の取付片13へ固着してあり、
また回動アーム7は、前記回動アーム6と同一平面状に
おいて、前記第二軸4の上部に付設した半割状の取付片
14へ固着してあって、これらの開閉においては互いが干
渉しないように形成されている。
【0022】前記した駆動手段8は、前記支軸5におけ
る第一軸3か第二軸4のどちらか一方、例えば、第一軸
3へ連係させて同調手段9を介して回動アーム6,7を
開閉駆動するもので、機体2の取付板10へ取り付けた駆
動主軸eの下部にレバー状の操作部材15を固着し、この
操作部材15の端部に取り付けたコロ16に当接するカム状
の作動部材17により所定タイミングによって開閉される
もので、前記駆動主軸eに連係させた弾機18により常時
前記コロ16が作動部材17へ係合するように付勢されてい
る。
【0023】そして、前記駆動主軸eの中間部に取り付
けたギヤ等の伝達部材19を、第一軸3に取り付けたギヤ
等の第一受動部材20へ噛合させてあって、前記カム操作
によりレバー15が揺動することによって該第一軸3が回
動自在となり、更に、前記第一受動部材20の回動は、取
付板10等に設けたギヤ等の同調手段9を介して第二軸4
の下部に取り付けた第二受動部材22に対称的な回動が回
動アーム7へ伝達される。
【0024】したがって、この第一実施例装置は前記し
た構成により、図6(a) から(d) に示すように、機体2
の載置位置2aに供給された異なる外形を有する物品1a〜
1dの把持に際して、回動アーム6,7の開度が外径差に
よってそれぞれに異なった場合でも、同図に示す基線p
−p上へ物品中心が常に位置して把持されるので、加工
処理機の希望する正しい位置へ物品1を供給することが
できる。
【0025】なお、この第一実施例は、図1および図2
に示される支軸5において、中空の第一軸3へ挿嵌した
第二軸4による二重軸に構成されるもの以外にも、図3
に示すように、前記機体2(図示せず)に設けた取付板
10へ回転自在の第一軸3を取り付け、更に、前記取付板
10に支承させた駆動主軸eの上端部に上取付板10b を取
り付けて、この上取付板10b へ前記第一軸3と同一軸線
r−r上に第二軸4を回転自在に支持させる支軸5の構
成も採用できるもので、これら第一および第二軸3,4
へ,それぞれ回動アーム6,7が取り付けられているも
のであって、その駆動手段8や同調手段9は前記した構
成と略同一であるため、その詳細な構成と作用は省略す
るものであるが、該同調手段9が噛合する第一および第
二受動部材20,22は、それぞれ前記第二軸4と第一軸3
とへ取り付けられる。
【0026】次に、図4においてAは、本発明に係る第
二実施例装置で、前記第一実施例装置と同様に加工処理
機に用いられるものであって、下第一軸3aと下第二軸4a
とからなる下支軸5aと、上第一軸3bと上第二軸4bとから
なる上支軸5bと、これら下支軸5aと上支軸5bとに固着し
た下回動アーム6a,7aおよび上回動アーム6b,7bと、前
記した上支軸5a,5bにおける第一軸3a,3bか第二軸4a,
4bの一方へ連係させた駆動手段8と、前記第一軸3a,3b
と第二軸4a,4bとに設けた回動の同調手段9a,9bとによ
り基本的に構成されるもので、この例は、容器1におけ
る胴,首外径部の周囲二箇所を挟み付けて把持させる。
【0027】そして、前記した下支軸5aは、前記機体2
における物品1の載置位置2aの近傍において、円盤状の
取付板10a へ間隔的に多数(図においては一個のみを示
す)に設けられるもので、このうち、下第一軸3aは、前
記取付板10a へベアリングを介して回転自在に取り付け
られ、また、下第二軸4aは、前記下第一軸3a内へ同心状
にベアリングを介して回転自在に挿嵌してあり、したが
って、これら下第一軸3aおよび下第二軸4aは、それぞれ
が同一の回転中心において回動されるものである。
【0028】また、前記した上支軸5bは、前記下支軸5a
の上方において、昇降手段23により機体2へ昇降自在に
取り付けた可動体24へ、前記下支軸5aと同一軸線上に配
されるように対設させてあるもので、このうち、上第一
軸3bは、前記可動体24へベアリングを介して回転自在に
取り付けられ、また、上第二軸4bは、前記上第一軸3b内
へ同心状にベアリングを介して回転自在に挿嵌してあ
り、したがって、これら上第一軸3bおよび上第二軸4b
は、それぞれが同一の回転中心において回動されると共
に、これら下支軸5aと上支軸5bにおいて同一回転中心と
なる。
【0029】前記した下および上一対の回動アーム6a,
7aおよび6b,7bは、前記下および上支軸5a,5bにおける
第一軸3a,3bと第二軸4a,4bとへそれぞれの基部を固着
してあり、また、その外側部には略V字状の把持面11a
,12a および11b ,12b を互いに対抗するように形成
してあって、これら左右が後記する同調手段9a,9bによ
り相対的に回動する。
【0030】そして、この下回動アーム6aは、前記下第
一軸3aの上部に付設した半割状の取付片13a へ固着して
あり、また下回動アーム7aは、前記下回動アーム6aと同
一平面状において、前記下第二軸4aの上部に付設した半
割状の取付片14a へ固着してあって、これらの開閉にお
いては互いが干渉しないように形成されている。
【0031】更に、前記した上回動アーム6bは、前記上
第一軸3bの上部に付設した半割状の取付片13b へ固着し
てあり、また上回動アーム7bは、前記上回動アーム6bと
同一平面状において、前記上第二軸4bの上部に付設した
半割状の取付片14b へ固着してあって、これらの開閉に
おいては互いが干渉しないように形成されている。
【0032】前記した駆動手段8は、下および上支軸5
a,5bにおける第一軸3a,3bか第二軸4a,4bのどちらか
一方、例えば、下および上第一軸3a,3bへ連係させて同
調手段9a,9bを介して下および上回動アーム7a,7bを開
閉駆動するもので、その構成は前記した第一実施例のも
のと略同一であり、機体2における取付板10a に中空主
軸25を設けて、該中空主軸25の下部に操作部材15を固着
し、この操作部材15の端部に取り付けたコロ16に当接す
るカム式の作動部材17により所定タイミングによって開
閉されるもので、前記中空主軸25に連係させた弾機18に
より常時前記コロ16が作動部材17へ係合するように付勢
されている。
【0033】そして、前記中空主軸25内には、スプライ
ン状の摺動連軸26を上下方向の摺動と中空主軸25と一体
回転ができるように挿嵌してあって、この摺動連軸26の
中間部に取り付けたギヤ等の下伝達部材19a を、下第一
軸3aに取り付けたギヤ等の第一受動部材20a へ噛合さ
せ、また、前記摺動連軸26の上部に取り付けたギヤ等の
上伝達部材19b を、上第一軸3bに取り付けたギヤ等の第
一受動部材20b へ噛合させてあって、前記カム操作によ
りレバー15が揺動することによって該下および上第一軸
3a,3bが回動自在となり、更に、前記第一受動部材20a
,20b の回動は、取付板10a および可動体24等に設け
たギヤ等の同調手段9a,9bを介して、下および上第二軸
4a,4bの下部に取り付けた第二受動部材22a ,22b に伝
達され、対称的な回動が回動アーム7a,7bへ伝達され
る。
【0034】なお、前記した昇降手段23は、図4に示す
ように、機体2のめねじ駒27へ昇降自在に螺軸28を螺合
させてあって、この螺軸28をモータ(図示せず)等によ
り回転させることにより、前記可動体24、すなわち、上
回動アーム6b,7bを任意位置に昇降させることができる
もので、該昇降調整により背丈の異なる多種類の物品1
の把持が行なえるものであり、更に、該把持装置Aが、
流体等の物品1(容器へ)の充填や容器キャップの巻締
等に採用されるときは、ロータリー式の回転体へ多数組
取り付けられるもので、前記取付板10a および可動体24
は回転自在の円盤状に形成されるものであって、該昇降
手段23は、これら回転する取付板10a および可動体24の
運動に対応するように構成される。
【0035】図4および図5において29,30は、前記下
および上伝達部材19a ,19b にそれぞれ連係させた下・
上の伝達力調整手段で、弾機31,32により所定圧の押圧
力により前記下および上伝達部材19a ,19b へ摩擦体3
3,34が圧接されていて、回動アーム6a,7aおよび6b,7
bに設定圧以上の回動力が働いたとき、前記弾機31,32
に抗して摩擦体33,34とにスリップを起こし、摺動連軸
26の回転を前記下および上伝達部材19a ,19b へ伝達さ
せない。
【0036】そのため、図4に示すような、下部の胴径
と上部の首径とに直径差を有する物品1の把持におい
て、両アーム6a,7aおよび6b,7bが回動し始め、下回動
アーム6a,7aが下部胴に当接してこれを把持した状態で
は、該物品1の直径差により上部首へまだ上回動アーム
6b,7bが達しておらずこれにより把持されない。
【0037】したがって、下伝達部材19a は、その摩擦
体33との間でスリップを起こして、下回動アーム6a,7a
へ過剰な回動力を与えないで、物品の下部胴を把持する
と共に、摺動連軸26の回転に伴って上回動アーム6b,7b
の回動が進行し、該アーム6b,7bが物品上部首を把持す
ると前記駆動手段8により摺動連軸26の回転が停止す
る。
【0038】なお、この第二実施例における把持状態の
作用は、前記第一実施例の装置と同様であるためその詳
細な説明は省略する。
【0039】
【発明の効果】前述のように構成される本発明の円筒状
物品の把持装置は、大径から小径の円筒状物品の把持が
均一に行なえ、しかも、その把持位置も物品の載置位置
に対して同一位置においてなされるため、前記異径の円
筒状物品の把持、あるいは、背丈が異なる物品も上回動
アームを昇降調整させるだけで単一の装置によりワンタ
ッチで容易に行なわれる。
【0040】そのため、従来のように、円筒状物品の外
径や背丈が変わるたびに把持装置やアタッチメントを交
換する必要が無くなり、これに要する作業時間やその手
間が不要となって、大幅な省人化が計れ、少量多品種の
円筒状物品への加工・処理には極めて有効である。
【0041】また、前記把持装置やアタッチメントの交
換が無くなるので、これらの準備や管理および管理に必
要な収納スペースや、その作業員も不要となるからコス
トダウンの目的が達せられる。等の格別な効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する円筒状物品の把持装置の第一実
施例を示す一部を縦断した側面図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】図1における支軸の他の例を示す側面図であ
る。
【図4】本発明に関する円筒状物品の把持装置の第二実
施例を示す一部を縦断した側面図である。
【図5】図3における伝達力調整手段の要部を示す断面
図である。
【図6】本発明に関する円筒状物品の把持装置による異
径物品の把持状態の各例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例の装置に使用される円筒状物品
の外形を線図で示す正面図である。
【図8】従来の物品把持装置による異径物品の把持状態
の各例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 円筒状物品 2 機体 2a 載置位置 3 第一軸 3a 下第一軸 3b 上第一軸 4 第二軸 4a 下第二軸 4b 上第二軸 5 支軸 5a 下支軸 5b 上支軸 6,7 回動アーム 6a,7a 下回動アーム 6b,7b 上回動アーム 8 駆動手段 9 同調手段 11,12 把持面 19, 伝達部材 20 受動部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体における円筒状物品の載置位置の近
    傍において、前記機体に設けた回転自在の第一軸と、該
    第一軸へ同心状に挿嵌した回転自在の第二軸と、これら
    第一軸と第二軸とへそれぞれその基部を固着し、かつ、
    その外側部に略V字状の把持面を有して、左右相対的に
    回動する一対の回動アームと、前記第一軸か第二軸の一
    方へ連係させた回動アームの駆動手段と、前記第一軸と
    第二軸とに設けた回動の同調手段とを備えさせたことを
    特徴とする円筒状物品の把持装置。
  2. 【請求項2】 機体における円筒状物品の載置位置の近
    傍において、前記機体に設けて回転自在とした第一軸へ
    同心状に挿嵌して回転自在とした第二軸とよりなる下支
    軸と、この下支軸の上方へ該下支軸と同一軸線上に配さ
    れるように対設させて回転自在とした第一軸へ、同心状
    に挿嵌し回転自在とした第二軸とよりなる上支軸と、こ
    れら下および上支軸における第一軸と第二軸とへそれぞ
    れの基部を固着し、かつ、その外側部に略V字状の把持
    面を有して左右相対的に回動する一対の回動アームと、
    前記下および上支軸における第一軸か第二軸の一方へ連
    係させた回動アームの駆動手段と、前記下および上支軸
    における第一軸と第二軸とに設けた回動の同調手段とか
    ら構成され、前記した駆動手段は、機体に設けた主軸
    と、該主軸の一端部に取り付けた操作部材に係合する作
    動部材と、前記主軸の中間部に取り付けて下支軸におけ
    る第一軸か第二軸の一方に取り付けた下受動部材に係合
    する下伝達部材と、前記主軸の他端部に取り付けて上支
    軸における第一軸か第二軸の一方に取り付けた上受動部
    材に係合する上伝達部材とを備えさせたことを特徴とす
    る円筒状物品の把持装置。
  3. 【請求項3】 機体における円筒状物品の載置位置の近
    傍において、前記機体に設けて回転自在とした第一軸へ
    同心状に挿嵌して回転自在とした第二軸とよりなる下支
    軸と、この下支軸の上方において昇降手段により機体へ
    昇降自在に取り付けた可動体と、この可動体へ前記下支
    軸と同一軸線上に配されるように対設させて回転自在と
    した第一軸へ、同心状に挿嵌し回転自在とした第二軸と
    よりなる上支軸と、これら下および上支軸における第一
    軸と第二軸とへそれぞれの基部を固着し、かつ、その外
    側部に略V字状の把持面を有して左右相対的に回動する
    一対の回動アームと、前記下および上支軸における第一
    軸か第二軸の一方へ連係させた回動アームの駆動手段
    と、前記下および上支軸における第一軸と第二軸とに設
    けた回動の同調手段とから構成され、前記した駆動手段
    は、機体に設けた主軸と、該主軸の一端部に取り付けた
    操作部材に係合する作動部材と、前記主軸内へ挿嵌した
    摺動連軸の中間部に取り付けて、下支軸における第一軸
    か第二軸の一方に取り付けた下受動部材に係合する下伝
    達部材と、前記摺動連軸の他端部に取り付けて上支軸に
    おける第一軸か第二軸の一方に取り付けた上受動部材に
    係合する上伝達部材とを備えさせたことを特徴とする円
    筒状物品の把持装置。
  4. 【請求項4】 前記した下伝達部材と上伝達部材とに、
    それぞれ下・上の伝達力調整手段を連係させたことを特
    徴とする請求項2または3記載の円筒状物品の把持装
    置。
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